ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0414 ローテーション
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ankoss
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『ローテーション』
一、
「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」
ペットショップで買ってきた虐待用のゆっくり(100円)を箱から出すと、何も知らない赤ちゃんれいむと赤ちゃんまり
さが満面の笑顔で挨拶をした。僕は二匹の赤ゆをじっと見ているだけ。赤れいむと赤まりさはそんな僕の反応が面白くなかっ
たのか、
「ぷきゅぅぅぅ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「おにーしゃん!れーみゅがきゃわいくてあいしゃつしゃんもできにゃいの!?」
不機嫌そうに声を上げる。無言で赤まりさをつまみあげると手の平の上に乗せた。
「ゆゆっ?!たきゃいよっ!おしゃらをとんでりゅみちゃい!」
満足そうに歓声を上げる。無言の赤れいむは楽しそうな赤まりさを見て、
「ゆゆぅ…!まりしゃだけずりゅいよっ!れーみゅもおしゃらしゃんとびちゃいよっ!」
僕は赤れいむを無視して、赤まりさのぷにぷにな頬を人差し指でつついたり撫でたりして遊んだ。
「ゆゆぅん…おにーしゃん…しゅごくゆっくちできりゅよ…」
赤れいむは僕の視界に入るような位置で転げ回り、揉み上げを床に叩きつけながらぴーぴー泣き喚いた。構ってほしい一心
なのだろう。
「おにーしゃん!おにーしゃんん!れーみゅも…れーみゅもおおぉ!!!!」
僕が赤れいむに視線を落とすと、何かを期待しているかのような目でずっと僕のほうを見ている。僕は相変わらず赤まりさ
をぷにぷにしたりして、そのたびに赤まりさがきゃっきゃと声を上げる。じっと僕を見続けていた赤れいむだったが、やがて
自分の望むように遊んではもらえないということをゆっくり理解したのか、
「ゆぐっ…ひっく…ぅ…ゆぇ…」
本当に悲しそうな表情でぽろぽろと涙を流し始めた。…あぁ…かわいいな、チクショウ…。慈悲の心が芽生えたので、
「れいむ」
声をかけられたにも関わらず、悲しみの感情のほうが大きいのか簡単に僕の方を向きはしなかった。
「お空を飛ばせてあげるよ」
その言葉に赤れいむはようやく、顔を上げて、僕のデコピンで吹っ飛ばされた。状況が飲み込めないのか赤れいむは涙目に
すらならず、
「ゆっ?!ゆゆっ?!!」
キョロキョロと辺りを見回している。僕がデコピンで吹っ飛ばしたことすら気づいていないようだ。とはいえ、赤れいむの
顔の中心は真っ赤に腫れあがっている。中身が餡子の癖になぜ真っ赤に腫れあがるのか未だに理解できない。ただやはり後か
らじわじわと痛みが襲ってくるのか赤れいむは、腫れあがった部分と同じくらいに顔を真っ赤にして、
「ゆびゃあああぁぁぁん!!!いちゃいよぉぉ!!!!」
声を張り上げて泣き喚く。大声で泣けば僕が優しくしてくれるとでも思ってるのだろうか。時折僕の方に視線を向けるのが
癇に障る。
「まりさ、ご飯にしよう」
「ゆっ♪まりしゃおにゃかぺこぺこだよっ!」
嬉しそうに微笑む赤まりさ。寂しそうに俯く赤れいむ。時折しゃくりあげる声と床にぽたぽたと落ち続ける涙が赤れいむの
悲しみを物語っていた。それより赤まりさは少しは赤れいむのことを気遣ったりしないのだろうか。本当に自分がゆっくりで
きればそれでいいと思っているようだ。…クズだな。
「むーちゃ、むーちゃ…ち、ちちち…ちあわちぇえぇぇぇ!!!!!」
すぐ隣でご飯も与えられず、赤まりさの餌皿をただただ無言で涙を流しながら見ているだけの赤れいむには目もくれず幸せ
宣言する赤まりさ。自分と同じような境遇で、自分と同じような赤ちゃんゆっくりで、自分も同じように可愛がってもらえる
と思っていた赤れいむは、赤まりさの傍を離れて箱に寄り添い、振り向くことはもうなかった。
体中(顔中?)を震わせて泣いているのが、背中(後頭部?)から伝わる。赤れいむのことなどお構いなしに餌皿のゆっく
りフードを食い漁る満面の笑顔の赤まりさの横で、僕は冷ややかな笑みを浮かべた。
二、
「ゆぎゃあああああ!!!!いちゃいよぉぉぉぉ!!!!おにーしゃ…おに…しゃ…ゆっくちやめちぇぇぇぇ!!!!!」
僕は赤れいむの右の揉み上げに水糸を結びつけ、ハンガーから吊るした。何もせずとも重力で下に引っ張られている赤れい
むに右の揉み上げは、あるべき姿を保とうと必死だ。その必死は、赤れいむにとっての激痛以外の何でもないわけだが。
「お…おにーしゃん…れいみゅがいちゃがってりゅよ…?やめちぇあげちぇにぇ…?」
赤れいむの必死の形相にさすがの赤まりさも不安になってきたのか、僕に赤れいむへの苛めをやめるようにお願いしてきた。
僕の返事はというと、ただ赤まりさの頭を撫でたり指先ですりすりの真似ごとをしてやるだけ。自分のゆっくり欲のほうが勝
るのか、
「ゆ…ゆゆぅん…」
すぐにご機嫌になる赤まりさ。一方赤れいむの方はもうまったく理解できない。理不尽極まりない。どうして赤まりさだけ
が?自分も赤まりさと同じくらい可愛いのに!遊んでもらいたいのに!!痛みに多少は慣れてきたのか、赤まりさと遊ぶ様子
を見る赤れいむの目には悲しみを通り越して怒りの色すら見えた。…当然だとは思うけどね。
赤れいむの顔をつまみ、少しだけ引っ張る。
「ゆっぎいいィィィィ!!!????」
ミチミチ…という音が聞こえたので引っ張るのをやめた。目を見開き、口からは涎を流す赤れいむに赤ちゃんゆっくり最大
のステータスであるはずの“かわいらしさ”は微塵もなかった。
「どぉ…ちて…?」
「ん?」
「どぉちて…れいみゅだけ…こんにゃひどいこと…すりゅ…にょぅ…?」
赤れいむの悲痛な声は赤まりさにも少し堪えたのか、赤まりさも涙目だ。
「どうして、って…。僕は君たちを買ったんだ、100円で。何しようが僕の勝手だろう?道具の分際で自分がされてること
の理由なんて求めちゃ駄目さ…。そのハンガー、喋るかい?喋らないだろう?道具だからさ」
「れいみゅ…どうぐしゃんじゃ…にゃいもん…ゆっくち…だもん…ゆっくち…しちゃいよぅ…」
「おにーしゃん!おにぇがいしましゅ!れーみゅをゆっくちしゃせてあげちぇくだちゃいっ!」
赤まりさの懇願。
「道具はね…使われ方を自分で選ぶことはできないんだ。使われて初めて、道具になれるんだよ?」
「でも…こんにゃ…ひどい…」
赤まりさの左頬をひっぱたく。乾いた音が部屋中に響いた。赤れいむも赤まりさも黙りこくってしまった。
「いいかい?君たちは道具。僕の道具。もっと言えば…オモチャだね。オモチャはオモチャらしく…僕に遊ばれてなよ」
二匹の赤ゆっくりはまだ何か言いたそうだったが、僕に見据えられるが怖いのかそれ以上喋ろうとはしなかった。その後も
吊るされた赤れいむにゴム鉄砲で射的をしてみたり、ゴムで顔の一部を弾き飛ばしたりして遊んであげたが、そのたびに涙と
しーしーを撒き散らし、絶叫して赤まりさを震え上がらせた。
ようやく水糸から降ろされた赤れいむの元に赤まりさがぴょんぴょんと跳ね寄り、舌を使って赤れいむをなぐさめながら、
「ゆっくちいちゃくなくにゃっちぇね!ぺーりょ…ぺーりょ…」
箱から出されて初めて他者の優しさに触れた赤れいむは、また大粒の涙をこぼした。…喜劇だなぁ。
三、
翌朝。仲良く寄り添って寝息を立てている二匹の赤ゆの一方…。赤れいむをつまみ上げる。さすがに目が覚めたのか、不安
そうに自分の状況を把握しようとしている。そして、僕と目が合った瞬間、全身を震わせ瞳に涙を浮かべた。表情は恐怖に包
まれ怯えきっている。
「れいむ?昨日はひどいことしてごめんね?」
「…ゅ…?…ゆっ?」
意外としか思えない僕の言葉に赤れいむは、疑いの目で僕を見続けている。時折、目を反らしてはまた不安そうに僕をチラ
ッと見る。僕は手の平に乗せた赤れいむの頭を人差し指で撫でた。指が触れた瞬間こそ、体をびくっと震わせ一筋涙がこぼれ
たが、やがて、
「ゆ…ゆぅ……んゆぅ…?……ゆっ…ゆぇ…ゆゆぅ…っ!」
恐怖感が安心感に変わって行ったのだろうか、まず表情から恐怖が消え、涙が乾き、未だ涙目であることには変わりないが
口元が緩む。頬を染め、嬉しいような照れるような、そんな感情が窺い知れた。
「おに…しゃ…ゆっく…ゆっくちしっちぇってにぇ!!!」
元々が舌足らずなのと、複雑な感情も相まって言葉にはなっていなかったが理解をすることはできた。僕は赤れいむににっ
こりと笑顔を向けると、
「ゆっくりしていってね!」
これで完全に元気と笑顔を取り戻した赤れいむは、僕の手の平の上をぴょんぴょんと跳ね回り、
「ゆっくち!ゆっくち~!」
声を上げた。その声に赤まりさがのそのそと起きてくる。楽しそうな僕と赤れいむの姿を見て、赤まりさも楽しくなってき
たのか、
「ゆっ!おにーしゃん!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」
笑顔の赤まりさを、無視する。聞こえなかったのかな?表情から赤まりさが何を考えているか理解できる。
「ゆ…ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!!」
次は大きめの声で僕に向かって挨拶をする。
「それじゃあれいむ、朝ごはんにしようか」
「ゆ…ゆぅ…?」
不思議そうな顔の赤まりさと裏腹に、赤れいむは
「ごはんしゃんっ!れーみゅ、ごはんしゃんたべちゃい!!!」
能天気なものだ。昨日、自分がどんな思いをしていたかはすっかり忘却の彼方らしい。さすがは噂の餡子脳。赤まりさはと
いうと、この不可解な一連のやり取りにもやもやしたまま、僕と赤れいむの後ろをぴょんぴょん跳ねながらついてきた。
「むーちゃ、むーちゃ…ちあわちぇええええ!!!!」
どこかで見たような絵面だ。幸せ宣言する赤れいむ。たた赤れいむが餌を食べるのを見ているだけの赤まりさ。
「おにーしゃん!!れいみゅだけずりゅいよ!!!まりしゃにもごはんしゃんちょうだいにぇ!!ぷんぷんっ!!!」
違ったのは、抗議をしてきたことだろうか。もっとも、昨日の赤れいむは精神的にすでに参っていただけ…というのもあっ
たかも知れないが、まりさ種のほうが精神的にタフというのは矢意先生の実験結果で立証されている。どんな実験をしたのか
は知らないが。
毅然と抗議をする赤まりさの帽子を無言で奪う。するとどうだろう?匠の技で帽子を奪われた赤まりさは…見る見るうちに
泣き出すではないか。
「ゆんやああああああ!!!まりしゃのおぼうち…かえちちぇぇぇぇぇぇ!!!!」
100円でお手軽、朝ゆ虐。赤まりさの帽子を適当な場所に引っ掛ける。どう考えても届くわけがないのに必死にジャンプ
して帽子を取り戻そうとする赤まりさ。赤まりさがジャンプした瞬間、着地する地点に竹串を置いてやった。あんよ(底部)
に竹串が触れ、そのまま深々と赤まりさの体内を抉っていく。
「ゆぐぎぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
歯を食いしばり、この想定外の激痛に耐える赤まりさ。僕はそんな赤まりさの頭を押さえ、さらに竹串を深く刺し込んでい
った。
「いぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!やべぢぇ!!やべ…ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…ッ!!!!!」
その様子を見て、赤れいむは震えながら涙を流し、おまけでしーしーも漏らしていた。やはり精神的にはまりさ種のほうが
タフなのか…。
結局、その日はずっと赤れいむと遊んであげ、赤まりさでも“遊んで”あげた。
四、
次の日、笑顔の赤まりさと、泣き声を上げる赤れいむ。二匹は気づいていないのだろう。一日ごとに愛で用、虐待用と使い
分けられていることに。気づく必要はないのだ。なぜなら、二匹は道具だから。オモチャに過ぎないのだから。
役割を与えられただけでもマシというものだ。ちなみに、僕のいじめは少しずつエスカレートしていき、五日目の夜に赤れ
いむが死んだ。その翌日、赤まりさも死んだ。
僕はまたペットショップでゆっくりを買ってきた。
僕は知っている。消耗品は、消耗してなんぼのものだ、ということに。
そこに命など、ありはしないのだ。100円で売られている命など、命と呼ぶことはできないのだ。
*駄文、失礼しました。
一、
「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」
ペットショップで買ってきた虐待用のゆっくり(100円)を箱から出すと、何も知らない赤ちゃんれいむと赤ちゃんまり
さが満面の笑顔で挨拶をした。僕は二匹の赤ゆをじっと見ているだけ。赤れいむと赤まりさはそんな僕の反応が面白くなかっ
たのか、
「ぷきゅぅぅぅ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「おにーしゃん!れーみゅがきゃわいくてあいしゃつしゃんもできにゃいの!?」
不機嫌そうに声を上げる。無言で赤まりさをつまみあげると手の平の上に乗せた。
「ゆゆっ?!たきゃいよっ!おしゃらをとんでりゅみちゃい!」
満足そうに歓声を上げる。無言の赤れいむは楽しそうな赤まりさを見て、
「ゆゆぅ…!まりしゃだけずりゅいよっ!れーみゅもおしゃらしゃんとびちゃいよっ!」
僕は赤れいむを無視して、赤まりさのぷにぷにな頬を人差し指でつついたり撫でたりして遊んだ。
「ゆゆぅん…おにーしゃん…しゅごくゆっくちできりゅよ…」
赤れいむは僕の視界に入るような位置で転げ回り、揉み上げを床に叩きつけながらぴーぴー泣き喚いた。構ってほしい一心
なのだろう。
「おにーしゃん!おにーしゃんん!れーみゅも…れーみゅもおおぉ!!!!」
僕が赤れいむに視線を落とすと、何かを期待しているかのような目でずっと僕のほうを見ている。僕は相変わらず赤まりさ
をぷにぷにしたりして、そのたびに赤まりさがきゃっきゃと声を上げる。じっと僕を見続けていた赤れいむだったが、やがて
自分の望むように遊んではもらえないということをゆっくり理解したのか、
「ゆぐっ…ひっく…ぅ…ゆぇ…」
本当に悲しそうな表情でぽろぽろと涙を流し始めた。…あぁ…かわいいな、チクショウ…。慈悲の心が芽生えたので、
「れいむ」
声をかけられたにも関わらず、悲しみの感情のほうが大きいのか簡単に僕の方を向きはしなかった。
「お空を飛ばせてあげるよ」
その言葉に赤れいむはようやく、顔を上げて、僕のデコピンで吹っ飛ばされた。状況が飲み込めないのか赤れいむは涙目に
すらならず、
「ゆっ?!ゆゆっ?!!」
キョロキョロと辺りを見回している。僕がデコピンで吹っ飛ばしたことすら気づいていないようだ。とはいえ、赤れいむの
顔の中心は真っ赤に腫れあがっている。中身が餡子の癖になぜ真っ赤に腫れあがるのか未だに理解できない。ただやはり後か
らじわじわと痛みが襲ってくるのか赤れいむは、腫れあがった部分と同じくらいに顔を真っ赤にして、
「ゆびゃあああぁぁぁん!!!いちゃいよぉぉ!!!!」
声を張り上げて泣き喚く。大声で泣けば僕が優しくしてくれるとでも思ってるのだろうか。時折僕の方に視線を向けるのが
癇に障る。
「まりさ、ご飯にしよう」
「ゆっ♪まりしゃおにゃかぺこぺこだよっ!」
嬉しそうに微笑む赤まりさ。寂しそうに俯く赤れいむ。時折しゃくりあげる声と床にぽたぽたと落ち続ける涙が赤れいむの
悲しみを物語っていた。それより赤まりさは少しは赤れいむのことを気遣ったりしないのだろうか。本当に自分がゆっくりで
きればそれでいいと思っているようだ。…クズだな。
「むーちゃ、むーちゃ…ち、ちちち…ちあわちぇえぇぇぇ!!!!!」
すぐ隣でご飯も与えられず、赤まりさの餌皿をただただ無言で涙を流しながら見ているだけの赤れいむには目もくれず幸せ
宣言する赤まりさ。自分と同じような境遇で、自分と同じような赤ちゃんゆっくりで、自分も同じように可愛がってもらえる
と思っていた赤れいむは、赤まりさの傍を離れて箱に寄り添い、振り向くことはもうなかった。
体中(顔中?)を震わせて泣いているのが、背中(後頭部?)から伝わる。赤れいむのことなどお構いなしに餌皿のゆっく
りフードを食い漁る満面の笑顔の赤まりさの横で、僕は冷ややかな笑みを浮かべた。
二、
「ゆぎゃあああああ!!!!いちゃいよぉぉぉぉ!!!!おにーしゃ…おに…しゃ…ゆっくちやめちぇぇぇぇ!!!!!」
僕は赤れいむの右の揉み上げに水糸を結びつけ、ハンガーから吊るした。何もせずとも重力で下に引っ張られている赤れい
むに右の揉み上げは、あるべき姿を保とうと必死だ。その必死は、赤れいむにとっての激痛以外の何でもないわけだが。
「お…おにーしゃん…れいみゅがいちゃがってりゅよ…?やめちぇあげちぇにぇ…?」
赤れいむの必死の形相にさすがの赤まりさも不安になってきたのか、僕に赤れいむへの苛めをやめるようにお願いしてきた。
僕の返事はというと、ただ赤まりさの頭を撫でたり指先ですりすりの真似ごとをしてやるだけ。自分のゆっくり欲のほうが勝
るのか、
「ゆ…ゆゆぅん…」
すぐにご機嫌になる赤まりさ。一方赤れいむの方はもうまったく理解できない。理不尽極まりない。どうして赤まりさだけ
が?自分も赤まりさと同じくらい可愛いのに!遊んでもらいたいのに!!痛みに多少は慣れてきたのか、赤まりさと遊ぶ様子
を見る赤れいむの目には悲しみを通り越して怒りの色すら見えた。…当然だとは思うけどね。
赤れいむの顔をつまみ、少しだけ引っ張る。
「ゆっぎいいィィィィ!!!????」
ミチミチ…という音が聞こえたので引っ張るのをやめた。目を見開き、口からは涎を流す赤れいむに赤ちゃんゆっくり最大
のステータスであるはずの“かわいらしさ”は微塵もなかった。
「どぉ…ちて…?」
「ん?」
「どぉちて…れいみゅだけ…こんにゃひどいこと…すりゅ…にょぅ…?」
赤れいむの悲痛な声は赤まりさにも少し堪えたのか、赤まりさも涙目だ。
「どうして、って…。僕は君たちを買ったんだ、100円で。何しようが僕の勝手だろう?道具の分際で自分がされてること
の理由なんて求めちゃ駄目さ…。そのハンガー、喋るかい?喋らないだろう?道具だからさ」
「れいみゅ…どうぐしゃんじゃ…にゃいもん…ゆっくち…だもん…ゆっくち…しちゃいよぅ…」
「おにーしゃん!おにぇがいしましゅ!れーみゅをゆっくちしゃせてあげちぇくだちゃいっ!」
赤まりさの懇願。
「道具はね…使われ方を自分で選ぶことはできないんだ。使われて初めて、道具になれるんだよ?」
「でも…こんにゃ…ひどい…」
赤まりさの左頬をひっぱたく。乾いた音が部屋中に響いた。赤れいむも赤まりさも黙りこくってしまった。
「いいかい?君たちは道具。僕の道具。もっと言えば…オモチャだね。オモチャはオモチャらしく…僕に遊ばれてなよ」
二匹の赤ゆっくりはまだ何か言いたそうだったが、僕に見据えられるが怖いのかそれ以上喋ろうとはしなかった。その後も
吊るされた赤れいむにゴム鉄砲で射的をしてみたり、ゴムで顔の一部を弾き飛ばしたりして遊んであげたが、そのたびに涙と
しーしーを撒き散らし、絶叫して赤まりさを震え上がらせた。
ようやく水糸から降ろされた赤れいむの元に赤まりさがぴょんぴょんと跳ね寄り、舌を使って赤れいむをなぐさめながら、
「ゆっくちいちゃくなくにゃっちぇね!ぺーりょ…ぺーりょ…」
箱から出されて初めて他者の優しさに触れた赤れいむは、また大粒の涙をこぼした。…喜劇だなぁ。
三、
翌朝。仲良く寄り添って寝息を立てている二匹の赤ゆの一方…。赤れいむをつまみ上げる。さすがに目が覚めたのか、不安
そうに自分の状況を把握しようとしている。そして、僕と目が合った瞬間、全身を震わせ瞳に涙を浮かべた。表情は恐怖に包
まれ怯えきっている。
「れいむ?昨日はひどいことしてごめんね?」
「…ゅ…?…ゆっ?」
意外としか思えない僕の言葉に赤れいむは、疑いの目で僕を見続けている。時折、目を反らしてはまた不安そうに僕をチラ
ッと見る。僕は手の平に乗せた赤れいむの頭を人差し指で撫でた。指が触れた瞬間こそ、体をびくっと震わせ一筋涙がこぼれ
たが、やがて、
「ゆ…ゆぅ……んゆぅ…?……ゆっ…ゆぇ…ゆゆぅ…っ!」
恐怖感が安心感に変わって行ったのだろうか、まず表情から恐怖が消え、涙が乾き、未だ涙目であることには変わりないが
口元が緩む。頬を染め、嬉しいような照れるような、そんな感情が窺い知れた。
「おに…しゃ…ゆっく…ゆっくちしっちぇってにぇ!!!」
元々が舌足らずなのと、複雑な感情も相まって言葉にはなっていなかったが理解をすることはできた。僕は赤れいむににっ
こりと笑顔を向けると、
「ゆっくりしていってね!」
これで完全に元気と笑顔を取り戻した赤れいむは、僕の手の平の上をぴょんぴょんと跳ね回り、
「ゆっくち!ゆっくち~!」
声を上げた。その声に赤まりさがのそのそと起きてくる。楽しそうな僕と赤れいむの姿を見て、赤まりさも楽しくなってき
たのか、
「ゆっ!おにーしゃん!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」
笑顔の赤まりさを、無視する。聞こえなかったのかな?表情から赤まりさが何を考えているか理解できる。
「ゆ…ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!!」
次は大きめの声で僕に向かって挨拶をする。
「それじゃあれいむ、朝ごはんにしようか」
「ゆ…ゆぅ…?」
不思議そうな顔の赤まりさと裏腹に、赤れいむは
「ごはんしゃんっ!れーみゅ、ごはんしゃんたべちゃい!!!」
能天気なものだ。昨日、自分がどんな思いをしていたかはすっかり忘却の彼方らしい。さすがは噂の餡子脳。赤まりさはと
いうと、この不可解な一連のやり取りにもやもやしたまま、僕と赤れいむの後ろをぴょんぴょん跳ねながらついてきた。
「むーちゃ、むーちゃ…ちあわちぇええええ!!!!」
どこかで見たような絵面だ。幸せ宣言する赤れいむ。たた赤れいむが餌を食べるのを見ているだけの赤まりさ。
「おにーしゃん!!れいみゅだけずりゅいよ!!!まりしゃにもごはんしゃんちょうだいにぇ!!ぷんぷんっ!!!」
違ったのは、抗議をしてきたことだろうか。もっとも、昨日の赤れいむは精神的にすでに参っていただけ…というのもあっ
たかも知れないが、まりさ種のほうが精神的にタフというのは矢意先生の実験結果で立証されている。どんな実験をしたのか
は知らないが。
毅然と抗議をする赤まりさの帽子を無言で奪う。するとどうだろう?匠の技で帽子を奪われた赤まりさは…見る見るうちに
泣き出すではないか。
「ゆんやああああああ!!!まりしゃのおぼうち…かえちちぇぇぇぇぇぇ!!!!」
100円でお手軽、朝ゆ虐。赤まりさの帽子を適当な場所に引っ掛ける。どう考えても届くわけがないのに必死にジャンプ
して帽子を取り戻そうとする赤まりさ。赤まりさがジャンプした瞬間、着地する地点に竹串を置いてやった。あんよ(底部)
に竹串が触れ、そのまま深々と赤まりさの体内を抉っていく。
「ゆぐぎぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
歯を食いしばり、この想定外の激痛に耐える赤まりさ。僕はそんな赤まりさの頭を押さえ、さらに竹串を深く刺し込んでい
った。
「いぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!やべぢぇ!!やべ…ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…ッ!!!!!」
その様子を見て、赤れいむは震えながら涙を流し、おまけでしーしーも漏らしていた。やはり精神的にはまりさ種のほうが
タフなのか…。
結局、その日はずっと赤れいむと遊んであげ、赤まりさでも“遊んで”あげた。
四、
次の日、笑顔の赤まりさと、泣き声を上げる赤れいむ。二匹は気づいていないのだろう。一日ごとに愛で用、虐待用と使い
分けられていることに。気づく必要はないのだ。なぜなら、二匹は道具だから。オモチャに過ぎないのだから。
役割を与えられただけでもマシというものだ。ちなみに、僕のいじめは少しずつエスカレートしていき、五日目の夜に赤れ
いむが死んだ。その翌日、赤まりさも死んだ。
僕はまたペットショップでゆっくりを買ってきた。
僕は知っている。消耗品は、消耗してなんぼのものだ、ということに。
そこに命など、ありはしないのだ。100円で売られている命など、命と呼ぶことはできないのだ。
*駄文、失礼しました。