ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3138 おしゃかさま
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ankoss
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『おしゃかさま』 10KB
虐待 制裁 パロディ 自業自得 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ ゲス 透明な箱 加工場 虐待人間 厨ニ病、パロディ要素が多々あります。
虐待 制裁 パロディ 自業自得 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ ゲス 透明な箱 加工場 虐待人間 厨ニ病、パロディ要素が多々あります。
「あまあまあき」と申します。
2作目です。欲しいものは文才です。
1作目の感想を、ありがとうございました。
おかげさまで、文章を書くスピードがマッハになりました。
ただ、文章のレベルが、その嬉しい気持ちに追いつけないのは何故なんだぜ・・・。
1作目と出てくる人間は同じですが、1作目を読まなくても大丈夫だと思います。
では、どうぞ。
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2作目です。欲しいものは文才です。
1作目の感想を、ありがとうございました。
おかげさまで、文章を書くスピードがマッハになりました。
ただ、文章のレベルが、その嬉しい気持ちに追いつけないのは何故なんだぜ・・・。
1作目と出てくる人間は同じですが、1作目を読まなくても大丈夫だと思います。
では、どうぞ。
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「おしゃかさま」
ジョギングから帰ってくると、足元から元気な声がかかる。
「おねぇさん、おかえりなさい!」
「ただいま、れいむ」
そう返した際に、額に生えている茎と赤子4匹は見事にスルーした。
私が走りに出て行ってから、ずっと庭にいたのだろうか。
そりゃ小一時間も外にいれば、野良ゆっくりから声をかけられる。
そして飼い主に無断で、すっきりー。しかも野良と無断で。
大事な事なので、2回言いました。
その野良だが、庭の茂みに隠れたつもりなのか、こちらの様子をちらちらと窺っている。
非常に、うざい。
テンプレで、
「まりさとれいむはけっこんっしたんだぜ!おちびもいるんだぜ!
くそにんげんは、まりさもかいゆっくりにするんだぜ!」
と宣言した数秒後に飼いゆっくり共々、死んだ方がましだと思われる拷問を飼い主から受けるのがあるが、
それが野良達の間で浸透し始めたのだろうか。
最近では、小賢しい奴は子供を作った後は隠れて、飼い主と飼いゆっくりだけで、話をさせるらしい。
茎が生えた、または腹が膨れた飼いゆっくりに驚く飼い主。
『おちびちゃんはゆっくりできるんだよ!』と、理論にもならない理論を喚く飼いゆっくり。
飼いゆっくりにゾッコン命の飼い主は泣く泣く、野良ゆっくりも片親として飼うことになり、
飼いゆっくりに幻滅した飼い主は、『どうでもいいわ』と某兄貴のように呟きながら、
透明な箱を用意する。
要するに、そのやりとりで、自分がゆっくりできるかどうか、野良は判断するのだ。
それでも、所詮は餡子脳。
結果は同じだ。
「おねぇさん、あのね!」
茎を気遣いながらも這って飼い主についてくる、健気な奴。
玄関から持ってきた色違いのスニーカーに履き替えながら、それに応える。
「ちょっと待て。靴が汚れたから、庭で洗いながら聞く」
燦然と輝く未来しか見えないそいつの眼前に、餡子まみれのスニーカーを置く。
さぁ、三文芝居の始まりだ。
「!?ゆげぇええええええええ!?ぐ、ぐざいよぉおおお!!」
「あぁ、途中で野良に絡まれたからな」
その言葉に、目の前にいる奴も隠れている奴も、飛び上がらんばかりに身体を強張らせた。
「お、おねぇさんは、のらゆっくりがきらいなの・・・?」
恐る恐る訊いてきた奴に答える。
「・・・別に」
某エ○カ様は元気でやっているだろうか。
ぼんやり思いながら、庭先にある水道を使って餡子を流し始める。
「餡子って、なかなか取れないんだ。だから、私も踏み潰したくはないんだが」
「じゃ、じゃあ!なんで、のらゆっくりを・・・ころしたの・・・?
やっぱり、のらがきらいだから・・・?」
「違う違う。何でそうなる。
野良ゆっくりとか飼いゆっくりとか、関係ない。
私はゲスが嫌いなんだ。私に絡んでくるゲスが」
「そ、そうだよね!ゲスじゃなきゃ、だいじょうぶなんだよね!」
近くと遠くで、同時に胸(?)を撫で下ろす2匹。
何故そうなる。
だが、ここまでは計画どおり。
「ゲスでも、私に絡んでこない限りは、殺さない。
ただ、あまりにもひどいゲスだと潰すかもしれないが」
不穏な雰囲気を感じたのかもしれない。
特に、遠くにいる奴が緊張しているのが分かる。
「たとえば、飼い主に無断で飼いゆっくりと子供を作ったくせに、
『ゆぅううううううん!!おちびちゃんたち、かわいいよぉおおおお!!
まりさ、れいむとおちびちゃんたちと、いっしょにかいゆっくりになろうね!』
『・・・まつんだぜ、れいむ』
『な、なに?おもに、おかおがこわいよ・・・?』
『まりさはのらだから、にんげんさんははなしもきかずに、
まりさをころそうとするかもしれないのぜ。
しかも、かわいいおちびたちまでころすかもしれないのぜ』
『ゆぅう!?そんな・・・!!じゃあ、どうすればいいの!?』
『まず、れいむだけで、かいぬしさんとはなしをしてほしいのぜ』
『れいむだけで・・・?』
『かいぬしさんは、かわいいかわいいれいむにめろめろっのはずだから、
れいむのはなしを、ゆっくりきいてくれるはずなのぜ。
それに、こんなにゆっくりしたおちびたちをみたら、
はじめはびっくりするかもしれないけど、きっとそだてようとおもうはずなのぜ。
そこで、かいぬしさんがれいせいになってから、まりさがあらわれて、
れいむといっしょにおちびたちをそだてさせてくださいって、たのむのぜ』
『す、すごいよぉおお!!まりさ!!
まるで、れいむにあうまえから、かんがえてたみたいな、かんっぺきっなさくせんだよ!!
れいむ、ぜんっぜんっ、おもいつかなかったよ!』
『そ、それほどでもあるのぜ』
とか抜かすゲスは勘弁してほしい」
「「どぼじで、ぞんなごどいうのぉおおおおお!?」」
二匹で不協和音を奏でるのはいいが。
おいおい弾みで茂みから出てきちゃったよ。
でも、敢えて気付かないフリをする。
「おねぇさん、れいむたちのおはなしをきいてたの!?」
「いや、全く」
「じゃあ、なんで、れいむたちのはなしてたことがわかるの!?」
「最近、多いんだ。
まず『適当』な飼いゆっくりと子供を作った後で、
自分は野良で飼い主に即行で殺されるかもしれないから、
まず飼いゆっくりと飼い主だけで話をつけてくれと頼む野良が。
・・・そんな野良は、ゲスで卑怯だと思わないか?」
「ゆ・・・?なんで・・・?」
「だって、飼い主に無断で子供を作ったら、飼いゆっくりでも加工所行き、
よくても去勢、または捨てられる世の中だぞ。
そんな今まさにデッド・オア・アライブな瀬戸際に、愛する番だけで人間に立ち向かわせるか?」
「で、でも!!」
「でも、何だ」
「おねーさんはれいむにめろめろっで、れいむもおちびちゃんたちもかわいいから、
そんなこと、ぜったいっ、にしないよ!!」
「それは、誰が言った?」
「・・・まりさだよ」
力なく答えたれいむの視線の先には。
「ゆがぶっ!!
どぼじで、どぼじで、でられないんだぜぇえええええええええ!?
がげざんは、いじわるじないで、どくんだぜぇええええええええええええ!?」
地面にディープキスを繰り返して、歯抜けとなったあいつがいた。
何度も何度も、そびえ立つ崖(笑)に果敢に挑戦したんだろう。
地面は柔らかいが、崖となるアスファルトは硬い。
周りには歯だけでなく、餡子やら小さく千切れた金髪、帽子の欠片やらが散乱していた。
無茶しやがって・・・。
私の庭に、野良が侵入するのは簡単だ。だが、脱出するのはほぼ不可能だ。
何故なら、茂みで分かりにくくなっているが、歩道と庭には垂直に50cmほどの高さがある。
入る際は、茂みや、その下の柔らかな腐葉土が適度なクッションになってくれるが、
出る際は、それが自らを絡めとる重い鎖になろうとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん。
親切、もとい心折設計で父母と作らせていただきました。
「あいつ、出会った時に、お前をとてもゆっくりしてる、可愛い可愛いと褒めちぎっただろ」
「ゆん・・・」
「それで、可愛い可愛いれいむなら、おちびちゃんも可愛いんだろう。
見てみたいとか言ったんだろ」
「ゆん・・・。それで、れいむにはおちびちゃんはいないんだよ、
けっこんっもしてないんだよ、っていったら」
「こんなに可愛くてゆっくりしてるのに!?
飼い主さんは何を考えてるんだ!?とか言ったのか」
「・・・ゆん・・・」
俯いているが、れいむの頬には大粒の涙が溢れていた。
だが、何に対して泣いているのだろう。
自分を裏切ったまりさに対してか。
まりさに簡単に騙された自分に対してか。
それとも。
「どうでもいいわ」
某兄貴のように呟きながら、泣きじゃくるそいつを持ち上げる。
「おそらをとんでるみたい!!・・・おねぇさん?」
泣きながら嬉しそうに宣言する奴を持ち運び、玄関にある透明な箱に入れた。
その際に、バッジを外すのは忘れない。これは最低限のマナーだ。
「ぐ、ぐじゃいいいいいいいいいいい!?」
一応使う度に毎回、洗剤で洗っているのだが、ゆっくりの死臭はなかなか取れないものらしい。
だが、それがいい。
「おねぇざん!?なんでぇええええ!?
だじで、だじでよぉおおおおおおおお!?」
箱の中で、れいむは陸に打ち上げられた魚のように痙攣しつつ、餡を吐くという器用な芸を見せていた。
しかし、その度に撓った茎が箱に強く当たって、子供達が瀕死になっているが大丈夫か?
大丈夫だ、問題ないと自問自答しながら、箱ごと持ち運び、
まだ崖に挑戦している哀れな奴の所へ向かう。
私の気配に気付いたのか、ゆっくり振り向いたそいつは全身ボロボロになっており、
透明な箱の中で苦しげに暴れる番、透明な壁に潰されかけた赤子達、
それを平然と持っている私の貌を見て、まさに、どうあがいても絶望という顔つきになった。
「ご、ごべんなざぃいいいいいいいい!!
ごろざないでぐだざぃいいいいいいい!!」
「悪いが、この箱は一匹用なんだ」
某太鼓持ちのような台詞を吐きながら、それを躊躇いなく踏みつけた。
「いやだぁあああああああああ!!
じにだぐ、じにだぐなぃいいいいいいいいい!!!」
その絶叫に某賭博漫画を思い出しながら、踏みつける力を徐々に強くする。
そして、いつものように。
「1匹だけ助けてやる」
蜘蛛の糸を垂らしてやった。
その言葉に、画面が切り替わったかのように、2匹の表情が変わる。
「おねぇざん!!もう、がっでにずっぎりーじばぜん!!
おぢびぢゃんも、ぼじがりばぜん!!
だがら、だがら・・・!!」
「ごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざい!!
ばりざがわるがっだでず!!もう、ごんなごどじばぜん!!
だがら、だがら・・・!!」
「だから?」
答えは分かりきっているものの、必死の形相の2匹に尋ねる。
「「(ばりざ)(でいぶ)をだずげでぐだざい!!」」
「不正解」
やはり2匹は、自らの重みで糸を切ってしまった。
見るも無残な茎を箱の中からちぎりとってから、左手で足元の黒帽子を持ち上げて、
「そぉい!!」
「おそらをとんでるみたゆげぇええ!!!」
箱の中に叩きつけるようにダンク!
そして、全力で踏み潰す。
いくら饅頭とはいえ、2匹一度にだから、かなりの力が必要だ。
「「ゆぶぶぶぶぶぅうううううう!!
づぶれるぅううううううううううううううう!!」」
「お前達、本当に自分のことしか考えないんだな。
1匹だけなら、相手とか子供とか、そんな答えもあるだろうに」
「「いやだぁああああ!!じにだぐなぃいいいいいいい!!」」
「って、やっぱり聞こえてないか・・・」
最期まで不協和音を奏でる2匹。どうか、あの世では仲良く殺ってくれ。
そう願いを込めて、一息に踏み潰した。
箱の中は目玉、歯、お飾り、髪と餡子が混ざり合ってスプラッタ状態だった。
かくいう私もジョギングの時以上に汗をかいており、
餡子塗れとなったジャージを丁寧に洗濯しなければならなくなった。
面倒くささに溜息を吐こうとした瞬間。
「ゆ・・・ゆっち・・・」
右手に握っていた茎から、か細い声が聞こえた。
どうやら、また、れいむ種のようだ。
透明な壁に強く磨り潰されたりぶつけられたりした他の姉妹達は助からないだろうが、
茎の根元にいたこの子は比較的、軽症のようだ。
今なら、まだ助かるかもしれない。
冷蔵庫に常備しているオレンジジュースを取りに行く途中、その子に話しかける。
「・・・お前はどう答えるんだろうな。
お前のお母さんも、おばあさんも、ひいばあさんも・・・まぁ、いい」
以前から何度も繰り返した言葉を途中で止めて、オレンジジュースを入れたコップに、
その茎を刺す。
子供の頃から父母の作業を見ながら、私も始めたので、もう手馴れたものだ。
「自分か相手か。人間でも難しい問題だ。
だからこそ、反面教師として飼い続けているわけだが」
この考えこそ、人間特有の思い上がりなのかもしれない。
だが、地獄に落ちるのはともかく、それが相手と自分の重みのせいというのだけは
勘弁したいと願いつつ、いつものように溜息を吐くのだった。
「おねぇさん、おかえりなさい!」
「ただいま、れいむ」
そう返した際に、額に生えている茎と赤子4匹は見事にスルーした。
私が走りに出て行ってから、ずっと庭にいたのだろうか。
そりゃ小一時間も外にいれば、野良ゆっくりから声をかけられる。
そして飼い主に無断で、すっきりー。しかも野良と無断で。
大事な事なので、2回言いました。
その野良だが、庭の茂みに隠れたつもりなのか、こちらの様子をちらちらと窺っている。
非常に、うざい。
テンプレで、
「まりさとれいむはけっこんっしたんだぜ!おちびもいるんだぜ!
くそにんげんは、まりさもかいゆっくりにするんだぜ!」
と宣言した数秒後に飼いゆっくり共々、死んだ方がましだと思われる拷問を飼い主から受けるのがあるが、
それが野良達の間で浸透し始めたのだろうか。
最近では、小賢しい奴は子供を作った後は隠れて、飼い主と飼いゆっくりだけで、話をさせるらしい。
茎が生えた、または腹が膨れた飼いゆっくりに驚く飼い主。
『おちびちゃんはゆっくりできるんだよ!』と、理論にもならない理論を喚く飼いゆっくり。
飼いゆっくりにゾッコン命の飼い主は泣く泣く、野良ゆっくりも片親として飼うことになり、
飼いゆっくりに幻滅した飼い主は、『どうでもいいわ』と某兄貴のように呟きながら、
透明な箱を用意する。
要するに、そのやりとりで、自分がゆっくりできるかどうか、野良は判断するのだ。
それでも、所詮は餡子脳。
結果は同じだ。
「おねぇさん、あのね!」
茎を気遣いながらも這って飼い主についてくる、健気な奴。
玄関から持ってきた色違いのスニーカーに履き替えながら、それに応える。
「ちょっと待て。靴が汚れたから、庭で洗いながら聞く」
燦然と輝く未来しか見えないそいつの眼前に、餡子まみれのスニーカーを置く。
さぁ、三文芝居の始まりだ。
「!?ゆげぇええええええええ!?ぐ、ぐざいよぉおおお!!」
「あぁ、途中で野良に絡まれたからな」
その言葉に、目の前にいる奴も隠れている奴も、飛び上がらんばかりに身体を強張らせた。
「お、おねぇさんは、のらゆっくりがきらいなの・・・?」
恐る恐る訊いてきた奴に答える。
「・・・別に」
某エ○カ様は元気でやっているだろうか。
ぼんやり思いながら、庭先にある水道を使って餡子を流し始める。
「餡子って、なかなか取れないんだ。だから、私も踏み潰したくはないんだが」
「じゃ、じゃあ!なんで、のらゆっくりを・・・ころしたの・・・?
やっぱり、のらがきらいだから・・・?」
「違う違う。何でそうなる。
野良ゆっくりとか飼いゆっくりとか、関係ない。
私はゲスが嫌いなんだ。私に絡んでくるゲスが」
「そ、そうだよね!ゲスじゃなきゃ、だいじょうぶなんだよね!」
近くと遠くで、同時に胸(?)を撫で下ろす2匹。
何故そうなる。
だが、ここまでは計画どおり。
「ゲスでも、私に絡んでこない限りは、殺さない。
ただ、あまりにもひどいゲスだと潰すかもしれないが」
不穏な雰囲気を感じたのかもしれない。
特に、遠くにいる奴が緊張しているのが分かる。
「たとえば、飼い主に無断で飼いゆっくりと子供を作ったくせに、
『ゆぅううううううん!!おちびちゃんたち、かわいいよぉおおおお!!
まりさ、れいむとおちびちゃんたちと、いっしょにかいゆっくりになろうね!』
『・・・まつんだぜ、れいむ』
『な、なに?おもに、おかおがこわいよ・・・?』
『まりさはのらだから、にんげんさんははなしもきかずに、
まりさをころそうとするかもしれないのぜ。
しかも、かわいいおちびたちまでころすかもしれないのぜ』
『ゆぅう!?そんな・・・!!じゃあ、どうすればいいの!?』
『まず、れいむだけで、かいぬしさんとはなしをしてほしいのぜ』
『れいむだけで・・・?』
『かいぬしさんは、かわいいかわいいれいむにめろめろっのはずだから、
れいむのはなしを、ゆっくりきいてくれるはずなのぜ。
それに、こんなにゆっくりしたおちびたちをみたら、
はじめはびっくりするかもしれないけど、きっとそだてようとおもうはずなのぜ。
そこで、かいぬしさんがれいせいになってから、まりさがあらわれて、
れいむといっしょにおちびたちをそだてさせてくださいって、たのむのぜ』
『す、すごいよぉおお!!まりさ!!
まるで、れいむにあうまえから、かんがえてたみたいな、かんっぺきっなさくせんだよ!!
れいむ、ぜんっぜんっ、おもいつかなかったよ!』
『そ、それほどでもあるのぜ』
とか抜かすゲスは勘弁してほしい」
「「どぼじで、ぞんなごどいうのぉおおおおお!?」」
二匹で不協和音を奏でるのはいいが。
おいおい弾みで茂みから出てきちゃったよ。
でも、敢えて気付かないフリをする。
「おねぇさん、れいむたちのおはなしをきいてたの!?」
「いや、全く」
「じゃあ、なんで、れいむたちのはなしてたことがわかるの!?」
「最近、多いんだ。
まず『適当』な飼いゆっくりと子供を作った後で、
自分は野良で飼い主に即行で殺されるかもしれないから、
まず飼いゆっくりと飼い主だけで話をつけてくれと頼む野良が。
・・・そんな野良は、ゲスで卑怯だと思わないか?」
「ゆ・・・?なんで・・・?」
「だって、飼い主に無断で子供を作ったら、飼いゆっくりでも加工所行き、
よくても去勢、または捨てられる世の中だぞ。
そんな今まさにデッド・オア・アライブな瀬戸際に、愛する番だけで人間に立ち向かわせるか?」
「で、でも!!」
「でも、何だ」
「おねーさんはれいむにめろめろっで、れいむもおちびちゃんたちもかわいいから、
そんなこと、ぜったいっ、にしないよ!!」
「それは、誰が言った?」
「・・・まりさだよ」
力なく答えたれいむの視線の先には。
「ゆがぶっ!!
どぼじで、どぼじで、でられないんだぜぇえええええええええ!?
がげざんは、いじわるじないで、どくんだぜぇええええええええええええ!?」
地面にディープキスを繰り返して、歯抜けとなったあいつがいた。
何度も何度も、そびえ立つ崖(笑)に果敢に挑戦したんだろう。
地面は柔らかいが、崖となるアスファルトは硬い。
周りには歯だけでなく、餡子やら小さく千切れた金髪、帽子の欠片やらが散乱していた。
無茶しやがって・・・。
私の庭に、野良が侵入するのは簡単だ。だが、脱出するのはほぼ不可能だ。
何故なら、茂みで分かりにくくなっているが、歩道と庭には垂直に50cmほどの高さがある。
入る際は、茂みや、その下の柔らかな腐葉土が適度なクッションになってくれるが、
出る際は、それが自らを絡めとる重い鎖になろうとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん。
親切、もとい心折設計で父母と作らせていただきました。
「あいつ、出会った時に、お前をとてもゆっくりしてる、可愛い可愛いと褒めちぎっただろ」
「ゆん・・・」
「それで、可愛い可愛いれいむなら、おちびちゃんも可愛いんだろう。
見てみたいとか言ったんだろ」
「ゆん・・・。それで、れいむにはおちびちゃんはいないんだよ、
けっこんっもしてないんだよ、っていったら」
「こんなに可愛くてゆっくりしてるのに!?
飼い主さんは何を考えてるんだ!?とか言ったのか」
「・・・ゆん・・・」
俯いているが、れいむの頬には大粒の涙が溢れていた。
だが、何に対して泣いているのだろう。
自分を裏切ったまりさに対してか。
まりさに簡単に騙された自分に対してか。
それとも。
「どうでもいいわ」
某兄貴のように呟きながら、泣きじゃくるそいつを持ち上げる。
「おそらをとんでるみたい!!・・・おねぇさん?」
泣きながら嬉しそうに宣言する奴を持ち運び、玄関にある透明な箱に入れた。
その際に、バッジを外すのは忘れない。これは最低限のマナーだ。
「ぐ、ぐじゃいいいいいいいいいいい!?」
一応使う度に毎回、洗剤で洗っているのだが、ゆっくりの死臭はなかなか取れないものらしい。
だが、それがいい。
「おねぇざん!?なんでぇええええ!?
だじで、だじでよぉおおおおおおおお!?」
箱の中で、れいむは陸に打ち上げられた魚のように痙攣しつつ、餡を吐くという器用な芸を見せていた。
しかし、その度に撓った茎が箱に強く当たって、子供達が瀕死になっているが大丈夫か?
大丈夫だ、問題ないと自問自答しながら、箱ごと持ち運び、
まだ崖に挑戦している哀れな奴の所へ向かう。
私の気配に気付いたのか、ゆっくり振り向いたそいつは全身ボロボロになっており、
透明な箱の中で苦しげに暴れる番、透明な壁に潰されかけた赤子達、
それを平然と持っている私の貌を見て、まさに、どうあがいても絶望という顔つきになった。
「ご、ごべんなざぃいいいいいいいい!!
ごろざないでぐだざぃいいいいいいい!!」
「悪いが、この箱は一匹用なんだ」
某太鼓持ちのような台詞を吐きながら、それを躊躇いなく踏みつけた。
「いやだぁあああああああああ!!
じにだぐ、じにだぐなぃいいいいいいいいい!!!」
その絶叫に某賭博漫画を思い出しながら、踏みつける力を徐々に強くする。
そして、いつものように。
「1匹だけ助けてやる」
蜘蛛の糸を垂らしてやった。
その言葉に、画面が切り替わったかのように、2匹の表情が変わる。
「おねぇざん!!もう、がっでにずっぎりーじばぜん!!
おぢびぢゃんも、ぼじがりばぜん!!
だがら、だがら・・・!!」
「ごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざい!!
ばりざがわるがっだでず!!もう、ごんなごどじばぜん!!
だがら、だがら・・・!!」
「だから?」
答えは分かりきっているものの、必死の形相の2匹に尋ねる。
「「(ばりざ)(でいぶ)をだずげでぐだざい!!」」
「不正解」
やはり2匹は、自らの重みで糸を切ってしまった。
見るも無残な茎を箱の中からちぎりとってから、左手で足元の黒帽子を持ち上げて、
「そぉい!!」
「おそらをとんでるみたゆげぇええ!!!」
箱の中に叩きつけるようにダンク!
そして、全力で踏み潰す。
いくら饅頭とはいえ、2匹一度にだから、かなりの力が必要だ。
「「ゆぶぶぶぶぶぅうううううう!!
づぶれるぅううううううううううううううう!!」」
「お前達、本当に自分のことしか考えないんだな。
1匹だけなら、相手とか子供とか、そんな答えもあるだろうに」
「「いやだぁああああ!!じにだぐなぃいいいいいいい!!」」
「って、やっぱり聞こえてないか・・・」
最期まで不協和音を奏でる2匹。どうか、あの世では仲良く殺ってくれ。
そう願いを込めて、一息に踏み潰した。
箱の中は目玉、歯、お飾り、髪と餡子が混ざり合ってスプラッタ状態だった。
かくいう私もジョギングの時以上に汗をかいており、
餡子塗れとなったジャージを丁寧に洗濯しなければならなくなった。
面倒くささに溜息を吐こうとした瞬間。
「ゆ・・・ゆっち・・・」
右手に握っていた茎から、か細い声が聞こえた。
どうやら、また、れいむ種のようだ。
透明な壁に強く磨り潰されたりぶつけられたりした他の姉妹達は助からないだろうが、
茎の根元にいたこの子は比較的、軽症のようだ。
今なら、まだ助かるかもしれない。
冷蔵庫に常備しているオレンジジュースを取りに行く途中、その子に話しかける。
「・・・お前はどう答えるんだろうな。
お前のお母さんも、おばあさんも、ひいばあさんも・・・まぁ、いい」
以前から何度も繰り返した言葉を途中で止めて、オレンジジュースを入れたコップに、
その茎を刺す。
子供の頃から父母の作業を見ながら、私も始めたので、もう手馴れたものだ。
「自分か相手か。人間でも難しい問題だ。
だからこそ、反面教師として飼い続けているわけだが」
この考えこそ、人間特有の思い上がりなのかもしれない。
だが、地獄に落ちるのはともかく、それが相手と自分の重みのせいというのだけは
勘弁したいと願いつつ、いつものように溜息を吐くのだった。
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読んでくださって、ありがとうございました。
感想をいただけたら、小躍りします。リアルで。
読んでくださって、ありがとうございました。
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