1986年~1989年の歴史
1986年(昭和61年)
昨日、19日にペリカン便で潮文社より読者の手紙8通と、城戸優子さんからの神霊写真(これはたいしたことない)を送ってきたので、良いものだけ残してそちらへ送る。返事を6通書いて入れとくから、書き足すものがあれば足して封して置いて、必ず(メ)と書いて出しておいてくれ。 それと今、潮文社から電話で、21日にNo5を送ると言って来た。多分23日頃の到着となるので、すぐ送っても間に合わないと思うので、都合で後から学はんには送っても良いと思うが、お前の方へ3部送って置く。それと、6号が25日頃、初稿が出るので、見てやってくれとのこと。仕上がり次第、6月中に発行したいと言っていた。
それと、「空海」の後期分印税、175,000送って来た。日蓮、天照は何も言って来ない。金が無いんだろう。又3ヵ月に1回毎区切って送ってくるのかもね。それと、堀川理恵子さんと、藤井一男氏の2人は返事は書かなかった。そちらで気が向いたら、何か出して置いてくれるように。以上 取りあえずこの分だけ送ることにする。(この頃、善川から大川に宛てて出された私信、B5サイズ・太陽学園のロゴ入りレポート用紙に書かれている)
8月
11月
- 23日、幸福の科学発足記念座談会を日暮里酒販会館で開催。
- いわゆる初転法輪。日暮里酒販会館は、現在幸福の科学「初転法輪記念館」となっている。 ⇒ 詳細
12月
- 印刷会社勤務(当時)の高橋守、原久子ら幸福の科学関係者から大川の霊言集出版を持ちかけられる。
私が始めて「幸福の科学」と接触したのは、1986年の12月でした。私の友人に「『幸福の科学』で印刷屋を探しているが会ってみないか」と紹介されたんです。彼も「幸福の科学」の会員でした。
当時、私は印刷会社に勤めていたんですが、独立を考えており、その営業活動として会ったわけです。向こうは、H・H子、Y・K、Y・Aという、「幸福の科学」の職員三人でした。
私も大川さんの本は読んでいたし、あれだけのすばらしい内容のものを出す人が、まさか人を裏切ることはしないだろう、と思ってました。
それで、私自身も「幸福の科学」の会員となり、活動推進委員(出版部門担当・企画補佐)という役職についたわけです。
最初の仕事は6冊の小冊子を作ることでした。(中略)ただ、財政的には苦しかったらしく、支払いは分割でした。
その後、『高橋信次霊訓集』という本を、うちから出すことになったんです。(高橋守・江川紹子構成「私は大川隆法に裏切られた 『幸福の科学』元幹部が告発」 『週刊文春』1991年10月3日号掲載)
(これ以降幸福の科学関係の書籍は潮文社から出版されなくなる。:要確認)
1987年(昭和62年)
2月
- 出版書籍
- 土屋書店 『谷口雅春霊言集 : 如来界から生命の実相を語る』 NDL書誌情報
3月
- 8日、幸福の科学発足記念講演会を牛込公会堂で開催。
会場の牛込公会堂には、400人ほどの聴講者が入っていた。400人!大成功ではないか。大雪を押して集まった人々の熱意に私たちは感動した。(
関谷晧元「虚業教団」)
5月
- 第1回の研修会を滋賀県・琵琶湖畔のホテルで開催。 ⇒ 詳細
- 出版書籍
6月
- 発行元は高橋守が設立した「太陽出版」、以後12月まで「太陽出版」名義で著作物が刊行される。
うちから出す本の印税は定価の15%、現金払いとしました。これは破格の数字ですが、「幸福の科学」にはまだ資産がないだろうし、今後の発展のためにも活動資金がいるだろうから、印税を高く支払う形で、神理に貢献しようとしたんです。(高橋守・江川紹子構成「私は大川隆法に裏切られた 『幸福の科学』元幹部が告発」 『週刊文春』1991年10月3日号掲載)
- 出版書籍
- 『神霊界入門 : 現代女性を幸福にする小桜姫の霊訓』 NDL書誌情報
- 太陽出版 『高橋信次霊訓集 : ポスト・ノストラダムスの時代 1』 NDL書誌情報
7月
8月
大川さんにはゴースト・ライターがいるという噂は私も聞いたことがあります。一時は私もその一人だと噂されましたが、それは違います。実態はよくわかりません。
ただ一冊、『幸福瞑想法』という本については、H・H子さんが、「これは実質的には私が書いたもの」と言っているのを聞いたことがありますが。(高橋守・江川紹子構成「私は大川隆法に裏切られた 『幸福の科学』元幹部が告発」 『週刊文春』1991年10月3日号掲載)
- 出版書籍
- 土屋書店から『幸福瞑想法 : あなたの潜在能力を百倍にする』 NDL書誌情報
- 太陽出版 『高橋信次霊訓集 : 幸福への道標 2』 NDL書誌情報
9月
10月
11月
- 21日~23日、茨城県大洗町で研修会を開催。 ⇒ 詳細
- この研修会に、当時東京大学に在籍していた木村恭子(後の大川きょう子)が参加。
12月
- 24日、幸福の科学出版株式会社が設立される。 ⇒ 詳細
- 26日、原久子の主催する瞑想セミナーに大川隆法が講師として登場。終了後、原・大川・関谷晧元が料亭『双葉』で会食し、そこで大川が木村恭子との結婚を表明。 ⇒ 詳細
- 大川、関谷に対しても原との結婚を天上界の意思として求める。 ⇒ 詳細
- 関谷家では夫婦仲がこじれ離婚状態に。 ⇒ 詳細
1988年(昭和63年)
『ボクもマンガを描く上で資料として本を読んだんですが、これではまだ情報量が不足している。で、いっそ入った方がいいと思って』と、やや不純な動機(?)を語るのは、「マガジンスペシャル」に『明王伝レイ』を連載中の人気マンガ家・菊池としを氏(30)。しかし、すぐに続けて『主宰先生(大川氏のこと)に人間の進むべき道を示されたのだから、ボクもついていくしかない』と、こちらも大マジメなのである」(『フライデー』 1991年7月26日号 58頁)
1月
- 8日、関谷晧元が転倒事故で全治2ヶ月のケガ。 ⇒ 詳細
- 発行書籍
2月
3月
4月
- 10日、大川隆法と木村恭子の結婚式を杉並会館で挙行。 ⇒ 詳細
- 発行書籍
5月
6月
- 26日、関谷晧元と原久子の結婚式を杉並会館で挙行。 ⇒ 詳細
- 発行書籍
8月
9月
- 12日、幸福の科学が「太陽出版」との出版契約を解除
そして9月5日付で内容証明が届き、これまでの印税一千万円を一週間以内に支払えと言ってきました。そうでなければ、出版契約は解除するという通告です。必死になってお金を集めましたが、3日遅く、契約は解除されてしまいました。
なぜ私が排除されたのか。今になって考えると、当時は「幸福の科学」もスタートしたばかりで、お金はないし、本もどれだけ売れるか分からない状態でした。それでうちを利用して、マーケットリサーチしたんだと思います。儲かることがわかったから、全て自前でやりたいと思ったのでしょう。(高橋守・江川紹子構成「私は大川隆法に裏切られた 『幸福の科学』元幹部が告発」 『週刊文春』1991年10月3日号掲載)
10月
- 27日、関谷晧元とGLA教祖高橋信次の実弟・興和が、ホテルサンルート新宿で会談。 ⇒ 詳細
11月
12月
- 大川隆法、指導局課長の阿部浩之に神託結婚を指示。大川総裁直々の申し渡しに阿部が拒絶したことから、以後大川から睨まれることに。 ⇒ 詳細
- 出版書籍
- 『幸福の科学とは何か : 初歩からの神理』 NDL書誌情報
- 土屋書店 『大天使ミカエルの降臨』(1 今、天上界の秘密のすべてを) NDL書誌情報
- 土屋書店 『高橋信次の愛の讃歌 : あなたの心を幸福にする』 NDL書誌情報
1989年(平成元年)
1月
- 7日、大川名義で「綱紀粛正」なる通達が出される。 ⇒ 詳細
- 出版書籍
2月
- 2日、阿部元講師(阿部浩之氏)に関する当会の基本的考え方の内部文書が出される。 ⇒ 詳細未作成
* 基本的視点 幸福の科学の発展にともない、当会の講師もその発展に見合った多面的なレベルアップが期待されているところであるが、その発展的自己変革に対応できなかった。この点に関し、主宰より二週間の自宅反省を命じられたが、結局反省ができなかった。
* 講師像の認識不足 当会の講師に要求されるのは、法の理解力、人格の安定度、指導力、信仰心、そして社会的常識等バランスのとれた人格であり、その認識が乏しかった。
* 問題意識の欠如 上記に関して、発展的自己変革を主宰よりご指導いただいているも、その認識に欠け、自己の立場にこだわった。
* 高級諸霊に関する批判的態度 自己の向上の課題として与えられた指導霊団からの結婚のすすめに関して、問題の本質を見誤り、自己の立場弁護的観点からこれを拒否、ならびに批判した。
* 社会的常識の欠如 一旦婚約した相手や、その親族並びに職場の上司等に対する社会人としての配慮が極めて欠けていた。
「『阿南を呼びつけて、低次元の人間にもわかるように、どうか諭してやってください。先生にしかわからないことが、いっぱいあるんですから』大川は不機嫌にむっつりと押し黙っていた。せっかくの戦法も、これでは役立たない。その後も、この話題になると大川は急に不機嫌になり、胸襟を開こうとはしなかった。
″いろんな問題があったとしても、このブツタサンガー(布教団体)に代わるものはないのだ。一時的に阿南が離れるのだと考えればいい。それも、彼にとって何かの意義があるだろう。阿南には悪いが、そう信じょう″しかし、これほどの苦しみを背負って去っていく者に、こんな悪口だけを並べてハイさよなら、というのではあまりではないか。それだけは絶対に許してはならない。そう考えた私は、次のような文章を最後に追加させた。
以上の如く、当会の発展途上の現機構には即さない為に本部を退職しましたが、法を学ぶ熱意、その他優れた点も多く持っており、本部としては暖かく見守っております。配付文書では、わずか三行。それを加えさせるのが、私にできる精一杯のことだった。(
関谷晧元「虚業教団」)
- 出版書籍
- 土屋書店 『大天使ミカエルの降臨(2 愛のエネルギーをほとばしらせる)』 NDL書誌情報
- 土屋書店 『大天使ミカエルの降臨(3 今、救世の情熱のすべてを)』 NDL書誌情報
- 『高橋信次の天国と地獄 : 愛に悩む現代人へ』 NDL書誌情報
- 『高橋信次のUFOと宇宙 : UFOの実在と人類の起源を語る』 NDL書誌情報
3月
- 出版書籍
- 土屋書店 『スウェーデンボルグ霊示集 : 復活せる巨大霊能者の姿』 NDL書誌情報
4月
5月
6月
7月
8月
9月
- 幸福の科学を公益法人に移行するための公益法人設立準備委員会が発足。 ⇒ 詳細未作成
総合本部では'90年以降の本格的神理伝道計画に向けて、本年末の紀尾井町ビル移転を契機に、現在「人格なき社団」である幸福の科学を、公益法人化するべく、事務局、総務局、活動推進局合同による公益法人設立準備委員会を編成し、検討を重ねてまいりました。法人化のメリットといたしましては、①独立した取引主体となりうること②主務官庁(文部省)の管轄下にあるという意味で社会的信用が得られること③税務上、種々の優遇措置を受けられることなどが挙げられます。今後、政界、財界へのアプローチをはじめ、サンライズ’90の名のもとに全国伝道を展開していくうえで、法人化は不可欠のものと言えます。つきましては、今回特別に会員有志の方々のご協力を仰ぐべく、公益法人設立基金を募集いたします。なお、会員のみなさまがたには、別途、基金の募集要綱と申し込み書(はがき)をご送付いたしますので、本趣意を何卒お酌み取りのうえ、よろしくご協力くださいますようお願い申し上げます。(月刊「幸福の科学」1989年11月号)
- 同年10月1日から11月20日まで設立基金の募集が行われる。
- 出版書籍
10月
11月
12月
- 幸福の科学のロゴマーク(ORマーク)を制定。 ⇒ 詳細未作成
もうすでに、みなさまご覧になっていることと思いますが、このたび幸福の科学のロゴ・マークが完成いたしました。マークは、みなさまお気づきのとおり、大川隆法主宰先生のイニシャルを図案化したものです。一見して感じられると思いますが、Rの部分は人のように見えますし、また、Oの部分は、その人のまわりに輝くオーラのように見えます。このデザインは、レオナルド・ダ・ビンチ先生の霊指導により選ばれたものです。おそらくこのマークは、今後2000年間は残っていくものと思われます。細かい運用基準は、現在('89年12月22日)作成中ですが、基本的には、本部作成物、または一部の支部作成物に限らせていただきたいと思いますので、個人での使用はご遠慮願いますよう、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。(月刊「幸福の科学」1990年2月号)
- 出版書籍
- 角川書店 『悪霊撃退法 : 高級神霊が直示する これで勇気百倍だ』 NDL書誌情報
- スピノザ、アナンダ、のそのあとの歴史は大切。 -- ヨハネ種村修 (2021-09-25 17:56:01)
最終更新:2021年09月25日 17:56