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フォークランド紛争 - (2010/04/23 (金) 22:14:41) の編集履歴(バックアップ)



フォークランド紛争のアルゼンチン軍の敗戦の理由はなんでしょうか?

周辺の制海権の喪失。
引き続き、フォークランド諸島上空の航空優勢の喪失。
アルゼンチン空軍はそれなりに善戦はしたものの、イギリス海軍の活動を阻止するに至らなかった。
これらの結果、フォークランド島に展開した陸上部隊の兵站が確立できなくなり、
陸海からの支援もろくすっぽ受けられない。
ついでにあげておけば、島の軟弱地盤で一部の重装備が使用できないなどの問題もあった。
(528:426)

いろんな問題があるけど、最大の理由は2つの大誤算にあるかと
つまり
  • イギリスがNATO軍の装備を使って本気になって取り返しに来た
  • どちらか言えば中立だったアメリカがイギリスへの支援(政治・軍事含めて)に回り、西側は完全にアルゼンチンを見放した
(528:432)

イギリスが本気出して殴り掛かってくるのを予想できなかった事。
アルゼンチンとしてはイギリス本土から遠く離れた小島で
利用価値もほとんどない場所の為に戦争するのは
メリットがデメリットを下回ってありえないだろうと踏んでいた。
もし戦争してもちょっと粘ってやれば諦めるだろう、と。
事実、当時のイギリス国民は激昂したが政府は慎重的だった。
当然な話だ。
盗まれた100円玉を取りかえすのにタクシー代1万円を払う馬鹿はいない。

……ただ一人、内閣唯一の”男性”マーガレット・ヒルダ・サッチャーを除いて。

サッチャーが開戦に踏み切った理由は主に二つあるといわれている。
第一に一度譲歩すると次々と譲歩を強いられるという事。
第二に戦争に勝利すれば支持率は上昇し、
当時どん底にあったイギリス経済を再建するための大改革を断行するための支持基盤、
すなわち痛みを伴う改革に対し国民の理解を得られやすくなるという推測。
事実、この予想は実現する事になるが、それはここでは省略する。

一度本気になったイギリス軍はその変態ぶりを見事に発揮。
もともと遥かに格下のアルゼンチンを倒すため、
空中給油機に空中給油を繰り返して爆撃機を本土から送り込むなんて
頭のネジが緩んでるとしか思えないが、それがいつもの大英帝国なので無問題。
結果としてアルゼンチンを見事に下し、フォークランド諸島を取りかえしましたとさ。
(528:452)

フォークランド紛争において近代戦ではありえない超接近戦の白兵戦が行われたというのは、事実なんでしょうか?

フォークランドでの地上戦は双方まともな戦力が無かった。
英軍は地球の反対側のフォークランドにろくな航空戦力も機甲部隊も送れず、
アルゼンチン軍も英の反発を恐れて本格的な戦力を上陸させなかった。
英軍の奪回の意思が明らかになった時には既に英軍潜水艦も派遣され、
アルゼンチン軍はなおも交渉に望みをかけたのもあり戦力増強を見送った。
なので歩兵部隊同士の近接戦闘が行われる結果になった。
三野正洋の著書では、アルゼンチン陸軍の士気は低く、包囲されるとすぐに降伏した部隊が続出したとありましたが、
白兵戦闘でアルゼンチン兵士は特殊部隊のSAS相手に、勇敢に戦うことが出来たんでしょうか?
SASがどのような戦闘に投入されたかはちょっと分からないのですが、可能です。
SASといえど所在が分かれば単なる精鋭軽歩兵に過ぎません。
またアルゼンチン軍は陣地をそれなりに堅く守っていました。取られた陣地を逆襲するのが下手だった
ということはあるようですが。
それにアルゼンチン軍の基準で言えばそれなりの歩兵を送り込んでいます。当時は徴兵制であり、平時ならば
予備役に編入されるはずの訓練が終わっている歩兵をフォークランド侵攻と守備に当てています。

上陸したイギリス軍歩兵部隊も清水が確保できずに水溜りの泥水を飲んで、下痢便垂れ流しながら行軍したって話もある。
アルゼンチン軍の士気の低さがクローズアップされてるけど、英軍のほうも万全な体制で戦えたわけじゃないんだな。
(352:847-862)

フォークランド紛争でイギリス艦隊がアルゼンチン空軍の爆撃を容易に受けたのは

軽空母の為に上空警戒機が少なく、護衛艦の数が足らなかったからなんでしょうか?
アルゼンチン軍機の襲撃を受けたのは主にサンカルロスでの上陸作業中。
もう一つがブラフコーブでの上陸作業中にも攻撃を受けている。

確かに軽空母ゆえに搭載できるのはハリアーだけであり、ハリアーによる上空CAPだけでは
当初サンカルロス入り江の上陸船団を守りきれず、船団護衛についていたフリゲートが
爆撃を受けて撃沈されている。

しかし、英軍側も空軍のハリアー航空隊を増援させたり、地上にレイピア対空ミサイルを
展開して迎撃を試みるなどしている。

アルゼンチン空軍・海軍の航空攻撃がある程度成功したのは攻者が任意の時を選んで
攻撃できる利点があることが大きいように思える。

ちなみにブラフコーブの上陸については護衛がいない状態であり、二波のスカイホークで
揚陸艦が沈められてしまっている。

英艦隊についてはかなりアルゼンチン側の航空攻撃を警戒しており、沿岸砲撃支援も
グースグリーンのように地上戦闘が膠着した場合でさえ、夜明けには退避している(陸上の
砲兵が弾切れとなって支援が不足したにもかかわらず)。エグゾゼばかりでなく通常爆弾を
用いての低空爆撃(不発もでたが)はサンカルロスで猛威を振るっているためやむをえない
面がある。
548:271

フォークランド紛争の時にアルゼンチン軍が12.7mmの銃で狙撃したらしいのですがあれはM2機関銃で機関銃用の弾を撃ったのですか?

その通りです
M2にスコープを付けてイギリス兵を狙い撃ちしました
(339:368)
なんで専用の大型狙撃銃を使わないんでしょう?予算不足?
大型狙撃銃というか、所謂アンチ・マテリアルライフルの開発のキッカケになった事例です
米軍でも同様にして敵陣への(小銃に比較して)超長距離狙撃を敢行し、戦果を上げていますね。
(339:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)
米軍は25mmのも採用しようとしてるしな

その頃は狙撃銃というのは7.62mmのものが主流、というかそれしかなかったから。
「大口径の銃弾で超遠距離の目標を相手の射程外から撃つ」
という発想が世界のどこにもなかった。
なお、スコープマウントは本来夜間暗視装置を取り付けるために増設したマウントに
狙撃銃用のスコープを装着していた。

ちなみにフォークランドの戦場では木や草が少ない(環境が厳しいから)ので
遥か彼方からの狙撃に身を隠す場所がなく、歩兵用の普通の銃弾では距離に加えて
強風下でマトモな弾道を得られないので12.7mmの単発射撃に為すすべがなかった。

なおイギリス軍はこの狙撃に「対戦車ミサイルで射手を銃座ごと吹き飛ばす」という
荒業で対抗した。

あと、「なんでそんな方法をアルゼンチン軍は知っていたのか?」といえば、
アルゼンチンは南米大陸南端の酷環境地域で野外演習をするうちに、
「植生の厳しい地域では草陰に身を隠せないので遠距離から丸見えだが、
 通常の歩兵銃用の弾薬もそんな距離には届かないしまた強風下では弾が風に
 流されて絶対といっていいほど当らない」
ということを経験していたから。
(339:378-380)

アルゼンチンの潜水艦戦はどんなものだったか?

アルゼンチンは開戦時4隻の潜水艦を所有し、侵攻初期ガビー改造潜水艦が、フォークランド島へコマンド部隊の
潜入輸送や南ジョージア島への物資輸送活動にすぎなかった。

それに比較してイギリスは、フォークランド島侵攻すぐに大西洋パトロール中の原潜を派遣、コンカラーが
原潜史上初による対水上艦の戦闘を行い、タイガーフィッシュ魚雷2本で大戦型アルゼンチン巡洋艦”General Belgrano”を
撃沈し制海権を確保し、以後フォークランド諸島に対する補給作戦や、機動艦隊本土に入り以後の行動を躊躇させるなどの
行動を抑制に成功し、以後の奪回作戦を優位に導いた。

それに比較してアルゼンチン海軍の行動は、南ジョージア島周辺を哨戒中のガビー改造潜水艦”SantaFe”が
英軍ヘリコプタにより被弾、退避した南ジョージア島港内で大破されるなどが表だった行動であった。
しかし当事報道されなかったまさに水面下で、アルゼンチン海軍唯一の新鋭潜水艦である西ドイツ製TYPE209潜水艦が
周到に英国機動部隊を追尾し、機動艦隊に負荷を与えた。
しかも複数回、空母インビンシブルに雷撃しそのうち1発命中したが不発弾であったことが戦後報道された。
もし雷撃に成功していれば以後の上陸作戦に大きな影響を与えたに違いない。
なお余談となるが、旗艦が新鋭のインビンシブルではなく、旧式空母のハーミスになった理由として非脆性が
ハーミズの方が高いとの艦隊司令の意思であったとの話も流れた所を見ると、就航間もないインビンシブル級については
信頼性をもっていなかったふしがあります。

しかしながら、アルゼンチン潜水艦の雷撃のチャンスが少なかったのは、撃沈出来なかったが、NATO海軍主要国として
対ソ連潜水艦戦を想定した装備や、技量を向上させている英国側の対潜水艦バリアに阻まれて行動ができなかった模様です。
しかしこのアルゼンチンの行動が、英国機動艦隊に影響を与えたのも事実であり結果的には、もてる駒を有効に使用した
アルゼンチンの戦術であったといえよう。
(フォークランド紛争:14)

SASのヘリ事故とは?

ペブル島奇襲攻撃とシーキングの墜落事故が別物であることが判明。
スマソだ。(なお機密措置がとられていたためか、フォークランドのSASに関する
情報はやや錯綜しているようにも見受けられる)

ペブル島奇襲攻撃とその後の事故について若干紹介する。

サン・カルロス上陸に先立つ数日前、1982年5月14日深夜、
第22SAS連隊D戦闘中隊山岳小隊要員48名と海軍砲撃観測班は、
(事前偵察のため上陸ずみのSBSチームと合流した可能性有)
ペブル島にヘリで侵入、徒歩機動の後、同島所在の飛行場および関連施設を攻撃した。
攻撃は、駆逐艦「グラモーガン」の艦砲ならびに81mm迫撃砲の支援のもとで行われ、
所在航空機(プカラ軽攻撃機×6 T34メンター4機 スカイヴァン1機)
全てと弾薬集積所、レーダ、燃料貯蔵施設を破壊した。
(航空機は部隊の携行した爆発物の装着で破壊された可能性あり)
ただし滑走路の破壊は失敗した。英軍の損害は軽傷2名のみ。
(滑走路破壊は試みられなかったのかもしれない)

事故はペブル島奇襲の5日後、5月19日に発生した。
空母「ハーミス」から強襲艦「イントレピッド」への人員移送中の
846飛行隊所属のシーキングが墜落した。
搭乗者30名(異説もあるようだ)のうち、SAS要員18名を含む22名が死亡した。
原因はバードストライクといわれてはいるが、現在は疑問視されている模様。
(フォークランド紛争:Mk-46)

アークロイヤルが現役だたとしても、真っ先にエグゾゼの直撃じゃないか?

「アークロイヤルが現役だったらアルゼンチンのフォークランド侵攻そのものが起きなかった」
は当時から軍事評論家筋に言われた定説。
アークの退役は英国の財政難による軍事費削減のせいだったが、そのおかげで英国はアーク
を退役させて浮く費用の何十倍もの軍事的出費を強いられる皮肉な結果になった。
(フォークランド紛争:84)

英軍航空機の損害

スカウト/戦闘損失×1
ガゼル/戦闘損失×2 味方撃ち×1(駆逐艦「カージフ」のシーダート)
ウエセックス/運用損失×2(サウス・ジョージア島)海没×6
艦上での破壊×1(駆逐艦「グラモーガン」被弾時)
リンクス/海没×1(「アトランティック・コンベア」)
チヌーク/海没×3(「アトランティック・コンベア」)
シーキング/運用損失×5
シーハリア/戦闘損失×2 運用損失×4
ハリアーGR3/戦闘損失×3 運用損失×1
(フォークランド紛争:Mk-46)

エグゾセは何かの兵器買ったときにおまけでついてきたと聞いたけど

シュペルエタンダールとエグゾセをセットで買ったけど、戦争始まったらフランス
が納入分以降を売ってくれなくなったってのが正解。
ちなみにアルゼンチンでは満足に取り扱えなくて、苦労したそうな。
エタンダールは空母に乗せるつもりだったらしいが、
空母の整備不良で離艦速度がでなかったそうな。

英海軍のチャフ等によるミサイル回避は結構うまくいったそうです。
おかげでそれたミサイルが輸送船にいっちゃったらしい。(ほんとかな?)
(フォークランド紛争:183)

アメリカは中立を保とうと思ったけど、サッチャーに一喝されて英国支援に回ったという話

別にサッチャーに一喝されたからじゃなくて、イギリスとアルゼンチン
で同盟国と言っても同盟のレベルの差はイギリスの方が上だったし、そ
もそも戦争開始の原因がアルゼンチンの侵攻にある、というのが致命的
だったからですたぃ。

一応アメリカは4月(だったかな?)までは中立を保ってて、両国を交
渉させて解決させたかったというのが本音だったんですけど、調子に乗
ったアルゼンチンがアメリカの親御心(?) を踏みにじるように強硬な姿
勢を崩さなかったのがトドメを刺したわけですが。

まぁアルゼンチン国内の情勢からしたら、占領した島をどうしてイギリ
スに返したら暴動が起きたでしょうから、仕方が無いというか自業自得
というべきか....ま、その報いは衛星写真等の情報&AIM-9Lのイギリス
供給でしっかり受けてますけどね。

AIM-9Lがなかったらハリアーは危険だったかも
(フォークランド紛争:202)

フォークランド紛争の時、アメリカはイギリスにどんな支援をしたのですか?

偵察衛星の情報提供をしてた。

AIM-9L(当時のサイドワインダー最新型)を提供した。

WW2で独と戦争状態になる前から、英海軍に独潜水艦の位置を密かに教えていた
アメリカ海軍とよく似てるな>情報提供
やはりアングロサクソンは切っても切れぬの仲なのか...
(~~フォークランド紛争:50-52)

当時アルゼンチンは空軍が漢で、海軍はへたれだったのでしょうか?

巡洋艦を秒殺した英原潜が放浪してましたので、港に隠れてました
何せ対潜水艦装備が・・・

25デ・マヨの艦隊司令部は風力の不足と悪天で英艦隊に対する航空攻撃を断念
したが、最後までA-4のパイロットは反対し攻撃の実施を主張していた。
A-4のパイロットは空海軍ともに士気は高かったのでは?

25デ・マヨ&42型駆逐艦の空母機動部隊で航空攻撃をかけて、
別働隊のA69フリゲイト部隊がエグゾセぶっ放す。
そして最後にヘネラルベルグラノ&フレッチャー級駆逐艦の部隊が
砲撃戦を挑む。
これでアルゼンチン海軍はイギリス海軍を一挙に撃滅しようとしたが、
艦隊決戦当日天候が悪化し航空攻撃を中止。
直後にヘネラルベルグラノが撃沈され艦隊決戦を断念したらしい。
実現していれば戦後有数の海戦になったでしょうな。
(~~フォークランド紛争:219-224)

CIWSやらゴールキーパーは、フォークランド後に急速に開発・配備されたんだっけ?

CIWSは、フォークランド以前から存在したけど、広く配備されるように
なったのは、エグゾセの戦果があったから。
それまでは装備していない艦船の方がずっと多かった。
(~~フォークランド紛争:234)

イギリスの艦対空ミサイル、シーダートは活躍した?

シーダートミサイルは8機を撃墜しています。
(ただし、一機は味方のガゼルらしいが。)

湾岸戦争ではイラク軍の対艦ミサイルを撃墜していますので、
性能的には問題はないようですが。
(~~フォークランド紛争:280)

バルカン爆撃機は何の役にも立たなかったの?

バルカンの爆撃についてですが、目的は3点あったとおもいます。

1.飛行場を爆撃する。
2.イギリスが機動部隊以外にも攻撃手段があることを示す。
3.アセンションからフォークランドを爆撃できるということは
ブエノスアイレスも攻撃圏内である。アルゼンチン空軍が首都防衛
のため戦力を配置すれば、その分、機動部隊への圧力が減る。

3.については、2個中隊のミラージュが首都防衛の為に移動している
ようです。
(~~フォークランド紛争:AIKI)

Operation Black Buck One(Vulcanでの爆撃行)の最大の目的は
英国には充分継戦意志があり、かつまたフォークランド諸島を手放す
つもりは全くない
という政治的なメッセージを叩き付けるためにあったわけで、そういう意味
では戦略爆撃として充分有効であったと思いますです。
(~~フォークランド紛争:海の人)

ついでにブラジルにおじゃま虫の話
機体不良のため帰還できず、マニュアル通り緊急事態を宣言し、機密書類を海に投下。
ブラジルの空港に緊急着陸したのがあった。
(~~フォークランド紛争:209)

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