ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0255 とてもゆっくりした蛇口
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ankoss
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※独自設定垂れ流し
「こらー! れいむ、またこんなところにしーしーしてっ!」
「ゆうう、おにいさん。ごめんなさい……」
まただ。
夕食の後、1LDKのアパートの、居間の床。しーしーをしようとゆっくり用トイレに向
かったれいむは、我慢できず漏らしてしまった。
「ゆっくりきれいにするよ!」
いつものように、れいむは自分用の雑巾をゆっくりハウスから持ってくると、一生懸命床
を拭く。
「ゆっくりきれいになったよ!」
「よしよし、よくやったよ」
一応、ほめておいてやる。だが、後で俺が掃除しなくてはならないだろう。
確かに見た目上はきれいになっている。だが、ゆっくりのしーしーというやつは砂糖を含
んでいる。ゆっくりが雑巾掛けした程度では完全にきれいにはならない。放っておいたら
大変なことになる。
それでもれいむに片づけをさせるのは躾の一環みたいなものだ。
「それにしても、おまえのしーしー癖もなかなか直らないなあ」
「ごめんなさい……れいむ、またがまんてきなかったんだよ……」
元々野良だったれいむだが、この性格のよさ、言いつけを守ることから飼ってやることに
した。
だが、これだけが……このしーしー癖だけは直らない。性格の問題じゃなく、そういう体
質なのかもしれない。あるいは飼いゆっくりになった食生活の変化とかも影響しているか
も知れない。なんにしても困ったことだ。
「この早漏さんめ!」
冗談混じりにそんなことを言ってやると、れいむはきょとんとした。
「ゆゆ? そうろう……? まえにおにいさんもかのじょさんにそんなこといわれてたね!」
「ぐっ……この餡子脳、どうしてそんなことを覚えてやがる!?」
「ゆゆ~ん、おにいさんといっしょ! そーろーさんはとってもゆっくりできるね!」
「ゆっくりできてないから早漏って言うんだよっ!」
俺のいらだちが最高潮に達する。もうだめだ。こいつ、いっそのこと潰してしまおうか…
…!
いや待て待て、こいつ性格はいいんだ。おかげで彼女と別れて寂しいアパートもこうして
暗くならずに済んでいるわけだし。
だが、それでも! 早漏は……早漏呼ばわりだけはっ……!
そんな葛藤に悩まされていたとき。
運命か神のいたずらか。俺の目に、一枚のチラシが目に入った。
そこには、加工所特製の変わったゆっくり用商品が載っていた。
目を奪われた。
なにしろそれは、この問題を解決しうる革命的な商品だったからだ。
とてもゆっくりした蛇口
「お、おにいさん! れいむしーしーしたくなったよ!」
「よーし、ちゃんとトイレまで行けよー」
ゆっくり用トイレに向かうれいむに後ろからゆっくりとついていく。
これはれいむが漏らすのを心配して、ではない。今のれいむは俺がいないとしーしーでき
ないのだから。
「おにいさん! しーしー! しーしーさせて!」
気付くとれいむはトイレに着いており、俺にしーしーをせがんでいた。
「よしよし、ちょっと待ってろよ」
俺は鷹揚にうなずくと、もったいぶってれいむの口の下あたりについているそれに触れる。
れいむの目が希望に輝く。
そこで、手を止めた。
「あ、でもおまえ、もうちょっと我慢できるんじゃないか?」
「ゆ!? そ、そんなことないよ! れいむしーしーがしたくてたまらないんだよ!」
「本当かなあ。もうちょっと我慢してみたらどうだ? 我慢できたら、これを着けないで
生活できるかもしれないぞ?」
「おにいいざああああん! いじわるしないでれいむにしーしーさせてええええ!」
ちょっとした嗜虐心が満たされた。俺はほほえみながら、れいむに着けたそれ……口の下、
しーしー穴に取り付けた小さな蛇口をひねった。
「ゆふぅぅぅぅ……」
れいむの深いため息とともに、蛇口からしーしーが漏れだした。
――ゆっくり用蛇口。
元々は加工所内部で使用されていたゆっくり用の道具だ。
形はその名の通り水道の蛇口だ。ただ、通常のものより一回りばかり小さい。形は最近は
あまり見かけなくなった、十字形の金具をひねると水がでる旧式のものだ。
根本にはゆっくり用の吸着材が塗布されていて簡単かつ強固にゆっくりに取り付けられる。
これをゆっくりのしーしーを出す穴に取り付けるのだ。
そうすると、しーしー穴をふさがれたゆっくりは当然のことながらしーしーができなくな
る。
そして、おもしろいのがゆっくりに「しーしーをさせる」仕組みだ。
蛇口をひねるとゆっくりとの接着面を通してゆっくりに特殊な振動を与える。振動を与え
られると発情することに代表されるように、ゆっくりというナマモノは振動に対して非常
に敏感だ。この蛇口は捻ると特殊な振動を発生し、しーしー穴を刺激する。そうするとゆ
っくりは自分の意志に関係なくしーしーしてしまうのだ。おまけに蛇口を閉めて「しーし
ーを止めさせる振動」を受けない限り、ひからびるまでしーしーを出し続けてしまうのだ。
元々はゆっくり加工所で餡子の水分量調整のために作られたそうだ。
現在では虐待専門店などで売られている。しーしーを止める虐待はしーしー穴をふさげば
事足りる。だが、強制的にしーしーさせ続ける虐待というのはなかなか難しいのだろう。
そんな時にうってつけの商品なのだ。……そんな特殊な需要がどれほどあるのかは知らな
いが。
このゆっくり用蛇口の存在をチラシで偶然知った俺は、れいむの治療に使おうと思いつい
たわけである。
余談だが、ゆっくりがこの蛇口を着けたシルエットは、ヤカンそっくりになってちょっと
笑える。
初めはさすがにじゃまになるのかれいむも嫌がったが、今ではしーしーを漏らすこともな
くこうして生活できているのでお気に入りのご様子だ。
今も恍惚とした顔でしーしーしている。
「れいむ。しーしーを楽しむのはいいけど、出したくなくなったらちゃんと言えよ?」
「た、たのしんでなんかいないよ!」
「そうか。じゃあ、やめるか?」
蛇口を閉めるとしーしーはあっさり止まった。
「ご、ごべんなざいいいい! た、たのしいです! れいむはしーしーするのがとっても
たのしいですううう! だからじゃぐちさんひねってええ!」
蛇口は微妙に堅い。ゆっくりの舌は長くて器用だが、このゆっくり用蛇口をひねるには力
が足りない。
れいむがしーしーするには俺の許可とサポートが必要というわけである。
「そんなにしーしーしたいか? 下品なヤツだな」
「したいでずぅぅぅ! げひんなれいむはしーしーしたくてたまらないんですぅぅ! だ
からしーしーさせてくださいぃぃぃ!」
ゆっくりにとってしーしーは特に重要だ。なにしろこいつらは水に弱い。体内に過剰な水
分を持つことは死を意味する。だから必死になるのは当然だ。
それはわかっているが、れいむのあまりに必死な様子を見ているとどうにも変な気分にな
ってくる。何というか、もっと我慢させたくなると言うか、もっと苦しむ姿が見たいとい
うか……。
「おでがいじばずぅぅぅ!」
とうとうれいむは泣き出した。
まずい。
涙で水分を排出してはしーしーしたくなくなるかも知れない。
「やれやれ、しょうがないな……」
焦りは出さずもったいぶって、再びれいむの蛇口を捻ってやる。
「ゆふぅぅぅ……」
安心しきったれいむのため息。あまりに心地よさそうなので、
「うりゃ」
「ゆぐっ!?」
また止めてやった。
「おにいざああああん!?」
「はっはっはっ、すまんすまん。手が滑った」
笑いながら蛇口を捻ってやる。
今までは悩みの種だったれいむのしーしーは、こうして日々の楽しみとなってくれたのだ
った。
そんな、ある日のことだった。
「おにいさああああん!」
帰ってきた俺を迎えたのは、れいむの焦りきった声だった。
「れいむ、どうしたんだ……って、おまえ! 蛇口はどうした!?」
れいむの口の下、しーしー穴に蛇口がない。ゆっくり用の吸着材は強力で、れいむの力で
は外せないはずなのに。
「そ、それは……」
戸惑うように部屋の奥に目をやるれいむ。
何かあったのか。
狭いアパートである。部屋に入って一歩踏みだし、電気をつければすべては見て取れた。
「うわあ……」
惨状だった。
居間は荒らされていた。
ちゃぶ台の上においていた新聞や湯呑みは落ちて散らかされ、開いた出窓から吹き込んだ
風がカーテンを揺らしている。
「戸締まり忘れちまったかあ……」
一瞬泥棒にでも入られたのかと思ったが、どうやら違うようだ。泥棒なら金目のものなど
ないちゃぶ台を荒らしたりしないだろうし、やかましく騒ぐであろう飼いゆっくりのれい
むを放っておいたりしない。
なにより、部屋の真ん中にこの惨状の原因だろうゆっくりがいる。
「すっきりー……すっきりー……すっきりー……」
そんなことを力無くつぶやきながら、くたりとつぶれたれいぱーありすがいた。
「おにいさん……そのありすがおへやにはいってきて、れいむをれいぷしようとしたんだ
よ!」
「なるほど、ね……」
しーしー穴をふさぐと言うことは、ぺにまむをふさぐと言うことになる。れいむを襲おう
としたれいぱーありすにとって、れいむの蛇口はさぞや邪魔だったことだろう。
そして、無理矢理引きはがしたのだ。れいむには無理でもれいぱーの馬鹿力なら可能だっ
たのだろう。
「で、はずれた蛇口がありすにくっついて、こうなったわけか……」
部屋中に甘ったるいにおいが漂っている。
見れば、そこかしこにカスタードが散乱していた。
ありすを持ち上げるとと、ぺにぺにの代わりに蛇口がそそり立っているのが見えた。そこ
からは今も少量だが絶えることなく、カスタードが漏れ出ていた。
「くっついたときに偶然蛇口が捻られたわけか。それにしても、発情したれいぱーに蛇口
を着けるとこんなことになるなんてなあ……」
今もありすはうわ言のように「すっきりー」といい続けている。絶頂しっぱなし、出しっ
ぱなしってどんな感じなんだろう。ちょっと想像したくない種類の苦しみだ。
「ゆうう……おにいさん、どうするの?」
れいむの問いかけに、俺はちょっと考えながら部屋を見回す。
散らかった部屋にまき散らされたカスタード。掃除をするのはなかなか手間だ。
「そりゃ、相応の報いを受けてもらうさ」
*
*
*
それから、生活がどう変わったかと言えば、あまり変わっていない。
れいむには新しい蛇口を買ってやった。未だしーしー癖は直らないようなので、当分この
ままだろう。
「おにいざあああん! しーしーさせてええええ!」
まあ、なんて言うか。かわいいヤツだ。
「しーしー出したくなくなったら俺に声かけろよ。俺はちょっとおまえのメシ作ってるか
ら」
「ゆふぅぅぅ……ゆっくりりかいしたよ!」
さて、と俺はビニール手袋をすると、コンポストからそいつを取り出す。
「も、もうやべでぇぇぇ! こんなのとかいはじゃ……」
文句を言うコンポストには頓着せず、いつものように振動させる。
「んほおおおおお……!」
程良いところでそいつに着けたままの蛇口を捻る。
「ゆふぎゃあああ! すっきりー! すっきりー! すっきりー!」
「ざまあみろ、この超早漏ありすめ」
「ありすは……すっきりー! そうろうじゃ……すっきりーっ! ないんほおおおお!
すっきりーっ!」
いつものように景気良くカスタードを出してくれる。こいつのおかげでれいむのメシ代が
浮いて助かる。
俺もカスタードを使ったお菓子づくりがすっかりうまくなった。
あと、戸締まりには注意するようになった。部屋を荒らされるのがごめんだし、今のとこ
ろコンポストは一匹で十分だ。
いや、まったくもっていいことずくめである。
「やべでぇぇ……すっきりー! ……もうすっきりしたく…な…すっきりーっ!」
「おにいざあああん! しーしーとめてぇぇぇ! れいむひからびちゃうよおおおおお!」
了
by触発あき
* 過去作品
『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』
過去作品一覧は下記作品に収録
『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』
「こらー! れいむ、またこんなところにしーしーしてっ!」
「ゆうう、おにいさん。ごめんなさい……」
まただ。
夕食の後、1LDKのアパートの、居間の床。しーしーをしようとゆっくり用トイレに向
かったれいむは、我慢できず漏らしてしまった。
「ゆっくりきれいにするよ!」
いつものように、れいむは自分用の雑巾をゆっくりハウスから持ってくると、一生懸命床
を拭く。
「ゆっくりきれいになったよ!」
「よしよし、よくやったよ」
一応、ほめておいてやる。だが、後で俺が掃除しなくてはならないだろう。
確かに見た目上はきれいになっている。だが、ゆっくりのしーしーというやつは砂糖を含
んでいる。ゆっくりが雑巾掛けした程度では完全にきれいにはならない。放っておいたら
大変なことになる。
それでもれいむに片づけをさせるのは躾の一環みたいなものだ。
「それにしても、おまえのしーしー癖もなかなか直らないなあ」
「ごめんなさい……れいむ、またがまんてきなかったんだよ……」
元々野良だったれいむだが、この性格のよさ、言いつけを守ることから飼ってやることに
した。
だが、これだけが……このしーしー癖だけは直らない。性格の問題じゃなく、そういう体
質なのかもしれない。あるいは飼いゆっくりになった食生活の変化とかも影響しているか
も知れない。なんにしても困ったことだ。
「この早漏さんめ!」
冗談混じりにそんなことを言ってやると、れいむはきょとんとした。
「ゆゆ? そうろう……? まえにおにいさんもかのじょさんにそんなこといわれてたね!」
「ぐっ……この餡子脳、どうしてそんなことを覚えてやがる!?」
「ゆゆ~ん、おにいさんといっしょ! そーろーさんはとってもゆっくりできるね!」
「ゆっくりできてないから早漏って言うんだよっ!」
俺のいらだちが最高潮に達する。もうだめだ。こいつ、いっそのこと潰してしまおうか…
…!
いや待て待て、こいつ性格はいいんだ。おかげで彼女と別れて寂しいアパートもこうして
暗くならずに済んでいるわけだし。
だが、それでも! 早漏は……早漏呼ばわりだけはっ……!
そんな葛藤に悩まされていたとき。
運命か神のいたずらか。俺の目に、一枚のチラシが目に入った。
そこには、加工所特製の変わったゆっくり用商品が載っていた。
目を奪われた。
なにしろそれは、この問題を解決しうる革命的な商品だったからだ。
とてもゆっくりした蛇口
「お、おにいさん! れいむしーしーしたくなったよ!」
「よーし、ちゃんとトイレまで行けよー」
ゆっくり用トイレに向かうれいむに後ろからゆっくりとついていく。
これはれいむが漏らすのを心配して、ではない。今のれいむは俺がいないとしーしーでき
ないのだから。
「おにいさん! しーしー! しーしーさせて!」
気付くとれいむはトイレに着いており、俺にしーしーをせがんでいた。
「よしよし、ちょっと待ってろよ」
俺は鷹揚にうなずくと、もったいぶってれいむの口の下あたりについているそれに触れる。
れいむの目が希望に輝く。
そこで、手を止めた。
「あ、でもおまえ、もうちょっと我慢できるんじゃないか?」
「ゆ!? そ、そんなことないよ! れいむしーしーがしたくてたまらないんだよ!」
「本当かなあ。もうちょっと我慢してみたらどうだ? 我慢できたら、これを着けないで
生活できるかもしれないぞ?」
「おにいいざああああん! いじわるしないでれいむにしーしーさせてええええ!」
ちょっとした嗜虐心が満たされた。俺はほほえみながら、れいむに着けたそれ……口の下、
しーしー穴に取り付けた小さな蛇口をひねった。
「ゆふぅぅぅぅ……」
れいむの深いため息とともに、蛇口からしーしーが漏れだした。
――ゆっくり用蛇口。
元々は加工所内部で使用されていたゆっくり用の道具だ。
形はその名の通り水道の蛇口だ。ただ、通常のものより一回りばかり小さい。形は最近は
あまり見かけなくなった、十字形の金具をひねると水がでる旧式のものだ。
根本にはゆっくり用の吸着材が塗布されていて簡単かつ強固にゆっくりに取り付けられる。
これをゆっくりのしーしーを出す穴に取り付けるのだ。
そうすると、しーしー穴をふさがれたゆっくりは当然のことながらしーしーができなくな
る。
そして、おもしろいのがゆっくりに「しーしーをさせる」仕組みだ。
蛇口をひねるとゆっくりとの接着面を通してゆっくりに特殊な振動を与える。振動を与え
られると発情することに代表されるように、ゆっくりというナマモノは振動に対して非常
に敏感だ。この蛇口は捻ると特殊な振動を発生し、しーしー穴を刺激する。そうするとゆ
っくりは自分の意志に関係なくしーしーしてしまうのだ。おまけに蛇口を閉めて「しーし
ーを止めさせる振動」を受けない限り、ひからびるまでしーしーを出し続けてしまうのだ。
元々はゆっくり加工所で餡子の水分量調整のために作られたそうだ。
現在では虐待専門店などで売られている。しーしーを止める虐待はしーしー穴をふさげば
事足りる。だが、強制的にしーしーさせ続ける虐待というのはなかなか難しいのだろう。
そんな時にうってつけの商品なのだ。……そんな特殊な需要がどれほどあるのかは知らな
いが。
このゆっくり用蛇口の存在をチラシで偶然知った俺は、れいむの治療に使おうと思いつい
たわけである。
余談だが、ゆっくりがこの蛇口を着けたシルエットは、ヤカンそっくりになってちょっと
笑える。
初めはさすがにじゃまになるのかれいむも嫌がったが、今ではしーしーを漏らすこともな
くこうして生活できているのでお気に入りのご様子だ。
今も恍惚とした顔でしーしーしている。
「れいむ。しーしーを楽しむのはいいけど、出したくなくなったらちゃんと言えよ?」
「た、たのしんでなんかいないよ!」
「そうか。じゃあ、やめるか?」
蛇口を閉めるとしーしーはあっさり止まった。
「ご、ごべんなざいいいい! た、たのしいです! れいむはしーしーするのがとっても
たのしいですううう! だからじゃぐちさんひねってええ!」
蛇口は微妙に堅い。ゆっくりの舌は長くて器用だが、このゆっくり用蛇口をひねるには力
が足りない。
れいむがしーしーするには俺の許可とサポートが必要というわけである。
「そんなにしーしーしたいか? 下品なヤツだな」
「したいでずぅぅぅ! げひんなれいむはしーしーしたくてたまらないんですぅぅ! だ
からしーしーさせてくださいぃぃぃ!」
ゆっくりにとってしーしーは特に重要だ。なにしろこいつらは水に弱い。体内に過剰な水
分を持つことは死を意味する。だから必死になるのは当然だ。
それはわかっているが、れいむのあまりに必死な様子を見ているとどうにも変な気分にな
ってくる。何というか、もっと我慢させたくなると言うか、もっと苦しむ姿が見たいとい
うか……。
「おでがいじばずぅぅぅ!」
とうとうれいむは泣き出した。
まずい。
涙で水分を排出してはしーしーしたくなくなるかも知れない。
「やれやれ、しょうがないな……」
焦りは出さずもったいぶって、再びれいむの蛇口を捻ってやる。
「ゆふぅぅぅ……」
安心しきったれいむのため息。あまりに心地よさそうなので、
「うりゃ」
「ゆぐっ!?」
また止めてやった。
「おにいざああああん!?」
「はっはっはっ、すまんすまん。手が滑った」
笑いながら蛇口を捻ってやる。
今までは悩みの種だったれいむのしーしーは、こうして日々の楽しみとなってくれたのだ
った。
そんな、ある日のことだった。
「おにいさああああん!」
帰ってきた俺を迎えたのは、れいむの焦りきった声だった。
「れいむ、どうしたんだ……って、おまえ! 蛇口はどうした!?」
れいむの口の下、しーしー穴に蛇口がない。ゆっくり用の吸着材は強力で、れいむの力で
は外せないはずなのに。
「そ、それは……」
戸惑うように部屋の奥に目をやるれいむ。
何かあったのか。
狭いアパートである。部屋に入って一歩踏みだし、電気をつければすべては見て取れた。
「うわあ……」
惨状だった。
居間は荒らされていた。
ちゃぶ台の上においていた新聞や湯呑みは落ちて散らかされ、開いた出窓から吹き込んだ
風がカーテンを揺らしている。
「戸締まり忘れちまったかあ……」
一瞬泥棒にでも入られたのかと思ったが、どうやら違うようだ。泥棒なら金目のものなど
ないちゃぶ台を荒らしたりしないだろうし、やかましく騒ぐであろう飼いゆっくりのれい
むを放っておいたりしない。
なにより、部屋の真ん中にこの惨状の原因だろうゆっくりがいる。
「すっきりー……すっきりー……すっきりー……」
そんなことを力無くつぶやきながら、くたりとつぶれたれいぱーありすがいた。
「おにいさん……そのありすがおへやにはいってきて、れいむをれいぷしようとしたんだ
よ!」
「なるほど、ね……」
しーしー穴をふさぐと言うことは、ぺにまむをふさぐと言うことになる。れいむを襲おう
としたれいぱーありすにとって、れいむの蛇口はさぞや邪魔だったことだろう。
そして、無理矢理引きはがしたのだ。れいむには無理でもれいぱーの馬鹿力なら可能だっ
たのだろう。
「で、はずれた蛇口がありすにくっついて、こうなったわけか……」
部屋中に甘ったるいにおいが漂っている。
見れば、そこかしこにカスタードが散乱していた。
ありすを持ち上げるとと、ぺにぺにの代わりに蛇口がそそり立っているのが見えた。そこ
からは今も少量だが絶えることなく、カスタードが漏れ出ていた。
「くっついたときに偶然蛇口が捻られたわけか。それにしても、発情したれいぱーに蛇口
を着けるとこんなことになるなんてなあ……」
今もありすはうわ言のように「すっきりー」といい続けている。絶頂しっぱなし、出しっ
ぱなしってどんな感じなんだろう。ちょっと想像したくない種類の苦しみだ。
「ゆうう……おにいさん、どうするの?」
れいむの問いかけに、俺はちょっと考えながら部屋を見回す。
散らかった部屋にまき散らされたカスタード。掃除をするのはなかなか手間だ。
「そりゃ、相応の報いを受けてもらうさ」
*
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それから、生活がどう変わったかと言えば、あまり変わっていない。
れいむには新しい蛇口を買ってやった。未だしーしー癖は直らないようなので、当分この
ままだろう。
「おにいざあああん! しーしーさせてええええ!」
まあ、なんて言うか。かわいいヤツだ。
「しーしー出したくなくなったら俺に声かけろよ。俺はちょっとおまえのメシ作ってるか
ら」
「ゆふぅぅぅ……ゆっくりりかいしたよ!」
さて、と俺はビニール手袋をすると、コンポストからそいつを取り出す。
「も、もうやべでぇぇぇ! こんなのとかいはじゃ……」
文句を言うコンポストには頓着せず、いつものように振動させる。
「んほおおおおお……!」
程良いところでそいつに着けたままの蛇口を捻る。
「ゆふぎゃあああ! すっきりー! すっきりー! すっきりー!」
「ざまあみろ、この超早漏ありすめ」
「ありすは……すっきりー! そうろうじゃ……すっきりーっ! ないんほおおおお!
すっきりーっ!」
いつものように景気良くカスタードを出してくれる。こいつのおかげでれいむのメシ代が
浮いて助かる。
俺もカスタードを使ったお菓子づくりがすっかりうまくなった。
あと、戸締まりには注意するようになった。部屋を荒らされるのがごめんだし、今のとこ
ろコンポストは一匹で十分だ。
いや、まったくもっていいことずくめである。
「やべでぇぇ……すっきりー! ……もうすっきりしたく…な…すっきりーっ!」
「おにいざあああん! しーしーとめてぇぇぇ! れいむひからびちゃうよおおおおお!」
了
by触発あき
* 過去作品
『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』
過去作品一覧は下記作品に収録
『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』