ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2433 ゆっくりは繰り返す
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ankoss
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『ゆっくりは繰り返す』 8KB
制裁 自業自得 駆除 現代 台詞なし。かなり読み辛い。
制裁 自業自得 駆除 現代 台詞なし。かなり読み辛い。
・駆除
・台詞なしで書く試作第二号
前作「anko2430 ああ、無情。」以上に試し書きです
終わってみて台詞ありの方がよかったと反省
前作「anko2430 ああ、無情。」以上に試し書きです
終わってみて台詞ありの方がよかったと反省
・予定より二倍くらい長くなった
台詞なしで長いのは読み辛いと思われます
台詞なしで長いのは読み辛いと思われます
・書いた本人も読み辛い
致命的
致命的
・言い訳終わり
―――人間さんに近づいてはいけない。
まりさはお腹が空いていた。
ただでさえ食糧事情が悪い野良生活で、ちょっと遠出をしてしまった。
ただでさえ食糧事情が悪い野良生活で、ちょっと遠出をしてしまった。
野良の一部はたまに人間に拾われていく。
その日まりさは一匹の飼いゆっくりを見つけ、興味本位で後をつけた。
その飼いゆっくりのれいむは、にんげんさんの家の中に入っていた。
窓の外から覗き込んだにんげんさんの家の中は広くて、いろんなものがあった。
家の中だけでなく、庭にもいっぱいおいしそうな花などがある。
その日まりさは一匹の飼いゆっくりを見つけ、興味本位で後をつけた。
その飼いゆっくりのれいむは、にんげんさんの家の中に入っていた。
窓の外から覗き込んだにんげんさんの家の中は広くて、いろんなものがあった。
家の中だけでなく、庭にもいっぱいおいしそうな花などがある。
羨ましかった。
お腹いっぱいごはんを食べている飼いゆっくりが羨ましかった。
お腹いっぱいごはんを食べている飼いゆっくりが羨ましかった。
今の若いゆっくりはそんな言葉だけでしか人間の恐ろしさを知らない。
ゆっくりはみんな親の言う事を信じてにんげんさんとは関わらないようにした。
だが、同じゆっくりなのに飼いゆっくりは違った。
とてもゆっくりした毎日を送る飼いゆっくり。
自分たちと何も変わらないはずの飼いゆっくり。
自分をはじめ、若いゆっくりはいつも疑問だった。
ゆっくりはみんな親の言う事を信じてにんげんさんとは関わらないようにした。
だが、同じゆっくりなのに飼いゆっくりは違った。
とてもゆっくりした毎日を送る飼いゆっくり。
自分たちと何も変わらないはずの飼いゆっくり。
自分をはじめ、若いゆっくりはいつも疑問だった。
―――飼いゆっくりは自分たちとは違う。
何が飼いゆっくりは違う、だ。
空腹な事もあって、苛立ちを、鬱憤を晴らすために花壇を荒す。
空腹な事もあって、苛立ちを、鬱憤を晴らすために花壇を荒す。
あまりに派手にやっていたものだから、その家のれいむに見つかり、飼い主にも見つかってしまった。
泣いて謝る。殺さないでほしい、空腹だった、どうしても、どうしても。
その懇願が通ったのか、二度とやらない事を条件に解放された。
その懇願が通ったのか、二度とやらない事を条件に解放された。
―――にんげんさんの花壇やゴミを荒らすと殺される。
そう言われていたが、実際は違った。自分は許された。
拍子抜けだ。にんげんさんはゆっくりに優しいではないか。
飼いゆっくりというのはただ住む場所を提供されただけで、自分たちと同じなのだ。
拍子抜けだ。にんげんさんはゆっくりに優しいではないか。
飼いゆっくりというのはただ住む場所を提供されただけで、自分たちと同じなのだ。
後日、友達みんなにこの事を話した。
そうしたらみんな信じた。
だってみんなおかしいと思っている。
同じゆっくりなのに自分たちと違うはずがない。
歳をとったじじばばたちは薄汚い外見だから、綺麗でかわいい飼いゆっくりに嫉妬してるんだ。
若い自分たちがにんげんさんに見つかると可愛いからって飼いゆっくりにするかも知れないのを僻んでるんだ。
そうとわかってしまえば話は早い。
みんなで町に出る。
そうしたらみんな信じた。
だってみんなおかしいと思っている。
同じゆっくりなのに自分たちと違うはずがない。
歳をとったじじばばたちは薄汚い外見だから、綺麗でかわいい飼いゆっくりに嫉妬してるんだ。
若い自分たちがにんげんさんに見つかると可愛いからって飼いゆっくりにするかも知れないのを僻んでるんだ。
そうとわかってしまえば話は早い。
みんなで町に出る。
まるで天国だった。ごはんがいっぱいある。
苦い草ばかりでたまに虫がご馳走で出てくる生活とは違う。
虫をご馳走だなどとレベルが低い。
世の中にはおいしいものがいっぱいあるのだ。
苦い草ばかりでたまに虫がご馳走で出てくる生活とは違う。
虫をご馳走だなどとレベルが低い。
世の中にはおいしいものがいっぱいあるのだ。
日が何度か昇った。
今日はどこに行こう、そう思った矢先に友達のありすの悲鳴が聞こえた。
ゆっくりできない悲鳴。気になって駆けつける。
今日はどこに行こう、そう思った矢先に友達のありすの悲鳴が聞こえた。
ゆっくりできない悲鳴。気になって駆けつける。
そこには―――
―――何か道具を持ったたくさんのにんげんさんが、
―――たくさんのゆっくりの、
―――屍骸を集めていた。
おぞましい光景。
まりさは悲鳴を上げそうになって堪えた。
見つかれば自分も同じ目にあうのは目に見えている。
ひっそりと身を隠す。
まりさは悲鳴を上げそうになって堪えた。
見つかれば自分も同じ目にあうのは目に見えている。
ひっそりと身を隠す。
その屍骸は見知った者たちばかりだった。
友達のありす、喧嘩仲間のちぇん、悪友のみょん……。
友達のありす、喧嘩仲間のちぇん、悪友のみょん……。
するとまた悲鳴が聞こえた。
幼馴染のれいむの声だった。
にんげんさんにもみあげを掴まれている。
幼馴染のれいむの声だった。
にんげんさんにもみあげを掴まれている。
れいむが危ない、と思った瞬間まりさは飛び出していた。
小さい頃から一緒のれいむ。
いつも喧嘩したり仲直りしたれいむ。
とってもとっても仲良しのれいむ。
まりさのこの世で一番大切で大好きなれいむ。
いつも喧嘩したり仲直りしたれいむ。
とってもとっても仲良しのれいむ。
まりさのこの世で一番大切で大好きなれいむ。
見捨てる事なんてできない。
助けないわけにはいかない。
助けないわけにはいかない。
まりさは必死で叫びながられいむを掴むにんげんさんに向かっていく。
れいむもまりさに気付いて叫ぶ。
すると、にんげんさんはれいむを離した。
れいむとまりさの呼び合いに情が動いたのか。
れいむはまりさに向かって跳ねる。
よほど怖かったのだろう、綺麗な顔が怒っているように歪んでいる。
そしてれいむはまりさに抱きつこうと飛び掛った瞬間―――
れいむはまりさに向かって跳ねる。
よほど怖かったのだろう、綺麗な顔が怒っているように歪んでいる。
そしてれいむはまりさに抱きつこうと飛び掛った瞬間―――
―――れいむは鈍い声を上げて潰れた。
まりさは目の前で潰れたれいむを目の前で見てしまった。
頭が潰れ、左右に中身が分断され、両の目は押し出され、歪な形の口になり、体が割れて餡子が飛び出る全てを。
頭が潰れ、左右に中身が分断され、両の目は押し出され、歪な形の口になり、体が割れて餡子が飛び出る全てを。
頭は真っ白になる。目の前の現実が受け入れられない。何が起きたのかわからなくなる。
我に返ったとき、まりさは大きな声で叫んだ。
我に返ったとき、まりさは大きな声で叫んだ。
なんてことはない。にんげんさんがれいむを離したのはれいむがまりさに気付いて暴れたからだ。
ただ泣き叫ぶだけだったのに不意に暴れるものだから離してしまった。
ただ泣き叫ぶだけだったのに不意に暴れるものだから離してしまった。
だから逃げられないようにすぐに潰した。
目の前にはれいむを殺したにんげんさん。
どう考えても、まりさでは勝てるわけが無いのはわかった。
どう考えても、まりさでは勝てるわけが無いのはわかった。
しかし、しかし、しかしどうしてこんな事を―――
人間の返答はいたって単純。
―――野良ゆっくりが害ばかりもたらすから。
なにを馬鹿なことを、まりさは同じ事をしても許された
―――にんげんさんは、それは運が良かっただけだという。
―――にんげんさんは、それは運が良かっただけだという。
その家のゆっくりだってにんげんさんのごはんさんを食べてる。
―――にんげんさんは、それは飼いゆっくりだからだという。
―――にんげんさんは、それは飼いゆっくりだからだという。
飼いゆっくりとまりさの何が違うというのか。
―――にんげんさんは、飼いゆっくりは迷惑をかけないという。
―――にんげんさんは、飼いゆっくりは迷惑をかけないという。
まりさたちの何が迷惑だというのか。
―――にんげんさんは、存在全てが迷惑だという。
―――にんげんさんは、存在全てが迷惑だという。
駆除ボランティアの青年は呆れていた。
目の前のまりさが大声で怒鳴りちらす。
何がゆっくりの存在全てが迷惑だ、と。
何がゆっくりの存在全てが迷惑だ、と。
まりさたちも生きている。
飼いゆっくりも生きている。
にんげんさんも生きている。
なのに何がいけないのか。
生きるための行動に何がいけないことがあるのか。
どうして自分たちだけこんな目にあわねばならないのか。
飼いゆっくりも生きている。
にんげんさんも生きている。
なのに何がいけないのか。
生きるための行動に何がいけないことがあるのか。
どうして自分たちだけこんな目にあわねばならないのか。
などと答えのわかりきった事を言っているのだ。
青年はまりさを乱暴に持ち上げる。
そして面前まで持ち上げてひとつ教えた。
自分たちの領域を荒らされたらする事はひとつ。報復である、と。
何もしなければこんなことはしなかったのに、人間の領域をゆっくりは荒らしたのだ。
潰したゆっくりによれば、どこぞのゆっくりまりさが何をしてもいいと言ったからやってきたという。
潰したゆっくりによれば、どこぞのゆっくりまりさが何をしてもいいと言ったからやってきたという。
だから青年は言った。
恨むなら、そのみんなを扇動したお前と同じゆっくりまりさを恨め。
死んだものはみな、そのまりさに恨み言を言いながら死んでいったぞ、と
死んだものはみな、そのまりさに恨み言を言いながら死んでいったぞ、と
まりさは固まった。
そう、それはまぎれもなく自分の事だ。
そう、それはまぎれもなく自分の事だ。
思い出す。
さっきれいむはすごい形相でまりさの名を叫んでいた。
思い出す。
潰される前、れいむは自分に飛び掛ってきた。
さっきれいむはすごい形相でまりさの名を叫んでいた。
思い出す。
潰される前、れいむは自分に飛び掛ってきた。
そう、あれはまりさに会えた喜びなどではない。
あれはまりさに対する激しい憎悪だったのだ。
あれはまりさに対する激しい憎悪だったのだ。
まりさは自分の過ちに気付く。
何が悪いかではない。全てが悪かった。
そう、年寄りたちの言っていた事は本当の事だった。
何が悪いかではない。全てが悪かった。
そう、年寄りたちの言っていた事は本当の事だった。
それを嘲笑い、調子に乗ってみんなを煽った結果がこれだ。
周りの屍骸となった仲間たち。
もう喋るはずも無いのに聞こえてくる。
もう喋るはずも無いのに聞こえてくる。
―――死ね
―――許さない
―――死ね
―――お前のせいだ
―――死ね
―――絶対許さない
―――死ね
―――みんなお前のせいだ
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――許さない
―――死ね
―――お前のせいだ
―――死ね
―――絶対許さない
―――死ね
―――みんなお前のせいだ
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
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―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
数日後、この地域のゆっくりはほとんど駆除された。
生き残ったのは一部の年寄りゆっくりと小さなゆっくりたち。
生き残ったのは一部の年寄りゆっくりと小さなゆっくりたち。
この出来事はまた語り継がれていくだろう。
また今回の魔理沙と同じゆっくりが現れるだろう。
そして同じように一斉駆除が開始されるだろう。
また今回の魔理沙と同じゆっくりが現れるだろう。
そして同じように一斉駆除が開始されるだろう。
人間からすれば蜂の巣駆除や蟻の巣駆除と変わらない。
やろうと思えばいつでも駆除できるのだ。
やろうと思えばいつでも駆除できるのだ。
ゆっくりは繰り返す。
―――減った数を戻すために子をつくる。
―――減った数を戻すために子をつくる。
ゆっくりは繰り返す。
―――今回の事件を教訓として伝える。
―――今回の事件を教訓として伝える。
ゆっくりは繰り返す。
―――世代を重ねる事で事実と恐怖が薄れる。
―――世代を重ねる事で事実と恐怖が薄れる。
ゆっくりは、また、繰り返す。
~終~
作
anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』
anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』
anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』
anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』
anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』
anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』
anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』
anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』
anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か?
anko2426 ゆっくり研究所
anko2430 ああ、無情。
anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か?
anko2426 ゆっくり研究所
anko2430 ああ、無情。
挿絵:にとりあき