ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2492 ある秋のゆっくり
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ankoss
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『ある秋のゆっくり』 11KB
いじめ 小ネタ 日常模様 ゲス 捕食種 希少種 現代 虐待人間 独自設定 秋と言えば・・・
注意書き
*駄文です
*誤字脱字があるかも知れませんがご容赦を
*独自設定があります
*特定のゆっくりを贔屓しています
*人間は直接手を下しません
『ある秋のゆっくり』
すっかり肌に感じる空気も涼しくなり蝉の代わって鈴虫の羽音が聞こえるようになったある日のこと
日課になった飼いゆの胴付きふらんとの散歩に出掛ける為に準備を整え、ふらんに声を掛ける
「おい、ふらん!散歩に行くぞー」
「う~♪おにいさんといっしょのさんぽさんはこんてにゅーできるのさ!」
茶の間にある窓の欄間部分を開けっ放しにしているので、仕事で家を空けている時は何時も外を自由に飛び回っている様だが
一緒に散歩する事は1匹で飛び回っている時よりも楽しいようで、『う~♪』っとご機嫌な声を上げながら飛び回っている
「よし、玄関の鍵はかけたな・・・ふらんの方はどうだ?」
「うー、まどさんはぜんぶしまってたのさ!」
「それじゃ、出掛けるぞ」
「うっう~♪」
ふらんと一緒の散歩と言っても特別何かをする訳でもなく、ぶらぶら歩きながらふらんと会話をしたり
途中で野良や野生のゆっくりを見かければふらんと一緒に虐殺する程度の本当にただの散歩だ
そうして、しばらく歩いているとふらんが前方にゆっくりを発見したらしくやや興奮気味に報告をしてくる
「おにいさん!おにいさん!!ゆっくり、ゆっくりがいるのさ!」
「お?どれどれ・・・・あー、確かに1匹いるな」
「うー!ふらんのすーぱーはんてぃんぐたいむがはじまるのさ!!」
「まてまて、何かおかしいぞ?」
「うー?」
前方に見えたゆっくりがれいむなのかまりさなのかは判らないが、先ほどから道の真ん中で右往左往しているようだ
普通ならこちらに気が付いたなら逃げるかこちらに近づいてくるなりするはずだし、気が付いていないとしても
何も無い道の真ん中でうろうろしている意味がわからない、もしかして変な病気に掛かってあんな行動をしているのかもしれない
「とりあえず、もっと近づいて何をしているのか確認してからだな」
「うー、ゆっくりりかいしたのさ」
今にもゆっくり目掛けて飛び掛って行きそうなふらんをなだめながら、怪しいゆっくりへ近づいていく
近づいて行くと、怪しいゆっくりの正体は赤い帽子に葡萄の様な飾りを付けた金髪の見たことの無いゆっくりだった
「ゆぅぅ、ねーさんがどこかへいっちゃったよ、どうしようどうしよう」
「見たこと無いゆっくりだな、ふらんはこのゆっくりをみたことあるか?」
「うー、ふらんもわからないのさ」
「おい、こんな所で何してるんだお前は?」
「ゆゆ!!ゆっくりあきしていってね!!!」
「うー、ふらんはふらんなのさ!ゆっくりしていってね!!」
「みのりこはみのりこだよ!!」
「はぁ?ゆっくりあきしていってねって言ったか?それに、ふらんを見ても怖がらないんだな」
「ふらんはゆっくりしたゆっくりだからだいじょうぶだよ!ところでにんげんさんはゆっくりあきしてるにんげんさん?」
「いや、そもそもゆっくりあきするって何なんだ?」
「ゆゆ?すずしくてしあわせー!だったり、きれいなはっぱさんをみてしあわせー!したりすることだよ!」
「あー、秋を堪能してるかどうかってことか」
「ゆっくりあきしてる?ゆっくりあきしてる?」
「そうだな、紅葉は綺麗だと思うし、涼しくて過ごしやすい何より秋は食い物が美味いから良いな」
「ゆゆ~~~♪」
みのりこと名乗ったゆっくりはまるで自身の事を褒められたかのように嬉しそうに足元を跳ね回っている
喜んでくれたのは良かったのだが、先ほどまで何か困っていた様子だったのが気になりみのりこに尋ねてみることにした
「なぁ、みのりこは何か探してたのか?ずっとここでうろうろしてたみたいだったが」
「ゆゆ!!!!そうだよ!!ねーさんがどこかへいっちゃったんだよ!それでみのりこはねーさんをさがしてたんだよ!!」
「なるほど連れが迷子なのか」
「たいへんだよ!どうしようどうしよう」
「うー、おにいさん・・・・・・」
「ん?わかってるからそんな顔すんなよ、おい!みのりこ」
「ゆゆ?にんげんさんはみのりこになにかようなの?」
「ああ、お前の姉を探すの手伝ってやるから名前と特徴を教えろ」
「ゆ!ほんとうなの!!にんげんさんとふらんはとってもゆっくりしたにんげんさんとふらんだね!!!」
「それで、お前の姉ってのはまりさやれいむみたいな基本種か?」
「ちがうよ!みのりこのねーさんはゆっくりしずはだよ!」
「ゆっくりしずは・・・・聞いた事も見た事も無いな」
「うー、それならみつけるのはかんたんなのさ!」
「そうだな、ここら辺で見たことの無いゆっくりがいれば、それがしずはってことだな」
「それとね、ねーさんはみのりことおなじでかみのけさんはきんぱつさんだよ!おかざりはまっかなもみじさんだよ!」
「それだけ情報があれば大丈夫だろう、ふらん!頼んだぞ」
「う?おにいさんはさがさないの?」
「お前が分身して上から探した方が早いだろうからな」
「うー、サボりさんはこんてにゅーできないのさ!」
「アー、アー、ナニモキコエマセーン、家に帰ったらご褒美用意してやるからさっさといって来い!」
「う!ぜったいだよ!ぜったいにだよ!!ごほうびさんくれなかったらぜったいにゆるさなえなのさ!」
「ゆー、ふらんがんばってー!」
ふらんが4匹に分身し方々へ散って5分ほど経った頃だろうか、ゆっくりを両手に抱えたふらんが他の分身を引きつれ戻ってきた
「うっう~♪しずはをつれてきたのさ!」
「「「うーーーー!」」」
「ねーさん!!!」
「みのりこをしんっぱいさせたみたいね、ごめんね」
「そうだよ!みのりこはとってもしんっぱいしたんだよ!」
「まあ、無事に見つかったんだからそれでいいだろ?」
「ゆ!そうだね!にんげんさんにふらん!ねーさんをみつけてくれてありがとう!!」
「ゆ~?みのりこ、こちらのにんげんさんは?」
「にんげんさんはねーさんをさがしてくれたふらんのかいぬしさんで、ゆっくりあきしてるにんげんさんなんだよ!」
「ゆゆ!!それならにんげんさんたちにおれいをしないといけないわね」
「そうだね!にんげんさん!みのりこたちはにんげんさんにおれいがしたいよ!」
「しずはたちのおれいでもっとゆっくりあきしてくださいね!」
そう言うと2匹は口をもごもごし始め、口の中に何かを溜めているのだろうか頬が膨らみ始めた
ここで『自分たちの中身を食べてね!』なんて言われて餡子を差し出されたら、きっとこの2匹を潰してしまうだろう
「「ゆっくりあきしていってね!!」」
だが、しずはとみのりこの口から出てきた物はこちらの予想を超えるものだった
「・・・・・サツマイモと栗?」
「みのりこのさつまいもさんはあたたかいうちにたべてね!!」
「しずはのくりさんはかたいかわさんをむいてからたべてくださいね!」
「サツマイモは・・・・焼き芋で・・・栗は・・・・甘栗かよ!!」
「うー?やきいもさん?あまぐりさん?」
「ああ、とりあえず食べてみろ」
半分にした焼き芋と皮を剥いた甘栗数個をふらんに預け、自分も残りの焼き芋を頬張る
「むーしゃむーしゃ・・・・・・・しあわせー!!!」
「ホクホクして美味い芋だ、甘栗の方は・・・・」
「むーしゃむーしゃ・・・・・・・しあわせー!!!」
「さっきからそればっかりだな、まぁ、確かにそこら辺の市販の奴より美味いな」
「「ゆっくりあきしてる?ゆっくりあきできた?」」
「うー!やきいもさんもあまぐりさんもこんてにゅーできてとってもゆっくりあきしてるのさ!!」
「「ゆゆ~~~ん♪」」
ふらんとみのりこ達がわいわい騒いでいるとふらんがしずはを連れて飛んできた方向の茂みから1匹のまりさが飛び出してきた
「ゆゆ!!やっとみつけたのぜ!どれいのぶんざいでまりささまをおいていくとはいいどきょうなのぜ!」
しずはを見るなり奴隷発言をしたまりさは天敵であるふらんや人間である俺を全く無視して飛び跳ねてくる
「あ?なんだあれ」
「ゆー?なんだかゆっくりしてないまりさだよ」
奴隷扱いされているしずははまりさを見るなり迷惑そうな表情になり、そばに居たふらんはゴミを見るような視線を送っている
「ゆー、なんどもいってるけどしずははまりさのどれいじゃないのよ」
「ゆゆ!おきざりにしたあげくこんどはくちごたえなのぜ!むのうなどれいにはおしおきがひつようなのぜ!」
まりさが勝手にヒートアップしていく、このままではしずはが怪我をしてしまうと思い片手でまりさを持ち上げる
「まりさまのひっさつのいちぎげきをくらおそらをとんでるみたいーーー」
「お仕置きで必殺ってどうしたいんだよ、おまえは」
「ゆ!!きたないてでまりささまにさわるんじゃないのぜ!!!」
「ねーさん、このまりさをしってるの?」
「うー、このまりさはさっきしずはいじめてたゆっくりなのさ」
「ずっとおいかけてきて、こまっていたときにふらんがむかえにきてくれたのよ」
「なるほどな、しずはが迷子になった原因がコイツか」
「うー、あのときえいえんにゆっくりさせておけばよかったのさ」
「ゆへへ、そんなこといってもまりささまはぜんっぜんこわくないのぜ!」
「そういえば、ふらんを見ても全然怖がらないな普通なら捕食種の後を追うなんて事しないだろうし・・・」
「あたりまえなのぜ!まりささまはれみりゃをえいえんにゆっくりさせたことがあるのぜ!とってもつよいのぜ!」
「はぁ?いやいや、嘘をつくならもっとまともな嘘をつけよ、それとも証拠でもあるのか?」
「しょうこさんならあるのぜ!みせてやるからまりささまをおろすのぜ!」
あまりに自信満々に言うので下ろしてやると、帽子の中をごそごそし始めた
「ゆへへ、これをみてまりささまのつよさをおもいしればいいのぜ!」
まりさが取り出したのはあちこちにシミの様なものが付いておりズタズタになってはいたが確かにれみりゃ種の帽子だった
ゆっくりは自身の帽子等をはずす事を極端に嫌うので、他者の飾りを手に入れるには力尽くで奪うか死んだ者から奪うかの二択だ
帽子の破れ具合からまりさの言った通りれみりゃを倒して奪い取ったものに間違いは無かったが・・・・・・
「ふらん、これ見てどう思う?」
「すごく・・・・小さいです・・・」
「そうだよな、明らかに赤ゆサイズの帽子だな」
「ゆゆ?どうしたのぜ?まりささまのおそろしさがわかったのぜ?」
「ゆー、れみりゃをたおしたってきいてびっくりしてたのに・・・・・」
「そうね、れみりゃのおちびちゃんをえいえんにゆっくりさせたくらいで、なんであんなにえらそうなのかしら」
「正直、これは引くぞ」
「ゆがああああああああ!うるちゃいのじぇ!!れみりゃにはかわりないのじぇ!!!まりしゃはつよいのじぇ!!!!」
帽子を見てのそれぞれの感想がまりさの薄っぺらい自尊心を深く傷付けてしまった様で、その場で気持ち悪く飛び跳ねている
「あ~あ、あれどうするんだよ」
「ゆ!みのりこたちにまかせてね!」
「そうね、これいじょうにんげんさんたちにめいわくかけれないわ」
「何か良い方法でもあるのか?」
「きっとまりさもあきのすばらしさをしればゆっくりできるはずだよ!」
「あー、うん、まぁ、がんばれや」
「「まりさ!ゆっくりあきしていってね!!」」
「ゆ?」
「まりさはゆっくりしたあきをしらないからゆっくりできないんだよ!」
「しずはたちがゆっくりしたあきをおしえてあげるわ!」
「はぁあああああ?なにいってるのぜ!!ゆっくりしたあきなんてしらないのぜえええええええええ!!」
「「ゆゆ!!!」」
「そもそも、あきさんはぜんぜんゆっくりできないのぜ!くささんもむしさんもすくなくなってゆっくりできないのぜ!!」
「あー、確かに秋は春や夏に比べれば野性のゆっくりが食べれる物は少ないだろうな」
「それに!あきさんはじみでゆっくりしたまりささまにはにあわないのぜ!!あきさんはなくなってもいいのぜ!!」
「「・・・・・・・・」」
「うー?みのりこ?しずは?」
「「あきをばかにするゆっくりはしね!!!!」」
「ゆぺっ」
まりさの暴言にぶち切れたみのりこ達は咆哮と共に口から何かを吐き出し、それが突き刺さりまりさは絶命した
「生のサツマイモが中枢餡を貫いてるな」
「うー?おにいさんこのとげとげさんはなんなのさ」
「それの中にさっき食べた栗が入ってるんだよ」
「くりさんはこんてにゅーできるけど、とげとげさんはこんてにゅーできないのさ」
「ゆー、もっとあきのよさをひろめないといけないね!」
「そうね!まりさはざんねんだったけどしかたないわね!」
「それじゃ、みのりこたちはもういくね!」
「にんげんさんたちはこれからもゆっくりあきしていってくださいね!」
「ああ、お前らも気を付けろよ」
「バイバイなのさ!!」
「「ゆん!わたしたちのあきはこれからだ!!!!」」
謎の掛け声を残し茂みの中へ消えていくしずはとみのりこを見送りながら、まりさに刺さった芋と毬栗を引き抜く
「晩飯はサツマイモの天ぷらと茹でた栗だな」
「やっぱりあきはこんてにゅーできるのさ!!」
あとがき
前作のアップ後に感想用掲示板で『あるあき』というあき名をいただいたので
しばらくはあるあき(仮)と名乗らせて頂こうと思います、10作超えたら・・・・(仮)を外したい
秋なので彼女らに登場願いました、以下は彼女らの独自設定です
『ゆっくりみのりこ』
春のゆっくりりりー、冬のゆっくりれてぃに続く季節ゆっくり
中身は芋餡であり、口から色々な状態のサツマイモを出す事が出来る
ゆっくりしずはの事を『ねーさん』と呼ぶ
『ゆっくりしずは』
春のゆっくりりりー、冬のゆっくりれてぃに続く季節ゆっくり
中身は栗餡であり、口から色々な状態の栗を出す事が出来る
『季節ゆっくり』
特定の季節になると活発に活動するゆっくり
春のゆっくりりりー(白、黒)、冬のゆっくりれてぃ、秋のゆっくりみのりこ、しずは
夏の季節ゆっくりは厳密には確認されていないが夏の花である向日葵を好むゆうか種が候補に上がっている
あるあき(仮)の今まで書いた物
anko1826 『殴る』
anko1842 『伝える』
anko1862 『蹴る』
anko1989 『ある日の午後』
anko2040 『加工所in宮城』
anko2238 『ある山で』
anko2269 『ある公園で』
いじめ 小ネタ 日常模様 ゲス 捕食種 希少種 現代 虐待人間 独自設定 秋と言えば・・・
注意書き
*駄文です
*誤字脱字があるかも知れませんがご容赦を
*独自設定があります
*特定のゆっくりを贔屓しています
*人間は直接手を下しません
『ある秋のゆっくり』
すっかり肌に感じる空気も涼しくなり蝉の代わって鈴虫の羽音が聞こえるようになったある日のこと
日課になった飼いゆの胴付きふらんとの散歩に出掛ける為に準備を整え、ふらんに声を掛ける
「おい、ふらん!散歩に行くぞー」
「う~♪おにいさんといっしょのさんぽさんはこんてにゅーできるのさ!」
茶の間にある窓の欄間部分を開けっ放しにしているので、仕事で家を空けている時は何時も外を自由に飛び回っている様だが
一緒に散歩する事は1匹で飛び回っている時よりも楽しいようで、『う~♪』っとご機嫌な声を上げながら飛び回っている
「よし、玄関の鍵はかけたな・・・ふらんの方はどうだ?」
「うー、まどさんはぜんぶしまってたのさ!」
「それじゃ、出掛けるぞ」
「うっう~♪」
ふらんと一緒の散歩と言っても特別何かをする訳でもなく、ぶらぶら歩きながらふらんと会話をしたり
途中で野良や野生のゆっくりを見かければふらんと一緒に虐殺する程度の本当にただの散歩だ
そうして、しばらく歩いているとふらんが前方にゆっくりを発見したらしくやや興奮気味に報告をしてくる
「おにいさん!おにいさん!!ゆっくり、ゆっくりがいるのさ!」
「お?どれどれ・・・・あー、確かに1匹いるな」
「うー!ふらんのすーぱーはんてぃんぐたいむがはじまるのさ!!」
「まてまて、何かおかしいぞ?」
「うー?」
前方に見えたゆっくりがれいむなのかまりさなのかは判らないが、先ほどから道の真ん中で右往左往しているようだ
普通ならこちらに気が付いたなら逃げるかこちらに近づいてくるなりするはずだし、気が付いていないとしても
何も無い道の真ん中でうろうろしている意味がわからない、もしかして変な病気に掛かってあんな行動をしているのかもしれない
「とりあえず、もっと近づいて何をしているのか確認してからだな」
「うー、ゆっくりりかいしたのさ」
今にもゆっくり目掛けて飛び掛って行きそうなふらんをなだめながら、怪しいゆっくりへ近づいていく
近づいて行くと、怪しいゆっくりの正体は赤い帽子に葡萄の様な飾りを付けた金髪の見たことの無いゆっくりだった
「ゆぅぅ、ねーさんがどこかへいっちゃったよ、どうしようどうしよう」
「見たこと無いゆっくりだな、ふらんはこのゆっくりをみたことあるか?」
「うー、ふらんもわからないのさ」
「おい、こんな所で何してるんだお前は?」
「ゆゆ!!ゆっくりあきしていってね!!!」
「うー、ふらんはふらんなのさ!ゆっくりしていってね!!」
「みのりこはみのりこだよ!!」
「はぁ?ゆっくりあきしていってねって言ったか?それに、ふらんを見ても怖がらないんだな」
「ふらんはゆっくりしたゆっくりだからだいじょうぶだよ!ところでにんげんさんはゆっくりあきしてるにんげんさん?」
「いや、そもそもゆっくりあきするって何なんだ?」
「ゆゆ?すずしくてしあわせー!だったり、きれいなはっぱさんをみてしあわせー!したりすることだよ!」
「あー、秋を堪能してるかどうかってことか」
「ゆっくりあきしてる?ゆっくりあきしてる?」
「そうだな、紅葉は綺麗だと思うし、涼しくて過ごしやすい何より秋は食い物が美味いから良いな」
「ゆゆ~~~♪」
みのりこと名乗ったゆっくりはまるで自身の事を褒められたかのように嬉しそうに足元を跳ね回っている
喜んでくれたのは良かったのだが、先ほどまで何か困っていた様子だったのが気になりみのりこに尋ねてみることにした
「なぁ、みのりこは何か探してたのか?ずっとここでうろうろしてたみたいだったが」
「ゆゆ!!!!そうだよ!!ねーさんがどこかへいっちゃったんだよ!それでみのりこはねーさんをさがしてたんだよ!!」
「なるほど連れが迷子なのか」
「たいへんだよ!どうしようどうしよう」
「うー、おにいさん・・・・・・」
「ん?わかってるからそんな顔すんなよ、おい!みのりこ」
「ゆゆ?にんげんさんはみのりこになにかようなの?」
「ああ、お前の姉を探すの手伝ってやるから名前と特徴を教えろ」
「ゆ!ほんとうなの!!にんげんさんとふらんはとってもゆっくりしたにんげんさんとふらんだね!!!」
「それで、お前の姉ってのはまりさやれいむみたいな基本種か?」
「ちがうよ!みのりこのねーさんはゆっくりしずはだよ!」
「ゆっくりしずは・・・・聞いた事も見た事も無いな」
「うー、それならみつけるのはかんたんなのさ!」
「そうだな、ここら辺で見たことの無いゆっくりがいれば、それがしずはってことだな」
「それとね、ねーさんはみのりことおなじでかみのけさんはきんぱつさんだよ!おかざりはまっかなもみじさんだよ!」
「それだけ情報があれば大丈夫だろう、ふらん!頼んだぞ」
「う?おにいさんはさがさないの?」
「お前が分身して上から探した方が早いだろうからな」
「うー、サボりさんはこんてにゅーできないのさ!」
「アー、アー、ナニモキコエマセーン、家に帰ったらご褒美用意してやるからさっさといって来い!」
「う!ぜったいだよ!ぜったいにだよ!!ごほうびさんくれなかったらぜったいにゆるさなえなのさ!」
「ゆー、ふらんがんばってー!」
ふらんが4匹に分身し方々へ散って5分ほど経った頃だろうか、ゆっくりを両手に抱えたふらんが他の分身を引きつれ戻ってきた
「うっう~♪しずはをつれてきたのさ!」
「「「うーーーー!」」」
「ねーさん!!!」
「みのりこをしんっぱいさせたみたいね、ごめんね」
「そうだよ!みのりこはとってもしんっぱいしたんだよ!」
「まあ、無事に見つかったんだからそれでいいだろ?」
「ゆ!そうだね!にんげんさんにふらん!ねーさんをみつけてくれてありがとう!!」
「ゆ~?みのりこ、こちらのにんげんさんは?」
「にんげんさんはねーさんをさがしてくれたふらんのかいぬしさんで、ゆっくりあきしてるにんげんさんなんだよ!」
「ゆゆ!!それならにんげんさんたちにおれいをしないといけないわね」
「そうだね!にんげんさん!みのりこたちはにんげんさんにおれいがしたいよ!」
「しずはたちのおれいでもっとゆっくりあきしてくださいね!」
そう言うと2匹は口をもごもごし始め、口の中に何かを溜めているのだろうか頬が膨らみ始めた
ここで『自分たちの中身を食べてね!』なんて言われて餡子を差し出されたら、きっとこの2匹を潰してしまうだろう
「「ゆっくりあきしていってね!!」」
だが、しずはとみのりこの口から出てきた物はこちらの予想を超えるものだった
「・・・・・サツマイモと栗?」
「みのりこのさつまいもさんはあたたかいうちにたべてね!!」
「しずはのくりさんはかたいかわさんをむいてからたべてくださいね!」
「サツマイモは・・・・焼き芋で・・・栗は・・・・甘栗かよ!!」
「うー?やきいもさん?あまぐりさん?」
「ああ、とりあえず食べてみろ」
半分にした焼き芋と皮を剥いた甘栗数個をふらんに預け、自分も残りの焼き芋を頬張る
「むーしゃむーしゃ・・・・・・・しあわせー!!!」
「ホクホクして美味い芋だ、甘栗の方は・・・・」
「むーしゃむーしゃ・・・・・・・しあわせー!!!」
「さっきからそればっかりだな、まぁ、確かにそこら辺の市販の奴より美味いな」
「「ゆっくりあきしてる?ゆっくりあきできた?」」
「うー!やきいもさんもあまぐりさんもこんてにゅーできてとってもゆっくりあきしてるのさ!!」
「「ゆゆ~~~ん♪」」
ふらんとみのりこ達がわいわい騒いでいるとふらんがしずはを連れて飛んできた方向の茂みから1匹のまりさが飛び出してきた
「ゆゆ!!やっとみつけたのぜ!どれいのぶんざいでまりささまをおいていくとはいいどきょうなのぜ!」
しずはを見るなり奴隷発言をしたまりさは天敵であるふらんや人間である俺を全く無視して飛び跳ねてくる
「あ?なんだあれ」
「ゆー?なんだかゆっくりしてないまりさだよ」
奴隷扱いされているしずははまりさを見るなり迷惑そうな表情になり、そばに居たふらんはゴミを見るような視線を送っている
「ゆー、なんどもいってるけどしずははまりさのどれいじゃないのよ」
「ゆゆ!おきざりにしたあげくこんどはくちごたえなのぜ!むのうなどれいにはおしおきがひつようなのぜ!」
まりさが勝手にヒートアップしていく、このままではしずはが怪我をしてしまうと思い片手でまりさを持ち上げる
「まりさまのひっさつのいちぎげきをくらおそらをとんでるみたいーーー」
「お仕置きで必殺ってどうしたいんだよ、おまえは」
「ゆ!!きたないてでまりささまにさわるんじゃないのぜ!!!」
「ねーさん、このまりさをしってるの?」
「うー、このまりさはさっきしずはいじめてたゆっくりなのさ」
「ずっとおいかけてきて、こまっていたときにふらんがむかえにきてくれたのよ」
「なるほどな、しずはが迷子になった原因がコイツか」
「うー、あのときえいえんにゆっくりさせておけばよかったのさ」
「ゆへへ、そんなこといってもまりささまはぜんっぜんこわくないのぜ!」
「そういえば、ふらんを見ても全然怖がらないな普通なら捕食種の後を追うなんて事しないだろうし・・・」
「あたりまえなのぜ!まりささまはれみりゃをえいえんにゆっくりさせたことがあるのぜ!とってもつよいのぜ!」
「はぁ?いやいや、嘘をつくならもっとまともな嘘をつけよ、それとも証拠でもあるのか?」
「しょうこさんならあるのぜ!みせてやるからまりささまをおろすのぜ!」
あまりに自信満々に言うので下ろしてやると、帽子の中をごそごそし始めた
「ゆへへ、これをみてまりささまのつよさをおもいしればいいのぜ!」
まりさが取り出したのはあちこちにシミの様なものが付いておりズタズタになってはいたが確かにれみりゃ種の帽子だった
ゆっくりは自身の帽子等をはずす事を極端に嫌うので、他者の飾りを手に入れるには力尽くで奪うか死んだ者から奪うかの二択だ
帽子の破れ具合からまりさの言った通りれみりゃを倒して奪い取ったものに間違いは無かったが・・・・・・
「ふらん、これ見てどう思う?」
「すごく・・・・小さいです・・・」
「そうだよな、明らかに赤ゆサイズの帽子だな」
「ゆゆ?どうしたのぜ?まりささまのおそろしさがわかったのぜ?」
「ゆー、れみりゃをたおしたってきいてびっくりしてたのに・・・・・」
「そうね、れみりゃのおちびちゃんをえいえんにゆっくりさせたくらいで、なんであんなにえらそうなのかしら」
「正直、これは引くぞ」
「ゆがああああああああ!うるちゃいのじぇ!!れみりゃにはかわりないのじぇ!!!まりしゃはつよいのじぇ!!!!」
帽子を見てのそれぞれの感想がまりさの薄っぺらい自尊心を深く傷付けてしまった様で、その場で気持ち悪く飛び跳ねている
「あ~あ、あれどうするんだよ」
「ゆ!みのりこたちにまかせてね!」
「そうね、これいじょうにんげんさんたちにめいわくかけれないわ」
「何か良い方法でもあるのか?」
「きっとまりさもあきのすばらしさをしればゆっくりできるはずだよ!」
「あー、うん、まぁ、がんばれや」
「「まりさ!ゆっくりあきしていってね!!」」
「ゆ?」
「まりさはゆっくりしたあきをしらないからゆっくりできないんだよ!」
「しずはたちがゆっくりしたあきをおしえてあげるわ!」
「はぁあああああ?なにいってるのぜ!!ゆっくりしたあきなんてしらないのぜえええええええええ!!」
「「ゆゆ!!!」」
「そもそも、あきさんはぜんぜんゆっくりできないのぜ!くささんもむしさんもすくなくなってゆっくりできないのぜ!!」
「あー、確かに秋は春や夏に比べれば野性のゆっくりが食べれる物は少ないだろうな」
「それに!あきさんはじみでゆっくりしたまりささまにはにあわないのぜ!!あきさんはなくなってもいいのぜ!!」
「「・・・・・・・・」」
「うー?みのりこ?しずは?」
「「あきをばかにするゆっくりはしね!!!!」」
「ゆぺっ」
まりさの暴言にぶち切れたみのりこ達は咆哮と共に口から何かを吐き出し、それが突き刺さりまりさは絶命した
「生のサツマイモが中枢餡を貫いてるな」
「うー?おにいさんこのとげとげさんはなんなのさ」
「それの中にさっき食べた栗が入ってるんだよ」
「くりさんはこんてにゅーできるけど、とげとげさんはこんてにゅーできないのさ」
「ゆー、もっとあきのよさをひろめないといけないね!」
「そうね!まりさはざんねんだったけどしかたないわね!」
「それじゃ、みのりこたちはもういくね!」
「にんげんさんたちはこれからもゆっくりあきしていってくださいね!」
「ああ、お前らも気を付けろよ」
「バイバイなのさ!!」
「「ゆん!わたしたちのあきはこれからだ!!!!」」
謎の掛け声を残し茂みの中へ消えていくしずはとみのりこを見送りながら、まりさに刺さった芋と毬栗を引き抜く
「晩飯はサツマイモの天ぷらと茹でた栗だな」
「やっぱりあきはこんてにゅーできるのさ!!」
あとがき
前作のアップ後に感想用掲示板で『あるあき』というあき名をいただいたので
しばらくはあるあき(仮)と名乗らせて頂こうと思います、10作超えたら・・・・(仮)を外したい
秋なので彼女らに登場願いました、以下は彼女らの独自設定です
『ゆっくりみのりこ』
春のゆっくりりりー、冬のゆっくりれてぃに続く季節ゆっくり
中身は芋餡であり、口から色々な状態のサツマイモを出す事が出来る
ゆっくりしずはの事を『ねーさん』と呼ぶ
『ゆっくりしずは』
春のゆっくりりりー、冬のゆっくりれてぃに続く季節ゆっくり
中身は栗餡であり、口から色々な状態の栗を出す事が出来る
『季節ゆっくり』
特定の季節になると活発に活動するゆっくり
春のゆっくりりりー(白、黒)、冬のゆっくりれてぃ、秋のゆっくりみのりこ、しずは
夏の季節ゆっくりは厳密には確認されていないが夏の花である向日葵を好むゆうか種が候補に上がっている
あるあき(仮)の今まで書いた物
anko1826 『殴る』
anko1842 『伝える』
anko1862 『蹴る』
anko1989 『ある日の午後』
anko2040 『加工所in宮城』
anko2238 『ある山で』
anko2269 『ある公園で』