ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1822 ゆっくりを食べる山羊その3(1/2)
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ゆっくりを食べる山羊その3(1/2)
・予想以上に人気者になってしまったヤギさんのお話3作目・・・調子乗んなとか言わないでね?
・俺設定満載かつ一部漢字を喋れるゆっくりと希少種は優遇されてます、嫌な方はcloses
・ようやくアク禁解けた・・・jun以外のorz
・・・とある山の中、2匹の巨大ゆっくりが何かを話している。
「ねえ、きいた?かわべのむれのドスがれいのしろいあくまにやられちゃったって・・・」
「そのはなしならきいたよ、そのむれでのこったみんなはもうひとつのむれのみんながかけつけて・・・」
「そう・・・じゃあぜんっめつとみてまちがいなさそうね」
「そうだね・・・あとのもんだいはえっとうちゅうにふえたおちびちゃんたちのたべものか」
「むれたんいでくいぶちがへったとはいえ・・・
もうひとつのむれにありったけうばわれてわたしたちはばいいじょうのろうっどうっをしなくちゃいけないのはかわらないわ
へたにさからおうものなられいぱーにおそわれてゆんこうがさらにふえるだけ」
「そう・・・だったね・・・」
「さいきんね、こうおもうの・・・
いっそのこと、ここをはなれてあたらしいゆっくりプレイスをさがすか
あのしろいあくまさんのところへいってころしてもらったほうがいいんじゃないかなって・・・」
「でも、そんなことをしたら・・・」
「そうね・・・わたしたちをたよってむれにきたみんなをうらぎることになる
そんなことはぜったいにできない・・・でもこのままじゃ・・・」
「いまはこのままたえて、もうすこしゆっくりかんがえてみようよ・・・
なにかいいほうほうがあるかもしれないから・・・ね?」
「そうね・・・」
そのまま2匹は自分の群れへと帰っていった。
―――週末・鴨葱農場
『お願い致します!!』
ここは某県某市にある鴨葱農場・・・
今この農場では屈強な男達が10人集い
プラチナバッチののうかりんと銀バッチのまっちょりーとヤギの冥介に土下座をしていた。
その悲願に対して最初に口を開いたのはのうかりん・・・
「あの・・・何をお願いしたいのかが分からないんですけど・・・?」
続いてまっちょりー
「むきゅ・・・主語が抜けてるわね」
そして・・・
「メェ~・・・(何がどうしてこうなった?)」
もっともヤギの冥介の言葉が分かるのはのうかりんとまっちょりーぐらいなのであるが・・・。
「とりあえず一から説明して下さいますか?」
「分かりました・・・」
とりあえず土下座させたままでは心苦しいので茣蓙を用意してその上に座らせ、話を続ける。
「のうかりんもご存知とは思いますが俺達はこの近隣の農家の者です」
「この農場の親父さんが組合長を勤める組合の組合員でもあります」
「頼みというのは他でもない、害獣の駆除をお願いしたいのです」
害獣駆除・・・
一般人には馴染みがないが収穫時期の農家にとっては死活問題に繋がる大事な事。
かつてはこの付近の農場は全て山が近い事もあり猿や猪にカラス、そして当然の如くゆっくりによる被害が多かった。
「害獣駆除ね・・・でも猿さんも猪さんもカラスさんも話せば分かってくれたけど?」
のうかりんがこの農場に来てからおよそ1年ほどだがその1年の間にこの町の農場は大きく変わった。
例えばカラスの場合・・・
「カァー!カー!(野郎ども、今日のランチは畑で喰おうぜ!)」
『カァァー!!(いいねぇ、そうしましょう!)』
「コルァー!」
『グァァー!(な、何だぁ!)』
「あんたら、畑の野菜食べようとしたでしょ!そんな事したら迷惑でしょ!」
「カー!?カー!(何で分かった!?ってかお前は俺達の言ってる事が分かるんかい!)」
「分からなきゃこうやって話しかけたりなんてしないわよ!」
「カァァァー!カァァ!!(だが仕方がないだろ!俺達だって喰わなきゃ生きていけねぇんだ!!)」
「そんなにお腹が空いてるんならこれでも食べてなさい!」
「たしゅけてぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
その時そういってのうかりんがカラスに差し出したのはカラスが来る前に捕まえた野良のゆっくり子まりさ(ぼうし処分済)
「カァ?(なんだ・・・町のあちこちで見る饅頭もどきじゃねぇか・・・旨いのか?)」
「カァー(さあ・・・俺達喰った事ないですからね・・・)」
「カァァ(ってか喰える物だとも思ってなかったし)」
「文句は食ってから言いなさい!(グイ!)」
のうかりんは子まりさをリーダーカラスの口に詰め込んだ。
「いやじゃああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ・・ゆぐぇっ!!!」
『カァァァァーーーーーー!!(り、リーダー!!)』
「グァーーーー!(やめっ、喉っ、つっかえ・・・)・・・グァ?(・・・あれ?)」
『カーーーー!(大丈夫ですかリーダー!)』
「で、どお?美味しいでしょ?」
「カァーーーーーー!(うーまーいーぞーぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!)」
『カ、クァアアアアアアアアーーー!(え、マジっすかリーダー!)』
「これからは畑やゴミ捨て場を狙わずに野良のゆっくりを狙いなさい
そうすれば貴方達は害獣駆除にも逢わず、農家も無理に退治しようとは思わないから」
「カーーー!(野良の饅頭もどきってのはあのキラキラしてんのが付いてない奴等の事ですよね?)」
「カー!(そういう奴等ならよく公園やゴミ捨て場とかうろついてる筈)」
「カーー!(たまーに畑とかにも現れるみたいだけどな)」
「で、どお?返事は・・・」
「カー!!!(いいか野郎ども!今後俺達は野良の饅頭もどきを主食とする!)」
『カァー!!(オー!!)』
「カァァー!(そして・・・この姐さんを付け狙う饅頭もどきを退治するのが我等の使命となる!)」
『カァァァァ!!(意義なーーーーーし!!)』
「カァァァァっ!(この新たな美味を教えてくれた姐さんに一生付いていくぞぉ!)」
『クァアアアアアア!(ウォォォォーーーーーーー!)』
「・・・どうやら分かってくれたみたいね」
この他にものうかりんは猿や猪などの野生動物や、町に住み着いた野犬や野良猫などにも同様の説得を試み成功していた。
だがそんな中唯一説得出来なかった種族・・・それがゆっくりである。
野菜は勝手に生えてくる+自分は何をしても許されるという思い込みもあり、畑やゴミ捨て場は荒れ放題・・・
カラスや野犬等を説得した際に被害は大幅に減ってはいる物のゼロになった訳ではなく
どういう訳か春になってから急激に増えた野良ゆにカラス達の対処も追い付かないでいた。
「つまりゲスゆ共を潰せばいいんですね?でもそれなら私達に頼まないでも・・・」
そんなのうかりんの質問に対し、今日の日付の新聞が現れた。
「えーっと・・・〔今日から1ヶ月間の間、野生動物保護法の可か否かを決める為に○○県で試験期間を設ける〕・・・って何よこれ!!」
のうかりんはあからさまに怒りを表に出していた。
それもその筈、○○県はすなわち今この場、この農場がある県なのだ。
「流石はのうかりん、漢字も読める・・・ってそれは置いといて」
「野生動物の保護と言う以上、当然あの山にいるゆっくり共も例外じゃない」
「つまり、今後はその法案が否決されない限りこの町でゆっくりを潰せなくなってしまったんだ・・・」
まだ漢字を読むのに慣れていないまっちょりーはようやく事態が飲み込めたのか質問をした。
「もしも潰してしまった場合はどうなってしまうのかしら?」
「もしも手違い等であろうが潰してしまった場合、罰金10万前後もしくは懲役2年になるそうだ・・・」
「むきゅ・・・酷いわね」
のうかりんは新聞を放り投げ冥介はその新聞をもしゃもしゃしつつ話を続ける。
「そう・・・試験期間とはいえそうなってしまったからには潰す訳にはいかない」
「だがそれはあくまでも人間が潰した場合・・・」
「例えプラチナを取得していようが同じゆっくり、もしくは他の動物がやるのなら罪に問われる事はない筈!」
「そこでのうかりんに他の動物を説得してくれないだろうかと思い・・・」
のうかりんは難しい顔をしつつ・・・
「駄目よ・・・プラチナを収得した以上私も人間さんと同じ法の元生活をする事になってしまったし
カラスさんに猿さんも今以上の働きをさせるのは酷って物だわ」
農家の皆さんは悲しそうな顔をしつつガクっと力が抜ける・・・。
「やはりそうか・・・」
「よもや組合への補助金の為にと受けて貰ったプラチナが仇となるとは・・・」
だがのうかりんは・・・
「そう・・・私やカラスさん達が駆除する訳にはいかない・・・でもね」
のうかりんは何かを言いかけてそのまま冥介とまっちょりーを見る。
まっちょりーは難しい話に付いていけなくなったのかスクワットをしていて
冥介はまだ新聞をはみはみしていた。
――― 翌日・山の中
「えーっと・・・下調べの際に見つけた群れはこの先だったかな」
現在農家を代表する1人のお兄さんはヤギの冥介とまっちょりーを連れ、口実上は山菜取りと称して山に登っていた。
「むきゅ・・・まさか群れに攻め込む事になるなんて思ってもいなかったわ」
「メェー・・・(本当にね・・・)」
まっちょりーは何やら複雑そうな表情で山を登っていた。
それに対し冥介は道の草を食べながら余裕を持って登っている。
「それにしてもお前らタフだな・・・こんだけ登って息切れしてないとは」
そういうお兄さんは既に肩で息をしている。
「当然よ、鍛えているもの」
「メェ~(うんうん)」
そのまま30分程登ったであろうか・・・
「・・・で・・・よねー・・・か・・よー・・・」
「・・・んだ・・・ねー・・・・・よー・・・」
どこからか話し声が聞こえてきた。
「この声は・・・」
「むきゅ、あの辺りからだわ」
まっちょりーが指した方向へ進んだら案の定、沢山のゆっくりがそこに居た。
「いるにはいたが・・・」
「むきゅ・・・あそこに居るのはちぇんにらん・・・見事に偏ってるわ」
そんなこんなで様子を伺っていたら・・・
『あ、ドスだー!おかえりなさい!』
「みんな、ただいま」
この群れの長であろうドスがどこからか帰って来た。
だが・・・
「なあまっちょりー・・・ドスって普通まりさがなる物なんじゃないのか?」
その群れの長はらん・・・しかもドスサイズであった。
「むきゅ・・・何もまりさでなきゃなれないという訳じゃないのよ
ぱちぇも詳しくは知らないけど条件さえ満たせば胴付のゆっくり以外の全てがドスになれる可能性を持っているらしいわ」
それを聞いたお兄さんは・・・
「そうか・・・ドスでいぶとか想像して吹きかけたのは内緒だ」
「あ、ゴメンなさい・・・言い忘れてたけど何故か普通のゆっくりでもれいむ種だけはドス化しないそうよ」
「そうか・・・良かった、想像だけで済んで」
お兄さんは心底ホッとした。
「それで、どうするのお兄さん?」
「ん?」
「このまま様子を見るのか、一度体制を立て直すか・・・」
「そうだな・・・一度戻って対策でも考え・・・ってかおい、ヤギ何処行った?」
「あれ?お師匠様・・・」
「メェー・・・(ちょっとそこのお饅頭さん)」
『!!?』
冥介は1匹、その群れに乗り込んでいた。
『何でお師匠様(ヤギさん)待ってくれないのー!!』
「メェ・・・(いや、だからちょっと話を・・・)」
『きょわいよぉおおおおおおおおおおおお!わからないよぉおおおおおおおおおおおお!!』
『ちぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!』
あるゆっくりは泣き出し、またあるゆっくりは錯乱し・・・
この場はカオスと化していた。
「お師匠様!お師匠様の言葉が分かるのはぱちぇとのうかりんだけだし、まだ駆除するかどうか決まってないのよ!」
「メェ?(あれ・・・そうだったの?)」
この騒ぎをどう鎮めるかと思った矢先・・・
「みんな、おちついてね!」
『ど、ドスゥーーーーーーー!!』
騒ぎを聞きつけてドスらんが即座に駆けつけた。
「まあ・・・どの道ドス呼び出して話するつもりだったんだし結果的に手間が省けたと思えばいっか」
「むきゅ・・・そうね」
「メェ・・・(ホントごめん・・・)」
1時間後、ようやく群れのゆっくり達が落ち着き話が出来た。
「・・・っつー訳でだな、今後畑に近づく様なら今からお前ら全員潰さなければいかんのだが」
「むきゅ、でも今後人間さんに近づかないと約束出来るんなら見逃せるわよ」
だがその話を聞いたドスらんは・・・
「でも、このままじゃこのむれはうえじにでぜんっめつっしちゃうよ・・・」
「全滅?何で?見た所お前らが食えそうな物は豊富にありそうなんだが」
「じつは・・・」
ドスらんはこの群れを作った時からの話をした。
昨年の秋にようやくこのゆっくりプレイスを見つけた事、近くの3つの群れと協力しあって越冬を乗り切った事
そして越冬の最中に協力しあっていた群れで多くのゆっくりがスッキリーして倍近くのゆん口になってしまった事・・・
「成る程ね・・・この春から急激に畑に来るゆっくりが増えたのはそういう事か」
「むきゅ・・・愚かとしか言い様がないわ」
「でも、そのうちのむれの1つはもうぜんっめつしたから・・・」
「そうなのか?」
「うん・・・そのむれのドスはまりさだったけどはたけにいってしろいあくまさんにやられたって・・・」
「白い悪魔?」
「ああ、お師匠様の事よ・・・ほら、体毛が白いでしょ?」
「ああ、それでか・・・」
「メェー?(何の事?)」
「でもそのむれがぜんっめつしたのだってはたらきもののまりさたちがえっとうちゅうにおたべなさいしちゃって
ドスとでいぶしかのこらなかったからだし・・・それはきにしないでいいよ」
「あー・・・そりゃ全滅するのも当たり前だわな」
「むきゅ・・・あのドスはそこまでおバカだったのね」
「それにきょうりょくしあってるといっても、そのドスのむれともうひとつのむれは・・・
にがいくささんをもってきてこっちにおしつけて、ほかのたべものをもっていくだけだったし
かたきをとろうってゆっくりはだれもいないからあんしんしてね」
お兄さんは多少苦笑しつつ・・・
「まあ、別に敵討ちに来たって返り討ちに出来るからいいけどな・・・」
そのまま少し間を空け・・・
「だがよ、お前ゆっくりとしては結構強い部類に入ると思うんだが戦おうとは思わなかったのか?」
それに対しては・・・
「だめだよ・・・そのゲスのむれのひとつはちょうきょだいぺにぺにをもつありすがおさをしてるんだよ
1たい1でたたかうならかてるかもしれないけど・・・
たたかってるあいだにはそのむれのれいぱーにおそわれてむれのみんながえいえんにゆっくりしちゃうよ」
「そっか・・・って事はクイーンありすがいやがるのかこの山は」
「むきゅ・・・いままでそんな話聞いた事がなかったけど」
やがて双方共に言いたい事を言い尽くしたと判断したまっちょりーは確認をする。
「むきゅ・・・じゃあドスに確認するわよ
もしもここよりも多くの食べ物が取れる所へ行けるんなら畑を襲ったりはしない?」
「もしそんなばしょがほんとうにあるんならやくそくできるよ、むれのみんなもなっとくしてくれるとおもう」
「それじゃあもう一つ、協力しあってるという群れの内のゲスばかりの群れはどににあるの?」
「ここからみえるあのたけさんがはえているあたりにありすがおさをしてるむれがあるよ・・・
そのむれにいるのはおさのありすをのぞけばゲスとれいぱーだけだからきをつけて・・・」
「むきゅ・・・わかったわ、ありがとう」
そして・・・
「それじゃお兄さん、悪いんだけどこの群れのゆっくり全員鬼流さんの所へ連れて行ってあげて」
「あの爺さんの所へか?」
「むきゅ・・・前からぱちぇに畑の跡取りになってくれないかと言ってたんだけど
この群れの皆なら十分ぱちぇの代わりになると思うの・・・もしも中にゲスが混じってたならあの人容赦ないし」
「そういう事か、納得だ・・・分かった、こっちは任せておけ」
もう一方では・・・
「それじゃちぇん、このことをあのむれのドスにつたえてきてね」
「にんげんさんたちがあのありすのむれをくじょしにきたってことと
あたらしいゆっくりプレイスがみつかったってことだよねー、わかったよー!」
ちぇんはそのままドスらんやまっちょりー達とも違う方向へと走っていった。
「それじゃお師匠様、ゲスの駆除に行きましょう」
「メェー(オッケー)」
―――30分後・竹林
「ここね・・・」
「メェ・・・(その筈だね・・・)」
今、まっちょりーも冥介も揃って上を見ていた・・・
竹と同じぐらいの長さと5倍は太い何かがそうさせていた。
「ではお師匠様・・・作戦の確認をするわ」
「メェー(分かった)」
まっちょりーの提示した作戦はこう・・・
クイーンありすの駆除は冥介に任せ、残ったゲスとれいぱーをまっちょりーがぶっ潰す。
何とも単純な作戦である。
「むきゅ・・・本当はぱちぇがクイーンと戦った方がいいかもしれないんだけど」
「メェー・・・(気にしちゃ駄目だよ、それにさっきおにいさんも言ってたでしょ?)」
「でも本当なのかしら・・・クイーンに近づくだけで妊娠してしまうって話は・・・」
「メェ・・・(どうだかね・・・)」
そんなこんなと話をしている間にその群れが見渡せる所まで近づいたので少し様子を見始める。
「とかいはなおさがきたわよー」
「おちびちゃんがほしいこはあつまってねー」
『んほぉおおおおおおおおおおおおおおおお・・・』
やがて10分としない内にクイーンありすの回りには多くのゆっくりが現れた。
その多くはれいむとれいぱーではないゲスありすであった。
「あられいむ?あなたたちはこのまえもおちびちゃんつくったばかりじゃないの?」
「みんながおちびちゃんをほしがってるのにわりこみするなんていなかもののすることよ!」
そのありす達の指摘にれいむ達は・・・
「あのおちびちゃんはおさるさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「れいむのおちびちゃんもいのししさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおお!」
「れいむのおちびちゃんもとりさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
どうやらこの群れのれいむ共はのうかりんが野生動物に対して行った説得材料に持ち出したゆっくり
その後の野生動物の食欲の捌け口となったらしい。
それでも畑を襲うゆっくりが後を絶たないのは相当数の赤ゆが生まれているからだと言う事になる。
「さあさあしずかにしなさい、おさがこまってるわよ!」
その声が響いた時、言い争いも止まりその場に静寂が訪れた。
一方のまっちょりーと冥介は・・・
「むきゅ・・・何だか嫌な予感がするわ」
「メェ・・・(もう少し離れようか・・・)」
あくまでも様子を見つつ、その場を一時的に後退した。
「さあおちびちゃんがほしいみんな、おさをかこんでひれふしてね!」
その言葉を聞くと同時にその群れのゆっくり達はクイーンありすを囲んでうつ伏せになった。
そして・・・
「さあみんな、ありすのあいをうけとってね!」
突然クイーンありすの巨大ぺにぺにが光って唸り、回りを囲んでいたゆっくり達に次々と茎が生えていく。
やがて光が消えた時・・・茎に実った赤ゆは既に下へと落ちていた。
『ゆ・・・ゆ・・・ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!』
『ゆっくりしていってね、おちびちゃん!』
・・・
「・・・なんなの・・・あれは」
「・・・メェ(ぱちゅりー、離れて正解だったね)」
「そうね・・・あのままあそこに居たら妊娠してしまっていたわ」
あのお兄さんの助言が思わぬ形で役に立った瞬間であった・・・。
「メェー(作戦を変更するよぱちゅりー、もしもまたあの変な光が出たら危ないし)」
「分かったわ、お師匠様・・・」
一方クイーンありすの群れで子供を授かったゆっくり達は・・・
「むーちゃ、むーちゃ」
「うみぇっ、きょりぇうんみぇっ!」
「しゃっしゃちょあみゃあみゃもっちぇきょいくじゅおや!」
「はやきゅしちぇにぇ、いきゅじひょうきはいにゃきゃみょにょぎゃしゅりゅきょちょよ!」
見事にゲスばかりの赤ゆにせっせと木の実や蜂蜜を与えていた。
この木の実も蜂蜜もドスらんの群れやもう一つ残った群れのゆっくり達が集めた物を強引な手で奪った物である。
「それじゃあお師匠様・・・どうか死なないで」
「メェ!(大丈夫、任せて)」
練り直した作戦はこうである。
まず冥介が正面突破でクイーンありすと戦い、あの光るぺにぺにを切り離すかクイーンありす自身を倒す。
その後逃げ惑うゆっくり達を一本道で待ち構えているまっちょりーが1匹残らず正面の岩に叩き付けるか
その拳でぶっ潰すかで始末するという物。
どっちにしろ場当たり的な上に冥介がクイーンありすに勝てるかどうかが勝負の鍵となる。
またまっちょりーにしてもクイーン程の危険はないにしろ大勢のれいぱーやゲスを倒さなければならない。
下手をして精子餡やクリームが体に付けばその場で妊娠確定という危険がある。
いずれにしても今までのどの戦いよりも勝てる見込みがない。
だが冥介もまっちょりーも不思議とワクワクしていた。
「(むきゅ・・・この戦いで生き残れたら少しはお師匠様に近づけるかしら)」
「メェ~・・・(クイーンありすっておいしいのかな?)」
そして・・・まっちょりーと冥介は覚悟を決めた。
「メェー!(行くよ、ぱちゅりー!)」
「はい、お師匠様!」
~~後編に続く~~
後書き(言い訳とも言う?)
・本当は前後編じゃなく一本の話でまとめるつもりでおりましたがここまで書いてもう少しで・・・って時に急遽出張命令orz
明日からまた1週間ネットに繋げない生活が始まる・・・つдT)
・続きは帰って来たら書き初めて・・・だから2週間前後かかるかもorz
〔あまり期待せずにお待ち下されば幸いです〕マーラーあきでしたm(_ _)m
・予想以上に人気者になってしまったヤギさんのお話3作目・・・調子乗んなとか言わないでね?
・俺設定満載かつ一部漢字を喋れるゆっくりと希少種は優遇されてます、嫌な方はcloses
・ようやくアク禁解けた・・・jun以外のorz
・・・とある山の中、2匹の巨大ゆっくりが何かを話している。
「ねえ、きいた?かわべのむれのドスがれいのしろいあくまにやられちゃったって・・・」
「そのはなしならきいたよ、そのむれでのこったみんなはもうひとつのむれのみんながかけつけて・・・」
「そう・・・じゃあぜんっめつとみてまちがいなさそうね」
「そうだね・・・あとのもんだいはえっとうちゅうにふえたおちびちゃんたちのたべものか」
「むれたんいでくいぶちがへったとはいえ・・・
もうひとつのむれにありったけうばわれてわたしたちはばいいじょうのろうっどうっをしなくちゃいけないのはかわらないわ
へたにさからおうものなられいぱーにおそわれてゆんこうがさらにふえるだけ」
「そう・・・だったね・・・」
「さいきんね、こうおもうの・・・
いっそのこと、ここをはなれてあたらしいゆっくりプレイスをさがすか
あのしろいあくまさんのところへいってころしてもらったほうがいいんじゃないかなって・・・」
「でも、そんなことをしたら・・・」
「そうね・・・わたしたちをたよってむれにきたみんなをうらぎることになる
そんなことはぜったいにできない・・・でもこのままじゃ・・・」
「いまはこのままたえて、もうすこしゆっくりかんがえてみようよ・・・
なにかいいほうほうがあるかもしれないから・・・ね?」
「そうね・・・」
そのまま2匹は自分の群れへと帰っていった。
―――週末・鴨葱農場
『お願い致します!!』
ここは某県某市にある鴨葱農場・・・
今この農場では屈強な男達が10人集い
プラチナバッチののうかりんと銀バッチのまっちょりーとヤギの冥介に土下座をしていた。
その悲願に対して最初に口を開いたのはのうかりん・・・
「あの・・・何をお願いしたいのかが分からないんですけど・・・?」
続いてまっちょりー
「むきゅ・・・主語が抜けてるわね」
そして・・・
「メェ~・・・(何がどうしてこうなった?)」
もっともヤギの冥介の言葉が分かるのはのうかりんとまっちょりーぐらいなのであるが・・・。
「とりあえず一から説明して下さいますか?」
「分かりました・・・」
とりあえず土下座させたままでは心苦しいので茣蓙を用意してその上に座らせ、話を続ける。
「のうかりんもご存知とは思いますが俺達はこの近隣の農家の者です」
「この農場の親父さんが組合長を勤める組合の組合員でもあります」
「頼みというのは他でもない、害獣の駆除をお願いしたいのです」
害獣駆除・・・
一般人には馴染みがないが収穫時期の農家にとっては死活問題に繋がる大事な事。
かつてはこの付近の農場は全て山が近い事もあり猿や猪にカラス、そして当然の如くゆっくりによる被害が多かった。
「害獣駆除ね・・・でも猿さんも猪さんもカラスさんも話せば分かってくれたけど?」
のうかりんがこの農場に来てからおよそ1年ほどだがその1年の間にこの町の農場は大きく変わった。
例えばカラスの場合・・・
「カァー!カー!(野郎ども、今日のランチは畑で喰おうぜ!)」
『カァァー!!(いいねぇ、そうしましょう!)』
「コルァー!」
『グァァー!(な、何だぁ!)』
「あんたら、畑の野菜食べようとしたでしょ!そんな事したら迷惑でしょ!」
「カー!?カー!(何で分かった!?ってかお前は俺達の言ってる事が分かるんかい!)」
「分からなきゃこうやって話しかけたりなんてしないわよ!」
「カァァァー!カァァ!!(だが仕方がないだろ!俺達だって喰わなきゃ生きていけねぇんだ!!)」
「そんなにお腹が空いてるんならこれでも食べてなさい!」
「たしゅけてぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
その時そういってのうかりんがカラスに差し出したのはカラスが来る前に捕まえた野良のゆっくり子まりさ(ぼうし処分済)
「カァ?(なんだ・・・町のあちこちで見る饅頭もどきじゃねぇか・・・旨いのか?)」
「カァー(さあ・・・俺達喰った事ないですからね・・・)」
「カァァ(ってか喰える物だとも思ってなかったし)」
「文句は食ってから言いなさい!(グイ!)」
のうかりんは子まりさをリーダーカラスの口に詰め込んだ。
「いやじゃああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ・・ゆぐぇっ!!!」
『カァァァァーーーーーー!!(り、リーダー!!)』
「グァーーーー!(やめっ、喉っ、つっかえ・・・)・・・グァ?(・・・あれ?)」
『カーーーー!(大丈夫ですかリーダー!)』
「で、どお?美味しいでしょ?」
「カァーーーーーー!(うーまーいーぞーぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!)」
『カ、クァアアアアアアアアーーー!(え、マジっすかリーダー!)』
「これからは畑やゴミ捨て場を狙わずに野良のゆっくりを狙いなさい
そうすれば貴方達は害獣駆除にも逢わず、農家も無理に退治しようとは思わないから」
「カーーー!(野良の饅頭もどきってのはあのキラキラしてんのが付いてない奴等の事ですよね?)」
「カー!(そういう奴等ならよく公園やゴミ捨て場とかうろついてる筈)」
「カーー!(たまーに畑とかにも現れるみたいだけどな)」
「で、どお?返事は・・・」
「カー!!!(いいか野郎ども!今後俺達は野良の饅頭もどきを主食とする!)」
『カァー!!(オー!!)』
「カァァー!(そして・・・この姐さんを付け狙う饅頭もどきを退治するのが我等の使命となる!)」
『カァァァァ!!(意義なーーーーーし!!)』
「カァァァァっ!(この新たな美味を教えてくれた姐さんに一生付いていくぞぉ!)」
『クァアアアアアア!(ウォォォォーーーーーーー!)』
「・・・どうやら分かってくれたみたいね」
この他にものうかりんは猿や猪などの野生動物や、町に住み着いた野犬や野良猫などにも同様の説得を試み成功していた。
だがそんな中唯一説得出来なかった種族・・・それがゆっくりである。
野菜は勝手に生えてくる+自分は何をしても許されるという思い込みもあり、畑やゴミ捨て場は荒れ放題・・・
カラスや野犬等を説得した際に被害は大幅に減ってはいる物のゼロになった訳ではなく
どういう訳か春になってから急激に増えた野良ゆにカラス達の対処も追い付かないでいた。
「つまりゲスゆ共を潰せばいいんですね?でもそれなら私達に頼まないでも・・・」
そんなのうかりんの質問に対し、今日の日付の新聞が現れた。
「えーっと・・・〔今日から1ヶ月間の間、野生動物保護法の可か否かを決める為に○○県で試験期間を設ける〕・・・って何よこれ!!」
のうかりんはあからさまに怒りを表に出していた。
それもその筈、○○県はすなわち今この場、この農場がある県なのだ。
「流石はのうかりん、漢字も読める・・・ってそれは置いといて」
「野生動物の保護と言う以上、当然あの山にいるゆっくり共も例外じゃない」
「つまり、今後はその法案が否決されない限りこの町でゆっくりを潰せなくなってしまったんだ・・・」
まだ漢字を読むのに慣れていないまっちょりーはようやく事態が飲み込めたのか質問をした。
「もしも潰してしまった場合はどうなってしまうのかしら?」
「もしも手違い等であろうが潰してしまった場合、罰金10万前後もしくは懲役2年になるそうだ・・・」
「むきゅ・・・酷いわね」
のうかりんは新聞を放り投げ冥介はその新聞をもしゃもしゃしつつ話を続ける。
「そう・・・試験期間とはいえそうなってしまったからには潰す訳にはいかない」
「だがそれはあくまでも人間が潰した場合・・・」
「例えプラチナを取得していようが同じゆっくり、もしくは他の動物がやるのなら罪に問われる事はない筈!」
「そこでのうかりんに他の動物を説得してくれないだろうかと思い・・・」
のうかりんは難しい顔をしつつ・・・
「駄目よ・・・プラチナを収得した以上私も人間さんと同じ法の元生活をする事になってしまったし
カラスさんに猿さんも今以上の働きをさせるのは酷って物だわ」
農家の皆さんは悲しそうな顔をしつつガクっと力が抜ける・・・。
「やはりそうか・・・」
「よもや組合への補助金の為にと受けて貰ったプラチナが仇となるとは・・・」
だがのうかりんは・・・
「そう・・・私やカラスさん達が駆除する訳にはいかない・・・でもね」
のうかりんは何かを言いかけてそのまま冥介とまっちょりーを見る。
まっちょりーは難しい話に付いていけなくなったのかスクワットをしていて
冥介はまだ新聞をはみはみしていた。
――― 翌日・山の中
「えーっと・・・下調べの際に見つけた群れはこの先だったかな」
現在農家を代表する1人のお兄さんはヤギの冥介とまっちょりーを連れ、口実上は山菜取りと称して山に登っていた。
「むきゅ・・・まさか群れに攻め込む事になるなんて思ってもいなかったわ」
「メェー・・・(本当にね・・・)」
まっちょりーは何やら複雑そうな表情で山を登っていた。
それに対し冥介は道の草を食べながら余裕を持って登っている。
「それにしてもお前らタフだな・・・こんだけ登って息切れしてないとは」
そういうお兄さんは既に肩で息をしている。
「当然よ、鍛えているもの」
「メェ~(うんうん)」
そのまま30分程登ったであろうか・・・
「・・・で・・・よねー・・・か・・よー・・・」
「・・・んだ・・・ねー・・・・・よー・・・」
どこからか話し声が聞こえてきた。
「この声は・・・」
「むきゅ、あの辺りからだわ」
まっちょりーが指した方向へ進んだら案の定、沢山のゆっくりがそこに居た。
「いるにはいたが・・・」
「むきゅ・・・あそこに居るのはちぇんにらん・・・見事に偏ってるわ」
そんなこんなで様子を伺っていたら・・・
『あ、ドスだー!おかえりなさい!』
「みんな、ただいま」
この群れの長であろうドスがどこからか帰って来た。
だが・・・
「なあまっちょりー・・・ドスって普通まりさがなる物なんじゃないのか?」
その群れの長はらん・・・しかもドスサイズであった。
「むきゅ・・・何もまりさでなきゃなれないという訳じゃないのよ
ぱちぇも詳しくは知らないけど条件さえ満たせば胴付のゆっくり以外の全てがドスになれる可能性を持っているらしいわ」
それを聞いたお兄さんは・・・
「そうか・・・ドスでいぶとか想像して吹きかけたのは内緒だ」
「あ、ゴメンなさい・・・言い忘れてたけど何故か普通のゆっくりでもれいむ種だけはドス化しないそうよ」
「そうか・・・良かった、想像だけで済んで」
お兄さんは心底ホッとした。
「それで、どうするのお兄さん?」
「ん?」
「このまま様子を見るのか、一度体制を立て直すか・・・」
「そうだな・・・一度戻って対策でも考え・・・ってかおい、ヤギ何処行った?」
「あれ?お師匠様・・・」
「メェー・・・(ちょっとそこのお饅頭さん)」
『!!?』
冥介は1匹、その群れに乗り込んでいた。
『何でお師匠様(ヤギさん)待ってくれないのー!!』
「メェ・・・(いや、だからちょっと話を・・・)」
『きょわいよぉおおおおおおおおおおおお!わからないよぉおおおおおおおおおおおお!!』
『ちぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!』
あるゆっくりは泣き出し、またあるゆっくりは錯乱し・・・
この場はカオスと化していた。
「お師匠様!お師匠様の言葉が分かるのはぱちぇとのうかりんだけだし、まだ駆除するかどうか決まってないのよ!」
「メェ?(あれ・・・そうだったの?)」
この騒ぎをどう鎮めるかと思った矢先・・・
「みんな、おちついてね!」
『ど、ドスゥーーーーーーー!!』
騒ぎを聞きつけてドスらんが即座に駆けつけた。
「まあ・・・どの道ドス呼び出して話するつもりだったんだし結果的に手間が省けたと思えばいっか」
「むきゅ・・・そうね」
「メェ・・・(ホントごめん・・・)」
1時間後、ようやく群れのゆっくり達が落ち着き話が出来た。
「・・・っつー訳でだな、今後畑に近づく様なら今からお前ら全員潰さなければいかんのだが」
「むきゅ、でも今後人間さんに近づかないと約束出来るんなら見逃せるわよ」
だがその話を聞いたドスらんは・・・
「でも、このままじゃこのむれはうえじにでぜんっめつっしちゃうよ・・・」
「全滅?何で?見た所お前らが食えそうな物は豊富にありそうなんだが」
「じつは・・・」
ドスらんはこの群れを作った時からの話をした。
昨年の秋にようやくこのゆっくりプレイスを見つけた事、近くの3つの群れと協力しあって越冬を乗り切った事
そして越冬の最中に協力しあっていた群れで多くのゆっくりがスッキリーして倍近くのゆん口になってしまった事・・・
「成る程ね・・・この春から急激に畑に来るゆっくりが増えたのはそういう事か」
「むきゅ・・・愚かとしか言い様がないわ」
「でも、そのうちのむれの1つはもうぜんっめつしたから・・・」
「そうなのか?」
「うん・・・そのむれのドスはまりさだったけどはたけにいってしろいあくまさんにやられたって・・・」
「白い悪魔?」
「ああ、お師匠様の事よ・・・ほら、体毛が白いでしょ?」
「ああ、それでか・・・」
「メェー?(何の事?)」
「でもそのむれがぜんっめつしたのだってはたらきもののまりさたちがえっとうちゅうにおたべなさいしちゃって
ドスとでいぶしかのこらなかったからだし・・・それはきにしないでいいよ」
「あー・・・そりゃ全滅するのも当たり前だわな」
「むきゅ・・・あのドスはそこまでおバカだったのね」
「それにきょうりょくしあってるといっても、そのドスのむれともうひとつのむれは・・・
にがいくささんをもってきてこっちにおしつけて、ほかのたべものをもっていくだけだったし
かたきをとろうってゆっくりはだれもいないからあんしんしてね」
お兄さんは多少苦笑しつつ・・・
「まあ、別に敵討ちに来たって返り討ちに出来るからいいけどな・・・」
そのまま少し間を空け・・・
「だがよ、お前ゆっくりとしては結構強い部類に入ると思うんだが戦おうとは思わなかったのか?」
それに対しては・・・
「だめだよ・・・そのゲスのむれのひとつはちょうきょだいぺにぺにをもつありすがおさをしてるんだよ
1たい1でたたかうならかてるかもしれないけど・・・
たたかってるあいだにはそのむれのれいぱーにおそわれてむれのみんながえいえんにゆっくりしちゃうよ」
「そっか・・・って事はクイーンありすがいやがるのかこの山は」
「むきゅ・・・いままでそんな話聞いた事がなかったけど」
やがて双方共に言いたい事を言い尽くしたと判断したまっちょりーは確認をする。
「むきゅ・・・じゃあドスに確認するわよ
もしもここよりも多くの食べ物が取れる所へ行けるんなら畑を襲ったりはしない?」
「もしそんなばしょがほんとうにあるんならやくそくできるよ、むれのみんなもなっとくしてくれるとおもう」
「それじゃあもう一つ、協力しあってるという群れの内のゲスばかりの群れはどににあるの?」
「ここからみえるあのたけさんがはえているあたりにありすがおさをしてるむれがあるよ・・・
そのむれにいるのはおさのありすをのぞけばゲスとれいぱーだけだからきをつけて・・・」
「むきゅ・・・わかったわ、ありがとう」
そして・・・
「それじゃお兄さん、悪いんだけどこの群れのゆっくり全員鬼流さんの所へ連れて行ってあげて」
「あの爺さんの所へか?」
「むきゅ・・・前からぱちぇに畑の跡取りになってくれないかと言ってたんだけど
この群れの皆なら十分ぱちぇの代わりになると思うの・・・もしも中にゲスが混じってたならあの人容赦ないし」
「そういう事か、納得だ・・・分かった、こっちは任せておけ」
もう一方では・・・
「それじゃちぇん、このことをあのむれのドスにつたえてきてね」
「にんげんさんたちがあのありすのむれをくじょしにきたってことと
あたらしいゆっくりプレイスがみつかったってことだよねー、わかったよー!」
ちぇんはそのままドスらんやまっちょりー達とも違う方向へと走っていった。
「それじゃお師匠様、ゲスの駆除に行きましょう」
「メェー(オッケー)」
―――30分後・竹林
「ここね・・・」
「メェ・・・(その筈だね・・・)」
今、まっちょりーも冥介も揃って上を見ていた・・・
竹と同じぐらいの長さと5倍は太い何かがそうさせていた。
「ではお師匠様・・・作戦の確認をするわ」
「メェー(分かった)」
まっちょりーの提示した作戦はこう・・・
クイーンありすの駆除は冥介に任せ、残ったゲスとれいぱーをまっちょりーがぶっ潰す。
何とも単純な作戦である。
「むきゅ・・・本当はぱちぇがクイーンと戦った方がいいかもしれないんだけど」
「メェー・・・(気にしちゃ駄目だよ、それにさっきおにいさんも言ってたでしょ?)」
「でも本当なのかしら・・・クイーンに近づくだけで妊娠してしまうって話は・・・」
「メェ・・・(どうだかね・・・)」
そんなこんなと話をしている間にその群れが見渡せる所まで近づいたので少し様子を見始める。
「とかいはなおさがきたわよー」
「おちびちゃんがほしいこはあつまってねー」
『んほぉおおおおおおおおおおおおおおおお・・・』
やがて10分としない内にクイーンありすの回りには多くのゆっくりが現れた。
その多くはれいむとれいぱーではないゲスありすであった。
「あられいむ?あなたたちはこのまえもおちびちゃんつくったばかりじゃないの?」
「みんながおちびちゃんをほしがってるのにわりこみするなんていなかもののすることよ!」
そのありす達の指摘にれいむ達は・・・
「あのおちびちゃんはおさるさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「れいむのおちびちゃんもいのししさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおお!」
「れいむのおちびちゃんもとりさんにたべられちゃったんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
どうやらこの群れのれいむ共はのうかりんが野生動物に対して行った説得材料に持ち出したゆっくり
その後の野生動物の食欲の捌け口となったらしい。
それでも畑を襲うゆっくりが後を絶たないのは相当数の赤ゆが生まれているからだと言う事になる。
「さあさあしずかにしなさい、おさがこまってるわよ!」
その声が響いた時、言い争いも止まりその場に静寂が訪れた。
一方のまっちょりーと冥介は・・・
「むきゅ・・・何だか嫌な予感がするわ」
「メェ・・・(もう少し離れようか・・・)」
あくまでも様子を見つつ、その場を一時的に後退した。
「さあおちびちゃんがほしいみんな、おさをかこんでひれふしてね!」
その言葉を聞くと同時にその群れのゆっくり達はクイーンありすを囲んでうつ伏せになった。
そして・・・
「さあみんな、ありすのあいをうけとってね!」
突然クイーンありすの巨大ぺにぺにが光って唸り、回りを囲んでいたゆっくり達に次々と茎が生えていく。
やがて光が消えた時・・・茎に実った赤ゆは既に下へと落ちていた。
『ゆ・・・ゆ・・・ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!』
『ゆっくりしていってね、おちびちゃん!』
・・・
「・・・なんなの・・・あれは」
「・・・メェ(ぱちゅりー、離れて正解だったね)」
「そうね・・・あのままあそこに居たら妊娠してしまっていたわ」
あのお兄さんの助言が思わぬ形で役に立った瞬間であった・・・。
「メェー(作戦を変更するよぱちゅりー、もしもまたあの変な光が出たら危ないし)」
「分かったわ、お師匠様・・・」
一方クイーンありすの群れで子供を授かったゆっくり達は・・・
「むーちゃ、むーちゃ」
「うみぇっ、きょりぇうんみぇっ!」
「しゃっしゃちょあみゃあみゃもっちぇきょいくじゅおや!」
「はやきゅしちぇにぇ、いきゅじひょうきはいにゃきゃみょにょぎゃしゅりゅきょちょよ!」
見事にゲスばかりの赤ゆにせっせと木の実や蜂蜜を与えていた。
この木の実も蜂蜜もドスらんの群れやもう一つ残った群れのゆっくり達が集めた物を強引な手で奪った物である。
「それじゃあお師匠様・・・どうか死なないで」
「メェ!(大丈夫、任せて)」
練り直した作戦はこうである。
まず冥介が正面突破でクイーンありすと戦い、あの光るぺにぺにを切り離すかクイーンありす自身を倒す。
その後逃げ惑うゆっくり達を一本道で待ち構えているまっちょりーが1匹残らず正面の岩に叩き付けるか
その拳でぶっ潰すかで始末するという物。
どっちにしろ場当たり的な上に冥介がクイーンありすに勝てるかどうかが勝負の鍵となる。
またまっちょりーにしてもクイーン程の危険はないにしろ大勢のれいぱーやゲスを倒さなければならない。
下手をして精子餡やクリームが体に付けばその場で妊娠確定という危険がある。
いずれにしても今までのどの戦いよりも勝てる見込みがない。
だが冥介もまっちょりーも不思議とワクワクしていた。
「(むきゅ・・・この戦いで生き残れたら少しはお師匠様に近づけるかしら)」
「メェ~・・・(クイーンありすっておいしいのかな?)」
そして・・・まっちょりーと冥介は覚悟を決めた。
「メェー!(行くよ、ぱちゅりー!)」
「はい、お師匠様!」
~~後編に続く~~
後書き(言い訳とも言う?)
・本当は前後編じゃなく一本の話でまとめるつもりでおりましたがここまで書いてもう少しで・・・って時に急遽出張命令orz
明日からまた1週間ネットに繋げない生活が始まる・・・つдT)
・続きは帰って来たら書き初めて・・・だから2週間前後かかるかもorz
〔あまり期待せずにお待ち下されば幸いです〕マーラーあきでしたm(_ _)m