ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1819 セミナー
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ankoss
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・3作目になります
・短文です
・独自設定や解釈あり
・ゆっくりの台詞はありません
・セミナーを題材としましたが、専門的な経験や知識はありません。
雰囲気で読んで戴ければ幸いです
「セミナー」
作:ユキあき
おはようございます。
本日はゆっくり対策セミナーにご参加頂き誠にありがとうございます。
私講師を務めさせて頂きます、
株式会社ゆっくりマネジメントサービス代表の湯虐鬼威山と申します。
さて、早速本セミナーの内容ですが、配布資料の3ページ目をご覧下さい。
「ゆっくりの出現とその略歴」
こちらは皆さんご存知の通り、
ゆっくりの出現から現在に至るまでの過程を記載しております。
ゆっくりが発生したとされるのは、今から遡って約10年前。
日本の阿蘇高原一帯と南米ペルーの高原地帯に、
同時期に確認されております。
その後1年未満にアメリカ、ロシア、中国、ドイツ、イギリス、マレーシアなど、
世界各地で目撃されるようになりました。
人類史上類を見ないセンセーショナルな事件に、
世の知識人や宗教家はその解明・解釈に躍起になりました。
当時盛んに報道やドキュメンタリー番組が報道されましたので、
ご存知の方も多いと思います。
その後の流れは皆さんご存知の通りと思いますので、
資料を以て割愛させて頂きます。
続いて第2章に入ります。
資料7ページをご覧下さい。
「ゆっくりが及ぼす経済的影響」
これは皆様が頭を抱えている問題と思います。
今回ご参加下さった事業主様や地方自治体の対策課の担当者様、農家などの自営業者様。
一様に無視出来ない問題です。
ゆっくり出現以来国が歳出した費用は1兆2000億、
民間レベルですと70兆は下らないという試算も出ております。
図表2をご覧下さい。
このように、ゆっくりが与える経済的打撃は計り知れません。
ですが同時に食糧問題解決の糸口と大量の雇用を創出致しました。
国営の「ゆっくり加工所」が代表的な例です。
現在では法整備などで市場に流通するゆっくりの大部分は、
人間の管理下のゆっくりです。
野良ゆっくりや野ゆっくりは、加工所又は民間のバックエンド会社が担当しております。
こちらは法律によって、食用や飼料用途の使用は禁じられてますので、
その点十分ご留意下さい。
続きまして第3章。
「ゆっくりに対する法解釈」
わが国におけるゆっくりに対する扱いは、
国連会議にて定められた骨子を基に制定されております。
立ち位置としては一般的な家畜や愛玩動物と変わりませんが、
最大の違いは生物学的に生物と認定されておりません。
よって殺処分において安楽死を行う必要はありません。
また、動物愛護法も適用されませんので、
虐待も合法的に可能です。
ただし、迷惑防止条例以前に近隣への気配りマナーは十分留意しましょう。
次に飼いゆっくりや管理コードのあるゆっくりを虐待などすると、
器物損壊で罰せられる場合があります。
悪質な場合は実刑もあり得るので、
駆除の際は必ず確認するように願います。
また、未登録の飼いゆっくりでも、
手製のカードなどで所有者が明確に確認出来る際は、
飼いゆっくりと同等の扱いを受ける場合があります。
判例資料がページ下にございますのでご覧下さい・・・
パタン。
一人の男がそっと部屋を出る。
「どうだ今日の社長は?」
外で待機していた背広姿の男が話し掛ける。
「今日の社長はいつにもなく張り切っておられましたよ、部長」
「去年から経営も軌道に乗ってきたし、
今年は賭けるものがあるんだろうな。
我々も全力でやらんとな、愛出君」
会場運営を取り仕切る部長はそう返事をした。
「はい、全力で頑張らせて頂きます!」
返事をした男の目は若さと活気に溢れていた。
ここはとあるベンチャー企業が主催するセミナー会場。
ゆっくりが与える経済的損失と同時に、
多くのビジネスチャンスをゆっくりはもたらした。
今や首都圏で指折りのゆっくり専門コンサルティング企業として引っ張りだこだ。
近い将来全国展開も視野に入れているらしい。
こうした現在もゆっくりをビジネスとした起業や事業展開は後を絶たない。
「しかし…」
愛出と呼ばれる男は問いかけた。
「こんなにゆっくりを見つけ次第処分して大丈夫でしょうか?
いずれ他の動物のように絶滅に瀕するのでは…」
「なに心配には及ばんよ」
部長は答える。
「ゆっくりはひ弱そうに見えて案外逞しいもんだ。
採り尽くしたと思っても必ずどこかで生きてるさ。
そうでもしてもらわんとこっちの生活があるからな。
まさかお前、ゆっくりに同情でもしてるのか?」
「いえ、そんなことは…」
若い男は二つ返事で答えた。
そして少しだけ分かったような気がした。
人間が繁栄を続けてきた本当の理由を。
完
今回はゆっくりの虐待より、
人間側にスポットを当ててみました。
もし本当にゆっくりが現れたら、最初こそパニックになるでしょうが、
いずれゆっくりは利用されるだけの存在になると思います。
人間の適応力は凄いと同時に恐ろしいと思います。
うまく表現できたどうかは微妙。
・短文です
・独自設定や解釈あり
・ゆっくりの台詞はありません
・セミナーを題材としましたが、専門的な経験や知識はありません。
雰囲気で読んで戴ければ幸いです
「セミナー」
作:ユキあき
おはようございます。
本日はゆっくり対策セミナーにご参加頂き誠にありがとうございます。
私講師を務めさせて頂きます、
株式会社ゆっくりマネジメントサービス代表の湯虐鬼威山と申します。
さて、早速本セミナーの内容ですが、配布資料の3ページ目をご覧下さい。
「ゆっくりの出現とその略歴」
こちらは皆さんご存知の通り、
ゆっくりの出現から現在に至るまでの過程を記載しております。
ゆっくりが発生したとされるのは、今から遡って約10年前。
日本の阿蘇高原一帯と南米ペルーの高原地帯に、
同時期に確認されております。
その後1年未満にアメリカ、ロシア、中国、ドイツ、イギリス、マレーシアなど、
世界各地で目撃されるようになりました。
人類史上類を見ないセンセーショナルな事件に、
世の知識人や宗教家はその解明・解釈に躍起になりました。
当時盛んに報道やドキュメンタリー番組が報道されましたので、
ご存知の方も多いと思います。
その後の流れは皆さんご存知の通りと思いますので、
資料を以て割愛させて頂きます。
続いて第2章に入ります。
資料7ページをご覧下さい。
「ゆっくりが及ぼす経済的影響」
これは皆様が頭を抱えている問題と思います。
今回ご参加下さった事業主様や地方自治体の対策課の担当者様、農家などの自営業者様。
一様に無視出来ない問題です。
ゆっくり出現以来国が歳出した費用は1兆2000億、
民間レベルですと70兆は下らないという試算も出ております。
図表2をご覧下さい。
このように、ゆっくりが与える経済的打撃は計り知れません。
ですが同時に食糧問題解決の糸口と大量の雇用を創出致しました。
国営の「ゆっくり加工所」が代表的な例です。
現在では法整備などで市場に流通するゆっくりの大部分は、
人間の管理下のゆっくりです。
野良ゆっくりや野ゆっくりは、加工所又は民間のバックエンド会社が担当しております。
こちらは法律によって、食用や飼料用途の使用は禁じられてますので、
その点十分ご留意下さい。
続きまして第3章。
「ゆっくりに対する法解釈」
わが国におけるゆっくりに対する扱いは、
国連会議にて定められた骨子を基に制定されております。
立ち位置としては一般的な家畜や愛玩動物と変わりませんが、
最大の違いは生物学的に生物と認定されておりません。
よって殺処分において安楽死を行う必要はありません。
また、動物愛護法も適用されませんので、
虐待も合法的に可能です。
ただし、迷惑防止条例以前に近隣への気配りマナーは十分留意しましょう。
次に飼いゆっくりや管理コードのあるゆっくりを虐待などすると、
器物損壊で罰せられる場合があります。
悪質な場合は実刑もあり得るので、
駆除の際は必ず確認するように願います。
また、未登録の飼いゆっくりでも、
手製のカードなどで所有者が明確に確認出来る際は、
飼いゆっくりと同等の扱いを受ける場合があります。
判例資料がページ下にございますのでご覧下さい・・・
パタン。
一人の男がそっと部屋を出る。
「どうだ今日の社長は?」
外で待機していた背広姿の男が話し掛ける。
「今日の社長はいつにもなく張り切っておられましたよ、部長」
「去年から経営も軌道に乗ってきたし、
今年は賭けるものがあるんだろうな。
我々も全力でやらんとな、愛出君」
会場運営を取り仕切る部長はそう返事をした。
「はい、全力で頑張らせて頂きます!」
返事をした男の目は若さと活気に溢れていた。
ここはとあるベンチャー企業が主催するセミナー会場。
ゆっくりが与える経済的損失と同時に、
多くのビジネスチャンスをゆっくりはもたらした。
今や首都圏で指折りのゆっくり専門コンサルティング企業として引っ張りだこだ。
近い将来全国展開も視野に入れているらしい。
こうした現在もゆっくりをビジネスとした起業や事業展開は後を絶たない。
「しかし…」
愛出と呼ばれる男は問いかけた。
「こんなにゆっくりを見つけ次第処分して大丈夫でしょうか?
いずれ他の動物のように絶滅に瀕するのでは…」
「なに心配には及ばんよ」
部長は答える。
「ゆっくりはひ弱そうに見えて案外逞しいもんだ。
採り尽くしたと思っても必ずどこかで生きてるさ。
そうでもしてもらわんとこっちの生活があるからな。
まさかお前、ゆっくりに同情でもしてるのか?」
「いえ、そんなことは…」
若い男は二つ返事で答えた。
そして少しだけ分かったような気がした。
人間が繁栄を続けてきた本当の理由を。
完
今回はゆっくりの虐待より、
人間側にスポットを当ててみました。
もし本当にゆっくりが現れたら、最初こそパニックになるでしょうが、
いずれゆっくりは利用されるだけの存在になると思います。
人間の適応力は凄いと同時に恐ろしいと思います。
うまく表現できたどうかは微妙。