ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2925 幸せなあまあま
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ankoss
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『幸せなあまあま』 20KB
制裁 自業自得 ゲス 都会 独自設定 13作目 寒いと美味しいよね
制裁 自業自得 ゲス 都会 独自設定 13作目 寒いと美味しいよね
辺り一帯に甘く香ばしい香りが広がっている。右手に力を入れて鉄板を開くと中できつね色に焼きあがったたいやきを取り出した。
「いらっしゃいませなのぜ~、おいしっくてしあわせ~なたいやきさんなのぜ~!焼きたてなのぜ~!」
保温トレーに全て移動させると、鉄板についているカスをすべてこそぎ取った。
「3つください!」
「ありがとうございます、300円になります!」
お金を受け取ってたいやきを渡すと、小学生と思しき女の子は受け取って笑顔を浮かべた。
「ありがとうございますなのぜ~!」
足元から再び声がする、女の子はその声の元を見て微笑むと、たいやきを詰めた袋を抱えて友達の下へ走り去った。
私は今この公園でたいやきを焼いている、アルバイトで始めた事だが比較的簡単で今は一人で任されてる。
私は今この公園でたいやきを焼いている、アルバイトで始めた事だが比較的簡単で今は一人で任されてる。
「おいまりさ、こいつをやるぞ!」
自分の足元に焼くときに出たたいやきのカスを置いてやると、屋台の前からこちら側に飛び込んでくる者が居る。
「ゆわぁ!おにいさん、ありがとうなのぜ!」
金髪に黒いトンガリ帽子――ゆっくりまりさである。
まりさは早速たいやきカスを口に入れると、喜びの声を上げた。
まりさは早速たいやきカスを口に入れると、喜びの声を上げた。
「いただきますなのぜ、むぐむぐ……!」
私が仕事をさせてもらって居るこの公園は、市の片隅にあり都心にしては比較的大きな公園で、半分が整備された自然公園になっている。
現代の自然公園の宿命として野良ゆっくりが住み着く事が避けられなかったここだが、何度かの駆除と園内のゆっくりゴミ箱の設置によって酷いヤツらは淘汰され比較的大人しい野良ゆっくりが住み着き、飼いゆっくりを散歩に連れてきても大丈夫な場所になっていた。
しかしゆっくりの宿命として、やはり甘い物に惹かれるのか今も草むらに隠れてこの屋台を見ているゆっくりの視線を感じている。もちろん、この場所に来て傲慢に要求などしようものなら、直ぐ横にあるゆっくりゴミ箱行きである。
その例外が今私の足元に居るまりさである。もちろんこいつが私の飼いゆっくりであったりするわけではない。
この場所は公園内の自然が豊かな場所――ゆっくりの住処になっている場所――とは離れており花壇やベンチがあり人が多いため野良ゆっくりが居るには厳しい場所である。
人間に見つかって駆除される事も多いし、花壇という誘惑に乗ってしまえば待っているのは一斉駆除だ。
今残っているのは大体それを理解した頭の良い個体であるため、この場所には近づかないか、来ても隠れて見守るくらいである。
そんな野良ゆっくりがこの場所に来る唯一の理由は人間への訴えである。人間に頼み込み飼いゆっくりにしてもらおう、そう考えるゆっくりにとっては良い場所である、もちろんやり過ぎれば即駆除のリスクは有るのだが。
まりさもそんなゆっくりの一匹だった。しかし元飼いゆっくりで有ったのか物腰が丁寧なまりさは客が居ないときの私の話相手となり、今では客引きを手伝ってもらう代わりに鉄板に残るたいやきのカスを与えていた。
現代の自然公園の宿命として野良ゆっくりが住み着く事が避けられなかったここだが、何度かの駆除と園内のゆっくりゴミ箱の設置によって酷いヤツらは淘汰され比較的大人しい野良ゆっくりが住み着き、飼いゆっくりを散歩に連れてきても大丈夫な場所になっていた。
しかしゆっくりの宿命として、やはり甘い物に惹かれるのか今も草むらに隠れてこの屋台を見ているゆっくりの視線を感じている。もちろん、この場所に来て傲慢に要求などしようものなら、直ぐ横にあるゆっくりゴミ箱行きである。
その例外が今私の足元に居るまりさである。もちろんこいつが私の飼いゆっくりであったりするわけではない。
この場所は公園内の自然が豊かな場所――ゆっくりの住処になっている場所――とは離れており花壇やベンチがあり人が多いため野良ゆっくりが居るには厳しい場所である。
人間に見つかって駆除される事も多いし、花壇という誘惑に乗ってしまえば待っているのは一斉駆除だ。
今残っているのは大体それを理解した頭の良い個体であるため、この場所には近づかないか、来ても隠れて見守るくらいである。
そんな野良ゆっくりがこの場所に来る唯一の理由は人間への訴えである。人間に頼み込み飼いゆっくりにしてもらおう、そう考えるゆっくりにとっては良い場所である、もちろんやり過ぎれば即駆除のリスクは有るのだが。
まりさもそんなゆっくりの一匹だった。しかし元飼いゆっくりで有ったのか物腰が丁寧なまりさは客が居ないときの私の話相手となり、今では客引きを手伝ってもらう代わりに鉄板に残るたいやきのカスを与えていた。
「ゆぅ、なかなかまりさを飼いゆっくりにしてくれる人間さんが居ないのぜ……」
他のゆっくりを刺激しないように、屋台の影で食べていたまりさが食べ終わったのか愚痴を零す。
元飼いゆっくりだったこのまりさには公園での生活は決して楽ではなかったのか、公園に来てから今まで人間への訴えを行っているまりさだが、早3ヶ月成果は上がっていない。
元飼いゆっくりだったこのまりさには公園での生活は決して楽ではなかったのか、公園に来てから今まで人間への訴えを行っているまりさだが、早3ヶ月成果は上がっていない。
「まぁ、一応生活は出来てるんだろ」
「ゆぅ、お兄さんのおかげなのぜ!」
この公園のゆっくりは自然公園部分で食料を採っているらしいが、このまりさにはそれはきついのだろう、私の手伝いで貰える物がまりさの生命線である。
しかし、その代わりにまりさの体は他の野良と異なり、ある程度の清潔さを保っていた。
性格だって決して悪くないし、頭もそれなりである。以前何故捨てられたのか分からないが元金バッジだったらしい、こいつなら飼いゆっくりの座に戻れるかも知れない。
しかし、その代わりにまりさの体は他の野良と異なり、ある程度の清潔さを保っていた。
性格だって決して悪くないし、頭もそれなりである。以前何故捨てられたのか分からないが元金バッジだったらしい、こいつなら飼いゆっくりの座に戻れるかも知れない。
「まぁ頑張んな、お前なら飼いゆっくりに戻れるかもな」
「がんばるのぜ、まりさはきっと飼いゆっくりになってみせるのぜ!そうしてしあわせ~なあまあま、たいやきさんをむーしゃむーしゃするのぜ!」
私の前に初めて出てきたときから、まりさは他のゆっくりと同じようにたいやきに夢中であった。他のゆっくりと異なるのはそれを要求してこなかったくらいである、違ったら今はゆっくりゴミ箱の中に居ただろう。
彼女達の中身が餡子な事に関わりがあるのか、ゆっくりにとってたいやきは食べるととても幸せになれるらしい、たまに食べた飼いゆっくりが躾も忘れて叫んでいる。
まりさも当然餡子の入ったたいやき本体を欲しがっているが、調子に乗っては不味いので与えていない。
彼女達の中身が餡子な事に関わりがあるのか、ゆっくりにとってたいやきは食べるととても幸せになれるらしい、たまに食べた飼いゆっくりが躾も忘れて叫んでいる。
まりさも当然餡子の入ったたいやき本体を欲しがっているが、調子に乗っては不味いので与えていない。
「そうか、飼いゆっくりになれたらたいやきも買えるな!」
「そうなのぜ、お兄さん!いつかたいやきさん――しあわせ~なあまあまを食べさせて欲しいのぜ!」
これはたいやきをくれという意味では無く、飼いゆっくりになって買いに来るという事だろう。私は気分よく答えた。
「あぁ、分かった。何時か幸せなあまあまを食べさせてやるぞ~」
「約束なのぜ、お兄さん!」
「それじゃあお兄さん、まりさはまたおきゃくさんを呼ぶのぜ!」
「それじゃあお兄さん、まりさはまたおきゃくさんを呼ぶのぜ!」
そう言って屋台の前に戻るまりさ、今ではまりさは屋台の前で客引きを行い、偶にゆっくりを連れた人が居ると飼いゆっくりにして欲しいと頼むのを続けている――お客様へのお願いは厳禁にしている。
まりさも気づいているのだろう、この公園に住む野良ゆっくりから飼いゆっくりになった例は少ないながらも存在する。
しかし、それは一人で来ている人間に頼み込んでなれるものでは無い、飼いゆっくりを連れた人間の飼いゆっくりに見初められてなれるものなのだ。
この公園は飼いゆっくりを連れて散歩に来る人の多い場所である、当然の結果として飼いゆっくりに手を出す野良など居ない。
大体この公園までを連れてきてやる飼い主は飼いゆっくりに甘く、野良と遊びたいと言われれば、安全な事もあって許してしまう。
そうやって遊んだ飼いゆっくりに見初められ、自身も飼いとなった野良はいくらかは居るのだ。
まりさも気づいているのだろう、この公園に住む野良ゆっくりから飼いゆっくりになった例は少ないながらも存在する。
しかし、それは一人で来ている人間に頼み込んでなれるものでは無い、飼いゆっくりを連れた人間の飼いゆっくりに見初められてなれるものなのだ。
この公園は飼いゆっくりを連れて散歩に来る人の多い場所である、当然の結果として飼いゆっくりに手を出す野良など居ない。
大体この公園までを連れてきてやる飼い主は飼いゆっくりに甘く、野良と遊びたいと言われれば、安全な事もあって許してしまう。
そうやって遊んだ飼いゆっくりに見初められ、自身も飼いとなった野良はいくらかは居るのだ。
お、公園の奥の親子連れの子供がこっちを見ている。これはお客様かもしれない。
「いらっしゃいませなのぜ~!あったかくてあまあまなたいやきさんなのぜ~!」
まりさの客引きの声が響いていた。
「ありがとうございます、400円になります、ハイ確かに……ありがとうございました~!」
まりさの遥か上でお兄さんの声が響き渡った。たいやきさんが売れたのである、お客さんが袋を受け取って居る。
袋から漏れ出す甘い臭いにまりさの口の中でよだれが溢れたが我慢して飲み込む、お客さんの連れの女の子がまりさを不思議そうに見つめている。
袋から漏れ出す甘い臭いにまりさの口の中でよだれが溢れたが我慢して飲み込む、お客さんの連れの女の子がまりさを不思議そうに見つめている。
「ありがとうございますのぜ~!」
まりさがお礼を言うと、女の子が驚いた。
「ねぇパパすごいよ、このお店まりさが働いている!」
服の裾を引っ張られた父親は娘の態度に苦笑を漏らしていいた。まりさは笑顔を送りつつ思う、この子なら飼ってくれるかも知れない、見ていた限り父親は娘に甘そうである――強請られてたいやきを買ってしまうくらいには――頼んでみようか。
しかしまりさの冷静な部分がそれを押し留めた、お店のお兄さんとの約束である「お客さんに飼いゆっくりにしてくれと頼んではいけない!」、もしお店のお兄さんに見捨てられればまりさがこの公園で生きることは不可能だろう。
まりさは断腸の思いで自分の事を話の種にしながら去っていく親子を笑顔で見送った。
しかしまりさの冷静な部分がそれを押し留めた、お店のお兄さんとの約束である「お客さんに飼いゆっくりにしてくれと頼んではいけない!」、もしお店のお兄さんに見捨てられればまりさがこの公園で生きることは不可能だろう。
まりさは断腸の思いで自分の事を話の種にしながら去っていく親子を笑顔で見送った。
まりさは元々金バッジのかいゆっくりであった。あの生活はまさに天国だった、暖かいおうち何時も十分に食べられる食事、外に出ても金バッジを光らせていれば他の飼いゆっくり達からも認められるし、野良はひれ伏す。
まりさはとてもゆっくりと生活していたし、自分がゆっくりする事で飼い主さんもゆっくりしてくれると信じていた。
しかし、それは裏切られた、ゆっくりしていたまりさはある時飼い主さんに罵声を浴びせられ金バッジを毟り取られこの公園に捨てられたのだ。
この公園で待っていたのは信じられない生活であった。おうちは汚い穴しか無い、食事は不味い草だけ、しかも見下していた野良ゆっくり達が群れのようなものを作っており色々と五月蝿いのだ。やれあそこには行くなとか、あのお花さんは食べてはいけないとか、何で金バッジのまりさが野良に指示されなくてはいけないのだ。
この生活から抜け出る方法は一つしかない、飼いゆっくり――あの天国に戻るのだ。
まりさは人が集まる場所で人間さんに頼み込んだが、金バッジである事を訴えても頷いてくれる人は居ない。
さらにその場所には食べられる草さんが無く食料までも不足してしまう――美味しそうなお花さんを食べようとしたらの野良ゆっくり達に止められ制裁されそうになった。
人間さんに頼むにはその場所に居なくてはいけない、しかしその場所にはごはんさんが無い。そんな状況への救いはそこでお店さんをやっているお兄さんだった。
まりさ達にとって宝石でもあるあまあま、それを作っているお兄さんは公園の野良の間では有名であった。
しかしそこに近づいたゆっくりはゆっくりの奈落に捨てられるという、甘い臭いに誘われる様にお店の前まで行ってしまったまりさ、お兄さんの目に危険な光が宿った。
まりさがしたのはお願いだった、あまあまをくれでは無い、まりさは飼いゆっくりだった時にお店について聞いていた。
それの手伝いをさせてくれないかと頼み込んだのだ、お兄さんの目に驚きの光が灯り危険な光が消える。
その時からまりさはお店のお兄さんの手伝いを始めた。ある時はお客さんを呼び込み、お客さんが居ないときお兄さんの話し相手をする、そうしてあまあまの切れ端を貰う事にしたのだ。
この方法は上手く回った、この場所で飼い主になる人間さんを待てるし食料の心配も無い、お店のお兄さんが許している事もあり野良達もこれには何も言えない。
まりさの唯一の不満はたいやきさんが食べられないことだった、もらえるのは切れ端だけでこれもとても美味しいのだが、食べた瞬間しあわせ~には成らない。
何時か飼いゆっくりに戻ってあのあまあまを食べてやる、まりさは決意を新たにした。
まりさはとてもゆっくりと生活していたし、自分がゆっくりする事で飼い主さんもゆっくりしてくれると信じていた。
しかし、それは裏切られた、ゆっくりしていたまりさはある時飼い主さんに罵声を浴びせられ金バッジを毟り取られこの公園に捨てられたのだ。
この公園で待っていたのは信じられない生活であった。おうちは汚い穴しか無い、食事は不味い草だけ、しかも見下していた野良ゆっくり達が群れのようなものを作っており色々と五月蝿いのだ。やれあそこには行くなとか、あのお花さんは食べてはいけないとか、何で金バッジのまりさが野良に指示されなくてはいけないのだ。
この生活から抜け出る方法は一つしかない、飼いゆっくり――あの天国に戻るのだ。
まりさは人が集まる場所で人間さんに頼み込んだが、金バッジである事を訴えても頷いてくれる人は居ない。
さらにその場所には食べられる草さんが無く食料までも不足してしまう――美味しそうなお花さんを食べようとしたらの野良ゆっくり達に止められ制裁されそうになった。
人間さんに頼むにはその場所に居なくてはいけない、しかしその場所にはごはんさんが無い。そんな状況への救いはそこでお店さんをやっているお兄さんだった。
まりさ達にとって宝石でもあるあまあま、それを作っているお兄さんは公園の野良の間では有名であった。
しかしそこに近づいたゆっくりはゆっくりの奈落に捨てられるという、甘い臭いに誘われる様にお店の前まで行ってしまったまりさ、お兄さんの目に危険な光が宿った。
まりさがしたのはお願いだった、あまあまをくれでは無い、まりさは飼いゆっくりだった時にお店について聞いていた。
それの手伝いをさせてくれないかと頼み込んだのだ、お兄さんの目に驚きの光が灯り危険な光が消える。
その時からまりさはお店のお兄さんの手伝いを始めた。ある時はお客さんを呼び込み、お客さんが居ないときお兄さんの話し相手をする、そうしてあまあまの切れ端を貰う事にしたのだ。
この方法は上手く回った、この場所で飼い主になる人間さんを待てるし食料の心配も無い、お店のお兄さんが許している事もあり野良達もこれには何も言えない。
まりさの唯一の不満はたいやきさんが食べられないことだった、もらえるのは切れ端だけでこれもとても美味しいのだが、食べた瞬間しあわせ~には成らない。
何時か飼いゆっくりに戻ってあのあまあまを食べてやる、まりさは決意を新たにした。
「あぁ、分かった。何時か幸せなあまあまを食べさせてやるぞ~」
「約束なのぜ、お兄さん!」
そうだ何時か飼いゆっくりになってしあわせ~なあまあまを食べてやる。
まりさはお店のお兄さんの手伝いをしていないとき、お兄さんのお店が出ない日は公園に来る飼いゆっくりと遊ぶ事にしていた。
この公園に来てから時間で簡単に飼いゆっくりに戻る事は出来ないと理解していたまりさは、ゆっくりした人間さん――飼いゆっくりを連れた人間さんに狙いを絞っていたのだ。
元金バッジの飼いゆっくりとして教育を受けていたまりさは、公園の野良の中では際立ってゆっくりしたゆっくりに見え、遊ぼうとする飼いゆっくりは少なくない。
その場合、大体飼い主は端っこのベンチに座って待っており、まりさは飼いゆっくりと2人だけで遊ぶ事が出来きた。
こうなればゆっくり同士の世界である。
この公園に来てから時間で簡単に飼いゆっくりに戻る事は出来ないと理解していたまりさは、ゆっくりした人間さん――飼いゆっくりを連れた人間さんに狙いを絞っていたのだ。
元金バッジの飼いゆっくりとして教育を受けていたまりさは、公園の野良の中では際立ってゆっくりしたゆっくりに見え、遊ぼうとする飼いゆっくりは少なくない。
その場合、大体飼い主は端っこのベンチに座って待っており、まりさは飼いゆっくりと2人だけで遊ぶ事が出来きた。
こうなればゆっくり同士の世界である。
「ゆぅ、まりさはとってもゆっくりしているね♪」
「れいむこそとってもゆっくりしているのぜ!」
まりさが今遊んでいるのは、よくこの公園に来る銀バッジのれいむである。飼い主が溺愛しているのかれいむは様々な物を貰っており少し太っているが髪は漆黒に輝きおリボンは真紅にきらめく美ゆっくりであった。
まりさはれいむのお飾りを見て銀バッジのゆっくりかと見下していたが、れいむが様々な物を持ったゆっくり――いわば富豪ゆっくりである事は認めていた。
現にれいむは体にはゆっくり用の靴を履いており、公園に来るときは専用のスィーに乗り、暑い日はおリボンに固定する日傘までしていたのである。
そのれいむはどうやらまりさに好意を持っているらしく、この公園に来るとまりさの所に来ていた。
ある時などお店で手伝いをしていたまりさを呼び出したほどである。お店のお兄さんは笑顔で送り出してくれたが、あの日は貰えるあまあまが減ってひもじい思いをしたのだ。
まりさとしても富豪れいむを無下にする訳にはいかない、我慢して付き合っていた。
まりさはれいむのお飾りを見て銀バッジのゆっくりかと見下していたが、れいむが様々な物を持ったゆっくり――いわば富豪ゆっくりである事は認めていた。
現にれいむは体にはゆっくり用の靴を履いており、公園に来るときは専用のスィーに乗り、暑い日はおリボンに固定する日傘までしていたのである。
そのれいむはどうやらまりさに好意を持っているらしく、この公園に来るとまりさの所に来ていた。
ある時などお店で手伝いをしていたまりさを呼び出したほどである。お店のお兄さんは笑顔で送り出してくれたが、あの日は貰えるあまあまが減ってひもじい思いをしたのだ。
まりさとしても富豪れいむを無下にする訳にはいかない、我慢して付き合っていた。
「ゆぅ……ま、まりさ!れいむはまりさとずっといっしょにゆっくりしたいよ!」
なんと富豪れいむがプロポーゆしてきたのである。まりさもこれには驚いた、好意を持たれているのは知っていたがまさかれいむがそこまで考えて居るとは。
しかし、その後の話を聞いてまりさの考えは決まった。なんと、れいむは飼い主さんの許可まで得ていたのである。
富豪れいむの飼い主さんは、れいむとまりさが遊んでいるときベンチでニコニコ笑っているお姉さんだが、れいむが望むのであればまりさとれいむを番にし、まりさを飼いゆっくりにしてくれるらしい。
一度は失ったと思っていた飼いゆっくりの座、そこから救いの手がまりさに伸ばされてきたのである。まりさの心は決まった。
しかし、その後の話を聞いてまりさの考えは決まった。なんと、れいむは飼い主さんの許可まで得ていたのである。
富豪れいむの飼い主さんは、れいむとまりさが遊んでいるときベンチでニコニコ笑っているお姉さんだが、れいむが望むのであればまりさとれいむを番にし、まりさを飼いゆっくりにしてくれるらしい。
一度は失ったと思っていた飼いゆっくりの座、そこから救いの手がまりさに伸ばされてきたのである。まりさの心は決まった。
「れいむ……まりさもれいむとずっといっしょにゆっくりしたいのぜ!」
「ありがとうございました~またよろしくお願いします!」
お客さんにたいやきを渡すと、保温ケースに残った量を目で確認し、私は新しいたいやきを焼くべくタネの入っている缶を手に取った。
鉄板の金型にタネを流し込みつつ、私は屋台の片隅、お客さんから見えない場所に集められているたいやきのカスに目をやり溜息をつくとそれをゴミ袋に入れた。
このカスを喜んで喰っていた者、この屋台で手伝いをしていたまりさは既に居ない。
ある時突然に来なくなったのである、あれから既に1ヶ月、もしかして死んでしまったのだろうか。心配して帰りなど公園の中を目で探すようにしたがそんな事で見つかるわけが無い。
焼け具合を確認しタネが焼けて生焼けの面に泡が立ち上っているのを確認すると、餡子のタッパーを取り出し、中に入れる餡子を一つ一つ投入する。鉄板の4分の1に並べると同じようにカスタードクリームを並べ鉄板を折り返した。
何かが焼ける音がして、甘く香ばしい香りと煙が周囲に広がった。
金属音を残して鉄板が開かれると金型から奇麗に焼きあがったたいやきが姿を現す、たいやきに付いているカスを取ると一箇所に集めた。
やはり必要ないのに集めてしまう、あのまりさはどうしているのだろう、出来れば夢であった飼いゆっくりに戻れてこの公園から居なくなったのであって欲しい。
たいやきを取り外しつつ、私はまりさの為に願った。
鉄板の金型にタネを流し込みつつ、私は屋台の片隅、お客さんから見えない場所に集められているたいやきのカスに目をやり溜息をつくとそれをゴミ袋に入れた。
このカスを喜んで喰っていた者、この屋台で手伝いをしていたまりさは既に居ない。
ある時突然に来なくなったのである、あれから既に1ヶ月、もしかして死んでしまったのだろうか。心配して帰りなど公園の中を目で探すようにしたがそんな事で見つかるわけが無い。
焼け具合を確認しタネが焼けて生焼けの面に泡が立ち上っているのを確認すると、餡子のタッパーを取り出し、中に入れる餡子を一つ一つ投入する。鉄板の4分の1に並べると同じようにカスタードクリームを並べ鉄板を折り返した。
何かが焼ける音がして、甘く香ばしい香りと煙が周囲に広がった。
金属音を残して鉄板が開かれると金型から奇麗に焼きあがったたいやきが姿を現す、たいやきに付いているカスを取ると一箇所に集めた。
やはり必要ないのに集めてしまう、あのまりさはどうしているのだろう、出来れば夢であった飼いゆっくりに戻れてこの公園から居なくなったのであって欲しい。
たいやきを取り外しつつ、私はまりさの為に願った。
ある休日、私は何をするでもなく普段仕事場にしている公園に足を運んでいた。
普段屋台を出している場所では今日は別の者がたいやきを焼いている、そちらに目をやると相手も気が付いたのか目礼してくる。
私も同じ動作を返し思わず笑ってしまった、なんで仕事が休みの日に仕事場に来ているのだろう。
公園の入り口の自販機で買った缶コーヒーを飲み干すと缶をゴミ箱に叩き込む、そうだ今日は公園の奥自然公園の方まで行ってみよう。
そんな気まぐれを起こした私は普段は行く事の無い自然公園を目指した。
普段屋台を出している場所では今日は別の者がたいやきを焼いている、そちらに目をやると相手も気が付いたのか目礼してくる。
私も同じ動作を返し思わず笑ってしまった、なんで仕事が休みの日に仕事場に来ているのだろう。
公園の入り口の自販機で買った缶コーヒーを飲み干すと缶をゴミ箱に叩き込む、そうだ今日は公園の奥自然公園の方まで行ってみよう。
そんな気まぐれを起こした私は普段は行く事の無い自然公園を目指した。
森の中に伸びた遊歩道、木漏れ日が私の前に斑の道を作って居る。このまま進めば自然公園の中心にある大きな池に着くだろう。
のんびり散歩としゃれ込んでいた私はと歩いている途中で悲鳴の様なものを耳にした。まさか、通り魔でも出たのか?
思わず遊歩道を外れると森の中に入り込んだ私は、思わず気が抜けてしまっ、た悲鳴の様なものは確かに悲鳴であった――しかしそれはゆっくりのものだったのである。
この公園に暮らしている野良は、大半は人間に駆除されないように出来る大人しいやつなの悲鳴など珍しい。
安心して踵を返そうとした私は思わず凍り付いてしまった、木の隙間からその先で蠢いているゆっくり達が見える。
ゆっくりが3匹、なにやら揉めている様だ。その中心に居るまりさ、そのまりさを見た私は雷でも落ちたかのようなショックを受けた。
私の屋台を手伝ってくれていたあのまりさであった。体や帽子はあの時とは見違えるほど奇麗になっており、帽子には銅バッジが輝いている。
飼いゆっくりに戻れたのか、本来ならそう言って祝福してやりたいものだが、まりさの態度が私の動きを止めてしまった。
のんびり散歩としゃれ込んでいた私はと歩いている途中で悲鳴の様なものを耳にした。まさか、通り魔でも出たのか?
思わず遊歩道を外れると森の中に入り込んだ私は、思わず気が抜けてしまっ、た悲鳴の様なものは確かに悲鳴であった――しかしそれはゆっくりのものだったのである。
この公園に暮らしている野良は、大半は人間に駆除されないように出来る大人しいやつなの悲鳴など珍しい。
安心して踵を返そうとした私は思わず凍り付いてしまった、木の隙間からその先で蠢いているゆっくり達が見える。
ゆっくりが3匹、なにやら揉めている様だ。その中心に居るまりさ、そのまりさを見た私は雷でも落ちたかのようなショックを受けた。
私の屋台を手伝ってくれていたあのまりさであった。体や帽子はあの時とは見違えるほど奇麗になっており、帽子には銅バッジが輝いている。
飼いゆっくりに戻れたのか、本来ならそう言って祝福してやりたいものだが、まりさの態度が私の動きを止めてしまった。
「ゆあぁん?このまりさ様に何か文句あるのぜ?」
間違いなくあのまりさであった。まりさは顔を歪めて隣の野良ぱちゅりーを押しのけている。
「むきゅ……まりさ、やめてちょうだい!」
「そうよ!ありすやぱちゅりーがなにをしたっていうの?」
まりさはぱちゅりーを踏みつけながらありすを睨みつける。
「分からないのかぜぇ?お前らはこのまりさ様に色々とうるさかった身の程知らずなゆっくりなのぜぇ!」
「だからまりさ様がせいっさいしてやるのぜ!」
「だからまりさ様がせいっさいしてやるのぜ!」
「むきゅ、あれはまりさがこのこうえんでくらすために……ひつようなことを!」
「うるさいのぜ!」
まりさがぱちゅりーの上で跳ねる、踏みつけられたぱちゅりーが嗚咽を漏らしクリームを吐いた。
「金バッジのまりさ様に意見しようって根性が気に入らないのぜ!」
「えぶぅゆげぇ、エレエレ」
「やめなさい、まりさ!それいじょうするとぱちぇが!」
「ゆあぁん?飼いゆっくりのまりさ様のする事に、野良ふぜいが文句あるのかぜ?」
その言葉にありすがたじろぐ、未だに苦しんでいるぱちゅりーの上から降りたまりさはありすに詰め寄った。
「ゆっひっひっひ、飼いゆっくりに手を出したらこの公園さんにいっせいくじょなのぜ!」
「ゆっ、そ、それはっ!」
「まぁ昔の事はこれくらいで勘弁してやるのぜ!それと……ありすにはもらうものがあるのぜっ!」
「ゆぅ、なにをするの!?やめなさいっ、このいなかもの!いやあぁぁぁ!」
私は木の裏に周り目を逸らした、心を落ち着けるようにして遊歩道まで戻る。
暫くすると木の間から一台のスィーが出てきた、乗っているのはあのまりさである、思わず声をかけた。
暫くすると木の間から一台のスィーが出てきた、乗っているのはあのまりさである、思わず声をかけた。
「おい!まりさ」
「ゆっ!?……なんなのぜ、ゆぅ、お兄さんなのぜ!」
スィーを止めて訝しげな視線をこちらに送っていたまりさは、合点したようにこちらにやって来る。これで他ゆんの空似という可能性も消えてしまった。
「久しぶりだなまりさ、飼いゆっくりになれたのか、おめでとう!」
「ありがとうなのぜ、まりさは飼いゆっくりに戻ったのぜ!はにーのれいむの飼い主さんがまりさも飼ってくれたのぜ!」
朗らかに笑うまりさの顔は先ほど森の中で見たものとは似ても似つかない、昔のまりさを思い出し私の心の中にも暖かいものが灯った。
「よかったなぁ、まりさ。そうだ、今ならもうたいやきを買えるんじゃないか?食べたかったんだろ、幸せなあまあま!」
今日は私は休暇だが、まりさも銅バッジの様だしお金は持っていないだろう、後日飼い主といっしょに来ればいい。
いや、久しぶりの再会だ、飼いゆっくりに成れた事のお祝いに私が奢ってやろうか、そうまりさに言おうとした私は、
いや、久しぶりの再会だ、飼いゆっくりに成れた事のお祝いに私が奢ってやろうか、そうまりさに言おうとした私は、
「ゆっはっはっは、お兄さん何言ってるのぜ!」
まりさの大笑いに押し留められた。
「まりさはもう飼いゆっくりなのぜ、あんな安物のたいやきさんなんか食べなくても、チョコレートさんでも、チーズケーキさんでも好きなものをむーしゃむしゃできるのぜ!」
「そ、そうか……」
「またすぐに金バッジさんに戻るのぜそうしたらしあわせ~なあまあまさんなんていくらでもむーしゃむしゃできるのぜ!」
そう言って笑い続けるまりさに私は何も言う事が出来なかった。
その時はそれで別れた。その後も何度か公園にスィーで入ってくるまりさを見かけることがあったが、私から声をかける事は無かった、まりさの方から来る事も無かった。
しかし公園に住む野良達の間で、元この公園に住んでいて現在飼いゆっくりになったまりさが様々な暴力を振るっているという噂は広がり、私の元にまで流れてきていた。
その時はそれで別れた。その後も何度か公園にスィーで入ってくるまりさを見かけることがあったが、私から声をかける事は無かった、まりさの方から来る事も無かった。
しかし公園に住む野良達の間で、元この公園に住んでいて現在飼いゆっくりになったまりさが様々な暴力を振るっているという噂は広がり、私の元にまで流れてきていた。
まりさは痛む体を引き摺り公園の中を進んでいた、どうしてこんな事になったのだろう。
苦しい野良生活から抜け出し戻れた飼いゆっくりとしての生活、再び訪れた夢のような生活にまりさは満足していた。
れいむの飼い主はまりさにも比較的優しかったしれいむとの仲も良好、バッジこそ銅だったがまりさには問題ではなかった。
一人での外出も許され、暇が出来るとスィーを使ってあの忌まわしい公園にも遊びに行った。
まりさが公園で生活していたとき何かと五月蝿かったお隣のぱちゅりー、美ゆんだが優等生ぶっていたありす、お花さんを食べているのを邪魔したれいむそんなゆっくり達へ復讐する事にしたのだ。
人間さんによる一斉駆除を恐れる公園のゆっくり達にとって飼いゆっくりのまりさに逆らう事など出来ようも無かった。
まりさはゆん生の絶頂にあった、何でも適うおうちにそれなりの番、お外に出れば人間さんのけんりょっくによって野良相手に何でもする事が出来る。
しかしそんな生活にも崩壊というのはやって来る。番のれいむが子ゆっくりを産んだ後まりさをそれほど重要視しなくなった事もあったのかもしれない、まりさの楽しみは何と言っても公園に行く事になっていた。
公園ではまりさは正に王様であった、野良達はまりさを恨みながらも飼いゆっくりであるまりさに手を出すことは出来ない。
以前この公園で感じた不満を全てぶつけるようにまりさは行動していた。
その行いがある日飼い主さんにばれたのである。どんな形で耳に入ったのかはわからないが、飼い主さんはまりさの行いに激怒すると、お帽子のバッジを引きちぎり、公園にまりさを捨てた。番のれいむもそれには何も言わなかった。
苦しい野良生活から抜け出し戻れた飼いゆっくりとしての生活、再び訪れた夢のような生活にまりさは満足していた。
れいむの飼い主はまりさにも比較的優しかったしれいむとの仲も良好、バッジこそ銅だったがまりさには問題ではなかった。
一人での外出も許され、暇が出来るとスィーを使ってあの忌まわしい公園にも遊びに行った。
まりさが公園で生活していたとき何かと五月蝿かったお隣のぱちゅりー、美ゆんだが優等生ぶっていたありす、お花さんを食べているのを邪魔したれいむそんなゆっくり達へ復讐する事にしたのだ。
人間さんによる一斉駆除を恐れる公園のゆっくり達にとって飼いゆっくりのまりさに逆らう事など出来ようも無かった。
まりさはゆん生の絶頂にあった、何でも適うおうちにそれなりの番、お外に出れば人間さんのけんりょっくによって野良相手に何でもする事が出来る。
しかしそんな生活にも崩壊というのはやって来る。番のれいむが子ゆっくりを産んだ後まりさをそれほど重要視しなくなった事もあったのかもしれない、まりさの楽しみは何と言っても公園に行く事になっていた。
公園ではまりさは正に王様であった、野良達はまりさを恨みながらも飼いゆっくりであるまりさに手を出すことは出来ない。
以前この公園で感じた不満を全てぶつけるようにまりさは行動していた。
その行いがある日飼い主さんにばれたのである。どんな形で耳に入ったのかはわからないが、飼い主さんはまりさの行いに激怒すると、お帽子のバッジを引きちぎり、公園にまりさを捨てた。番のれいむもそれには何も言わなかった。
「まったく、こんなゲスゆっくりだとは思わなかった!」
その言葉と共に公園に投げ出される、痛みと共にまりさの記憶の奥底から同じような台詞が浮かび上がってきた。
あぁ、そんな言葉を昔言われた気がする……あれはそう、一番初めにまりさを飼ってくれた、ペットショップでまりさを買ってくれた……。
そんな事を考えている間に飼い主さんは立ち去ってしまい、まりさは公園に取り残された。
再び野良生活に戻ったのだ、以前住処にしていた場所に戻ったまりさを待っていたのは野良ゆっくり達の凄まじい憎悪であった。
お隣のぱちゅりー、ありす、れいむ、それ以外にも様々なゆっくりからまりさに恨みの言葉と暴力がぶつけられた。
人間さんを刺激しないように暮らしている公園のゆっくり達は本来大人しい、そんな彼女達にも抑えられないほどの物がまりさに突き刺さった。
あぁ、そんな言葉を昔言われた気がする……あれはそう、一番初めにまりさを飼ってくれた、ペットショップでまりさを買ってくれた……。
そんな事を考えている間に飼い主さんは立ち去ってしまい、まりさは公園に取り残された。
再び野良生活に戻ったのだ、以前住処にしていた場所に戻ったまりさを待っていたのは野良ゆっくり達の凄まじい憎悪であった。
お隣のぱちゅりー、ありす、れいむ、それ以外にも様々なゆっくりからまりさに恨みの言葉と暴力がぶつけられた。
人間さんを刺激しないように暮らしている公園のゆっくり達は本来大人しい、そんな彼女達にも抑えられないほどの物がまりさに突き刺さった。
「ゆひぃ、ゆふぅまりざはまりざはじなないのぜ!もういじどがいゆっぐりに……」
命からがら逃げ出したまりさはボロボロの体を引き摺り、公園の広場に辿り着いた。
何故だかとても懐かしい感じがする、既に片目には木の枝が刺さり、もう一方の目は霞んでいる。体中に殴られた痛みが走り、既に這いずる形でしか移動できない。お下げは引きちぎられお帽子は確認できないが酷い有様だろう。
何とか明るい方向を目指していたまりさは、懐かしい甘く香ばしい香りを感じ取った。
何故だかとても懐かしい感じがする、既に片目には木の枝が刺さり、もう一方の目は霞んでいる。体中に殴られた痛みが走り、既に這いずる形でしか移動できない。お下げは引きちぎられお帽子は確認できないが酷い有様だろう。
何とか明るい方向を目指していたまりさは、懐かしい甘く香ばしい香りを感じ取った。
「ゆぶぅ、あばあば、あばあばなのぜ!」
それに縋りつくようにそちらを目指して進む、大きなものの前まで来ると、香りはいっそう強くなった。
目の前に大きな影が現れる、それは人間の……おそらくお兄さんであった。
目の前に大きな影が現れる、それは人間の……おそらくお兄さんであった。
「おでがいじまず、まりざにあばあばをぐださい!」
影は動かない。
「おでがいじます、ばりざはがいゆっぐりでじだ、がらださんをなぼじでぼういちど!」
その時遥か上の方の影が動いた、殴られると一瞬怯えたまりさの目の間に甘い臭いを放つ小さな物がいくつか置かれる。
まりさはむしゃぶりついた、食べた瞬間に体に甘い味が広がる。
まりさはむしゃぶりついた、食べた瞬間に体に甘い味が広がる。
「むーしゃむしゃ、しあわせ~!」
昔受けた教育も忘れて叫んだ、少し体も回復する。
「まりさ……美味しいかい?幸せなあまあまだろう……」
お兄さんが聞いてくる、まりさは霞む目でそちらを見つめて答えた。
「ありがとうございます!しあわせ~なあまあまです!」
霞んでいるので分かりづらいが、お兄さんは微笑んでいるようだ、良かったゆっくりした人間さんだ。
貰えたあまあまも幸せなあまあまである、まりさは何故かそのあまあまに懐かしいものを感じた。
貰えたあまあまも幸せなあまあまである、まりさは何故かそのあまあまに懐かしいものを感じた。
「そうか……良かった……これで約束が果たせた」
上を向いたまりさに向って何か大きな物が振り下ろされた。
公民あき
後書き
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回はタグに悩みました、一瞬「愛で」にしようかとも思ったのですが。
たいやきを焼いている描写については基本素人なので、間違いなど有るかもしれません。
何だか長編を書いていると自分の文章が冗長に思えてきます。前作今作と練習も兼ねて20KBを目標に書いてみたのですが。
しばらく試してみる意味で、数KB以内の短いのにしてみるかも知れません。
おかしな点など教えていただければ幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回はタグに悩みました、一瞬「愛で」にしようかとも思ったのですが。
たいやきを焼いている描写については基本素人なので、間違いなど有るかもしれません。
何だか長編を書いていると自分の文章が冗長に思えてきます。前作今作と練習も兼ねて20KBを目標に書いてみたのですが。
しばらく試してみる意味で、数KB以内の短いのにしてみるかも知れません。
おかしな点など教えていただければ幸いです。
過去作品
anko2700 そして新記録
anko2703 ゆっくり公民 ~奴隷制~
anko2720 ゆっくり公民 ~カースト制~(前編)
anko2721 ゆっくり公民 ~カースト制~(中編)
anko2722 ゆっくり公民 ~カースト制~(後編)
anko2764 ゆっくり公民 ~農奴制~(春)
anko2765 ゆっくり公民 ~農奴制~(夏)
anko2766 ゆっくり公民 ~農奴制~(秋)
anko2767 ゆっくり公民 ~農奴制~(冬)
anko2802 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(前編)
anko2803 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(中編)
anko2804 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(後編)
anko2814 黒い穴
anko2826 とてもたくさん(300)
anko2841 ゲスの連鎖
anko2849 サムライゆっくり
anko2878 海に浮かぶ楽園
anko2902 イベント前の加工所
anko2913 でゅえる・ゆっくり
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