ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1560 でいぶ専
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「やい!そこのくそにんげん!れいむはおなかがすいているんだよ!たくさんあまあまちょうだいね!!」
二人の目の前に現れたのは、太ってなすび型に弛んだれいむ。
その容姿は薄汚く汚れており、長い間野良生活をしていた事が伺える。
「うわ………………か、かわいい…」
「ちょ…お前…本気なのか?………」
彼は、太った生き物が大好きだった。
デブ猫、デブウサギ、つちのこ等々。
そして彼は始めて見た、デブの野良れいむをそのままお持ち帰りした。
「ここはいいおうちだね!きにいったよ!ここをれいむのおうちにするよ!」
「気に入って貰えたのは良いんだが、ここは貸家だからな。まあ、ゆっくりしていってくれ」
「なにいってるのぉぉぉぉ?!ここはれいむの…………………ブツブツ」
家に連れてこられて、即お家宣言するれいむ。
彼はそんなれいむを特に気にする様子もなく、押入れの中から水槽を取り出した。
そして、れいむを持ち上げると、水槽の中に叩きつける様に投げ入れた。
「ゆげぶぅ?!………いだいぃぃぃぃ!なにをするくそどれいぃぃぃぃぃ!!」
「はっはっは!早速喜んでもらっているみたいだな、そこが今日からお前の家だからな。
じゃあ、俺は餌の用意するから待っていてくれ」
れいむは叩きつけられた痛みから、涙としーしーを撒き散らしていた。
だが彼は、そんな様子を見ても喜んでいるとしか思っていなかった。
「お待たせー!えっと名前なんだっけ、でいぶだっけ?」
「れいむはれいむだよ!!それから、さっきのたいどはゆるせないよ!どれいのくせに……………ブツブツ」
「どれい?まるで女王様みたいな奴だな。結構面白いかも………まあ、とりあえず餌を用意したから、沢山食べてくれ。」
餌を持ってきた彼に対して、早速文句を言うれいむであったが、
彼は「どれい」と言う言葉に反応して、面白がるだけだった。
彼は、れいむ入りの水槽の中に餌を盛った小皿を入れると、れいむの様子を観察し始めた。
「さあ、遠慮なく食べてくれ。丁度昨日作りすぎてしまったんだよ」
「なにこれ?これっぽっちなのぉぉぉ?!れいむはおなかがすいてるって、いってるでしょぉぉぉぉぉ!!
もっとたくさん、もってこないとだめでしょぉぉぉぉぉぉ!!」
「おぉ?そうなのか?なら、もっと持ってくるから、それ食べて待っていてくれ」
彼はそう言うと、台所の方に消えていった。
れいむは目の前の小皿に、一通り文句をつけると、それを食べ始めた。
そして…
「むーしゃ、むーしゃ、しあわ………ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!からいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
彼が用意した餌、それは残り物の麻婆豆腐だった。
「ほら!追加でたくさん持ってきたぞー!ってあら?何で吐いているんだ?」
「こんなからいもの、たべられるわけないでしょぉぉぉぉ?!」
「え?そうなのか?この前見た動画では、喜んで食べていたけどなぁ…」
そう、確かに彼が先日見た動画サイトの映像では、そのゆっくりは喜んで麻婆豆腐を食べていた。
たが、食べていたのは、「ゆっくりめーりん」と言う、辛い物が好物のゆっくりであった。
しかし、そんな事は彼は知らないので、ただ、不思議に思うばかりであった。
そして、一つの結論が出た。
「あぁ!そっか!お前はあれだな?えっと、なんだっけ………そうだ、ツンドラって奴だな?!」
性格にはツンデレの事であるが、彼はこのれいむをツンデレだと思い込んでしまった。
「なにいってるのぉぉぉ?!そんなことより、さっさとあまあまもってきてねぇぇぇぇ!!」
「やっぱり!やっぱりそうなんだな?ふふふ、可愛いやつめ………」
そう言うと彼はれいむの頭を優しく撫でた。
そして、れいむを持ち上げると無理やり口を開き、持ってきた山盛りの麻婆豆腐を口に注ぎ込んだ。
「ゆゆ?!………ゆっげろぉぉぉ?!からいぃぃぃぃ…むっぎゅぶぅぅぅぅ?!」
「ほら、麻婆豆腐と言えども、よく噛まないと消化されないぞ!しっかり味わって食べるんだぞ?!」
麻婆豆腐を吐き出そうとしたれいむの口を、素早く塞いだ彼は優しくそう言った。
れいむは涙と変な汗を滝のように流し始める。
「おぉ、やっぱり辛い物は発汗作用が良いらしいな!お前は慌てて食べるから、吐いたりするんだぞ!しっかりモグモグするんだぞー!」
実際は、辛くて死にそうなれいむだったのだが、彼はそんな事とは露知らず、
大泣きして喜んでいると勘違いしていた。
本来なら、間違いなく即死モノの麻婆豆腐であったが、ここで小さな奇跡が起こった。
もっとも、意地悪な神様の気まぐれか、嫌がらせなのかも知れないが。
本来ゆっくりは辛いものを食べると死んでしまうため、それらを口にすると、侵食された中身と共に吐き出そうとする。
時には吐き出した中身の量が多すぎて、それが原因で死んでしまう事もあるくらいだ。
当然このれいむも、その方法で体内に侵食してきた毒物を外に出そうとしたのだが、
彼に口を塞がれているため、それが出来なかった。
そこで、れいむの生にすがる本能が刺激され、本来毒であるはずのそれを急速に消化する方法で難を逃れようとした。
そして、それは見事成功した。
しかしそれは、れいむにとって相当の負担になると同時に苦痛になった。
「ゆげっ…がっ…げぼっ……ぐぼっ…がが…ぎぎ…」
「おぉ、食べきったか?ゆっくりは食べる事に全力を注ぐなんて、某所で見たけど、本当にそんな感じだな。
そんなに疲れる事もないだろうにな…」
疲れ果てたれいむの姿を微笑ましそうに見つめる彼。
彼のそんな物言いに反論する力すら残っていないれいむ。
ただ、死の呪縛からは逃れる事はが出来た。
だが、それはれいむにとって幸運かどうかは別の話である。
「やめろぉぉぉぉ!あついぃぃぃぃぃ!ゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!」
その悲鳴は浴室から聞こえてきた。
当然声の主はれいむである。
「いだいぃぃぃぃ!ごしごしさんはいやぁぁぁぁぁぁ!!」
「はっはっは!そんなに嫌がるなって。ちゃんと綺麗にしないと駄目だろう?」
「やめろ、くそどれいぃぃぃぃ!れいむをゆっくりさせろぉぉぉぉぉ!!」
「あぁ、そっか、ツンドレか…はいはい、女王様、仰せのままに…」
「ゆっがぁぁぁぁ!ぜんぜんわかってないぃぃぃぃぃ!!」
先ほどと似たような光景が繰り広げられている浴槽。
れいむは当然本気で嫌がっていた。
ゆっくりにとっては、熱すぎるお湯。
無造作に束子で擦られる痛み。
そして染みる浴槽用洗剤。
だが、れいむの分厚い皮が幸いして、それらで死にいたる事はなかった。
そんな、必死でもがくれいむを見た彼は、「ツンデレだから」で済ませてしまっていた。
すっかり汚れが落ちて、綺麗になったれいむ。
野良だったとは思えないほど、清潔感溢れる姿とは裏腹に、
その表情は酷く疲れきっていた。
彼はれいむを洗った後、タオルでれいむを拭いてからしっかりと乾かした。
そして…
「そろそろ良いかな?じゃあ、でいぶ、俺と遊ぼうか?」
「ゆっひぃ!やめろくそどれい!こっちにくるなぁぁぁ!!
「はいはい、ツンドロね、じゃあ、今日はサッカーごっこな!いくぞ!」
そう言うと彼は、思いっきりれいむの尻を蹴り上げた。
「ゆっぎゃぶ!」
ぐちゃ!
「ゆぶばっ!」
れいむは顔面から壁に突っ込んでいった。
「これも、動画で見たんだよ!ゆっくりって、苛められるのが好きなんだろ?まったく、アブノーマルな生き物だなぁ」
「ゆげっ!げぼっ!やべろぉぉぉぉ!こっちにくるなぁぁぁ!」
「はっはっは!可愛い奴め。そら、どんどんいくぞー!!」
彼は爽やかな笑顔でれいむを追い回していた。
彼の見た動画に出ていたゆっくりは、「ゆっくりてんこ」と言う苛められるのが好きなゆっくり。
当然ほかのゆっくりは、苛められる事も、痛い事をされるのも大嫌いであった。
先ほどと同じように、本気で嫌がり、必死で逃げるれいむであったが、
彼はやはりそれを、「ツンデレ」の一言で片付けていた。
「ほらー!でいぶ、もう一発喰らえー!」
「もうやべでぇぇぇぇ!!」
そんな訳で、れいむにとっての死亡遊戯はしばらく続いたのだった。
「げべ…ゆご…もうやべ……ごべんばばい……ゆひー…ゆひっ…」
「ちょっと疲れたな、休憩しようか…何か飲み物を持ってくるから…」
疲れたどころではなく、満身創痍のれいむであったが、彼には遊びつかれたとしか見えていなかった。
れいむの方も悪運が強かったせいか、皮のあちこちが腫れあがっているものの、
目や歯の欠損は見られなかった。
「お待たせー!とりあえず、オレンジジュース持ってきたけどこれで良いかな?」
一片の悪意のない、爽やかな顔で微笑む彼。
その手には何の偶然か、ゆっくりにとっての特効薬にして万能薬、オレンジジュースのパックが輝いていた。
「あ、でも辛い物が好きだったんだっけ?」
彼はそういうと、タバスコとを注いだコップの中に、オレンジジュースを混ぜていった。
そしてそれを、無理やりあけたれいむの口に注ぎ込んでいった。
「ゆ?ゆっげぶ…むごぼごむむむむ?!」
両目を見開き、涙と汗を流すれいむ。
多少の傷と体力は回復したものの、一時もゆっくり出来ないれいむだった。
それから数日後…
「ひさしぶりだな…ってお前、本当にあのれいむを飼っていたのか…」
「おう!そうそう、コイツがな、結構可愛いんだよ。なんだっけ、あれツンヤレだっけか?あんな感じでさ」
「それを言うなら、ツンデレだろう?」
呆れた顔で彼を見る友人。
彼の腕の中には、大分やせ細り疲れきった顔のれいむがいた。
れいむはあれから睡眠時間以外は、殆どがゆっくり出来ない生活を強いられていた。
しかし彼にはそんな疲れきった表情も、「本当は嬉しいのに、ツンデレだから不満そうにしてる」と、いう風に見えていた。
「まあ、お前が幸せならそれで良いけど…」
友人は心底呆れた顔でそう呟いた。
結局、れいむはその日の夜に、ゆっくりないまま死んでいった。
その表情は、虐待されて死んでいったゆっくりのそれであったと言う。
彼はれいむの死を大いに悲しんだ。
完
二人の目の前に現れたのは、太ってなすび型に弛んだれいむ。
その容姿は薄汚く汚れており、長い間野良生活をしていた事が伺える。
「うわ………………か、かわいい…」
「ちょ…お前…本気なのか?………」
彼は、太った生き物が大好きだった。
デブ猫、デブウサギ、つちのこ等々。
そして彼は始めて見た、デブの野良れいむをそのままお持ち帰りした。
「ここはいいおうちだね!きにいったよ!ここをれいむのおうちにするよ!」
「気に入って貰えたのは良いんだが、ここは貸家だからな。まあ、ゆっくりしていってくれ」
「なにいってるのぉぉぉぉ?!ここはれいむの…………………ブツブツ」
家に連れてこられて、即お家宣言するれいむ。
彼はそんなれいむを特に気にする様子もなく、押入れの中から水槽を取り出した。
そして、れいむを持ち上げると、水槽の中に叩きつける様に投げ入れた。
「ゆげぶぅ?!………いだいぃぃぃぃ!なにをするくそどれいぃぃぃぃぃ!!」
「はっはっは!早速喜んでもらっているみたいだな、そこが今日からお前の家だからな。
じゃあ、俺は餌の用意するから待っていてくれ」
れいむは叩きつけられた痛みから、涙としーしーを撒き散らしていた。
だが彼は、そんな様子を見ても喜んでいるとしか思っていなかった。
「お待たせー!えっと名前なんだっけ、でいぶだっけ?」
「れいむはれいむだよ!!それから、さっきのたいどはゆるせないよ!どれいのくせに……………ブツブツ」
「どれい?まるで女王様みたいな奴だな。結構面白いかも………まあ、とりあえず餌を用意したから、沢山食べてくれ。」
餌を持ってきた彼に対して、早速文句を言うれいむであったが、
彼は「どれい」と言う言葉に反応して、面白がるだけだった。
彼は、れいむ入りの水槽の中に餌を盛った小皿を入れると、れいむの様子を観察し始めた。
「さあ、遠慮なく食べてくれ。丁度昨日作りすぎてしまったんだよ」
「なにこれ?これっぽっちなのぉぉぉ?!れいむはおなかがすいてるって、いってるでしょぉぉぉぉぉ!!
もっとたくさん、もってこないとだめでしょぉぉぉぉぉぉ!!」
「おぉ?そうなのか?なら、もっと持ってくるから、それ食べて待っていてくれ」
彼はそう言うと、台所の方に消えていった。
れいむは目の前の小皿に、一通り文句をつけると、それを食べ始めた。
そして…
「むーしゃ、むーしゃ、しあわ………ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!からいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
彼が用意した餌、それは残り物の麻婆豆腐だった。
「ほら!追加でたくさん持ってきたぞー!ってあら?何で吐いているんだ?」
「こんなからいもの、たべられるわけないでしょぉぉぉぉ?!」
「え?そうなのか?この前見た動画では、喜んで食べていたけどなぁ…」
そう、確かに彼が先日見た動画サイトの映像では、そのゆっくりは喜んで麻婆豆腐を食べていた。
たが、食べていたのは、「ゆっくりめーりん」と言う、辛い物が好物のゆっくりであった。
しかし、そんな事は彼は知らないので、ただ、不思議に思うばかりであった。
そして、一つの結論が出た。
「あぁ!そっか!お前はあれだな?えっと、なんだっけ………そうだ、ツンドラって奴だな?!」
性格にはツンデレの事であるが、彼はこのれいむをツンデレだと思い込んでしまった。
「なにいってるのぉぉぉ?!そんなことより、さっさとあまあまもってきてねぇぇぇぇ!!」
「やっぱり!やっぱりそうなんだな?ふふふ、可愛いやつめ………」
そう言うと彼はれいむの頭を優しく撫でた。
そして、れいむを持ち上げると無理やり口を開き、持ってきた山盛りの麻婆豆腐を口に注ぎ込んだ。
「ゆゆ?!………ゆっげろぉぉぉ?!からいぃぃぃぃ…むっぎゅぶぅぅぅぅ?!」
「ほら、麻婆豆腐と言えども、よく噛まないと消化されないぞ!しっかり味わって食べるんだぞ?!」
麻婆豆腐を吐き出そうとしたれいむの口を、素早く塞いだ彼は優しくそう言った。
れいむは涙と変な汗を滝のように流し始める。
「おぉ、やっぱり辛い物は発汗作用が良いらしいな!お前は慌てて食べるから、吐いたりするんだぞ!しっかりモグモグするんだぞー!」
実際は、辛くて死にそうなれいむだったのだが、彼はそんな事とは露知らず、
大泣きして喜んでいると勘違いしていた。
本来なら、間違いなく即死モノの麻婆豆腐であったが、ここで小さな奇跡が起こった。
もっとも、意地悪な神様の気まぐれか、嫌がらせなのかも知れないが。
本来ゆっくりは辛いものを食べると死んでしまうため、それらを口にすると、侵食された中身と共に吐き出そうとする。
時には吐き出した中身の量が多すぎて、それが原因で死んでしまう事もあるくらいだ。
当然このれいむも、その方法で体内に侵食してきた毒物を外に出そうとしたのだが、
彼に口を塞がれているため、それが出来なかった。
そこで、れいむの生にすがる本能が刺激され、本来毒であるはずのそれを急速に消化する方法で難を逃れようとした。
そして、それは見事成功した。
しかしそれは、れいむにとって相当の負担になると同時に苦痛になった。
「ゆげっ…がっ…げぼっ……ぐぼっ…がが…ぎぎ…」
「おぉ、食べきったか?ゆっくりは食べる事に全力を注ぐなんて、某所で見たけど、本当にそんな感じだな。
そんなに疲れる事もないだろうにな…」
疲れ果てたれいむの姿を微笑ましそうに見つめる彼。
彼のそんな物言いに反論する力すら残っていないれいむ。
ただ、死の呪縛からは逃れる事はが出来た。
だが、それはれいむにとって幸運かどうかは別の話である。
「やめろぉぉぉぉ!あついぃぃぃぃぃ!ゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!」
その悲鳴は浴室から聞こえてきた。
当然声の主はれいむである。
「いだいぃぃぃぃ!ごしごしさんはいやぁぁぁぁぁぁ!!」
「はっはっは!そんなに嫌がるなって。ちゃんと綺麗にしないと駄目だろう?」
「やめろ、くそどれいぃぃぃぃ!れいむをゆっくりさせろぉぉぉぉぉ!!」
「あぁ、そっか、ツンドレか…はいはい、女王様、仰せのままに…」
「ゆっがぁぁぁぁ!ぜんぜんわかってないぃぃぃぃぃ!!」
先ほどと似たような光景が繰り広げられている浴槽。
れいむは当然本気で嫌がっていた。
ゆっくりにとっては、熱すぎるお湯。
無造作に束子で擦られる痛み。
そして染みる浴槽用洗剤。
だが、れいむの分厚い皮が幸いして、それらで死にいたる事はなかった。
そんな、必死でもがくれいむを見た彼は、「ツンデレだから」で済ませてしまっていた。
すっかり汚れが落ちて、綺麗になったれいむ。
野良だったとは思えないほど、清潔感溢れる姿とは裏腹に、
その表情は酷く疲れきっていた。
彼はれいむを洗った後、タオルでれいむを拭いてからしっかりと乾かした。
そして…
「そろそろ良いかな?じゃあ、でいぶ、俺と遊ぼうか?」
「ゆっひぃ!やめろくそどれい!こっちにくるなぁぁぁ!!
「はいはい、ツンドロね、じゃあ、今日はサッカーごっこな!いくぞ!」
そう言うと彼は、思いっきりれいむの尻を蹴り上げた。
「ゆっぎゃぶ!」
ぐちゃ!
「ゆぶばっ!」
れいむは顔面から壁に突っ込んでいった。
「これも、動画で見たんだよ!ゆっくりって、苛められるのが好きなんだろ?まったく、アブノーマルな生き物だなぁ」
「ゆげっ!げぼっ!やべろぉぉぉぉ!こっちにくるなぁぁぁ!」
「はっはっは!可愛い奴め。そら、どんどんいくぞー!!」
彼は爽やかな笑顔でれいむを追い回していた。
彼の見た動画に出ていたゆっくりは、「ゆっくりてんこ」と言う苛められるのが好きなゆっくり。
当然ほかのゆっくりは、苛められる事も、痛い事をされるのも大嫌いであった。
先ほどと同じように、本気で嫌がり、必死で逃げるれいむであったが、
彼はやはりそれを、「ツンデレ」の一言で片付けていた。
「ほらー!でいぶ、もう一発喰らえー!」
「もうやべでぇぇぇぇ!!」
そんな訳で、れいむにとっての死亡遊戯はしばらく続いたのだった。
「げべ…ゆご…もうやべ……ごべんばばい……ゆひー…ゆひっ…」
「ちょっと疲れたな、休憩しようか…何か飲み物を持ってくるから…」
疲れたどころではなく、満身創痍のれいむであったが、彼には遊びつかれたとしか見えていなかった。
れいむの方も悪運が強かったせいか、皮のあちこちが腫れあがっているものの、
目や歯の欠損は見られなかった。
「お待たせー!とりあえず、オレンジジュース持ってきたけどこれで良いかな?」
一片の悪意のない、爽やかな顔で微笑む彼。
その手には何の偶然か、ゆっくりにとっての特効薬にして万能薬、オレンジジュースのパックが輝いていた。
「あ、でも辛い物が好きだったんだっけ?」
彼はそういうと、タバスコとを注いだコップの中に、オレンジジュースを混ぜていった。
そしてそれを、無理やりあけたれいむの口に注ぎ込んでいった。
「ゆ?ゆっげぶ…むごぼごむむむむ?!」
両目を見開き、涙と汗を流すれいむ。
多少の傷と体力は回復したものの、一時もゆっくり出来ないれいむだった。
それから数日後…
「ひさしぶりだな…ってお前、本当にあのれいむを飼っていたのか…」
「おう!そうそう、コイツがな、結構可愛いんだよ。なんだっけ、あれツンヤレだっけか?あんな感じでさ」
「それを言うなら、ツンデレだろう?」
呆れた顔で彼を見る友人。
彼の腕の中には、大分やせ細り疲れきった顔のれいむがいた。
れいむはあれから睡眠時間以外は、殆どがゆっくり出来ない生活を強いられていた。
しかし彼にはそんな疲れきった表情も、「本当は嬉しいのに、ツンデレだから不満そうにしてる」と、いう風に見えていた。
「まあ、お前が幸せならそれで良いけど…」
友人は心底呆れた顔でそう呟いた。
結局、れいむはその日の夜に、ゆっくりないまま死んでいった。
その表情は、虐待されて死んでいったゆっくりのそれであったと言う。
彼はれいむの死を大いに悲しんだ。
完