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anko2714 さいっきょうVS最弱
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ankoss
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『さいっきょうVS最弱』 25KB
虐待 野良ゆ 虐待人間 独自設定 2010年最後の投稿 良いお年を
虐待 野良ゆ 虐待人間 独自設定 2010年最後の投稿 良いお年を
注意:
- 本作に登場する人間は快楽の為だけにゆっくりを殺す酷い人です。
→つまりゆっくりを無慈悲にSATSUGAIするだけのシンプルでひねりのないお話ということ。
- 独自設定
→「おたべなさい」は本当に自身の体を相手に食べさせてあげたいという慈しみの心がなければ使用できないこととする。
『さいっきょう(さいじゃく)VS最弱(さいきょう)』
まりさは緊張していた。
今対峙している相手が強敵であることを理解しているからだ。
敵をじっと見据え、攻撃の隙をうかがっている。
「ゆぅぅぅ・・・・・・」
動けない。
迂闊に動けば敗北につながる。
「おとーしゃん・・・・・・」
「がんばっちぇ・・・・・・」
そんなまりさを固唾をのんで見守る2匹の子ゆっくり。
まりさの子供、子まりさと子れいむである。
子供の見ている前で無様な姿などさらすわけにはいかない。
そんな思いもまた、まりさを緊張の糸に絡めていく。
「まりさは、まけるわけには、いかないんだぜ・・・・・・っ!」
先に仕掛けたのはまりさだった。
俊足のあんよをもって敵との間合いを一瞬にして詰める。
「くらうのぜ!」
その勢いで敵へ体当たりを仕掛けようとするまりさ。
だが、それを見越していたかのように敵は死神の鎌をまりさへと振りおろす。
「ゆっ!?ゆぅぅぅぅぅ!!」
思わぬ反撃(カウンター)に驚きながらも、まりさは慌てて体をひねりその攻撃を紙一重で回避する。
敵の攻撃は虚しく空を斬り、大きな隙を生じさせた。
「いまなのぜ!」
敵の攻撃をかわしたことにより逆にまりさに攻撃のチャンスが生まれた。
ジャンプ一閃!まりさは大きく飛び上がった。
相手の上空を取ったまりさはそのまま一気に下降する。
「ゆっくり、しんでね!!」
今対峙している相手が強敵であることを理解しているからだ。
敵をじっと見据え、攻撃の隙をうかがっている。
「ゆぅぅぅ・・・・・・」
動けない。
迂闊に動けば敗北につながる。
「おとーしゃん・・・・・・」
「がんばっちぇ・・・・・・」
そんなまりさを固唾をのんで見守る2匹の子ゆっくり。
まりさの子供、子まりさと子れいむである。
子供の見ている前で無様な姿などさらすわけにはいかない。
そんな思いもまた、まりさを緊張の糸に絡めていく。
「まりさは、まけるわけには、いかないんだぜ・・・・・・っ!」
先に仕掛けたのはまりさだった。
俊足のあんよをもって敵との間合いを一瞬にして詰める。
「くらうのぜ!」
その勢いで敵へ体当たりを仕掛けようとするまりさ。
だが、それを見越していたかのように敵は死神の鎌をまりさへと振りおろす。
「ゆっ!?ゆぅぅぅぅぅ!!」
思わぬ反撃(カウンター)に驚きながらも、まりさは慌てて体をひねりその攻撃を紙一重で回避する。
敵の攻撃は虚しく空を斬り、大きな隙を生じさせた。
「いまなのぜ!」
敵の攻撃をかわしたことにより逆にまりさに攻撃のチャンスが生まれた。
ジャンプ一閃!まりさは大きく飛び上がった。
相手の上空を取ったまりさはそのまま一気に下降する。
「ゆっくり、しんでね!!」
グシャアァァァ!!
流石の敵もこの攻撃をかわすことはできず、なすすべもなくまりさに押し潰された。
あんよの下から踏み潰した敵の感触が伝わってくる。
「か、かったのぜ!」
「「おとーしゃぁぁぁん!」」
駆け寄る子供たち。
その愛くるしい我が子達の姿を確認したことで、まりさはようやく真剣勝負の緊張感から解放された。
「おとーしゃん!だいじょうびゅ!?ゆぅぅぅ!?ぽんぽんしゃんにきずがありゅよぉぉ!?」
言われて、まりさは自分の腹部へと目を落とす。
そこには薄らとだが切りつけられたような傷跡がつけられていた。
敵の反撃をかわした時にできた傷だ。
ギリギリでかわしたと思っていたのだがどうやらカスっていたらしい。
「ゆ、ゆぅ、これくらい、へーきなのぜ・・・・・・っ!」
緊張の糸が切れたことで、今更ながら腹部の痛みが伝わってきたようだ。
それでも子供に心配をかけまいと、まりさは痛みに耐えながらニッコリと笑う。
「しっかりしちぇね!れいみゅがペーりょぺーりょしてあげりゅよ!ぺーりょぺーりょ!」
「まいちゃもー!ぺーりょぺーりょ!」
子供たちの必死の手当によって、傷の痛みが和らいでいく。
「・・・・・・てごわいあいてだったのぜ・・・・・・かまきりさん」
まりさは、かつての強敵へ敬意の念を送りつつ、勝利の余韻にひたるのであった。
あんよの下から踏み潰した敵の感触が伝わってくる。
「か、かったのぜ!」
「「おとーしゃぁぁぁん!」」
駆け寄る子供たち。
その愛くるしい我が子達の姿を確認したことで、まりさはようやく真剣勝負の緊張感から解放された。
「おとーしゃん!だいじょうびゅ!?ゆぅぅぅ!?ぽんぽんしゃんにきずがありゅよぉぉ!?」
言われて、まりさは自分の腹部へと目を落とす。
そこには薄らとだが切りつけられたような傷跡がつけられていた。
敵の反撃をかわした時にできた傷だ。
ギリギリでかわしたと思っていたのだがどうやらカスっていたらしい。
「ゆ、ゆぅ、これくらい、へーきなのぜ・・・・・・っ!」
緊張の糸が切れたことで、今更ながら腹部の痛みが伝わってきたようだ。
それでも子供に心配をかけまいと、まりさは痛みに耐えながらニッコリと笑う。
「しっかりしちぇね!れいみゅがペーりょぺーりょしてあげりゅよ!ぺーりょぺーりょ!」
「まいちゃもー!ぺーりょぺーりょ!」
子供たちの必死の手当によって、傷の痛みが和らいでいく。
「・・・・・・てごわいあいてだったのぜ・・・・・・かまきりさん」
まりさは、かつての強敵へ敬意の念を送りつつ、勝利の余韻にひたるのであった。
本日まりさは子供を連れて狩りに出かけていた。
番のれいむは現在にんっしん中で動けない。そしてお腹の子供の為にも沢山の食料が必要だ。
そのため、まりさは子供を連れて食料調達へ出向いたというわけだ。
「おちびちゃんたちはおとーさんをおてほんにかりのしかたをゆっくりおぼえるのぜ!」
「ゆっち!ゆっち!わきゃったよ!」
「がんばるのじぇ!おかーしゃんにおいちいごはんしゃんをたっくさんもっていくのじぇ!」
子供たちはまだ木の実を拾うくらいの事しかできないが、それでもいち早く一人前になろうと頑張っていた。
もうすぐおねーさんになるのだという思いがそうさせているのだろう。
まりさは、そんな子供達の成長を温かな目で見守っていた。
とその時、一家は一匹のカマキリと遭遇した。
その凶暴な風貌に、子供たちは恐怖し泣き叫んだが、まりさは勇敢にもカマキリに立ち向かい、見事勝利した。
そんなまりさを子供たちは尊敬の眼差しで見つめるのであった。
番のれいむは現在にんっしん中で動けない。そしてお腹の子供の為にも沢山の食料が必要だ。
そのため、まりさは子供を連れて食料調達へ出向いたというわけだ。
「おちびちゃんたちはおとーさんをおてほんにかりのしかたをゆっくりおぼえるのぜ!」
「ゆっち!ゆっち!わきゃったよ!」
「がんばるのじぇ!おかーしゃんにおいちいごはんしゃんをたっくさんもっていくのじぇ!」
子供たちはまだ木の実を拾うくらいの事しかできないが、それでもいち早く一人前になろうと頑張っていた。
もうすぐおねーさんになるのだという思いがそうさせているのだろう。
まりさは、そんな子供達の成長を温かな目で見守っていた。
とその時、一家は一匹のカマキリと遭遇した。
その凶暴な風貌に、子供たちは恐怖し泣き叫んだが、まりさは勇敢にもカマキリに立ち向かい、見事勝利した。
そんなまりさを子供たちは尊敬の眼差しで見つめるのであった。
「それじゃおちびちゃんたち!じゅうぶんごはんさんもとれたからおかーさんのまってるおうちにかえるのぜ!」
「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」
まりさは帽子の中に先ほどのカマキリを含め、大量の食料を詰め込み家へと帰ることにした。
その途中、一匹の蟻がまりさの前を横切った。
「ゆ!?なんなの、このむしけら。かまきりさんをもうちたおしたさいっきょうのまりささまにたいしてしつれいなのぜ!」
言うやいなや、まりさは蟻を踏み潰した。
「しね!しね!いきるかちもないようなさいっじゃくなむしけらはゆっくりしないでしね!」
己の力を誇示するが如く、まりさは何度も何度も蟻を踏み潰し、愉悦の表情を浮かべる。
「やっぱりおとーしゃんはすごいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!おとーしゃん、かっきょいい!」
子供達は目をキラキラ輝かせ、偉大なる父まりさを褒め称えた。
「ゆふふーん?それほどでもあるのぜー!」
子供に褒められたことでまりさの気分は益々よくなっていった。
もしまりさに鼻が有れば、月まで届くほどのウルトラ☆天狗状態になっていただろう。
こうして、まりさ一家は意気揚々と帰路についたのであった。
「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」
まりさは帽子の中に先ほどのカマキリを含め、大量の食料を詰め込み家へと帰ることにした。
その途中、一匹の蟻がまりさの前を横切った。
「ゆ!?なんなの、このむしけら。かまきりさんをもうちたおしたさいっきょうのまりささまにたいしてしつれいなのぜ!」
言うやいなや、まりさは蟻を踏み潰した。
「しね!しね!いきるかちもないようなさいっじゃくなむしけらはゆっくりしないでしね!」
己の力を誇示するが如く、まりさは何度も何度も蟻を踏み潰し、愉悦の表情を浮かべる。
「やっぱりおとーしゃんはすごいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!おとーしゃん、かっきょいい!」
子供達は目をキラキラ輝かせ、偉大なる父まりさを褒め称えた。
「ゆふふーん?それほどでもあるのぜー!」
子供に褒められたことでまりさの気分は益々よくなっていった。
もしまりさに鼻が有れば、月まで届くほどのウルトラ☆天狗状態になっていただろう。
こうして、まりさ一家は意気揚々と帰路についたのであった。
一家が巣に到着した時、何やら見慣れぬ生き物が巣穴の前に立っていることに気が付いた。
「あら?帰ってきたみたいね」
それは人間の少女であった。
黒髪の長髪、黒いワンピースに身をつつんだ、どこか不思議な雰囲気の美少女。
こんな森の中にいるには不自然な存在であることは一目瞭然だった。
「ゆゆっ!?にんげんさん?どうしてまりさのおうちににんげんさんがいるのぜ?」
森の中で暮らすまりさは今まで人間という種族には会ったことはなかった。
だが、餡子に刻まれた先祖の記憶が「にんげん」という存在を認識していた。
「こんにちは、まりさ。今日は森のゆっくり達と遊ぶ為にやってきたの。ほら、こーんなふうに、ね」
そういって少女は手にしていたものをまりさに見せてやった。
「ま、まりさぁ・・・・・・!」
それはにんっしん中の為、留守番をしてた番のれいむであった。
「ゆ、ゆぅぅぅ!?れいむぅぅぅぅ!?」
「「おかーしゃん!?」」
「くすくすくす。あなた達が帰ってくるまでの間、このれいむと遊ぼうと思ってたんだけど、丁度いいわ」
「は、はなしてね!はなしてね!れいむのすてきなぴこぴこさんはなしてね!」
少女はれいむの揉み上げを掴んで持ち上げている。
その為れいむはじたばたと暴れているがどうにもならない状態だった。
「おい!くそにんげん!さっさとれいむをはなすのぜぇ!さもないと、さいっきょうのまりささまがせいっさいするのぜぇぇ!」
少女は意外そうな顔をしてまりさを見つめた。
「・・・・・・最強?あなたが?」
その反応にまりさはドヤ顔で語り始める。
「ゆふふん!そうなのぜ!まりささまはさいっきょうなのぜ!
さっきもきょうてきとげきっとうをくりひろげてきたばかりなのぜ!」
強敵とは先ほどのカマキリのことである。
そんなまりさの言葉に少女は興味をひかれたようだ。
「へぇ。あなた、そんなに強いの。じゃあ、私と勝負してみない?もし私に勝てたら、このれいむは放してあげる」
少女の思いもよらぬ提案に、まりさは驚きの表情を浮かべた後、ゲラゲラと笑いだした。
「ゆ、ゆっぷぷぷぷ!に、にんげんごときが、このさいっきょうのまりささまとしょうぶしようってのぜ?
まったく、むぼうにもほどがあるのぜ!ゆげらげらげらゆげらげら!」
「ゆぷぷ!おとーしゃんにかなうわけにゃいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!にんげんしゃんはばきゃなの?しにゅの!?ゆぷぷー!」
まりさと子供達は、この人間はなんと恐れ知らずで愚か者なのかと笑い転げた。
所詮は餡子脳。人間という存在は知っていても、それがどれほどの力を持っているかまでは知らなかったようだ。
確かにこの少女、見た目は華奢であり、とても強そうには見えない。実際の力量も見た目通りなのであろう。
だが、それはあくまでも同じ人間同士であればの話だ。
「に、にんげんさん!やめておいたほうがいいよ!れいむのだーりんはほんとうにつよいんだよ!?
けがだけじゃすまないかもしれないんだよ!だからおとなしくれいむをはなして、さっさとかえってね!
これはにんげんさんのためなんだよ!」
捕まえているれいむにまで安否を気遣かわれた。
このゆっくりたちは本気でまりさが人間に勝てるほど強いと思い込んでいるようだ。
そんなゆっくりたちの言葉は聞き流し、少女は手にしたれいむの腹にパンチを打ちこんだ。
「あら?帰ってきたみたいね」
それは人間の少女であった。
黒髪の長髪、黒いワンピースに身をつつんだ、どこか不思議な雰囲気の美少女。
こんな森の中にいるには不自然な存在であることは一目瞭然だった。
「ゆゆっ!?にんげんさん?どうしてまりさのおうちににんげんさんがいるのぜ?」
森の中で暮らすまりさは今まで人間という種族には会ったことはなかった。
だが、餡子に刻まれた先祖の記憶が「にんげん」という存在を認識していた。
「こんにちは、まりさ。今日は森のゆっくり達と遊ぶ為にやってきたの。ほら、こーんなふうに、ね」
そういって少女は手にしていたものをまりさに見せてやった。
「ま、まりさぁ・・・・・・!」
それはにんっしん中の為、留守番をしてた番のれいむであった。
「ゆ、ゆぅぅぅ!?れいむぅぅぅぅ!?」
「「おかーしゃん!?」」
「くすくすくす。あなた達が帰ってくるまでの間、このれいむと遊ぼうと思ってたんだけど、丁度いいわ」
「は、はなしてね!はなしてね!れいむのすてきなぴこぴこさんはなしてね!」
少女はれいむの揉み上げを掴んで持ち上げている。
その為れいむはじたばたと暴れているがどうにもならない状態だった。
「おい!くそにんげん!さっさとれいむをはなすのぜぇ!さもないと、さいっきょうのまりささまがせいっさいするのぜぇぇ!」
少女は意外そうな顔をしてまりさを見つめた。
「・・・・・・最強?あなたが?」
その反応にまりさはドヤ顔で語り始める。
「ゆふふん!そうなのぜ!まりささまはさいっきょうなのぜ!
さっきもきょうてきとげきっとうをくりひろげてきたばかりなのぜ!」
強敵とは先ほどのカマキリのことである。
そんなまりさの言葉に少女は興味をひかれたようだ。
「へぇ。あなた、そんなに強いの。じゃあ、私と勝負してみない?もし私に勝てたら、このれいむは放してあげる」
少女の思いもよらぬ提案に、まりさは驚きの表情を浮かべた後、ゲラゲラと笑いだした。
「ゆ、ゆっぷぷぷぷ!に、にんげんごときが、このさいっきょうのまりささまとしょうぶしようってのぜ?
まったく、むぼうにもほどがあるのぜ!ゆげらげらげらゆげらげら!」
「ゆぷぷ!おとーしゃんにかなうわけにゃいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!にんげんしゃんはばきゃなの?しにゅの!?ゆぷぷー!」
まりさと子供達は、この人間はなんと恐れ知らずで愚か者なのかと笑い転げた。
所詮は餡子脳。人間という存在は知っていても、それがどれほどの力を持っているかまでは知らなかったようだ。
確かにこの少女、見た目は華奢であり、とても強そうには見えない。実際の力量も見た目通りなのであろう。
だが、それはあくまでも同じ人間同士であればの話だ。
「に、にんげんさん!やめておいたほうがいいよ!れいむのだーりんはほんとうにつよいんだよ!?
けがだけじゃすまないかもしれないんだよ!だからおとなしくれいむをはなして、さっさとかえってね!
これはにんげんさんのためなんだよ!」
捕まえているれいむにまで安否を気遣かわれた。
このゆっくりたちは本気でまりさが人間に勝てるほど強いと思い込んでいるようだ。
そんなゆっくりたちの言葉は聞き流し、少女は手にしたれいむの腹にパンチを打ちこんだ。
ドゴォ!
「うつ☆」
「ゆぅぅ!?れいむ!!」
突然の凶行に驚くゆっくりたち。
それに構うことなく少女は話を進める。
「これから私はあなた達を順番に殺していくわ。死ぬのが嫌なら私を倒して止めてみなさい。
まずはこのれいむからよ。早く私を倒さないと、お腹の赤ちゃんもろともれいむは死ぬことになるわよ?」
その言葉通り、少女はれいむに腹パンを何度も何度も打ちこみ始めた。
「ゆぅぅ!?れいむ!!」
突然の凶行に驚くゆっくりたち。
それに構うことなく少女は話を進める。
「これから私はあなた達を順番に殺していくわ。死ぬのが嫌なら私を倒して止めてみなさい。
まずはこのれいむからよ。早く私を倒さないと、お腹の赤ちゃんもろともれいむは死ぬことになるわよ?」
その言葉通り、少女はれいむに腹パンを何度も何度も打ちこみ始めた。
ドゴォ!
「ゆげぇ!」
ドゴォ!
「やべっ!」
ドゴォ!
「お、おなかの!」
ドゴォ!
「あがじゃんがぁ!」
いきなりの展開に呆気にとられたまりさは慌てて少女へ向かって突撃する。
「や、やめろぉぉぉぉぉ!!」
いきなりの展開に呆気にとられたまりさは慌てて少女へ向かって突撃する。
「や、やめろぉぉぉぉぉ!!」
ぽよ~ん。
だが、少女はまりさの体当たりを喰らっても微動だにしなかった。
「・・・・・・何、今の?ひょっとして攻撃したつもりなの?」
「ゆっ!?ゆぅ~!?」
少女は涼しい顔をしていた。
効果はイマイチ、どころか全くダメージを受けていない。
「・・・・・・何、今の?ひょっとして攻撃したつもりなの?」
「ゆっ!?ゆぅ~!?」
少女は涼しい顔をしていた。
効果はイマイチ、どころか全くダメージを受けていない。
ドスドスドスドス!!
「やべっ!でいぶのっ!おだがっ!やべでぇぇぇぇ!!」
そして、れいむへの攻撃は止まることはなかった。
必殺の一撃を喰らって平気な顔をしている少女に驚きつつも、まりさは何度も体当たりを繰り出した。
そして、れいむへの攻撃は止まることはなかった。
必殺の一撃を喰らって平気な顔をしている少女に驚きつつも、まりさは何度も体当たりを繰り出した。
ぽよん、ぽよん、ぽよよ~ん
「な、なんでなのぜ!?なんでなのぜ!?なんでしなないのぜぇぇぇ!?」
だが、いくら攻撃しても間の抜けな音がするだけだった。
「ゆ゙!ゆ゙!ゆ゙!」
「あ~あ。あなたがゆっくりしてたから、れいむのあかちゃん潰れちゃったわよ?」
少女はれいむのまむまむをくぱぁと広げると、中から潰れた赤ゆの亡骸がドロリとこぼれおちた。
「ゆわぁぁぁぁぁぁ!ば、ばりざのゆっぐりどじだあがじゃんがぁぁぁぁ!?」
生まれてくるのをあんなにも楽しみにしていた赤ちゃん。
それが無残に潰され、目の前にぶちまけられている。
「もっと頑張らないと次はれいむが死ぬわよ?」
少女は、バケツの水を使った遠心力の実験の様に、もみあげを掴んだままれいむをグルングルンと振り回し始めた。
「ゆ、ゆぅぅぅぅぅぅ!?め、めがまわるぅぅぅぅ!!」
「で、でいぶをはだぜぇぇぇぇぇ!ゆべぇ!?」
まりさは何とかしてれいむを助けようと近寄るが振り回されるれいむに衝突し弾き飛ばされた。
「ぎぼじわるぃぃぃぃぃぃよぉうぅぅぅ!!だずげでぇぇ!ばでぃざぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ、ゆぅぅぅぅ!でいぶぅぅぅぅ!」
まりさは起き上がり、再びれいむを助けようとするが、またも弾き飛ばされてしまう。
ビデオテープを巻き戻し再生するように、何度も何度も飛びかかっては弾き飛ばされた。
「おとーしゃん!おとーしゃぁぁん!おかーしゃんをはやくたしゅけてぇぇ!?」
「ゆぅ?ど、どうちて?おとーしゃんは・・・・・・つよいんじゃ、にゃいの?」
子供たちは目の前で起こっている事が理解できなかった。
あんなに強い父がこうも簡単に翻弄されているなど、信じられないことだったのだ。
「・・・・・・はぁ、はぁ、ちょっと疲れてきたわね」
少女もいい加減れいむを振り回すのに疲れてきたようだ。
もみあげを掴んでいた手の力が少し緩くなった。
と、その瞬間。
だが、いくら攻撃しても間の抜けな音がするだけだった。
「ゆ゙!ゆ゙!ゆ゙!」
「あ~あ。あなたがゆっくりしてたから、れいむのあかちゃん潰れちゃったわよ?」
少女はれいむのまむまむをくぱぁと広げると、中から潰れた赤ゆの亡骸がドロリとこぼれおちた。
「ゆわぁぁぁぁぁぁ!ば、ばりざのゆっぐりどじだあがじゃんがぁぁぁぁ!?」
生まれてくるのをあんなにも楽しみにしていた赤ちゃん。
それが無残に潰され、目の前にぶちまけられている。
「もっと頑張らないと次はれいむが死ぬわよ?」
少女は、バケツの水を使った遠心力の実験の様に、もみあげを掴んだままれいむをグルングルンと振り回し始めた。
「ゆ、ゆぅぅぅぅぅぅ!?め、めがまわるぅぅぅぅ!!」
「で、でいぶをはだぜぇぇぇぇぇ!ゆべぇ!?」
まりさは何とかしてれいむを助けようと近寄るが振り回されるれいむに衝突し弾き飛ばされた。
「ぎぼじわるぃぃぃぃぃぃよぉうぅぅぅ!!だずげでぇぇ!ばでぃざぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ、ゆぅぅぅぅ!でいぶぅぅぅぅ!」
まりさは起き上がり、再びれいむを助けようとするが、またも弾き飛ばされてしまう。
ビデオテープを巻き戻し再生するように、何度も何度も飛びかかっては弾き飛ばされた。
「おとーしゃん!おとーしゃぁぁん!おかーしゃんをはやくたしゅけてぇぇ!?」
「ゆぅ?ど、どうちて?おとーしゃんは・・・・・・つよいんじゃ、にゃいの?」
子供たちは目の前で起こっている事が理解できなかった。
あんなに強い父がこうも簡単に翻弄されているなど、信じられないことだったのだ。
「・・・・・・はぁ、はぁ、ちょっと疲れてきたわね」
少女もいい加減れいむを振り回すのに疲れてきたようだ。
もみあげを掴んでいた手の力が少し緩くなった。
と、その瞬間。
スポーン!
「あ」
「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!?おぞらをぉぉぉぉ!?」
手かられいむがすぽ抜けて、上空へ放り投げてしまう。
「とんでるみたいぃぃぃぃ・・・・・・ゆぐんはっ!?」
ちょうど落下地点に木が生えていた為、その枝にぐさりと突き刺さってしまう。
「ゆべ、べべべべべ・・・・・・」
「あ~あ、ひっかかっちゃった」
百舌鳥のはやにえの如く枝に体を貫かれたれいむは暫くもがき苦しんだ後、息を引き取った。
「もっど・・・・・・ゆっぐり・・・・・・」
「で、でいぶぅぅぅぅぅぅ!!」
「もうちょっと楽しむつもりだったんだけど。ま、仕方ないわね。次はその子達で遊ぼうかしら」
そう言うと、少女は子ゆっくり達をひょいっと拾い上げた。
「ゆんやぁぁぁ!?きょわいよぉぉぉ!!」
「おとーしゃぁぁぁん!たしゅけてぇぇぇぇ!!」
「ゆっ!?おちびちゃん!?やめろぉぉ!おちびちゃんたちにひどいことするなぁぁぁ!」
必死に叫ぶまりさを楽しそうな顔で見つめる少女。
「あなた、強いんでしょ?だったら私を倒してごらんなさいよ。れいむは残念だったけど、この子たちならまだ間に合うわよ?」
「ゆ、ゆぐぬぬぬ・・・・・・っ!!」
だが、まりさは先ほどの攻撃で理解してしまった。
この人間には強い、絶対に敵わないということを。
「た、たしかにまりさはつよいのぜ。でも、にんげんさんは、もっともっと、つよかったのぜ。だから――」
そこで、まりさは流れるような仕草で自身の額を地面にこすりつけた。
ゆっくり流の土下座の姿勢である。
「おねがいします!おちびちゃんたちはたすけてください!!」
「・・・・・・あなた、最強のゆっくりなんでしょ?そんなにあっさり負けを認めていいの?」
「さいっきょうのしょうごうなんかにまりさはきょうみないのぜ!
それよりもまりさは、れいむがのこしてくれたおちびちゃんたちのほうがだいじなんだぜ!」
「「お、おとーしゃん・・・・・・」」
子供たちは驚きの表情で父を見つめていた。
「お、おちびちゃんたち。こんなかっこわるいおとーさんでごめんなのぜ。それでもまりさは、まりさは、ゆぅぅぅ!」
泣いている。あの強かった父が、泣いている。
だが、子供たちは理解していた。
父は己のプライドを捨ててでも自分達を助けようとしていることに。
「しょんなことないよ!おとーしゃん!」
「ゆ、ゆぅぅ!?おちびちゃん?」
「そうなのじぇ!おとーしゃんはかっこわるくなんかないのじぇ!むちろかっこいいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!れいみゅたちはそんなおとーしゃんのことがだーいしゅきだよ!」
あんなにも泣き虫だった子供たちが、こんな状況でも笑っている。
それは、父が必ず助け出してくれるという絶対の信頼。
「ゆぅぅぅぅ!おちびちゃん!おちびちゃぁぁぁん!!」
まりさは再び泣いた。
だがそれは悲しみの涙では無い。子供たちに愛され信頼されているという喜びの涙だった。
「まっててね!おちびちゃんたち!まりさはおちびちゃんたちをぜったいにまもるのぜ!
にんげんさん!おねがいなのぜ!おちびちゃんたちを――」
「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!?おぞらをぉぉぉぉ!?」
手かられいむがすぽ抜けて、上空へ放り投げてしまう。
「とんでるみたいぃぃぃぃ・・・・・・ゆぐんはっ!?」
ちょうど落下地点に木が生えていた為、その枝にぐさりと突き刺さってしまう。
「ゆべ、べべべべべ・・・・・・」
「あ~あ、ひっかかっちゃった」
百舌鳥のはやにえの如く枝に体を貫かれたれいむは暫くもがき苦しんだ後、息を引き取った。
「もっど・・・・・・ゆっぐり・・・・・・」
「で、でいぶぅぅぅぅぅぅ!!」
「もうちょっと楽しむつもりだったんだけど。ま、仕方ないわね。次はその子達で遊ぼうかしら」
そう言うと、少女は子ゆっくり達をひょいっと拾い上げた。
「ゆんやぁぁぁ!?きょわいよぉぉぉ!!」
「おとーしゃぁぁぁん!たしゅけてぇぇぇぇ!!」
「ゆっ!?おちびちゃん!?やめろぉぉ!おちびちゃんたちにひどいことするなぁぁぁ!」
必死に叫ぶまりさを楽しそうな顔で見つめる少女。
「あなた、強いんでしょ?だったら私を倒してごらんなさいよ。れいむは残念だったけど、この子たちならまだ間に合うわよ?」
「ゆ、ゆぐぬぬぬ・・・・・・っ!!」
だが、まりさは先ほどの攻撃で理解してしまった。
この人間には強い、絶対に敵わないということを。
「た、たしかにまりさはつよいのぜ。でも、にんげんさんは、もっともっと、つよかったのぜ。だから――」
そこで、まりさは流れるような仕草で自身の額を地面にこすりつけた。
ゆっくり流の土下座の姿勢である。
「おねがいします!おちびちゃんたちはたすけてください!!」
「・・・・・・あなた、最強のゆっくりなんでしょ?そんなにあっさり負けを認めていいの?」
「さいっきょうのしょうごうなんかにまりさはきょうみないのぜ!
それよりもまりさは、れいむがのこしてくれたおちびちゃんたちのほうがだいじなんだぜ!」
「「お、おとーしゃん・・・・・・」」
子供たちは驚きの表情で父を見つめていた。
「お、おちびちゃんたち。こんなかっこわるいおとーさんでごめんなのぜ。それでもまりさは、まりさは、ゆぅぅぅ!」
泣いている。あの強かった父が、泣いている。
だが、子供たちは理解していた。
父は己のプライドを捨ててでも自分達を助けようとしていることに。
「しょんなことないよ!おとーしゃん!」
「ゆ、ゆぅぅ!?おちびちゃん?」
「そうなのじぇ!おとーしゃんはかっこわるくなんかないのじぇ!むちろかっこいいのじぇ!」
「ゆっち!ゆっち!れいみゅたちはそんなおとーしゃんのことがだーいしゅきだよ!」
あんなにも泣き虫だった子供たちが、こんな状況でも笑っている。
それは、父が必ず助け出してくれるという絶対の信頼。
「ゆぅぅぅぅ!おちびちゃん!おちびちゃぁぁぁん!!」
まりさは再び泣いた。
だがそれは悲しみの涙では無い。子供たちに愛され信頼されているという喜びの涙だった。
「まっててね!おちびちゃんたち!まりさはおちびちゃんたちをぜったいにまもるのぜ!
にんげんさん!おねがいなのぜ!おちびちゃんたちを――」
グシャ!
「――たす、けて?」
「そういうの、いいから」
少女は右手に持っていた子まりさを握り潰し、まりさの目の前に投げ捨てた。
「ゆ・・・・・・ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁ!おてぃびちゃぁぁぁぁぁぁんん!!どぼじで!?どぼじでぇぇぇ!?」
潰れた子まりさを涙を流しながらぺーろぺーろするまりさ。
「ゆ゙、ゆ゙、おど、じゃ・・・・・・」
下半身が潰され、目玉は飛び出し、目と口から餡子が噴き出している。もはや助かる術はない。
「そんな三文芝居なんかどうでもいいのよ」
まりさが必死にぺろぺろしている子まりさをグシャリと踏み潰す。
「ゆあぁぁ!!ふまないでぇぇぇ!おてぃびちゃんをふまないでぇぇぇ!」
「私はねぇ、あなたを心の底から屈服させて、泣き叫びながらもがき苦しむ様がみたいの。
さぁ、ゲームは続行よ。今からこの子れいむをゆっくりと殺してあげる。この子を助けたければ私を倒して見せなさい。
大丈夫、手加減してあげるから・・・・・・全力でかかってきなさい」
傍に生えていた樹の幹に、手にした子れいむの顔面を押し付ける。
「ゆ?・・・・・・た、たしゅけちぇ、おとーしゃん・・・・・・!」
「ゆぅ!?な、なにするんだぜ!?」
樹の幹に子れいむを押し付け、ゆっくりと上下に擦りつける。
「ガーリ、ガーリ」
「ゆんやぁぁぁぁぁ!?いじゃいぃぃぃぃ!!」
皮がささくれている樹の表面に擦られて、子れいむの顔面がゆっくりと削られていく。
「ゆわぁぁぁぁぁ!?やめろぉぉぉ!やめろぉぉぉぉ!!」
まりさはなりふりかまわず少女に飛びかかった。
だが、結果は先ほどと同じだ。
何度体当たりを喰らわしても、少女はびくともしなかった。
「ガーリガーリ、ガーリガーリ。ほらほら、早くしないとれいむちゃんの顔がなくなるわよ?」
「ゆべぇぇ!ゆびぃぇぇぇ!けずれりゅぅぅ!!げずれりゅぅぅぅ!!」
「じねぇぇぇぇ!じねぇぇぇぇ!おでぃびじゃんをいじめるぐぞにんげんはじねぇぇぇぇ!」
体当たり、踏みつけ、噛みつき、色々ためしてみたが、少女を倒すことができない。
「どぼじでじなないのぉぉぉ!?ばりざはづよいのにぃぃ!かまきりさんにだってかったのにぃぃぃ!」
「ガーリガーリ。あなた、本当に強いの?か弱い女の子一人倒せないなんて、脆弱にも程があるわね」
「ふざげるなぁぁ!おばえみたいなやつがよわいわけないだろぉぉぉ!!」
ここで少女の手がピタリと止まった。
「あら、私はホントにか弱いのよ?むしろ私なんて最弱の部類に入るんじゃないかしら」
「うそだ!うそだうそだうそだ!このばりざがかてないようなやつが、さいっじゃくなわけがないだろぉぉぉ!?」
「失礼ね、それじゃ私が化け物みたいじゃない。私が弱いのは本当よ?
私は見ての通り体格も小柄だし、運動も苦手だし、身体も弱いのよ?そんな私が強いわけないでしょう。
あなたが倒したっていうカマキリだって、わたしには倒せないでしょうね。虫とか苦手だし」
「ぞ、ぞんな・・・・・・じゃ、じゃあ、ばりざは、ばりざはどおじで、にんげんざんにがでないの・・・・・・?」
「あなた、まだ自分が強いなんて思ってるの?くすくす!だったらそんなゲロカスな妄想打ち砕いてあげる。
いい?あなたが私に勝てないのは、私があなたより強いからじゃない。あなたがどうしようもないほど弱いからよ。
そう、あなたは――『最弱』なのよ」
「ゆ、ああ、ああ・・・・・・!ぞ、ぞん、な・・・・・・」
『最弱』という言葉は鋭利なナイフとなってまりさの心を貫いた。
少女の言うように、先ほどの土下座はあくまでもこの少女が自分より強いことを認めただけのもの。
この少女が特別強かっただけで決して自分が弱いなど思ってはいなかった。
だが、現実は非情だった。強いと思っていた自分が、本当は最弱な存在だったのだ。
そして、まりさが自身の実力を思い知ったとたん、腹部に鈍い痛みを感じはじめた。
驚き、自身の腹部に目を落とすと、カマキリにやられた傷から餡子がにじみ出ていることに気が付いた。
「ゆ、ゆぅぅ!?どぼじでぇ!?」
ゆっくりの思い込みの力が悪い方向に働いたのだろう。
自分は強いという思い込みには多少の身体能力を強化する効果はあったが、この少女を倒すまでにはいたらなかった。
だが、自分は弱いという思い込みは自身の体にのみ影響がでる。
実際、大した傷ではなかったのだが、自分を『最弱』であると認識したが為に傷口が広がり始めたのだ。
「ゆひぃぃぃぃ!」
まりさは恐ろしくなり帽子の中のカマキリを食料もろとも地面にぶちまけた。
こんなに弱い自分がカマキリを倒せたわけがない。
帽子の中のカマキリは生きていて、自分を殺そうとしているのではないかという妄想に捕らわれたからだ。
打ち捨てられたカマキリの瞳は自分を睨んでいる。
そうとしかまりさは思うことができず震えが止まらなくなった。
目の前のカマキリの死体が、ムクリと起き上がり、自分よりも何倍もの大きさとなって襲いかかってくる。
そんな幻覚に捕らわれ、まりさはガタガタと震えながら「ごめんなさい」と死んでいる筈の相手に何度も謝った。
「ゆぎぃぇぇぇ!だじゅげじぇ、だじゅげじぇぇぇぇ!おどぉぉじゃぁぁん!!いだいよぉぉ!ゆ゙んや゙ぁぁぁぁぁ!!」
助けを呼ぶ子れいむの声が聞こえ、まりさは正気に戻った。
少女が再び子れいむを削り始めたのだ。
「お、おてぃびちゃんを、たすけ、ないと・・・・・・!」
だがしかし、こんな最も弱い自分がどうやったらおちびちゃんを助けられるというのか。
もはや、恥も外聞もありはしない。プライドなど、既に粉々に砕け散っている。
そんなまりさにできることは、
「ずびばぜん!までぃざはよわいゆっぐりでず!だから、だからおでぃびじゃんをだずげでぇぇぇ!ごろざないでぇ!」
少女の足にすがりつき、ただただ惨めに憐れに懇願するしかなかった。
「ガーリガーリ。さっきから言ってるでしょう?助けたかったら私を倒してみせなさい。それがこの子を助ける唯一の方法よ」
鬱陶しく足にまとわりつくまりさを蹴り飛ばし、少女はひたすら子れいむを削り続ける。
顔を削り始めてからどれほどの時間が経ったのだろう。
わずか数分の間であろうが、もはや子れいむの悲鳴すら聞こえなくなっていた。
まりさは効かぬと分かっていても体当たりを繰り返した。
「ゆぅぅぅ・・・・・・!おでがいじまずぅぅ!じんでぐだざいぃぃぃ!じゃないど、おてぃびじゃんが、おてぃびじゃんがぁ!」
「泣きながら『死んでください』なんて言われたのは初めてだわ。くす、でもなかなか良い声で鳴くようになったじゃない?
いいわよ、そのまま無駄な努力を続けなさい。ガーリガーリ、ガーリガーリ」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁ!おてぃびじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!」
まりさの悲痛な叫びが森に響き渡る。
完全になす術を失ったまりさは、絶望し涙を流すしかなかった。
「あら?もうおしまい?せっかく調子がでてきたと思ったのに。ま、いいわ。この子も限界みたいだし。返すわ」
ポイっと、子れいむをまりさの前に放り投げる。
「ゆ、ゆぅぅぅ!?お、おてぃびじゃん!まっでるんだぜぇ!すぐぺーろぺーろしてあげるんだぜぇぇ!」
まりさは、怪我をした顔を舐めてあげようと、うつ伏せに倒れている子れいむを仰向けにしてやった。
そして、その変わり果てた我が子の顔をみて絶叫した。
「ゆ、ゆわぁぁぁぁぁぁ!?お、おがおがぁぁ!おてぃびじゃんのゆっぐりじだ、おがおがないよぉぉぉぉ!!?」
削られ、目も口もなく餡子がむき出しの無貌の面。
口が無いから喋れない、目が無いから涙も流せない。
ビクンビクンと痙攣し、あにゃるからしーしーを垂れ流している。
まだ死んではいないがもはや絶望的な状態だった。
「あぐまやぁぁぁぁ!!あぐまのしわざやぁぁぁぁぁ!!」
その言葉の通り、少女は悪魔のような笑みを浮かべている。
「その子はもう駄目ね。どうせ直ぐに死んじゃうわ」
全てを失ったまりさの心が絶望に染まっていく。
生きる意志すらも放棄したまりさはポツリとつぶやいた。
「ぼう・・・・・・・・・じで、」
「え?なに?何か言った?」
「・・・・・・ごろじでぐだざい。ばりざはよわぐで、でいぶもおてぃびじゃんもいなぐなって、ぼう、ゆっぐりでびまぜん。
・・・・・・だがら、だがだ!ごろじでぐだざいぃぃぃ!ぞれじが・・・・・・えいっえんにゆっぐりずるじが!
ばりざはゆっぐりずるごどがでぎないんでずぅぅぅぅ!ゆわぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!!」
まりさは泣きじゃくり顔をクシャクシャにしながら少女に殺してくれと哀願した。
「くす、くすくす、くくくく・・・・・・きゃはははははぁー!!
そうそう!それよ、それ!その顔が見たかったのよ!無様で!惨めで!絶望しきったゆっくりの顔がね!」
まりさの顔がよほどツボにはまったのだろう。
少女は腹を抱えてケタケタと笑いだした。
「ごろじでぇぇぇ!ごろじでよぉぉぉぉ!ゆわぁぁぁぁ!ゆわぁぁぁぁぁぁぁ~~!!」
「くくく!ひぃひぃ、あーおかしい!あなた、私を笑い涙で溺れ殺す気?だったら良い線いってるわ!」
それでもまりさは殺してくれと哀願してくるため、少女はますます笑い転げるのであった。
「そういうの、いいから」
少女は右手に持っていた子まりさを握り潰し、まりさの目の前に投げ捨てた。
「ゆ・・・・・・ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁ!おてぃびちゃぁぁぁぁぁぁんん!!どぼじで!?どぼじでぇぇぇ!?」
潰れた子まりさを涙を流しながらぺーろぺーろするまりさ。
「ゆ゙、ゆ゙、おど、じゃ・・・・・・」
下半身が潰され、目玉は飛び出し、目と口から餡子が噴き出している。もはや助かる術はない。
「そんな三文芝居なんかどうでもいいのよ」
まりさが必死にぺろぺろしている子まりさをグシャリと踏み潰す。
「ゆあぁぁ!!ふまないでぇぇぇ!おてぃびちゃんをふまないでぇぇぇ!」
「私はねぇ、あなたを心の底から屈服させて、泣き叫びながらもがき苦しむ様がみたいの。
さぁ、ゲームは続行よ。今からこの子れいむをゆっくりと殺してあげる。この子を助けたければ私を倒して見せなさい。
大丈夫、手加減してあげるから・・・・・・全力でかかってきなさい」
傍に生えていた樹の幹に、手にした子れいむの顔面を押し付ける。
「ゆ?・・・・・・た、たしゅけちぇ、おとーしゃん・・・・・・!」
「ゆぅ!?な、なにするんだぜ!?」
樹の幹に子れいむを押し付け、ゆっくりと上下に擦りつける。
「ガーリ、ガーリ」
「ゆんやぁぁぁぁぁ!?いじゃいぃぃぃぃ!!」
皮がささくれている樹の表面に擦られて、子れいむの顔面がゆっくりと削られていく。
「ゆわぁぁぁぁぁ!?やめろぉぉぉ!やめろぉぉぉぉ!!」
まりさはなりふりかまわず少女に飛びかかった。
だが、結果は先ほどと同じだ。
何度体当たりを喰らわしても、少女はびくともしなかった。
「ガーリガーリ、ガーリガーリ。ほらほら、早くしないとれいむちゃんの顔がなくなるわよ?」
「ゆべぇぇ!ゆびぃぇぇぇ!けずれりゅぅぅ!!げずれりゅぅぅぅ!!」
「じねぇぇぇぇ!じねぇぇぇぇ!おでぃびじゃんをいじめるぐぞにんげんはじねぇぇぇぇ!」
体当たり、踏みつけ、噛みつき、色々ためしてみたが、少女を倒すことができない。
「どぼじでじなないのぉぉぉ!?ばりざはづよいのにぃぃ!かまきりさんにだってかったのにぃぃぃ!」
「ガーリガーリ。あなた、本当に強いの?か弱い女の子一人倒せないなんて、脆弱にも程があるわね」
「ふざげるなぁぁ!おばえみたいなやつがよわいわけないだろぉぉぉ!!」
ここで少女の手がピタリと止まった。
「あら、私はホントにか弱いのよ?むしろ私なんて最弱の部類に入るんじゃないかしら」
「うそだ!うそだうそだうそだ!このばりざがかてないようなやつが、さいっじゃくなわけがないだろぉぉぉ!?」
「失礼ね、それじゃ私が化け物みたいじゃない。私が弱いのは本当よ?
私は見ての通り体格も小柄だし、運動も苦手だし、身体も弱いのよ?そんな私が強いわけないでしょう。
あなたが倒したっていうカマキリだって、わたしには倒せないでしょうね。虫とか苦手だし」
「ぞ、ぞんな・・・・・・じゃ、じゃあ、ばりざは、ばりざはどおじで、にんげんざんにがでないの・・・・・・?」
「あなた、まだ自分が強いなんて思ってるの?くすくす!だったらそんなゲロカスな妄想打ち砕いてあげる。
いい?あなたが私に勝てないのは、私があなたより強いからじゃない。あなたがどうしようもないほど弱いからよ。
そう、あなたは――『最弱』なのよ」
「ゆ、ああ、ああ・・・・・・!ぞ、ぞん、な・・・・・・」
『最弱』という言葉は鋭利なナイフとなってまりさの心を貫いた。
少女の言うように、先ほどの土下座はあくまでもこの少女が自分より強いことを認めただけのもの。
この少女が特別強かっただけで決して自分が弱いなど思ってはいなかった。
だが、現実は非情だった。強いと思っていた自分が、本当は最弱な存在だったのだ。
そして、まりさが自身の実力を思い知ったとたん、腹部に鈍い痛みを感じはじめた。
驚き、自身の腹部に目を落とすと、カマキリにやられた傷から餡子がにじみ出ていることに気が付いた。
「ゆ、ゆぅぅ!?どぼじでぇ!?」
ゆっくりの思い込みの力が悪い方向に働いたのだろう。
自分は強いという思い込みには多少の身体能力を強化する効果はあったが、この少女を倒すまでにはいたらなかった。
だが、自分は弱いという思い込みは自身の体にのみ影響がでる。
実際、大した傷ではなかったのだが、自分を『最弱』であると認識したが為に傷口が広がり始めたのだ。
「ゆひぃぃぃぃ!」
まりさは恐ろしくなり帽子の中のカマキリを食料もろとも地面にぶちまけた。
こんなに弱い自分がカマキリを倒せたわけがない。
帽子の中のカマキリは生きていて、自分を殺そうとしているのではないかという妄想に捕らわれたからだ。
打ち捨てられたカマキリの瞳は自分を睨んでいる。
そうとしかまりさは思うことができず震えが止まらなくなった。
目の前のカマキリの死体が、ムクリと起き上がり、自分よりも何倍もの大きさとなって襲いかかってくる。
そんな幻覚に捕らわれ、まりさはガタガタと震えながら「ごめんなさい」と死んでいる筈の相手に何度も謝った。
「ゆぎぃぇぇぇ!だじゅげじぇ、だじゅげじぇぇぇぇ!おどぉぉじゃぁぁん!!いだいよぉぉ!ゆ゙んや゙ぁぁぁぁぁ!!」
助けを呼ぶ子れいむの声が聞こえ、まりさは正気に戻った。
少女が再び子れいむを削り始めたのだ。
「お、おてぃびちゃんを、たすけ、ないと・・・・・・!」
だがしかし、こんな最も弱い自分がどうやったらおちびちゃんを助けられるというのか。
もはや、恥も外聞もありはしない。プライドなど、既に粉々に砕け散っている。
そんなまりさにできることは、
「ずびばぜん!までぃざはよわいゆっぐりでず!だから、だからおでぃびじゃんをだずげでぇぇぇ!ごろざないでぇ!」
少女の足にすがりつき、ただただ惨めに憐れに懇願するしかなかった。
「ガーリガーリ。さっきから言ってるでしょう?助けたかったら私を倒してみせなさい。それがこの子を助ける唯一の方法よ」
鬱陶しく足にまとわりつくまりさを蹴り飛ばし、少女はひたすら子れいむを削り続ける。
顔を削り始めてからどれほどの時間が経ったのだろう。
わずか数分の間であろうが、もはや子れいむの悲鳴すら聞こえなくなっていた。
まりさは効かぬと分かっていても体当たりを繰り返した。
「ゆぅぅぅ・・・・・・!おでがいじまずぅぅ!じんでぐだざいぃぃぃ!じゃないど、おてぃびじゃんが、おてぃびじゃんがぁ!」
「泣きながら『死んでください』なんて言われたのは初めてだわ。くす、でもなかなか良い声で鳴くようになったじゃない?
いいわよ、そのまま無駄な努力を続けなさい。ガーリガーリ、ガーリガーリ」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁ!おてぃびじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!」
まりさの悲痛な叫びが森に響き渡る。
完全になす術を失ったまりさは、絶望し涙を流すしかなかった。
「あら?もうおしまい?せっかく調子がでてきたと思ったのに。ま、いいわ。この子も限界みたいだし。返すわ」
ポイっと、子れいむをまりさの前に放り投げる。
「ゆ、ゆぅぅぅ!?お、おてぃびじゃん!まっでるんだぜぇ!すぐぺーろぺーろしてあげるんだぜぇぇ!」
まりさは、怪我をした顔を舐めてあげようと、うつ伏せに倒れている子れいむを仰向けにしてやった。
そして、その変わり果てた我が子の顔をみて絶叫した。
「ゆ、ゆわぁぁぁぁぁぁ!?お、おがおがぁぁ!おてぃびじゃんのゆっぐりじだ、おがおがないよぉぉぉぉ!!?」
削られ、目も口もなく餡子がむき出しの無貌の面。
口が無いから喋れない、目が無いから涙も流せない。
ビクンビクンと痙攣し、あにゃるからしーしーを垂れ流している。
まだ死んではいないがもはや絶望的な状態だった。
「あぐまやぁぁぁぁ!!あぐまのしわざやぁぁぁぁぁ!!」
その言葉の通り、少女は悪魔のような笑みを浮かべている。
「その子はもう駄目ね。どうせ直ぐに死んじゃうわ」
全てを失ったまりさの心が絶望に染まっていく。
生きる意志すらも放棄したまりさはポツリとつぶやいた。
「ぼう・・・・・・・・・じで、」
「え?なに?何か言った?」
「・・・・・・ごろじでぐだざい。ばりざはよわぐで、でいぶもおてぃびじゃんもいなぐなって、ぼう、ゆっぐりでびまぜん。
・・・・・・だがら、だがだ!ごろじでぐだざいぃぃぃ!ぞれじが・・・・・・えいっえんにゆっぐりずるじが!
ばりざはゆっぐりずるごどがでぎないんでずぅぅぅぅ!ゆわぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!!」
まりさは泣きじゃくり顔をクシャクシャにしながら少女に殺してくれと哀願した。
「くす、くすくす、くくくく・・・・・・きゃはははははぁー!!
そうそう!それよ、それ!その顔が見たかったのよ!無様で!惨めで!絶望しきったゆっくりの顔がね!」
まりさの顔がよほどツボにはまったのだろう。
少女は腹を抱えてケタケタと笑いだした。
「ごろじでぇぇぇ!ごろじでよぉぉぉぉ!ゆわぁぁぁぁ!ゆわぁぁぁぁぁぁぁ~~!!」
「くくく!ひぃひぃ、あーおかしい!あなた、私を笑い涙で溺れ殺す気?だったら良い線いってるわ!」
それでもまりさは殺してくれと哀願してくるため、少女はますます笑い転げるのであった。
「おでがいじばずぅぅ、ばでぃざをごろじでぇぇぇ・・・・・・」
「くすくすくす!・・・・・・いいわ。あなたには十分楽しませてもらったから、せめて最期は楽に死なせてあげる」
少女はまりさを背中から踏みつけた。
そして一気に踏み潰そうと足に力を入れる、が――
「くすくすくす!・・・・・・いいわ。あなたには十分楽しませてもらったから、せめて最期は楽に死なせてあげる」
少女はまりさを背中から踏みつけた。
そして一気に踏み潰そうと足に力を入れる、が――
ぐにゃり
「あら?」
まりさの体が想像以上に柔らかかったためバランスを崩しズルリと足を滑らせた。
そしてそのまま「すてーん!」と尻もちをついてしまう。
「いったぁぁぁい!んもぉ~、何なのよぉ・・・・・・って、あら?」
と、そこで少女はハタと気が付いた。
「ひょっとして私、まりさに『倒され』ちゃったのかしら?」
確かに少女が宣言したまりさの勝利条件は自身を『倒す』ことだ。
別に息の根を止めずとも、転倒させるだけでも条件に該当すると判断したのだろう。
「・・・・・・あらあら。まさか、本当に私を倒しちゃうなんてね。
伊達に『最強』を名乗ってた訳じゃなかったのね。やるじゃない、まりさ。見直したわ」
少女は割と本気でまりさを賞賛していた。
本当に殺す気だったのだが、偶然とはいえこの展開は予想していなかったのだ。
とはいえ、当のまりさはそれどころではなかった。
「ゆぐぅぅぅ!いだいぃぃぃぃ!ばりざのしゅんそくをほこるあんよざんがぁぁぁぁ!」
踏みつける際、バランスを崩してしまった為、中枢餡からズレて下半身の辺りを踏み潰す程度に留まってしまったのだ。
結果、まりさは即死せず、体が半壊した痛みにのた打ち回ることとなった。
「おでがいぃぃぃぃ!はやぐごろじでぇぇぇ!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃぃ!!」
「あら、それはダメよ」
「どぼじでぇぇぇぇ!!?」
「だって、あなたは私を倒したのよ?だから私はここであなたを殺すことはやめるわ」
思いもよらず命拾いしたまりさだったが、今のまりさにとってそれは死を宣言されるよりも残酷なことだった。
家族を全て失い、体も半壊し自由に動けない。
そんな状態で生かされても、もはやゆっくりすることなどできないからだ。
「それじゃあ、バイバイまりさ。今日はとても楽しかったわ。ゆっくりしていってね!」
「ま、まっで!ばでぃざを、ばでぃざをごろじで!まっで!まっでよぉぉぉぉ!ばでぃざを、ごろじでよぉぉぉ!!!」
まりさの願いも虚しく、少女はもはや興味は無いとばかりにさっさと帰ってしまった。
まりさの体が想像以上に柔らかかったためバランスを崩しズルリと足を滑らせた。
そしてそのまま「すてーん!」と尻もちをついてしまう。
「いったぁぁぁい!んもぉ~、何なのよぉ・・・・・・って、あら?」
と、そこで少女はハタと気が付いた。
「ひょっとして私、まりさに『倒され』ちゃったのかしら?」
確かに少女が宣言したまりさの勝利条件は自身を『倒す』ことだ。
別に息の根を止めずとも、転倒させるだけでも条件に該当すると判断したのだろう。
「・・・・・・あらあら。まさか、本当に私を倒しちゃうなんてね。
伊達に『最強』を名乗ってた訳じゃなかったのね。やるじゃない、まりさ。見直したわ」
少女は割と本気でまりさを賞賛していた。
本当に殺す気だったのだが、偶然とはいえこの展開は予想していなかったのだ。
とはいえ、当のまりさはそれどころではなかった。
「ゆぐぅぅぅ!いだいぃぃぃぃ!ばりざのしゅんそくをほこるあんよざんがぁぁぁぁ!」
踏みつける際、バランスを崩してしまった為、中枢餡からズレて下半身の辺りを踏み潰す程度に留まってしまったのだ。
結果、まりさは即死せず、体が半壊した痛みにのた打ち回ることとなった。
「おでがいぃぃぃぃ!はやぐごろじでぇぇぇ!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃぃ!!」
「あら、それはダメよ」
「どぼじでぇぇぇぇ!!?」
「だって、あなたは私を倒したのよ?だから私はここであなたを殺すことはやめるわ」
思いもよらず命拾いしたまりさだったが、今のまりさにとってそれは死を宣言されるよりも残酷なことだった。
家族を全て失い、体も半壊し自由に動けない。
そんな状態で生かされても、もはやゆっくりすることなどできないからだ。
「それじゃあ、バイバイまりさ。今日はとても楽しかったわ。ゆっくりしていってね!」
「ま、まっで!ばでぃざを、ばでぃざをごろじで!まっで!まっでよぉぉぉぉ!ばでぃざを、ごろじでよぉぉぉ!!!」
まりさの願いも虚しく、少女はもはや興味は無いとばかりにさっさと帰ってしまった。
翌日。
まりさは昨日から同じ場所に倒れたままだった。
あんよが潰され、動くことができないのだ。
一晩の間で涙は枯れ果てた。痛みも感じなくなってきた。空腹感も一周廻って逆に感じなくなった。
ああ、なんだかまぶたが重い。このまま、まぶたを閉じればゆっくりと死んでいけるだろう。
一晩苦しみ抜いたが、死ぬ間際というのは案外ゆっくりできるものだな、とまりさは思っていた。
とその時、忘れていた痛みの感覚が突如よみがえり、再び苦痛が体を支配した。
「ゆ゙っ!?い、いだい!?いだいいだいいだいぃぃ!な、なんなの、ごれぇぇ!?」
しかも痛みは体の至る箇所で起こっている。
まるで針で体のあちこちを突かれているような、そんな痛み。
必死に体をひねり、自身の体に何が起こっているのかを確認した。
「ゆげぇぇぇぇぇ!なにごれぇぇぇぇぇ!」
まりさは自身の体を見て絶叫した。
体のあちこちに大量の蟻がたかっていたのだ。
まりさの体から漏れた餡子におびき寄せられたのだろう。
蟻たちはまりさの体を少しずつ少しずつ蝕んでいく。
そのたびにまりさの体にチクリチクリと痛みが走るのだった。
「ゆがぁぁぁぁあ!やべろぉぉぉ!このむしげらがぁぁぁぁ!」
まりさは怒鳴るが、蟻たちは一向に引いてはくれない。
「ゆああああ!いだいぃぃぃ!やべでぇぇぇぇ!ゆっぐりできないいぃぃぃ!!」
自分が虫けらと蔑んだ蟻にさえもこうして痛い目にあわされている。
まりさは改めて思い知らされたのだ。
自分がどうしようもなく最弱な存在であるということを。
「ゆあああぁぁぁ!ありざん!ごべんだざい!ごべんだざいぃぃぃぃ!
ばでぃざはさいっじゃくでいぎるがちもないゆっぐりでずぅぅ!だがら!もうゆっぐじざぜでぇぇぇっぇぇ!!」
こうしてまりさは死ぬまで体を蝕む痛みに苛まされるのであった。
まりさは昨日から同じ場所に倒れたままだった。
あんよが潰され、動くことができないのだ。
一晩の間で涙は枯れ果てた。痛みも感じなくなってきた。空腹感も一周廻って逆に感じなくなった。
ああ、なんだかまぶたが重い。このまま、まぶたを閉じればゆっくりと死んでいけるだろう。
一晩苦しみ抜いたが、死ぬ間際というのは案外ゆっくりできるものだな、とまりさは思っていた。
とその時、忘れていた痛みの感覚が突如よみがえり、再び苦痛が体を支配した。
「ゆ゙っ!?い、いだい!?いだいいだいいだいぃぃ!な、なんなの、ごれぇぇ!?」
しかも痛みは体の至る箇所で起こっている。
まるで針で体のあちこちを突かれているような、そんな痛み。
必死に体をひねり、自身の体に何が起こっているのかを確認した。
「ゆげぇぇぇぇぇ!なにごれぇぇぇぇぇ!」
まりさは自身の体を見て絶叫した。
体のあちこちに大量の蟻がたかっていたのだ。
まりさの体から漏れた餡子におびき寄せられたのだろう。
蟻たちはまりさの体を少しずつ少しずつ蝕んでいく。
そのたびにまりさの体にチクリチクリと痛みが走るのだった。
「ゆがぁぁぁぁあ!やべろぉぉぉ!このむしげらがぁぁぁぁ!」
まりさは怒鳴るが、蟻たちは一向に引いてはくれない。
「ゆああああ!いだいぃぃぃ!やべでぇぇぇぇ!ゆっぐりできないいぃぃぃ!!」
自分が虫けらと蔑んだ蟻にさえもこうして痛い目にあわされている。
まりさは改めて思い知らされたのだ。
自分がどうしようもなく最弱な存在であるということを。
「ゆあああぁぁぁ!ありざん!ごべんだざい!ごべんだざいぃぃぃぃ!
ばでぃざはさいっじゃくでいぎるがちもないゆっぐりでずぅぅ!だがら!もうゆっぐじざぜでぇぇぇっぇぇ!!」
こうしてまりさは死ぬまで体を蝕む痛みに苛まされるのであった。
「ん~~!良い天気だ!これは最高のゆ虐日和だな!」
「センパイ張り切ってるッスね」
「ったりめーよぉ!久しぶりのオフだからな。今日は森のゆっくり共を心ゆくまで甚振ってやるぜぇ!」
「普段から十分虐めてるじゃないッスかー」
「今日は森に生息する野生のゆっくりが相手だからな。街に湧いてる野良とはまた違った楽しみがあるのさ」
「そんなもんッスかねぇ。・・・・・・って、アレ!あそこにいるのゆっくりじゃないッスか!?
第一ゆっくり発見ッス~!さあセンパイ!早く行かないと逃げられちゃうッスよぉ~!」
「そういうお前も十分ノリノリじゃねぇか・・・・・・」
「・・・・・・あ~、なんだ。これ死骸ッスね」
「ふぅむ?どうやらこいつぁ御同業の仕業らしいな」
「そうなんスか?」
「見ろ。この潰れたあんよに靴の跡がある。誰かが踏み潰したんだろうな」
「なるほど。・・・・・・それにしてもこのまりさ、すっごい表情で死んでるッスね」
「ああ、痛みだけじゃない。何か、こう、絶望したような?そんな印象を受けるな。体と心の同時破壊ってところか。
これだけ凄惨なゆっくりの死に顔は俺も初めて見たぜ」
「半殺しにしてそのまま放置。後は蟻にたかられながらゆっくりと死んでいくってところスか。なかなかえげつないッスねぇ」
「ああ、流石の俺もこいつをやった相手にはうす気味悪さを感じるぜ。まさに最強、いや、最凶の虐待人間ってところだな」
「どんなやつなんスかね?」
「この足跡のサイズからすると、子供かな?近所の悪ガキの仕業とか。女の子って可能性もあるが・・・・・・
正直その可能性は否定したいなぁ。可愛い子がこんなことしてたりなんかしたら、ショック死する自信があるぞ」
「いやぁ~、案外女の方がえげつなかったりしますよぉ」
「えぇー!そういうもんなのー?やだー!」
「ええ、そんなもんス。女は怖いんス」
「はぁー。まあ、いいや。俺達もそいつに負けないくらいゆっくりを可愛がってやろうぜ!ジョワジョワ!」
「ヌワヌワ!了解ッス!」
「センパイ張り切ってるッスね」
「ったりめーよぉ!久しぶりのオフだからな。今日は森のゆっくり共を心ゆくまで甚振ってやるぜぇ!」
「普段から十分虐めてるじゃないッスかー」
「今日は森に生息する野生のゆっくりが相手だからな。街に湧いてる野良とはまた違った楽しみがあるのさ」
「そんなもんッスかねぇ。・・・・・・って、アレ!あそこにいるのゆっくりじゃないッスか!?
第一ゆっくり発見ッス~!さあセンパイ!早く行かないと逃げられちゃうッスよぉ~!」
「そういうお前も十分ノリノリじゃねぇか・・・・・・」
「・・・・・・あ~、なんだ。これ死骸ッスね」
「ふぅむ?どうやらこいつぁ御同業の仕業らしいな」
「そうなんスか?」
「見ろ。この潰れたあんよに靴の跡がある。誰かが踏み潰したんだろうな」
「なるほど。・・・・・・それにしてもこのまりさ、すっごい表情で死んでるッスね」
「ああ、痛みだけじゃない。何か、こう、絶望したような?そんな印象を受けるな。体と心の同時破壊ってところか。
これだけ凄惨なゆっくりの死に顔は俺も初めて見たぜ」
「半殺しにしてそのまま放置。後は蟻にたかられながらゆっくりと死んでいくってところスか。なかなかえげつないッスねぇ」
「ああ、流石の俺もこいつをやった相手にはうす気味悪さを感じるぜ。まさに最強、いや、最凶の虐待人間ってところだな」
「どんなやつなんスかね?」
「この足跡のサイズからすると、子供かな?近所の悪ガキの仕業とか。女の子って可能性もあるが・・・・・・
正直その可能性は否定したいなぁ。可愛い子がこんなことしてたりなんかしたら、ショック死する自信があるぞ」
「いやぁ~、案外女の方がえげつなかったりしますよぉ」
「えぇー!そういうもんなのー?やだー!」
「ええ、そんなもんス。女は怖いんス」
「はぁー。まあ、いいや。俺達もそいつに負けないくらいゆっくりを可愛がってやろうぜ!ジョワジョワ!」
「ヌワヌワ!了解ッス!」
最弱の生物ゆっくり。
それ故に全ての生物はゆっくりにとって脅威の存在となりえるのである。
特に人間は最凶の存在として、ゆっくりの存在を脅かし続けるのであった。
それ故に全ての生物はゆっくりにとって脅威の存在となりえるのである。
特に人間は最凶の存在として、ゆっくりの存在を脅かし続けるのであった。
「ヒャッハー!ゆっくりは虐待だぁ!!」
<了>
前作:
anko2627 絶叫バーガー
anko2627 絶叫バーガー
挿絵:ラブリーぺろんぺろんあき