ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3862 人工ドススパーク
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ankoss
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『人工ドススパーク』 7KB
制裁 駆除 群れ ドスまりさ はじめまして
制裁 駆除 群れ ドスまりさ はじめまして
人工ドススパーク
- 全体的にあっさりめ
山から人里に下りる道にて。
「にんげんさん、ドスたちにおやさいをちょうだいね!」
「ちょうだいね!」
「ちょうだいね!」
俺の目の前にはドスまりさがいた。大きさは二メートル半、標準サイズか。
そしてドスの周りには、他の成体ゆっくりが五十匹ほど揃っていた。子ゆや赤ゆ、にん
しん中のヤツや頭に実を付けたヤツまでいる。こりゃ、総出だな。
この山に住んでいるゆっくりたちである。こいつらは人間の怖さを知ってるので、今ま
で人里に出てくることはなかった。時折アホが降りてきて、捕まったりしてるけど。
そしてドスの周りには、他の成体ゆっくりが五十匹ほど揃っていた。子ゆや赤ゆ、にん
しん中のヤツや頭に実を付けたヤツまでいる。こりゃ、総出だな。
この山に住んでいるゆっくりたちである。こいつらは人間の怖さを知ってるので、今ま
で人里に出てくることはなかった。時折アホが降りてきて、捕まったりしてるけど。
「これだけ並ぶと壮観だな……」
素直に感心しながら、俺はゆっくりたちを眺める。
降りてきた山ゆを追い払うのは、ちょうど山の道の下に家がある俺の役割だ。そのうち
群れ総出で出てくると思って準備はしてたけど、本当に使うとは思わなかった。
……ぶっちゃけ、使う機会待っていました。
降りてきた山ゆを追い払うのは、ちょうど山の道の下に家がある俺の役割だ。そのうち
群れ総出で出てくると思って準備はしてたけど、本当に使うとは思わなかった。
……ぶっちゃけ、使う機会待っていました。
「今年は餌少ないからな。大変だな、お前らも。野菜はやらんけど」
梅雨から秋までの気候を思い浮かべながら、俺は頷く。今年は不自然に暑かったり寒か
ったり。山の野草や木の実が少ないことは容易に想像ができた。
ったり。山の野草や木の実が少ないことは容易に想像ができた。
「このままじゃ、ドスのむれがぜんめつしちゃうよ! だからにんげんさんから、おやさ
いさんをもらうよ! にんげんさんにかかわるのはゆっくりできないけど、ぜんめつはも
っとゆっくりできないよ!」
いさんをもらうよ! にんげんさんにかかわるのはゆっくりできないけど、ぜんめつはも
っとゆっくりできないよ!」
大きく口を開け、ドスが叫んだ。その声は微かに震え、頬の辺りに脂汗が滲んでいる。
人間にケンカを売るのは危険だと自覚してるけど、背に腹は代えられないのだろう。群れ
の長ってのも大変なんだな。
人間にケンカを売るのは危険だと自覚してるけど、背に腹は代えられないのだろう。群れ
の長ってのも大変なんだな。
「おやさいさんくれないと ドスのドススパークでゆっくりできなくなるわよ」
「ドススパークはつよいんだよ。おやさいさんくれるのがりこうだよー。わかるねー?」
「ドススパークはつよいんだよ。おやさいさんくれるのがりこうだよー。わかるねー?」
ありすとちぇんがそれぞれ脅しを口にする。
こっちはドスほど悲壮感無いな。ドスがいるから人間にも勝てると考えているようだ。
実際、普通にゆっくりにとってドスは無敵の存在である。ドスと素手の人間が戦ったら、
人間の勝ち目は薄い。
あくまで"素手"で戦ったらだけど。
俺は腰のポーチに手を突っ込みながら、軽く笑う。
こっちはドスほど悲壮感無いな。ドスがいるから人間にも勝てると考えているようだ。
実際、普通にゆっくりにとってドスは無敵の存在である。ドスと素手の人間が戦ったら、
人間の勝ち目は薄い。
あくまで"素手"で戦ったらだけど。
俺は腰のポーチに手を突っ込みながら、軽く笑う。
「ドススパークね?」
「ドスのドススパークはすごいんだよ!」
「ドスのドススパークはすごいんだよ!」
と、れいむ。何故か物凄く得意げに。
ドスが放つ特大ビーム。ドスが自分の頭に生えるきのこを咀嚼して、約十秒後に発射さ
れる。派手な閃光とともにゆっくりを一瞬で消し飛ばす威力を持つが、実は人間にはほと
んど効果が無い。直撃しても「うおまぶし!」くらいだ。
ただ、目眩ましには十分なので、直視すると数分は視界が利かなくなる。その間にドス
にのし掛かられたりすると普通に危ない。
そんなゆっくりの最終兵器、ドススパーク。
ドスが放つ特大ビーム。ドスが自分の頭に生えるきのこを咀嚼して、約十秒後に発射さ
れる。派手な閃光とともにゆっくりを一瞬で消し飛ばす威力を持つが、実は人間にはほと
んど効果が無い。直撃しても「うおまぶし!」くらいだ。
ただ、目眩ましには十分なので、直視すると数分は視界が利かなくなる。その間にドス
にのし掛かられたりすると普通に危ない。
そんなゆっくりの最終兵器、ドススパーク。
「ドススパークなら俺も使えるけど」
「ゆ?」
「ゆ?」
全員頭に疑問符を浮かべる。
「人工ドススパーク銃」
ドラえもん風に宣言し、俺はポーチから取り出した銃を高々と掲げた。
それは、信号拳銃のような銃だ。口径25mmの銃身にグリップと撃鉄が取り付けられた
単純な構造である。中折れ式で一発ごとに弾を変える必要があるし、使用にはお役所の
許可が必要だったり、色々面倒くさい。
弾の見た目は、弾頭の無い金色の筒だ。長さ約五センチで先端に蓋がしてある。
それは、信号拳銃のような銃だ。口径25mmの銃身にグリップと撃鉄が取り付けられた
単純な構造である。中折れ式で一発ごとに弾を変える必要があるし、使用にはお役所の
許可が必要だったり、色々面倒くさい。
弾の見た目は、弾頭の無い金色の筒だ。長さ約五センチで先端に蓋がしてある。
「ドススパークはドスにしかつかえないんだよ!」
「にんげんにつかえるはずないんだぜ! げらげらげら」
「にんげんにつかえるはずないんだぜ! げらげらげら」
ドッ!
爆音が轟いた。
閃光が視界の半分を埋める。
俺は道を占領した群れの右側に向かって、ドススパーク銃を撃っていた。
トリガーを引いた瞬間、軽い反動が腕を突き抜ける。撃鉄が雷管を叩き、少量の火薬と
粉末スパークキノコの混合炸薬を爆発させた。火薬によって強化されたスパークが、銃身
から大爆発となって飛び出す。小さな稲妻を纏った光は大きく広がり、群れの約半分を呑
み込んで、消えた。
閃光が視界の半分を埋める。
俺は道を占領した群れの右側に向かって、ドススパーク銃を撃っていた。
トリガーを引いた瞬間、軽い反動が腕を突き抜ける。撃鉄が雷管を叩き、少量の火薬と
粉末スパークキノコの混合炸薬を爆発させた。火薬によって強化されたスパークが、銃身
から大爆発となって飛び出す。小さな稲妻を纏った光は大きく広がり、群れの約半分を呑
み込んで、消えた。
「ゆ――」
「ゆ?」
「ゆ?」
ドスと残ったゆっくりが、右を見る。
さきほどまでそこにいたゆっくりは、跡形もなく消えていた。悲鳴も無く、自分が永遠
にゆっくりしたと自覚することもない。まさに即死。
さきほどまでそこにいたゆっくりは、跡形もなく消えていた。悲鳴も無く、自分が永遠
にゆっくりしたと自覚することもない。まさに即死。
「ゆわああああ! み゙ん゙な゙あ゙ああああ!」
我に返ったドスが慌てる。人間に反撃されることは想定していたようだが、一瞬で半分
消滅は予想外だろう。
そこに声を掛けたのは、幹部らしいぱちゅりーだった。
消滅は予想外だろう。
そこに声を掛けたのは、幹部らしいぱちゅりーだった。
「むきゅ! ドス、すぐうちかえすのよ!」
おお、的確な判断だな。
俺は拳銃を持ち上げ、留め具を外し、銃身を前に倒す。もう何度も練習したので慣れた
ものだ。薬莢を取り出し、新たな弾薬筒を弾倉に込め、銃身を戻し留め金を戻す。撃鉄を
起こして、準備完了。その間三秒。
俺は拳銃を持ち上げ、留め具を外し、銃身を前に倒す。もう何度も練習したので慣れた
ものだ。薬莢を取り出し、新たな弾薬筒を弾倉に込め、銃身を戻し留め金を戻す。撃鉄を
起こして、準備完了。その間三秒。
「ドススパークはれんしゃが――」
ドッ。
今度は左側に向けて撃つ。
閃光が二十匹くらいのゆっくりを呑み込み、消し飛ばす。ドススパークは基本的にゆっ
くりにしか効かないので環境には優しい。スパークを喰らった草や木には、何の跡も付い
ていない。公共物などがあっても、壊すことはない。
ふと地面を見ると、スパークに呑み込まれなかったちぇんの尻尾が一本落ちている。尻
尾だけで本体は消滅しているが。
閃光が二十匹くらいのゆっくりを呑み込み、消し飛ばす。ドススパークは基本的にゆっ
くりにしか効かないので環境には優しい。スパークを喰らった草や木には、何の跡も付い
ていない。公共物などがあっても、壊すことはない。
ふと地面を見ると、スパークに呑み込まれなかったちぇんの尻尾が一本落ちている。尻
尾だけで本体は消滅しているが。
「ぱちゅりーの考えは悪くなかったんだがな、相手が余所のドスなら」
ドススパークは反動が大きい。一発撃ったら、次を撃つまで一分くらい冷却時間が必要
らしい。口がボロボロになること覚悟で無理矢理撃つことはできるけど。人工スパークに
そんなものはない。弾を交換すればすぐに撃てる。
らしい。口がボロボロになること覚悟で無理矢理撃つことはできるけど。人工スパークに
そんなものはない。弾を交換すればすぐに撃てる。
「…………」
目を剥き大口を開け、ドスは固まっていた。
ほんの十秒ほどで群れは壊滅である。残ったのは、れいむにまりさ、ありすにぱちゅり
ーの四匹。ドスのすぐ近くにいた連中だった。基本四種がきれいに残ったな。
さっきまで五十匹以上いた群れは、ドス含めて五匹まで減っていた。
ほんの十秒ほどで群れは壊滅である。残ったのは、れいむにまりさ、ありすにぱちゅり
ーの四匹。ドスのすぐ近くにいた連中だった。基本四種がきれいに残ったな。
さっきまで五十匹以上いた群れは、ドス含めて五匹まで減っていた。
「あっけなかったな」
俺は薬莢を取り出し、三発目を弾倉に込める。
「うわあああああああ! ドスのむれがあああああ!」
両目から勢いよく涙を流しながら、ぐねぐねと悶えている。自分の群れが三十秒程度で
消えれば、こんなもんだろう。同情はするぜ。同情しかしないけど。
消えれば、こんなもんだろう。同情はするぜ。同情しかしないけど。
「こんなの、うそなんだぜ……」
「みんな、ゆっくりへんじしてよ」
「こんなのぜんぜんとかいはやないよおぉ」
「……うぷ」
「みんな、ゆっくりへんじしてよ」
「こんなのぜんぜんとかいはやないよおぉ」
「……うぷ」
放心状態の四匹。ぱちゅりーは中身を吐かないように必死に口を閉じている。
俺はスパーク銃を持ち上げながら、声を掛けた。
俺はスパーク銃を持ち上げながら、声を掛けた。
「おい、ドス」
「ゆっ!」
「ゆっ!」
身体を硬直させて、ドスが俺を見る。もはやドスたちに反撃手段は無い。ドススパーク
を撃とうとしても、その前に俺のスパーク銃が火を吹く。体当たりをしようとしても、避
けられるのは確実だ。
向こうが何か言う前に、俺は単刀直入に本題を告げた。
を撃とうとしても、その前に俺のスパーク銃が火を吹く。体当たりをしようとしても、避
けられるのは確実だ。
向こうが何か言う前に、俺は単刀直入に本題を告げた。
「謝罪とか命乞いとかはいらん。キノコ全部よこせ」
「ゆ! キノコはドスのたいせつなキノコ……」
「断るなら、下半分吹っ飛ばして持ってくだけだ」
「ゆ! キノコはドスのたいせつなキノコ……」
「断るなら、下半分吹っ飛ばして持ってくだけだ」
ドスの腹(?)に銃口を向ける。
下半分吹っ飛ばすと片付けが大変だからやりたくはないんだけど。
下半分吹っ飛ばすと片付けが大変だからやりたくはないんだけど。
「だじばずうううう!」
滝涙を流しながら、ドスはおさげを使って帽子の中からキノコを取り出した。毒々しい
色遣いのいかにも"キノコ"って感じのキノコが五個。地面に置かれる。
このキノコは人工ドススパークの材料になる。加工所に持っていくと、スパーク弾を割
り引きしてくれるのだ。
キノコを手早く箱に詰めてから、俺は金属のおたまを取り出した。
色遣いのいかにも"キノコ"って感じのキノコが五個。地面に置かれる。
このキノコは人工ドススパークの材料になる。加工所に持っていくと、スパーク弾を割
り引きしてくれるのだ。
キノコを手早く箱に詰めてから、俺は金属のおたまを取り出した。
「あと、口の餡子少し貰うからあーんしろ。あーん」
「うあーん!」
「うあーん!」
泣きながら思い切り口を開くドス。もう抵抗する気もない。
俺は荷物から取り出した二本のつっかえ棒をドスの歯の間に差し込んだ。さすがに手を
突っ込んだ時に口閉じられたら洒落にならんし。
右手のスパーク銃でドスを牽制しつつ、左手のおたまを口に突っ込む。
俺は荷物から取り出した二本のつっかえ棒をドスの歯の間に差し込んだ。さすがに手を
突っ込んだ時に口閉じられたら洒落にならんし。
右手のスパーク銃でドスを牽制しつつ、左手のおたまを口に突っ込む。
「あー……!」
苦しげにドスが呻いていた。
にしても臭い。予想はしてたし覚悟もしてたけど、すっごいクサい。餡子と砂糖水と雑
草と生ゴミの混じり合ったような口臭。こいつら歯磨きなんてしないからな。
異臭を無理矢理無視して、俺は上顎の餡子にお玉を突き立てる。
にしても臭い。予想はしてたし覚悟もしてたけど、すっごいクサい。餡子と砂糖水と雑
草と生ゴミの混じり合ったような口臭。こいつら歯磨きなんてしないからな。
異臭を無理矢理無視して、俺は上顎の餡子にお玉を突き立てる。
「ゆが、あがっ!」
短い悲鳴とともに痙攣するドス。麻酔も無しで口の肉を抉られるのは痛い。咥内は眼の
次に敏感な部分だ。痛いけど止める気はないし、麻酔をしてやる気もない。
次に敏感な部分だ。痛いけど止める気はないし、麻酔をしてやる気もない。
「ゆぅ……やめるのぜ」
「ドスをいぢめないでー」
「ドスをいぢめないでー」
横から生き残ったゆっくりが泣きながら抗議してくる。でも、圧倒的な実力差を理解し
ているので体当たりなどの行動は取らない。俺は普通のゆっくりには興味無いんで、大人
しくしていれば何もしない。
ドスの口から抉った餡子を、保存用のタッパーに詰める。こっちも加工所で割引材料に
使える。とりあえず、これでおしまいだ。
俺はドスの口からつっかえ棒を外した。
ているので体当たりなどの行動は取らない。俺は普通のゆっくりには興味無いんで、大人
しくしていれば何もしない。
ドスの口から抉った餡子を、保存用のタッパーに詰める。こっちも加工所で割引材料に
使える。とりあえず、これでおしまいだ。
俺はドスの口からつっかえ棒を外した。
「んじゃ、さっさと山に帰れ。こんだけ減ったんだから、越冬はできるだろ」
「ゆ……」
「ゆ……」
ドスたちは泣きながら俺に背を向けた。人間から野菜を貰うという計画はあえなく失敗。
群れは壊滅、キノコも全部取られた。
振り返ることもなく、ずーりずーりと山へと戻っていく。
群れは壊滅、キノコも全部取られた。
振り返ることもなく、ずーりずーりと山へと戻っていく。
「気が向いたらまた来いよ~。また間引いてキノコ貰うから~」
俺はその背に明るく声を掛けた。