ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3261 それぞれの願い
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『それぞれの願い』 30KB
制裁 飼いゆ 赤ゆ 希少種 ペットショップ 現代 13作品目。こちらが本当のSSです。ジャンル等が抜けていました。申し訳ありません。
制裁 飼いゆ 赤ゆ 希少種 ペットショップ 現代 13作品目。こちらが本当のSSです。ジャンル等が抜けていました。申し訳ありません。
注意書きです。
1 希少種が出ます。
2 割と希少種が酷い目にあいます。
2 割と希少種が酷い目にあいます。
それでもOKという方のみ、どうぞ。
そこは、どこにでもあるような普通のゆっくりショップ。
ゆっくりショップには、名前の通り、ゆっくり関連の商品が販売されている。
普通のゆっくりや希少種のゆっくり、ゆっくり用の玩具や食品など、様々だ。
そんなゆっくりショップの店内の隅の方の透明なケースの中で、赤ゆっくり達が大きな声を上げていた。
「ゆゆ~ん!にんげんしゃん!れいみゅをかっちぇにぇ!!」
「まりちゃをかっちぇほしいんだじぇ!」
「むきゅ!ぱちぇといっちょに、ゆっくちちましょう!」
「ときゃいはなありちゅといっちょにゃら、ゆっくちできりゅわ!」
赤ゆっくり達は全員、媚びた声と表情で店内の客達の気を引こうと必死だった。
「……」
他のケースを見ていた客達は、その声に反応して、ケースの中の赤ゆっくり達を一瞥した。
……が、それだけだった。
客達はすぐに、他のケースのゆっくり達へと、興味を戻した。
「ゆうぅぅぅぅっ!!にゃんでむちしゅりゅのおぉぉぉぉっ!?」
ある赤れいむは、客達が何故興味を示してくれなかったのか理解出来ずに泣き叫んだ。
「ご購入ありがとうございました!」
「よーし、てんこ!家に帰ったら思いっ切り虐めてやるからな!」
「はぁはぁ……、どんなふうにいじめられるのかしら……!?まむまむがきゅんきゅんするわぁ!」
「ゆぎいぃぃぃぃっ!!にゃんでしょんなてんこにゃんか、かうのじえぇぇぇぇっ!?」
ある赤まりさは、一見優しそうだが、中身はドSな客に購入されたゆっくりてんこに対して嫉妬心を剥き出しにしていた。
「むきゅきゅ!!ぱちぇのよさがわからにゃいにゃんて、やっぱりにんげんしゃんはばかにぇ!」
ある赤ぱちゅりーは客達に対して見下した態度を取っていた。
「ときゃいはにゃありちゅは、あんにゃゆっくちしていにゃいにんげんと、ちゅりあわにゃいわ!」
ある赤ありすは、自分自身に酔い痴れていた。
ケース内の他の赤ゆ達も同様に、客達や買われたゆっくり達に、文句を言ったり罵倒したりしていた。
……ある、一匹の赤ゆっくりを除いて。
その赤ゆっくりは、ケースの隅の方でただ静かに、ブルブルと震えていた。
ゆっくりショップには、名前の通り、ゆっくり関連の商品が販売されている。
普通のゆっくりや希少種のゆっくり、ゆっくり用の玩具や食品など、様々だ。
そんなゆっくりショップの店内の隅の方の透明なケースの中で、赤ゆっくり達が大きな声を上げていた。
「ゆゆ~ん!にんげんしゃん!れいみゅをかっちぇにぇ!!」
「まりちゃをかっちぇほしいんだじぇ!」
「むきゅ!ぱちぇといっちょに、ゆっくちちましょう!」
「ときゃいはなありちゅといっちょにゃら、ゆっくちできりゅわ!」
赤ゆっくり達は全員、媚びた声と表情で店内の客達の気を引こうと必死だった。
「……」
他のケースを見ていた客達は、その声に反応して、ケースの中の赤ゆっくり達を一瞥した。
……が、それだけだった。
客達はすぐに、他のケースのゆっくり達へと、興味を戻した。
「ゆうぅぅぅぅっ!!にゃんでむちしゅりゅのおぉぉぉぉっ!?」
ある赤れいむは、客達が何故興味を示してくれなかったのか理解出来ずに泣き叫んだ。
「ご購入ありがとうございました!」
「よーし、てんこ!家に帰ったら思いっ切り虐めてやるからな!」
「はぁはぁ……、どんなふうにいじめられるのかしら……!?まむまむがきゅんきゅんするわぁ!」
「ゆぎいぃぃぃぃっ!!にゃんでしょんなてんこにゃんか、かうのじえぇぇぇぇっ!?」
ある赤まりさは、一見優しそうだが、中身はドSな客に購入されたゆっくりてんこに対して嫉妬心を剥き出しにしていた。
「むきゅきゅ!!ぱちぇのよさがわからにゃいにゃんて、やっぱりにんげんしゃんはばかにぇ!」
ある赤ぱちゅりーは客達に対して見下した態度を取っていた。
「ときゃいはにゃありちゅは、あんにゃゆっくちしていにゃいにんげんと、ちゅりあわにゃいわ!」
ある赤ありすは、自分自身に酔い痴れていた。
ケース内の他の赤ゆ達も同様に、客達や買われたゆっくり達に、文句を言ったり罵倒したりしていた。
……ある、一匹の赤ゆっくりを除いて。
その赤ゆっくりは、ケースの隅の方でただ静かに、ブルブルと震えていた。
「……ぢゃお、ぢゃおぅ……」
……それは、赤めーりんだった。
その赤めーりんは、ケース内の他の赤ゆっくり達と比べると、一回りサイズが小さかった。
顔色も悪く、一目で精神的なストレスと、栄養不足の両方に陥っている事が分かる。
さらにその赤めーりんには、体中のあちこちに生傷があり、帽子も所々破けていた。
何故この赤めーりんの状態がここまで悪いのか、それは赤めーりんが置かれている環境にあった。
「ぴゅんぴゅん!やっぱりにんげんにゃんて、くじゅばっかりだにぇ!」
「そうだじぇ!むかちゅくのじぇ!あぁぁぁぁっ!!むかちゅくのじえぇぇぇぇっ!!」
赤めーりんから少し離れた場所で、赤れいむと赤まりさが愚痴をこぼしていた。
その二匹の様子を、赤めーりんはビクビクと震えながら見ていた。
「まりちゃ!しゅとれちゅはっしゃんちようよ!」
「ゆっへっへ!しょれはいいかんがえなのじぇ!」
先程まで怒りの表情をしていた二匹の顔付きが一転し、良からぬ事を企んでいる顔付きになった。
そして二匹は、赤めーりんの方へと跳ねて行った。
「!?」
赤めーりんはこちらに来る二匹の事は気付いていた。
そして、これから行われる事も。
しかし赤めーりんは逃げ出す事が出来なかった。
臆病な性格ゆえに、ただ震える事しか、出来なかった。
「れいみゅたちがきにいっちぇもらえにゃいのは、おまえのしぇいだよ!」
「ぐじゅがまりちゃたちといっしょにいるだけで、はきけがしゅるのじぇ!」
二匹は醜悪な笑みを浮かべながら、赤めーりんを突き飛ばしたり、髪の毛に噛み付いて引っ張ったりして、赤めーりんをいたぶっていた。
何か嫌な事があった場合は、こうして赤めーりんを虐めてストレスを発散するのが、二匹の日課になっていた。
「……!……!!」
赤めーりんは自分の体に降りかかる痛みや、精神的な苦痛に、漏れそうになる声を必死に押さえて耐えていた。
もし少しでも悲痛な叫び声を上げようものなら、二匹はさらに面白がって、手を休めるどころか、さらに加速してしまうからだ。
赤めーりんの必死さとは裏腹に、二匹はこの行為を単なる『遊び』としか捉えていなかった。
「ぐじゅはしぇーしゃいしゅるよ!」
「ころしゃないだけでも、ありがたくおもうのじぇ!」
「……!!」
「ゆっ!にゃにしちぇりゅの?れいみゅもまじぇて!」
「いにゃかもののしぇーしゃいは、まかしぇてにぇ!」
そんな三匹の様子を見ていた他の赤ゆっくり達も、面白がってその『遊び』に参加する。
あっと言う間に、赤めーりんをいたぶる赤ゆっくりの数は十を超えていた。
この二匹だけでなく、ケース内の赤ゆっくり全てが、赤めーりんの敵と言っても過言ではなかった。
「しーしゃい!しぇーしゃい!」
「ゆゆ~ん!ゆっくちできりゅわ!」
「むきゅきゅ!おばかにはふしゃわしいわにぇ!」
赤ゆっくり達は赤めーりんをいたぶってはいるものの、本気で殺そうとまでは考えていなかった。
ゆっくりの死骸には、他の生物の死骸と同様に、死臭が存在する。
が、その詩死臭はゆっくりにしか分からないものとなっている。
そして、ゆっくりはその死臭を極端に嫌い、他ゆんの死臭が付いているゆっくりを、ゆっくり出来ない存在として徹底的に排除しようとする。
以前、ある赤ゆっくり二匹が殺し合いの喧嘩をして、生き残った赤ゆっくりが死臭のせいで他の赤ゆっくり達から制裁という名目でリンチを受けて殺された事がある。
なので、赤ゆっくり達はそこから学習し、赤めーりんを生かさず殺さず痛めつける方法を選んだ。
本当は皆、今すぐにでも赤めーりんを殺したいと考えているが、自分に死臭が付くのは避けたいと思う気持ちは同じだった。
「ふぅ……、きょうはこれくらいにしておくのじぇ!」
「ゆ~ん!しゅっきりー!」
「いにゃかものくしゃいにおいがしゅるめーりんは、はやきゅいなくにゃればいいのに……」
赤めーりんを虐めて、ある程度満足した赤ゆっくりは思い思いの場所へと移動していった。
「ぢゃおぅ……」
めーりん種は他のゆっくり種と比べると、皮が厚いので比較的丈夫である。
赤めーりんもその例に漏れず、怪我自体は大した事は無かった。
……が、心の傷は、そうはいかなかった。
体自体は比較的大丈夫でも、精神的には限界を迎えそうだった。
それでも、赤めーりんは耐えるしかなかった。
それしか、方法が無いと考えていたから。
「ふぅ……、今日も疲れたぜ……」
ケースの外では、店員が店の入り口のシャッターを下ろしていた。
午後七時、閉店時間になったのだ。
店内には三十代の男の店員と、二十代前半位の男の店員の二人がいた。
「おい、バイト。餌やりの方任せたからな。ほんじゃ、先に上がるわ」
「あ、お疲れさんしたー」
三十代の先輩と思われる店員が若い店員にそう言うと、三十代の店員は関係者用の部屋へと入って行った。
「……あー、面倒臭ぇなぁ。やっぱこういう店でバイトすんのはめんどいなぁ……」
若い店員は小声でブツブツ文句を言いながら、ケース内のゆっくり達に餌を配っていた。
そして赤ゆっくり達のケースの前へと来た。
若い店員がケースの天井部分の蓋を開けると、待ってましたとばかりに赤ゆっくり達が群がって来た。
「ゆゆっ!!にんげんしゃん、はやきゅごはんちょーだいにぇ!」
「おなかぺこぺこにゃんだじぇ!」
「はやきゅ!はやきゅ!」
全員がウネウネと背や舌を伸ばしたりして餌を欲しがる光景は、一種の人間が見たら思わず潰したい衝動に駆られる位に苛立ちを覚えるものだった。
「あぁ、ウゼぇ。何で俺がこいつらのケースの担当なんだか……。ほれ、飯だ」
若い店員は上から赤ゆっくり用の餌を入れた。
「む~ちゃむ~ちゃ、しょれにゃりー」
「まりちゃしゃまのぶんをとりゅんじゃにゃいのじぇ!」
「ちょっと!よこどりはときゃいはじゃにゃいわ!」
赤ゆっくり達は、上から落ちてくる餌に群がって、餌の味や割り込みをする赤ゆっくりに文句を言ったりしていた。
「ぢゃ、ぢゃお……」
赤めーりんもその餌を食べようと、赤ゆっくり達の方へと行った。
……だが。
「れいみゅのごはんしゃんをよこどりしにゃいでにぇ!?」
「くじゅはあっちにいくんだじぇ!!」
「ぢゃおっ!?」
他の赤ゆっくり達に弾き飛ばされ、餌を貪る赤ゆっくり達の中に入る事は出来なかった。
「これで終わりか。あー、かったるい。早く帰りてぇ……」
やがて餌が無くなり、若い店員は赤ゆっくり達のケースから離れて行った。
「げ~ぴゅ、ぽんぽんいっぱいだにぇ!」
「ちゅぎはもっちょおいちいごはんしゃんをよういしなさいにぇ!」
餌を食べ終えた赤ゆ達が思い思いの場所で寝ころんだり、談笑をする為に散らばって行った。
……餌があったであろう場所には、僅かな残りカスしか無かった。
「……」
赤めーりんはその残りカスに近づき、黙々とその残りカスを食べていた。
「ゆぷぷっ……、ゆっくちしてにゃいね!」
「よしゅのじぇれいみゅ、ほんちょうのこといっちゃ、めーりんにわりゅいのじぇ?ぷぷっ……」
「いやにぇ……、ときゃいはじゃにゃいわ……」
他の赤ゆっくり達は、そんな赤めーりんを蔑みの眼差しで見ていた。
やがて赤めーりんを馬鹿にするのも飽きたのか、食後の睡魔に襲われたのか、あるいはその両方か。
赤ゆっくり達は目を閉じてグースカと寝息を立て始めた。
「……」
赤めーりんは悔し涙を堪えていた。
泣けばさらに面白がって虐められる事を経験しているから。
ほんの十数秒の食事を終えた赤めーりんは、唯一の自分の場所である隅の方へと行き、眠りにつく為、静かに目を閉じた。
その赤めーりんは、ケース内の他の赤ゆっくり達と比べると、一回りサイズが小さかった。
顔色も悪く、一目で精神的なストレスと、栄養不足の両方に陥っている事が分かる。
さらにその赤めーりんには、体中のあちこちに生傷があり、帽子も所々破けていた。
何故この赤めーりんの状態がここまで悪いのか、それは赤めーりんが置かれている環境にあった。
「ぴゅんぴゅん!やっぱりにんげんにゃんて、くじゅばっかりだにぇ!」
「そうだじぇ!むかちゅくのじぇ!あぁぁぁぁっ!!むかちゅくのじえぇぇぇぇっ!!」
赤めーりんから少し離れた場所で、赤れいむと赤まりさが愚痴をこぼしていた。
その二匹の様子を、赤めーりんはビクビクと震えながら見ていた。
「まりちゃ!しゅとれちゅはっしゃんちようよ!」
「ゆっへっへ!しょれはいいかんがえなのじぇ!」
先程まで怒りの表情をしていた二匹の顔付きが一転し、良からぬ事を企んでいる顔付きになった。
そして二匹は、赤めーりんの方へと跳ねて行った。
「!?」
赤めーりんはこちらに来る二匹の事は気付いていた。
そして、これから行われる事も。
しかし赤めーりんは逃げ出す事が出来なかった。
臆病な性格ゆえに、ただ震える事しか、出来なかった。
「れいみゅたちがきにいっちぇもらえにゃいのは、おまえのしぇいだよ!」
「ぐじゅがまりちゃたちといっしょにいるだけで、はきけがしゅるのじぇ!」
二匹は醜悪な笑みを浮かべながら、赤めーりんを突き飛ばしたり、髪の毛に噛み付いて引っ張ったりして、赤めーりんをいたぶっていた。
何か嫌な事があった場合は、こうして赤めーりんを虐めてストレスを発散するのが、二匹の日課になっていた。
「……!……!!」
赤めーりんは自分の体に降りかかる痛みや、精神的な苦痛に、漏れそうになる声を必死に押さえて耐えていた。
もし少しでも悲痛な叫び声を上げようものなら、二匹はさらに面白がって、手を休めるどころか、さらに加速してしまうからだ。
赤めーりんの必死さとは裏腹に、二匹はこの行為を単なる『遊び』としか捉えていなかった。
「ぐじゅはしぇーしゃいしゅるよ!」
「ころしゃないだけでも、ありがたくおもうのじぇ!」
「……!!」
「ゆっ!にゃにしちぇりゅの?れいみゅもまじぇて!」
「いにゃかもののしぇーしゃいは、まかしぇてにぇ!」
そんな三匹の様子を見ていた他の赤ゆっくり達も、面白がってその『遊び』に参加する。
あっと言う間に、赤めーりんをいたぶる赤ゆっくりの数は十を超えていた。
この二匹だけでなく、ケース内の赤ゆっくり全てが、赤めーりんの敵と言っても過言ではなかった。
「しーしゃい!しぇーしゃい!」
「ゆゆ~ん!ゆっくちできりゅわ!」
「むきゅきゅ!おばかにはふしゃわしいわにぇ!」
赤ゆっくり達は赤めーりんをいたぶってはいるものの、本気で殺そうとまでは考えていなかった。
ゆっくりの死骸には、他の生物の死骸と同様に、死臭が存在する。
が、その詩死臭はゆっくりにしか分からないものとなっている。
そして、ゆっくりはその死臭を極端に嫌い、他ゆんの死臭が付いているゆっくりを、ゆっくり出来ない存在として徹底的に排除しようとする。
以前、ある赤ゆっくり二匹が殺し合いの喧嘩をして、生き残った赤ゆっくりが死臭のせいで他の赤ゆっくり達から制裁という名目でリンチを受けて殺された事がある。
なので、赤ゆっくり達はそこから学習し、赤めーりんを生かさず殺さず痛めつける方法を選んだ。
本当は皆、今すぐにでも赤めーりんを殺したいと考えているが、自分に死臭が付くのは避けたいと思う気持ちは同じだった。
「ふぅ……、きょうはこれくらいにしておくのじぇ!」
「ゆ~ん!しゅっきりー!」
「いにゃかものくしゃいにおいがしゅるめーりんは、はやきゅいなくにゃればいいのに……」
赤めーりんを虐めて、ある程度満足した赤ゆっくりは思い思いの場所へと移動していった。
「ぢゃおぅ……」
めーりん種は他のゆっくり種と比べると、皮が厚いので比較的丈夫である。
赤めーりんもその例に漏れず、怪我自体は大した事は無かった。
……が、心の傷は、そうはいかなかった。
体自体は比較的大丈夫でも、精神的には限界を迎えそうだった。
それでも、赤めーりんは耐えるしかなかった。
それしか、方法が無いと考えていたから。
「ふぅ……、今日も疲れたぜ……」
ケースの外では、店員が店の入り口のシャッターを下ろしていた。
午後七時、閉店時間になったのだ。
店内には三十代の男の店員と、二十代前半位の男の店員の二人がいた。
「おい、バイト。餌やりの方任せたからな。ほんじゃ、先に上がるわ」
「あ、お疲れさんしたー」
三十代の先輩と思われる店員が若い店員にそう言うと、三十代の店員は関係者用の部屋へと入って行った。
「……あー、面倒臭ぇなぁ。やっぱこういう店でバイトすんのはめんどいなぁ……」
若い店員は小声でブツブツ文句を言いながら、ケース内のゆっくり達に餌を配っていた。
そして赤ゆっくり達のケースの前へと来た。
若い店員がケースの天井部分の蓋を開けると、待ってましたとばかりに赤ゆっくり達が群がって来た。
「ゆゆっ!!にんげんしゃん、はやきゅごはんちょーだいにぇ!」
「おなかぺこぺこにゃんだじぇ!」
「はやきゅ!はやきゅ!」
全員がウネウネと背や舌を伸ばしたりして餌を欲しがる光景は、一種の人間が見たら思わず潰したい衝動に駆られる位に苛立ちを覚えるものだった。
「あぁ、ウゼぇ。何で俺がこいつらのケースの担当なんだか……。ほれ、飯だ」
若い店員は上から赤ゆっくり用の餌を入れた。
「む~ちゃむ~ちゃ、しょれにゃりー」
「まりちゃしゃまのぶんをとりゅんじゃにゃいのじぇ!」
「ちょっと!よこどりはときゃいはじゃにゃいわ!」
赤ゆっくり達は、上から落ちてくる餌に群がって、餌の味や割り込みをする赤ゆっくりに文句を言ったりしていた。
「ぢゃ、ぢゃお……」
赤めーりんもその餌を食べようと、赤ゆっくり達の方へと行った。
……だが。
「れいみゅのごはんしゃんをよこどりしにゃいでにぇ!?」
「くじゅはあっちにいくんだじぇ!!」
「ぢゃおっ!?」
他の赤ゆっくり達に弾き飛ばされ、餌を貪る赤ゆっくり達の中に入る事は出来なかった。
「これで終わりか。あー、かったるい。早く帰りてぇ……」
やがて餌が無くなり、若い店員は赤ゆっくり達のケースから離れて行った。
「げ~ぴゅ、ぽんぽんいっぱいだにぇ!」
「ちゅぎはもっちょおいちいごはんしゃんをよういしなさいにぇ!」
餌を食べ終えた赤ゆ達が思い思いの場所で寝ころんだり、談笑をする為に散らばって行った。
……餌があったであろう場所には、僅かな残りカスしか無かった。
「……」
赤めーりんはその残りカスに近づき、黙々とその残りカスを食べていた。
「ゆぷぷっ……、ゆっくちしてにゃいね!」
「よしゅのじぇれいみゅ、ほんちょうのこといっちゃ、めーりんにわりゅいのじぇ?ぷぷっ……」
「いやにぇ……、ときゃいはじゃにゃいわ……」
他の赤ゆっくり達は、そんな赤めーりんを蔑みの眼差しで見ていた。
やがて赤めーりんを馬鹿にするのも飽きたのか、食後の睡魔に襲われたのか、あるいはその両方か。
赤ゆっくり達は目を閉じてグースカと寝息を立て始めた。
「……」
赤めーりんは悔し涙を堪えていた。
泣けばさらに面白がって虐められる事を経験しているから。
ほんの十数秒の食事を終えた赤めーりんは、唯一の自分の場所である隅の方へと行き、眠りにつく為、静かに目を閉じた。
赤ゆっくり達は思っていた。
この箱の中では思い思いにゆっくり出来るものの、飯は不味く、うんうんの匂いが気になる。
何より、あの赤めーりんと一緒だと思うと、反吐が出そうだ。
いつの日か、馬鹿な人間に買われて飼いゆっくりになって、人間を奴隷にして、最高のゆっくりしたゆん生を送りたい。
だからこそ、願っていた。
この箱の中では思い思いにゆっくり出来るものの、飯は不味く、うんうんの匂いが気になる。
何より、あの赤めーりんと一緒だと思うと、反吐が出そうだ。
いつの日か、馬鹿な人間に買われて飼いゆっくりになって、人間を奴隷にして、最高のゆっくりしたゆん生を送りたい。
だからこそ、願っていた。
早く人間に飼われたい、と。
今日もそんな願いを胸に秘め、赤ゆっくり達は眠りについた。
赤めーりんは思っていた。
他の赤ゆっくり達から、クズと馬鹿にされ、暴力を受けながら過ごす日々。
このまま嬲り殺しにされる日々を送るのかと思うと、心底嫌になってくる。
先の見えないゆん生を送って、一生生きるのは嫌だ。もう、生きていてもどうしようも無い。希望なんか、自分には無い。
だからこそ、願っていた。
他の赤ゆっくり達から、クズと馬鹿にされ、暴力を受けながら過ごす日々。
このまま嬲り殺しにされる日々を送るのかと思うと、心底嫌になってくる。
先の見えないゆん生を送って、一生生きるのは嫌だ。もう、生きていてもどうしようも無い。希望なんか、自分には無い。
だからこそ、願っていた。
早く死んで楽になりたい、と。
今日もそんな願いを胸に秘め、赤めーりんは眠りについた。
……そんな願いを胸に秘めた本ゆん達に、ある転機が訪れようとしている事は、今は誰も気付いていなかった。
……翌日。
「む~ちゃ、む~ちゃ、しょれにゃり~」
「むきゅ!もっちょおいちいごはんしゃんがたべちゃいわ!」
「ふわぁ……、眠ぃ……。何で休日に限ってシフト入ってんだか……」
開店前のゆっくりショップの店内で、昨日の若い店員が愚痴を言いながら、ケース内の赤ゆっくり達に餌を与えていた。
今日は日曜日で、一週間の中で一番来客の多い曜日である。
と言っても、ゆっくり達には曜日など知った事ではないのだが。
「まぁまぁのあじにぇ!」
「はぁ、ぱしゃぱしゃのごはんしゃんはあきちゃのじぇ……」
今日も同じように、赤ゆっくり達は餌の味に文句を言いながら食べていた。
「……」
そんな赤ゆ達を、赤めーりんはただ隅の方で、無言でじっと見ていた。
赤めーりんは、もはや餌場へ行く気など全く起きなかった。
自分が餌を食べようとしても、必ず来るなと言われて追い返される。
皆が食べ終わった頃には、全て綺麗に平らげられているか、残りカスがあるかのどちらかだ。
だからこそ、赤めーりんは諦めていて、そしてこう考えていた。
「むきゅ!もっちょおいちいごはんしゃんがたべちゃいわ!」
「ふわぁ……、眠ぃ……。何で休日に限ってシフト入ってんだか……」
開店前のゆっくりショップの店内で、昨日の若い店員が愚痴を言いながら、ケース内の赤ゆっくり達に餌を与えていた。
今日は日曜日で、一週間の中で一番来客の多い曜日である。
と言っても、ゆっくり達には曜日など知った事ではないのだが。
「まぁまぁのあじにぇ!」
「はぁ、ぱしゃぱしゃのごはんしゃんはあきちゃのじぇ……」
今日も同じように、赤ゆっくり達は餌の味に文句を言いながら食べていた。
「……」
そんな赤ゆ達を、赤めーりんはただ隅の方で、無言でじっと見ていた。
赤めーりんは、もはや餌場へ行く気など全く起きなかった。
自分が餌を食べようとしても、必ず来るなと言われて追い返される。
皆が食べ終わった頃には、全て綺麗に平らげられているか、残りカスがあるかのどちらかだ。
だからこそ、赤めーりんは諦めていて、そしてこう考えていた。
このまま何も食べないで過ごせば、いつか死ねるのではないだろうか。
それは、純粋無垢な赤ゆっくりが考えるような事では無かった。
もはや赤めーりんの自殺願望は、深刻な状態まで来ていたのである。
そんな赤めーりんの状態とは余所に、ガラガラとシャッターが上がる音が聞こえてきた。
午前九時、開店時間になったのだ。
「おい、バイト!こっち手伝ってくれ!」
「あ、はーい」
先輩の店員に呼ばれ、若い店員がレジの方へと行った。
「きょうこそにんげんに、れいみゅをかっちぇもりゃうよ!」
「はやきゅかいゆっくちになりちゃいね!」
「むきゅ!にんげんをどりぇいにしゅるわ!」
そしていつも通り、赤ゆっくり達は人間の目に留まる為、媚びた笑顔と尻振りの練習をしていた。
赤めーりんは、ただじっとしているだけだった。
そして書開店から十数分後、最初の客が訪れた。
年齢は二十歳位の、優しそうな外見の青年だった。
「あ、いらっしゃいませー。今日は何をお探しですか?」
若い店員が、その青年の接客をしていた。
「えーと、ゆっくりフード二つと……、あ、あと、あのケースの中のゆっくり一匹下さい」
青年が指指したのは……、店内の隅の方の、赤ゆっくり達がいるケースだった。
「「「「「ゆっ!?」」」」」
赤ゆっくり達は青年の事に気付き、目を輝かせた。
「種類はどうしますか?」
「あ、何でも良いです」
「かしこまりましたー。少々お待ち下さい」
若い店員は青年にそう告げると、青年をその場で待たせ、レジから小さい袋を一つ取り出すと、赤ゆっくり達のケースの方へ走って行った。
「ゆっ!!れいみゅだよ!れいみゅがいちばんきゃわいいよ!?」
「まりちゃはとっちぇもきゃっこいいから、ゆっくちできりゅのじぇ!!」
「ときゃいはなありちゅがいちばんおにあいよ!!」
ケースの中の赤ゆっくり達は、必死に自分を売りこんでいた。
「どいつにすっかな……、こいつで良いか」
若い店員はケースの天井部分の蓋を開け、適当に一匹選び、掴んだ。
もはや赤めーりんの自殺願望は、深刻な状態まで来ていたのである。
そんな赤めーりんの状態とは余所に、ガラガラとシャッターが上がる音が聞こえてきた。
午前九時、開店時間になったのだ。
「おい、バイト!こっち手伝ってくれ!」
「あ、はーい」
先輩の店員に呼ばれ、若い店員がレジの方へと行った。
「きょうこそにんげんに、れいみゅをかっちぇもりゃうよ!」
「はやきゅかいゆっくちになりちゃいね!」
「むきゅ!にんげんをどりぇいにしゅるわ!」
そしていつも通り、赤ゆっくり達は人間の目に留まる為、媚びた笑顔と尻振りの練習をしていた。
赤めーりんは、ただじっとしているだけだった。
そして書開店から十数分後、最初の客が訪れた。
年齢は二十歳位の、優しそうな外見の青年だった。
「あ、いらっしゃいませー。今日は何をお探しですか?」
若い店員が、その青年の接客をしていた。
「えーと、ゆっくりフード二つと……、あ、あと、あのケースの中のゆっくり一匹下さい」
青年が指指したのは……、店内の隅の方の、赤ゆっくり達がいるケースだった。
「「「「「ゆっ!?」」」」」
赤ゆっくり達は青年の事に気付き、目を輝かせた。
「種類はどうしますか?」
「あ、何でも良いです」
「かしこまりましたー。少々お待ち下さい」
若い店員は青年にそう告げると、青年をその場で待たせ、レジから小さい袋を一つ取り出すと、赤ゆっくり達のケースの方へ走って行った。
「ゆっ!!れいみゅだよ!れいみゅがいちばんきゃわいいよ!?」
「まりちゃはとっちぇもきゃっこいいから、ゆっくちできりゅのじぇ!!」
「ときゃいはなありちゅがいちばんおにあいよ!!」
ケースの中の赤ゆっくり達は、必死に自分を売りこんでいた。
「どいつにすっかな……、こいつで良いか」
若い店員はケースの天井部分の蓋を開け、適当に一匹選び、掴んだ。
「……ぢゃお?」
若い店員が掴んだのは、赤めーりんだった。
「「「「……はあぁぁぁぁっ!?」」」」
「「「「にゃんでえぇぇぇぇっ!?」」」」
「「「「にゃんでしょいちゅにゃのおぉぉぉぉっ!?」」」」
「「「「ゆっくちできにゃいくじゅにゃのにいぃぃぃぃっ!!」」」」
「あー、うっせぇなぁ……、静かにしろよ、お前ら……」
若い店員は鬱陶しそうに小声で呟き、自分が選ばれるとばかり思っていた赤ゆっくり達は、全員目を血走らせ、歯茎を剥き出しにしながら叫び声を上げた。
赤めーりんはただ、呆然としていた。
……これは、何かの冗談だろうか。
自分が、ゆっくり出来ないクズと言われ続けてきた、自分が選ばれるなんて。
「「「「にゃんでえぇぇぇぇっ!?」」」」
「「「「にゃんでしょいちゅにゃのおぉぉぉぉっ!?」」」」
「「「「ゆっくちできにゃいくじゅにゃのにいぃぃぃぃっ!!」」」」
「あー、うっせぇなぁ……、静かにしろよ、お前ら……」
若い店員は鬱陶しそうに小声で呟き、自分が選ばれるとばかり思っていた赤ゆっくり達は、全員目を血走らせ、歯茎を剥き出しにしながら叫び声を上げた。
赤めーりんはただ、呆然としていた。
……これは、何かの冗談だろうか。
自分が、ゆっくり出来ないクズと言われ続けてきた、自分が選ばれるなんて。
……自分が、あの人間さんに、買ってもらった。
そう考えた瞬間、赤めーりんは目から涙がこぼれ落ちそうになった。
ここから出られる。
そう思うと、嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
もう、これからは虐められなくても良いんだ。
もう、これからは死にたいなんて思わなくても良いんだ。
ここから出られる。
そう思うと、嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
もう、これからは虐められなくても良いんだ。
もう、これからは死にたいなんて思わなくても良いんだ。
赤めーりんは、これからの自分の将来が、一体どういうものになるのか、夢を膨らませ……。
「あ、すみませーん、やっぱりあと四匹追加で」
青年のその言葉を聞いた瞬間、その淡く儚い夢を、霧散させる事になった。
「あ、はーい、かしこまりました」
青年にそう言われた若い店員は、赤めーりんを袋の中に入れると、再びケース内に手を入れ、同じように適当に赤ゆっくりを四匹選んだ。
「ゆゆ~ん!れいみゅはかちぐみだにぇ!」
「ゆっへっへ!めーりん、なかよくしゅるのじぇ~?」
「むっきゅっきゅ!しゅとれしゅはっしゃんどうぐもいっしょにゃんて、ちゅいてりゅわ!」
「あのにんげん、みるめがありゅわね!」
「ぢゃ……、ぢゃお……」
赤めーりんは自分と同じ袋に入れられた赤ゆっくり達を見て震えあがった。
中に入れられたのは、赤れいむ、赤まりさ、赤ぱちゅりー、赤ありすが一匹ずつだった。
何の因果か、その四匹は、普段他の赤ゆっくり達を率先して、赤めーりんを虐めていた、いわゆる主犯格のメンバーだった。
その四匹がお兄さんに買われたと言う事は、これから先、ずっとこの四匹と一緒に暮らすという事になる。
「ゆっへっへ!にんげんのおうちにちゅいたら、しゃっしょくいじめてやりゅのじぇ!」
「むっきゅん!いまはいじめにゃいであげちょくわ!かんしゃちなちゃい!」
袋の中は狭いからと感じたのか、赤まりさと赤ぱちゅりーがそう言った。
「……っ!!」
赤めーりんはギュっと、目を閉じた。
これ以上、現実を見たくないと思ったからだ。
「ゆゆ~ん!めーりんのくしぇに、ゆっくちできりゅにゃんておもっちゃの?」
「ばきゃなの?ちにゅの?」
そんな赤めーりんに対し、赤れいむと赤ありすは容赦ない言葉を浴びせた。
青年にそう言われた若い店員は、赤めーりんを袋の中に入れると、再びケース内に手を入れ、同じように適当に赤ゆっくりを四匹選んだ。
「ゆゆ~ん!れいみゅはかちぐみだにぇ!」
「ゆっへっへ!めーりん、なかよくしゅるのじぇ~?」
「むっきゅっきゅ!しゅとれしゅはっしゃんどうぐもいっしょにゃんて、ちゅいてりゅわ!」
「あのにんげん、みるめがありゅわね!」
「ぢゃ……、ぢゃお……」
赤めーりんは自分と同じ袋に入れられた赤ゆっくり達を見て震えあがった。
中に入れられたのは、赤れいむ、赤まりさ、赤ぱちゅりー、赤ありすが一匹ずつだった。
何の因果か、その四匹は、普段他の赤ゆっくり達を率先して、赤めーりんを虐めていた、いわゆる主犯格のメンバーだった。
その四匹がお兄さんに買われたと言う事は、これから先、ずっとこの四匹と一緒に暮らすという事になる。
「ゆっへっへ!にんげんのおうちにちゅいたら、しゃっしょくいじめてやりゅのじぇ!」
「むっきゅん!いまはいじめにゃいであげちょくわ!かんしゃちなちゃい!」
袋の中は狭いからと感じたのか、赤まりさと赤ぱちゅりーがそう言った。
「……っ!!」
赤めーりんはギュっと、目を閉じた。
これ以上、現実を見たくないと思ったからだ。
「ゆゆ~ん!めーりんのくしぇに、ゆっくちできりゅにゃんておもっちゃの?」
「ばきゃなの?ちにゅの?」
そんな赤めーりんに対し、赤れいむと赤ありすは容赦ない言葉を浴びせた。
……馬鹿だった。
少しでも、幸せを望んだ自分が、馬鹿だった。
思えば、最初から分かっていた事だった。
自分が幸せになれるなんて、絶対にあり得ない。
やっぱり自分は、永遠にこのままだ。
少しでも、幸せを望んだ自分が、馬鹿だった。
思えば、最初から分かっていた事だった。
自分が幸せになれるなんて、絶対にあり得ない。
やっぱり自分は、永遠にこのままだ。
「えーっと、では、ゆっくりフード二品と一緒に会計の方させて頂きますので、レジへどうぞ」
若い店員は赤めーりん達が入った袋を、レジのカウンターに置いてあった、小さな箱の中に入れた。
その箱は加工所製の低コストの簡易防音ケースで、外からは中が見えない仕様になっていた。
この店では、赤ゆっくりの金切り声を気にする客の為に、防音ケースの中に入れて客に渡すようにしている。
箱の中に入れられる瞬間、赤めーりんは見てしまった。
若い店員は赤めーりん達が入った袋を、レジのカウンターに置いてあった、小さな箱の中に入れた。
その箱は加工所製の低コストの簡易防音ケースで、外からは中が見えない仕様になっていた。
この店では、赤ゆっくりの金切り声を気にする客の為に、防音ケースの中に入れて客に渡すようにしている。
箱の中に入れられる瞬間、赤めーりんは見てしまった。
「ヒャッハー!!すみません!このケースの中の赤ゆっくり、全部くださいなぁ!!」
「「「「いやぢゃあぁぁぁぁっ!!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃっ!!」」」」
「「「「いやぢゃあぁぁぁぁっ!!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃっ!!」」」」
先程自分がいたケースの前で、モヒカン頭の虐待鬼威惨風の男性が、ケースの中の赤ゆっくりを全て購入しようとしている光景を。
「ゆぷぷっ!!じぇんじぇんゆっくちできにゃいにぇ!」
「おお、あわりぇ、あわりぇ!」
「むっきゅん!やっぱりぱちぇたちはかちぐみにぇ!」
「ときゃいはなありちゅは、いにゃかもののれんちゅうとはちがうわ!」
四匹も同じようにその光景を見ており、虐待鬼威惨に購入された、かつてのルームメイト達を蔑んでいた。
自分達は勝ち組で、向こう側は負け組だと思っているのだろう。
その負け組とやらの、これからのゆん生は、言うまででも無いだろう。
あの人間を奴隷にして、あまあまを貢がせ、心行くまでゆっくりする。
四匹は、これから自分達が送るであろう輝かしい将来を思い描いていた。
「おお、あわりぇ、あわりぇ!」
「むっきゅん!やっぱりぱちぇたちはかちぐみにぇ!」
「ときゃいはなありちゅは、いにゃかもののれんちゅうとはちがうわ!」
四匹も同じようにその光景を見ており、虐待鬼威惨に購入された、かつてのルームメイト達を蔑んでいた。
自分達は勝ち組で、向こう側は負け組だと思っているのだろう。
その負け組とやらの、これからのゆん生は、言うまででも無いだろう。
あの人間を奴隷にして、あまあまを貢がせ、心行くまでゆっくりする。
四匹は、これから自分達が送るであろう輝かしい将来を思い描いていた。
赤めーりんは酷く後悔していた。
どうして、自分があそこにいなかったのだろうか。
もし、あの時選ばれたのが自分じゃなかったら、あのゆっくり出来なさそうな人間さんに、買われていたはずだ。
そうすれば、あの人間さんに殺してもらえたのではないか。
……死にたい。
今すぐに死んで、楽になりたい。
虐められ抜いて一生を終えて死ぬなら、あの人間さんに殺されて、いますぐに死にたい。
そう思っても、赤めーりんにはどうする事も出来なかった。
そうすれば、あの人間さんに殺してもらえたのではないか。
……死にたい。
今すぐに死んで、楽になりたい。
虐められ抜いて一生を終えて死ぬなら、あの人間さんに殺されて、いますぐに死にたい。
そう思っても、赤めーりんにはどうする事も出来なかった。
……やっぱり、自分の願いは絶対に叶わない。
そう思い、赤めーりんは目を開いた。
その目には、もはや何も映っていなかった。
その目には、もはや何も映っていなかった。
「お会計の方は、合計で千二百五十円になりまーす」
「はい」
「ありがとうございましたー。またお越しくださーい」
会計を済ませた青年は、店の外へと出て、家路へと向かった。
会計の際に貰った袋の中には、ゆっくりフード二箱と、赤めーりん達が入った小さな箱が一つあった。
低コスト性とは言え、さすが加工所製と言うべきか、箱の中の様子はうかがえず、声が聞こえる事は無かった。
青年はどことなく、急いでいるようだった。
その理由は、青年の家にいる『同居人』にあった。
「さて、早く帰るか。首を長くして待ってるだろうし。……おまかせで入れてもらったけど、何が入ってるんだろうな?」
青年は小さな箱を見ながら、そう呟いた。
その呟きは、中に聞こえる事は無かった。
「はい」
「ありがとうございましたー。またお越しくださーい」
会計を済ませた青年は、店の外へと出て、家路へと向かった。
会計の際に貰った袋の中には、ゆっくりフード二箱と、赤めーりん達が入った小さな箱が一つあった。
低コスト性とは言え、さすが加工所製と言うべきか、箱の中の様子はうかがえず、声が聞こえる事は無かった。
青年はどことなく、急いでいるようだった。
その理由は、青年の家にいる『同居人』にあった。
「さて、早く帰るか。首を長くして待ってるだろうし。……おまかせで入れてもらったけど、何が入ってるんだろうな?」
青年は小さな箱を見ながら、そう呟いた。
その呟きは、中に聞こえる事は無かった。
「ただいまー」
十分後、青年は自分の家に帰宅した。
すると、いつも自分の声を聞くと出迎えてくれるはずの『同居人』は、姿を見せなかった。
「昼寝でもしてるのかな?……まぁ良いや」
青年は特に気にせず、居間へと向かった。
居間では、座布団を枕にしながらスヤスヤと寝ている『同居人』の姿があった。
青年はそれを確認すると、袋から赤めーりん達が入っている箱を取り出し、箱を開けた。
そして、中から袋を取り出し、口の部分を下に、袋を傾けた。
「ゆっ!?」
「びゃっ!?」
「むきゅっ!?」
「いぢゃっ!?」
袋を傾けた事で、中から赤ゆっくり達がボロボロと畳の上に落ちてきた。
「あれ?まだ中に一匹いるな。……ま、四匹いれば十分か」
袋の中にはまだ赤めーりんがいたが、青年は赤めーりんを袋の中から出さずに、そのまま畳の上に置いた。
「ぴゅんぴゅん!にゃにしゅるの!?」
「いちゃかっちゃのじぇ!?」
「むきゅ!!いきにゃりひどいわ!」
「じぇんじぇんときゃいはじゃにゃいわ!」
赤ゆっくり達は突然畳の上に落とされた事に腹を立てていた。
一体どうしてこんな事をするんだと言わんばかりの表情で、青年に対し怒りを露わにしていた。
「おーい、起きろー。帰ったぞー」
しかし、青年は赤ゆっくり達を無視して、寝息を立てていた『同居人』の顔の頬をぺちぺちと軽く叩いていた。
「にゃんでれいみゅをむち……、ひぃっ!?」
「どうちたのじぇ、れい……、ゆひゃあっ!!」
「む、むきゅ……!?」
「にゃ……、にゃんで!?にゃんでぇ!?」
自分達を無視した青年達に文句を言おうとした赤ゆっくり達は、『同居人』の存在に気付き、その姿を見て、驚愕した。
「う……、ん……、なぁに……?」
その『同居人』は、気持ち良く昼寝をしていた所を起こされたのか、少々不機嫌そうだ。
「ただいま。今日は五匹買ってきたからな」
「えっ!?ほんと!?」
「袋の中にもう一匹いるけど、夕飯食えなくなるから、明日食べるようにしとけよ?」
「うー!」
十分後、青年は自分の家に帰宅した。
すると、いつも自分の声を聞くと出迎えてくれるはずの『同居人』は、姿を見せなかった。
「昼寝でもしてるのかな?……まぁ良いや」
青年は特に気にせず、居間へと向かった。
居間では、座布団を枕にしながらスヤスヤと寝ている『同居人』の姿があった。
青年はそれを確認すると、袋から赤めーりん達が入っている箱を取り出し、箱を開けた。
そして、中から袋を取り出し、口の部分を下に、袋を傾けた。
「ゆっ!?」
「びゃっ!?」
「むきゅっ!?」
「いぢゃっ!?」
袋を傾けた事で、中から赤ゆっくり達がボロボロと畳の上に落ちてきた。
「あれ?まだ中に一匹いるな。……ま、四匹いれば十分か」
袋の中にはまだ赤めーりんがいたが、青年は赤めーりんを袋の中から出さずに、そのまま畳の上に置いた。
「ぴゅんぴゅん!にゃにしゅるの!?」
「いちゃかっちゃのじぇ!?」
「むきゅ!!いきにゃりひどいわ!」
「じぇんじぇんときゃいはじゃにゃいわ!」
赤ゆっくり達は突然畳の上に落とされた事に腹を立てていた。
一体どうしてこんな事をするんだと言わんばかりの表情で、青年に対し怒りを露わにしていた。
「おーい、起きろー。帰ったぞー」
しかし、青年は赤ゆっくり達を無視して、寝息を立てていた『同居人』の顔の頬をぺちぺちと軽く叩いていた。
「にゃんでれいみゅをむち……、ひぃっ!?」
「どうちたのじぇ、れい……、ゆひゃあっ!!」
「む、むきゅ……!?」
「にゃ……、にゃんで!?にゃんでぇ!?」
自分達を無視した青年達に文句を言おうとした赤ゆっくり達は、『同居人』の存在に気付き、その姿を見て、驚愕した。
「う……、ん……、なぁに……?」
その『同居人』は、気持ち良く昼寝をしていた所を起こされたのか、少々不機嫌そうだ。
「ただいま。今日は五匹買ってきたからな」
「えっ!?ほんと!?」
「袋の中にもう一匹いるけど、夕飯食えなくなるから、明日食べるようにしとけよ?」
「うー!」
その『同居人』は、嬉しそうに、背中から生えた羽をパタパタと羽ばたかせた。
「「「「にゃ、にゃんで……」
「それじゃ、俺、二階にいるから。何かあったら呼べよ、『ふらん』」
「「「「にゃんで『ふらん』がここにいりゅのおぉぉぉぉっ!?」」」」
「「「「にゃんで『ふらん』がここにいりゅのおぉぉぉぉっ!?」」」」
「うー!わかった!」
青年の自宅の『同居人』……、胴付きの『ゆっくりふらん』は元気良く、ニコリと笑って青年に返事をした。
「ぢゃお……」
薄暗い袋の中で、赤めーりんは目を覚ました。
どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。
「ぢゃお……?」
ここはどこだろうか?
それに、何やら袋の外が騒がしいような……。
そう思いながら、赤めーりんは這って袋の外から出た。
薄暗い袋の中で、赤めーりんは目を覚ました。
どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。
「ぢゃお……?」
ここはどこだろうか?
それに、何やら袋の外が騒がしいような……。
そう思いながら、赤めーりんは這って袋の外から出た。
「ぴゃあぁぁぁぁっ!!こっちこにゃいでえぇぇぇぇっ!!」
「まりちゃはおいちくにゃいのじぇ!!たべりゅなら、ほかのみんにゃにしゅるのじえぇぇぇぇっ!?」
「むきゅわあぁぁぁぁっ!!たしゅけてえぇぇぇぇっ!!」
「ありしゅはいにゃかものでいいでしゅから、ゆるちでくだしゃいぃぃぃぃっ!!」
「うー、どれからたべようかな?」
「まりちゃはおいちくにゃいのじぇ!!たべりゅなら、ほかのみんにゃにしゅるのじえぇぇぇぇっ!?」
「むきゅわあぁぁぁぁっ!!たしゅけてえぇぇぇぇっ!!」
「ありしゅはいにゃかものでいいでしゅから、ゆるちでくだしゃいぃぃぃぃっ!!」
「うー、どれからたべようかな?」
……一体なんだろう、これは。
赤めーりんは呆然としながらその光景を見ていた。
自分より、ずっと大きいゆっくりが、あの四匹を見てペロリと舌舐めずりをしていた。
四匹は涙を流し、しーしーを漏らしながら、必死に命乞いをしていた。
……その姿は、とてもあの意地悪な四匹だとは思えなかった。
「うー、やっぱりよんひきぜんぶ、まとめてたべようかな?」
「「「「ゆんやあぁぁぁぁっ!?」」」」
対する大きなゆっくりは、今までに見た事が無いゆっくりだけど、自分の頭の中に刻まれた記憶が、その大きなゆっくりの名前を覚えていた。
あれは、ふらんだ。
確か、ゆっくり出来ないゆっくりだったと思う。
赤めーりんの知識では、そんな答えを叩きだすのが限界だった。
「うー、きめた!やっぱりぜんぶたべる!」
「「「「ぴゃあぁぁぁぁっ!!」」」」
あのふらんは、四匹を食べようとしている。
赤めーりんは呆然としながらその光景を見ていた。
自分より、ずっと大きいゆっくりが、あの四匹を見てペロリと舌舐めずりをしていた。
四匹は涙を流し、しーしーを漏らしながら、必死に命乞いをしていた。
……その姿は、とてもあの意地悪な四匹だとは思えなかった。
「うー、やっぱりよんひきぜんぶ、まとめてたべようかな?」
「「「「ゆんやあぁぁぁぁっ!?」」」」
対する大きなゆっくりは、今までに見た事が無いゆっくりだけど、自分の頭の中に刻まれた記憶が、その大きなゆっくりの名前を覚えていた。
あれは、ふらんだ。
確か、ゆっくり出来ないゆっくりだったと思う。
赤めーりんの知識では、そんな答えを叩きだすのが限界だった。
「うー、きめた!やっぱりぜんぶたべる!」
「「「「ぴゃあぁぁぁぁっ!!」」」」
あのふらんは、四匹を食べようとしている。
……つまり、自分も食べようとしている。
そう考えた瞬間、赤めーりんを激しい恐怖が襲った。
怖い。
怖い。
怖い。
赤めーりんは、赤ゆっくり達に虐められる時とは比べ物にならない位の恐怖に襲われ、全く動けなくなった。
「ゆっ!?しょ、しょうだよ!くじゅめーりんがいちゃよ!」
「ゆっ!?しょ、しょうにゃのじぇ!!」
「むきゅうっ!!ちゃんしゅにぇ!!」
「ときゃいはのありしゅは、ここでちぬうんめいじゃにゃいわ!!」
「うー?」
すると、赤ゆっくり達は赤めーりんの存在に気付き、赤めーりんの方へと跳ねて行った。
ふらんは一瞬訳が分からずポカンとしていたが、赤めーりんの存在に気付いたようだ。
「ぢゃ、ぢゃお!?」
「どいちぇにぇっ!!」
「まりちゃたちのおとりににゃるんだじぇ!!」
赤ゆっくり達は赤めーりんに体当たりをして、ふらんの方へ弾き飛ばした。
「ぢゃおっ!!」
「むきゅ!!いみゃよ!」
「ゆっくちにげりゅわ!」
赤ゆっくり達は赤めーりんがふらんの目の前に転がった事を確認すると、廊下の方へ跳ねて逃げて行った。
「ぢゃ……、お……」
「うー……」
赤めーりんはふらんを目の当たりにしてブルブルと震えていた。
ふらんは何故かすぐに手出ししようとはしなかったが、いつ食べられるか分からない。
遅かれ早かれ、自分はここで死ぬ。
そう思った瞬間、赤めーりんはある事に気付いた。
怖い。
怖い。
怖い。
赤めーりんは、赤ゆっくり達に虐められる時とは比べ物にならない位の恐怖に襲われ、全く動けなくなった。
「ゆっ!?しょ、しょうだよ!くじゅめーりんがいちゃよ!」
「ゆっ!?しょ、しょうにゃのじぇ!!」
「むきゅうっ!!ちゃんしゅにぇ!!」
「ときゃいはのありしゅは、ここでちぬうんめいじゃにゃいわ!!」
「うー?」
すると、赤ゆっくり達は赤めーりんの存在に気付き、赤めーりんの方へと跳ねて行った。
ふらんは一瞬訳が分からずポカンとしていたが、赤めーりんの存在に気付いたようだ。
「ぢゃ、ぢゃお!?」
「どいちぇにぇっ!!」
「まりちゃたちのおとりににゃるんだじぇ!!」
赤ゆっくり達は赤めーりんに体当たりをして、ふらんの方へ弾き飛ばした。
「ぢゃおっ!!」
「むきゅ!!いみゃよ!」
「ゆっくちにげりゅわ!」
赤ゆっくり達は赤めーりんがふらんの目の前に転がった事を確認すると、廊下の方へ跳ねて逃げて行った。
「ぢゃ……、お……」
「うー……」
赤めーりんはふらんを目の当たりにしてブルブルと震えていた。
ふらんは何故かすぐに手出ししようとはしなかったが、いつ食べられるか分からない。
遅かれ早かれ、自分はここで死ぬ。
そう思った瞬間、赤めーりんはある事に気付いた。
なんだ、叶ったじゃないか、願い事。
それは、苦しい時、辛い時、いつも赤めーりんが思っていた事。
生きていても何も良い事が無いなら、いっそ死んでしまえば良いと、そう考えていた。
それが今、叶おうとしている。
自然と、目から涙がこぼれてきた。
「ぢゃお……」
他の赤ゆっくり達から虐められている時も、人間さんに選ばれた時にも、結局出る事が無かった涙が、ボロボロとこぼれ落ちた。
自分は、嬉しいのだろうか。
それとも、悲しいのだろうか。
どうして自分が泣いているのか、赤めーりんには分からなかった。
ただ、分かる事が二つだけある。
一つ目は、こんな自分でも叶う願い事があると言う事。
そして二つ目は、もうすぐ自分が望んだ結末を迎えようとしている事。
……それさえ分かれば、もう、良いや。
赤めーりんはゆっくりと、目を閉じた。
「……」
ふらんはそんな赤めーりんを手の上に乗せ、自分の顔の方へと近づけた。
ああ、やっぱり食べられるんだ。
そう思った赤めーりんの頭の中に、安堵感か、脱力感か、良く分からない感情が広がっていた。
生きていても何も良い事が無いなら、いっそ死んでしまえば良いと、そう考えていた。
それが今、叶おうとしている。
自然と、目から涙がこぼれてきた。
「ぢゃお……」
他の赤ゆっくり達から虐められている時も、人間さんに選ばれた時にも、結局出る事が無かった涙が、ボロボロとこぼれ落ちた。
自分は、嬉しいのだろうか。
それとも、悲しいのだろうか。
どうして自分が泣いているのか、赤めーりんには分からなかった。
ただ、分かる事が二つだけある。
一つ目は、こんな自分でも叶う願い事があると言う事。
そして二つ目は、もうすぐ自分が望んだ結末を迎えようとしている事。
……それさえ分かれば、もう、良いや。
赤めーりんはゆっくりと、目を閉じた。
「……」
ふらんはそんな赤めーりんを手の上に乗せ、自分の顔の方へと近づけた。
ああ、やっぱり食べられるんだ。
そう思った赤めーりんの頭の中に、安堵感か、脱力感か、良く分からない感情が広がっていた。
「うー、めーりん、なかないで」
……二週間後。
「あー、小腹空いたな。今日はカスタードと餡子が食べたいな」
青年は自宅の台所の隅に置かれている箱を覗いてそう呟いた。
箱は四つあり、その全てが加工所印のマークが付いていた。
その箱の中に、それぞれれいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありすの成体サイズのゆっくりが一匹ずつ入れられていた。
「やっぱ、ふらんに言っといて食べるのを我慢させておいて正解だったな」
……そう、この成体サイズのゆっくりは、あの時青年が購入した赤ゆっくり達が成長した姿だった。
結局廊下に出たものの、青年の家から逃げ出す事は出来ず、青年に捕まってしまった訳だ。
……そして、その外見は四匹とも見るに堪えないものだった。
底部を焼かれ、移動出来ないようにされていた。
口を縫われ、声を発する事が出来ないようにされていた。
後頭部に筒のようなものを刺され、口から食べ物を摂取出来ない分、オレンジジュースや砂糖水を流しこまれ、衰弱死しないようにされていた。
そして、四匹の額には、実ゆっくりが実っていた。
「加工所産の精子餡はすごい効き目だなぁ。一発仕込めば、実ゆっくりを取っても取っても、オレンジジュース流し込めば、一週間は勝手に生えるんだから」
青年はそう言いながら、れいむとありすの茎から実ゆっくりを二匹ずつむしり取り、それを頬張った。
(やめちぇにぇ!れいみゅのおちびちゃん、たべにゃいでえぇぇぇぇっ!)
(おにぇがい!ありしゅのときゃいはなおちびちゃん、かえちてえぇぇぇぇっ!!)
れいむとありすは、必死にモゾモゾと動いて抗議したが、青年はそれに気付く様子はなさそうだ。
「うーん……、おいまりさ、昨日お前のガキ食べたけど、やっぱれいむのより美味しくないな。質の問題か?」
(ちにえぇぇぇぇっ!!まりちゃのおちびをたべりゅげちゅはちにえぇぇぇぇっ!!)
「やっぱ生クリームが一番かな。ぱちゅりー、お前には特に頑張ってもらうからな」
(むきゅうぅぅぅぅっ!!もうおちびちゃんちゅくりたくにゃいぃぃぃぃっ!!)
四匹は涙を流しながら、青年を見つめるが、青年は特に気にした様子は無かった。
「さーて、腹もそれなりに膨れたから、昼寝でもするかぁ」
そう言って青年は台所を後にした。
残されたのは、実ゆっくり製造機にされた四匹の元赤ゆっくり達だけとなった。
体格こそ成体ゆっくりだが、それは無理矢理過剰な栄養を摂取されたせいで、精神年齢の方は全然進んでいなかった。
四匹は分からなかった。
一体どうして、こんな事になってしまったのか。
人間を奴隷にして、快適なゆん生を送るはずだったのに、どこで歯車が狂ってしまったのか。
……四匹は知らないが、あえて言うならば、最初から全てが狂っていたと言えるかもしれない。
四匹が過ごしていたゆっくりショップのケースの表側に、こう記されていた。
青年は自宅の台所の隅に置かれている箱を覗いてそう呟いた。
箱は四つあり、その全てが加工所印のマークが付いていた。
その箱の中に、それぞれれいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありすの成体サイズのゆっくりが一匹ずつ入れられていた。
「やっぱ、ふらんに言っといて食べるのを我慢させておいて正解だったな」
……そう、この成体サイズのゆっくりは、あの時青年が購入した赤ゆっくり達が成長した姿だった。
結局廊下に出たものの、青年の家から逃げ出す事は出来ず、青年に捕まってしまった訳だ。
……そして、その外見は四匹とも見るに堪えないものだった。
底部を焼かれ、移動出来ないようにされていた。
口を縫われ、声を発する事が出来ないようにされていた。
後頭部に筒のようなものを刺され、口から食べ物を摂取出来ない分、オレンジジュースや砂糖水を流しこまれ、衰弱死しないようにされていた。
そして、四匹の額には、実ゆっくりが実っていた。
「加工所産の精子餡はすごい効き目だなぁ。一発仕込めば、実ゆっくりを取っても取っても、オレンジジュース流し込めば、一週間は勝手に生えるんだから」
青年はそう言いながら、れいむとありすの茎から実ゆっくりを二匹ずつむしり取り、それを頬張った。
(やめちぇにぇ!れいみゅのおちびちゃん、たべにゃいでえぇぇぇぇっ!)
(おにぇがい!ありしゅのときゃいはなおちびちゃん、かえちてえぇぇぇぇっ!!)
れいむとありすは、必死にモゾモゾと動いて抗議したが、青年はそれに気付く様子はなさそうだ。
「うーん……、おいまりさ、昨日お前のガキ食べたけど、やっぱれいむのより美味しくないな。質の問題か?」
(ちにえぇぇぇぇっ!!まりちゃのおちびをたべりゅげちゅはちにえぇぇぇぇっ!!)
「やっぱ生クリームが一番かな。ぱちゅりー、お前には特に頑張ってもらうからな」
(むきゅうぅぅぅぅっ!!もうおちびちゃんちゅくりたくにゃいぃぃぃぃっ!!)
四匹は涙を流しながら、青年を見つめるが、青年は特に気にした様子は無かった。
「さーて、腹もそれなりに膨れたから、昼寝でもするかぁ」
そう言って青年は台所を後にした。
残されたのは、実ゆっくり製造機にされた四匹の元赤ゆっくり達だけとなった。
体格こそ成体ゆっくりだが、それは無理矢理過剰な栄養を摂取されたせいで、精神年齢の方は全然進んでいなかった。
四匹は分からなかった。
一体どうして、こんな事になってしまったのか。
人間を奴隷にして、快適なゆん生を送るはずだったのに、どこで歯車が狂ってしまったのか。
……四匹は知らないが、あえて言うならば、最初から全てが狂っていたと言えるかもしれない。
四匹が過ごしていたゆっくりショップのケースの表側に、こう記されていた。
『虐待・食品用赤ゆっくり!お買い得価格、一匹十円』
要するに、四匹は飼いゆっくりになる器では無かったのだ。
(*1)))
そして、その事実をこの四匹が知る事は、永遠に無いだろう。
青年は居間で寝ころんでいた。
そこへ、ふらんがやって来た。
「うー、おにいさん、どうしたの?」
「いや、ちょっと甘味食べたら眠くなってさ」
「うー!ふらんもたべる!」
「お前さっき赤れいむ結構食べたろ。それ以上食うとメタボになるぞ」
「うー……、めたぼはゆっくりできない……」
「だろ?あぁ、眠い眠い。ひと眠りするか」
「うー、ふらんもねるー」
「お前一日の大半を食っちゃ寝で過ごしてるな……。まぁ良いか」
そこへ、ふらんがやって来た。
「うー、おにいさん、どうしたの?」
「いや、ちょっと甘味食べたら眠くなってさ」
「うー!ふらんもたべる!」
「お前さっき赤れいむ結構食べたろ。それ以上食うとメタボになるぞ」
「うー……、めたぼはゆっくりできない……」
「だろ?あぁ、眠い眠い。ひと眠りするか」
「うー、ふらんもねるー」
「お前一日の大半を食っちゃ寝で過ごしてるな……。まぁ良いか」
「めーりんも、いっしょにねよ!」
「じゃお!」
居間の座布団の上でゆっくりとしていた、子ゆっくりサイズのめーりんが、元気良く返事をした。
そのめーりんは、かつての、あの赤めーりんだった。
赤めーりんの頃は栄養状態が悪かったが、今ではきちんと栄養のある食事を摂っているおかげで、普通の子ゆっくりサイズまで成長していた。
「めーりん、お前だって四六時中寝てるようなもんだろ。その内太るぞ?」
「ひどい!」
「じゃお!」
「冗談だよ冗談。……あっ!回覧板回すの忘れてた!ちょっと隣の家に行くからな、二人とも!」
そう言って青年は居間から出て行った。
「うー!わかった!」
「じゃお!」
そんな青年を、ふらんとめーりんは元気良く見送った。
青年は玄関の靴棚の脇に置いてあった回覧板を手に取り、玄関のドアのぶに手をかけた。
「……そういや、もう二週間か。早いなぁ。しかし、まさかあの袋の中にめーりんが入っていたなんて、驚いたな」
青年はめーりんを始めて見た時、正直驚いていた。
ふらんが二階の自分の部屋に来て、急に『ありがとう』と言った時、思わず首を傾げた。
一体何がと聞いてみると、ふらんは両手を差し出した。
その手の平の上の赤めーりんを見た時、さらに訳が分からくなってしまった。
ふらんの話を聞いて、青年は初めて、赤めーりんが袋の中に入っていた事に気付いた。
そして、当然の疑問を感じる事になった。
そのめーりんは、かつての、あの赤めーりんだった。
赤めーりんの頃は栄養状態が悪かったが、今ではきちんと栄養のある食事を摂っているおかげで、普通の子ゆっくりサイズまで成長していた。
「めーりん、お前だって四六時中寝てるようなもんだろ。その内太るぞ?」
「ひどい!」
「じゃお!」
「冗談だよ冗談。……あっ!回覧板回すの忘れてた!ちょっと隣の家に行くからな、二人とも!」
そう言って青年は居間から出て行った。
「うー!わかった!」
「じゃお!」
そんな青年を、ふらんとめーりんは元気良く見送った。
青年は玄関の靴棚の脇に置いてあった回覧板を手に取り、玄関のドアのぶに手をかけた。
「……そういや、もう二週間か。早いなぁ。しかし、まさかあの袋の中にめーりんが入っていたなんて、驚いたな」
青年はめーりんを始めて見た時、正直驚いていた。
ふらんが二階の自分の部屋に来て、急に『ありがとう』と言った時、思わず首を傾げた。
一体何がと聞いてみると、ふらんは両手を差し出した。
その手の平の上の赤めーりんを見た時、さらに訳が分からくなってしまった。
ふらんの話を聞いて、青年は初めて、赤めーりんが袋の中に入っていた事に気付いた。
そして、当然の疑問を感じる事になった。
何故、あの赤ゆっくりのケースの中に、この赤めーりんがいたのか?
青年が疑問に感じるのも不思議では無い。
本来なら、めーりん種は迫害を受けてはいるものの、希少種の一種である。
それが何故、あの劣悪な環境で、しかも格安で販売されていたのか。
……実は、赤めーりんがそういった環境で過ごすようになってしまったのは、様々な不運が重なっていたからだ。
一つ目は、赤めーりんが何らかの手違いで、あのケースの中に紛れ込んでしまった事。
希少種の一種である赤めーりんが、たったの十円で販売される事など、まず無い。
二つ目は、ケースの担当者が、あのやる気の無い若い店員であった事。
普通の店員なら、きちんと問題が無いかチェックすれば、赤めーりんの発見に繋がっていた可能性が大きかった。
しかしあの若い店員は、ケース内の赤ゆっくりの数や種類をきちんと確認せず、青年の注文を受けて、赤めーりんを掴んだ際にも、特に疑問を抱かずに赤めーりんを袋の中に入れた。
それが若い店員の知識と経験不足を物語る事になっていた。
三つめは、他の店員が若い店員に、ケースの管理をまかせっきりだった事。
もし他の店員がケース内の様子を見ていれば、早期発見の可能性があったかもしれない。
それらの不運が重なり、赤めーりんは酷い境遇の中、今まで生きてきたのである。
「相当苦労したろうな、めーりんは。……そういや、歓迎会みたいな事してなかったな」
あの時は『友達を連れて来てくれた』と喜んでいたふらんに、食用として買ってきたとは言えずに、『そうだよ』と返してしまった。
……が、今ではめーりんは、かけがえの無い家族の一員である。
青年はそう思っていた。
ふらんが赤めーりんの事を食用ではなく、友達と認識した理由は、実ははっきりと分かっていない。
ふらん種はれみりゃ種やさくや種、めーりん種とは良好的な関係にあるからという理由が一番信憑性が高い。
しかし同じ捕食種同士のれみりゃ種は分かるが、何故非捕食種のさくや種やめーりん種もなのかというのは、はっきりとした理由は無い。
現在、ゆっくり学会で専門家が解明中だが、恐らく相当な時間がかかるだろう。
……そして、今に至る。
友達と呼べるゆっくりが誰もいなかったふらんだったが、めーりんと一緒に暮らすようになってからは、笑顔の回数が増えて、楽しそうだった。
餡子の繋がりは無いけれど、まるで本当の親子か、姉妹か、あるいはその両方か。
そんなめーりんに対して、特に何もしていなかったので、何か贈り物をする必要がある。
「回覧板回すついでに、ケーキとハバネロチップス買おうかな。めーりん、両方イケる口だし」
そう考えた青年は、めーりんの喜ぶ顔を思い浮かべ、玄関のドアを開けた。
本来なら、めーりん種は迫害を受けてはいるものの、希少種の一種である。
それが何故、あの劣悪な環境で、しかも格安で販売されていたのか。
……実は、赤めーりんがそういった環境で過ごすようになってしまったのは、様々な不運が重なっていたからだ。
一つ目は、赤めーりんが何らかの手違いで、あのケースの中に紛れ込んでしまった事。
希少種の一種である赤めーりんが、たったの十円で販売される事など、まず無い。
二つ目は、ケースの担当者が、あのやる気の無い若い店員であった事。
普通の店員なら、きちんと問題が無いかチェックすれば、赤めーりんの発見に繋がっていた可能性が大きかった。
しかしあの若い店員は、ケース内の赤ゆっくりの数や種類をきちんと確認せず、青年の注文を受けて、赤めーりんを掴んだ際にも、特に疑問を抱かずに赤めーりんを袋の中に入れた。
それが若い店員の知識と経験不足を物語る事になっていた。
三つめは、他の店員が若い店員に、ケースの管理をまかせっきりだった事。
もし他の店員がケース内の様子を見ていれば、早期発見の可能性があったかもしれない。
それらの不運が重なり、赤めーりんは酷い境遇の中、今まで生きてきたのである。
「相当苦労したろうな、めーりんは。……そういや、歓迎会みたいな事してなかったな」
あの時は『友達を連れて来てくれた』と喜んでいたふらんに、食用として買ってきたとは言えずに、『そうだよ』と返してしまった。
……が、今ではめーりんは、かけがえの無い家族の一員である。
青年はそう思っていた。
ふらんが赤めーりんの事を食用ではなく、友達と認識した理由は、実ははっきりと分かっていない。
ふらん種はれみりゃ種やさくや種、めーりん種とは良好的な関係にあるからという理由が一番信憑性が高い。
しかし同じ捕食種同士のれみりゃ種は分かるが、何故非捕食種のさくや種やめーりん種もなのかというのは、はっきりとした理由は無い。
現在、ゆっくり学会で専門家が解明中だが、恐らく相当な時間がかかるだろう。
……そして、今に至る。
友達と呼べるゆっくりが誰もいなかったふらんだったが、めーりんと一緒に暮らすようになってからは、笑顔の回数が増えて、楽しそうだった。
餡子の繋がりは無いけれど、まるで本当の親子か、姉妹か、あるいはその両方か。
そんなめーりんに対して、特に何もしていなかったので、何か贈り物をする必要がある。
「回覧板回すついでに、ケーキとハバネロチップス買おうかな。めーりん、両方イケる口だし」
そう考えた青年は、めーりんの喜ぶ顔を思い浮かべ、玄関のドアを開けた。
「じゃおじゃーお」
「うー、めーりん、くすぐったい」
めーりんはふらんに寄り添うように、すりすりと頬ずりをしていた。
「うー、めーりんはあまえんぼ」
ふらんにそう言われ、確かにそうかもしれないと思った。
あの日、あの時、ふらんに『友達を連れて来てくれた』と喜んでいたふらんを見ていて、正直訳が分からなかった。
どうして、このふらんは、自分の事を友達だと呼んでくれるのか、と。
それからしばらくは内心複雑のままふらんと一緒に過ごす事になった。
最初は警戒心を抱いていたが、ふらんの優しさと笑顔に、少しずつ心を開いていった。
めーりんには家族や兄弟がいない。
ふらんの優しさが、とても嬉しかった。
青年もめーりんに対して優しく接してくれた。
めーりんにとって、ふらんも、青年も、大好きな家族のような存在だった。
だからこそ、めーりんはその幸せを噛みしめるかのように、ふらんに寄り添った。
ずっと、大好きなふらんと一緒にいられるように、と。
そして、ほんの少し恐怖を感じてもいた。
いつか、この幸せが、ふらんが、自分の目の前からいなくなってしまうのではないか、と。
「うー、だいじょうぶだよ、めーりん」
めーりんの内心が表情に表れていたのを感じたのか、ふらんはめーりんにそう言った。
「ずっと、ずっと、ふらんは、めーりんのそばにいるからね」
その言葉を聞いためーりんは、安堵の表情を浮かべ、ふらんに寄り添いながら、目を閉じた。
「うー、めーりん、くすぐったい」
めーりんはふらんに寄り添うように、すりすりと頬ずりをしていた。
「うー、めーりんはあまえんぼ」
ふらんにそう言われ、確かにそうかもしれないと思った。
あの日、あの時、ふらんに『友達を連れて来てくれた』と喜んでいたふらんを見ていて、正直訳が分からなかった。
どうして、このふらんは、自分の事を友達だと呼んでくれるのか、と。
それからしばらくは内心複雑のままふらんと一緒に過ごす事になった。
最初は警戒心を抱いていたが、ふらんの優しさと笑顔に、少しずつ心を開いていった。
めーりんには家族や兄弟がいない。
ふらんの優しさが、とても嬉しかった。
青年もめーりんに対して優しく接してくれた。
めーりんにとって、ふらんも、青年も、大好きな家族のような存在だった。
だからこそ、めーりんはその幸せを噛みしめるかのように、ふらんに寄り添った。
ずっと、大好きなふらんと一緒にいられるように、と。
そして、ほんの少し恐怖を感じてもいた。
いつか、この幸せが、ふらんが、自分の目の前からいなくなってしまうのではないか、と。
「うー、だいじょうぶだよ、めーりん」
めーりんの内心が表情に表れていたのを感じたのか、ふらんはめーりんにそう言った。
「ずっと、ずっと、ふらんは、めーりんのそばにいるからね」
その言葉を聞いためーりんは、安堵の表情を浮かべ、ふらんに寄り添いながら、目を閉じた。
この世で一番大好きなふらんのぬくもりを感じながら。
ゆっくりしたいと願った赤ゆっくり達。
死んで楽になりたいと願った赤めーりん。
両者の未来は、自分が思い描いていたのと全く真逆のものとなっていた。
彼女達は、特別何かをしたという訳では無い。
ただ流されるがままに、運命というものに身を委ねただけである。
……そして、彼女達には一つだけ、共通して言える事がある。
死んで楽になりたいと願った赤めーりん。
両者の未来は、自分が思い描いていたのと全く真逆のものとなっていた。
彼女達は、特別何かをしたという訳では無い。
ただ流されるがままに、運命というものに身を委ねただけである。
……そして、彼女達には一つだけ、共通して言える事がある。
それは、その願いが叶わなかった事。
その一つだけ、なのである。
END
あとがき
「めいふらって、良いなぁ」
ネタ出しに困っていた私は、他の作者様のSSを見てそう思いました。
しかし、めいふらのSSには限りがあり、「もっとめいふらのSSが読みたいよ!」と思うようになりました。
そして、こう考えてしまいました。
「めいふらSSが無いなら、自分でめいふらSSを書けば良いじゃない」と。
……結果、めいふらの皮を被った何かになってしまいました。
いつもテーマを決めてSSを書くと、必ずそれっぽい皮を被った何かという作品が完成してしまうと思う今日この頃です。
ご感想、お待ちしています。
ネタ出しに困っていた私は、他の作者様のSSを見てそう思いました。
しかし、めいふらのSSには限りがあり、「もっとめいふらのSSが読みたいよ!」と思うようになりました。
そして、こう考えてしまいました。
「めいふらSSが無いなら、自分でめいふらSSを書けば良いじゃない」と。
……結果、めいふらの皮を被った何かになってしまいました。
いつもテーマを決めてSSを書くと、必ずそれっぽい皮を被った何かという作品が完成してしまうと思う今日この頃です。
ご感想、お待ちしています。
作者:ぺけぽん
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今までに書いたSS
anko1656 クズとゲス
anko1671 うにゅほのカリスマ求道記
anko1767 あなたは、食べてもいい○○○○?
anko1788 そんなの常識ですよ?
anko1926~1928 二人はW ~Yは二度と帰らない~
anko2079 しんぐるまざー
anko2750 無意識だから
anko2786 ともだち
anko3189 おちびちゃんは大切だよ!
anko3210 バクユギャ
anko3221 根本的な間違い
anko3249 お兄さんは興味が無い
anko1671 うにゅほのカリスマ求道記
anko1767 あなたは、食べてもいい○○○○?
anko1788 そんなの常識ですよ?
anko1926~1928 二人はW ~Yは二度と帰らない~
anko2079 しんぐるまざー
anko2750 無意識だから
anko2786 ともだち
anko3189 おちびちゃんは大切だよ!
anko3210 バクユギャ
anko3221 根本的な間違い
anko3249 お兄さんは興味が無い