ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0591 ゆっくりしたハロウィンさん
最終更新:
ankoss
-
view
町れいむシリーズ 冬編1
・ハロウィンが明日だと思ってた餡子脳です。
しかもネタを次々先読みされたので、制作時間は半日以下。誤字が少ないといいなぁ。
しかもネタを次々先読みされたので、制作時間は半日以下。誤字が少ないといいなぁ。
・まあ、せっかくなので、「町れいむ~」シリーズ、冬編にしてみます。
とはいってもれいむ一家が主役の話ではないですが。
暦的には秋なんですが、寒い時期=冬編というくくり方をあえてやらせていただきました。キリがいいので。
とはいってもれいむ一家が主役の話ではないですが。
暦的には秋なんですが、寒い時期=冬編というくくり方をあえてやらせていただきました。キリがいいので。
・『町の赤ゆの生きる道』、『ちぇんの素晴らしきゆん生』
などで出てきたゆっくり、舞台が登場してます。
などで出てきたゆっくり、舞台が登場してます。
・たぶん前作までを読まなくても大丈夫だとは思いますが、一応そんな感じです。
『ゆっくりしたハロウィンさん』
D.O
空気も冷たくなり、秋も本格的に終わりへと近づいてきた。
今日は、人間さんの社会では『ハロウィン』と呼ばれている日である。
今日は、人間さんの社会では『ハロウィン』と呼ばれている日である。
ハロウィンと言えば、この国ではクリスマスやバレンタインと較べると、
どうも定着度が低い行事としておなじみであるが、ここ、虹浦市内では意外なほど立派な祭りが行なわれていたりする。
理由はと言えば、町の名産『ゆっくり』が、なんとなくジャックランタンに似てる、というだけだ。
どうも定着度が低い行事としておなじみであるが、ここ、虹浦市内では意外なほど立派な祭りが行なわれていたりする。
理由はと言えば、町の名産『ゆっくり』が、なんとなくジャックランタンに似てる、というだけだ。
余りにも馬鹿馬鹿しい理由で後押しがされているハロウィンだが、
町会、学校、役所などが協力して、いわゆる秋祭りの一つとして、結構本腰を入れて取り掛かっているので、
年中行事としてはなかなかの賑わいを見せており、一応成功してはいた。
町会、学校、役所などが協力して、いわゆる秋祭りの一つとして、結構本腰を入れて取り掛かっているので、
年中行事としてはなかなかの賑わいを見せており、一応成功してはいた。
町中は、ジャックランタンやオレンジ色に塗られたゆっくり提灯で午前中から飾られており、
小中学校も午前中で授業は終わりとなる。
さすがに夜中に子供達を仮装させて出歩かせるというのはよろしくない、という大人たちの配慮だ。
小中学校も午前中で授業は終わりとなる。
さすがに夜中に子供達を仮装させて出歩かせるというのはよろしくない、という大人たちの配慮だ。
というわけで町では、まだ真昼間だというのにお化けの仮装をした子供達が路上をうろつき、
「とりっくおあとりーと!」「お菓子くれなきゃイタズラするぞー!」との声がそこかしこから響き渡る。
その合言葉が聞こえるたび、町会員宅や公共施設では、子供達にお菓子が配られていた。
「とりっくおあとりーと!」「お菓子くれなきゃイタズラするぞー!」との声がそこかしこから響き渡る。
その合言葉が聞こえるたび、町会員宅や公共施設では、子供達にお菓子が配られていた。
「ゆがーん。」
「あまあま・・・」
「わがらにゃいよー。」
「あまあま・・・」
「わがらにゃいよー。」
そのような光景を見て、目を丸くして驚いている者達がいた。
町中にうろつく野良ゆっくり達である。
町中にうろつく野良ゆっくり達である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まりさー!」「まりさせんせー!」「ゆっくりしないで、でてきてねー!」
ここは、入口に『餡生物個体数調整地』と看板の立てられた空き地、
要するに人間が研究のため、意図的に作ったゆっくり生息スペースである。
無論ゆっくり達にとっては関係ない事情であり、町一番のゆっくりプレイスとしてのみ知られていた。
要するに人間が研究のため、意図的に作ったゆっくり生息スペースである。
無論ゆっくり達にとっては関係ない事情であり、町一番のゆっくりプレイスとしてのみ知られていた。
敷地内には自動で水位が調整されている人口泉や各種植物が取り揃えられ、
ゆっくりが住み着きやすいように、床下を高く作ったプレハブ小屋まで並んでいる。
雨風から守られるその床下には、現在ゆっくりによるゆっくりのための公共施設が作られていた。
ゆっくりが住み着きやすいように、床下を高く作ったプレハブ小屋まで並んでいる。
雨風から守られるその床下には、現在ゆっくりによるゆっくりのための公共施設が作られていた。
えーりんによるゆっくり医療施設『びょういん』
ゆっくり警察と言ってよい、みょん自警団の集まる『みょん警本部』
ゆっくり警察と言ってよい、みょん自警団の集まる『みょん警本部』
- そして、町ゆっくり達の孤児院『ほいくえん』
いきなり大声で呼び出されたのは、この『ほいくえん』の園長、保育まりさだ。
「ゆぅぅ~、なんなのぉ?ゆっくりできない声出さないでね。」
お昼寝中だったこの保育まりさは、極わずかなアメと、非道なまでに過酷なムチを駆使して、
親を亡くして孤児となった赤ゆっくり達を、町で生き延びれる程度にまで育て上げることを仕事としている。
まもなく10歳になる保育まりさに、これまでお世話になった赤ゆっくりは、総数5万匹を超えるであろう。
手段はともかく、一応赤ゆっくり達を飢えさせず、生存術を叩き込んではいるので、
その手腕は高く評価されており、町ゆっくり達の間では高い信頼を得ていた。
親を亡くして孤児となった赤ゆっくり達を、町で生き延びれる程度にまで育て上げることを仕事としている。
まもなく10歳になる保育まりさに、これまでお世話になった赤ゆっくりは、総数5万匹を超えるであろう。
手段はともかく、一応赤ゆっくり達を飢えさせず、生存術を叩き込んではいるので、
その手腕は高く評価されており、町ゆっくり達の間では高い信頼を得ていた。
「むきゅぅ!むっきゅっ!!ま゛・・・まりじゃ、げふげふっ!むきゅ・・あまあま・・・ゆべぇ・・・!!」
「ぱちゅりぃぃいいい!ゆっぐぢめをさましてぇぇぇぇええ!」
「お、落ち着いてね!ゆっくりしてないよ・・ゆゆっ!?何でこんなに集まってるのぉ!?」
「ぱちゅりぃぃいいい!ゆっぐぢめをさましてぇぇぇぇええ!」
「お、落ち着いてね!ゆっくりしてないよ・・ゆゆっ!?何でこんなに集まってるのぉ!?」
保育まりさがぱちゅりーの余りの興奮の仕方に驚いて周囲を見渡すと、
『ほいくえん』の外には、100家族以上、ざっと500匹以上のゆっくりが集まっていた。
見たところ、成体ゆっくり達はいずれも見覚えがある、『ほいくえん』ゆっくり達である。
このままゆっくりしていてもらちが明かないので、最前列のちぇんが代表として口を開く。
『ほいくえん』の外には、100家族以上、ざっと500匹以上のゆっくりが集まっていた。
見たところ、成体ゆっくり達はいずれも見覚えがある、『ほいくえん』ゆっくり達である。
このままゆっくりしていてもらちが明かないので、最前列のちぇんが代表として口を開く。
「まりさせんせー!わからないよー!おしえてよー!」
「なんなのぉ~?(ゆぅぅ、めんどくさいよ。)」
「なんなのぉ~?(ゆぅぅ、めんどくさいよ。)」
200匹以上の赤ゆっくりを常時育てている、大忙しな保育まりさではあったが、
10年も町で生き続けているゆっくりなど珍しいため、相談事はどうしても多く集まる。
『ほいくえん』の出身者は、わからないことは大抵保育まりさに聞きに来るのだ。
うんざり気味ではあったが、保育まりさ自身も近所の知恵袋として使われることには慣れていた。
10年も町で生き続けているゆっくりなど珍しいため、相談事はどうしても多く集まる。
『ほいくえん』の出身者は、わからないことは大抵保育まりさに聞きに来るのだ。
うんざり気味ではあったが、保育まりさ自身も近所の知恵袋として使われることには慣れていた。
「にんげんさんがあまあまで、いたずらがおちびちゃんなんだよー!!!」
「ゆゆっ!?それは『はろいん』だよ!」
「ゆゆっ!?それは『はろいん』だよ!」
「わからないよー!へろいんさんはゆっくりできるひとー?」
「ゆぅ、人間さんのお祭りだよ。おちびちゃん達がお化けさんになって、
『あまあまくれないとイタズラするよ!』って言って、群れのみんなからあまあまをもらうんだよ。」
「ゆがーん!そんなのゆっくりしてないよー!」
「ゆぅ、人間さんのお祭りだよ。おちびちゃん達がお化けさんになって、
『あまあまくれないとイタズラするよ!』って言って、群れのみんなからあまあまをもらうんだよ。」
「ゆがーん!そんなのゆっくりしてないよー!」
「ゆぅん。おままごとさんだよ。お化けさんが怖いよーって振りして、おちびちゃん達にあまあまをたくさんあげるんだよ。
いっつもあまあまはあげられないから、今日だけはたくさんあまあまをあげるんだね!ゆっくりしたお祭りだよ。」
「ゆわー!ゆっくりしてるよー!」×500以上
いっつもあまあまはあげられないから、今日だけはたくさんあまあまをあげるんだね!ゆっくりしたお祭りだよ。」
「ゆわー!ゆっくりしてるよー!」×500以上
「・・・でも、人間さんのお祭りだから、まりさ達には関係ないよ。わかったらさっさと帰ってね。」
「わからないよー・・・。」×500以上
「わからないよー・・・。」×500以上
そんなわけで、意気消沈してすすり泣くゆっくり達の集会を解散させた後、保育まりさは助手みょんにぽそりとつぶやく。
「ゆぅぅ。せっかく育てたチビ達なのに、またみんな死んじゃうよ。」
「まりさはゆっくりしてみょん。きっとみんな、まりさのいうこときいてくれるみょん。
にんげんさんに、あまあまをおねだりしたりしないみょん。」
「みょんは本当にそう思ってるの?」
「みょーん・・・。きっと、だいじょうぶだみょん・・・。」
「まりさはゆっくりしてみょん。きっとみんな、まりさのいうこときいてくれるみょん。
にんげんさんに、あまあまをおねだりしたりしないみょん。」
「みょんは本当にそう思ってるの?」
「みょーん・・・。きっと、だいじょうぶだみょん・・・。」
保育まりさは気づいていた。
些細な出来事に過剰反応して、ここに集まって来るようなゆっくり達は、
まず間違いなく人間さんにあまあまをねだりに行くであろう事を。
先ほどの忠告など無視するか、そもそも聞いてすらいないかはともかく。
些細な出来事に過剰反応して、ここに集まって来るようなゆっくり達は、
まず間違いなく人間さんにあまあまをねだりに行くであろう事を。
先ほどの忠告など無視するか、そもそも聞いてすらいないかはともかく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ほいくえん』卒園生の集会が終わって30分ほど後。
場所は、町中の広場、その中の公衆便所の裏にある、古ぼけた木箱の中。
集会の中にいた内の数家族が、近所で一番のけんじゃ(笑)のぱちゅりーを囲んで、
全員が中に入れる広さの、れいむ一家のおうちに集まっていた。
場所は、町中の広場、その中の公衆便所の裏にある、古ぼけた木箱の中。
集会の中にいた内の数家族が、近所で一番のけんじゃ(笑)のぱちゅりーを囲んで、
全員が中に入れる広さの、れいむ一家のおうちに集まっていた。
無論、このゆっくり達の関心ごとは、『はろいん』さんのくれる『あまあま』である。
「あまあまさん・・・ほしいねー・・・。」
「・・・とっても、とかいはだったわ・・・。」
「・・・とっても、とかいはだったわ・・・。」
まるで目の前にあまあまがあるかのように、ゆっくりとした表情を浮かべているのは、ちぇんとありすのつがい。
2匹とも飾りが無く、さらにちぇんは両耳と尻尾を、ありすに至っては顔面の半分ごと左目を失っている。
野生ゆっくりであれば激しく迫害され、もうとっくに命は無いであろう。
お帽子の代わりに卵の殻をかぶった赤まりさや、
カチューシャ代わりにマヨネーズキャップをかぶった赤ありす、
おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、
お飾り無しのゆっくりが珍しくも無い町中だから、こうして生きていられる。
とはいえ、やはりゆっくりした生活など送っていないのだろう、
その瞳にはゆん生に疲れ果てた様子が見て取れる。
2匹とも飾りが無く、さらにちぇんは両耳と尻尾を、ありすに至っては顔面の半分ごと左目を失っている。
野生ゆっくりであれば激しく迫害され、もうとっくに命は無いであろう。
お帽子の代わりに卵の殻をかぶった赤まりさや、
カチューシャ代わりにマヨネーズキャップをかぶった赤ありす、
おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、
お飾り無しのゆっくりが珍しくも無い町中だから、こうして生きていられる。
とはいえ、やはりゆっくりした生活など送っていないのだろう、
その瞳にはゆん生に疲れ果てた様子が見て取れる。
「おきゃーしゃん、れいみゅ、むーちゃむーちゃしちゃいよ。」
「あみゃあみゃしゃん、たべちゃいよー。」
「れいみゅ、わがままいったら、みゃみゃがゆっくちできにゃいわ。
しょんなの、ときゃいはじゃにゃいわよ。」
「ゆーん、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×2
「ごめんね、おちびちゃん。でも・・・あまあまさん、ほしいね。」
「あみゃあみゃしゃん、たべちゃいよー。」
「れいみゅ、わがままいったら、みゃみゃがゆっくちできにゃいわ。
しょんなの、ときゃいはじゃにゃいわよ。」
「ゆーん、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×2
「ごめんね、おちびちゃん。でも・・・あまあまさん、ほしいね。」
こんなやり取りをしているのは、母親がれいむ、長女が赤ありすで、後の2匹が赤れいむのれいむ一家だ。
ちぇんとありす程ではないにしろ、ゆっくり出来ていないのは、慢性的な食糧不足のためである。
この母れいむは母親とは言っても、実質は成体一歩手前と言った感じであり、
実のところ『ほいくえん』を卒園してからそう時は経っていない。
経験不足はいかんともしがたく、子育て、特に食料集めには四苦八苦しており、一家はいつも飢えに苦しんでいた。
ちぇんとありす程ではないにしろ、ゆっくり出来ていないのは、慢性的な食糧不足のためである。
この母れいむは母親とは言っても、実質は成体一歩手前と言った感じであり、
実のところ『ほいくえん』を卒園してからそう時は経っていない。
経験不足はいかんともしがたく、子育て、特に食料集めには四苦八苦しており、一家はいつも飢えに苦しんでいた。
「ゆっへん!まりさたちはとってもゆっくりしてるから、きっとにんげんさんもあまあまをくれるよ!」
「きゃわいくってごめんにぇっ!!!」
「きゃわいくってごめんにぇっ!!!」
一方、まりさ親子はそれほど深刻な雰囲気を漂わせていない。
母まりさの記憶は、母れいむの頭上に生えたツタにぶら下がっていた頃、突然町を襲った竜巻に巻き込まれた時から始まっている。
生まれおちる前にツタから引きちぎられて、家族とは永遠に離ればなれとなった。
おそらく姉妹達は、落下して潰れていっただろうが、まりさだけは上手く風が弱まるまで宙を舞い続け、お帽子を失うことすらなく草むらに着地した。
生まれおちる前にツタから引きちぎられて、家族とは永遠に離ればなれとなった。
おそらく姉妹達は、落下して潰れていっただろうが、まりさだけは上手く風が弱まるまで宙を舞い続け、お帽子を失うことすらなく草むらに着地した。
「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」
「ゆ!?お空からおちびちゃんが生まれてきたよ!!」
「ゆ!?お空からおちびちゃんが生まれてきたよ!!」
生まれて初めて元気よく挨拶したとき、目の前にいたのは、さすがに驚きを隠せずにいた保育まりさであった。
そんな特殊な経緯もあってか、保育まりさは他の赤ゆっくりにはまずやらないほど丁寧にまりさを育ててくれた。
意外と信心深いのかもしれない。
そんな特殊な経緯もあってか、保育まりさは他の赤ゆっくりにはまずやらないほど丁寧にまりさを育ててくれた。
意外と信心深いのかもしれない。
その後独立して、ちょうど独り身がさびしいと思っていた時、現在育てている赤まりさに出会った。
赤まりさの素性は、母まりさには知ることもできないが、『捕食種用餌ゆっくり・まりさ種』。
人間さんが箱で購入した内の一匹を、たまたま落してしまっただけである。
親を知らない赤まりさは、なんの抵抗もなく母まりさに懐いてくれた。
赤まりさの素性は、母まりさには知ることもできないが、『捕食種用餌ゆっくり・まりさ種』。
人間さんが箱で購入した内の一匹を、たまたま落してしまっただけである。
親を知らない赤まりさは、なんの抵抗もなく母まりさに懐いてくれた。
狩りに出れば、必ず総菜屋や弁当屋の廃棄ゴミと遭遇し、腐ったゴミなど触れたこともない。
命の危険どころか、ケガをしそうな場面にすら直面したこともない。
おそらくは、同時期に生まれたすべてのゆっくり分の幸運を、一身に集めて生まれてきたのであろう。
親子揃ってどこまでも幸運に守られた、町では希少な、正真正銘の餡子脳であった。
命の危険どころか、ケガをしそうな場面にすら直面したこともない。
おそらくは、同時期に生まれたすべてのゆっくり分の幸運を、一身に集めて生まれてきたのであろう。
親子揃ってどこまでも幸運に守られた、町では希少な、正真正銘の餡子脳であった。
そんな3家族を冷めた目で見回しているのは、まちのけんじゃ(笑)こと、ぱちゅりー。
その左右には赤ありすと赤ぱちゅりーが一匹づつ寄りそっている。
やがて母ぱちゅりーは、ゆっくりと他の3家族に語り始めた。
その左右には赤ありすと赤ぱちゅりーが一匹づつ寄りそっている。
やがて母ぱちゅりーは、ゆっくりと他の3家族に語り始めた。
「むきゅん。まりさはああいってたけど、あんなのはうそよ。むきゅむきゅ。」
「まりさはうそつきだったのー!?」×8
「まりさはうそつきだったのー!?」×8
「きっとあのまりさは、みんなにうそをついて、あまあまをひとりじめするつもりなのよー!むきゅっ!」
「ゆゆっ!?ひとりじめはゆっくりできないよ。」
「ゆゆっ!?ひとりじめはゆっくりできないよ。」
「むっきゅっきゅ・・・、こんなにかわいいおちびちゃんたちが、
おばけさんのかっこうまでして、にんげんさんのところにいってあげるのよ。
にんげんさんもゆっくりして、ぜったいあまあまをくれるはずだわ!」
おばけさんのかっこうまでして、にんげんさんのところにいってあげるのよ。
にんげんさんもゆっくりして、ぜったいあまあまをくれるはずだわ!」
「しょーなのじぇ、まりしゃたちはゆっくりできるのじぇ!」
「れいみゅだってゆっくちしちぇるよ!」
「ときゃいは!ときゃいは!」
「れいみゅだってゆっくちしちぇるよ!」
「ときゃいは!ときゃいは!」
「ゆーし!それじゃあおちびちゃんがおばけになって、たくさんあまあまをもらうよ!」
「えいえいゆー!!!」×11
「えいえいゆー!!!」×11
「みゃみゃ・・・」
ぱちゅりー一家以外の3家族がそれぞれ行動を開始した後、
ぱちゅりーの子供の赤ありすが、ぱちゅりーに話しかけた。
ぱちゅりーの子供の赤ありすが、ぱちゅりーに話しかけた。
「にんげんしゃんは、ゆっくちできにゃいっていってたにょに。どうちて・・・?」
「むっきゅっきゅ。あのれいむたちがいなくなったら、このおうちも、
くささんやはっぱさんも、ぜんぶぱちぇたちのものになるのよ。」
「むっきゅっきゅ。あのれいむたちがいなくなったら、このおうちも、
くささんやはっぱさんも、ぜんぶぱちぇたちのものになるのよ。」
「しょ・・・そんなのときゃいはじゃにゃいわ!」
「むきゅ!?おちびちゃんはまだちっちゃいからわからないのよ。
しょせんこのよは、けんじゃがおばかさんたちをふみつけていくものなのよ。」
「しょんにゃ・・・ときゃいは・・・」
「むきゅ!?おちびちゃんはまだちっちゃいからわからないのよ。
しょせんこのよは、けんじゃがおばかさんたちをふみつけていくものなのよ。」
「しょんにゃ・・・ときゃいは・・・」
赤ぱちゅりーの方はニヤニヤしているあたり、母ぱちゅりーの性質をよく受け継いでいるようだ。
しかし、赤ありすの方はそこまで割り切れないらしい。
それも無理はない。
しかし、赤ありすの方はそこまで割り切れないらしい。
それも無理はない。
赤ありすは、体の弱いぱちゅりー達と違って、ご近所の赤ゆっくりたちと一緒に遊んだことも多い。
お人好しな赤まりさには、たまご焼きさんや、ぱしたさんまでごちそうになったことがある。
頭は悪いが性格は善良そのものと、野良としては天然記念物モノの赤まりさに対して、実はひそかに想いを寄せてもいた。
れいむ一家の長女ありすとは、真の都会派を目指してペニペニをしごき合うライバル同士でもあったし、
赤れいむ達には、長女ありすと一緒に都会派コーディネートを教えてあげたこともある。
ゆっくりできていないちぇん夫妻には、まるで自分たちの娘でもあるかのように優しく接してもらってきた。
お人好しな赤まりさには、たまご焼きさんや、ぱしたさんまでごちそうになったことがある。
頭は悪いが性格は善良そのものと、野良としては天然記念物モノの赤まりさに対して、実はひそかに想いを寄せてもいた。
れいむ一家の長女ありすとは、真の都会派を目指してペニペニをしごき合うライバル同士でもあったし、
赤れいむ達には、長女ありすと一緒に都会派コーディネートを教えてあげたこともある。
ゆっくりできていないちぇん夫妻には、まるで自分たちの娘でもあるかのように優しく接してもらってきた。
要は、このぱちゅりー一家で、赤ありすが一番周囲の社会に溶け込んで生きてきたのである。
それが野良の生活で不要だと言うのであるならば、赤ありすは、間違いなく野良の劣等生なのであろう。
それが野良の生活で不要だと言うのであるならば、赤ありすは、間違いなく野良の劣等生なのであろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.しあわせーなまりさ親子のハロウィン
ここは、ゆっくり達が集会を行っていた広場の近所にある学校、湯栗学園。
その広大な校舎内には、古い合宿所を改修して作られた、職員(ゆっくり)用宿舎がある。
現在住んでいるのは、施設管理を担当している2匹、ゆうかりんとふらん、
家庭科教師の優宇河先生、そして彼女の飼いゆっくりであるまりさ姉妹だ。
その広大な校舎内には、古い合宿所を改修して作られた、職員(ゆっくり)用宿舎がある。
現在住んでいるのは、施設管理を担当している2匹、ゆうかりんとふらん、
家庭科教師の優宇河先生、そして彼女の飼いゆっくりであるまりさ姉妹だ。
その台所では今、優宇河先生と弟子のゆうかりんによって、カボチャ料理が次々と生み出されていた。
「ゆうかりーん。カボチャ煮えたー?」
「もう少しみたいです。お皿の飾り付け、やっておきますね。」
「うん、そうしちゃって。」
「もう少しみたいです。お皿の飾り付け、やっておきますね。」
「うん、そうしちゃって。」
一方、部屋の方ではふらんとまりさ姉妹が飾り付けの真っ最中。
「うー!カボチャの提灯さんはこっちに飾るの。」
「ゆっ!だめなのぜ!こっちのほうがかっこいいのぜ!」
「うー・・・」「ゆぅぅー・・・」
「ゆっ!だめなのぜ!こっちのほうがかっこいいのぜ!」
「うー・・・」「ゆぅぅー・・・」
「ゆぅん。それじゃあ、あいだをとって、まりさのぺにぺにに・・・」
「ばかなの!?しぬの!?」×2
「ゆふぅん!そんなにおこられると・・・すっきりー。」
「ばかなの!?しぬの!?」×2
「ゆふぅん!そんなにおこられると・・・すっきりー。」
今日は、優宇河先生以外、ゆっくり全員にとって、初めてのハロウィンパーティーだ。
保護者代わりの優宇河先生も気合が入ろうものである。
保護者代わりの優宇河先生も気合が入ろうものである。
仮装の方も、優宇河先生がデザイン、作成したオリジナルだ。
まりさ姉妹はお帽子にれみりゃのコウモリ羽を取り付けた吸血鬼。というか、れみりゃ。
ゆうかりんは、オレンジのひもをサッカーゴール程度の目の粗さに編みあげたボディストッキングのみ。
オレンジの猫耳もつけてキャットウーマン、のつもりだったらしいが、
緑の髪の毛と合わせてカボチャにしてしまおう、ということになった。
オレンジの猫耳もつけてキャットウーマン、のつもりだったらしいが、
緑の髪の毛と合わせてカボチャにしてしまおう、ということになった。
ふらんは黒のとんがり帽子と黒マント、オレンジと黒のストライプのニーソックスのみで、魔女の仮装。
そうこうしている間に、料理もお菓子も準備完了、あとは優宇河先生がケーキを持ってくれば、パーティーのはじまりだ。
まりさ姉妹だけでなく、涼しそうな格好のふらんやゆうかりんも、視線はお菓子に釘付けとなっていた。
全員が半ば放心状態で、口の端からよだれが垂れている。
しつけの行き届いているはずの公務ゆっくり達でも、甘いものには目がない、という意味では、やはりゆっくりであった。
まりさ姉妹だけでなく、涼しそうな格好のふらんやゆうかりんも、視線はお菓子に釘付けとなっていた。
全員が半ば放心状態で、口の端からよだれが垂れている。
しつけの行き届いているはずの公務ゆっくり達でも、甘いものには目がない、という意味では、やはりゆっくりであった。
『コンッ!コンッ!』
ちょうどその時である。
宿舎の入り口からノックの音が聞こえてきた。
宿舎の入り口からノックの音が聞こえてきた。
「うー。だれ?」
『ゆっくりしていってね!』『ゆっくちしちぇっちぇにぇ!』
『ゆっくりしていってね!』『ゆっくちしちぇっちぇにぇ!』
ガチャリ・・・
「まりしゃたちはふらんだじぇ!ゆっくちあまあまよこすんだじぇ!」
「あまあまくれないといたずらしちゃうよ!」
「あまあまくれないといたずらしちゃうよ!」
玄関に向かったふらんがドアを開けると、足元には木の枝をお帽子にくくりつけて、ふらんに仮装したまりさ親子がいた。
数十分前。
「ゆゆーん、それじゃあおちびちゃん。おばけさんになってね!!」
「ゆぅ?まりしゃ、おばけしゃんってわきゃらないのぢぇ?」
「ゆっ!まりさにまかせてね!」
「ゆぅ?まりしゃ、おばけしゃんってわきゃらないのぢぇ?」
「ゆっ!まりさにまかせてね!」
数十分後、赤まりさのお帽子には、2本の木の枝が括りつけられていた。
「ゆわー。おきゃーしゃん、しゅごいのじぇ!」
「おばけさんはこわいこわいなんだよ。こわいといったら『ふらん』だよ!」
「おばけさんはこわいこわいなんだよ。こわいといったら『ふらん』だよ!」
母まりさが選んだのは、噂でしか聞いたことのない、ゆっくりふらん。
お化け=怖いもの=捕食種=ふらん、ということらしい。
無論、人間さんに同じ理屈が通じるかは不明である。
お化け=怖いもの=捕食種=ふらん、ということらしい。
無論、人間さんに同じ理屈が通じるかは不明である。
「ゆわーい!まりしゃはふらんなのじぇ!ゆっくちちにぇ!なのじぇ!」
「ゆぅーん!ふらんがきたよー、こわいこわいだよー。」
「ゆっへん!おきゃーしゃん、ふらんじゃなくちぇ、まりしゃなのじぇ!」
「ゆふーん、ぜんぜんわからなかったよ。おちびちゃんはえんぎじょうずだね!すーりすーり。」
「しゅーり、しゅーり、ゆっくちー!」
「ゆぅーん!ふらんがきたよー、こわいこわいだよー。」
「ゆっへん!おきゃーしゃん、ふらんじゃなくちぇ、まりしゃなのじぇ!」
「ゆふーん、ぜんぜんわからなかったよ。おちびちゃんはえんぎじょうずだね!すーりすーり。」
「しゅーり、しゅーり、ゆっくちー!」
そして現在。
「・・・・・・。うー。」
「「ふっ・・・ふっ、ふっ、ふらんだぁぁぁあああ!!!」」
「「ふっ・・・ふっ、ふっ、ふらんだぁぁぁあああ!!!」」
「ふらん何もしない。落ち着け。」
「ゆひぃぃぃいい!おっ、おちびちゃんはまりさのおくちにはいってね!いそいでぇぇええ!」
「ゆぴぃぃぃ!ゆっくちりきゃいしちゃよぉぉ!!」
「ゆひぃぃぃいい!おっ、おちびちゃんはまりさのおくちにはいってね!いそいでぇぇええ!」
「ゆぴぃぃぃ!ゆっくちりきゃいしちゃよぉぉ!!」
赤まりさが、お帽子に付けた木の枝を母まりさの歯に引っかけながら、たっぷり2分ほどかけてお口の中に入っていく。
「なにもしないから・・・ゆっくりしろ。」
「お、おちびちゃんはまりさがまもるんだよ!ぷくー!!!」
「お、おちびちゃんはまりさがまもるんだよ!ぷくー!!!」
全く話は聞いてもらえず、おまけに母まりさ渾身のぷくー!がふらんに炸裂する。
さすがに温和なふらんも機嫌が悪くなってきた。
さすがに温和なふらんも機嫌が悪くなってきた。
「ゆっくりどっかいってね!ぷっくー!!」
「・・・ぎゃおー。」
「ゆびぇぇぇえええ!!たべないでぇぇぇ!!」
「・・・ぎゃおー。」
「ゆびぇぇぇえええ!!たべないでぇぇぇ!!」
母まりさの恐怖は早々に限界に達し、すでに涙とおそろしーしーが垂れ流され始めている。
それでもぷくーを止めないのは、赤まりさへの愛情という支えがあってのものか。
それでもぷくーを止めないのは、赤まりさへの愛情という支えがあってのものか。
これだけの騒ぎが玄関で起こっていると、さすがに居間まで聞こえてくる。
不審に思ったゆうかりんとまりさ姉妹も駆けつけてきた。
不審に思ったゆうかりんとまりさ姉妹も駆けつけてきた。
「どうしたの?ふらん。」
「うー、このまりさ達が・・・」
「ぷくー!ゆぁぁぁああ!ぷくっ・・・!ゆっくりどっかいってぇぇぇ!」
「うー、このまりさ達が・・・」
「ぷくー!ゆぁぁぁああ!ぷくっ・・・!ゆっくりどっかいってぇぇぇ!」
この頃になると母まりさは、恐怖のあまりしーしーだけでなく、うんうんまで漏らし始めていた。
「ふらん・・・何したの?」
「ゆ、ゆうか!?ふらん何もしてない!」
「そうだよ!ふらんにいじめてもらえるのは、まりさだけなんだよ!」
「ふらん・・・」
「うー!まりさは余計なこと言うなー!」
「ゆ、ゆうか!?ふらん何もしてない!」
「そうだよ!ふらんにいじめてもらえるのは、まりさだけなんだよ!」
「ふらん・・・」
「うー!まりさは余計なこと言うなー!」
「どこのまりさかしらないけど、ゆっくりするのぜ。このふらんはゆっくりできるのぜ。」
姉まりさも余りにゆっくりしていない母まりさを見て声をかける。
だが、母まりさの視線は、まりさ姉妹のお帽子に取り付けられた、れみりゃ羽に釘付けになっていた。
だが、母まりさの視線は、まりさ姉妹のお帽子に取り付けられた、れみりゃ羽に釘付けになっていた。
「ゆっ、ゆっ・・・、れみりゃだぁぁぁあああ!!!」
「まりさたちはれみりゃじゃないよ!よくみてね!」
「ゆひぃ!ゆひぃぃぃ!れみりゃとふらん、ごわぃぃいいいい!!!」
「(・・・ゆうかも捕食種なんだけど。)」
「まりさたちはれみりゃじゃないよ!よくみてね!」
「ゆひぃ!ゆひぃぃぃ!れみりゃとふらん、ごわぃぃいいいい!!!」
「(・・・ゆうかも捕食種なんだけど。)」
別に危害を加えるつもりもないので、どうしたものかと顔を見合わせる飼いゆっくり達だったが、
考え込んでいる間に、母まりさの恐怖は勝手に暴走していき、気がつけば
考え込んでいる間に、母まりさの恐怖は勝手に暴走していき、気がつけば
「どっがいっでぇ!だずげで・・ぷく!ぷくっ・・!!『モリュモリュモリュ!』ゆぎぇ・・・」
母まりさはうんうんの出しすぎで出餡多量、危篤状態になってしまっていた。
「おきゃあしゃーん!ゆっくちしちぇー!」
「ゆ・・ごべんね・・・・おぢびぢゃ。ゆっぐぢ・・・・・・。」
「おきゃあしゃーん!」
「ゆ・・ごべんね・・・・おぢびぢゃ。ゆっぐぢ・・・・・・。」
「おきゃあしゃーん!」
「おちびちゃん。お母さんを早く治療してあげ・・・」
「おきゃーしゃんにちかづかないでにぇ!ぷっきゅー!」
「おきゃーしゃんにちかづかないでにぇ!ぷっきゅー!」
うつぶせに倒れた際、自分のうんうんに顔をうずめて気を失った母まりさ。
赤まりさは、母まりさを守ろうと、れみりゃ2匹とふらんを相手に、決死のぷくーを炸裂させる。
赤まりさは、母まりさを守ろうと、れみりゃ2匹とふらんを相手に、決死のぷくーを炸裂させる。
「うー・・・、そうじゃなくて、早く・・・」
「ゆぴぃぃいいいい!!!ぷきゅー!ぷきゅー!」
「どうしよう・・・。」×4
「ゆぴぃぃいいいい!!!ぷきゅー!ぷきゅー!」
「どうしよう・・・。」×4
結局、パンプキンケーキも出来上がったのに、いつまでたっても戻ってこないゆっくり達の様子を見に、
優宇河先生が玄関までやってきたときには、ひどい有様になっていた。
優宇河先生が玄関までやってきたときには、ひどい有様になっていた。
自分のうんうんに顔をうずめて「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」と痙攣を続ける母まりさ。
それを守ろうと、恐怖に白目をむいて、涙としーしーを垂れ流しながらぷくーを続ける赤まりさ。
誤解を解こうと、お帽子にマジックテープで固定されたれみりゃ羽を外すのに手こずるまりさ姉妹。
不当に怖がられてしまい、罪悪感で半泣き状態のふらん。
全員をなんとかなだめようと必死なゆうかりん。
それを守ろうと、恐怖に白目をむいて、涙としーしーを垂れ流しながらぷくーを続ける赤まりさ。
誤解を解こうと、お帽子にマジックテープで固定されたれみりゃ羽を外すのに手こずるまりさ姉妹。
不当に怖がられてしまい、罪悪感で半泣き状態のふらん。
全員をなんとかなだめようと必死なゆうかりん。
「な、何があったの?」
「ゆぴぃぃいいい!!やざじぞうなにんげんざんだぁぁぁ!!ゆびぇ・・・。」
「あら、嬉し。」
「ゆぴぃぃいいい!!やざじぞうなにんげんざんだぁぁぁ!!ゆびぇ・・・。」
「あら、嬉し。」
「・・・優宇河先生、この子気絶してる。」
「ん?何で?」
「ん?何で?」
最後は何が何やらわからなくなっていた赤まりさが、新たな刺激に耐えられず気を失ってしまい、決着はついた。
こうして、お化けになってあまあまをもらう、というまりさ親子の計画は大失敗に終わった。
ただ、優宇河先生のゴキゲン取りには成功したらしく、介抱してもらった上、
一緒にハロウィンパーティーに参加させてもらえたのであった。
ただ、優宇河先生のゴキゲン取りには成功したらしく、介抱してもらった上、
一緒にハロウィンパーティーに参加させてもらえたのであった。
後日談ではあるが、小学校の飼育ゆっくりが先日永遠にゆっくりしたとの理由もあり、
このまりさ親子は学校の飼いゆっくりとして受け入れられることになる。
さらにのち、学校でたっぷりとゆっくりしたまりさ親子は、揃いも揃ってドスまりさに成長し、
町生まれのドスまりさ一号・二号として日本中に名を知られるようになった。
こうして以降三十年以上にわたって、まりさ親子は学校の生徒たちに愛され続けたのであった。
このまりさ親子は学校の飼いゆっくりとして受け入れられることになる。
さらにのち、学校でたっぷりとゆっくりしたまりさ親子は、揃いも揃ってドスまりさに成長し、
町生まれのドスまりさ一号・二号として日本中に名を知られるようになった。
こうして以降三十年以上にわたって、まりさ親子は学校の生徒たちに愛され続けたのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2.薄幸なれいむ一家のハロウィン
「はーあ、みんな付き合い悪ーい。」
むきゅんちゃんは湯栗学園中等部の2年生。
来年はいわゆる受験生である。
とはいっても、この手のお祭り事については積極参加するタイプであり、
当然同級生のみんなも参加するものだと思って準備していたのだが・・・
来年はいわゆる受験生である。
とはいっても、この手のお祭り事については積極参加するタイプであり、
当然同級生のみんなも参加するものだと思って準備していたのだが・・・
『ごめんねー、今日塾。』
『もう仮装パーティーって歳でもないでしょ。』
『うにゅー、うにゅにゅー。』
『あ・・あきゅんっ・・・・!』
『もう仮装パーティーって歳でもないでしょ。』
『うにゅー、うにゅにゅー。』
『あ・・あきゅんっ・・・・!』
お友達たちは、午前で学校が終わるのをいいことに、ほかの用事を入れてしまっていた。
さすがに小学生たちに交じってご家庭訪問、というのも気が引けて、
事前に準備していた狼耳と尻尾、首輪だけを着用して家から飛び出してはきたものの、行くあてもない。
さすがに小学生たちに交じってご家庭訪問、というのも気が引けて、
事前に準備していた狼耳と尻尾、首輪だけを着用して家から飛び出してはきたものの、行くあてもない。
「やっぱり優宇河先生のパーティーに入れてもらおうかなぁ。」
そんなことを考えながら、河川敷で腰を下ろし、ぐったりとうなだれるむきゅんちゃん。
- と、そんなところに人間とは微妙に質の違う声が背後からかけられた。
「ゆっくりしていってね。」
数分前。
れいむ一家は途方に暮れていた。
れいむ一家は途方に暮れていた。
「ゆーん。おばけしゃんってどんなにょ?」
「ありしゅもわきゃらないわ。ごめんにぇ。」
「ゆぅ。れいむもわからないよ。ごめんね。」
「ありしゅもわきゃらないわ。ごめんにぇ。」
「ゆぅ。れいむもわからないよ。ごめんね。」
そう、れいむたちは、人間さんがどんなお化けを怖がるかわからなかったのだ。
というより、お化けって何だろう?という感じである。
というより、お化けって何だろう?という感じである。
「ゆあーん。おばけしゃんじゃにゃいと、はろいんしゃんにあえにゃいよー。」
「ゆ、なかないでね。ゆっくりしてね。ゆぅぅ、だめなおがあざんでごべんねぇぇ。」
「みゃみゃ、なかないでにぇ。ぺーりょ、ぺーりょ。」
「おちびちゃん、ありがどぅ。」
「ぺーりょぺーりょ、・・・しょーだわ!とっちぇもときゃいはな、かんがえがうかんだわ!」
「ゆゆっ!!」×3
「ゆ、なかないでね。ゆっくりしてね。ゆぅぅ、だめなおがあざんでごべんねぇぇ。」
「みゃみゃ、なかないでにぇ。ぺーりょ、ぺーりょ。」
「おちびちゃん、ありがどぅ。」
「ぺーりょぺーりょ、・・・しょーだわ!とっちぇもときゃいはな、かんがえがうかんだわ!」
「ゆゆっ!!」×3
長女ありすが、目を輝かせながら言った。
「にんげんしゃんにきけばいいにょよ!」
そして現在。
「おねーさん!れいむは、ゆっくりおねがいがあるよ!」
「私?まあいいけど。何?」
「おちびちゃんを、おばけさんにしてほしいんだよ。」
「私?まあいいけど。何?」
「おちびちゃんを、おばけさんにしてほしいんだよ。」
「・・・お化け、ねぇ。理由は見当つくけど。うーん、どんなのがいいの?」
「おばけさんならなんでもいいよ。」
「ゆっくちおねがいしましゅ!」
「そうは言ってもねぇ。うーん、ちょっとまって。」
「おばけさんならなんでもいいよ。」
「ゆっくちおねがいしましゅ!」
「そうは言ってもねぇ。うーん、ちょっとまって。」
むきゅんちゃんは、お尻に装着した尻尾型ポーチの中を漁る。
取り出したのは、一本のペンだった。
取り出したのは、一本のペンだった。
「どんなのでもいいんでしょ。この子でいいのよね。」
「いいよ!このおちびちゃんは、すえっこのとってもゆっくりしたおちびちゃんなんだよ。」
「了~解。はい、描き描きっと。」
「いいよ!このおちびちゃんは、すえっこのとってもゆっくりしたおちびちゃんなんだよ。」
「了~解。はい、描き描きっと。」
末っ子れいむの全身に、隙間なくびっしりと唐草模様が描き込まれていった。
「は~い。ヒトダマの完成!」
「ゆゆっ!?ひとだまさんはゆっくりしたおばけさん!?」
「そうね。人間さんなら誰でも知ってる、とっても有名なお化けさんよ。」
「ゆわーい!やっちゃー!」
「とっちぇもときゃいはなもようさんね!」
「ゆゆっ!?ひとだまさんはゆっくりしたおばけさん!?」
「そうね。人間さんなら誰でも知ってる、とっても有名なお化けさんよ。」
「ゆわーい!やっちゃー!」
「とっちぇもときゃいはなもようさんね!」
「ゆっくりありがとー!」×4
「じゃーねー!あー、こうしてみると、ゆっくりもかわいいものね~。」
「じゃーねー!あー、こうしてみると、ゆっくりもかわいいものね~。」
夕日に赤く染まる河川敷を、ぽよんぽよんと元気に歩いて行くれいむ一家の姿に、
自分も一匹くらいゆっくりを飼ってみたいな、などと考えるむきゅんちゃんであった。
自分も一匹くらいゆっくりを飼ってみたいな、などと考えるむきゅんちゃんであった。
「さてと、んじゃ先生に電話~・・・あ、このペン、油性。」
「れいみゅ、よかっちゃにぇ!」
「ゆっくちー。」
「おばけさんになって、よかったね。それじゃ、ごはんさんをさがしにいこうね!」
「えいえいゆー!」×4
「ゆっくちー。」
「おばけさんになって、よかったね。それじゃ、ごはんさんをさがしにいこうね!」
「えいえいゆー!」×4
このあと、れいむ一家はパン屋の裏のごみ置き場からパンの耳を手にいれ、
3日ぶりにお腹いっぱいご飯をむーしゃむーしゃしたのであった。
3日ぶりにお腹いっぱいご飯をむーしゃむーしゃしたのであった。
なお、末っ子れいむが、体の模様が水浴びしても取れないことに気付いたのは、この三日後のことである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3.不幸なちぇん&ありすのハロウィン
ちぇんとありすは、パッと見ゆっくりしていないように見えるが、
ちぇん達なりにはゆっくりした生活を送っていた。
ちぇん達なりにはゆっくりした生活を送っていた。
全身はひどく傷つき、チョコやカスタードもひどく傷つき劣化している。
あんよはもはや、這う程度の機能しか残しておらず、手に入れられる食料は、わずかな雑草のみ。
お飾りもないので、迫害こそされないとはいえ、仲良くしてくれるゆっくりも少なく、
声をかけてくれるのはご近所の数家族くらい。
あんよはもはや、這う程度の機能しか残しておらず、手に入れられる食料は、わずかな雑草のみ。
お飾りもないので、迫害こそされないとはいえ、仲良くしてくれるゆっくりも少なく、
声をかけてくれるのはご近所の数家族くらい。
だが、ほっぺを互いにすりよせ、体を支え合わなければ歩くこともできない状況は、
このつがいの絆を、この上なく深くしていた。
どちらかが命を落とした時点で、もう一方の命運も尽きる、という認識は、
わずかに手に入れた雑草すら半分に分けあうほどの、濃密な関係を築いた。
このつがいの絆を、この上なく深くしていた。
どちらかが命を落とした時点で、もう一方の命運も尽きる、という認識は、
わずかに手に入れた雑草すら半分に分けあうほどの、濃密な関係を築いた。
『ゆっくり』するために必要なものに、「食糧」「住居」に並んで「家族」がくるゆっくりにとって、
このつがいのあり様は、ある意味では恵まれた環境にあると言えるかも知れなかった。
このつがいのあり様は、ある意味では恵まれた環境にあると言えるかも知れなかった。
「ちぇんたち・・・・おちびちゃんじゃないよねー。」
「でも、あまあまほしいわね。」
「ゆーん。やっぱりあまあまさん、もらおうねー。」
「・・・もらえるかしら?」
「そのときはそのときだよー。」
「でも、あまあまほしいわね。」
「ゆーん。やっぱりあまあまさん、もらおうねー。」
「・・・もらえるかしら?」
「そのときはそのときだよー。」
それなりにゆっくりした生活は送っている。
とは言え、ちぇん達にも「あまあま」という高級嗜好品を追い求める理由があった。
とは言え、ちぇん達にも「あまあま」という高級嗜好品を追い求める理由があった。
「ちぇんたち、たぶんふゆさんは・・・」
「そうね・・・。」
「そうね・・・。」
日々、確実に寒くなっていく中で、ちぇんとありすは、
自分たちの時間がそう長く残されてはいないことを悟っていたのである。
どうせ何日か生きられる日数に差が出る程度ならば、わずかなチャンスにすがろうというのであった。
自分たちの時間がそう長く残されてはいないことを悟っていたのである。
どうせ何日か生きられる日数に差が出る程度ならば、わずかなチャンスにすがろうというのであった。
たまたま目についた一軒家。
ちぇんとありすは、自分たちの運を試すことにした。
ちぇんとありすは、自分たちの運を試すことにした。
ぽゆんっ、ぽゆんっ。
ドアに何度か体当たりをする。
中で人間さんの足音が聞こえ、ドアがゆっくりと開いた。
中で人間さんの足音が聞こえ、ドアがゆっくりと開いた。
「・・・なんだ。ゆっくりか。」
「ゆ、ゆっくりしていってねー。」
「ゆ、ゆっくりしていってねー。」
「・・・用がないなら閉めるぞ。」
「ま、まって。ありすとちぇんのおはなしをきいて。」
「ま、まって。ありすとちぇんのおはなしをきいて。」
「「と・・とりっくおあとりーと!」」
「・・・・・・意味わかってる?」
「ゆ・・・あまあまくれない、と・・いたずら・・・」
「・・・・・・意味わかってる?」
「ゆ・・・あまあまくれない、と・・いたずら・・・」
「で、どんなイタズラすんの?」
「わ、わきゃら!?」
「してもらおうじゃねえか。」
「わ、わきゃら!?」
「してもらおうじゃねえか。」
ちぇんもありすも緊張と恐怖で、先ほどから目が回っている。
よりにもよって、実に怖そうなお兄さんを引き当ててしまった。
下手なことをすればどんな目にあうか。
しかし、このまま黙っていても、やはりひどい目にあいそうである。
2匹は、これまでやろうと思ったことすらない、だが思いつく限りのイタズラを実行するしかなかった。
よりにもよって、実に怖そうなお兄さんを引き当ててしまった。
下手なことをすればどんな目にあうか。
しかし、このまま黙っていても、やはりひどい目にあいそうである。
2匹は、これまでやろうと思ったことすらない、だが思いつく限りのイタズラを実行するしかなかった。
「ちぇんがやるよー。」
そういうと、ちぇんはのそのそとお兄さんの足もとに這い進み、
履いていた運動靴の靴ヒモを、シュルッとほどいた。
履いていた運動靴の靴ヒモを、シュルッとほどいた。
「・・・・・・で?」
「わかったよー。かたほうじゃたりないんだねー。」
「わかったよー。かたほうじゃたりないんだねー。」
シュルッ
もう片方もほどく。
「・・・・・・それから?」
「わきゃらな・・・!?」
「わきゃらな・・・!?」
「ゆぅ、わかったわ。ありすにも、とかいはないたずらをさせて。」
「ああ、やってみろよ。」
「ああ、やってみろよ。」
続いてありす。
のそのそとお兄さんの足もとに這い進むと、先ほどほどかれた両足の靴ヒモを口にくわえ、
もしょもしょと口の中で舌を絡ませる。
再び口から吐き出された靴ヒモの4つの先端は、しっかり一つに結ばれていた。
のそのそとお兄さんの足もとに這い進むと、先ほどほどかれた両足の靴ヒモを口にくわえ、
もしょもしょと口の中で舌を絡ませる。
再び口から吐き出された靴ヒモの4つの先端は、しっかり一つに結ばれていた。
「・・・・・・。」
「と、とってもとかいはないたずらでしょ?」
「・・・みだ。」
「「ゆ?」」
「と、とってもとかいはないたずらでしょ?」
「・・・みだ。」
「「ゆ?」」
「地味だ。地味な上に妙にムカつくイタズラしやがって!!来いっ!!」
「わぎゃらないよぉぉ!」「とがいはじゃないわぁぁぁ!」
「わぎゃらないよぉぉ!」「とがいはじゃないわぁぁぁ!」
「いいかっ!ハロウィンのイタズラってのはこういうのを言うんだよ!!」
ベチャン!
「ときゃいべぶっ!」
ありすの顔面に生卵がぶつけられる。
「ときゃいべぶっ!」
ありすの顔面に生卵がぶつけられる。
ベチャッ!!
「わきゃぷぺぴっ!」
ちぇんの顔面には皿一杯に広げたホイップクリームが飛んできた。
「わきゃぷぺぴっ!」
ちぇんの顔面には皿一杯に広げたホイップクリームが飛んできた。
「あとはこういう奴がハロウィンのイタズラなんだよぉ!!」
「ゆわぁぁぁぁ、へんなのまかないでぇぇぇ。」
「ゆわぁぁぁぁ、へんなのまかないでぇぇぇ。」
トイレットペーパー、ではなく清潔なゆっくり包帯で、ありすの顔左半分の大けがをクルクル巻いて行く。
「わかったら出てけ!」
お兄さんは、やりたい放題ちぇんとありすにイタズラした挙句、
2匹をポイッと外に投げ捨て・・・たりせず、そっと歩道の芝生に置いて家に帰って行った。
2匹をポイッと外に投げ捨て・・・たりせず、そっと歩道の芝生に置いて家に帰って行った。
「ちぇん、よごれてるわ・・・ぺろっ。!?」
「どうしたのー、ありすー。ぺろ・・・ゆぅん、あまあまぁ。」
「どうしたのー、ありすー。ぺろ・・・ゆぅん、あまあまぁ。」
ちぇんの顔面にはりついたホイップクリームは、甘さ控え目な、お菓子としてはイマイチな物ではあったが、
わずかな雑草以外口に入れない2匹にとっては、十分にゆっくりできるあまあまだった。
わずかな雑草以外口に入れない2匹にとっては、十分にゆっくりできるあまあまだった。
「このぐるぐるさん、あったかいわ。」
「とってもすべすべだねー。わかるよー。」
「とってもすべすべだねー。わかるよー。」
卵白で貼り付けられたゆっくり用包帯は、ゆっくりの肌の素材と質感を持ち、下の皮膚と同化して傷を塞いでくれる。
失った左目は戻ってこないが、深く傷ついたありすの肌は、すーりすーりすると優しく押し返してくるくらいに弾力を取り戻していた。
失った左目は戻ってこないが、深く傷ついたありすの肌は、すーりすーりすると優しく押し返してくるくらいに弾力を取り戻していた。
「「・・・おにーさん、ありがとー。」」
「うるせぇ!とっとと失せろ!」
「うるせぇ!とっとと失せろ!」
「ゆぅん・・・とかいはだねー。」
「うふふ・・・わかるわ。」
「うふふ・・・わかるわ。」
ゆっくりしていなかったちぇんとありすのつがいは、この日、いつもより少しだけゆっくりできたのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3つの家族が、それぞれにゆっくりできたりできなかったりしていた頃。
ここは、虹浦町の地下で細々と営業しているゆっくり家具・虐待専門店『ゆんテリ屋』。
店内では、店長がハロウィン向け商品の売れ残りを見て溜息をついていた。
ここは、虹浦町の地下で細々と営業しているゆっくり家具・虐待専門店『ゆんテリ屋』。
店内では、店長がハロウィン向け商品の売れ残りを見て溜息をついていた。
「やっぱ、ぱちゅりーじゃないよなぁ。まりさかれみりゃだもんなぁ、定番て言やぁ。」
「むぎゅ・・・!!むぎゅぎ・・・!!!」
「むぎゅ・・・!!むぎゅぎ・・・!!!」
店長の前には、公園で3家族を陥れた母ぱちゅりーがいた。
そのあんよは黒く焼かれており、また、口は限界まで開いた状態で金具により固定されている。
お口の中ではオイルキャンドルが点火されており、ぱちゅりーの上あごをじっくりとあぶっていた。
そのあんよは黒く焼かれており、また、口は限界まで開いた状態で金具により固定されている。
お口の中ではオイルキャンドルが点火されており、ぱちゅりーの上あごをじっくりとあぶっていた。
『ゆック・リー・ランタン(ゆックランタン)』。この商品の名前である。
「それにしてもあのまりさ、ランタンにぴったりだと思ってたんだけどなぁ・・・」
ぱちゅりー一家が標的になった理由、それは、店長が以前から目をつけていた、
あのまりさ一家が姿を消していたからであった。
ぱちゅりー一家は、大分質が落ちる代用品としての価値しか見られていない。
あのまりさ一家が姿を消していたからであった。
ぱちゅりー一家は、大分質が落ちる代用品としての価値しか見られていない。
「それとも、野良はやっぱまずかったかねぇ。」
これも正論ではある。
ゆックランタンの正しい使い方は以下のとおり。
まず口の中に点火、目で楽しむ。
次に頭頂部を切り開いて、中の餡子等をお菓子として楽しむ。
最後にカボチャと中身を混ぜて、ゆっくりの種類次第の多様なカボチャ料理の材料となる。
ゆックランタンの正しい使い方は以下のとおり。
まず口の中に点火、目で楽しむ。
次に頭頂部を切り開いて、中の餡子等をお菓子として楽しむ。
最後にカボチャと中身を混ぜて、ゆっくりの種類次第の多様なカボチャ料理の材料となる。
生ゴミが常食の野良では食欲が進まない。
「ま、今日売れ残っちゃったんだから、もう俺が楽しんで終わり、しかねえよな。」
「むっぎゅりっ・・・!!」
「むっぎゅりっ・・・!!」
母ぱちゅりーの目の前には、赤ありすと赤ぱちゅりーが並べられている。
どちらもすでに加工済みだ。
どちらもすでに加工済みだ。
「むきゅ・・いぢゃいのやめぢぇ。」
赤ぱちゅりーは、あんよから貫通した釘状の棒が、脳天に鈍く輝いていた。
商品札には、『ゆっくりキャンドルスタンド:ぱちゅりー』と書かれている。
商品札には、『ゆっくりキャンドルスタンド:ぱちゅりー』と書かれている。
「ごめんにゃしゃい・・ごめんにゃ・・・」
ありすは、金属の棒が体内を垂直に貫通している点では、赤ぱちゅりーと同様であるが、
頭上にオイル皿が取り付けられている。
商品札には『ゆっくりアロマキャンドル』。
頭上にオイル皿が取り付けられている。
商品札には『ゆっくりアロマキャンドル』。
「ん?なんで謝る?恨まれて当然だと思いながらやってんだが。」
「ありしゅたち、いなかものだかりゃ・・・。」
「へぇ、よく話、聞かせてくれよ。」
「ありしゅたち、いなかものだかりゃ・・・。」
「へぇ、よく話、聞かせてくれよ。」
「なーるほどね。そりゃ、あのまりさ親子もいないはずだ。」
「ごめんにゃしゃい・・・ごめんにゃしゃいぃぃ・・・」
「よかったな、ありす。」
「ゆぅ?」
「悪いことした償いが、こんなに早くできるんだから。」
「ごめんにゃしゃい・・・ごめんにゃしゃいぃぃ・・・」
「よかったな、ありす。」
「ゆぅ?」
「悪いことした償いが、こんなに早くできるんだから。」
赤ありすの頭上のオイルキャンドルに火が灯された。
その炎の熱は、キャンドル中央にわざわざ作られた、
熱を伝えやすい金属軸を伝って、ありすの体内を温めていく。
熱を伝えやすい金属軸を伝って、ありすの体内を温めていく。
「ゆっ・・・!?ゆぎぃ、ぃ、ぃぎぃぃいいいいいい!!!」
「お前はこのくらい酷いことをあのまりさ達にやったんだから、しっかり味わえよ。」
「あじゅぅぅぅぃいいいい!!まりしゃぁぁ、ごめんにゃしゃいぃぃいいいい!!!」
「謝り続けて、いつかあのまりさが許してくれたら終わりにしてやるよ。」
「ゆびぃ、ゆ、ゆひぃぃぁぁああああ!!!」
「お前はこのくらい酷いことをあのまりさ達にやったんだから、しっかり味わえよ。」
「あじゅぅぅぅぃいいいい!!まりしゃぁぁ、ごめんにゃしゃいぃぃいいいい!!!」
「謝り続けて、いつかあのまりさが許してくれたら終わりにしてやるよ。」
「ゆびぃ、ゆ、ゆひぃぃぁぁああああ!!!」
「そんでお前たちの方だが。」
「むぎゅ・・、ぱちぇとおきゃーしゃんを、はやぐにがじでね。」
「却下。」
「おしおきはありずがうげでるでじょぉぉおお!」
「むぎゅ・・、ぱちぇとおきゃーしゃんを、はやぐにがじでね。」
「却下。」
「おしおきはありずがうげでるでじょぉぉおお!」
「ゲスまりさやでいぶは虐待してると面白いが、アホなぱちゅりーなんぞ胸糞悪いだけだな。とっとと済ませるか。」
「ぱちぇはけんじゃなのよぉぉぉぉおお!!」×2
「あっそ。」
「ぱちぇはけんじゃなのよぉぉぉぉおお!!」×2
「あっそ。」
母ぱちゅりーは口内をバーナーでしっかりあぶられ、口をきけなくしてから電球をねじ込まれて、
提灯として店の入り口にぶら下げられた。
それから2週間後、店長は干物となり果てたぱちゅりーが絶命したのを、確認することすらせず、
何のためらいもなく、まだ息のある母ぱちゅりーを生ゴミの袋に放り込んで処分した。
提灯として店の入り口にぶら下げられた。
それから2週間後、店長は干物となり果てたぱちゅりーが絶命したのを、確認することすらせず、
何のためらいもなく、まだ息のある母ぱちゅりーを生ゴミの袋に放り込んで処分した。
赤ぱちゅりーは、即座に全身の皮を剥がされ、キャンドルからたれ落ちるロウに全身を包みなおされて、
『ゆっくり解剖模型:生存中』として販売されたが、結局売れることなく、
3日後に全身の痛みに苦しみながら、自分の何が悪かったのかすら理解できずに餓死した。
『ゆっくり解剖模型:生存中』として販売されたが、結局売れることなく、
3日後に全身の痛みに苦しみながら、自分の何が悪かったのかすら理解できずに餓死した。
ちなみに赤ありすは・・・・・・
オイルキャンドルに飽きられたあとも、成長抑制剤を使って赤ありすのまま手厚く扱われ、
体内に香辛料を詰め込まれたり、パチンコ玉やビーズなど様々な異物を出し入れされ続け、
少しでも触れると激しくもだえる『ゆんテリ屋』の新マスコット、
『痛がりありす』として末永く愛され続けたのであった。
体内に香辛料を詰め込まれたり、パチンコ玉やビーズなど様々な異物を出し入れされ続け、
少しでも触れると激しくもだえる『ゆんテリ屋』の新マスコット、
『痛がりありす』として末永く愛され続けたのであった。
「いじゃいぃぃいい!まりじゃ、だじゅげじぇぇぇえええ!!」
「ほら、謝んないと、許してもらえないだろ。」
「ごめんにゃしゃい、ごめんにゃしゃいぃぃいいい!!」
「ほら、謝んないと、許してもらえないだろ。」
「ごめんにゃしゃい、ごめんにゃしゃいぃぃいいい!!」
ちなみに、この赤ありすが謝り続けているまりさは、
同じ頃に町のみんなに愛されるドスまりさとして、小学生たちと楽しく遊んでいた。
同じ頃に町のみんなに愛されるドスまりさとして、小学生たちと楽しく遊んでいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ゆふぅ。今年は上出来だよ。」
ハロウィンの終わった夜。
ここは、赤ゆっくり達が寝静まった後の『ほいくえん』。
保育まりさは、自分のお帽子の中をのぞいてニンマリしていた。
ここは、赤ゆっくり達が寝静まった後の『ほいくえん』。
保育まりさは、自分のお帽子の中をのぞいてニンマリしていた。
「これでしばらくは、あまあまさんが足りなくなることはないね。ゆふふふ。」
保育まりさの横には、今日の小道具が置かれていた。
お祭りで使われるようなプラスチック製のジャックランタンのお面。
どこかで拾ってきたのであろう、銅バッジがついた別まりさのお帽子。
野良と悟られないために体を洗うのに使った、ゆっくり石鹸の欠片をゴミからかき集めたモノ。
どこかで拾ってきたのであろう、銅バッジがついた別まりさのお帽子。
野良と悟られないために体を洗うのに使った、ゆっくり石鹸の欠片をゴミからかき集めたモノ。
「ゆぅ。お祭りだから、入り込むのは簡単なんだけどね。」
しかし、長く生きてきた分、どのゆっくりよりも人間の恐ろしさを知っていた保育まりさは、
あえてこれだけの偽装をして、ゆっくり向けハロウィンパーティーの会場に潜り込む。
よほどのことをしない限り、叩き潰されたりまではしないことがわかっていても。
あえてこれだけの偽装をして、ゆっくり向けハロウィンパーティーの会場に潜り込む。
よほどのことをしない限り、叩き潰されたりまではしないことがわかっていても。
そして、手に入れたあまあまは、土を掘って石まで敷き詰めた、
保育まりさ専用の貯蔵庫に保管され、周囲のゆっくり達に振舞われることは絶対にない。
自分のマネをするゆっくりが現れ、ボロを出されたとき、自分が巻き込まれるのを防ぐため。
保育まりさ専用の貯蔵庫に保管され、周囲のゆっくり達に振舞われることは絶対にない。
自分のマネをするゆっくりが現れ、ボロを出されたとき、自分が巻き込まれるのを防ぐため。
そう、ある意味では確かに、保育まりさはあまあまを独占していたのであった。
「まりさー、あしたはほんとにあまあまがてにはいるみょん?」
「多分だよ。でも太陽さんが3回くらいお顔を出すまでには、たくさん見つかる日があるはずだよ。」
「みょーん。まりさはものしりだみょん。それに、あまあまがてにはいったら、おちびちゃんたちもよろこぶみょん。」
「多分だよ。でも太陽さんが3回くらいお顔を出すまでには、たくさん見つかる日があるはずだよ。」
「みょーん。まりさはものしりだみょん。それに、あまあまがてにはいったら、おちびちゃんたちもよろこぶみょん。」
それに、他のゆっくりに隠していたことはもう一つある。
ハロウィンの翌日以降、残飯の中にはケーキやカボチャ料理をはじめとして、
大量のあまあまが含まれているであろうことをだ。
ハロウィンの翌日以降、残飯の中にはケーキやカボチャ料理をはじめとして、
大量のあまあまが含まれているであろうことをだ。
「そうだね。喜ぶだろうね。」
「みょーん。まりさ、おやすみだみょん。」
「お休み、みょん。」
「みょーん。まりさ、おやすみだみょん。」
「お休み、みょん。」
保育まりさは、それを悪いことだとは思っていないし、
心を痛めたことも一度だってない。
当然であろう。
心を痛めたことも一度だってない。
当然であろう。
保育まりさはゲスなのだから・・・
実はここだけの話、下の作品一覧なんですが
町れいむシリーズに入れてないものも、舞台や時期はほぼ共有しています。
なので正確には
「町れいむ一家の四季」
「町れいむ一家の四季・後日談」
「町れいむ一家の四季・設定集」
になるんですが、ネタばれもアレだし、今後もシリーズに入れる入れないは流動的だったり。
本編完結までは、と数作品は別枠に分けていたんですが・・・
Wikiでもこの分け方でやっちゃってるみたいだし、どうしたものやら。
町れいむシリーズに入れてないものも、舞台や時期はほぼ共有しています。
なので正確には
「町れいむ一家の四季」
「町れいむ一家の四季・後日談」
「町れいむ一家の四季・設定集」
になるんですが、ネタばれもアレだし、今後もシリーズに入れる入れないは流動的だったり。
本編完結までは、と数作品は別枠に分けていたんですが・・・
Wikiでもこの分け方でやっちゃってるみたいだし、どうしたものやら。
餡小話掲載作品
ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり
ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言
ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿
ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光
ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態
ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭
ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ
ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情
ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生
ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言
ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿
ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光
ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態
ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭
ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ
ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情
ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生
『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど)
春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ
春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね
春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ)
春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ)
春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ)
春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道
夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね
夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ)
夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ)
夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ)
夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ)
夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね
夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還
秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ
秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね
冬-1. 本作品
翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ)
春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね
春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ)
春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ)
春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ)
春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道
夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね
夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ)
夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ)
夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ)
夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ)
夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね
夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還
秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ
秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね
冬-1. 本作品
翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ)
おまけ
ゆっくりこがさと儚井さん
儚井さんは、市役所の職員、所属は『ゆっくり対策室』。
対策室とはいっても、初期こそ対策中心であったが、今では市内のゆっくり関連業務全般を担当している。
そんなわけで、今日も儚井さんは残業中であった。
対策室とはいっても、初期こそ対策中心であったが、今では市内のゆっくり関連業務全般を担当している。
そんなわけで、今日も儚井さんは残業中であった。
「ふぁぁ、ようやく一つ書類片付いたぁ。おーい、こがさ。そっちの報告、まだ届いてないぞー。」
「ゆふふ・・・とりっくおあとりーと!」
「はぁ。今日は幼稚園でハロウィン教わってきたのか。お菓子より先に、報告よこせ。」
「ゆふふ・・・とりっくおあとりーと!」
「はぁ。今日は幼稚園でハロウィン教わってきたのか。お菓子より先に、報告よこせ。」
公務ゆっくり:こがさは、児童福祉の分野で活用が進んでいる、やや特殊なゆっくりだ。
別に他のゆっくりより母性が強いだとか、器用だということはないのだが、
種族としてイタズラ好きという困った本能をうまく使うと、
ケガの原因となるような子供のイタズラや、集団に溶け込めないでいる幼児の察知など、
実に多様な点に気配りができるようになる。
別に他のゆっくりより母性が強いだとか、器用だということはないのだが、
種族としてイタズラ好きという困った本能をうまく使うと、
ケガの原因となるような子供のイタズラや、集団に溶け込めないでいる幼児の察知など、
実に多様な点に気配りができるようになる。
そんなわけで、現在試験運用が進められている、第一号がこのこがさだ。
「はかないさーん。こっちむいて!」
「まったく、今日は付き合ってられ・・・何やってんだ!」
「ゆわーい!おどろいたー!」
「まったく、今日は付き合ってられ・・・何やってんだ!」
「ゆわーい!おどろいたー!」
儚井さんが振り返った先には、一糸まとわぬこがさが立っていた。
「何してんだ!」
「だって、はろいんさんは、ゆっくりがにんげんさんにいたずらして、よろこぶおまつりなんでしょ?」
「断じて違う!色々とな!」
「ゆふ、それじゃぁ、にんげんさんが、ゆっくりにいたずらする?」
「だって、はろいんさんは、ゆっくりがにんげんさんにいたずらして、よろこぶおまつりなんでしょ?」
「断じて違う!色々とな!」
「ゆふ、それじゃぁ、にんげんさんが、ゆっくりにいたずらする?」
「おい、もうやめ・・・」
「きょうはおまつりなんですよ。たのしくおどろかせてあげますね・・・」
「きょうはおまつりなんですよ。たのしくおどろかせてあげますね・・・」
挿絵:儚いあき