ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1149 ゆっくり工作セット
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ankoss
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「こらっ!部屋を汚すなって言ってんだろ!!」
「ゆぁーん!れいむ、よごしてなんかないぃぃいいい!?」
「ゴミ箱倒しやがって!それにティッシュも1箱丸ごと中身バラ撒きやがって!!」
「れいむのおうちなのにぃぃいい!?べっどさん、がんばっでづぐっだのぉぉ!」
「うるせぇ、お仕置きだ!ひゃっはー!!」
「あんよぺんぺんやめでぇぇぇええ!!」
「ゆぁーん!れいむ、よごしてなんかないぃぃいいい!?」
「ゴミ箱倒しやがって!それにティッシュも1箱丸ごと中身バラ撒きやがって!!」
「れいむのおうちなのにぃぃいい!?べっどさん、がんばっでづぐっだのぉぉ!」
「うるせぇ、お仕置きだ!ひゃっはー!!」
「あんよぺんぺんやめでぇぇぇええ!!」
飼いゆっくりが、部屋を荒らして困る、と言う話はよく聞く。
相当厳しくしつけても、たとえバッジ持ちだとしても、
この癖ばかりはなかなか治らないとの事だ。
相当厳しくしつけても、たとえバッジ持ちだとしても、
この癖ばかりはなかなか治らないとの事だ。
というのも実際のところ、ゆっくり自身に部屋を汚している自覚が無いのが問題なのである。
ゲスが家屋侵入して部屋を荒らすののは訳が違うのだ。
なぜなら、飼い主から見れば明らかに部屋を散らかしているこの行動、
これは、ゆっくりの本能に根づいた行動だからなのである。
ゲスが家屋侵入して部屋を荒らすののは訳が違うのだ。
なぜなら、飼い主から見れば明らかに部屋を散らかしているこの行動、
これは、ゆっくりの本能に根づいた行動だからなのである。
『ゆっくり工作セット』
D.O
部屋を荒らしているつもりはない、となると一体何をやっているのか。
・・・・・・それは『工作』である。
ゆっくりは本能的に、工作を行う事が大好きなのだ。
ゆっくりは本能的に、工作を行う事が大好きなのだ。
野生のゆっくりが穴を掘り、木の枝や小石を積み上げて、
かなりの労力をかけておうちを作ることは知られている。
それが町中ともなるとさらに手が込んでおり、木箱やダンボール、ブルーシートやビニル袋まで使って
それこそ公園を住処とする人間さんと同レベルのおうちを作ることもある。
かなりの労力をかけておうちを作ることは知られている。
それが町中ともなるとさらに手が込んでおり、木箱やダンボール、ブルーシートやビニル袋まで使って
それこそ公園を住処とする人間さんと同レベルのおうちを作ることもある。
おうちだけなら鳥でもモグラでもビーバーでも作るだろうが、ゆっくりの場合それだけではない。
ベッドと称しては、赤ゆっくりのお布団用に、枯れ草で編んだとりかごを作ったり、
様々な道具を木の枝や葉っぱ、土や石を使って作成することも多い。
生活に余裕さえあれば、特に必要も無いのに玩具の類を自作したりすることだってある。
ベッドと称しては、赤ゆっくりのお布団用に、枯れ草で編んだとりかごを作ったり、
様々な道具を木の枝や葉っぱ、土や石を使って作成することも多い。
生活に余裕さえあれば、特に必要も無いのに玩具の類を自作したりすることだってある。
脆弱な体を守るため、ゆっくりしたいという欲求を何とか満たすため、
ゆっくりせずに必死に工夫する内、『工作』が本能にまでなってしまったのだろうか。
ゆっくりせずに必死に工夫する内、『工作』が本能にまでなってしまったのだろうか。
自分だけで作った、自分だけの何かを手に入れることは、
あの無力な饅頭達にとって、この上ない大きな喜びなのかもしれない。
あの無力な饅頭達にとって、この上ない大きな喜びなのかもしれない。
ともあれ、ゆっくりを飼い、しかも無理な調教をしないで仲良くやっていこうと思ったら、
この本能とも上手く折り合いをつけていくしかないのである。
この本能とも上手く折り合いをつけていくしかないのである。
・・・と言う研究結果が公式に発表されてからどれくらい経ったか。
ついにそんな、ゆっくりの本能的な欲求に目をつけたとある玩具会社が、
飼いゆっくりから爆発的な人気を集めることになる新製品を開発したのであった。
ついにそんな、ゆっくりの本能的な欲求に目をつけたとある玩具会社が、
飼いゆっくりから爆発的な人気を集めることになる新製品を開発したのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ゆっくり工作ブロックセット・赤ゆっくり用』
パッケージにそう書かれているこの人気商品。
私も予約待ちの末、ようやく手に入れることができた。
私も予約待ちの末、ようやく手に入れることができた。
バケツのような容器に、山盛りで入ったこの玩具は、
見た目はスポンジ製の積み木、といった感じだ。
見た目はスポンジ製の積み木、といった感じだ。
形は円柱・直方体・Y字型・その他様々。
何となく、森でも手に入る木の枝や小石っぽく見えないでもない物が多い。
何となく、森でも手に入る木の枝や小石っぽく見えないでもない物が多い。
素材はスポンジっぽい外見だが、実際はもう少し硬く重く出来ている。
とは言えそこはゆっくり向け玩具。
少なくともゆっくりが怪我をするようなものではないので、
安心して使用させることは出来るようだ。
とは言えそこはゆっくり向け玩具。
少なくともゆっくりが怪我をするようなものではないので、
安心して使用させることは出来るようだ。
表面を触ると低粘着性でペトペト指にくっつき、
2つのブロックをグッと押し付けあうと、少し叩いたくらいでははがれない。
中に磁石が仕込んであるタイプもあり、この粘着力とあわせると、
ゆっくりがちょっと押したり引いたりくらいではバラバラにならないほど頑丈にくっつく。
それでいて、何度くっつけはがしてを繰り返しても、
壊れもしなければ粘着性も落ちないという優れものだ。
2つのブロックをグッと押し付けあうと、少し叩いたくらいでははがれない。
中に磁石が仕込んであるタイプもあり、この粘着力とあわせると、
ゆっくりがちょっと押したり引いたりくらいではバラバラにならないほど頑丈にくっつく。
それでいて、何度くっつけはがしてを繰り返しても、
壊れもしなければ粘着性も落ちないという優れものだ。
ゆっくりに与える玩具に大事なもの、
安全性、強度、耐久性、いずれも備えた、さすがのヒット商品である。
安全性、強度、耐久性、いずれも備えた、さすがのヒット商品である。
赤ゆっくり向けから成体向けまで、サイズにも種類が豊富なのだが・・・
とりあえず今回は、我が家のゆっくり達に合わせたサイズにしてみた。
とりあえず今回は、我が家のゆっくり達に合わせたサイズにしてみた。
ガシャガシャガシャ・・・
「ゆゆ?このいししゃん、ゆっくちしちぇるにぇ!」
「このえだしゃんも、とっちぇもときゃいはよ!」
「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」
「このえだしゃんも、とっちぇもときゃいはよ!」
「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」
我が家の飼いゆっくり達から見ると、本物の小石や木の枝に見えるのか・・・。
とにかく気に入ったようで何よりだ。
とにかく気に入ったようで何よりだ。
ちなみに私の家では、4畳半一間の和室を丸ごと飼いゆっくりスペースにして、
20匹の赤ゆっくりを飼っている。
飼っているのだから当然だが、私はゆっくりの事が好きだ。
20匹の赤ゆっくりを飼っている。
飼っているのだから当然だが、私はゆっくりの事が好きだ。
種類はれいむ・まりさ・ありすと、リーズナブルな3種。特にこだわりは無い。
ただ、この数でサッカーボールサイズまで成長されてはさすがにきついので、
成長抑制剤のお世話になる事にしており、
生後3カ月現在でもこいつらはピンポン玉サイズのままだったりする。
ただ、この数でサッカーボールサイズまで成長されてはさすがにきついので、
成長抑制剤のお世話になる事にしており、
生後3カ月現在でもこいつらはピンポン玉サイズのままだったりする。
これまでこのゆっくり部屋に置いていたのは、
全員用のベッドとして座布団を一つ、餌を入れた小皿、ハムスター用の給水器、トイレ用の皿、以上。
毛糸を玉にして与えたり、ピンポン玉をいくつかくれてやったりしていたが、
活発なまりさ種以外は食いつきがイマイチだったので、
今回奮発して、この人気商品を購入した、と言うわけである。
全員用のベッドとして座布団を一つ、餌を入れた小皿、ハムスター用の給水器、トイレ用の皿、以上。
毛糸を玉にして与えたり、ピンポン玉をいくつかくれてやったりしていたが、
活発なまりさ種以外は食いつきがイマイチだったので、
今回奮発して、この人気商品を購入した、と言うわけである。
「ゆぁーい!」
「ゆっくち!ゆっくち!」
「ゆっくち!ゆっくち!」
色とりどりのブロックに群がる赤ゆ達。
みんな、これまで見た事のない物が与えられて、
目をキラキラと輝かせながらブロックにすーりすーりしたり、
端っこを噛んでみたり、上に乗って跳ねてみたりしていた。
みんな、これまで見た事のない物が与えられて、
目をキラキラと輝かせながらブロックにすーりすーりしたり、
端っこを噛んでみたり、上に乗って跳ねてみたりしていた。
説明書によると、後は放っておいていいらしいので、部屋の外から観察する事にする。
「しゅーりしゅーり、ゆゆーん!やわらかくっちぇ、ゆっくちー!」
「いろもきれいにぇ!とっちぇもときゃいはだわ!」
「ゆぅ~・・・」
「いろもきれいにぇ!とっちぇもときゃいはだわ!」
「ゆぅ~・・・」
赤ゆっくり達が思い思いに新しい玩具でゆっくりする中、
1匹の赤まりさが何やら考え事をしている風な態度をとっていた。
1匹の赤まりさが何やら考え事をしている風な態度をとっていた。
「ゆふぅ~ん・・ゆ?どうしちゃの?まりしゃ。」
「ゆぅ~・・・ゆゆっ!ゆっくちおもいついちゃよ!!」
「びっくりー!!おおごえださにゃいでにぇ!?」×19
「ゆぅ~・・・ゆゆっ!ゆっくちおもいついちゃよ!!」
「びっくりー!!おおごえださにゃいでにぇ!?」×19
「ゆっくちはこぶよ!ゆっくち!ゆっくち!」
「ぽかーん・・・ゆっくちなにしちぇるの?」×19
「ぽかーん・・・ゆっくちなにしちぇるの?」×19
表情を先ほどまでよりさらに輝かせた赤まりさは、
ブロックの中でも平べったい長方形、かまぼこ板状のものを口に咥え、
部屋の端っこに立てかけた。
ブロックの中でも平べったい長方形、かまぼこ板状のものを口に咥え、
部屋の端っこに立てかけた。
「ゆっくち!もっとはこびゅよ!ゆっくち!ゆっくちー!」
さらに、立てかけた板を補強するように、周囲に小石サイズのブロックを置き、
板がずれたり倒れたりしないように固定していった。
板がずれたり倒れたりしないように固定していった。
・・・・・・。
「ゆっくちかんせいしちゃよ!!」
「ゆ、ゆわぁ~。」×19
「ここはまりしゃのおうちだよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」
「ゆ、ゆわぁ~。」×19
「ここはまりしゃのおうちだよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」
それは、壁に板を立てかけただけの、どうという事も無い工作物だった。
だが、その板の裏側の陰に赤まりさが身をうずめると、
それは確かに、これまで赤ゆっくりが見た事も無い、実にゆっくりしたおうちであったのである。
だが、その板の裏側の陰に赤まりさが身をうずめると、
それは確かに、これまで赤ゆっくりが見た事も無い、実にゆっくりしたおうちであったのである。
そしてその瞬間、他の赤ゆっくり全員が、驚きとも喜びとがごちゃ混ぜになった感情を、一気に爆発させた。
「しゅっごーい!!しゅっごくゆっくちしちぇるよーっ!!」
「ゆふ~ん。しょれほどでもありゅよ!」
「とっちぇもときゃいはよ!・・・ゆっ!ありしゅもおうちつくりゅわ!!」
「ゆっくちつくりゅよっ!!えいっえいっ!ゆー!!」×19
「ゆふ~ん。しょれほどでもありゅよ!」
「とっちぇもときゃいはよ!・・・ゆっ!ありしゅもおうちつくりゅわ!!」
「ゆっくちつくりゅよっ!!えいっえいっ!ゆー!!」×19
そこから先の、赤ゆっくり達のとった行動は、普段ののんびりゆっくりした姿と見違えるような、
実に活気と想像力にあふれた創作活動であった。
実に活気と想像力にあふれた創作活動であった。
「このえだしゃんは、れいみゅがつかうよ!」
「このいししゃんは、ありしゅがこーでぃねーとしゅるわ!」
「ゆぁーん。まりしゃもえだしゃん、ほちいよー!」
「このいししゃんは、ありしゅがこーでぃねーとしゅるわ!」
「ゆぁーん。まりしゃもえだしゃん、ほちいよー!」
多少ケンカもあったようだが、
みんな、一心不乱に工作に取り掛かっている。
みんな、一心不乱に工作に取り掛かっている。
こちらが隣の部屋でその様子を見ながら感心している間に、
早くも各々が想像力の限りを尽くして組み上げている、立派なおうちが作られていった。
早くも各々が想像力の限りを尽くして組み上げている、立派なおうちが作られていった。
「まりしゃのおうちだよ!ゆっくちー!」
「ゆわぁ!かっこいいにぇ!まりしゃのおぼうちしゃんみちゃーい!」
「ゆっへん!」
「ゆわぁ!かっこいいにぇ!まりしゃのおぼうちしゃんみちゃーい!」
「ゆっへん!」
ある赤まりさは、いくつかの長い棒状のブロックをテント状に組み、
その周りにさらに、平たいブロックをかぶせていき、
円錐・あるいは竪穴式住居風とも言えそうなおうちを作り上げていた。
その周りにさらに、平たいブロックをかぶせていき、
円錐・あるいは竪穴式住居風とも言えそうなおうちを作り上げていた。
一方ありすも面白い。
「これはときゃいはな、てーぶるしゃんにぇ!」
「ありしゅのゆっくちした、そふぁべっどしゃんよ!」
「ありしゅのゆっくちした、そふぁべっどしゃんよ!」
柵でも作るようにブロックで円を作り、その内側を『都会派にコーディネート』しているらしい。
ここが人間の家の中で、雨や風を防ぐ必要が無いと理解しているのか、
それとも機能性よりインテリアデザイン重視なだけなのか。
ここが人間の家の中で、雨や風を防ぐ必要が無いと理解しているのか、
それとも機能性よりインテリアデザイン重視なだけなのか。
「ここはありしゅのおうちよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」
色・形の異なるブロックをキレイ並べて、
豪華な居間を作ってしまった。
豪華な居間を作ってしまった。
ほとんどの赤ゆっくりは協力し合ったりせず、自分専用のおうちやら遊び場やらを作っているあたり、
『自分で作った自分だけのモノ』と言う所が大事なのだろうか。
この習性が、野生ゆっくりの群れが数年で必ず崩壊する原因なのかもしれない。
『自分で作った自分だけのモノ』と言う所が大事なのだろうか。
この習性が、野生ゆっくりの群れが数年で必ず崩壊する原因なのかもしれない。
だが、そんな悪く言えば利己的、良く言って独立志向の高いゆっくり達の中でも、
協力し合っている赤まりさと赤れいむがいた。
こちらはこちらでゆっくりらしい理由でのようだが。
協力し合っている赤まりさと赤れいむがいた。
こちらはこちらでゆっくりらしい理由でのようだが。
「おうちができたりゃ・・・まりしゃといっしょに、ゆっくちしようにぇっ!」
「まりしゃ・・・れいみゅは、まりしゃとずっとゆっくちしちゃいよ!」
「れいみゅ・・・ちゅっちゅしちぇいい?」
「まりしゃぁ・・・ちゅっ!」
「まりしゃ・・・れいみゅは、まりしゃとずっとゆっくちしちゃいよ!」
「れいみゅ・・・ちゅっちゅしちぇいい?」
「まりしゃぁ・・・ちゅっ!」
まあ、お熱いことで。
まあ、なんと言うか、ゆっくりにとって『おうち』と言うヤツは、
おとなの証であり、財産であり、ステータスだと言う事なのだろう。
まあ、なんと言うか、ゆっくりにとって『おうち』と言うヤツは、
おとなの証であり、財産であり、ステータスだと言う事なのだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それから半日・・・
途中に休憩とお昼寝を挟みつつ、赤ゆっくり達が作業を終えた頃には、
部屋の中は縄文人の集落のような姿に様変わりしていた。
部屋の中は縄文人の集落のような姿に様変わりしていた。
「ゆぅ~。ゆっくちしちぇるよぉ。」
「まりしゃのおうち・・・しゅーりしゅーり、ちあわちぇ~。」
「ひろばしゃんも、ゆっくちしちぇるにぇ。」
「まりしゃのおうち・・・しゅーりしゅーり、ちあわちぇ~。」
「ひろばしゃんも、ゆっくちしちぇるにぇ。」
集落は、中心に広場を持ち、その周囲に各々のおうちが、
そのさらに周囲には、柵のつもりか細長いブロックで囲いまで作ってある。
そのさらに周囲には、柵のつもりか細長いブロックで囲いまで作ってある。
そしてどの赤ゆっくり達も、自分の、あるいは自分達のおうちの中でゆっくりしている。
しかも、単にごっこ遊び、秘密基地遊びというわけではない。
しかも、単にごっこ遊び、秘密基地遊びというわけではない。
「むーちゃむーちゃ・・ち、ち、ちあわちぇー!」
最初におうちを作った赤まりさは、餌皿からペレット状の餌をお帽子に入れて運び、
おうちの中までわざわざ持ってきてからむーしゃむーしゃしている。
自分のおうちの中での食事は、さぞやゆっくり出来るのであろう。
その瞳には涙すら浮かんでいた。
おうちの中までわざわざ持ってきてからむーしゃむーしゃしている。
自分のおうちの中での食事は、さぞやゆっくり出来るのであろう。
その瞳には涙すら浮かんでいた。
入り口を木の枝型のブロックでしっかりと閉じたおうちの中では、
先ほどのれいむ&まりさ夫婦(と言うには幼すぎるが)が愛をささやき合っているのが聞こえる。
先ほどのれいむ&まりさ夫婦(と言うには幼すぎるが)が愛をささやき合っているのが聞こえる。
「れいみゅ・・・おちびちゃんのための、べっどしゃんもつくろうにぇ。」
「ゆぅ~ん、きがはやいよぉ。さきに、ごはんしゃんをあつめてにぇ。」
「まりしゃは、かりのめいじんさんにゃんだよ!ゆっくちまかせちぇにぇ!」
「ゆぅ~ん、きがはやいよぉ。さきに、ごはんしゃんをあつめてにぇ。」
「まりしゃは、かりのめいじんさんにゃんだよ!ゆっくちまかせちぇにぇ!」
狩りなどした事があったとは驚きだが、早くも子作りする気満々らしい。
やはり、自分のおうちを持つと言うのは、ゆっくりにとって、おとなの証なのかもしれない。
やはり、自分のおうちを持つと言うのは、ゆっくりにとって、おとなの証なのかもしれない。
「ゆっくちすべりゅよ!『ころころころっ!』ゆっくちー!」
「おーびのーび!ゆわぁぁ・・・おしょらとんでるみちゃーい・・・」
「おーびのーび!ゆわぁぁ・・・おしょらとんでるみちゃーい・・・」
中央の広場には、長方形のブロック数個で組み上げた滑り台らしきものまで完成し、
数匹の元気な赤ゆっくり達が、キャッキャと遊んでいた。
滑り台の一番上は、ブロック数段分の高さであり、
その上でのーびのーびすれば、遥かかなた、部屋の隅々まで見渡せるのであろう。
数匹の赤ゆっくり達が、のーびのーびしながら口を半開きにして景色を眺めていた。
数匹の元気な赤ゆっくり達が、キャッキャと遊んでいた。
滑り台の一番上は、ブロック数段分の高さであり、
その上でのーびのーびすれば、遥かかなた、部屋の隅々まで見渡せるのであろう。
数匹の赤ゆっくり達が、のーびのーびしながら口を半開きにして景色を眺めていた。
赤ゆっくり達はみんな、目をキラキラ輝かせ、表情は幸せーそのもの。
それは、玩具を与えた私自身ですら、胸の奥に暖かいものがこみ上げてくるほどゆっくりした姿だった。
それは、玩具を与えた私自身ですら、胸の奥に暖かいものがこみ上げてくるほどゆっくりした姿だった。
少し値の張る玩具だとは思っていたが、買ってあげて、本当に良かったと思う。
ふむ。時間も夕方、そろそろ私も部屋に入っていい頃だろう。
ガラッ!
「おーい、お前達!随分がんばったなー!」
「ゆ!?おにーしゃん!ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!!」×20
「ゆ!?おにーしゃん!ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!!」×20
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「・・・さて。」
がっしゃーん!!
「ゆ・・・・ゆぴゃぁぁあああああああ!?」
と、言うわけで、赤まりさが壁にブロックを立てかけて作ったおうちを、
さっそく蹴り壊してやった。
さっそく蹴り壊してやった。
「ゆぴゃぁぁあああん!!どうしちぇそんなことしゅるにょぉぉおおお!?」
「ゆぴぃいいい!?ゆっくちさせちぇぇぇええ!」
「ゆぴぃいいい!?ゆっくちさせちぇぇぇええ!」
さらに、広場の中心に作ってあった滑り台も、
赤ゆっくり達が怪我しないように床に下ろしてあげてから、
念入りに分解してやる。
赤ゆっくり達が怪我しないように床に下ろしてあげてから、
念入りに分解してやる。
「はーい。お片づけお片づけ。」
パカッ!ペリッ!ガシャガシャ・・・
「ゆぴぇぇえええ!?しゅべりだいしゃんがぁぁああ!?」
ありすの都会派で解放感抜群のお部屋も、インテリア一個一個を拾い上げ、無慈悲に回収してあげる。
「ありしゅのとかいはなそふぁしゃん、てーぶるしゃんがぁぁああ!?」
「てか、工夫が足りんな。並べてるだけだし。」
「ゆぁぁ・・ときゃいはな・・・こーでぃねーと・・・ゆぇぇん。」
「てか、工夫が足りんな。並べてるだけだし。」
「ゆぁぁ・・ときゃいはな・・・こーでぃねーと・・・ゆぇぇん。」
とんがり帽子そっくりなテント型のおうちでは、制作者の赤まりさが、
中に入って渾身のぷくーをしていた。
中に入って渾身のぷくーをしていた。
「ゆっくちどっかいっちぇにぇ!ぷっきゅー!!」
別に迫力などかけらも感じないが、このまま壊してしまうと中の赤まりさも怪我してしまう。
こんな時は・・・
こんな時は・・・
「あったあった、これこれ。」
私の手に握られたのは、『ゆっくり工作ブロックセット』に同梱されている、
『ゆっくり確保用トング・赤ゆっくり用』。
『ゆっくり確保用トング・赤ゆっくり用』。
「ゆぁーん、つかまにゃいでぇぇ・・・おしょらとんでるみちゃ」
「そーい!」
「そーい!」
がしゃーん!
「ゆんやぁぁああああ!!まりしゃのゆっくちしたおうちがぁぁあああ!!!」
新婚のまりさ&れいむのおうちも、同様に2匹を引きずり出して、
目の前で徹底的に蹴り壊してあげる。
目の前で徹底的に蹴り壊してあげる。
「ゆぁぁぁああん!!まりしゃとれいみゅの、あいのすがぁぁああ!!」
「このおうちで、おちびちゃんをうむっちぇ、やくそくしちゃのにぃぃ!!」
「ふーむ。この2匹、明日去勢しとくか。」
「このおうちで、おちびちゃんをうむっちぇ、やくそくしちゃのにぃぃ!!」
「ふーむ。この2匹、明日去勢しとくか。」
・・・・・・破壊、破壊、破壊。
こうして赤ゆっくり達が作り上げたゆっくりプレイスは、完成した5分後には、
この世界から永遠に消え去ったのであった。
この世界から永遠に消え去ったのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ゆっくり工作ブロックセット・注意書き』
ゆっくり達が作った工作物は、飼い主の皆さんにとっても大変魅力的なものでしょう。
でも、それらの工作物は、なるべく完成させたその日のうちにブッ壊してあげて下さい。
でも、それらの工作物は、なるべく完成させたその日のうちにブッ壊してあげて下さい。
ゆっくりは、『自分で作った自分だけのモノ』を手に入れてしまうと、
非常に強い独占欲と独立心を持つようになってしまいます。
・・・飼いゆっくりとしては、少し扱いにくくなってしまうんですね。
非常に強い独占欲と独立心を持つようになってしまいます。
・・・飼いゆっくりとしては、少し扱いにくくなってしまうんですね。
だから、変に愛着を持たないうちに、バラバラにブッ壊してあげちゃって下さい。
きっと、物を作る喜び、作った物の儚さ、ついでに飼い主さんとの力関係などを、
しっかりと学んでくれることでしょう。
きっと、物を作る喜び、作った物の儚さ、ついでに飼い主さんとの力関係などを、
しっかりと学んでくれることでしょう。
ちなみに、目の前で思い切りよくバラバラに壊してあげると、なお効果的です。
※解体作業は気分爽快ですが、1日1回までにしておきましょう。
あまり繰り返し過ぎるとトラウマになって、ブロックで遊んでくれなくなっちゃいますよ。
あまり繰り返し過ぎるとトラウマになって、ブロックで遊んでくれなくなっちゃいますよ。
【製造元:ゆっくり加工所】
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「片づけ完了!じゃ、また明日な!!」
「ゆ・・・ゆんやぁぁあああん!!」×20
「ゆ・・・ゆんやぁぁあああん!!」×20
そんなわけで、泣かせるのは悪いと思わなくもないが、
あいつらはあくまでも飼いゆっくりなのだ。
私は工作セットの説明書にある注意書きに従い、しっかりお片づけしてあげると、
部屋の隅っこに廃材置き場のようにブロックを寄せて、部屋の電気を消した。
うん、気分爽快。
あいつらはあくまでも飼いゆっくりなのだ。
私は工作セットの説明書にある注意書きに従い、しっかりお片づけしてあげると、
部屋の隅っこに廃材置き場のようにブロックを寄せて、部屋の電気を消した。
うん、気分爽快。
「ぐしゅ・・・ゆっくちつくりゅよ・・・」
「ゆぅぅ・・もっとがんじょうなおうちしゃん、つくろうにぇ・・・」
「ゆっくちぃ、ゆっくちぃ・・ゆぇぇん・・・」
「ゆぅぅ・・もっとがんじょうなおうちしゃん、つくろうにぇ・・・」
「ゆっくちぃ、ゆっくちぃ・・ゆぇぇん・・・」
泣きながらもめげてはいないようだ。
うん、やっぱりゆっくりは可愛いと思う。
うん、やっぱりゆっくりは可愛いと思う。
そして10分も経った頃部屋の前を通ると、
カチャカチャとブロックを動かす音が、夕日に赤く染まる部屋の中から聞こえてきていた。
そしてさらに30分後には、真っ暗な部屋の中で、
キャッキャとはしゃぎながら工作を続ける声が聞こえてくる。
カチャカチャとブロックを動かす音が、夕日に赤く染まる部屋の中から聞こえてきていた。
そしてさらに30分後には、真っ暗な部屋の中で、
キャッキャとはしゃぎながら工作を続ける声が聞こえてくる。
どうやらあの玩具、相当気に入ってもらえたようだ。
・・・・・・明日もしっかり片づけてあげないとな。
餡小話掲載作品
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夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ)
夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ)
夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ)
夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね
夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還
秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ
秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね
冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん
冬-2. ふたば系ゆっくりいじめ 910 寒い日もゆっくりしようね
春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ
春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね
春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ)
春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ)
春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ)
春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ)
夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね
夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ)
夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ)
夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ)
夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ)
夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ)
夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ)
夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね
夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還
秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ
秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね
冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん
冬-2. ふたば系ゆっくりいじめ 910 寒い日もゆっくりしようね
『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談
ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり
ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言
ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮)
ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光
ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭
ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ
ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情
ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生
ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた
ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省
ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言
ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮)
ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光
ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭
ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ
ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情
ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生
ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた
ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省
挿絵:ゆんあき
挿絵:儚いあき