ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1623 子に諭される
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ankoss
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・愛でて改心に挑戦
・餡子ンペ10春出展
・大急ぎで書いたため所々酷くても容赦して下さい
ざ!!ざっ!!
夜の森の中にかばんを持った男が徘徊していた。
男は木の下や洞窟の前に器用に積み重ねられた木や草をどけながら何かを探していた。
歩くこと30分…彼はお目当てを発見した。
明らかにぶよぶよと太り…シングルマザーで…植物型妊娠をしているでいぶを
かれはやっと見つけたといわんばかりの顔でかばんの中から注射器をとりだした。
そしてその注射器に正体不明の液体を入れ、茎から一番端の方にいる赤ゆっくりに注射した。
チュゥゥゥゥゥゥ…「ゆ!!」
注射された赤ゆっくりは一瞬身震いしたがまたすぐに元の顔に戻った。
注射の液体がうまく入った事を確認した男は他に生えている赤ゆっくりを全て千切って捨て、
赤ゆっくりの肌にまた別の注射を刺した後、肌を触り感触を確かめ、順調に反応が起こったことを
確認した
最後の仕上げと言わんばかりに、二匹のお飾りの所にボンドでなにか付け、付いたのを確認すると
男は広げた荷物を全て回収し、でいぶの巣を後にした。
翌日、群れのゆっくり達はお家の壁さんが破壊されている事に驚き叫んだ。
だが一匹だけ叫び方が違った。
「どぼじででいぶのおちびちゃんがひとりだけになっでいるのぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶの叫びに応えるゆっくりは誰もいなかった。
でいぶの悲痛の叫びとは対照的に、茎についた赤れいむはにっこり笑いながら
生まれいづる世界を今か今かと待ち焦がれていた。
子に諭される
おちびちゃん達が一匹を残して永遠にゆっくりしてから数時間が過ぎた。
その頃にはでいぶも悲しみから立ち直り、さっそく食糧泥棒をしてご飯を食べ漁っていました。
「む~しゃむ~しゃ!!しあわせぇぇぇぇぇぇ!!まったくグズなどれいだね!!
これだけででいぶはいっぱいじあわぜにならないのにねぇ!!」
この一帯には群れが形成されておらず、そのためつがいや子供がおらずに一人暮らしをしている
ゆっくりが数多くいる。
このれいむはその隙を狙って巣にある備蓄を食い漁るのだった。
だがこっそり食い漁っているにしては簡単に見つかるのであった…
「ゆぅぅぅ!!ぞごのれいむ!!なにまりさのごはんさんを食べちゃているのぉぉぉ!!」
お家の持ち主のまりさが狩りから帰ってきた。まだ日が高いのに帽子が一杯という事は
このまりさはかなり優秀のようだ。
「ゆ!?なにいっでるのぉぉぉぉぉx!!ごれはでいぶのごはんさんなんだよぉぉぉぉ!!
む~しゃむ~しゃ!!じあばぜぇぇぇぇぇぇぇえx!!」
「ちがうぅぅぅぅぅ!!ぞれはまりさのごはんさん!!」
まりさの言い分を一切聞かずに食糧を食い漁るでいぶ。だがまりさは引き下がろうとはしなかった。
横で聞き流している程度ならばそのまま無視しても良かったがブチ切れたまりさがでいぶに
体当たりを仕掛けてきたのだ。れいむのスマートで厚い体の脂肪がそのダメージを
大いに奪ってくれるが、正直うっとおしい。
そしてれいむは切れた
「うるざいぃぃぃぃぃ!!でいぶのずーぱーむーしゃむーしゃたいむのじゃまをする
げずはぜいっざいだぁぁぁぁぁ!!じねぇぇっぇぇぇ!!」
れいむが大声を上げながらまりさに突進してきた。おちびちゃんが頭にくっついているのにも
関わらずだ。
まりさは必殺技でもうとうとしていたのか体をくねらせ力をためていた。
まりさに逃げるだけの時間は無かった…
「じねぇぇぇっぇぇぇぇ!!」
「ゆわぁぁっぁぁぁ!!…ゆぶぼぉ!!…ゆっぐ…」
まりさはれいむの巨体から放たれた体当たりをもろに食らい、そのまま壁に打ち付けられた。
重い体から放たれたその体当たりは体が比較的軽いまりさの体を壁に叩きつけるのに
事足りる威力を持っていた。
まりさは壁に打ち付けられたその痛みに耐えきれなくなり餡子を吐き、そのまま永遠にゆっくりした。
「ゆっふん!!れいむのごはんさんをうばおうとするからだよ!!
でもれいむはやさしいからまりさもいっぱいむ~しゃむ~しゃしてあげるね!!かんしゃしてね!!」
れいむはそう悪態をつきながらまりさの亡骸に言い放つとまりさの亡骸を食べ始めた。
ゆっくり…とくに通称でいぶと呼ばれる個体にこのようなカニバリズム的な事をするが多い。
その理由としてはでいぶは自分がもっともゆっくりしているという絶対的な自信からきている。
自分が一番ゆっくりしている、だからみんなれいむのゆっくりに協力しなくてはならない。
そんなれいむをゲス呼ばわりするゆっくり、ゆっくりをじゃまするゆっくりはみんなゲスだ!!
そんなゆっくりしていないゆっくりもれいむに食べられたらとてもゆっくりできるようになる。
だからかわいそうなゲスのためにれいむは美味しく食べてやるのだ!!
傍からみればあきれ返るような考えだが、でいぶと呼ばれる個体は大抵こんな考えなのだ。
れいむがまりさを食べきり、まりさの食糧庫にあった食糧を食べ終えて頃、
れいむは異変に気付いた。
「ゆゆ!!あかちゃんがそろそろうまれそうだよ!!」
れいむは赤ちゃんが生まれそうな事を悟った。事実茎についた赤ゆっくりは体を左右に振り
落ちようとしていたのだ。
「ゆゆぅぅぅ!!どぼじよぉぉおぉぉ!!どぼじよぉぉぉおっぉ!!」
一方のれいむはどうすればよいか分からずあたふたしていた。
左右に体を振るれいむは赤ちゃんを払い飛ばさんと言わんばかりの行動をしており、
それが逆に思いもがけない結果をもたらした
ブチン!!
茎がれいむの振り回しに耐えきれなくなり、赤れいむが飛ばされた
「お…おじびじゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
れいむは赤ちゃんが吹き飛ばされた事を悟ると必死になってキャッチしようとした。
だが体は反対方向に振っていた真っ最中…間に合わない!!
飛んでいく先には尖った岩肌!!もう駄目だ!!
れいむはその見たくもない光景から逃れるように目をギュッとつむった。
ボン!!トン!!「ゆっくちちていってね!!」
赤ちゃんの声が聞こえた!!赤ちゃんは無事だ。
「おちびちゃん!!だいじょう…ぶ…」
れいむは自分の子供を見た瞬間、心を奪われた…。
赤い太陽のようなおりぼん、黒いダイヤモンドのような髪、綺麗な光沢が入っているのではないか
と思えるような黒いお目め…
なんでそんなふうに感じるのか全く分からない…だがはっきり言える
このおちびちゃんは…とてつもなくゆっくりしている…
とゆうことはつまり…そんな子を産んだれいむはもっともゆっくりできるゆっくりだ!!
「ゆわぁぁぁぁぁ!!ゆっくりしていってね!!おちびちゃん!!」
れいむにはとてもゆっくりする資格ができたよ!!
これからはどんなゆっくりもれいむにご飯を献上してくれるよ!!
れいむの頭の中にはバラ色の未来が浮かんでいた。
「こ…これがれいむのおちびちゃん!?…うそよ…うそようそようそようそよ!!
なんてとかいはなおちびちゃんなのぉぉぉぉぉ!!」
「むきゅ!!とてもゆっくりできるふうかくがあるわ!!このこはしょうらい
むれのおさになるさいをもっているかもしれないわ!!」
「わかるよー!!すごいんだねぇぇ!!わかるよー!!」
「あの…れいむは唯のれいむなので…その…えっと…あまり褒めないで下さい…」
生まれた翌日、れいむは生まれたおちびちゃんを群れのゆっくりに披露した。
どのゆっくりのれいむのおちびちゃんをほめちぎってくれた。
一方のおちびちゃんは恐れ多いといわんばかりな声で答えた。
一方、親れいむは鼻高々な気分だった。
(ゆっゆーん!!さすがはれいむのおちびちゃんだよ!!だけどれいむになかなか
ゆっくりできるね!!という言葉がないよ!!気のきかないやつらだね!!)
この時、れいむは自分の脳内が幸せ~な気分のせいか全く気付かなかった
自分にゆっくりできるねという言葉がかけられるどころか視線すら感じない事を…。
それから数カ月が過ぎた…。
れいむはとてもイライラしていた。いつまで経ってもれいむにゆっくりできるね!!と言われる
どころか献上品が一つも来ないからだ。
「い~ら!!い~ら!!」
しょうがないと思い、一回自分が直々に献上品を納めるように近くに住んでいたまりさの
所まで行った事があった。
「とてもゆっくりできるおちびちゃんをうんだもっともゆっくりできるれいむにけんじょうひん
をおくらないなんてなんてげすなの!!
れいむはやさしいからわざわざけんじょうひんをうけとりにきてやったよ!!
さっさとだしてね!!」
一方のまりさはポカーンとした顔をしていたがすぐに元の顔に戻り、こう言い放った
「れいむがゆっくりできる!?ひどいじょうだんだよ!!」
このあと、れいむはブチ切れてこのまりさをおもいっきりせいさいしたあと
れいむの糧にしてやった…。
だがこれだけではなかった。
「あら、とかいはなおちびちゃん。ゆっくりしていってね!!」
「ゆーん!!ゆっくりしていってね!!都会派なアリスお姉さん!!」
「ゆゆ~ん!!なんて都会派なのかしら!!ねえ、アリスのおちびちゃんにならない?」
「…ごめんなさい、れいむのお母さんはれいむだけなんです。」
「そう…ざんねんね。きがかわったらいつでもいってね!!」
自分のおちびちゃんだ…。自分がゆっくりできていないと散々言われるのに
なんでおちびちゃんだけあんなに良い思いをしているのだ!!
一回ごはんさんを抜いてやったら他のゆっくりがわざわざ恵みやがった!!
わざとこかしてやったらおちびちゃんだけちやちやほやされて自分は散々他のゆっくりに
怒られた!!
ゆふぅ…ゆふぅ…
これが最後だよ…これでまた同じ回答が来たら…れいむは…もう我慢の限界だよ!!
そう決意を固めたれいむは先のありすの後を付け、周りに誰もいない事を確認すると
アリスを後ろから襲い、のしかかった。
「ゆぐっぐ…いきなりなにをするの!!このいなかもの!!」
いきなりの奇襲に怒りをあらわにするありす。
だがそんな事知ったことではないとれいむは聞く
これから行う事を決める質問を
「ありすよくきいてね!!ゆっくりできるおちびちゃんをうんだれいむはとてもゆっくりしている?」
この問いに、ありすは考える必要もないといわんばかりに即答した
「なにをきくかとおもえば…おばえのようなでいぶがゆっぐりじでいるばげがないでじょぉぉぉぉ!!
ずごしでもはんっせいしたんならおちびちゃんにすこしはやさしくしてあげなさい!!
あのこ!!とてもゆっくりしているけどとてもゆっくりぢていないかおをしていたわ!!
そうせでいぶのことなんだからあのおちびちゃんにゆうぅぅぅぅぅぅぅ…ぅぅぅ…」
れいむはありすの言葉を最後まで聞くことなくその場で体重をさらにかけ、止めをさした。
「やっぱり…あのげずがでいぶのゆっぐりをうばっだんだなぁぁぁぁぁ!!
ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆるざないぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶは駆けた!!本ゆんにとっては馬の如く!!
行先は我が家…ターゲットはおちびちゃん…
「ごのげずがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ!?おかえりなさいお母さん!!ゆっくち…」
「じねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドン!!
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
れいむは帰って早々に自分のかわいい娘を弾き飛ばした。
弾き飛ばされた子れいむはぽよんぽよんとお家の壁を跳ねまくったが特に外傷はなかった。
「いきなり何をするのお母さん!!そんなことしたらゆっくりできなくなっちゃうよ!!」
「うるざいぃぃぃぃぃ!!でいぶがらうばっだゆっぐりをがえぜぇぇぇぇぇぇ!!」
「やめでぇぇぇ!!おがあざぁぁぁぁん!!」
この後でいぶは子れいむを散々痛めつけようとした…。
踏みつけ、噛みつきは当然、さらには押しつぶし、棒で刺す等もやった。
だが、何をやっても子れいむには傷が付くことなどなく、ただ子れいむが悲しそうに
憐みの眼をでいぶに向けるだけだった。
なにそんな目でれいむをみているんだ!!そんなにれいむが哀れだとでもいいたいのか!!
ごのげずめぇぇぇぇぇ!!ゆるざないぃぃぃいぃぃぃ!!
逆にれいむの怒りを増させるのみだった。
一時間後…
そこには肩(?)で息をするでいぶと傷一つない子れいむがいた。
れいむは考えうる方法を使い、子れいむを抹殺しようとした。
だが何をやっても全く傷が付かず、さらに憐みの眼を向けるだけだった。
子れいむから放たれるゆっくりオーラに近い物は未だに消えていなかった。
「おばえはどぼじでぞんなにゆっぐりしでいるんだ…」
親れいむが一言言った。
だが、子れいむは答えを言わない
「なんでおばえはぞんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁ!!でいぶにごんなにゆっぐり
できなくざれでいるのにどぼじでごんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁ!!」
子れいむは答えを言わない
「おばえはどぼじでぞんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!
でいむもゆっぐりじだいぃぃぃぃぃぃ!!ゆっぐりじだいんだぁぁぁぁぁぁ!!
ゆっぐりざぜろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶはまるで赤ん坊のようにその場でジタバタし始めた。
今までの心に貯めていた感情が一気に吹きだしたかのようにでいぶは暴れる。
「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆっぐりじだいぃぃぃぃぃぃ!!
どぼじでゆっぐりでぎないのぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「…知りたい?お母さん?」
子れいむがようやく重い口を開いた。
「どうしてれいむがこんなにゆっくりできるか知りたいの?」
「じりだいぃぃぃぃ!!おじえろぉぉぉぉ!!」
「わかったよお母さん…れいむのお話を聞いてね…」
このあと子れいむはどうしたらゆっくりできるかをじっくり丁寧に教えた。
親れいむはそれを比較的真面目に聞き、時折自分の今までの行動を否定されるような
事については口を挟んだが、子れいむの納得のできる分かりやすい説明に
いままでの自分の理念や自身を打ち崩され、少々放心状態になったが
子れいむに宥められ、そして次とへ次へと話を聞いて行った。
「お母さん、ゆっくりしているってみんなに認めて欲しかったらなにをすればいいと思う」
「ゆん!!いちばんゆっくりしていることをみせびらかせばいいよ!!」
「お母さん、それはおしつけだよ…。本当にゆっくりしたかったらみんなにほめられるような
事をすればいいよ」
「なんなのぉぉぉぉぉ!!れいむのおかおをみればみんなゆっくりできるでしょぉぉぉぉ!!」
「それがおしつけなのよ…良い、みんなと…」
「お母さん、他のゆっくりからごはんをうばうのはゆっくりできないことなんだよ!!」
「なにいっでいるのぉぉぉ!!ゆっぐりできる…」
「お母さん!!それがゆっくりできないことなの!!」
「ゆぐぅ…ぞんなばげ…」
「じゃあお母さんはれいむにむりやりご飯を取られたら嫌だよね?」
「とうっぜんだよ!!」
「じゃあじぶんはやってもいいの?」
「それはでいぶが…」
「そうそれ、それがゆっくりしていないといわれる根本。何でお母さんはゆっくりしているって断言できるの?」
「それはでいぶがかわいいからだ…」
「じゃあみんなからゆっくりできると言われるれいむはお母さんよりゆっくりできるんだね
じゃあれいむはお母さんからご飯をとって良いんだね」
「ぞんなごどみどめ…ゆ、ゆわぁぁぁぁぁぁ!!」
「うんうん、わかればよろしい。じゃあ次は共食いをしたら…」
そして気がついたら朝を迎えていた。
「おちびちゃん…れいむはとてもわるいゆっくりだったんだね…」
「ゆん…お母さんはたぶん他のゆっくりからとっても恨まれているよ…
他のゆっくりのゆっくりを奪ったり、他のゆっくりを永遠にゆっくりさせたでいぶって…」
でいぶの顔はやたら優しくなっていた。
何をしていなくても不敵な笑みを浮かべていたあの顔は普通のどこにでもいる優しい
母れいむの顔をしていた。
昨晩の子れいむの話をじっくりしっかりと聞いたれいむは今までの行いの非道さや
己の罪の深さを理解し、反省したのだ。
「おちびちゃん…れいむね…みんなに謝ってくる…」
「お母さん…何をいっているのか分かっているの?
いままでお母さんは悪い事を極力ばれないようにやっていたからみんなから制裁されなかったんだよ
なのになんで?」
子れいむは母れいむに尋ねた。母はにっこり笑いながらこう答えた
「おかあさんはね…おちびちゃんにさとされたんだよ…
わるいゆっくりはじごくにおちるって…それにね…れいむにころされたみんなはたぶん
むこうでもゆっくりできないとおもうの…だからね…みんなにあやまってくる」
子れいむは悲しそうな顔をした
「そう…なの…」
「ごめんね…おちびちゃん…わるいわるいおかあさんをゆるしてね…」
「いいよおかあさん…お母さんが決めた事だもん…」
「ほんとうにごめんね…」
母れいむは子れいむに謝ると外へ出た。そして長のお家へまっすぐ向かった。
子ゆっくりはいてもたってもいられなくなったのか姿が見えなくなる母の姿に向かい
ただ一言こう言った
「ゆっくりしていってね!!」
母れいむに聞こえたかどうかはさっぱり分からなかった。
だが、母れいむは子れいむの方を一回向くと、なにか喋った。
子れいむにはなんといっているのかさっぱり分からなかったが多分こういったのだろう
「ゆっくりしていってね!!」
それから広場がにぎやかになり、どこか懐かしいゆっくりの悲鳴が聞こえるまで
あまり時間はかからなかった。
子れいむはその後、優しいゆっくり親子に育てられることとなった。
だが子れいむは時折、自分が生まれたお家に行ってはなにかを思い出すように一人で過ごした。
そんなある日だった…。
れいむが思い出にふけっていると洞窟に男が一人無言で入ってきた。
そして無言のままれいむの横に座ると、れいむに話しかけてきた。
「よう、れいむ」
「お兄さんだね…来るのはなんとなく分かっていたよ…」
「まあそんなつれないことは言うなよ。俺のお陰でお前は今とてもゆっくりできるんだろうが」
「れいむはね…ほっておいてほしかったよ…お母さんと同じでいぶやげすだったほうが
こんな苦しみ味わなかったと思っているんだよ…」
「それはないな、俺の実験のお陰でお前は普通のゆっくり以上の知能とゆっくりオーラ、
そして頑丈なゴムの体を持っているんだろうが」
そういうと男はれいむを掴むとおもいっきり床に叩きつけた。
普通のゆっくりならここで潰れていただろうが、子れいむは何度か床と天井をいったりきたり
すると元の位置に戻った。
叩きつけられたれいむは痛みすら感じないと言わんばかりな顔だった。
「…れいむはこんな体も、体質も、オーラも欲しくなかったよ…」
「あいにくだが、俺はそんなこと知ったことでは。お前のお陰で俺は大学の課題が出来上がった。
お前が生まれてから今までの動画は全て俺のパソコンに入っているんだぜ!!
お前は本当に良い実験台だったよ!!謝礼はそうだな…死ぬまでその体質だってことだな!!
だがそうだな…その体質をうまく使ってなにか他のゆっくりのためにやってはどうだ。
もちろん、人間に迷惑をかけずだがな」
「なにがあるの…?」
「そうだな…ここから北の森にな…」
それからこの子れいむはどこかに失踪した。
終われ
やれやれ、まさかこんな短時間で出来るとは思ってもみなかった…。
・餡子ンペ10春出展
・大急ぎで書いたため所々酷くても容赦して下さい
ざ!!ざっ!!
夜の森の中にかばんを持った男が徘徊していた。
男は木の下や洞窟の前に器用に積み重ねられた木や草をどけながら何かを探していた。
歩くこと30分…彼はお目当てを発見した。
明らかにぶよぶよと太り…シングルマザーで…植物型妊娠をしているでいぶを
かれはやっと見つけたといわんばかりの顔でかばんの中から注射器をとりだした。
そしてその注射器に正体不明の液体を入れ、茎から一番端の方にいる赤ゆっくりに注射した。
チュゥゥゥゥゥゥ…「ゆ!!」
注射された赤ゆっくりは一瞬身震いしたがまたすぐに元の顔に戻った。
注射の液体がうまく入った事を確認した男は他に生えている赤ゆっくりを全て千切って捨て、
赤ゆっくりの肌にまた別の注射を刺した後、肌を触り感触を確かめ、順調に反応が起こったことを
確認した
最後の仕上げと言わんばかりに、二匹のお飾りの所にボンドでなにか付け、付いたのを確認すると
男は広げた荷物を全て回収し、でいぶの巣を後にした。
翌日、群れのゆっくり達はお家の壁さんが破壊されている事に驚き叫んだ。
だが一匹だけ叫び方が違った。
「どぼじででいぶのおちびちゃんがひとりだけになっでいるのぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶの叫びに応えるゆっくりは誰もいなかった。
でいぶの悲痛の叫びとは対照的に、茎についた赤れいむはにっこり笑いながら
生まれいづる世界を今か今かと待ち焦がれていた。
子に諭される
おちびちゃん達が一匹を残して永遠にゆっくりしてから数時間が過ぎた。
その頃にはでいぶも悲しみから立ち直り、さっそく食糧泥棒をしてご飯を食べ漁っていました。
「む~しゃむ~しゃ!!しあわせぇぇぇぇぇぇ!!まったくグズなどれいだね!!
これだけででいぶはいっぱいじあわぜにならないのにねぇ!!」
この一帯には群れが形成されておらず、そのためつがいや子供がおらずに一人暮らしをしている
ゆっくりが数多くいる。
このれいむはその隙を狙って巣にある備蓄を食い漁るのだった。
だがこっそり食い漁っているにしては簡単に見つかるのであった…
「ゆぅぅぅ!!ぞごのれいむ!!なにまりさのごはんさんを食べちゃているのぉぉぉ!!」
お家の持ち主のまりさが狩りから帰ってきた。まだ日が高いのに帽子が一杯という事は
このまりさはかなり優秀のようだ。
「ゆ!?なにいっでるのぉぉぉぉぉx!!ごれはでいぶのごはんさんなんだよぉぉぉぉ!!
む~しゃむ~しゃ!!じあばぜぇぇぇぇぇぇぇえx!!」
「ちがうぅぅぅぅぅ!!ぞれはまりさのごはんさん!!」
まりさの言い分を一切聞かずに食糧を食い漁るでいぶ。だがまりさは引き下がろうとはしなかった。
横で聞き流している程度ならばそのまま無視しても良かったがブチ切れたまりさがでいぶに
体当たりを仕掛けてきたのだ。れいむのスマートで厚い体の脂肪がそのダメージを
大いに奪ってくれるが、正直うっとおしい。
そしてれいむは切れた
「うるざいぃぃぃぃぃ!!でいぶのずーぱーむーしゃむーしゃたいむのじゃまをする
げずはぜいっざいだぁぁぁぁぁ!!じねぇぇっぇぇぇ!!」
れいむが大声を上げながらまりさに突進してきた。おちびちゃんが頭にくっついているのにも
関わらずだ。
まりさは必殺技でもうとうとしていたのか体をくねらせ力をためていた。
まりさに逃げるだけの時間は無かった…
「じねぇぇぇっぇぇぇぇ!!」
「ゆわぁぁっぁぁぁ!!…ゆぶぼぉ!!…ゆっぐ…」
まりさはれいむの巨体から放たれた体当たりをもろに食らい、そのまま壁に打ち付けられた。
重い体から放たれたその体当たりは体が比較的軽いまりさの体を壁に叩きつけるのに
事足りる威力を持っていた。
まりさは壁に打ち付けられたその痛みに耐えきれなくなり餡子を吐き、そのまま永遠にゆっくりした。
「ゆっふん!!れいむのごはんさんをうばおうとするからだよ!!
でもれいむはやさしいからまりさもいっぱいむ~しゃむ~しゃしてあげるね!!かんしゃしてね!!」
れいむはそう悪態をつきながらまりさの亡骸に言い放つとまりさの亡骸を食べ始めた。
ゆっくり…とくに通称でいぶと呼ばれる個体にこのようなカニバリズム的な事をするが多い。
その理由としてはでいぶは自分がもっともゆっくりしているという絶対的な自信からきている。
自分が一番ゆっくりしている、だからみんなれいむのゆっくりに協力しなくてはならない。
そんなれいむをゲス呼ばわりするゆっくり、ゆっくりをじゃまするゆっくりはみんなゲスだ!!
そんなゆっくりしていないゆっくりもれいむに食べられたらとてもゆっくりできるようになる。
だからかわいそうなゲスのためにれいむは美味しく食べてやるのだ!!
傍からみればあきれ返るような考えだが、でいぶと呼ばれる個体は大抵こんな考えなのだ。
れいむがまりさを食べきり、まりさの食糧庫にあった食糧を食べ終えて頃、
れいむは異変に気付いた。
「ゆゆ!!あかちゃんがそろそろうまれそうだよ!!」
れいむは赤ちゃんが生まれそうな事を悟った。事実茎についた赤ゆっくりは体を左右に振り
落ちようとしていたのだ。
「ゆゆぅぅぅ!!どぼじよぉぉおぉぉ!!どぼじよぉぉぉおっぉ!!」
一方のれいむはどうすればよいか分からずあたふたしていた。
左右に体を振るれいむは赤ちゃんを払い飛ばさんと言わんばかりの行動をしており、
それが逆に思いもがけない結果をもたらした
ブチン!!
茎がれいむの振り回しに耐えきれなくなり、赤れいむが飛ばされた
「お…おじびじゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
れいむは赤ちゃんが吹き飛ばされた事を悟ると必死になってキャッチしようとした。
だが体は反対方向に振っていた真っ最中…間に合わない!!
飛んでいく先には尖った岩肌!!もう駄目だ!!
れいむはその見たくもない光景から逃れるように目をギュッとつむった。
ボン!!トン!!「ゆっくちちていってね!!」
赤ちゃんの声が聞こえた!!赤ちゃんは無事だ。
「おちびちゃん!!だいじょう…ぶ…」
れいむは自分の子供を見た瞬間、心を奪われた…。
赤い太陽のようなおりぼん、黒いダイヤモンドのような髪、綺麗な光沢が入っているのではないか
と思えるような黒いお目め…
なんでそんなふうに感じるのか全く分からない…だがはっきり言える
このおちびちゃんは…とてつもなくゆっくりしている…
とゆうことはつまり…そんな子を産んだれいむはもっともゆっくりできるゆっくりだ!!
「ゆわぁぁぁぁぁ!!ゆっくりしていってね!!おちびちゃん!!」
れいむにはとてもゆっくりする資格ができたよ!!
これからはどんなゆっくりもれいむにご飯を献上してくれるよ!!
れいむの頭の中にはバラ色の未来が浮かんでいた。
「こ…これがれいむのおちびちゃん!?…うそよ…うそようそようそようそよ!!
なんてとかいはなおちびちゃんなのぉぉぉぉぉ!!」
「むきゅ!!とてもゆっくりできるふうかくがあるわ!!このこはしょうらい
むれのおさになるさいをもっているかもしれないわ!!」
「わかるよー!!すごいんだねぇぇ!!わかるよー!!」
「あの…れいむは唯のれいむなので…その…えっと…あまり褒めないで下さい…」
生まれた翌日、れいむは生まれたおちびちゃんを群れのゆっくりに披露した。
どのゆっくりのれいむのおちびちゃんをほめちぎってくれた。
一方のおちびちゃんは恐れ多いといわんばかりな声で答えた。
一方、親れいむは鼻高々な気分だった。
(ゆっゆーん!!さすがはれいむのおちびちゃんだよ!!だけどれいむになかなか
ゆっくりできるね!!という言葉がないよ!!気のきかないやつらだね!!)
この時、れいむは自分の脳内が幸せ~な気分のせいか全く気付かなかった
自分にゆっくりできるねという言葉がかけられるどころか視線すら感じない事を…。
それから数カ月が過ぎた…。
れいむはとてもイライラしていた。いつまで経ってもれいむにゆっくりできるね!!と言われる
どころか献上品が一つも来ないからだ。
「い~ら!!い~ら!!」
しょうがないと思い、一回自分が直々に献上品を納めるように近くに住んでいたまりさの
所まで行った事があった。
「とてもゆっくりできるおちびちゃんをうんだもっともゆっくりできるれいむにけんじょうひん
をおくらないなんてなんてげすなの!!
れいむはやさしいからわざわざけんじょうひんをうけとりにきてやったよ!!
さっさとだしてね!!」
一方のまりさはポカーンとした顔をしていたがすぐに元の顔に戻り、こう言い放った
「れいむがゆっくりできる!?ひどいじょうだんだよ!!」
このあと、れいむはブチ切れてこのまりさをおもいっきりせいさいしたあと
れいむの糧にしてやった…。
だがこれだけではなかった。
「あら、とかいはなおちびちゃん。ゆっくりしていってね!!」
「ゆーん!!ゆっくりしていってね!!都会派なアリスお姉さん!!」
「ゆゆ~ん!!なんて都会派なのかしら!!ねえ、アリスのおちびちゃんにならない?」
「…ごめんなさい、れいむのお母さんはれいむだけなんです。」
「そう…ざんねんね。きがかわったらいつでもいってね!!」
自分のおちびちゃんだ…。自分がゆっくりできていないと散々言われるのに
なんでおちびちゃんだけあんなに良い思いをしているのだ!!
一回ごはんさんを抜いてやったら他のゆっくりがわざわざ恵みやがった!!
わざとこかしてやったらおちびちゃんだけちやちやほやされて自分は散々他のゆっくりに
怒られた!!
ゆふぅ…ゆふぅ…
これが最後だよ…これでまた同じ回答が来たら…れいむは…もう我慢の限界だよ!!
そう決意を固めたれいむは先のありすの後を付け、周りに誰もいない事を確認すると
アリスを後ろから襲い、のしかかった。
「ゆぐっぐ…いきなりなにをするの!!このいなかもの!!」
いきなりの奇襲に怒りをあらわにするありす。
だがそんな事知ったことではないとれいむは聞く
これから行う事を決める質問を
「ありすよくきいてね!!ゆっくりできるおちびちゃんをうんだれいむはとてもゆっくりしている?」
この問いに、ありすは考える必要もないといわんばかりに即答した
「なにをきくかとおもえば…おばえのようなでいぶがゆっぐりじでいるばげがないでじょぉぉぉぉ!!
ずごしでもはんっせいしたんならおちびちゃんにすこしはやさしくしてあげなさい!!
あのこ!!とてもゆっくりしているけどとてもゆっくりぢていないかおをしていたわ!!
そうせでいぶのことなんだからあのおちびちゃんにゆうぅぅぅぅぅぅぅ…ぅぅぅ…」
れいむはありすの言葉を最後まで聞くことなくその場で体重をさらにかけ、止めをさした。
「やっぱり…あのげずがでいぶのゆっぐりをうばっだんだなぁぁぁぁぁ!!
ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆるざないぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶは駆けた!!本ゆんにとっては馬の如く!!
行先は我が家…ターゲットはおちびちゃん…
「ごのげずがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ!?おかえりなさいお母さん!!ゆっくち…」
「じねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドン!!
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
れいむは帰って早々に自分のかわいい娘を弾き飛ばした。
弾き飛ばされた子れいむはぽよんぽよんとお家の壁を跳ねまくったが特に外傷はなかった。
「いきなり何をするのお母さん!!そんなことしたらゆっくりできなくなっちゃうよ!!」
「うるざいぃぃぃぃぃ!!でいぶがらうばっだゆっぐりをがえぜぇぇぇぇぇぇ!!」
「やめでぇぇぇ!!おがあざぁぁぁぁん!!」
この後でいぶは子れいむを散々痛めつけようとした…。
踏みつけ、噛みつきは当然、さらには押しつぶし、棒で刺す等もやった。
だが、何をやっても子れいむには傷が付くことなどなく、ただ子れいむが悲しそうに
憐みの眼をでいぶに向けるだけだった。
なにそんな目でれいむをみているんだ!!そんなにれいむが哀れだとでもいいたいのか!!
ごのげずめぇぇぇぇぇ!!ゆるざないぃぃぃいぃぃぃ!!
逆にれいむの怒りを増させるのみだった。
一時間後…
そこには肩(?)で息をするでいぶと傷一つない子れいむがいた。
れいむは考えうる方法を使い、子れいむを抹殺しようとした。
だが何をやっても全く傷が付かず、さらに憐みの眼を向けるだけだった。
子れいむから放たれるゆっくりオーラに近い物は未だに消えていなかった。
「おばえはどぼじでぞんなにゆっぐりしでいるんだ…」
親れいむが一言言った。
だが、子れいむは答えを言わない
「なんでおばえはぞんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁ!!でいぶにごんなにゆっぐり
できなくざれでいるのにどぼじでごんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁ!!」
子れいむは答えを言わない
「おばえはどぼじでぞんなにゆっぐりじでいるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!
でいむもゆっぐりじだいぃぃぃぃぃぃ!!ゆっぐりじだいんだぁぁぁぁぁぁ!!
ゆっぐりざぜろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶはまるで赤ん坊のようにその場でジタバタし始めた。
今までの心に貯めていた感情が一気に吹きだしたかのようにでいぶは暴れる。
「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆっぐりじだいぃぃぃぃぃぃ!!
どぼじでゆっぐりでぎないのぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「…知りたい?お母さん?」
子れいむがようやく重い口を開いた。
「どうしてれいむがこんなにゆっくりできるか知りたいの?」
「じりだいぃぃぃぃ!!おじえろぉぉぉぉ!!」
「わかったよお母さん…れいむのお話を聞いてね…」
このあと子れいむはどうしたらゆっくりできるかをじっくり丁寧に教えた。
親れいむはそれを比較的真面目に聞き、時折自分の今までの行動を否定されるような
事については口を挟んだが、子れいむの納得のできる分かりやすい説明に
いままでの自分の理念や自身を打ち崩され、少々放心状態になったが
子れいむに宥められ、そして次とへ次へと話を聞いて行った。
「お母さん、ゆっくりしているってみんなに認めて欲しかったらなにをすればいいと思う」
「ゆん!!いちばんゆっくりしていることをみせびらかせばいいよ!!」
「お母さん、それはおしつけだよ…。本当にゆっくりしたかったらみんなにほめられるような
事をすればいいよ」
「なんなのぉぉぉぉぉ!!れいむのおかおをみればみんなゆっくりできるでしょぉぉぉぉ!!」
「それがおしつけなのよ…良い、みんなと…」
「お母さん、他のゆっくりからごはんをうばうのはゆっくりできないことなんだよ!!」
「なにいっでいるのぉぉぉ!!ゆっぐりできる…」
「お母さん!!それがゆっくりできないことなの!!」
「ゆぐぅ…ぞんなばげ…」
「じゃあお母さんはれいむにむりやりご飯を取られたら嫌だよね?」
「とうっぜんだよ!!」
「じゃあじぶんはやってもいいの?」
「それはでいぶが…」
「そうそれ、それがゆっくりしていないといわれる根本。何でお母さんはゆっくりしているって断言できるの?」
「それはでいぶがかわいいからだ…」
「じゃあみんなからゆっくりできると言われるれいむはお母さんよりゆっくりできるんだね
じゃあれいむはお母さんからご飯をとって良いんだね」
「ぞんなごどみどめ…ゆ、ゆわぁぁぁぁぁぁ!!」
「うんうん、わかればよろしい。じゃあ次は共食いをしたら…」
そして気がついたら朝を迎えていた。
「おちびちゃん…れいむはとてもわるいゆっくりだったんだね…」
「ゆん…お母さんはたぶん他のゆっくりからとっても恨まれているよ…
他のゆっくりのゆっくりを奪ったり、他のゆっくりを永遠にゆっくりさせたでいぶって…」
でいぶの顔はやたら優しくなっていた。
何をしていなくても不敵な笑みを浮かべていたあの顔は普通のどこにでもいる優しい
母れいむの顔をしていた。
昨晩の子れいむの話をじっくりしっかりと聞いたれいむは今までの行いの非道さや
己の罪の深さを理解し、反省したのだ。
「おちびちゃん…れいむね…みんなに謝ってくる…」
「お母さん…何をいっているのか分かっているの?
いままでお母さんは悪い事を極力ばれないようにやっていたからみんなから制裁されなかったんだよ
なのになんで?」
子れいむは母れいむに尋ねた。母はにっこり笑いながらこう答えた
「おかあさんはね…おちびちゃんにさとされたんだよ…
わるいゆっくりはじごくにおちるって…それにね…れいむにころされたみんなはたぶん
むこうでもゆっくりできないとおもうの…だからね…みんなにあやまってくる」
子れいむは悲しそうな顔をした
「そう…なの…」
「ごめんね…おちびちゃん…わるいわるいおかあさんをゆるしてね…」
「いいよおかあさん…お母さんが決めた事だもん…」
「ほんとうにごめんね…」
母れいむは子れいむに謝ると外へ出た。そして長のお家へまっすぐ向かった。
子ゆっくりはいてもたってもいられなくなったのか姿が見えなくなる母の姿に向かい
ただ一言こう言った
「ゆっくりしていってね!!」
母れいむに聞こえたかどうかはさっぱり分からなかった。
だが、母れいむは子れいむの方を一回向くと、なにか喋った。
子れいむにはなんといっているのかさっぱり分からなかったが多分こういったのだろう
「ゆっくりしていってね!!」
それから広場がにぎやかになり、どこか懐かしいゆっくりの悲鳴が聞こえるまで
あまり時間はかからなかった。
子れいむはその後、優しいゆっくり親子に育てられることとなった。
だが子れいむは時折、自分が生まれたお家に行ってはなにかを思い出すように一人で過ごした。
そんなある日だった…。
れいむが思い出にふけっていると洞窟に男が一人無言で入ってきた。
そして無言のままれいむの横に座ると、れいむに話しかけてきた。
「よう、れいむ」
「お兄さんだね…来るのはなんとなく分かっていたよ…」
「まあそんなつれないことは言うなよ。俺のお陰でお前は今とてもゆっくりできるんだろうが」
「れいむはね…ほっておいてほしかったよ…お母さんと同じでいぶやげすだったほうが
こんな苦しみ味わなかったと思っているんだよ…」
「それはないな、俺の実験のお陰でお前は普通のゆっくり以上の知能とゆっくりオーラ、
そして頑丈なゴムの体を持っているんだろうが」
そういうと男はれいむを掴むとおもいっきり床に叩きつけた。
普通のゆっくりならここで潰れていただろうが、子れいむは何度か床と天井をいったりきたり
すると元の位置に戻った。
叩きつけられたれいむは痛みすら感じないと言わんばかりな顔だった。
「…れいむはこんな体も、体質も、オーラも欲しくなかったよ…」
「あいにくだが、俺はそんなこと知ったことでは。お前のお陰で俺は大学の課題が出来上がった。
お前が生まれてから今までの動画は全て俺のパソコンに入っているんだぜ!!
お前は本当に良い実験台だったよ!!謝礼はそうだな…死ぬまでその体質だってことだな!!
だがそうだな…その体質をうまく使ってなにか他のゆっくりのためにやってはどうだ。
もちろん、人間に迷惑をかけずだがな」
「なにがあるの…?」
「そうだな…ここから北の森にな…」
それからこの子れいむはどこかに失踪した。
終われ
やれやれ、まさかこんな短時間で出来るとは思ってもみなかった…。