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anko3551 ゆっくりつみをあがなうよ!(後編)
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『ゆっくりつみをあがなうよ!(後編)』 21KB
虐待 制裁 改造 お家宣言 子ゆ ゲス 虐待人間 17作目
虐待 制裁 改造 お家宣言 子ゆ ゲス 虐待人間 17作目
『ゆっくりつみをあがなうよ!』(後編) マンネリあき
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「あ……が……ぎ……!」
「ゆああああああ! やべろ! やべで! やべでぐだざいいいい!」
今、マンネリ君がやっているのはゆつぶしという虐待だ。赤ゆなら指、子ゆっくりなら手で
柔らかく、そして力強く、押し潰す。
ベテランになると、「どれくらいの力が限界で、どれくらいの力なら耐えられるか」が大体
分かるという。
「ちゅぶ……れりゅう……やべじぇ……ちゅぶれりゅううううう!
いじゃいよお……いじゃいよおおお……まりちゃ……ちゅぶれりゅううう……!」
息も絶え絶え、という感じで子まりさが声を出した。
「ちねっ、ちねっ、ゆっくりしないでしねっ、しねえええええええ!」
「おにいさんっ! なんでもするから、まりさをはなしでねええええええ!」
「れいむだぢなんにもじでないよおおおおおお! おにいざんにひどいごどじでないいいい!」
普通、こういう時は足焼きから開始するが青年は敢えてそのままにしておいた。
彼らはあぐらをかいて座る青年に、何もできない。
やるとすれば、涙を流して訴えかけるか、ぽゆんぽゆんと体当たりする程度だ。
ゆっくりは凶器になるようなものさえ持っていなければ、どれほどぶつかったところでどう
にかなるものでもない。
青年はそのままにすることで、ゆっくりたちに無力さを思い知らせていたのだ。
泣いても、
怒っても、
ぷくーしても、
たいあたりしても、
噛みついても、
自分たちは無力だ。
「いじゃい……いじゃっ、じゅぶれりゅっ!」
「やめてほしいかー?」
「やべ……でっ……ちゅぶ……!」
「やべでぐだざい! やべでぐだざいいいいい!」
「どうしても?」
「どうじでもだよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「んー、そうか。だったら『じぶんたちはゆっくりしてないゆっくりです』『せかいでさいて
いのげすです』『せいさいしてくれてありがとうございます』って言えば止める」
「ゆああああああ! やべろ! やべで! やべでぐだざいいいい!」
今、マンネリ君がやっているのはゆつぶしという虐待だ。赤ゆなら指、子ゆっくりなら手で
柔らかく、そして力強く、押し潰す。
ベテランになると、「どれくらいの力が限界で、どれくらいの力なら耐えられるか」が大体
分かるという。
「ちゅぶ……れりゅう……やべじぇ……ちゅぶれりゅううううう!
いじゃいよお……いじゃいよおおお……まりちゃ……ちゅぶれりゅううう……!」
息も絶え絶え、という感じで子まりさが声を出した。
「ちねっ、ちねっ、ゆっくりしないでしねっ、しねえええええええ!」
「おにいさんっ! なんでもするから、まりさをはなしでねええええええ!」
「れいむだぢなんにもじでないよおおおおおお! おにいざんにひどいごどじでないいいい!」
普通、こういう時は足焼きから開始するが青年は敢えてそのままにしておいた。
彼らはあぐらをかいて座る青年に、何もできない。
やるとすれば、涙を流して訴えかけるか、ぽゆんぽゆんと体当たりする程度だ。
ゆっくりは凶器になるようなものさえ持っていなければ、どれほどぶつかったところでどう
にかなるものでもない。
青年はそのままにすることで、ゆっくりたちに無力さを思い知らせていたのだ。
泣いても、
怒っても、
ぷくーしても、
たいあたりしても、
噛みついても、
自分たちは無力だ。
「いじゃい……いじゃっ、じゅぶれりゅっ!」
「やめてほしいかー?」
「やべ……でっ……ちゅぶ……!」
「やべでぐだざい! やべでぐだざいいいいい!」
「どうしても?」
「どうじでもだよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「んー、そうか。だったら『じぶんたちはゆっくりしてないゆっくりです』『せかいでさいて
いのげすです』『せいさいしてくれてありがとうございます』って言えば止める」
「「「「いやじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」」」」
四匹が一斉に暴れ出す。ふーん、と詰まらそうに青年は呟いてゆつぶしを再開した。
「ゆぎゃあ゛! いじゃい! いじゃいよおお! じゅぶれ! ちゅぶれりゅううう!」
「やめでぐだざい!」
「言ったらやめる」
「いいだぐありまぜん゛!」
「じゃあ続ける」
「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「まりざああ! まりざあああ! じんじゃうよおおおお! れいむだちのがわいい、がわい
いてんしちゃんがしんじゃうううううう!」
れいむの泣きつきに、まりさは苦悶ののーびのーびをした後、心底苦痛だという表情を浮か
べながら、囁いた。
「ゆぎゃあ゛! いじゃい! いじゃいよおお! じゅぶれ! ちゅぶれりゅううう!」
「やめでぐだざい!」
「言ったらやめる」
「いいだぐありまぜん゛!」
「じゃあ続ける」
「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「まりざああ! まりざあああ! じんじゃうよおおおお! れいむだちのがわいい、がわい
いてんしちゃんがしんじゃうううううう!」
れいむの泣きつきに、まりさは苦悶ののーびのーびをした後、心底苦痛だという表情を浮か
べながら、囁いた。
「ま……まりざは……まりざは、ゆっぐりじでないゆっぐりでず……」
「はい、もっと大声で!」
「ゆっぐりじでないゆっぐりでず!」
「れいむは……ゆっくりしてない……ゆっくり……だよ……」
「次は子れいむ。ほれ、言え」
「ゆんやあああああ! いやじゃああ! ゆっくりじでないゆっぐりなんがじゃない!
れいみゅは! れいみゅはゆっぐりじでるううう!」
「あーあ、子れいむのせいで子まりさは苦しむんだなあ」
青年がそう言いつつ、子まりさが潰れるギリギリまで力をこめた。
もう片方の手で子れいむを捕まえ、彼女に無理矢理その様を見せつける。
「れいみゅううう! いっでええええ! いっでよおおおおお!
まりじゃちゅぶれりゅうううううううううううううう!」
子れいむはもみあげをぴこぴこさせて、いやだいやだと泣き叫ぶ。
ゆっくりにとって『ゆっくりしてない』と認めることは、死ぬほど辛いことだ。
しかも、それを言葉にするとなると尚更だ。
人間ならば、世界に向かって自分の恥ずかしい秘密を声高に叫んでいると例えればいいのだ
ろうか。
ゆっくりとは、なまじ言葉を使うが故に、その言葉に弄ばれる生物なのだ。
「おちびちゃあああああん! いっで! いっでええええ! ゆっぐりじでないっでいっでえ
ええ!」
「おちびちゃん! おねがいだがらあ゛あ゛あ゛! いっでえええ! いえ゛え゛え゛え゛え
゛え゛!」
「はい、もっと大声で!」
「ゆっぐりじでないゆっぐりでず!」
「れいむは……ゆっくりしてない……ゆっくり……だよ……」
「次は子れいむ。ほれ、言え」
「ゆんやあああああ! いやじゃああ! ゆっくりじでないゆっぐりなんがじゃない!
れいみゅは! れいみゅはゆっぐりじでるううう!」
「あーあ、子れいむのせいで子まりさは苦しむんだなあ」
青年がそう言いつつ、子まりさが潰れるギリギリまで力をこめた。
もう片方の手で子れいむを捕まえ、彼女に無理矢理その様を見せつける。
「れいみゅううう! いっでええええ! いっでよおおおおお!
まりじゃちゅぶれりゅうううううううううううううう!」
子れいむはもみあげをぴこぴこさせて、いやだいやだと泣き叫ぶ。
ゆっくりにとって『ゆっくりしてない』と認めることは、死ぬほど辛いことだ。
しかも、それを言葉にするとなると尚更だ。
人間ならば、世界に向かって自分の恥ずかしい秘密を声高に叫んでいると例えればいいのだ
ろうか。
ゆっくりとは、なまじ言葉を使うが故に、その言葉に弄ばれる生物なのだ。
「おちびちゃあああああん! いっで! いっでええええ! ゆっぐりじでないっでいっでえ
ええ!」
「おちびちゃん! おねがいだがらあ゛あ゛あ゛! いっでえええ! いえ゛え゛え゛え゛え
゛え゛!」
「ゆ、ゆっ、ゆっ、ゆぐっ、ゆぐぐっ、ゆぐぐぐぐっ……れ、いみゅはあ゛あ゛……ゆっぐり
……じでない゛……ゆっぐ……ぢ…………」
「声が小さいなー。お前も潰すぞ?」
「ゆっぐぢぢでないゆっぐぢ! ゆっぐぢぢでないゆっぐぢいいいいい!」
現金なもので、自分に害が及ぶと分かった途端にこのざまである。
「あー、まあいいだろう。これからも、俺が言えと言えばすぐに今の三つを復唱しろ。
今のお前等の頭なら『忘れる』なんてことはまずないからな」
……じでない゛……ゆっぐ……ぢ…………」
「声が小さいなー。お前も潰すぞ?」
「ゆっぐぢぢでないゆっぐぢ! ゆっぐぢぢでないゆっぐぢいいいいい!」
現金なもので、自分に害が及ぶと分かった途端にこのざまである。
「あー、まあいいだろう。これからも、俺が言えと言えばすぐに今の三つを復唱しろ。
今のお前等の頭なら『忘れる』なんてことはまずないからな」
「ゆえええん……ゆえええええん!」
「ゆぐっ、ゆぐっ、ゆぐぅっ……!」
泣きじゃくるまりさ一家に、青年はにこやかに告げた。
「ゆぐっ、ゆぐっ、ゆぐぅっ……!」
泣きじゃくるまりさ一家に、青年はにこやかに告げた。
「あ、そうだ。とりあえず今日はお前らのおさげともみあげ、それから髪の毛毟るから」
「「「「……ゆ?」」」」
「いじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
ぶちぶちぶちっ! 親まりさのおさげを、青年が一気に引っこ抜く。
それから、長い間の野良生活で薄汚くなった髪の毛を適当に――落ち武者に見える程度に、
毟り取った。
「ぢゃんどいっだでじょおおおお! ゆっぐりじでないゆっぐりっでいっだああ!」
「それはそれ、これはこれ」
「それもこれもないよおおおおおおおおおおおおおおお! いぎ! やめじぇ! やめじぇ!
れいむのもみあげさん! もみあげざん! がわいいがわいいもみあげざんん!」
親れいむのもみあげを両方とも引き千切り、更に黒いつやつやした髪の毛を毟る。
どさくさ紛れに、おかざりも適当に引き千切っておいた。
ぶちぶちぶちっ! 親まりさのおさげを、青年が一気に引っこ抜く。
それから、長い間の野良生活で薄汚くなった髪の毛を適当に――落ち武者に見える程度に、
毟り取った。
「ぢゃんどいっだでじょおおおお! ゆっぐりじでないゆっぐりっでいっだああ!」
「それはそれ、これはこれ」
「それもこれもないよおおおおおおおおおおおおおおお! いぎ! やめじぇ! やめじぇ!
れいむのもみあげさん! もみあげざん! がわいいがわいいもみあげざんん!」
親れいむのもみあげを両方とも引き千切り、更に黒いつやつやした髪の毛を毟る。
どさくさ紛れに、おかざりも適当に引き千切っておいた。
「「おがあああじゃんがきょわいよおお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」」
「大丈夫大丈夫。お前らもお仲間になるんだから」
「大丈夫大丈夫。お前らもお仲間になるんだから」
「い……じゃ……いじゃいっ……まりじゃの! まりじゃのしゅてきなおしゃげ! おじゃげ
えええええ! ちぎっちゃやだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
ゆっぐぢぢでるおさげざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!」
ぷち、ぷち、ちぎっ!
子まりさのおさげは、簡単に引っこ抜かれた。髪の毛も同じように毟られ、ミニ落ち武者が
誕生した。落ち武者というよりは……落ち騎士?(金髪だし)
「こっちは落ち武者だなあ」
「れいっ……ゆぐっ……れいみゅの……もみあげしゃん……もみあげしゃん……」
落ち武者と化した子れいむを見ると、もみあげをぺろぺろしていた。
いや、子れいむだけではない。家族全員、他の誰かを労るでなく、ひたすら自分のおさげと
もみあげをぺろぺろしていた。
えええええ! ちぎっちゃやだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
ゆっぐぢぢでるおさげざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!」
ぷち、ぷち、ちぎっ!
子まりさのおさげは、簡単に引っこ抜かれた。髪の毛も同じように毟られ、ミニ落ち武者が
誕生した。落ち武者というよりは……落ち騎士?(金髪だし)
「こっちは落ち武者だなあ」
「れいっ……ゆぐっ……れいみゅの……もみあげしゃん……もみあげしゃん……」
落ち武者と化した子れいむを見ると、もみあげをぺろぺろしていた。
いや、子れいむだけではない。家族全員、他の誰かを労るでなく、ひたすら自分のおさげと
もみあげをぺろぺろしていた。
「こらこらお前等。そんなことしても無駄だって、ムーダ!」
「ゆ゛う゛! かえしでえええ! まりざのずでぎなずでぎなおさげざん!
がえじでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「れいむのだれもがゆっどりずるもみあげもお゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「「かえしちぇえええええええええええええ!」」
「しょうがないなあ、だったら返してやるよ。……天に」
「ゆ゛う゛! かえしでえええ! まりざのずでぎなずでぎなおさげざん!
がえじでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「れいむのだれもがゆっどりずるもみあげもお゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
「「かえしちぇえええええええええええええ!」」
「しょうがないなあ、だったら返してやるよ。……天に」
青年はそう言ってもみあげとおさげを集め、透明な箱に入れるとチャッカマンで火をつけた。
家族は絶叫し、透明な箱に体当たりするが砂糖細工の髪の毛はあっという間に燃え尽きた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「じゃ、明日なー」
青年が立ち去ってからも、家族は呆然と自分の髪の毛があった場所の黒焦げを見つめていた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「じゃ、明日なー」
青年が立ち去ってからも、家族は呆然と自分の髪の毛があった場所の黒焦げを見つめていた。
翌日。
「俺だ。お前等ゆっくりしてないだろうな?」
「ゆっぐりじでまぜん゛!」
「ゆっぐりじでないでず!」
「ゆ……ゆぐ……ゆっぐぢ……ぢで……ない……」
「ゆぐ……」
青年は昨日の言葉を再び、何度も何度も執拗に復唱させた。
「ゆっくりしてないゆっくりです」
「せかいでさいていのげすです」
「せいさいしてくれてありがとうございます」
どれもこれも、最高にゆっくりしていない言葉である。
ゆっくりたちにとっては、それを言わされるだけで多大なストレスだろう。
「今日は、すーりすーりを禁止します」
青年はそう言って、彼らのもちもちとした柔らかな頬にニスを塗り始めた。
「俺だ。お前等ゆっくりしてないだろうな?」
「ゆっぐりじでまぜん゛!」
「ゆっぐりじでないでず!」
「ゆ……ゆぐ……ゆっぐぢ……ぢで……ない……」
「ゆぐ……」
青年は昨日の言葉を再び、何度も何度も執拗に復唱させた。
「ゆっくりしてないゆっくりです」
「せかいでさいていのげすです」
「せいさいしてくれてありがとうございます」
どれもこれも、最高にゆっくりしていない言葉である。
ゆっくりたちにとっては、それを言わされるだけで多大なストレスだろう。
「今日は、すーりすーりを禁止します」
青年はそう言って、彼らのもちもちとした柔らかな頬にニスを塗り始めた。
「ゆがああ! ぐざいいいい! ぐざいよおおおおお!」
「ゆぎっ……れいぶの……もちもちしたおはだざん゛……ゆっぐりよぐなっでねえ!」
「すーりすーり……すーりすーり……」
「すーりすーり……ゆああああああああああん! すーりすーりできないいいいい!」
「ゆぎっ……れいぶの……もちもちしたおはだざん゛……ゆっぐりよぐなっでねえ!」
「すーりすーり……すーりすーり……」
「すーりすーり……ゆああああああああああん! すーりすーりできないいいいい!」
全身にニスを塗りたくられ、ゆっくりにとってもっとも落ち着く行為である『すーりすーり』
ができなくなった一家は、泣いて泣いて泣きじゃくった。
昨日までは
「おちびちゃんはとってもとってもゆっくりしているよ!」
「おとうしゃんもおかあしゃんもとってもとってもゆっくりしているよ!」
と言い合って、すーりすーりをすることで落ち着くことができたのに。
肌を触れ合わせても、あるのはただゴツゴツツルツルした感触だけだ。
こんなもの、すーりすーりとは言えない。
「お、そうだ。ぺーろぺーろでゆっくりする可能性もあるな。
舌も切り取るから」
青年はそう言って、彼らがぺーろぺーろできないように、舌も切り取った。
おちびちゃんが泣いているとき、親はぺろぺろと涙を掬ってやれたのに。
そんなこともできなくなった。
ができなくなった一家は、泣いて泣いて泣きじゃくった。
昨日までは
「おちびちゃんはとってもとってもゆっくりしているよ!」
「おとうしゃんもおかあしゃんもとってもとってもゆっくりしているよ!」
と言い合って、すーりすーりをすることで落ち着くことができたのに。
肌を触れ合わせても、あるのはただゴツゴツツルツルした感触だけだ。
こんなもの、すーりすーりとは言えない。
「お、そうだ。ぺーろぺーろでゆっくりする可能性もあるな。
舌も切り取るから」
青年はそう言って、彼らがぺーろぺーろできないように、舌も切り取った。
おちびちゃんが泣いているとき、親はぺろぺろと涙を掬ってやれたのに。
そんなこともできなくなった。
そして次の日。
「お前等ゆっくりしているか?」
「……ゆっぐ……ゆっぐり……じでない……ゆっぐりでず」
「お前等はゲス? それともゆっくりか?」
「……ぜがい……ざいでいの……げす、ですぅ……」
「俺に何か言うことがあるよな?」
「……しぇいしゃい……じでぐれで……ありがちょう……ごじゃい……みゃす……」
「よしよし。お前等はゲスで、ゆっくりしてないゆっくりだ。
お前たちから生まれた子供も、やっぱりゲスでゆっくりしてないゆっくりに育つ
だろう。……だな?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「だから、今日はお前等のまむまむとぺにぺにを完全破壊します」
青年はそう言って、笑顔でハンダゴテを取り出した。
まりさ一家は、再び絶望的な表情を浮かべた。
「お前等ゆっくりしているか?」
「……ゆっぐ……ゆっぐり……じでない……ゆっぐりでず」
「お前等はゲス? それともゆっくりか?」
「……ぜがい……ざいでいの……げす、ですぅ……」
「俺に何か言うことがあるよな?」
「……しぇいしゃい……じでぐれで……ありがちょう……ごじゃい……みゃす……」
「よしよし。お前等はゲスで、ゆっくりしてないゆっくりだ。
お前たちから生まれた子供も、やっぱりゲスでゆっくりしてないゆっくりに育つ
だろう。……だな?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「だから、今日はお前等のまむまむとぺにぺにを完全破壊します」
青年はそう言って、笑顔でハンダゴテを取り出した。
まりさ一家は、再び絶望的な表情を浮かべた。
「あぢゅううううい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛! まりじゃのべにべ
に! まりじゃのゆっぐりじだべにべに! やがないでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
「ほーれほーれ。ぐーりぐーり」
「あぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
じゅうじゅうと餡子が灼かれていく。突き立っていたぺにぺには、見る見る内に黒く焦げて、
燃えかすになって消えていく。
そのままぺにぺにがあった箇所にハンダゴテが突っ込まれ、体の内部から灼かれるという地
獄の苦痛を彼らは味わっていた。
親子どちらも関係なく、ただただひたすら絶叫して涙を流し、うんうんとしーしーを垂れ流
すだけの生物に成り果てる。
「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! れいみゅ、ゆっぐぢぢだあかじゃんうむのお゛お゛お
゛お゛お゛お゛お゛お゛! うまぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」
「まりじゃまだどう゛でい゛ざんなんだよ! ずっぎりじだいいいい! ずっぎりじでがらに
じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
に! まりじゃのゆっぐりじだべにべに! やがないでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
「ほーれほーれ。ぐーりぐーり」
「あぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
じゅうじゅうと餡子が灼かれていく。突き立っていたぺにぺには、見る見る内に黒く焦げて、
燃えかすになって消えていく。
そのままぺにぺにがあった箇所にハンダゴテが突っ込まれ、体の内部から灼かれるという地
獄の苦痛を彼らは味わっていた。
親子どちらも関係なく、ただただひたすら絶叫して涙を流し、うんうんとしーしーを垂れ流
すだけの生物に成り果てる。
「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! れいみゅ、ゆっぐぢぢだあかじゃんうむのお゛お゛お
゛お゛お゛お゛お゛お゛! うまぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」
「まりじゃまだどう゛でい゛ざんなんだよ! ずっぎりじだいいいい! ずっぎりじでがらに
じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
もちもちした肌を触れさせあうすっきりもできなくなった今、彼らには事実上妊娠する、子
供を生むということができなくなったのだ。
「じゃ、また明日なー」
青年がそう言って、ドアを閉めると唯一の安息の時が訪れる。
「ゆ……ゆ……ゆっぐり……」
「ゆぐ……」
「ゆぐぢ……」
「ゆ゛……」
まりさ一家はどちらからともなく力なくすーりすーりをした。
もちもちした、柔らかな感触はない。
それでも、最愛の家族が傍にいるというだけでゆっくりできる。
「どうじで……ごんなごどに……」
「れいむたち……ゆっくりしたいだけなのに……」
「ゆっくちちたいよぉ……」
「ゆっくちちたいにぇ……」
「「「「ゆううあああああ……」」」」
一斉に泣き出し始めた。
ゆっくりできることが、残酷な人間のせいでどんどんと奪われている。
毎日毎日が、絶望のどん底にいるのだ。
「ごめんね……むのうな……まりざで……」
「ごめんねぇ……おぢびじゃん……」
「ゆ……ゆっぐぢ……ゆっぐぢ!」
しゃっくりのように、子れいむがゆっくり、と叫んだ。
一家はそれがてっきり「みんなゆっくりしようね!」という意味合いだと思って、
少しだけゆっくりした気分で微笑んだ。
「ゆっくち! ゆっくち! ゆっくち!」
「ゆふふ……おちびちゃん……うん……ゆっくり……しようね……」
「すーりすーり……してあげるよ……」
親まりさと親れいむはすーりすーりし始めた。
子まりさも笑顔で、次は自分もとせがむ。
「ゆっくち、ゆっくち、ゆっくち!」
「ゆふふ……かわいいかわいい、てんしのような……おちびちゃんだね……」
「ゆっくち、ゆっくちぃぃぃぃ!」
「おちびちゃん……?」
一家が恐る恐る、すーりすーりを止めて子れいむを見た。
子れいむの顔は、ゆっくりしているとは思えないほど――醜く歪んでいた。
供を生むということができなくなったのだ。
「じゃ、また明日なー」
青年がそう言って、ドアを閉めると唯一の安息の時が訪れる。
「ゆ……ゆ……ゆっぐり……」
「ゆぐ……」
「ゆぐぢ……」
「ゆ゛……」
まりさ一家はどちらからともなく力なくすーりすーりをした。
もちもちした、柔らかな感触はない。
それでも、最愛の家族が傍にいるというだけでゆっくりできる。
「どうじで……ごんなごどに……」
「れいむたち……ゆっくりしたいだけなのに……」
「ゆっくちちたいよぉ……」
「ゆっくちちたいにぇ……」
「「「「ゆううあああああ……」」」」
一斉に泣き出し始めた。
ゆっくりできることが、残酷な人間のせいでどんどんと奪われている。
毎日毎日が、絶望のどん底にいるのだ。
「ごめんね……むのうな……まりざで……」
「ごめんねぇ……おぢびじゃん……」
「ゆ……ゆっぐぢ……ゆっぐぢ!」
しゃっくりのように、子れいむがゆっくり、と叫んだ。
一家はそれがてっきり「みんなゆっくりしようね!」という意味合いだと思って、
少しだけゆっくりした気分で微笑んだ。
「ゆっくち! ゆっくち! ゆっくち!」
「ゆふふ……おちびちゃん……うん……ゆっくり……しようね……」
「すーりすーり……してあげるよ……」
親まりさと親れいむはすーりすーりし始めた。
子まりさも笑顔で、次は自分もとせがむ。
「ゆっくち、ゆっくち、ゆっくち!」
「ゆふふ……かわいいかわいい、てんしのような……おちびちゃんだね……」
「ゆっくち、ゆっくちぃぃぃぃ!」
「おちびちゃん……?」
一家が恐る恐る、すーりすーりを止めて子れいむを見た。
子れいむの顔は、ゆっくりしているとは思えないほど――醜く歪んでいた。
翌日。
「お、最初は子れいむからか。博士ー。非ゆっくり症になりましたよー」
「意外に遅かったですねー。やはり家族が揃っているとなりにくいみたいですね」
「はがぜざん! おにいざん! おぢびじゃんをだずげであげでね゛!!」
「ゆっくぢぢがいえなぐなっだのおおおお! どうにかじでえええええ!」
「れいみゅうう! れいみゅううう! ゆんやああああああああああ!」
「お、最初は子れいむからか。博士ー。非ゆっくり症になりましたよー」
「意外に遅かったですねー。やはり家族が揃っているとなりにくいみたいですね」
「はがぜざん! おにいざん! おぢびじゃんをだずげであげでね゛!!」
「ゆっくぢぢがいえなぐなっだのおおおお! どうにかじでえええええ!」
「れいみゅうう! れいみゅううう! ゆんやああああああああああ!」
「ゆっくち! ゆっくち! ゆっくちいいいい!」
ゆっくりが、ゆっくりをできない状況に長期間置かれるとかかる恐ろしい病気。
それが『非ゆっくり症』である。
この病気には諸説あるが、一般的には『体内の餡子が長期ストレスにより硬直化し、中枢餡
を痛めつける』ために起こるものと考えられている。
中枢餡はちょっと傷つけられるだけで、ゆっくりという生物に致命的な打撃を与える、人間
で言うなれば心臓と脳を兼ね備えた臓器のようなものだ。
普段は、多少の衝撃ならば周囲の柔らかい餡子によって痛みを防ぐことができる。
だが……非ゆっくり症になったゆっくりは、それができなくなる。周囲の餡子が極度のスト
レスで硬化してしまい、中枢餡を押し潰すようになってしまうのだ。
その痛みは想像を絶するものであり、心を折る虐待鬼意山は、ゆっくりを非ゆっくり症にす
ることを一つの目標とするほどだ。
それが『非ゆっくり症』である。
この病気には諸説あるが、一般的には『体内の餡子が長期ストレスにより硬直化し、中枢餡
を痛めつける』ために起こるものと考えられている。
中枢餡はちょっと傷つけられるだけで、ゆっくりという生物に致命的な打撃を与える、人間
で言うなれば心臓と脳を兼ね備えた臓器のようなものだ。
普段は、多少の衝撃ならば周囲の柔らかい餡子によって痛みを防ぐことができる。
だが……非ゆっくり症になったゆっくりは、それができなくなる。周囲の餡子が極度のスト
レスで硬化してしまい、中枢餡を押し潰すようになってしまうのだ。
その痛みは想像を絶するものであり、心を折る虐待鬼意山は、ゆっくりを非ゆっくり症にす
ることを一つの目標とするほどだ。
そして今、子れいむは非ゆっくり症にかかってしまった。
こうなれば、中枢餡を破壊するまで餡の締め付けは止まらない。
一日もつかもたないか――の話なのであるが。
こうなれば、中枢餡を破壊するまで餡の締め付けは止まらない。
一日もつかもたないか――の話なのであるが。
「皆さん、この子れいむを見てください。苦しそうですね。
これが、非ゆっくり症と呼ばれるものです。
皆さんも一度くらい聞いたことありますよね?」
博士は苦しそうに痙攣する子れいむを手に載せて、そう尋ねた。
親たちは泣きながら頷いた。
自分たちには縁遠い病気だね、などと笑っていたのがつい昨日のように思い出せる。
「非ゆっくり症にかかったゆっくりは、一般的に寿命は残り一日程度だそうです」
これが、非ゆっくり症と呼ばれるものです。
皆さんも一度くらい聞いたことありますよね?」
博士は苦しそうに痙攣する子れいむを手に載せて、そう尋ねた。
親たちは泣きながら頷いた。
自分たちには縁遠い病気だね、などと笑っていたのがつい昨日のように思い出せる。
「非ゆっくり症にかかったゆっくりは、一般的に寿命は残り一日程度だそうです」
「「「ゆんやあああああああああああああ!」」」
「でも、幸い皆さんは大丈夫ですよ。ほら、餡子を入れ替えるときにちゃんと対策を取ってお
きましたから」
「たい……さく……?」
「ええ。あなたたちの中枢餡――つまり、一番大事な餡子さんに、薄いゴムの膜を張っておき
ましたから」
非ゆっくり症になって死んでしまうのは、中枢餡が硬化した餡に押し潰されるからである。
ならば、最初から押し潰されないようにしてしまえばよい。
人間が押せば簡単に潰れるが、非ゆっくり症の圧力程度ならば問題なく防げるだろう。
きましたから」
「たい……さく……?」
「ええ。あなたたちの中枢餡――つまり、一番大事な餡子さんに、薄いゴムの膜を張っておき
ましたから」
非ゆっくり症になって死んでしまうのは、中枢餡が硬化した餡に押し潰されるからである。
ならば、最初から押し潰されないようにしてしまえばよい。
人間が押せば簡単に潰れるが、非ゆっくり症の圧力程度ならば問題なく防げるだろう。
「でも……でも……おちびちゃんは……くるしんでるよ……」
「ええ、中枢餡が押し潰されていることに変わりはありませんから」
一家は、苦しんでいる子れいむさえも理解してしまった。
賢い餡子のお陰で、分かってしまった。
「まりさ……たち……ずっと……こんなふうに……くるしむ……の……?」
「ええ、中枢餡が押し潰されていることに変わりはありませんから」
一家は、苦しんでいる子れいむさえも理解してしまった。
賢い餡子のお陰で、分かってしまった。
「まりさ……たち……ずっと……こんなふうに……くるしむ……の……?」
博士は満面の笑みで頷いた。
「はいっ、ご名答!」
「はいっ、ご名答!」
その表情に、その笑顔に、まりさ一家は絶叫した。
だが、それでも彼らの絶望は終わらない。
「じゃ、今日はあんよを焼くぞ。それと、今日から餌は全部食べさせないから」
「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」
「なにぞれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!
な゛に゛ぞれ゛! な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛!」
「じゃ、博士。手伝ってくださいねー」
だが、それでも彼らの絶望は終わらない。
「じゃ、今日はあんよを焼くぞ。それと、今日から餌は全部食べさせないから」
「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」
「なにぞれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!
な゛に゛ぞれ゛! な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛な゛に゛ぞれ゛!」
「じゃ、博士。手伝ってくださいねー」
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
まりざの゛! まりざの゛あんよじゃん゛ ゆっぐりうごいでねえ゛え゛!!!」
「れ゛い゛む゛の゛びわぐのあんよざんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「ゆんやあああああああああああ! ゆんやあああああああああああ!
まりちゃのあんよさん! かけっこがとくいでちぇんにもまけないあんよじゃん!
おねがいだがらうごいでえええええええええええええええ!
ゆ……ぐ……ゆっぐぢ! ゆっぐぢゆっぐぢゆっぐぢいいいいい!」
「ゆっくぢいいい! ゆっくぢいいいいい!」
あんよを油を敷いたフライパンで徹底的に、こんがりと焼かれた一家は、どれほど体を伸ば
しても動くことができなくなった。
この時点で、子まりさは脱落した。
自慢のあんよが動いてくれない、という事実が過大なストレスを与えたのだろう。
「じゃあ、今日から餌はこれな」
そう言って、青年と博士がカテーテルを背中に刺し込んだ。
「いぎゃい!」
「なに……ごれ……」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢ! ゆっぐぢ!?」
「ゆぐ! ゆぐぢ! ゆっぐぢ!」
青年と博士は懇切丁寧に説明した。
この管から餌が流れ込んで、自動的に餡子の中に入っていくのだと。
ただし、これは味も素っ気も全くない。というより、空腹を満たすことすらないのだと説明
された。餓死、という選択肢が必然的に失われたのである。
まりざの゛! まりざの゛あんよじゃん゛ ゆっぐりうごいでねえ゛え゛!!!」
「れ゛い゛む゛の゛びわぐのあんよざんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「ゆんやあああああああああああ! ゆんやあああああああああああ!
まりちゃのあんよさん! かけっこがとくいでちぇんにもまけないあんよじゃん!
おねがいだがらうごいでえええええええええええええええ!
ゆ……ぐ……ゆっぐぢ! ゆっぐぢゆっぐぢゆっぐぢいいいいい!」
「ゆっくぢいいい! ゆっくぢいいいいい!」
あんよを油を敷いたフライパンで徹底的に、こんがりと焼かれた一家は、どれほど体を伸ば
しても動くことができなくなった。
この時点で、子まりさは脱落した。
自慢のあんよが動いてくれない、という事実が過大なストレスを与えたのだろう。
「じゃあ、今日から餌はこれな」
そう言って、青年と博士がカテーテルを背中に刺し込んだ。
「いぎゃい!」
「なに……ごれ……」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢ! ゆっぐぢ!?」
「ゆぐ! ゆぐぢ! ゆっぐぢ!」
青年と博士は懇切丁寧に説明した。
この管から餌が流れ込んで、自動的に餡子の中に入っていくのだと。
ただし、これは味も素っ気も全くない。というより、空腹を満たすことすらないのだと説明
された。餓死、という選択肢が必然的に失われたのである。
「どぼじで……どぼじ……ゆっぐり!? ゆっぐり! ゆっぐり、ゆっぐり、ゆっぐり!」
親れいむがとうとう脱落した。
もう、あのカチカチのすーりすーりすらできない距離まで離された挙げ句、あんよを焼かれ
て一歩も動くことができず、唯一の楽しみのむーしゃむーしゃすら奪われたのだ。
非ゆっくり症になるのも致し方ないと言えよう。
親れいむがとうとう脱落した。
もう、あのカチカチのすーりすーりすらできない距離まで離された挙げ句、あんよを焼かれ
て一歩も動くことができず、唯一の楽しみのむーしゃむーしゃすら奪われたのだ。
非ゆっくり症になるのも致し方ないと言えよう。
(いだい!? 「ゆっくり」っていうど、からだがいだい! あんござんがいだい!
どぼじで! どぼじでええええええええええええ! いだいよおおおお!)
どぼじで! どぼじでええええええええええええ! いだいよおおおお!)
「みんなあ゛あ゛あ゛! ゆっぐりじでね! ゆっぐりじでねえええええ!」
「ハッハッハ、無理だってまりさ。
ほれ見ろ、どいつもこいつも非ゆっくり症で地獄の苦しみを味わっているんだって」
「ゆあああああああああああああああ! れいぶ! おぢびじゃん!
ゆっぐりじでるよおおおおお! ゆっぐりじでるんだあああああああ!」
「してないって。ほら、俺には分かるぜ。こいつらが何を言いたいのか分かる。
殺してくれ、だ」
「れいぶは! おぢびじゃんば! ぞんなごどいばない! がんがえない゛!」
「お前はもう、すーりすーりもできない、ぺーろぺーろもできない。
すっきりーもできない。おちびちゃんを産むこともできない。
あんよを動かすことすらできない。お前は、もう、何にもできないんだぜ?
あ、そうそう。今日からうんうんとしーしーはそこで垂れ流しだから」
そう言うと同時、まりさのあにゃるからうんうんが垂れ流された。
カテーテルから流れ込む餌は、満腹の満足感を与えることなく、下痢気味のうんうんとなっ
て垂れ流される。
「ぐじゃい! ぐじゃいよおおおおお!」
「ずーっとこのままだ」
「やだあ゛あ゛! ゆっぐりじだいいいいい! ゆっぐりずるんだああ゛あ゛!」
「頑張りますねー。それじゃ、トドメを刺しましょうか」
博士はそう言って、部屋にあったスクリーンを引っ張り出した。
部屋を薄暗くして、DVDプレイヤーの映像を映し出す。
「ハッハッハ、無理だってまりさ。
ほれ見ろ、どいつもこいつも非ゆっくり症で地獄の苦しみを味わっているんだって」
「ゆあああああああああああああああ! れいぶ! おぢびじゃん!
ゆっぐりじでるよおおおおお! ゆっぐりじでるんだあああああああ!」
「してないって。ほら、俺には分かるぜ。こいつらが何を言いたいのか分かる。
殺してくれ、だ」
「れいぶは! おぢびじゃんば! ぞんなごどいばない! がんがえない゛!」
「お前はもう、すーりすーりもできない、ぺーろぺーろもできない。
すっきりーもできない。おちびちゃんを産むこともできない。
あんよを動かすことすらできない。お前は、もう、何にもできないんだぜ?
あ、そうそう。今日からうんうんとしーしーはそこで垂れ流しだから」
そう言うと同時、まりさのあにゃるからうんうんが垂れ流された。
カテーテルから流れ込む餌は、満腹の満足感を与えることなく、下痢気味のうんうんとなっ
て垂れ流される。
「ぐじゃい! ぐじゃいよおおおおお!」
「ずーっとこのままだ」
「やだあ゛あ゛! ゆっぐりじだいいいいい! ゆっぐりずるんだああ゛あ゛!」
「頑張りますねー。それじゃ、トドメを刺しましょうか」
博士はそう言って、部屋にあったスクリーンを引っ張り出した。
部屋を薄暗くして、DVDプレイヤーの映像を映し出す。
女性の綺麗な声で、ナレーションが開始した。
「とてもゆっくりしている、野生のゆっくりさんたち」
「とてもゆっくりしている、野生のゆっくりさんたち」
「ゆっくり! ゆっくり! ゆっくり!」
映像は、野生のゆっくりたちが思い思いにゆっくりしている様だった。
結婚した夫婦の神聖なすっきり。
生まれた天使のように可愛らしいおちびちゃんたち。
危険のないゆっくりプレイスで、すくすく育つおちびちゃんたち。
優しそうな人間さんに遊んで貰い、美味しい芋虫やバッタを食べてとっても満腹。
やがてすくすく育ったおちびちゃんは、番のゆっくりを探し始める。
美ゆっくりのれいむを射止めたまりさが、皆に祝福されて結婚。
おちびちゃんを産んで、そのおちびちゃんが成長して――。
映像は、野生のゆっくりたちが思い思いにゆっくりしている様だった。
結婚した夫婦の神聖なすっきり。
生まれた天使のように可愛らしいおちびちゃんたち。
危険のないゆっくりプレイスで、すくすく育つおちびちゃんたち。
優しそうな人間さんに遊んで貰い、美味しい芋虫やバッタを食べてとっても満腹。
やがてすくすく育ったおちびちゃんは、番のゆっくりを探し始める。
美ゆっくりのれいむを射止めたまりさが、皆に祝福されて結婚。
おちびちゃんを産んで、そのおちびちゃんが成長して――。
この映像が延々と繰り返される。
いつからか、まりさの絶叫が「ゆっくり!」に変わっていた。
まりさは分かってしまったのだ。
もう、自分たちにこのゆっくりは届かないのだと。
永遠に、自分たちは地獄の底でもがくしかないのだと。
せめて、何もかも忘れることができればいいのに。
賢くなったまりさは、苦痛も優しい思い出も忘れることができなかった。
そして――非ゆっくり症を発症してしまった。
「ゆっぐり! ゆっぐり! ゆっぐりいいいいいいいいいい!」
「ゆっぐり、ゆっぐり、ゆっぐり!」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢ! ゆっぐぢいい!」
「ゆぐ! ゆぐぢ! ゆぐぢいいいいい!」
いつからか、まりさの絶叫が「ゆっくり!」に変わっていた。
まりさは分かってしまったのだ。
もう、自分たちにこのゆっくりは届かないのだと。
永遠に、自分たちは地獄の底でもがくしかないのだと。
せめて、何もかも忘れることができればいいのに。
賢くなったまりさは、苦痛も優しい思い出も忘れることができなかった。
そして――非ゆっくり症を発症してしまった。
「ゆっぐり! ゆっぐり! ゆっぐりいいいいいいいいいい!」
「ゆっぐり、ゆっぐり、ゆっぐり!」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢ! ゆっぐぢいい!」
「ゆぐ! ゆぐぢ! ゆぐぢいいいいい!」
●
●
●
あれから三年が経ち、香里は間もなく小学生だ。
「ゆうかー! ランドセルだよー!」
香里は喜び勇んで飛び跳ねる。
「ふふふ。かおりちゃんとらんどせるはとってもにあってるわよ!」
「やったー!」
飼いれいむの子供を捜すのは、そう難しいことではなかった。
何しろ販売していたのは自分の会社だし、何より一千匹近いゆっくりを育てたからだ。
系列の販売店に行けば、三体に一体は彼女に育てられた優秀なゆっくりだった。
その中から、彼女はゆうかを選び出した。
飼う際に、ゆうかはこう言った。
「れいむおかあさんのこどもとして、はじないようにするわ!」
希少種であり、賢さも当然ながら体力という点で捕食種並みのゆうかなら、
あの悲劇は起こらないと思ったからだ。
幸い、香里もゆうかにすぐに懐いてくれた。
「さ、もう明日もあるんだから。お休みなさい」
「はーい! おやすみなさい、れいむ!」
「おやすみなさい、れいむおかあさん!」
二人揃って、生前のれいむを映した写真に一礼する。
写真の中で飼い主に抱きかかえられたれいむは、穏やかな笑みを湛えていた。
「ゆうかー! ランドセルだよー!」
香里は喜び勇んで飛び跳ねる。
「ふふふ。かおりちゃんとらんどせるはとってもにあってるわよ!」
「やったー!」
飼いれいむの子供を捜すのは、そう難しいことではなかった。
何しろ販売していたのは自分の会社だし、何より一千匹近いゆっくりを育てたからだ。
系列の販売店に行けば、三体に一体は彼女に育てられた優秀なゆっくりだった。
その中から、彼女はゆうかを選び出した。
飼う際に、ゆうかはこう言った。
「れいむおかあさんのこどもとして、はじないようにするわ!」
希少種であり、賢さも当然ながら体力という点で捕食種並みのゆうかなら、
あの悲劇は起こらないと思ったからだ。
幸い、香里もゆうかにすぐに懐いてくれた。
「さ、もう明日もあるんだから。お休みなさい」
「はーい! おやすみなさい、れいむ!」
「おやすみなさい、れいむおかあさん!」
二人揃って、生前のれいむを映した写真に一礼する。
写真の中で飼い主に抱きかかえられたれいむは、穏やかな笑みを湛えていた。
あれから三年が経ち、まりさ一家は未だに生きていた。
「いやー……まさかここまで生きるとは思いませんでした」
「死んだのは親れいむだけ。それも老衰ですからね」
「親まりさはあと一年持つか持たないかって程度でしょうが……。
子ゆっくりはどうなんでしょうね。あと五年もつかもしれないなあ」
「ゆ……く……り……」
「ゆぐ……」
「ゆ、ぐ……」
生き残った三匹はしーしーとうんうんのせいで、下半身部分が溶けてドス黒く汚れ、最早
「ゆっくり」と呼べる生物ではなくなっていた。
汚らしいはぐれメタル……とでも言うべきか。
それでも時折痙攣し、慣れることのない苦痛を訴える。
非ゆっくり症を発症して以来、彼らは眠ったことすらない。
「防腐剤と防水加工を施したお陰で、どうにか上半身の原型は保ってますが……」
「まあ、ここまで来たら頑張って貰いましょうか」
「じゃ、今日のゆっくりビデオを見せるぞー。ほら、お前らがおうち宣言したとこの家、
どうだー、幸せそうだろ? ホームビデオを頼み込んで譲って貰ってきたんだぞー。
飼いゆっくりの教材に使うって言ってな。今からでも勉強してみるか?」
「いやー……まさかここまで生きるとは思いませんでした」
「死んだのは親れいむだけ。それも老衰ですからね」
「親まりさはあと一年持つか持たないかって程度でしょうが……。
子ゆっくりはどうなんでしょうね。あと五年もつかもしれないなあ」
「ゆ……く……り……」
「ゆぐ……」
「ゆ、ぐ……」
生き残った三匹はしーしーとうんうんのせいで、下半身部分が溶けてドス黒く汚れ、最早
「ゆっくり」と呼べる生物ではなくなっていた。
汚らしいはぐれメタル……とでも言うべきか。
それでも時折痙攣し、慣れることのない苦痛を訴える。
非ゆっくり症を発症して以来、彼らは眠ったことすらない。
「防腐剤と防水加工を施したお陰で、どうにか上半身の原型は保ってますが……」
「まあ、ここまで来たら頑張って貰いましょうか」
「じゃ、今日のゆっくりビデオを見せるぞー。ほら、お前らがおうち宣言したとこの家、
どうだー、幸せそうだろ? ホームビデオを頼み込んで譲って貰ってきたんだぞー。
飼いゆっくりの教材に使うって言ってな。今からでも勉強してみるか?」
幸せそうな人間の家族とゆうかを見ても、まりさたちは何の反応も見せなかった。
憎悪も、悲しみも、絶望も、希望も、まりさたちには何もない。
流す涙も、もう残ってはいないのだ。
あるのはただ苦痛、痛み、痛み、痛み、痛み、痛み……。
憎悪も、悲しみも、絶望も、希望も、まりさたちには何もない。
流す涙も、もう残ってはいないのだ。
あるのはただ苦痛、痛み、痛み、痛み、痛み、痛み……。
まりさたちは、老衰でまったくもってゆっくりできないままに死んだ。
<あとがき>
今更ですが、挿絵を描いてくださる皆々様。本当にありがとうございます。
なんか「永遠にゆっくりさせずに苦しませる」ってパターンを四作ほど繰り返してきたので、
次はそろそろスッキリブチ殺す予定。
なんか「永遠にゆっくりさせずに苦しませる」ってパターンを四作ほど繰り返してきたので、
次はそろそろスッキリブチ殺す予定。
また、ラムネの設定は「anko3532 工作ゆ虐」のものをアレンジさせて戴きました。
こっそりお礼。
こっそりお礼。
途中で※があったネタは、バレを避けるために一番下にこっそり書いておきます。
過去の作品
anko3216 愛するでいぶ
anko3238 ゆ虐思考
anko3257 赤ゆ十連発(前編)
anko3263 赤ゆ十連発(後編)
anko3271 手を触れずに殺害せよ
anko3274 子ゆっくりのゆん生が終わるまで
anko3300 何もしない 赤ゆ編
anko3312 れうこくろりぐる
anko3342 テンプレ的自滅シークエンス
anko3358 くらくなるまでまってね!
anko3368 ぷりぷりもるんもるん
anko3428 子まりさと仲良し家族
anko3446 まりさ一家の転落ゆん生
anko3478 ぷーすぷーすぷーす!
anko3495 ゆっくり地獄山
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anko3263 赤ゆ十連発(後編)
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anko3342 テンプレ的自滅シークエンス
anko3358 くらくなるまでまってね!
anko3368 ぷりぷりもるんもるん
anko3428 子まりさと仲良し家族
anko3446 まりさ一家の転落ゆん生
anko3478 ぷーすぷーすぷーす!
anko3495 ゆっくり地獄山
anko3286 ゆっくり病院 精神科より戴いたネタです。ありがとうございました!