ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4234 ゆっくり戦車(タンク)
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ankoss
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『ゆっくり戦車(タンク)』 11KB
野良ゆ 現代 初投稿
野良ゆ 現代 初投稿
「にいちゃーん! 夏休みの宿題手伝ってーーー!」
「計算ドリルくらい自分でやれよ」
「やったよ。後は自由工作だけなんだ」
「……仕方ねぇなぁ。何を作るんだ?」
「まだ決めてないけど、ゆっくりを使ったのが良いな! 動いた方が面白いじゃん!」
「計算ドリルくらい自分でやれよ」
「やったよ。後は自由工作だけなんだ」
「……仕方ねぇなぁ。何を作るんだ?」
「まだ決めてないけど、ゆっくりを使ったのが良いな! 動いた方が面白いじゃん!」
そんな訳で俺は弟の工作を手伝うことになった。
普段なら無視する所だが、ゆっくりを使うと聞いて思いついた事があったのだ。
「お前、近所のスーパーに行ってダンボール貰って来い。出来れば発泡スチロールもな」
「え~っ。外暑いし~~」
「アイス奢ってやる。ほれ百円」
「分かった! 行ってくる!」
弟が帰って来るまでに俺は工作道具を揃える事にした。鋏と糊とカッターと絵の具とetc。
普段なら無視する所だが、ゆっくりを使うと聞いて思いついた事があったのだ。
「お前、近所のスーパーに行ってダンボール貰って来い。出来れば発泡スチロールもな」
「え~っ。外暑いし~~」
「アイス奢ってやる。ほれ百円」
「分かった! 行ってくる!」
弟が帰って来るまでに俺は工作道具を揃える事にした。鋏と糊とカッターと絵の具とetc。
「ただいまー!」
「お帰り。お、発砲スチロールも貰えたんだな」
それから二人で工作タイムである。出来が良すぎると手伝ったのがバレるので、俺は口を出すだけにしておく。
「書いてある線に沿って切るんだぞ」
「こんな感じ?」
「そうそう。それが済んだら次はこっちだ」
「お帰り。お、発砲スチロールも貰えたんだな」
それから二人で工作タイムである。出来が良すぎると手伝ったのがバレるので、俺は口を出すだけにしておく。
「書いてある線に沿って切るんだぞ」
「こんな感じ?」
「そうそう。それが済んだら次はこっちだ」
一時間ほどかけて自由工作は終了した。
俺と弟は近所の自然公園にやってきた。
野良ゆっくりは基本的に人間を避けるように生活してるので探す必要があった。
「全力でいけよ」
「おっけー。すぅぅぅぅ……」
弟は大きく息を吸い込んだ。そして、
野良ゆっくりは基本的に人間を避けるように生活してるので探す必要があった。
「全力でいけよ」
「おっけー。すぅぅぅぅ……」
弟は大きく息を吸い込んだ。そして、
「ゆっくりしていってねーーーーーー!!!」
流石はガキ。恥ずかしがらずに叫ぶこと叫ぶこと。俺には真似できんな。
すぐに辺りから「ゆっくりしていってね!」との返事がある。
耳を済ませてその声を聞いていた俺は近くの茂みに向かって行った。
お。いたいた。まりさだ。
「よう。まりさ。ゆっくりしてるか?」
「ゆゆっ!? お、おにいさん。まりさはゆっくりしてるのぜ! おにいさんにめいわくはかけてないんだぜ!」
「そうだな。ところで、まりさって最強なんだっけ?」
「まりささまはさいっきょうっなんだぜっ! ……ゆゆっ!? ゆ、ゆっくりのなかではさいきょうなんだぜ」
人間との力関係を理解しているようだな。反射的に応えてしまったようだが、ちゃんと言い直している。
「そうかそうか。じゃあ最強のゆっくりであるまりさにプレゼントをやろう!」
「ゆゆっ? あ、あまあまなんだぜっ!?」
「残念。あまあまじゃない。まりさが今よりももっともっと強くなる装備品だ。これを身に着ければ英ゆんになること間違いなしだな」
「英ゆん…………ぐふっ」
気色悪い笑い方だ。きっと英ゆんになった自分が皆に称えられ傅かれ美ゆっくりを侍らせてる妄想でもしたんだろうな。
「なりたいのぜ! まりさ、えいっゆんっになるのぜ!」
「よし。じゃあ弟よ。まりさに武装を施すのだ」
「分かった!」
武装は三分ほどで完了した。携帯で写真を撮ってまりさに自分の姿を見せてやる。
「ほれ。どうだ?」
「ゆわわぁあああああああ! す、すごいのぜぇぇぇぇぇっ!!」
すぐに辺りから「ゆっくりしていってね!」との返事がある。
耳を済ませてその声を聞いていた俺は近くの茂みに向かって行った。
お。いたいた。まりさだ。
「よう。まりさ。ゆっくりしてるか?」
「ゆゆっ!? お、おにいさん。まりさはゆっくりしてるのぜ! おにいさんにめいわくはかけてないんだぜ!」
「そうだな。ところで、まりさって最強なんだっけ?」
「まりささまはさいっきょうっなんだぜっ! ……ゆゆっ!? ゆ、ゆっくりのなかではさいきょうなんだぜ」
人間との力関係を理解しているようだな。反射的に応えてしまったようだが、ちゃんと言い直している。
「そうかそうか。じゃあ最強のゆっくりであるまりさにプレゼントをやろう!」
「ゆゆっ? あ、あまあまなんだぜっ!?」
「残念。あまあまじゃない。まりさが今よりももっともっと強くなる装備品だ。これを身に着ければ英ゆんになること間違いなしだな」
「英ゆん…………ぐふっ」
気色悪い笑い方だ。きっと英ゆんになった自分が皆に称えられ傅かれ美ゆっくりを侍らせてる妄想でもしたんだろうな。
「なりたいのぜ! まりさ、えいっゆんっになるのぜ!」
「よし。じゃあ弟よ。まりさに武装を施すのだ」
「分かった!」
武装は三分ほどで完了した。携帯で写真を撮ってまりさに自分の姿を見せてやる。
「ほれ。どうだ?」
「ゆわわぁあああああああ! す、すごいのぜぇぇぇぇぇっ!!」
そこには銀色の小型戦車とでも言うべきまりさの姿があった。
全身を包むのはダンボールの外装。これにアルミホイルを貼り付け、サランラップを三重に巻いてある。
これによりゆっくり好みのキラキラした見た目、頑丈さ、そして耐水性まで実現した。
箱にのぞき穴を開けることで視界を確保。ここではサランラップがフロントガラス代わりだ。
口元には小さな穴を開けてあり、そこには先ほど弟に奢ってやったアイスの棒が差し込まれている。
上部にはまりさ種のシンボルとも言える帽子が乗せてある。落ちないようにちゃんと紐で固定済みだ。
そして箱の底部には車輪がついている。本当は車輪をたくさん付けてキャタピラっぽくしたかったが材料が無くて断念した。
全身を包むのはダンボールの外装。これにアルミホイルを貼り付け、サランラップを三重に巻いてある。
これによりゆっくり好みのキラキラした見た目、頑丈さ、そして耐水性まで実現した。
箱にのぞき穴を開けることで視界を確保。ここではサランラップがフロントガラス代わりだ。
口元には小さな穴を開けてあり、そこには先ほど弟に奢ってやったアイスの棒が差し込まれている。
上部にはまりさ種のシンボルとも言える帽子が乗せてある。落ちないようにちゃんと紐で固定済みだ。
そして箱の底部には車輪がついている。本当は車輪をたくさん付けてキャタピラっぽくしたかったが材料が無くて断念した。
性能を説明してやりながら、俺達はまりさを抱えて自然公園を出る。
向かった先は公園から少し離れた所にある川原だ。
ここにも野良ゆっくりは住んでいる。だが自然公園に比べて餌が少ないのか生存競争が激しく、結果としてゲスも多めだ。
「くそにんげん! れいむはしんぐるまざーなんだよ! やさしくしなきゃだめなんだよ!」
「じじいはあまあましゃんをわたしゅのじぇ!」
早速現れたようだ。親れいむと子まりさだな。子まりさの赤ゆ口調からして、かなり甘やかされて育ったのだろう。親まりさはきっと過労死かおたべなさい死だな。
「さぁ行けまりさ戦車(タンク)。そいつらはゲスだ。せいっさいっしてやれ」
「がんばれよっ!」
「わかったのぜ! れいむっ! このおにいさんたちはゆっくりしてるのぜ。おにいさんにめいわくをかけるげすはまりさがせいっさいっするのぜぇぇ!!」
「ゆぷぷっ。はこさんにはいったままでなにができるの? まりさはばかなの? しぬの?」
「やーい、ばーきゃばーきゃ!」
「しぬのはそっちなのぜ。ゆんっ!」
まりさが一声上げると底部の車輪が回転した。
これはスィーから取ったものなのでゆっくりの意思で動かせるのだ。
向かった先は公園から少し離れた所にある川原だ。
ここにも野良ゆっくりは住んでいる。だが自然公園に比べて餌が少ないのか生存競争が激しく、結果としてゲスも多めだ。
「くそにんげん! れいむはしんぐるまざーなんだよ! やさしくしなきゃだめなんだよ!」
「じじいはあまあましゃんをわたしゅのじぇ!」
早速現れたようだ。親れいむと子まりさだな。子まりさの赤ゆ口調からして、かなり甘やかされて育ったのだろう。親まりさはきっと過労死かおたべなさい死だな。
「さぁ行けまりさ戦車(タンク)。そいつらはゲスだ。せいっさいっしてやれ」
「がんばれよっ!」
「わかったのぜ! れいむっ! このおにいさんたちはゆっくりしてるのぜ。おにいさんにめいわくをかけるげすはまりさがせいっさいっするのぜぇぇ!!」
「ゆぷぷっ。はこさんにはいったままでなにができるの? まりさはばかなの? しぬの?」
「やーい、ばーきゃばーきゃ!」
「しぬのはそっちなのぜ。ゆんっ!」
まりさが一声上げると底部の車輪が回転した。
これはスィーから取ったものなのでゆっくりの意思で動かせるのだ。
スィーーーー グサッ
「ゆっ? ……ゆっがぁぁぁぁぁああっ!? しんじゅのようなれいぶのおめめさんがぁあああああ!!」
「お、おきゃあしゃああああんっ!?」
まりさは全速力で突っ走り、まったく減速せずにれいむの右目をアイス棒で貫いた。
普通、こんなことをすれば棒を噛んで固定しているまりさの歯は砕け、自分の喉を刺すことになる。
しかしこのアイス棒はプラスチック製の、剣っぽい見た目のアレなのだ。
鍔の位置を箱の外側に出しておけば攻撃時の衝撃は全て箱が吸収してくれる。
まりさは口で剣の方向を変えるだけで良く、自分が怪我をする心配は無いのだ。
まりさはアイス棒を引き抜くと鼻で笑った。
「ゆっふっふ。おそい。おそいのぜれいむ」
「ゆあああああ! じねっ! れいぶにひどいごどするげすはじねっ!」
「ちにぇ! ちぬのじぇぇっ! ゆぴぃ!? おかおがいたいのじぇ! おきゃあしゃん、ぺーりょぺーりょして!」
ゆっくり親子がまりさに体当たりを仕掛ける。だが強固なダンボール箱が全ての攻撃を弾き返した。
「ふあーあ。ざこすぎてあくびがでるのぜ。そろそろこっちからもいくのぜ?」
「ゆっ!? お、おちびちゃん。ゆっくりしないでれいむについてきてね!」
「わかったのじぇ!」
親れいむは子まりさを連れて、近くにあった岩の上に飛び乗った。
子供の膝丈ぐらいしかない岩だが、それでもスィーでは登れないだろう。
「みてごらん。あのゆっくりしてないまりさがこっちをみあげているよ」
「ほんとなのじぇ! とっちぇもちっさくみえるのじぇ!」
位置的な上下関係を築き、取り合えず相手を見下してゆっくりしている二匹。
「まりしゃのすべてをきよめるせいすいさんをくらうのじぇー!」
子まりさに至っては岩の上からしーしーをして挑発していた。
「ゆふふ。あのまりさはのぼってこれないみたいだね!」
「おぉあわりぇあわりぇ。くやちかったらのぼってくるのじぇ!」
「わかったのぜ」
まりさはぴょんっと飛び跳ねると二匹がいる岩に登った。
「「ゆっ?」」
固まる二匹。
「ほら。のぼってきてやったのぜ」
「「どぼぢてのぼれるのおおおおおおおお!?」」
ゆっくり戦車の底部は中央を四角く切り抜いて【回】の字状にしているのだった。
淵に乗れば車輪による高速移動。乗らなければ普通にあんよが使えるのだ。
「おぉあわりぇあわりぇ、なのぜ!」
子まりさの口調を真似しながらまりさはれいむをぷすぷすした。
「ゆぎゃっ! や、やべろおおおお!」
「まりさのすーぱーだいなみっくじゃんぴんぐすぱいらるあたっくをくらうのぜーー!」
飛び上がり、体重をかけて脳天かられいむを突き刺すまりさ。
その一撃が中枢餡を貫いたのか、れいむは動かなくなった。
「ゆふー。やっぱりまりささまはさいっきょうなのぜ!」
戦車のなかでふんぞり返るまりさだが、そこに弟が声をかける。
「おーいまりさー。ちびが逃げてるぞー」
「ゆっ!?」
そう。まりさがれいむを仕留めている間に、子まりさは一人で逃げ出していたのだった。
その子まりさは今、川辺に帽子を浮かべている所だ。
「ゆはぁーゆはぁー……ここまでくりぇばだいじょうぶなのじぇ……ゆはぁー」
全力で逃げたため息を切らせながら、子まりさは自分の帽子に乗り込んだ。
水上まりさである。親まりさが生きていた時に習ったのだろうか、ちゃんとオール代わりの枝まで用意していた。
子まりさは岸から少し離れるとこちらを振り返った。
「これでどーなのじぇ! はこさんをかぶったままじゃぷーきゃぷーきゃできないのじぇ!」
勝ち誇った顔をする子まりさ。その顔はとってもゆっくりしている。親れいむが死んだことは既に頭に無いようだ。
「ぷーきゃぷーきゃ、ばーきゃばーきゃ、ゆふふのふー、なのじぇ! くやちかったらここまできてみるのじぇー!」
「お、おきゃあしゃああああんっ!?」
まりさは全速力で突っ走り、まったく減速せずにれいむの右目をアイス棒で貫いた。
普通、こんなことをすれば棒を噛んで固定しているまりさの歯は砕け、自分の喉を刺すことになる。
しかしこのアイス棒はプラスチック製の、剣っぽい見た目のアレなのだ。
鍔の位置を箱の外側に出しておけば攻撃時の衝撃は全て箱が吸収してくれる。
まりさは口で剣の方向を変えるだけで良く、自分が怪我をする心配は無いのだ。
まりさはアイス棒を引き抜くと鼻で笑った。
「ゆっふっふ。おそい。おそいのぜれいむ」
「ゆあああああ! じねっ! れいぶにひどいごどするげすはじねっ!」
「ちにぇ! ちぬのじぇぇっ! ゆぴぃ!? おかおがいたいのじぇ! おきゃあしゃん、ぺーりょぺーりょして!」
ゆっくり親子がまりさに体当たりを仕掛ける。だが強固なダンボール箱が全ての攻撃を弾き返した。
「ふあーあ。ざこすぎてあくびがでるのぜ。そろそろこっちからもいくのぜ?」
「ゆっ!? お、おちびちゃん。ゆっくりしないでれいむについてきてね!」
「わかったのじぇ!」
親れいむは子まりさを連れて、近くにあった岩の上に飛び乗った。
子供の膝丈ぐらいしかない岩だが、それでもスィーでは登れないだろう。
「みてごらん。あのゆっくりしてないまりさがこっちをみあげているよ」
「ほんとなのじぇ! とっちぇもちっさくみえるのじぇ!」
位置的な上下関係を築き、取り合えず相手を見下してゆっくりしている二匹。
「まりしゃのすべてをきよめるせいすいさんをくらうのじぇー!」
子まりさに至っては岩の上からしーしーをして挑発していた。
「ゆふふ。あのまりさはのぼってこれないみたいだね!」
「おぉあわりぇあわりぇ。くやちかったらのぼってくるのじぇ!」
「わかったのぜ」
まりさはぴょんっと飛び跳ねると二匹がいる岩に登った。
「「ゆっ?」」
固まる二匹。
「ほら。のぼってきてやったのぜ」
「「どぼぢてのぼれるのおおおおおおおお!?」」
ゆっくり戦車の底部は中央を四角く切り抜いて【回】の字状にしているのだった。
淵に乗れば車輪による高速移動。乗らなければ普通にあんよが使えるのだ。
「おぉあわりぇあわりぇ、なのぜ!」
子まりさの口調を真似しながらまりさはれいむをぷすぷすした。
「ゆぎゃっ! や、やべろおおおお!」
「まりさのすーぱーだいなみっくじゃんぴんぐすぱいらるあたっくをくらうのぜーー!」
飛び上がり、体重をかけて脳天かられいむを突き刺すまりさ。
その一撃が中枢餡を貫いたのか、れいむは動かなくなった。
「ゆふー。やっぱりまりささまはさいっきょうなのぜ!」
戦車のなかでふんぞり返るまりさだが、そこに弟が声をかける。
「おーいまりさー。ちびが逃げてるぞー」
「ゆっ!?」
そう。まりさがれいむを仕留めている間に、子まりさは一人で逃げ出していたのだった。
その子まりさは今、川辺に帽子を浮かべている所だ。
「ゆはぁーゆはぁー……ここまでくりぇばだいじょうぶなのじぇ……ゆはぁー」
全力で逃げたため息を切らせながら、子まりさは自分の帽子に乗り込んだ。
水上まりさである。親まりさが生きていた時に習ったのだろうか、ちゃんとオール代わりの枝まで用意していた。
子まりさは岸から少し離れるとこちらを振り返った。
「これでどーなのじぇ! はこさんをかぶったままじゃぷーきゃぷーきゃできないのじぇ!」
勝ち誇った顔をする子まりさ。その顔はとってもゆっくりしている。親れいむが死んだことは既に頭に無いようだ。
「ぷーきゃぷーきゃ、ばーきゃばーきゃ、ゆふふのふー、なのじぇ! くやちかったらここまできてみるのじぇー!」
「わかったのぜ」
「どぼぢてぷーきゃぷーきゃできるのおおおおおおお!?」
「どぼぢてぷーきゃぷーきゃできるのおおおおおおお!?」
底部の素材には発砲スチロールを採用した。
より詳細に書くなら、底部は【回】の字状の発砲スチロールにスィーから取った車輪をぶっさして作ってあるのだ。
よって、このゆっくり戦車は水に浮く。そう。水陸両用なのだ!
さらに車輪には小さな凹みをいくつか刻み込んであるので水を掻くことができ、枝で漕ぐよりもそのスピードは速い。
「ほーれほーれ、つんつんなのぜー」
「ゆぴっ! いちゃい! やめちぇ! おちちゃうのじぇ!」
「みずにおちるのはいやなのぜ?」
「あたりまえなのじぇ!」
「じゃあおちるのぜ」トスッ
「ゆびゃあああああん! おぼっおぼりぇりゅうぅぅぅぅ!!」
まりさは水に落ちてジタバタ暴れる子まりさの頭をアイス棒でペシペシ叩き、子まりさが沈むと俺たちの所に戻ってきた。
「ゆんっ! おにいさん、げすはせいっさいしたのぜ!」
「お疲れ様」
「おつかれー」
一仕事終えたまりさはとても清々しい顔つきである。
こいつにはもう少し付き合ってもらおうと思っていた俺は、力を手に入れたまりさが増長しないように釘を刺しておくことにした。
「まりさ。そのゆっくり戦車を作ったのは誰だったっけ?」
「おにいさんたちなのぜ」
「そう。人間の俺達だ。じゃあその戦車を壊せるのは?」
「ゆ? ……にんげんさん、なのぜ?」
「当たりだ。その戦車でも一斉駆除に立ち向かうのは無理だからな。忘れないように」
「わかったのぜ!」
うむ。覚えていられるかどうかは分からんが、返事だけは良いな。
より詳細に書くなら、底部は【回】の字状の発砲スチロールにスィーから取った車輪をぶっさして作ってあるのだ。
よって、このゆっくり戦車は水に浮く。そう。水陸両用なのだ!
さらに車輪には小さな凹みをいくつか刻み込んであるので水を掻くことができ、枝で漕ぐよりもそのスピードは速い。
「ほーれほーれ、つんつんなのぜー」
「ゆぴっ! いちゃい! やめちぇ! おちちゃうのじぇ!」
「みずにおちるのはいやなのぜ?」
「あたりまえなのじぇ!」
「じゃあおちるのぜ」トスッ
「ゆびゃあああああん! おぼっおぼりぇりゅうぅぅぅぅ!!」
まりさは水に落ちてジタバタ暴れる子まりさの頭をアイス棒でペシペシ叩き、子まりさが沈むと俺たちの所に戻ってきた。
「ゆんっ! おにいさん、げすはせいっさいしたのぜ!」
「お疲れ様」
「おつかれー」
一仕事終えたまりさはとても清々しい顔つきである。
こいつにはもう少し付き合ってもらおうと思っていた俺は、力を手に入れたまりさが増長しないように釘を刺しておくことにした。
「まりさ。そのゆっくり戦車を作ったのは誰だったっけ?」
「おにいさんたちなのぜ」
「そう。人間の俺達だ。じゃあその戦車を壊せるのは?」
「ゆ? ……にんげんさん、なのぜ?」
「当たりだ。その戦車でも一斉駆除に立ち向かうのは無理だからな。忘れないように」
「わかったのぜ!」
うむ。覚えていられるかどうかは分からんが、返事だけは良いな。
その日、まりさは俺達の家の玄関で寝た。
野菜を食わせることを条件に、弟の自由工作の発表に付き合わせることにしたのだ。
そして夏休みが終わり学校が始まる。
ゆっくり戦車は先生から褒めてもらえたらしく弟はとても上機嫌で家に帰ってきた。
だが発表が終わってしまえばもう用済みなので、約束通り戦車はまりさにプレゼントすることになる。
「おにいさんたち、さよならなのぜー!」
「元気でな」
「ばいばーい!」
車輪を使って走り去っていくまりさを俺達は見送った。
野菜を食わせることを条件に、弟の自由工作の発表に付き合わせることにしたのだ。
そして夏休みが終わり学校が始まる。
ゆっくり戦車は先生から褒めてもらえたらしく弟はとても上機嫌で家に帰ってきた。
だが発表が終わってしまえばもう用済みなので、約束通り戦車はまりさにプレゼントすることになる。
「おにいさんたち、さよならなのぜー!」
「元気でな」
「ばいばーい!」
車輪を使って走り去っていくまりさを俺達は見送った。
まりさは元々住んでいた自然公園へと帰った。
まりさが「とても強いスィー」を手に入れたことはすぐに公園中のゆっくりが知ることになる。
「ゆわぁー! まりさ、とてもゆっくりしてるね!」
「かっこいいんだねー! わかるよー!」
「ゆっへん! それほどでもあるのぜ!」
ゆっくり達から褒められてまりさは有頂天である。
そこに一匹のみょんが駆け込んできた。
「みんなきくみょん! よそもののゆっくりが、このぷれいすになだれこんできてるみょん!」
「ど、どういうことー? わかるようにせつめいしてねー!」
みょんが言うには、この付近で野良ゆの一斉駆除が行われたそうだ。
自然公園のゆっくりは人間との関係が良好だったため対象からは外れていた。
だが駆除から逃げ切ったゆっくりが「死臭漂う場所には住めない」とこの自然公園に住処を求めたのだ。
「ぱちゅりー、どうするみょん?」
「むきゅ……にんげんさんにめいわくをかけるようなゆっくりはうけいれられないわ」
よそ者のゆっくりが馬鹿なことをして自然公園まで駆除の対象になっては堪らない。
「ゆっふっふっふ。まりささまにまかせるのぜ! げすはぜぇーんぶせいっさいしてやるのぜ!」
「まちなさい。ぜんぶがげすときまったわけじゃないわ」
「それはぱちゅりーがきめるといいのぜ。もしげすだったら、まりささまがこのゆっくりたんくさんでぼっこぼこにしてやるのぜ!」
「むきゅっ。それならいいわ。まりさ、おねがいね!」
「まかせるのぜ!」
まりさが「とても強いスィー」を手に入れたことはすぐに公園中のゆっくりが知ることになる。
「ゆわぁー! まりさ、とてもゆっくりしてるね!」
「かっこいいんだねー! わかるよー!」
「ゆっへん! それほどでもあるのぜ!」
ゆっくり達から褒められてまりさは有頂天である。
そこに一匹のみょんが駆け込んできた。
「みんなきくみょん! よそもののゆっくりが、このぷれいすになだれこんできてるみょん!」
「ど、どういうことー? わかるようにせつめいしてねー!」
みょんが言うには、この付近で野良ゆの一斉駆除が行われたそうだ。
自然公園のゆっくりは人間との関係が良好だったため対象からは外れていた。
だが駆除から逃げ切ったゆっくりが「死臭漂う場所には住めない」とこの自然公園に住処を求めたのだ。
「ぱちゅりー、どうするみょん?」
「むきゅ……にんげんさんにめいわくをかけるようなゆっくりはうけいれられないわ」
よそ者のゆっくりが馬鹿なことをして自然公園まで駆除の対象になっては堪らない。
「ゆっふっふっふ。まりささまにまかせるのぜ! げすはぜぇーんぶせいっさいしてやるのぜ!」
「まちなさい。ぜんぶがげすときまったわけじゃないわ」
「それはぱちゅりーがきめるといいのぜ。もしげすだったら、まりささまがこのゆっくりたんくさんでぼっこぼこにしてやるのぜ!」
「むきゅっ。それならいいわ。まりさ、おねがいね!」
「まかせるのぜ!」
まりさは素晴らしい働きをした。宣言通り、ゲスを次々と制裁していったのだ。
ぱちゅりーが面接を行い、その途中でゲスと判断されれば即制裁を行う。
「むきゅ。いっせいくじょされたのはゆっくりがにんげんさんにめいわくをかけたからよ」
「なにいってるのぉぉーーー! ぜんぶくそにんげんがわるいんだよぉぉぉぉ!!」
「こいつはあたまがわるいげすなのぜ。せいっさい! なのぜ!」
「ゆぎゃあああああああ!!」
という具合である。
ゲスを見逃しても碌なことにならない。普段なら反撃されることを考えて渋々追放で済ませたりもするが、今はゆっくり戦車を着たまりさがいるのだ。
面接待ちをしていたゲスゆっくり達が結束して脅しをかけて来たりもしたが、まりさはあっさりと全滅させた。
八面六臂の活躍をみたゆっくり達はまりさを英ゆんと褒め称えた。
ぱちゅりーが面接を行い、その途中でゲスと判断されれば即制裁を行う。
「むきゅ。いっせいくじょされたのはゆっくりがにんげんさんにめいわくをかけたからよ」
「なにいってるのぉぉーーー! ぜんぶくそにんげんがわるいんだよぉぉぉぉ!!」
「こいつはあたまがわるいげすなのぜ。せいっさい! なのぜ!」
「ゆぎゃあああああああ!!」
という具合である。
ゲスを見逃しても碌なことにならない。普段なら反撃されることを考えて渋々追放で済ませたりもするが、今はゆっくり戦車を着たまりさがいるのだ。
面接待ちをしていたゲスゆっくり達が結束して脅しをかけて来たりもしたが、まりさはあっさりと全滅させた。
八面六臂の活躍をみたゆっくり達はまりさを英ゆんと褒め称えた。
そして、一週間後――――――
まりさは餓死していた。
戦車が脱げなかったのである。
元々からゆっくりの力で着脱することは設計に含まれていなかった。
その事を兄弟もまりさも失念していたのだった。
元々からゆっくりの力で着脱することは設計に含まれていなかった。
その事を兄弟もまりさも失念していたのだった。
今、まりさが被っていたゆっくり戦車は、『英ゆんのゆっくり棺桶(コフィン)』として、自然公園の奥地に奉られている。