ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0203 1人は みんなのために
最終更新:
ankoss
-
view
1人はみんなのために
俺はどこにでもいる程度の自作農。今日も今日とて元気に畑を耕していた。じきに冬が来る。
「ゆっくり!ゆっくり!」
「ゆっくりすすむよ!」
「がんばるわ!」
農作業に励んでいると、ゆっくりが来た。低速紙装甲的無能機体だの不可思議饅頭だのと言われているなまものだ。
この時期に人間の畑に近づくということは、また越冬に失敗しかけて人間の畑を襲おうというのだろう。
ぶっちゃけあいつらを駆除するのにもうんざりしている。さっさと潰してしまおう。
声をかけられる前に潰してしまおうと小走りでゆっくりに近づく。目標は三匹、まりさ、れいむ、ぱちゅりーか・・・。
しかしあいつら、やけに堂々としてやがんなぁ・・・きっとゲスだなぁ・・・うぜぇ・・・あ、こっちに気づきやがった。
「さっさとし「「「おにいさん!おはなしきいてください!!」」」」
近づいて足を振りあげると、3匹が一斉に頭を下げてきた。え?どうやってって?何か・・・こう、ぐにょんって真中から折れ曲がってる感じ。割ときもい。
良く見ると、野菜には手をつけていないようだ。まぁ、俺が発見するのが早かっただけだろうが。
「あ?お前ら野菜盗みに来たんだろ?あぁ、お前らの主張じゃ盗むんじゃなくて、勝手に生えてくる野菜を俺らが独り占めしてるから取り返すんだっけ?」
「ちがうよ!おやさいさんはかってにはえてこないよ!」
「ここはおにいさんのはたけだよ!おやさいはおにいさんのものだよ!」
「わたしたちはいいゆっくりよ!むきゅ!」
なんだこいつら?多少は物の分かってる奴ららしいので、少しだけ話を聞いてやることにした。
まぁ、事情自体はテンプレ通りだった。
こいつら3匹がまとめる群れの連中が、こいつらの言う事を聞かずにすっきりしまくるわ餌集めサボるわで越冬を前にして群れの存続が風前の灯火・・・と。
「で?それを俺に言ってどうしようと?」
「少しだけまりさたちの群れを助けてほしいよ!」
「れいむたちはいいゆっくりだよ!」
「こうしんこくへのしょくりょうえんじょはせんしんこくのぎむよ!」
そーなのかー。何か微妙に腹の立つ物言いではあるが、畑を襲って奪ってしまえより幾分マシな態度だと思う。
「だが断る」
「どおしてええええぇぇぇ!!!??」
「れいむたちいいゆっくりなんだよおおおおぉぉぉ!!???」
「こんなにいっぱいおやさいもってるんだから、ぱちぇたちのむれにちょっとぐらいくれたっていいでしょおおおおぉぉぉぉ!?げほっげほっ!」
「まぁ待てよ、お前らと俺、どっちが大きい?」
「にんげんさんのほうがおおきいよ!」
「にんげんさんはとってもつよいよ!」
「ゆっくりではかてないわ!むきゅ!」
「うん、人間は大きい、だから、食べ物もいっぱい食べるんだ」
「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」
「だから、いっぱいあるように見えるが、ここには人間が1人越冬できる分の野菜しかないんだよ、残念だがな」
「「「ゆがーん!!!!!」」」
固まる3匹。うーむ、これまでゲスの相手ばかりしてたからゆっくりは害獣という認識しかしてなかったが、物の分かってる奴は割と愛嬌があるかもしれん。
これまで売り物にならないやつは自分で食ってたが、多少それを分けてやってもいいかなー・・・などと思っていると、
「わかったよ!じゃあしかたないからさいごのしゅだんだよ!」
「ゆっくりおにいさんはえっとうにしっぱいしてね!」
「しかたないわね、むきゅ」
*
o
+ はぁ?ゆっくりにしては物の分かった奴らだと思ってたが、結局自分の思う通りに行かなかったら居直り強盗かよ。
所詮ゆっくりはゆっくりか。げんなりしながら足を上げ、3匹を潰そうとすると饅頭どもがあわてて言ってきた。
「まってね!おにいさんおはなしをさいごまできいてね!」
「おにいさんでもわかるようにせつめいしてあげるよ!!ね!ぱちゅりー!」
「むきゅ、おにいさん、ぱちぇのはなしをゆっくりききなさい!おにいさんはひとりよ!こんなにいっぱいのおやさいさんがあるのにおにいさんひとりしかえっとうできないわ!むだもいいところよ!
でもこれだけのおやさいさんがあれば、むれのみんながみんなえっとうできるわ!
どっちをえらぶのがいいかなんてあたまがかわいそうなおにいさんでもかんがえればわかるでしょ!むきゅ!」
「・・・俺はお前らの群れと何の関係も無いんだが?それにおまえら良いゆっくりとか言ってるが、お前らの群れの奴らに散々これまで野菜を盗まれてるんだが?
後、越冬に失敗したらどうなるか分かって言ってんだろうな?」
「こまったときはたすけあうべきでしょおおおおおおお!!!!!」
「れいむたちはいいゆっくりなんだからたすけるのがあたりまえでしょおおおおおおおお!!!!」
「おにいさんがしんじゃったらおにいさんのことはむれのゆっくりにゆっくりいっておいてあげるわ!みんなでかんしゃしてあげるわね!これはとってもめいよなことよ!むっきゅっきゅ!」
*
o
+ なんだ、こいつらゲスじゃねぇか。頭は割と良いし(まりさとれいむは怪しいが)人間との力関係は理解しているようだが、それだけだ。一番肝心なことを理解してねぇ。
最初の心証がわりかし良かっただけに、それが裏切られた時の怒りも格別だ。決めた。こいつらは苦しませて殺す。これまでのゆっくりはただ潰してやるだけだったが、こいつらは特別だ。
「・・・そうだね、俺一人が越冬に失敗して死ねばお前らの群れ全員助かるもんな。お前らの方が数が多いんだから、お前らが助かるほうが良いに決まってるよな!」
「ゆっくりわかってくれたんだね!」
「かわいくてごめんね!」
「ぱちぇのかんぺきなりろんをりかいするなんて、にんげんさんにしてはかしこいわね!」
あぁ・・・腹立つ。いいよ、その完璧な理論とやらでお前らを殺してやる。
「じゃあ今からこの畑はお前らの群れのものだね!でもまだこのお野菜は食べられないから、食べられるようになるまで俺がゆっくり育ててやるよ!」
「ありがとうね!ゆっくりおいしくそだててね!」
「れいむたちのおやさいかってにたべたらせいさいだよ!」
「おにいさんのおうちはぱちぇたちがつかってあげるからあんしんしなさい!」
言いたい放題である。
「じゃあ、俺が勝手に野菜食べないか見張っておけよ。んで今日の作業が終わったらお前らだけ先に俺のお家に来ればいい。人間の食い物食わせてやる」
「ゆわーい!はやくいこうね!ゆっくりしないでね!」
「れいむにいっぱいちょうだいね!いっぱいのいっぱいでもいいよ!!」
「むきゅ!ごちそうさせてあげるわ!ぱちぇはぐるめよ!へんなものをだしたらしょうちしないわよ!むっきゅん!」
やばい、これ以上喋らせたらこの場で潰してしまいそうだ。俺はにこにこと笑いながら(口の端を引きつらせながら)3匹を抱え畑の隅に置き、農作業を再開した。
・・・・・・ふぅ。疲れた。
3匹にやいのやいのと言われながらも今日の分の作業が終了した。正直途中で何度潰してやろうと思ったかわからないぐらいだ。よく耐えた俺。
じゃあ、こいつらと遊ぶか・・・。
「待たせちまってごめんな!終わったから家に行ってうまいもん食おうな!」
「おにいさんまちくたびれたよ!ゆっくりしすぎだよ!」
「いっぱいのいっぱいのいっぱいのいっぱいあまあまとおやさいさんくれないとれいむゆるさないよ!ぷくー!」
「わたしたちのためにがんばってくれてるおにいさんにしつれいなこといっちゃだめよまりさ、れいむ。ゆっくりにくらべてだめだめなにんげんさんにおおくをもとめちゃだめなのよ!むっきゅきゅ!!」
はいはい。今のうちに言いたいだけ言っとけ。
さて、3匹を戸閉まりの出来る部屋に持ってきた。しかしこれまでゆっくりはその場で叩き潰すか食うかしていたため、拘束するとなると良い道具が無い。
どーすっかなー・・・部屋荒らされたら片付けんの大変だしなー・・・。まぁ、大したもんも置いて無いんだが・・・。
「なあ、おまえら。ここはおまえらの家になるんだから、散らかさずに綺麗に使えよ」
「なにいってるの?ここはまりさたちのおうちなんだよ!どうつかおうとまりさたちのかってだよ!」
「よごれたらおにいさんがかたづければいいんでしょ!そんなことよりはやくごはんもってきてね!」
「だめよ!まりさもれいむも。にんげんさんにはおやさいをそだてるというたいせつなおしごとがあるんだからよけいなことをさせたらもったいないわ!」
「・・・・・・ありがとよ。ほれ飯だ。言っておくが、これがこの家にある最後のご飯なんだ。俺はいらないから味わって食ってくれよな」
部屋のことはぱちゅりーが抑えておいてくれるだろう。飯を炊くのは面倒だったので、保存食の干し柿を少々くれてやった。
「ゆわーい!ゆっくり食べるよ!おにいさんのぶんがないのはあたりまえのことだよ!わざわざいわなくてもいいよ!」
「これでさいごなんてだめだよ!もっととってきてね!はたけのおやさいたべられたくなかったらさっさともっととってきてね!」
「こんなちょっとなんて、にんげんさんはおもてなしのこころがわかってないわね!
じぶんのびんぼうをはじていまからもっとたくさんごはんをとってくるのはわかってるからはやくいきなさい!やさしいぱちぇたちはしらないふりをしてまっててあげるわ!」
しかしこいつら・・・調子に乗りすぎじゃないか・・・?ゆっくりに甘い顔をしたら付けあがるのは分かってたが、これほどとは・・・。
「じゃあ、俺はちょっと出かけてくるから大人しく待ってろよ」
「「「がつがつっはふっはっふっ!うめ!めっちゃうっめ!」」」
聞いてねぇー。良いやさっさと行こう。俺はこいつらが触りそうなものをいくつか拾って高いところにしまい、きっちりとドアに施錠して部屋を出た。
出て行ったところで
「これすっげうっめ!やっべ!すごいよ!ぱちゅりーはにんげんにいうことをきかせてるよ!」
「はふっはふっ!ぐちゃぐちゃ!くちゃくちゃ!ぱちゅりーがいればむれはずっとゆっくりできるよ!さすがだよ!」
「にんげんなんてちからがつよいだけよ!なにもわかってないのよ!ばかなのよ!
もりのけんじゃであるぱちぇがしんりをおしえてあげればかいしんしてぱちぇにしたがうのはあたりまえね!あのにんげんさんはみどころがあるわ!むっきゃっきゃっきゃ!」
などという声が聞こえてきたが、強いて無視した。もういいよお前ら。なんでそこまで俺をイラつかせようとするんだ?
家を出た俺は、同じ村に住む虐待お兄さんの家を訪ねた。
割と裕福で、畑を荒らしたゆっくりを被害額と引き換えに引き取ってくれる村では有名な3兄弟である。俺も何度かゆっくりを売ったことがある。
かくかくしかじか・・・・・・と、今日あったことを説明すると、3人は目を輝かせた。
これまで虐待に興味が無かった俺が虐待をしたいと言いだしたことを喜んでいるようでもあり、極上のゲスゆっくりを相手にできることを喜んでいるようでもあった。
3匹に対する具体的な虐待のプランがあったわけではないのだが、俺に言ったことを逆にやってやりたい、と言うと3人はあっという間に虐待プランを組んでしまった。餅は餅屋・・・なのか?
かくして俺達5人は、6匹の目を抉られ底部を焼かれ髪を引っこ抜かれ口を滅茶苦茶に壊されたゆっくりと一緒に俺の家に向かったのだった(いくつかの道具も持って行っていたが、俺にはそれが何なのかわからない)。
扉の向こうからは俺への非難、これからの明るい未来、干し柿への感想などが聞こえてきた。無視する。ここからは俺の憂さばらしのターンだ。
「みんなたいへんだ!これをみてくれ!」
6個のでか饅頭を持って部屋に飛び込む。箱を積むように6匹を縦に積んでいるため、一番下はつぶれそうである。扉はお兄さん(長男)に開けてもらった。
「ゆゆ?なにそれ?おまんじゅう?」
「おにいさんおそいよ!さっさとそのおまんじゅうれいむにたべさせてね!」
「むっきゅ!えらいわねおにいさん!いいこよ!ほめてあげるわ!」
3匹は6匹をまんじゅうだと認識した。ゆっくりは飾りが無いと個体の識別ができないというのは本当なんだなぁ・・・。
「おっと手が滑った!」
俺は一番上の饅頭をわざと3匹の前に落してやった。
「ゆわーい!ゆっくりたべるよ!」
「がっつがっつ!あめ!これめっちゃあっめぇ!!」
「ふたりともあんまりがっついちゃだめよ。なくなったらまたもってきてもらえばいいんだから!むっきゅ!」
饅頭に齧りつく3匹。はげ饅頭はぷるぷると震えて抗議しているが、3匹は気付かない。
3匹が饅頭を食っている間に俺は残りの5個を床に並べ、それぞれに飾りを返してやった。そして、喰われている饅頭が助からない段階まで食われるのを確認し、3匹に声をかけた。
「おい!なにをしてるんだ!?こっちを見ろ!」
「なにおにいさん!まりさたちのすーぱーおしょくじたいむをじゃm・・・ゆわあああああああああぁぁぁぁあぁ!!!!」
「はむ!はっふ!にっちゃにっちゃ!くちゃくちゃくちゃ!!なんなの!おかわりなの!?・・・ゆ?」
「むっきゅ・・・?むきゅううううううう!?」
無残なはげ饅頭×5見て混乱する3匹。飾りがあれば同族だと分かるのな。
畳みかけるように喰われている饅頭にも飾りを戻してやる。
「ゆ、ゆわああああああああああ!!!!!これおまんじゅうじゃないいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「ゆっくりしていってねええええぇぇぇぇぇぇ!!!??」
「むぎゅううううぅぅぅぅぅ!?えれえれえれ・・・」
身体の弱いぱちゅりーがクリームを吐き始めた。ふぅん。やっぱり同族喰いはダメなのか。ただのゲスじゃなく、善悪の基準が自分の群れの利益しかないって感じなのかな?それも十分ゲスか。
「最初にこれを見ろって言っただろ!何食ってんだよお前ら!!同じゆっくりを食って平気なのか!?」
「ちがうのおおおぉぉぉ!!おまんじゅうだとおもったのおおおおおおおお!!!!」
「れいむはわるくないよおおおお!!!おまんじゅうたべただけだよおおおおぉぉ!!!!」
「えれえ・・・ごっくん!むきゅ・・・ぱちぇたちは・・・ぱちぇたちは・・・ああああぁぁぁむきゅうーーーー!」
「あーあ、そいつもう助からないな。お前らのせいで!お前らがそいつを喰っちゃったせいで!!!」
「いわないでええええぇぇぇぇぇ!!!」
「ゆっくりしていってねえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「むきゅううぅぅぅぅん!むっきゅううぅぅぅぅぅ!」
「これが群れの皆に知れたらどうなるだろうなー?群れのリーダーが同族食いをしちゃうなんてまずいんじゃないかなー?」
「やべてぐだざいいいいいぃぃぃぃ!!!!!」
「いわないでえええぇぇぇぇぇ!!!」
「なんでもじまずううううぅぅぅぅ!!!!!!」
「ふーん、なんでもねぇ?じゃあお前らが群れのリーダーとしてふさわしいところを見せてくれたらこのことは誰にも言わないでおいてやるよ」
「わがりまじだあああああぁぁぁ!!」
「れいむたちはりーだーでずううう!!えらいんでずうううう!!!」
「むっきゅ・・・?なにをすればいのかしら?」
「俺に言ったことをそのまま自分たちも実行してくれればいいのさ。お前ら言ったよな?1人と群れ一つならどっちが生き残るにふさわしいかって。
さぁ、ここに目と、あんよと、髪を失くしている5匹のゆっくりがいる。こいつらは5匹、お前らは3匹だ。お前らの目とあんよと髪は、誰が持っているのが正しい?」
「・・・・・・・・・・・・・ゆ?」
「なにをいってるの?れいむのおめめとあんよとかみのけさんはれいむのだよ?」
「・・・・・・ぱちぇにはなにをいってるのかわからないわね!むきゅ!」
「じゃあ分かりやすく言ってやろう。お前らの目とあんよと髪を、こいつらにやれって言ってるんだよ!」
「「「ぞんなごどじだらばりざ(でいぶぱちぇ)がゆっぐりでぎなぐなっちゃうでじょおおおおおおおお!!!!!」」」
「じゃあ仕方ないな。お前らの群れにお前らが何をやったのか、今すぐ言いに行ってやろう。
ついでもこの饅頭どもの口も治して、お前らがこいつらを助けなかったってことを言ってもらおうな!」
「「「ぞれはだべえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」」」
「じゃあどうしたらいいのか・・・分かるよなぁ?お前らは賢いんだもんなぁ?群れ思いのリーダーだもんなぁー?」
「「「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・・・・・・・・」」」
悩む3匹。あー楽しい。これまでこいつらの暴言に耐えた甲斐があるってもんだぜ!
「いやだよおおぉぉ!ばりざのすてきなあんよがなぐなったらゆっぐりでぎないいいぃぃぃ!!」
「ゆわあぁぁぁん!!でいぶのさらさらへあーはむれでいちばんぎれいなのおおおぉぉぉ!!」
「ごほんがもうよめなくなっちゃうなんて、いやよ・・・ぱちぇはもりのけんじゃなのよ・・・」
「そっか!じゃあ仕方ないな!お前らが群れに戻った時に群れの連中に何されるか楽しみだね!ずっとゆっくりさせられちゃうかもな!!」
「「「ゆわあああああああああん!!!」」」
「あいつらに目と足と髪をやってもお前らは死なないけど、群れに戻ってほんとのことがばれたらお前らきっと殺されちゃうね!さぁ!どっちを選ぶ?」
にやにやしながら言葉でいたぶってやる。やっぱりこいつら人には犠牲を強いるくせに自分が犠牲になることなんてこれっぽちも考えてやがらなかった。
その傲慢のツケを、ここで払ってもらうぜ。
「お前らがこいつらを助けたら、群れの皆はどう言うだろうな?自分の身を削って他のゆっくりを助けるすごいリーダー!きっとほめてもらえるぜぇ?
ゆっくりさせてもらえるぜぇ?餌なんてもうずっと他の奴らが取ってきてくれるだろうなー。群れの奴らがなんでも言うこと聞いてくれるだろうなー?
さぁどうするんだ?そろそろ答えないと、もう群れに連れていっちゃうぜ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「わかったわ・・・・・・。そのこたちにぱちぇたちのおめめとあんよとかみのけさんをあげるわ・・・・・・」
「まりさとれいむもそれでいいのか?」
「・・・・・・・・・・・・しかたないよ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かってにしてね・・・・・・・・・・」
3匹とも目から光が消えている。いい感じに絶望してくれたようだ。
「OK、取引は成立だ。ところでお前らに良い話がある。
こいつらは5匹、お前らは3匹だ。1匹に目を一個、足を半分、髪の毛半分やるとして、目が一個足が半分髪の毛が半分残るんだ」
「「「どういうこと?」」」
「一匹だけ目を残せる。一匹だけ足を半分残せる。一匹だけ髪の毛を半分残せるってことさ。
あぁ、一匹に目と足と髪の毛を全部残してもいいんだぜ?」
絶望させたら希望をやる。それが苦しめるコツだとお兄さんは言っていた。扉の向こうでこのやり取り聞いてますか?お兄さんたち?
「むきゅ!おにいさんのかんがえてることはおみとおしよ!ぱちぇたちがおめめとあんよとかみのけぜんぶほしいっていってけんかするとおもってるんでしょ!
そのてにはのらないわ!ぱちぇにはおめめ、まりさにはあんよ、れいむにはかみのけをのこせばいいのよ!いいわねふたりとも!」
「「まりさ(れいむ)はぜんぶほしいよ!!」」
ケンカになったら負けるのが分かっているぱちゅりーがまとめようとしているようだが、後の二匹が反抗しだした。まぁ、そりゃそうだろうな。
最初からまりさとれいむはそんなに賢くもなさそうだったしな。
ぎゃいぎゃい言い争う3匹。口喧嘩が本格的な喧嘩になる直前、俺は言ってやった。
「どうやって決めてもいいけど、もし喧嘩して足か髪か目が傷ついたら、その分お前らに残るもの減るんだぜ?分かってんの?
じゃあ喧嘩以外で決めればいいけど、お前ら喧嘩以外でぱちゅりーに勝てんの?」
ここで3匹の絆をずたずたにしてやってもいいのだが、それより楽しい事が後に控えている。できれば3匹には一つずつパーツを残しておいてやりたい。
俺はぱちゅりーに加勢してやり、説得に協力した。その甲斐あって3匹は仲良く目と足と髪を仲良く分けあうことに決めた。
ぱちゅりーに目、まりさに足、れいむに髪だ。あぁ、6匹目のはげ饅頭は死んだから片づけた。
さて、じゃあ術式を開始しますか。と言ってもやるのは俺では無い。俺にそんな技術は無い。やるのはお兄さんたちだ。
「ゆっくりのお医者さんを呼んでくるから、ちょっと待ってろよ」
通夜のような雰囲気の3匹を残して部屋を出ると、扉に聴診器をつけて会話を聞いているお兄さんたちがいた。白衣に聴診器は医者のコスプレってだけじゃなかったんですね。
「じゃあ、手はず通りお願いします」
「ああ、任せておいてくれ。僕たちはプロだからね」
「完璧な術式を見せてあげよう」
「さくっとね!」
「「「ひゃっはぁ!術式だぁ!!!!」」」
大丈夫かこの人たち・・・。
「おーいおまえら、お医者さん呼んで来たぞー」
扉を開けて中に入る。その後からお兄さんABCが続く。その慈愛溢れる笑顔、すげぇ怖いんですけど。
「あぁ!なんて悲劇だ!目を失い足を失い髪を失って!そんなかわいそうなゆっくりがいて良いというのか!?」
「でも大丈夫!僕たちがきっと治してみせるよ!安心してくれたら良い!」
「君たちの気高き精神はきっと群れのみんなにも伝わることだろう!きみたちはゆっくりの中のゆっくりだ!!」
テンションたけぇー。はげ饅頭作ったのはあなたがたでしょうに。口焼いたのはそのためか。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ゆっくりたちは、もう何も言わない。あきらめの境地か。
「では術式を開始する。」
びくり
「目玉を抉って、足をぶったぎり、髪をひっこぬきます」
びくっびくっ
「その後傷口から餡子が漏れないように、傷口をじーっくりと、焼きます」
びくんびくんっ
「「「ゆっくり耐えてね!!」」」
「「「やっぱりいやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」
術式(?)の内容を聞いて泣き出すゆっくりたち。暴れるゆっくりを取り押さえてお兄さんはそれぞれ一匹のゆっくりに術式を施していく。
まぁ俺には解体にしか見えんのだが。
「まりさ!君は足を残すんだったね!じゃあまず大事なあんよが跳ねられなくなるところをじっくり見ようね!!」
「だめえええええぇぇぇぇぇ!!!!まりさのあんよがあああああぁぁぁぁぁ!!!!!れみりゃにもまけないあんよがあああああぁぁぁぁぁ!!!」
カッターナイフのようなものでまりさの足を切るお兄さんC。
「れいむ!君は髪を残すんだっけ?じゃあ真ん中から半分残してあげようね!ひゃっはー!モヒカンだぁ!!!」
「もっとぎれいにのごじでえええええええ!!!!!!!!!!」
頭皮をサクサクと切っていくお兄さんB
「ぱちゅりーは目を残すんだったね!まりさとれいむの術式を全部見てようね!自分が何をされるのかじっくり理解しようね!!」
「やめでえええぇぇぇぇ!!!!みぜないでええぇぇぇぇ!!えれえれえれ」
ぱちゅりーをがっしりと掴んでまりさとれいむを見せ続けるお兄さんA(長男)。
「「「おにいざああああああああん!!!なんなのごのひとだぢいいいいいい!!!!」」」
「ゆっくりのお医者さんだよ!5匹を治してくれてありがとうってちゃんとお礼を言おうね!」
「「「おがじいでじょおおおおおおお!!!!」」」
などと言っている間に3匹からの摘出は終了した。続いて5匹への移植手術。
お兄さん方が言うには、ゆっくりは適当な生き物なので、パーツさえあればオレンジジュースと小麦粉で大概の移植手術は出来てしまうらしい。
「お前ら良く耐えたな!感動したぞ!」
3匹に話しかけてやるが、
「だでぃもびえだい・・・でいぶ・・・ぱちゅりぃ・・・どごなの・・・」
半分しかない足でずるずると動き回るまりさ。
「かわいいでいぶはかわいいんだがら、びんだあばあばぼっでぎでね・・・」
心が折れてしまったのか、ぶつぶつと呟くモヒカン(ムースできっちりセット済み)姿のれいむ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
残った一つの目でじっと虚空を見つめ続けるぱちゅりー。
もう俺の言葉など聞こえないようだ。
と言っている間に移植手術も済んだようだ。早いなー。5つの饅頭どもがのそのそと歩きまわっている。
きちんと目も動いているということは、視力も回復しているのだろう。プロを名乗るのは伊達では無いらしい。
「よかったなぱちゅりー。5匹ともちゃんと治ったみたいだぜ」
唯一目の見えるぱちゅりーに話しかけてやる。少しは希望も与えてやらないとな。
「もうあの5匹からは一生感謝されるな!餌もあいつらが取って来てくれるさ!
群れのゆっくりたちもずーっとお前らをゆっくりさせてくれる!群れのゆっくりは全部お前らをゆっくりさせるためにいるようなもんだろうな!」
「ぞうだよ・・・ばりざだぢはえいゆうだよ・・・ずっとゆっくりさせてもらうよ・・・」
「いいがらあばあばもっでぎでね・・・・・・でいぶをゆっぐりざぜでね・・・・・でいぶだけゆっぐりざぜでね・・・」
「そうよ・・・・・・ぱちぇたちはむれのためにはたらいたんだから、これからはむれのみんながぱちぇたちのためにはたらくばんよ・・・」
「そうだよ、これからおまえたちはずーっとゆっくりできるんだ」
「「「ゆっぐりずるよ!!」」」
それでいい。生きようとしてくれ。希望を持ってくれ。
「「「じゃあ、術式の代金を貰おうか」」」
「「「ゆゆ?」」」
「お代はあんよの半分で良いよ!」
「お代は髪の毛半分で良いよ!」
「お代は目玉1個で良いよ!」
「「「どおいうごどなのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」」」
そうでなきゃ、絶望が深くならないだろ?
「タダで治してもらえると思ったの?バカなの?」
「世の中タダのものが一番怖いんだねーあはははは!」
「依頼したのはお前らだから、お前ら以外からは貰えないよ?」
「「「だずげでえええええええええ!!!ゆるじでぐだざいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」」」
「「「ひゃっはぁ!!術式だぁ!!!」」」
ずりずりと這って逃げようとするまりさ、身体を左右にうにうに振るだけのれいむ、目からとめどなく涙を流すぱちゅりー。
抗う術もなく3匹は唯一残った器官を奪われていく。それを見て、俺はいつしか大声を上げて笑っていた。
術式が終了し、ゆっくりたちは透明な箱に詰め込まれた。
「いやぁ、今日はありがとうございました。すかっとしましたよ」
「いやいや、僕たちも楽しませてもらったよ」
「また何時でも言って下さい」
「きっとまたあなたが呼んでくれることを僕たちは確信していますよ」
にこにこと言ってくる3人。俺の心に芽生えたモノに気づいているようだ。
「いえいえ、そんな。俺は積極的にゆっくりを虐めたいなんて思っていませんよ。
ところで、あいつら群れのリーダーだったらしいんですよ。リーダーのいない越冬失敗直前の群れなんてやるこたひとつでしょ?
事前に群れを狩っておいた方が良いと思うんですよね」
「なるほど、それまであいつらは生かしておかないといけない訳だね」
「やっぱりまず群れに返してやらないといけないよね。群れのやつらにあいつらが何をされるのかじっくり見たいな」
「見飽きたら、群れを全部捕まえてその後聞いてやる訳ですね。『リーダーたちと、群れ全員。どっちが生き残るべきだと思う?』ってね」
「俺はそんな意図で言ったんじゃないですよ。ただ単に、畑に被害が出ないようにしたいっていうだけです。ホントですよ」
「そういうことにしておきましょう」
「あなたがそう言うんならそうなんでしょう」
「ではあなたの都合のいい日にゆっくり狩りをやりましょう。それまであの8匹は預けておきます」
「分かりました。あいつらは英雄ですからね。俺がきちんと面倒を見てやりますよ」
「「「「ではまた」」」」
お兄さんたちは帰って行った。
さて、あいつらの世話をしてやるとしよう。群れのためなら自分の身を厭わない英雄たち。
そいつらを、群れの奴らはどう扱うんだろう?3匹は、群れの存続と自分の命どちらを取るんだろう?
自分の中に宿った暗い炎を見つめ、俺は8匹のいる部屋へ向かった。
END
あとがき
当初いじめ分は主人公が村の人をいっぱい連れて来て、数が多いからということで3匹を寄ってたかって食べるだけ・・・の予定だったのですが、
3匹を部屋に連れていったところで3匹へのヘイトが規定値を突破(主にぱちゅりーのせい)。虐待パートを大幅に加筆してしまいました。
そのせいで数を使った虐待ではなくなってしまった感が。まぁいいか。
多数決を使ったSSをあと一本書こうかなー・・・と思ったり思わなかったり。
ここまで読んでくださったあなたに感謝をささげつつ、今日はさようなら
byゆンテリアとか描いてる人
俺はどこにでもいる程度の自作農。今日も今日とて元気に畑を耕していた。じきに冬が来る。
「ゆっくり!ゆっくり!」
「ゆっくりすすむよ!」
「がんばるわ!」
農作業に励んでいると、ゆっくりが来た。低速紙装甲的無能機体だの不可思議饅頭だのと言われているなまものだ。
この時期に人間の畑に近づくということは、また越冬に失敗しかけて人間の畑を襲おうというのだろう。
ぶっちゃけあいつらを駆除するのにもうんざりしている。さっさと潰してしまおう。
声をかけられる前に潰してしまおうと小走りでゆっくりに近づく。目標は三匹、まりさ、れいむ、ぱちゅりーか・・・。
しかしあいつら、やけに堂々としてやがんなぁ・・・きっとゲスだなぁ・・・うぜぇ・・・あ、こっちに気づきやがった。
「さっさとし「「「おにいさん!おはなしきいてください!!」」」」
近づいて足を振りあげると、3匹が一斉に頭を下げてきた。え?どうやってって?何か・・・こう、ぐにょんって真中から折れ曲がってる感じ。割ときもい。
良く見ると、野菜には手をつけていないようだ。まぁ、俺が発見するのが早かっただけだろうが。
「あ?お前ら野菜盗みに来たんだろ?あぁ、お前らの主張じゃ盗むんじゃなくて、勝手に生えてくる野菜を俺らが独り占めしてるから取り返すんだっけ?」
「ちがうよ!おやさいさんはかってにはえてこないよ!」
「ここはおにいさんのはたけだよ!おやさいはおにいさんのものだよ!」
「わたしたちはいいゆっくりよ!むきゅ!」
なんだこいつら?多少は物の分かってる奴ららしいので、少しだけ話を聞いてやることにした。
まぁ、事情自体はテンプレ通りだった。
こいつら3匹がまとめる群れの連中が、こいつらの言う事を聞かずにすっきりしまくるわ餌集めサボるわで越冬を前にして群れの存続が風前の灯火・・・と。
「で?それを俺に言ってどうしようと?」
「少しだけまりさたちの群れを助けてほしいよ!」
「れいむたちはいいゆっくりだよ!」
「こうしんこくへのしょくりょうえんじょはせんしんこくのぎむよ!」
そーなのかー。何か微妙に腹の立つ物言いではあるが、畑を襲って奪ってしまえより幾分マシな態度だと思う。
「だが断る」
「どおしてええええぇぇぇ!!!??」
「れいむたちいいゆっくりなんだよおおおおぉぉぉ!!???」
「こんなにいっぱいおやさいもってるんだから、ぱちぇたちのむれにちょっとぐらいくれたっていいでしょおおおおぉぉぉぉ!?げほっげほっ!」
「まぁ待てよ、お前らと俺、どっちが大きい?」
「にんげんさんのほうがおおきいよ!」
「にんげんさんはとってもつよいよ!」
「ゆっくりではかてないわ!むきゅ!」
「うん、人間は大きい、だから、食べ物もいっぱい食べるんだ」
「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」
「だから、いっぱいあるように見えるが、ここには人間が1人越冬できる分の野菜しかないんだよ、残念だがな」
「「「ゆがーん!!!!!」」」
固まる3匹。うーむ、これまでゲスの相手ばかりしてたからゆっくりは害獣という認識しかしてなかったが、物の分かってる奴は割と愛嬌があるかもしれん。
これまで売り物にならないやつは自分で食ってたが、多少それを分けてやってもいいかなー・・・などと思っていると、
「わかったよ!じゃあしかたないからさいごのしゅだんだよ!」
「ゆっくりおにいさんはえっとうにしっぱいしてね!」
「しかたないわね、むきゅ」
*
o
+ はぁ?ゆっくりにしては物の分かった奴らだと思ってたが、結局自分の思う通りに行かなかったら居直り強盗かよ。
所詮ゆっくりはゆっくりか。げんなりしながら足を上げ、3匹を潰そうとすると饅頭どもがあわてて言ってきた。
「まってね!おにいさんおはなしをさいごまできいてね!」
「おにいさんでもわかるようにせつめいしてあげるよ!!ね!ぱちゅりー!」
「むきゅ、おにいさん、ぱちぇのはなしをゆっくりききなさい!おにいさんはひとりよ!こんなにいっぱいのおやさいさんがあるのにおにいさんひとりしかえっとうできないわ!むだもいいところよ!
でもこれだけのおやさいさんがあれば、むれのみんながみんなえっとうできるわ!
どっちをえらぶのがいいかなんてあたまがかわいそうなおにいさんでもかんがえればわかるでしょ!むきゅ!」
「・・・俺はお前らの群れと何の関係も無いんだが?それにおまえら良いゆっくりとか言ってるが、お前らの群れの奴らに散々これまで野菜を盗まれてるんだが?
後、越冬に失敗したらどうなるか分かって言ってんだろうな?」
「こまったときはたすけあうべきでしょおおおおおおお!!!!!」
「れいむたちはいいゆっくりなんだからたすけるのがあたりまえでしょおおおおおおおお!!!!」
「おにいさんがしんじゃったらおにいさんのことはむれのゆっくりにゆっくりいっておいてあげるわ!みんなでかんしゃしてあげるわね!これはとってもめいよなことよ!むっきゅっきゅ!」
*
o
+ なんだ、こいつらゲスじゃねぇか。頭は割と良いし(まりさとれいむは怪しいが)人間との力関係は理解しているようだが、それだけだ。一番肝心なことを理解してねぇ。
最初の心証がわりかし良かっただけに、それが裏切られた時の怒りも格別だ。決めた。こいつらは苦しませて殺す。これまでのゆっくりはただ潰してやるだけだったが、こいつらは特別だ。
「・・・そうだね、俺一人が越冬に失敗して死ねばお前らの群れ全員助かるもんな。お前らの方が数が多いんだから、お前らが助かるほうが良いに決まってるよな!」
「ゆっくりわかってくれたんだね!」
「かわいくてごめんね!」
「ぱちぇのかんぺきなりろんをりかいするなんて、にんげんさんにしてはかしこいわね!」
あぁ・・・腹立つ。いいよ、その完璧な理論とやらでお前らを殺してやる。
「じゃあ今からこの畑はお前らの群れのものだね!でもまだこのお野菜は食べられないから、食べられるようになるまで俺がゆっくり育ててやるよ!」
「ありがとうね!ゆっくりおいしくそだててね!」
「れいむたちのおやさいかってにたべたらせいさいだよ!」
「おにいさんのおうちはぱちぇたちがつかってあげるからあんしんしなさい!」
言いたい放題である。
「じゃあ、俺が勝手に野菜食べないか見張っておけよ。んで今日の作業が終わったらお前らだけ先に俺のお家に来ればいい。人間の食い物食わせてやる」
「ゆわーい!はやくいこうね!ゆっくりしないでね!」
「れいむにいっぱいちょうだいね!いっぱいのいっぱいでもいいよ!!」
「むきゅ!ごちそうさせてあげるわ!ぱちぇはぐるめよ!へんなものをだしたらしょうちしないわよ!むっきゅん!」
やばい、これ以上喋らせたらこの場で潰してしまいそうだ。俺はにこにこと笑いながら(口の端を引きつらせながら)3匹を抱え畑の隅に置き、農作業を再開した。
・・・・・・ふぅ。疲れた。
3匹にやいのやいのと言われながらも今日の分の作業が終了した。正直途中で何度潰してやろうと思ったかわからないぐらいだ。よく耐えた俺。
じゃあ、こいつらと遊ぶか・・・。
「待たせちまってごめんな!終わったから家に行ってうまいもん食おうな!」
「おにいさんまちくたびれたよ!ゆっくりしすぎだよ!」
「いっぱいのいっぱいのいっぱいのいっぱいあまあまとおやさいさんくれないとれいむゆるさないよ!ぷくー!」
「わたしたちのためにがんばってくれてるおにいさんにしつれいなこといっちゃだめよまりさ、れいむ。ゆっくりにくらべてだめだめなにんげんさんにおおくをもとめちゃだめなのよ!むっきゅきゅ!!」
はいはい。今のうちに言いたいだけ言っとけ。
さて、3匹を戸閉まりの出来る部屋に持ってきた。しかしこれまでゆっくりはその場で叩き潰すか食うかしていたため、拘束するとなると良い道具が無い。
どーすっかなー・・・部屋荒らされたら片付けんの大変だしなー・・・。まぁ、大したもんも置いて無いんだが・・・。
「なあ、おまえら。ここはおまえらの家になるんだから、散らかさずに綺麗に使えよ」
「なにいってるの?ここはまりさたちのおうちなんだよ!どうつかおうとまりさたちのかってだよ!」
「よごれたらおにいさんがかたづければいいんでしょ!そんなことよりはやくごはんもってきてね!」
「だめよ!まりさもれいむも。にんげんさんにはおやさいをそだてるというたいせつなおしごとがあるんだからよけいなことをさせたらもったいないわ!」
「・・・・・・ありがとよ。ほれ飯だ。言っておくが、これがこの家にある最後のご飯なんだ。俺はいらないから味わって食ってくれよな」
部屋のことはぱちゅりーが抑えておいてくれるだろう。飯を炊くのは面倒だったので、保存食の干し柿を少々くれてやった。
「ゆわーい!ゆっくり食べるよ!おにいさんのぶんがないのはあたりまえのことだよ!わざわざいわなくてもいいよ!」
「これでさいごなんてだめだよ!もっととってきてね!はたけのおやさいたべられたくなかったらさっさともっととってきてね!」
「こんなちょっとなんて、にんげんさんはおもてなしのこころがわかってないわね!
じぶんのびんぼうをはじていまからもっとたくさんごはんをとってくるのはわかってるからはやくいきなさい!やさしいぱちぇたちはしらないふりをしてまっててあげるわ!」
しかしこいつら・・・調子に乗りすぎじゃないか・・・?ゆっくりに甘い顔をしたら付けあがるのは分かってたが、これほどとは・・・。
「じゃあ、俺はちょっと出かけてくるから大人しく待ってろよ」
「「「がつがつっはふっはっふっ!うめ!めっちゃうっめ!」」」
聞いてねぇー。良いやさっさと行こう。俺はこいつらが触りそうなものをいくつか拾って高いところにしまい、きっちりとドアに施錠して部屋を出た。
出て行ったところで
「これすっげうっめ!やっべ!すごいよ!ぱちゅりーはにんげんにいうことをきかせてるよ!」
「はふっはふっ!ぐちゃぐちゃ!くちゃくちゃ!ぱちゅりーがいればむれはずっとゆっくりできるよ!さすがだよ!」
「にんげんなんてちからがつよいだけよ!なにもわかってないのよ!ばかなのよ!
もりのけんじゃであるぱちぇがしんりをおしえてあげればかいしんしてぱちぇにしたがうのはあたりまえね!あのにんげんさんはみどころがあるわ!むっきゃっきゃっきゃ!」
などという声が聞こえてきたが、強いて無視した。もういいよお前ら。なんでそこまで俺をイラつかせようとするんだ?
家を出た俺は、同じ村に住む虐待お兄さんの家を訪ねた。
割と裕福で、畑を荒らしたゆっくりを被害額と引き換えに引き取ってくれる村では有名な3兄弟である。俺も何度かゆっくりを売ったことがある。
かくかくしかじか・・・・・・と、今日あったことを説明すると、3人は目を輝かせた。
これまで虐待に興味が無かった俺が虐待をしたいと言いだしたことを喜んでいるようでもあり、極上のゲスゆっくりを相手にできることを喜んでいるようでもあった。
3匹に対する具体的な虐待のプランがあったわけではないのだが、俺に言ったことを逆にやってやりたい、と言うと3人はあっという間に虐待プランを組んでしまった。餅は餅屋・・・なのか?
かくして俺達5人は、6匹の目を抉られ底部を焼かれ髪を引っこ抜かれ口を滅茶苦茶に壊されたゆっくりと一緒に俺の家に向かったのだった(いくつかの道具も持って行っていたが、俺にはそれが何なのかわからない)。
扉の向こうからは俺への非難、これからの明るい未来、干し柿への感想などが聞こえてきた。無視する。ここからは俺の憂さばらしのターンだ。
「みんなたいへんだ!これをみてくれ!」
6個のでか饅頭を持って部屋に飛び込む。箱を積むように6匹を縦に積んでいるため、一番下はつぶれそうである。扉はお兄さん(長男)に開けてもらった。
「ゆゆ?なにそれ?おまんじゅう?」
「おにいさんおそいよ!さっさとそのおまんじゅうれいむにたべさせてね!」
「むっきゅ!えらいわねおにいさん!いいこよ!ほめてあげるわ!」
3匹は6匹をまんじゅうだと認識した。ゆっくりは飾りが無いと個体の識別ができないというのは本当なんだなぁ・・・。
「おっと手が滑った!」
俺は一番上の饅頭をわざと3匹の前に落してやった。
「ゆわーい!ゆっくりたべるよ!」
「がっつがっつ!あめ!これめっちゃあっめぇ!!」
「ふたりともあんまりがっついちゃだめよ。なくなったらまたもってきてもらえばいいんだから!むっきゅ!」
饅頭に齧りつく3匹。はげ饅頭はぷるぷると震えて抗議しているが、3匹は気付かない。
3匹が饅頭を食っている間に俺は残りの5個を床に並べ、それぞれに飾りを返してやった。そして、喰われている饅頭が助からない段階まで食われるのを確認し、3匹に声をかけた。
「おい!なにをしてるんだ!?こっちを見ろ!」
「なにおにいさん!まりさたちのすーぱーおしょくじたいむをじゃm・・・ゆわあああああああああぁぁぁぁあぁ!!!!」
「はむ!はっふ!にっちゃにっちゃ!くちゃくちゃくちゃ!!なんなの!おかわりなの!?・・・ゆ?」
「むっきゅ・・・?むきゅううううううう!?」
無残なはげ饅頭×5見て混乱する3匹。飾りがあれば同族だと分かるのな。
畳みかけるように喰われている饅頭にも飾りを戻してやる。
「ゆ、ゆわああああああああああ!!!!!これおまんじゅうじゃないいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「ゆっくりしていってねええええぇぇぇぇぇぇ!!!??」
「むぎゅううううぅぅぅぅぅ!?えれえれえれ・・・」
身体の弱いぱちゅりーがクリームを吐き始めた。ふぅん。やっぱり同族喰いはダメなのか。ただのゲスじゃなく、善悪の基準が自分の群れの利益しかないって感じなのかな?それも十分ゲスか。
「最初にこれを見ろって言っただろ!何食ってんだよお前ら!!同じゆっくりを食って平気なのか!?」
「ちがうのおおおぉぉぉ!!おまんじゅうだとおもったのおおおおおおおお!!!!」
「れいむはわるくないよおおおお!!!おまんじゅうたべただけだよおおおおぉぉ!!!!」
「えれえ・・・ごっくん!むきゅ・・・ぱちぇたちは・・・ぱちぇたちは・・・ああああぁぁぁむきゅうーーーー!」
「あーあ、そいつもう助からないな。お前らのせいで!お前らがそいつを喰っちゃったせいで!!!」
「いわないでええええぇぇぇぇぇ!!!」
「ゆっくりしていってねえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「むきゅううぅぅぅぅん!むっきゅううぅぅぅぅぅ!」
「これが群れの皆に知れたらどうなるだろうなー?群れのリーダーが同族食いをしちゃうなんてまずいんじゃないかなー?」
「やべてぐだざいいいいいぃぃぃぃ!!!!!」
「いわないでえええぇぇぇぇぇ!!!」
「なんでもじまずううううぅぅぅぅ!!!!!!」
「ふーん、なんでもねぇ?じゃあお前らが群れのリーダーとしてふさわしいところを見せてくれたらこのことは誰にも言わないでおいてやるよ」
「わがりまじだあああああぁぁぁ!!」
「れいむたちはりーだーでずううう!!えらいんでずうううう!!!」
「むっきゅ・・・?なにをすればいのかしら?」
「俺に言ったことをそのまま自分たちも実行してくれればいいのさ。お前ら言ったよな?1人と群れ一つならどっちが生き残るにふさわしいかって。
さぁ、ここに目と、あんよと、髪を失くしている5匹のゆっくりがいる。こいつらは5匹、お前らは3匹だ。お前らの目とあんよと髪は、誰が持っているのが正しい?」
「・・・・・・・・・・・・・ゆ?」
「なにをいってるの?れいむのおめめとあんよとかみのけさんはれいむのだよ?」
「・・・・・・ぱちぇにはなにをいってるのかわからないわね!むきゅ!」
「じゃあ分かりやすく言ってやろう。お前らの目とあんよと髪を、こいつらにやれって言ってるんだよ!」
「「「ぞんなごどじだらばりざ(でいぶぱちぇ)がゆっぐりでぎなぐなっちゃうでじょおおおおおおおお!!!!!」」」
「じゃあ仕方ないな。お前らの群れにお前らが何をやったのか、今すぐ言いに行ってやろう。
ついでもこの饅頭どもの口も治して、お前らがこいつらを助けなかったってことを言ってもらおうな!」
「「「ぞれはだべえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」」」
「じゃあどうしたらいいのか・・・分かるよなぁ?お前らは賢いんだもんなぁ?群れ思いのリーダーだもんなぁー?」
「「「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・・・・・・・・」」」
悩む3匹。あー楽しい。これまでこいつらの暴言に耐えた甲斐があるってもんだぜ!
「いやだよおおぉぉ!ばりざのすてきなあんよがなぐなったらゆっぐりでぎないいいぃぃぃ!!」
「ゆわあぁぁぁん!!でいぶのさらさらへあーはむれでいちばんぎれいなのおおおぉぉぉ!!」
「ごほんがもうよめなくなっちゃうなんて、いやよ・・・ぱちぇはもりのけんじゃなのよ・・・」
「そっか!じゃあ仕方ないな!お前らが群れに戻った時に群れの連中に何されるか楽しみだね!ずっとゆっくりさせられちゃうかもな!!」
「「「ゆわあああああああああん!!!」」」
「あいつらに目と足と髪をやってもお前らは死なないけど、群れに戻ってほんとのことがばれたらお前らきっと殺されちゃうね!さぁ!どっちを選ぶ?」
にやにやしながら言葉でいたぶってやる。やっぱりこいつら人には犠牲を強いるくせに自分が犠牲になることなんてこれっぽちも考えてやがらなかった。
その傲慢のツケを、ここで払ってもらうぜ。
「お前らがこいつらを助けたら、群れの皆はどう言うだろうな?自分の身を削って他のゆっくりを助けるすごいリーダー!きっとほめてもらえるぜぇ?
ゆっくりさせてもらえるぜぇ?餌なんてもうずっと他の奴らが取ってきてくれるだろうなー。群れの奴らがなんでも言うこと聞いてくれるだろうなー?
さぁどうするんだ?そろそろ答えないと、もう群れに連れていっちゃうぜ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「わかったわ・・・・・・。そのこたちにぱちぇたちのおめめとあんよとかみのけさんをあげるわ・・・・・・」
「まりさとれいむもそれでいいのか?」
「・・・・・・・・・・・・しかたないよ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かってにしてね・・・・・・・・・・」
3匹とも目から光が消えている。いい感じに絶望してくれたようだ。
「OK、取引は成立だ。ところでお前らに良い話がある。
こいつらは5匹、お前らは3匹だ。1匹に目を一個、足を半分、髪の毛半分やるとして、目が一個足が半分髪の毛が半分残るんだ」
「「「どういうこと?」」」
「一匹だけ目を残せる。一匹だけ足を半分残せる。一匹だけ髪の毛を半分残せるってことさ。
あぁ、一匹に目と足と髪の毛を全部残してもいいんだぜ?」
絶望させたら希望をやる。それが苦しめるコツだとお兄さんは言っていた。扉の向こうでこのやり取り聞いてますか?お兄さんたち?
「むきゅ!おにいさんのかんがえてることはおみとおしよ!ぱちぇたちがおめめとあんよとかみのけぜんぶほしいっていってけんかするとおもってるんでしょ!
そのてにはのらないわ!ぱちぇにはおめめ、まりさにはあんよ、れいむにはかみのけをのこせばいいのよ!いいわねふたりとも!」
「「まりさ(れいむ)はぜんぶほしいよ!!」」
ケンカになったら負けるのが分かっているぱちゅりーがまとめようとしているようだが、後の二匹が反抗しだした。まぁ、そりゃそうだろうな。
最初からまりさとれいむはそんなに賢くもなさそうだったしな。
ぎゃいぎゃい言い争う3匹。口喧嘩が本格的な喧嘩になる直前、俺は言ってやった。
「どうやって決めてもいいけど、もし喧嘩して足か髪か目が傷ついたら、その分お前らに残るもの減るんだぜ?分かってんの?
じゃあ喧嘩以外で決めればいいけど、お前ら喧嘩以外でぱちゅりーに勝てんの?」
ここで3匹の絆をずたずたにしてやってもいいのだが、それより楽しい事が後に控えている。できれば3匹には一つずつパーツを残しておいてやりたい。
俺はぱちゅりーに加勢してやり、説得に協力した。その甲斐あって3匹は仲良く目と足と髪を仲良く分けあうことに決めた。
ぱちゅりーに目、まりさに足、れいむに髪だ。あぁ、6匹目のはげ饅頭は死んだから片づけた。
さて、じゃあ術式を開始しますか。と言ってもやるのは俺では無い。俺にそんな技術は無い。やるのはお兄さんたちだ。
「ゆっくりのお医者さんを呼んでくるから、ちょっと待ってろよ」
通夜のような雰囲気の3匹を残して部屋を出ると、扉に聴診器をつけて会話を聞いているお兄さんたちがいた。白衣に聴診器は医者のコスプレってだけじゃなかったんですね。
「じゃあ、手はず通りお願いします」
「ああ、任せておいてくれ。僕たちはプロだからね」
「完璧な術式を見せてあげよう」
「さくっとね!」
「「「ひゃっはぁ!術式だぁ!!!!」」」
大丈夫かこの人たち・・・。
「おーいおまえら、お医者さん呼んで来たぞー」
扉を開けて中に入る。その後からお兄さんABCが続く。その慈愛溢れる笑顔、すげぇ怖いんですけど。
「あぁ!なんて悲劇だ!目を失い足を失い髪を失って!そんなかわいそうなゆっくりがいて良いというのか!?」
「でも大丈夫!僕たちがきっと治してみせるよ!安心してくれたら良い!」
「君たちの気高き精神はきっと群れのみんなにも伝わることだろう!きみたちはゆっくりの中のゆっくりだ!!」
テンションたけぇー。はげ饅頭作ったのはあなたがたでしょうに。口焼いたのはそのためか。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ゆっくりたちは、もう何も言わない。あきらめの境地か。
「では術式を開始する。」
びくり
「目玉を抉って、足をぶったぎり、髪をひっこぬきます」
びくっびくっ
「その後傷口から餡子が漏れないように、傷口をじーっくりと、焼きます」
びくんびくんっ
「「「ゆっくり耐えてね!!」」」
「「「やっぱりいやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」
術式(?)の内容を聞いて泣き出すゆっくりたち。暴れるゆっくりを取り押さえてお兄さんはそれぞれ一匹のゆっくりに術式を施していく。
まぁ俺には解体にしか見えんのだが。
「まりさ!君は足を残すんだったね!じゃあまず大事なあんよが跳ねられなくなるところをじっくり見ようね!!」
「だめえええええぇぇぇぇぇ!!!!まりさのあんよがあああああぁぁぁぁぁ!!!!!れみりゃにもまけないあんよがあああああぁぁぁぁぁ!!!」
カッターナイフのようなものでまりさの足を切るお兄さんC。
「れいむ!君は髪を残すんだっけ?じゃあ真ん中から半分残してあげようね!ひゃっはー!モヒカンだぁ!!!」
「もっとぎれいにのごじでえええええええ!!!!!!!!!!」
頭皮をサクサクと切っていくお兄さんB
「ぱちゅりーは目を残すんだったね!まりさとれいむの術式を全部見てようね!自分が何をされるのかじっくり理解しようね!!」
「やめでえええぇぇぇぇ!!!!みぜないでええぇぇぇぇ!!えれえれえれ」
ぱちゅりーをがっしりと掴んでまりさとれいむを見せ続けるお兄さんA(長男)。
「「「おにいざああああああああん!!!なんなのごのひとだぢいいいいいい!!!!」」」
「ゆっくりのお医者さんだよ!5匹を治してくれてありがとうってちゃんとお礼を言おうね!」
「「「おがじいでじょおおおおおおお!!!!」」」
などと言っている間に3匹からの摘出は終了した。続いて5匹への移植手術。
お兄さん方が言うには、ゆっくりは適当な生き物なので、パーツさえあればオレンジジュースと小麦粉で大概の移植手術は出来てしまうらしい。
「お前ら良く耐えたな!感動したぞ!」
3匹に話しかけてやるが、
「だでぃもびえだい・・・でいぶ・・・ぱちゅりぃ・・・どごなの・・・」
半分しかない足でずるずると動き回るまりさ。
「かわいいでいぶはかわいいんだがら、びんだあばあばぼっでぎでね・・・」
心が折れてしまったのか、ぶつぶつと呟くモヒカン(ムースできっちりセット済み)姿のれいむ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
残った一つの目でじっと虚空を見つめ続けるぱちゅりー。
もう俺の言葉など聞こえないようだ。
と言っている間に移植手術も済んだようだ。早いなー。5つの饅頭どもがのそのそと歩きまわっている。
きちんと目も動いているということは、視力も回復しているのだろう。プロを名乗るのは伊達では無いらしい。
「よかったなぱちゅりー。5匹ともちゃんと治ったみたいだぜ」
唯一目の見えるぱちゅりーに話しかけてやる。少しは希望も与えてやらないとな。
「もうあの5匹からは一生感謝されるな!餌もあいつらが取って来てくれるさ!
群れのゆっくりたちもずーっとお前らをゆっくりさせてくれる!群れのゆっくりは全部お前らをゆっくりさせるためにいるようなもんだろうな!」
「ぞうだよ・・・ばりざだぢはえいゆうだよ・・・ずっとゆっくりさせてもらうよ・・・」
「いいがらあばあばもっでぎでね・・・・・・でいぶをゆっぐりざぜでね・・・・・でいぶだけゆっぐりざぜでね・・・」
「そうよ・・・・・・ぱちぇたちはむれのためにはたらいたんだから、これからはむれのみんながぱちぇたちのためにはたらくばんよ・・・」
「そうだよ、これからおまえたちはずーっとゆっくりできるんだ」
「「「ゆっぐりずるよ!!」」」
それでいい。生きようとしてくれ。希望を持ってくれ。
「「「じゃあ、術式の代金を貰おうか」」」
「「「ゆゆ?」」」
「お代はあんよの半分で良いよ!」
「お代は髪の毛半分で良いよ!」
「お代は目玉1個で良いよ!」
「「「どおいうごどなのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」」」
そうでなきゃ、絶望が深くならないだろ?
「タダで治してもらえると思ったの?バカなの?」
「世の中タダのものが一番怖いんだねーあはははは!」
「依頼したのはお前らだから、お前ら以外からは貰えないよ?」
「「「だずげでえええええええええ!!!ゆるじでぐだざいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」」」
「「「ひゃっはぁ!!術式だぁ!!!」」」
ずりずりと這って逃げようとするまりさ、身体を左右にうにうに振るだけのれいむ、目からとめどなく涙を流すぱちゅりー。
抗う術もなく3匹は唯一残った器官を奪われていく。それを見て、俺はいつしか大声を上げて笑っていた。
術式が終了し、ゆっくりたちは透明な箱に詰め込まれた。
「いやぁ、今日はありがとうございました。すかっとしましたよ」
「いやいや、僕たちも楽しませてもらったよ」
「また何時でも言って下さい」
「きっとまたあなたが呼んでくれることを僕たちは確信していますよ」
にこにこと言ってくる3人。俺の心に芽生えたモノに気づいているようだ。
「いえいえ、そんな。俺は積極的にゆっくりを虐めたいなんて思っていませんよ。
ところで、あいつら群れのリーダーだったらしいんですよ。リーダーのいない越冬失敗直前の群れなんてやるこたひとつでしょ?
事前に群れを狩っておいた方が良いと思うんですよね」
「なるほど、それまであいつらは生かしておかないといけない訳だね」
「やっぱりまず群れに返してやらないといけないよね。群れのやつらにあいつらが何をされるのかじっくり見たいな」
「見飽きたら、群れを全部捕まえてその後聞いてやる訳ですね。『リーダーたちと、群れ全員。どっちが生き残るべきだと思う?』ってね」
「俺はそんな意図で言ったんじゃないですよ。ただ単に、畑に被害が出ないようにしたいっていうだけです。ホントですよ」
「そういうことにしておきましょう」
「あなたがそう言うんならそうなんでしょう」
「ではあなたの都合のいい日にゆっくり狩りをやりましょう。それまであの8匹は預けておきます」
「分かりました。あいつらは英雄ですからね。俺がきちんと面倒を見てやりますよ」
「「「「ではまた」」」」
お兄さんたちは帰って行った。
さて、あいつらの世話をしてやるとしよう。群れのためなら自分の身を厭わない英雄たち。
そいつらを、群れの奴らはどう扱うんだろう?3匹は、群れの存続と自分の命どちらを取るんだろう?
自分の中に宿った暗い炎を見つめ、俺は8匹のいる部屋へ向かった。
END
あとがき
当初いじめ分は主人公が村の人をいっぱい連れて来て、数が多いからということで3匹を寄ってたかって食べるだけ・・・の予定だったのですが、
3匹を部屋に連れていったところで3匹へのヘイトが規定値を突破(主にぱちゅりーのせい)。虐待パートを大幅に加筆してしまいました。
そのせいで数を使った虐待ではなくなってしまった感が。まぁいいか。
多数決を使ったSSをあと一本書こうかなー・・・と思ったり思わなかったり。
ここまで読んでくださったあなたに感謝をささげつつ、今日はさようなら
byゆンテリアとか描いてる人