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空母全般 - (2022/07/24 (日) 17:48:22) のソース

#CONTENTS

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**空母から無理やり航空機を発艦させるとして、どれくらいの大きさの航空機が飛ばせますか?
WW2時ならアメちゃんがB-25乗っけてたな(日本初空襲)
WW2以後は確か、P-3クラスのひこーきを実験で飛ばしたな(ロケットブースターつけて)
どちらも、発艦のみ。着艦はできません。
#right(){(11:665)}
記録上は、KC-130F(全幅40.4メートル・重量61トン)が63年にフォレスタルで
離着艦テストをしています。これが最大かな。
あとは、核運搬機絡みでP2V-3C(全幅31.6メートル・重量34トン)が、49年にコーラルシーから発艦。
変わったところでは、空軍のU2偵察機の発艦テストが行われていますね。

一応、大きいのであれば今は退役していますが、A-3シリーズの双発攻撃機とか、E-2C辺りが現在の空母で最大の運用機です。
#right(){(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)}
**斜めの甲板を最初に採用したのはいつで、どの艦ですか?
実験を除くと1953年、アメリカのアンティータム(CVA 36)だったと記憶。
#right(){(15:149)}

**着艦時にひっかけるひもは衝撃をどのようにして吸収するのですか?
アレスティングワイヤーの衝撃吸収はブレーキ・シリンダーという
油圧システムで行います。たしかワイヤーの端がピストンにつながっていたと思います。

まあ、平たく言えば自動車のショックアブソーバのお化けみたいなものです。
#right(){(15:154)}

**空母艦載機に対して腕振って発艦の仕切りやる人なんですけど、あれって無線でも良いような気がするんですが。
機体の発艦重量と、それに見合う蒸気圧力というのを書いたボードをパイロットに見せて最終確認をする、
というのは聞いたことがあります。ブラストリフレクターがどう動いたとか、スロットル動かしていいとか、
周りに人がいるとか、機体の寸法はダンプよりでかい地上での取り回しの面倒な機械ですから。

無線の周波数も限られているでしょうし。耳は一つのことしか聞けませんが、
目は視点変えればいくらでも別のものを見れますからね。

無線封止もあるしね。
奇襲攻撃に発進するのに無線使ってちゃ洒落にならない。
#right(){(19:152-153)}
>また太平洋戦争中の日米空母においてもこういった指示員は存在してたんでしょうか?
無いですよ。
米海軍は着艦指導員というのがうちわのお化けみたいなのを盛んに振り回してましたけどね。
日本の場合、着艦指導燈があったのでパスにのるのはアメリカよりも合理的かつ安全でした。
#right(){(19:159)}

**空母は「AircraftCareer」なのに、なぜ艦種略号が「CV」なの?
航空機→空を飛ぶもの→鳥
前から見た飛んでいる鳥の姿を記号化したものです。
#right(){(21:ジミー)}
http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo/mil/usshipcode.html 

こっちのが正確じゃね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/CV 
Vはフランス語で「to fly」を意味する動詞volerから来ている。 
#right(){(719:249-251)}

**空母に大砲なんて乗っけないんでしょうか
第二次大戦初期の空母は、敵の巡洋艦とやり合うためにも、大砲を積んでました。
赤城、加賀のケースメート装備20センチ砲とか(改装前は飛行甲板に連装砲塔も
あり)が搭載されてましたし、米国のサラトガ、レキシントンは艦橋前後に8インチ連装砲塔を搭載していました。
フランスのベアルンも同じく、6インチ砲搭載です。
ま、これらは戦艦とか巡洋戦艦改造ですが。
未成のグラーフ・ツェペリンもケースメート式に15センチ砲を搭載しています)

以後は空母運用中心の艦隊編成になったので、敵水上艦艇との撃ち合いは専ら戦艦、巡洋艦が引き受けているので、
大口径砲を載っけることは無くなりましたが、ソ連の「航空巡洋艦」の場合は、SSMを搭載したものもあります。
#right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)}

**一番最後まで大砲を搭載していた空母ってなんですか?
1945年4月に改装されたサラトガが最後かな。
レキシントンは、撤去された状況で沈んでるし、赤城、加賀はそのままミッドウェーで沈んでる。
フランスのベアルンは、1945年3月に兵装を改めている。
余談だけど、ベアルンが1967年まで予備役とは言え現役だったのは驚き。
#right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)}

**空母に対艦ミサイルって装備してますか?
米海軍は艦載攻撃機搭載用に対艦ミサイルを積んでいます
また旧ソ連の空母は大型の対艦ミサイルを積んでいます
#right(){(29:386)}

**木製空母というのは現実的な案なのでしょうか?
不可能ではないが、不可能と言い切っていいほど極めて高価となるでしょう。
>魚雷が反応しないとか
魚雷が反応しないってのは、うそっぱちです。
魚雷は音に反応するため、船体が木であろうと、鉄であろうと関係ありません。
磁気に反応する機雷を回避する効果は期待できますが、
最大のコストで最小の効果といった程度・・
#right(){(29:657)}

**戦後、アメリカが日本に空母を譲ろうとしたら大蔵省が断ったというのは本当でしょうか?
米側が護衛空母を供与しようとしたら日本が軽空母以上を欲しがったので
米国務省と国防総省の一部が反対して流れたってことらしいです
#right(){(33:586)}

**空母を建設できる造船技術を有している国は何カ国程ありますか?
>(5年くらい建造のためのデータ取れば作れますよって国)
空母らしき船なら、5年あれば大抵の国が建造できる
それを空母として運用できるのは、現在空母を運用している国だけ

カタパルトの問題とか出てきますけどね

VTOL機用の空母なら、それほど困難では無いが、
固定翼機を運用する大型空母を独力で建造するのは難しいです。
それは様々な空母専用の儀装、特にカタパルトの開発が最大のネックとなってきます。
フランスはアメリカから購入しましたし、ソ連は結局物になりませんでした。
#right(){(33:705,707,708)}

**艦載機が発進後、空母が撃沈されたら、どこへ戻るの?
無事な空母に降りたり、陸上基地に向かいます。
無事な空母に、その艦載機と撃沈された空母の艦載機が集中すると
収容しきれないこともあり、着艦した機体を海中投棄することもあります。

無事に降りれる場所が、全く無い時は海面に不時着し、駆逐艦や巡洋艦が
パイロットだけ回収します。
#right(){(39:307)}

**空母の艦橋ってなんで正面から見て左についてるの?右じゃ駄目なの?
飛行機が空港に進入するときの場周経路が半時計回りだから、それにあわせた。
#right(){(43:129)}

英国・日本ともに色々と実験をやっています。
鳳翔は当初小型の島型艦橋を設置しましたが撤去されました。
赤城・飛龍は、実験のため加賀・蒼龍と反対の左舷側に艦橋を設置しました。
しかし乱気流が起こって艦載機の着陸に不具合であるとわかり、以降の空母には右舷側に
艦橋が設置されています。

英国の最初の空母フューリアスは最初中央に艦橋を持ち、前甲板と後甲板で着発艦を
分担しようとしました。しかし、煙突の熱気流によって着艦が非常に困難であったために
全通甲板型への改装が施されました。
その後次のアーガスでは全通甲板型、イーグルでは大型の艦橋を右舷に設置と試行錯誤を
繰り返しています。
#right(){(85:名無し軍曹)}
>左側艦橋では乱気流が起き、右ではそうはならないって不思議ですね・・・
着艦進入を左舷側からやるんですよ。だから左舷側の乱気流が邪魔になるんです。
#right(){(85:名無し軍曹)}
強いて言えば、ファイナルアプローチが反時計回りで行われるから。
#right(){(88:181)}
空母への着陸周回を左旋回で行うからです。 
艦橋が左舷にあると、進入時に艦橋が作り出す乱気流の影響を受けます。 
また、艦橋と煙突を一体化している艦も多く、煙突の煙も問題になります。 
空母に限らず、昔から飛行場の周回飛行はかならず左旋回で行うんですが、 
なぜ左旋回なのかは私は知りません。 
#right(){(114:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
レシプロ機のプロペラの回転方向のせいです。 
プロペラは左回転していますので、単発機の場合は左バンクで旋回する方が容易なのです。 
双発機の場合は、それは当てはまりませんが、空港等では着陸周回を左旋回で行う事が通習になってしまいました。 
で、艦載機の大半は単発機ですので、当然着陸周回を左旋回で行う方がやりやすいのです。
#right(){(114:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)}
レシプロ時代は不便だったらしいが
今は逆でも問題はないかもしれない
#right(){(114:908)}
赤城と飛龍の場合は、艦橋の位置が艦中央だったのが問題になりました。
左右の差はそこまでではなかったでしょうが、右艦橋が主流になっていった分、
転属などの際に多少は問題になったでしょう。

現代では、艦載機パイロットはほんのわずかな変更でも大反発するそうなので、
空母のレイアウトが大きく変わるのは難しそうです。
#right(){(114:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
空母への着陸周回を左旋回で行うからです。
艦橋が左舷にあると、進入時に艦橋が作り出す乱気流の影響を受けます。
また、艦橋と煙突を一体化している艦も多く、煙突の煙も問題になります。

空母に限らず、昔から飛行場の周回飛行はかならず左旋回で行うんですが、
なぜ左旋回なのかは私は知りません。
#right(){(114:910)}
プロペラの回転による慣性モーメントのために航空機は左のほうが旋回しやすい、という話と、
人間の心臓は左側にあるので、車でも飛行機でも心臓が内側となる左旋回が安心感がある、
という話を聞いたことがあります。詳細は識者の方に。
#right(){(114:918)}
レシプロ機のプロペラの回転方向のせいです。
プロペラは左回転していますので、単発機の場合は左バンクで旋回する方が容易なのです。
双発機の場合は、それは当てはまりませんが、空港等では着陸周回を左旋回で行う事が通習になってしまいました。
で、艦載機の大半は単発機ですので、当然着陸周回を左旋回で行う方がやりやすいのです。
#right(){(114:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)}
まあ単発レシプロ機が使われない現在ではあまり意味がないんだけど、
昔からの慣習って事でしょう。
#right(){(114:921)}

**「空母を保有するよりも運用するほうが難しい」って聞いたんですけど、実際に運用するために必要な技術ってどんな技術のことを言うんでしょうか?
航空機の発着艦をするためのパイロットの技術
狭い艦上で航空機を整備・発進させる整備士の技術
(CTOL機を運用するなら、カタパルトを整備・維持する技術)
技術としてはこんなものですが、何せこういうことは細かい経験の積み上げなわけで…。
「運用が難しい」というのはそういうことよりも、プレセンスとしての空母を
いかに活用するかと、そのための費用をどうやってひねり出すかなのですよ。
何せ空母が一隻だけで行動するなんてことはまずありませんから。
任務部隊を編成し、艦載機なども含めるとその維持・管理費は膨大になります。
#right(){(43:名無し軍曹)}
空母側は
・航空機管制運用能力(CAPその他どの機体どんなタイミングで上げ下ろしするかなど)
・甲板&格納庫管制能力(狭い甲板&格納庫とそれを繋ぐエレベーターをいかに運用するか)
・甲板要員の教育(機体運用や射出、誘導から武器燃料のとりまわしなど)
航空機側は
・洋上航法能力の向上(いかに優れた機械が存在しようと故障したらそれまで)
・離着艦能力(これは言わずもがな)

パッと思いつくだけでこれだけ。おそらくまだまだあるでしょう。
そして新たに空母を保有する場合、何よりも問題なのは「経験」がないことです。
技術というのはハードソフトを問わず「経験」に裏付けされた「理由」を知らなければ
実用化されたとは言えません(最近の中国のパクリがうまくいかないのもこれが大きい)。
要するに「何故そうしているのか?」に答えられなければダメってことです。
そして答えられるようになるには、時間をかけて実際にやってみなければなりません。
最大のネックはこの点でしょう。
#right(){(43:920)}

**アメリカ空母の歴史やら一覧のあるwebサイトはありますでしょうか?
書籍なら…。
「空母名鑑 1914~1998」(コーエー・2200円+税)。
アメリカだけでなく、日本やイギリスなど世界中の空母をほとんど網羅してあります。
概説付きで時代順に、航空機運用軍艦の黎明期から原子力空母まで扱っていますので、
参考にはなるかと。

英文で良いならここでも眺めておけ
http://www.hazegray.org/navhist/carriers/ 
#right(){(44:902-903)}

**何故空母はあんなに乗務員が沢山いるんですか?
空母自体が非常にでかいのがまずひとつ。
ニミッツ級空母の乗員約6000人中空母航空団の人員が非常に多い(約2400名)事もある。
それだけの人間に喫食させたり医者や警備兵・牧師まで乗艦させれば膨れ上がって当然。
基準が違うかもしれませんが、七万トンクラスの客船でも乗員は1000人越します。
#right(){(50:名無し軍曹)}

**米空母の名前の前のUSSって何の略ですか?
United States Ship の略です。
#right(){(62:名無し軍曹)}

**今の航空母艦には二段格納庫という形式はないのでしょうか。
格納庫を二段にすると1つの格納庫の天井の高さが低くなります。 
したがって大型化した現在のジェット機では収納しにくくなると思います。 
#right(){(63:名無し軍曹)}

**こんなに傾いて飛行機とかは落ちないんですか
#image(http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/cvn_xx.jpg)
これは実戦配備の前に
無理に急激なターンをかけたりする試験みたいなものです

実際に航空機のせたままこんな操艦やったら
いくら甲版に係留してあってもえらいことになりますよ
#right(){(63:434)}

**空母一隻というのは一国を震え上がらせるほど脅威があるものなんでしょうか
空母一隻の戦力は小国をゆうにうわまります。
#right(){(67:478)}

**馬鹿でかいハイラインで、空母と輸送艦の間で飛行機の受け渡しって原理的に可能ですか?
何のために?
搭載機なら着艦させた方が早い
#right(){(70:310)}
空母>補給艦 損傷機の後方輸送とか/格納庫スペース繰りのための一時的ストレージとか
補給艦>空母 フォークランドのとき、コンテナ船に積んでいったと聞きましたが
       遠距離で機数も多く空中給油が難しいときとか?
       または上記ストレージの戻しとか。
もし可能なら利用価値はあるとおもいますが・・・
#right(){(70:316)}
フォークランド紛争を例に出してるなら、知ってのとおりコンテナ船から空母へ
VTOLで移動しています。またRORO船の方は立派な飛行甲板を装備していますので
巨大ハイラインの出る幕がない。
また徴用船の被害でその後の補償がえらいことになったのはご存知のとおり。
#right(){(70:319)}

**空母のデッキ(て言葉が正しいかはわからないですが)は何で出来てるんですか?もしかしてアスファルト?
フライトデッキはアスファルトに近い材質で舗装されているが、
排水や耐熱を考えたかなり隙間があるざらざらの舗装だそうな。
#right(){(71:834)}

**空母に艦載機が着艦するときワイヤーみたいのに引っ掛からない場合は海にあぼーん?
ワイヤーは複数本(4本だったかな)あってどれかに引っかければよい、ということになってます。
で、引っかからない場合はすぐにエンジン噴かして飛び上がり、やり直します。
#right(){(72:549)}
新兵は初めてやるとだいたい2、3回くりかえすことになるらしいね。
#right(){(72:551)}
>引っ掛からない場合は海にあぼーん?
その為のアングルド・デッキ(斜め飛行甲板)です。
失敗した時は、タッチ&ゴーで、再トライです。
コレが発明される前は、網で引っ掛けて飛行機を止めてました。
#right(){(72:555)}
>引っ掛かると勝手にエンジンがとまったりする?
もちろんパイロット操作。
勝手にとまるほうがあぶないじゃねーか。
#right(){(72:556)}
エンジン吹かしたまま強引に停止したと思う。
#right(){(72:557)}
ってか、ひっかかってもエンジンとめない。
#right(){(72:558)}
フルフラップ、着艦速度でアプローチ、フルスロットルで着艦トライ、仰角を取り着艦フックをデッキにぶつける。車輪はノーブレーキ。
引っかかった>Gが収まってからエンジン停止。急停止中は何もできない。
Gで気を失った>外からコクピットを開けてエンジンを止める。
引っかからなかった>フルスロットルで仰角を取っているためそのまま機体が上昇、リトライ。

**空母から爆撃機は発着は可能ですか?
現代の爆撃機は無理。第2次大戦の頃なら、発進だけは無理矢理できるのもある。
#right(){(73:42)}
かつてB-25が空母から発艦して東京を空襲しました。
現在空母に搭載されている機体で爆撃機に分類されているものは有りません。
#right(){(73:46)}

**空母の乗組員は、戦闘機が離陸していく爆音の中、何か良い防音装置の中で寝ていたりするのでしょうか?
リラックスして早く寝るトレーニングとかもやるみたいです>>パイロット
#right(){(73:418)}

**正規空母、軽空母、護衛空母の明確な違いや見分け方というのはありますか?
護衛空母は商船構造で一軸推進では(米海軍)
#right(){(79:142)}
特にこれと言っては無いです。

英国の軽空母であるコロッサス級は商船規格ですし、準鷹は改造空母ですが、
正規空母扱いですから。

ただ、条約時代は、10,000t以下を軽空母扱いとし、27,000t前後を正規空母扱いとして
います。

護衛空母については、軽空母よりも小さく、更に簡便な構造であるくらいでしょうか。
#right(){(79:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}

**空母って対潜能力はもってるのですか?
通常対潜能力持った艦載機で対潜行動します。
#right(){(79:907)}
お若い方ですかな。
当然持ってますよ→対潜能力
昔は対潜空母なんて言う、対潜ヘリや艦載対潜哨戒機を積んだ
潜水艦狩専門の空母が有ったくらいです(1970年代まで)。
現在では通常の大型空母に対潜ヘリや艦載対潜哨戒機も積んで
いるので、その区分けは無くなりましたが。
ちなみに現用艦載対潜哨戒機のS-3ヴァイキングは、航続距離以外は
P-3Cに匹敵すると言われています。
#right(){(79:910)}

**日本が再び空母保有する場合、私は建造に5年パイロット育成に8年だと思うのですが間違ってますか?
最低でも
研究に10年
設計に5年
建造に10年
その間に設備の整備、要員育成
で、実際に艦を保持して本格的訓練に5年
#right(){(80:251)}

**スキージャンプ甲板のメリットって何ですか?
VTOL機の場合→VTOや通常の(平板滑走路での)STOに
       比べて離陸重量が大幅に増やせる
       また滑走距離が大幅に短縮できる(離陸
       重量とトレードオフの関係)

CTOL機の場合→カタパルト離陸関係の重量(機体強度の
       強化含む)が不要
       通常離艦(平板滑走路での)より大幅に
       走距離が大幅に短縮できる
#right(){(80:782)}

**「船を飛行機の基地にしよう」と最初に考えた奴は何処のどいつですか?
最初に考えたのは米国人であるのは確か。
1910年11月に、米国が独船Kaiserin Augstaの艦尾に滑走台を設けて飛行機を飛ばそうとしたのが
最初で、11月15日に米海軍の軽巡洋艦Birminghamの前甲板に長さ83ft、幅24ftの木製滑走台が
設けられ、カーチス陸上機が小破しつつも発艦している。
1911年1月18日に今度は、米海軍の装甲巡洋艦Pennsylvaniaの後甲板に長さ120ft、幅32ftの着艦
甲板を設け、終端側にカンバスの幕、甲板上に制動索を設け、着艦実験を行っている。
#right(){(85:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}

**アンクルドデッキについて質問で~す。
>①アングルドデッキって…いつ頃から構想があったんですか?
>②アングルドデッキって…最初に実用化されたのは、いつ頃ですか?
>③アングルドデッキって…いつ頃から評価されだしたんでか?
>④アングルドデッキって…ってゆ~か現行空母の飛行甲板って装甲化されてるんですか?
>⑤以下、同じよ~な意味で踏切板についても…
①アングルドデッキは戦後間もなくしてイギリスで構想されました。
②1953年にアメリカがエセックス級アンティータムを改装し実用実験
(それ以前にも空母斜めに線を引いて試験を行っていた)
③その後すぐ新規に建造されるものだけでなく既存の空母の多くにも
装備されました。
④正規空母に関しては装甲されています。
⑤スキージャンプの方はシーハリアー開発中にペイロードや滑走距離を
かせぐために考案されました。
#right(){(88:639,643)}

**空母に装備されている遮風柵なる物の利点が分かりません。
航空機を発艦させるために空母は風上へ航行して甲板上に風を作るのですが
結構な強風になるため並べた機体が後ずさってしまうことがあるので寸前まで
この柵で風を反らしておきます。
#right(){(92:368)}
遮風柵は飛行甲板上での航空機整備の為に取り付けられています
立てることによって風を上に逃がし、整備員及び工具・部品に直接強風が当たらず
整備しやすいように、かつ航空機の整列をしやすいようにするものです。
まあ歩行困難を防ぐものといえばそうですが・・・
単純ですが効果は大きかったようです。

規模は違いますが、扇風機の前に立って板をかざしてみれば
ご自分でも遮風柵の原理は、ご理解できると思います。
#right(){(92:369)}
空母は艦載機の発艦のために風上に向かって高速で航走します
このとき空母が30ノット(時速55.6キロ)で走れば秒速15.4です
これに海上の風がプラスされるので飛行甲板上は風速20メートル近くになります
気象情報では熱帯低気圧のなかでも最大風速が17m/秒以上のものを台風と呼ぶので
弱い台風くらいの風がふいていることになります
こうした強風下での飛行甲板上の飛行機や作業員を強風から保護するために設けられたのが
遮風柵ですのであなたの認識で間違いは無いと思います
#right(){(92:371)}

**よく空母なんかは整備・訓練・実働のローテーションが必要だから、最低3隻はないと使い物にならないと言われるのですが、
>米第7艦隊指揮艦(旗艦)なども、ローテーション用に同等の能力を持った代替艦が存在しているのでしょうか?
それは新規に空母を採用し、かつ実際の運用も同時に考えていく場合に
そういう事を考慮する必要があるという事で、あらゆる海軍であらゆる空母が
そのローテで運用されているわけではない。
#right(){(95:652)}

**1952年までにアンクルデッキが誕生しなかった理由は何でしょうか?
思いつかなかった、
思いついても、着艦軸をオフセットし着艦を難しくするアングルドデッキは、それほどいいアイデアに思えなかったから。
アングルドデッキの実用化は、ミラーランディングシステムとセットになっている。
#right(){(97:222)}

**今までに空母を実際に所有し「運用」した国は何カ国ぐらいあるのですか
日・米・英・露・独・仏・蘭・伊・泰・印・西班牙・亜爾然丁・伯剌西爾・濠太剌利・中
合計15ヶ国に上る。
(「運用した」と言う条件なら独逸は抜きで14カ国か)
#right(){(99:558)}※中 を追記
558に追加するなら加奈陀だろ
#right(){(99:564)}

**空母などの艦が出港したりする際甲板の端に人が立っていますがあの時人が落ちたりすることってやっぱりあるんでしょうか?
飛行甲板の端なら、その外に手すり付きのキャットウォークがある。
ちなみに外洋航行中の船から落ちると、あっと言う間に波間に消えて見えなくなる。
スクリューの巻き込みもある。
甲板からは落ちないように作業するのが鉄則。
#right(){(101:928)}
>空母には落下防止の柵やネット等の設備はないのでしょうか?
>あと、甲板要員の人たちは命綱とかは着けないんですか?
出撃や着陸の障害になるから柵付いていません。
ネットは緊急着陸した戦闘機を引っ掛ける為のネットが付いてはずですが
人間が落下するのを防ぐネットは甲板上には付いていません。

甲板要員も救命胴衣ぐらいならつけるかもしれませんが
命綱までつけるケースは聞いた事がありません。
#right(){(101:930)}
928でキャットウォークの説明がされてるし、
さらにキャットウォークの無い部分にも柵・ネットが設置されてる所が多い。
(米空母以外の空母も、良く見ると結構起倒式ネットなどの物が設置されている事が多い)
潜水艦はその様な物が設置し辛いため命綱つけるのがデフォ。
#right(){(101:933)}

**アングルドデッキとは、そんなに重要なものなのでしょうか?
とりあえずわかっていることだけ・・・
簡単にいうとメリットは安全性がましたということです
斜めに置くことにより甲板上の機体を退避させるスペースができ
クリアな状態で着艦ができるようになったということです

デメリットは当然斜めになっているのでまっすぐに着艦するのに比べれば
いくらか難しいということですかね
まあ最近は自動で着艦なども出来たりするのでそこまでのデメリットではありませんが・・・
#right(){(102:209)}
離着艦を同時に行える。と言うのが一番大きなメリットです。
確かにカタパルトが普及した今ではアングルドでなければ出来ないわけでは無いのですが
着艦ラインをずらす事によって、安全性が飛躍的に高まります。例えば着艦をミスっても
そのまま再加速して離艦、再着陸を試みる。もしくは事故で突っ込んでしまう時も、前方
に離艦予定の機があるのとないのとでは大違いでしょう?
デメリットはやはり艦が大きくなる事ですな。

ただ、高性能なV/STOLの普及で色々と将来は艦形も変わるのかも知れません。
ただ、現点では依然として重要な事には変わりありません。
#right(){(102:210)}
アングルドデッキの利点は
航空機の係留スペースの確保だったりする
発艦、着艦の並行作業は理論上可能だが
通常は行わない・・・
#right(){(102:211)}
艦橋が遠いため着艦もいくぶん易しいのです
#right(){(102:212)}

**空母に着艦するのってそんなに難しいんですか?
空母を発艦して数時間のミッションをこなし、なおかつ残燃料を気にしながら
へとへとになってようやく母艦にたどり着き、そのうえで上空から見てマッチ箱にしか
見えないような空母に正確に二百数十キロでアプローチして十数トンの機体を
フックを引っ掛けて叩きつけるように着艦させる神業
#right(){(105:928)}

**ボールをコールしてからアレスティングギアが三番ワイアをフックするまで何秒ぐらいですか?
ミートボールをコールするのは3/4マイル手前です。
機速は200ノット以下ですから、15秒ぐらいで(ラッキーなら)
三番ワイアをフックすることになります。
#right(){(107:system)}

**空母が軍艦からの砲撃で沈んだ例ってあるんですか?
グローリアスと千代田 
#right(){(107:905)}
思い出せるのは、グローリアスがノルウェー戦でシャルンホルスト・グライゼナウに沈められた。
大和がガンビアベイ沈めたという話は最近否定的らしいし。
#right(){(107:906)}

**空母の乗組員の船内でのフィットネスはどのようなものがありますか?
普通のフィットネスクラブにあるような器具が置いてあるジムがある
時間帯によっては順番待ちの列ができるほどだから
さほど広いスペースでもないらしい
警備保安要員の海兵隊員を例外とすれば
最も一般的な方法はジョギング
#right(){(112:634)}
>アメリカの空母だったらどこ走るんだろう?飛行甲板はやっぱ無理だからハンガーデッキ?
早朝、離着艦を行っていない飛行甲板
ホーネットと整備員、その横を黙々とジョギングする大尉・・・の写真なら見たことがある
#right(){(112:646)}

**濃霧の状況で艦載機が着艦する事は出来るのですか?
とりあえず可能
#right(){(113:305)}



**空母艦載機が地上基地に着陸する時にフックを下ろして着陸しているのを見たのですが
普通はフックをおろさないが、それは着艦訓練の最中だったんじゃないか?
空母艦載機のパイロットは、陸の滑走路でも着艦訓練をするよ。
きちんと空母の甲板の長さに滑走路を区切って訓練する。
そうでもしないと練度が保てないからね
#right{(353:284)}
**艦載機が空母に着艦する時の速度は何ノットですか?
時代によるのでなんとも言えない。
複翼機時代なんか空母の最大戦速並だぞ。

F/A-18であれば130ktから40辺り

安全係数って考え方がある。失速速度の30%増しが設計上の着陸/着艦速度だよ。
しかも空母は走っているので、実際にはもっと余裕がある。

ちなみにハリアーだったら甲板上でVTOしてから着艦する
普通の飛行機で着陸するより楽だとパイロットは言っているそうだ。
#right{(363:388-396)}
**航空母艦は艦載機の発艦・収容時は無防備になるのですか?
>太平洋戦争時の空母などは、敵の攻撃隊が自艦に迫っている状況での迎撃機発艦や、
>まさに攻撃を受けている状況での発艦は可能だったのでしょうか?

無防備というか、おっそろしく危険な状態。

発艦・着艦中は風上に向かって直進することになるから、回避行動はとれないわ、
対空砲火は制限されるわ(味方が発着してるんだから同士討ちしかねん)で、
それこそいい的になっちまう。
発艦時は当然、敵機も集中的に狙ってくるし。

よって、発着艦時に空襲を食らったら普通は「作業中止、対空戦闘用意」となる。
技術的に可能でも、戦術的には無理、ということになるかと。
#right(){(377:250)}

基本的に無理。

空母は発艦作業をする際には風上に向かって全速航行しなければならない
(強い向かい風を受けて航空機の発艦揚力を得るため)が、それをやってると
攻撃されても回避起動ができないので、いい的になる。

ただ、1944年のフィリピン決戦の際に行われたサマール島沖会戦(空母を戦艦が
攻撃した数少ない海戦)では、攻撃された米軍側の空母部隊は、護衛の駆逐艦
部隊が盾になってる間に艦砲の射程圏外まで退避して、その後に艦載機を発進させて
日本艦隊を攻撃した。
#right(){(377:251)}
**空母を始とした艦船の艦載機はどうやって搭載しているのでしょうか?
>まさか全機着艦させているのでしょうか。
>それとも普通にクレーン等で搭載するのですか。 

着艦させることもあるし、港などでクレーンで積み込むこともあるし、様々
全機着艦もやることはある 
#right(){(479:688)}

ぶっちゃけ両方あるが、大抵「フェリー輸送」という、飛行場から
直接飛んでくる方向で来る。
空母が入港中、メンテとかしてる間空母は動けないので艦載機は部隊ごと
陸上基地に移管され、その時もやはり自力で基地まで飛行するし、
この時、陸上基地にいる期間に空母着艦をしないでいて、鈍ってると
着艦時にミスして事故ると危ないので、着艦訓練を一定期間やってから空母に着艦する。
(日本を母港にしている空母部隊で硫黄島基地なんかが着艦訓練に使われてたりするので知られている) 
#right(){(479:689)}


**『艦載機50機は陸上の200機の航空機に勝る』と言われているのですが、何故か分かりません。
地上基地から離れた所に陸上機を回す場合、例えば、水上目標を攻撃するにしても、
地上から発進し、空中給油し、攻撃するとまた給油し、地上に戻り、再兵装して再発進し、ということになります。

空母で近くまで行っていれば、このサイクルが格段に速くなりますから、同じ機数を何倍にも活かせる事が可能です。
また、突如対潜機が必要になる、というような事態でもその場で発進させればすみます。
時間遅れのある陸上からでは、あらかじめ余分に出しておかないと、その場に間に合わない事もあります。

まあ、地理的条件や接敵状況によって大きく変わる話ではありますが、とにかく現場に航空基地を持っていけるという利点はあります。
ただ、日本の防衛においてその利点が空母を持ち、運営するだけのコストに見合うかというと、私はダメだと思っています。
#right(){(8:syatem)}
**空母に着艦する艦載機は衝撃でフックがポッキリと逝っちゃったりする事もあるのでしょうか?そうなったら頑張って陸地目指すのですか?
フックが折れた話は聞いたことがないが、作動しなくなる事故は良くある
そういう場合は、バリアー(すだれ状の柵)に突っ込ませて機体を止める
#right(){(356:135)}
バリアーに突っ込ませると、機体の一部がたいてい壊れるので、あくまで最後の手段
フックを捕まえ損ねたような場合は、上昇して再度着艦し直した方が安全

クラッシュ・バリアーへ突っ込むのはは「首吊り」と揶揄されるくらい危険。
#right(){(356:142,147)}
**空母が夜間も昼間同様に航空機の発着艦と航空機の作戦行動を行えるようになったのは何時頃なのでしょうか?
夜間作戦可能な空母任務群が登場したという意味なら1944年。 
全ての搭載機が昼夜関係なく行動できるようになったとなると、対潜空母のA-4Bが退役したベトナム戦争中頃じゃなかろうか。
#right{(504:50)}
>大戦後半に日本機が米空母に夜間攻撃しようとしても昼間同様戦闘機に迎撃されてしまうというという事でしょうか?
まだ夜間戦闘での艦隊防空そのものが暗中模索だったもんで、完全に有効だったわけじゃない。
・夜間戦闘任務群(TF38.5)そのものがエンタープライズとインデペンデンスの2隻という実験的な存在から始まった。 
・一部日本軍機は電波高度計を装備してレーダー覆域よりも低空を少数機で侵攻してきた。 
・艦隊の防空火力が強烈でレーダー管制なんかされてないもんだから、同士撃ちを恐れて近距離迎撃はできなかった。 
・まだ早期警戒機が無かったんで、有効な遠距離迎撃管制が行えなかった。 
てなもんで、昼間同様に迎撃できたわけじゃない。 
沖縄戦なんかだと日本軍機の進路上にP61を待ち伏せさせておいた方が効果的なくらい。 
なので日本側も芙蓉部隊とか夜間通常攻撃で付け入る隙がまだあった。
#right{(504:73)}
**双胴空母は実用化しても、意味ないでしょうか?
双胴、あるいはトリマランの軍艦はおいしいところになってます。
英海軍がトリマランの駆逐艦、巡洋艦を構想中ですが、空母まで行くのはまだ時間がかかりそう。
http://www.naval-technology.com/projects/trimaran/
#right{(358:680)}
**空母の上に人がいたりしますが、風で転んだり飛ばされたりはしないのでしょうか?
>海の風って凄いですよね。
そのために遮風柵がある。
WWIIの頃の空母はこれを立てて風を遮断していた(発艦時など)
#right{(358:752)}
**どうして空母の艦橋は右側がスタンダードなんですか?
日本の空母の赤城と飛龍が左艦橋でしたが
実際に運用してみると不便でした

赤城と飛龍は向かって右ですが

艦橋は左舷でした
#right(){(114:906,907)}


>トルクで機体が左に持っていかれるからという説を聞いたことが有りますが、現代ではそんなの関係ないですよね?
帆船時代に舵が右舷にあり、そのために操船設備も右舷にあった頃からの慣習。 
左舷側で接岸するとか右舷側に他船が見えたら回避するとかも、このの慣習を現代も引き摺ってるため。
艦載機のプロペラトルクは無関係。英国機は日米独とエンジン回転が逆で右旋癖があったが、
竣工時より空母として建造された最初期の英艦も右舷アイランド
#right(){(519:199)}
**弾道ミサイルの登場で、空母から航空機をジャンジャン発進させるという戦法が廃れそうになったという話を聞いたのですが? 
WWⅡ直後の一時期、 
「空母艦載機では核爆弾を運搬できない」 
という理由から、戦略爆撃機より空母の評価が低い時期があった。 
それは原子力空母ユナイテッド・ステーツの建造中止と時の海軍長官フォレスタルの 
自殺によってピークを迎える。 
その一方で核爆弾の小型化も進んでおり、初期にはP2V哨戒爆撃機を強引に搭載し 
ての片道爆撃を経てAJサベージの導入で空母核戦力の整備に成功し、さらに朝鮮戦 
争で空母戦力の柔軟性が再評価された。 

ただしこれらは全て弾道ミサイルの隆盛前の話なんで、弾道ミサイルは関係無い。 
#right(){(520:293)}
**空母を保有するにはどれぐらいコストがかかるのか?
スペイン
・軽空母1+艦載機20+ヘリ8機 
30000トン、人員1000人、建造費1500億、艦載機+ヘリ2000億、計3500億 
運用費+人件費+訓練費諸々年200~300億?400億 
20年サイクルで使って、建造費年175億+維持費300億=年500億 

イギリス
・中型空母2隻、艦載機40+ヘリ10×2=80+20、人員2000×2=4000人 
建造費2500×2=5000億、艦載機8000億、合計1.3兆円 
訓練費+維持費+人件費諸々で、年800~1000億 
20年サイクルで、建造費650億+維持費1000億=年1500億 

ミニアメリカ艦隊
・正規空母4隻、艦載機60+ヘリ20×4=240+80、人員5000×4=20000人 
建造費5000億×4=2兆円、艦載機2.4兆円、計4.5兆円 
訓練費+維持費+人件費諸々で、年3500億 
20年サイクルで、建造費2200億+維持費3500億=年6000億 

ついでにアメなら8隻体制で、年4000+6000=1兆円くらいだろ。 
#right{(中国軍スレ12:492)}
**空母機動群の駆逐艦って何のためにあるんですか? 
>対空・対艦・対潜全て、空母一隻でカバー出来ると思いますが 
第2次大戦当時の話なら、当時は戦闘機、(急降下)爆撃機、対艦攻撃機(雷撃機)が完全に
分業してて任務を兼用できないためこの3つを必要なだけ積むと空母の搭載能力に余裕がなく、
対潜哨戒機を積む余裕がなかったので対潜警戒、攻撃用に駆逐艦が絶対に必要だった。 

今も、基本的に航空母艦は搭載能力は全て本来の用途(敵艦隊攻撃と対地攻撃)に充てたいので、
自分自身及び機動部隊としての艦隊を防御する任務は護衛の艦艇をつけてそれにやらせたいもの。 
アメリカの空母もどうしても艦載固定翼機でないと出来ない長距離長時間哨戒任務以外は
対潜航空機は積んでない。
#right{(536:825)}

空母からの離着艦に失敗した飛行機の乗員救助用。 
空母の離発着作業中は攻撃に対して脆弱なので、空母の護衛。 
空母が戦争中に飛行機の離発着ができなくなった場合、安全なところまで護衛する為
#right{(536:826)}
**空母が航空機でなく、自艦に直接装備されている武器で戦闘を行った事はあるでしょうか? 
>1 対艦戦 
>2 対潜戦 
>3 対地戦(対地砲撃) 
>対空戦闘は特に第2次大戦では数限りなくあるでしょうけど。 
1 対艦戦ならば、WW2中の空母が水上戦闘に巻き込まれた事例で、行われてるかと。 
サマール沖海戦では、米海軍の護衛空母が発砲しています。 
たぶん、千代田やグローリアスも発砲してると思うんですが、確認はしてません。 

2 対潜戦は、そもそも対潜装備がないのが通常なので、おそらく無いと思います。 
WW2中の日本空母やいわゆる陸軍空母の中には、多少の爆雷を搭載した例があり、 
威嚇として投下したことならばあると思いますが。 
あきつ丸 http://homepage2.nifty.com/i-museum/19441115akitu/akitu01.gif 
米海軍の小型水上機母艦で対潜戦闘に加入した例は多いですが、 
これは母艦といっても航空機を収容できる設備がなく、実質はフリゲートみたいなもの。 

3 対地戦は、少なくとも朝鮮戦争で行われています。 
朝鮮戦争では英海軍のユニコーンが対空砲で地上砲撃をやっています。 
このほか、純粋な空母ではないですが、ベトナム戦争あたりで強襲揚陸艦が艦砲射撃をやったような。
#right{(543:◆yoOjLET6cE)}
**艦上ジェット機を運用するには最低限、どの程度の規模の艦が必要でしょうか?
満水1.5万トンのイージス艦程度の船体に飛行甲板 
F-14クラスを2、3機程度、E-2Cとヘリを1機ずつ 
スキージャンプ台方式で発艦、着艦方式は詳細不明 
VLSの各種ミサイルで少ない艦載機を補完 
艦種はCGV 
10年くらい前の軍事研究で 
米海軍関係の研究所がCVX代替案のひとつとして研究してたとかの記事 
もちろん40、60、80機規模の航空団搭載艦もあったけど 
一番規模が小さくて胡散臭いのはコレ
#right{(544:319)}
**何故最近では、一個空母打撃群にい1隻しか空母を配置しないのでしょうか? 
>昔は、一個空母打撃群に、2~6隻程度の複数の正規空母を配置する場合が多かったですが、 
>1隻の空母を8隻の防空駆逐艦で護衛するよりは、2隻の空母を16隻の防空護衛艦で護衛する方が安全性が高いのでは? 
>空母2隻による空襲なら、相手勢力に相当な打撃を見込めるでしょうし。 
アメリカ海軍のことを指すのであれば(ほかに空母を複数使える海軍なんて 
ありませんけど)、まず大抵の用事は1隻あれば済みます。 

基本的に1隻で済むのであれば、それぞれに護衛の駆逐戦隊をつける必要 
があるわけで、それだけの数の船を作らなきゃならず、実際作ってます。 
2隻分の護衛をまとめないと守れない、とは米海軍は考えていない。 

戦争とかになれば2隻3隻と出てきますが、1隻見つけたら芋づる式に場所が 
ばれて攻撃されるよりは、別々の場所にいた方が生残性は高いです。一箇 
所に固まっているということは、敵も戦力を集中できるので、護衛が倍になっ 
たからと防御力が比例するとは限りません。見つかってない方が自由に動い 
てさっさと攻撃して敵の拠点を潰した方が、総体としては安全とも言えます。 
>空母2隻による空襲なら、相手勢力に相当な打撃を見込めるでしょうし。 
そもそも空母を集中させたのは、昔の空母の時間当たりの航空機運用能力 
も艦載機の攻撃力も貧弱だったからです。アングルドデッキとカタパルト採 
用以前は飛行甲板に並べられる艦載機が攻撃隊の規模を決めていました。 

一回に出せる飛行機が少ないから、空母を集中して同時に発艦させないと、 
先に発艦した飛行機は次に飛行機を並べて発艦させて空中集合するまで待 
つ必要があったわけですが、発艦も着艦も同時にさくさくこなし、離れた位置 
にあるほかの空母の艦載機ともさくっと空中集合できるのであれば「ひとつの 
かごに卵を盛る」必要はなくなります。 
#right(){(557:ふみ)}
**アングルドデッキのメリットはよく聞くのですが、反対にデメリットの方はあまり聞きません。
>どのようなデメリットがあるのでしょうか?
・整備スペースが狭くなる。
 飛行甲板を三つで区切った場合、前から発艦、整備、着艦スペースと称される。
 この真ん中の部分が狭くなる。
 アングルドデッキの角度をより外側に向ければ解決するが、その分トップへビーになってしまう。
・トップへビーになる。
 空母はその構造上、ただでさえトップへビー気味なのに飛行甲板がでかくなるのでより酷くなる。
 最初からアングルドデッキだったフォレスタル級とかはその辺を盛り込んで設計されているが、
 後付で改造したミッドウェー級はかなり酷かった模様。
・着艦しにくくなる。
 前進している空母に斜めに突っ込むので、少しずつ右側に進路を修正しながら着艦する必要がある。
 同時に、機体が少し横風を受ける。この辺は陸上では普通だからさほど問題では無いが。

色々挙げ連ねたが、船体を大きくするとかコンピューターによる着艦のサポート等、技術の進歩で今じゃさほど問題じゃないが。
#right(){(346:262)}
**空母に着艦する時フックがうまく引っかからなかった場合は、再度エンジンをふかして離陸することはできるのでしょうか?
通常、艦上機はフックをヒットし損なった場合に備えて、
フックがヒットするタイミングでエンジンを全開にしています。
フックが掛らなかったのに気付いてからスロットルを開いても遅いので。

つまりアレスターワイヤーは、フルパワーで引っ張る艦載機を無理矢理デッキに引きずり下ろしてる訳。
#right(){(346:809)}
**艦載機の翼折るのはいつぐらいからやるようになったんですか?
1920年代初頭か1918年頃には既に登場していたか、と。
尤も、人力で折畳む訳ですが。
#right(){(344:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**空母の進行方向に対して逆向きに発着艦をするのは可能なのでしょうか?
>他にもバックしながら発着艦ってのも出来るのでしょうか?
初期の空母なら想定はしていた>逆行着艦
赤城や加賀の飛行甲板が一部坂道状になってるのはそのため。
「バックしながら発着艦」というのは空母を後退させながらって事か?
ならそんな事はしないし現在の空母ではカタパルトが前向きについてるから不可能。
そもそも空母は搭載機の発着艦を助けるために風上へ走る訳だが、後進では前進時ほどの速度は出ないし
機器類の配置も前進時を想定して接置されている。
なんとなく「機器類を置き換えればできますか?」という問いが来そうなので一応言っておくが
そんな事は無意味なのでやらない。

現在の空母では不可能。
空母はだいたい三十ノット程度で航行してるわけだけど、
進行方向の向きに着艦することでその三十ノットを相殺できる。
例えば艦載ジェット戦闘機が着艦するときの速度は百四十ノット前後だが
これによって空母との相対速度を百十ノット前後にまで軽減できてるわけ。
これで進行方向と真向かいに着艦してみろ、差し引き六十ノットも差が出る。
着艦なんて無理、失速するか着陸脚を折るぞ。
>空母はだいたい三十ノット程度で航行してるわけだけど、 
甲板上の風速が30ノット推奨というだけで、常に30ノットで航行しているわけでもないし
スチームカタパルトを使えば、無風+10数ノットで航行している状態でもF-14ですら飛び立てたはず
#right(){(343:781-784)}
**艦載機が母艦への着艦に失敗し、母艦や甲板上の他の艦載機に損害を与えた例はありますか?
最近(と言っても10年近く前だが)起きた着艦機衝突事故だと、
1998年にCVN65「エンタープライズ」に着艦したEA-6Bが、
アングルドデッキ上で移動待ちをしていたS-3に衝突。
(S-3も着艦直後。飛行甲板には着艦出来ない事を示す赤灯が点灯してた)
この事故によりEA-6Bの乗員4名は全員死亡。
S-3の乗員2名は脱出に成功し、いずれも救助された。
(S-3の定員は通常4名だが、この時は給油機として使用された為に2名だった)
着艦指示士官9名の内、5名が見習いだったとの事。

母艦に被害を与えた例としては、
練習空母として使用されていたレキシントンのアイランドに練習機が突っ込んだ事がある。

二年前にキティホークで着艦の際ワイヤが切れて何人か怪我したっていうのがありました
意外と大事故は少ないんですが、それは下の画像で飛行機を引っかけているような
エマージェンシーバリアがあるからです。
YouTube - Aircraft Carrier Landing
#video(http://www.youtube.com/watch?v=0fZEImR9-IU&fmt=16)
#right(){(343:879-881)}
**軽空母について教えてください。軽空母の定義とかってあるんですか?
空母を造った軍または国が「これは軽空母です」と言えば、10万トンだろうが200トンだろうが軽空母となる。 
艦種は、時代や周辺情勢などによって変わる。米空母も今はただの「空母」だが昔は「攻撃空母」だった。 
B-29も大戦中は超重爆だったが、戦後さらに大きいB-36ができて中爆へと"格下げ"された。 

米空母群に比べて明らかに小柄な空母で済まそうとしたら、能力不足が甚だしくなると思われる。 
飛行甲板が狭ければ飛行作業に支障が出るので、搭載機も小さく、また少なくせざるを得ない。 
ハリアーとヘリしか積めなかった英空母は、早期警戒能力が限定され再三に渡り敵機の接近を許している。 
#right(){(576:40)}
**スキージャンプっていう発艦方法ってカタパルトと比べてどんな利点があるんですか? 
蒸気カタパルトがつけられるなら絶対にそっちの方がいいのです。 

スキージャンプの利点は「通常の滑走に比べ」、離陸重量や滑走距離のメリットがあること、 
「カタパルトのような艦側の装備を必要とせず」、自力で発進できること、それだけです。 

そりゃハリアーをカタパルトで発進させろなんてのは無茶ですけどね、 
CTOL機に比べて圧倒的に戦闘力が劣るV/STOL機をわざわざCTOL空母で運用する意味はないし。 

なお、アメリカが強襲揚陸艦でスキージャンプを採用しないのは、 
スキージャンプを使わなくても十分に発艦可能なこと(ワスプ級の図体は大抵のV/STOL空母より大きい)、 
スキージャンプを設置したらその分だけ甲板上の利用可能面積が減るのを嫌っているからです。 
さすがにジャンプ台の上にヘリコプターを駐機させることはできませんから。 
#right(){(576:315)}
**双胴空母が実用化する可能性は?
双胴、あるいはトリマランの軍艦はおいしいところになってます。
英海軍がトリマランの駆逐艦、巡洋艦を構想中ですが、空母まで行くのはまだ時間がかかりそう。
http://www.naval-technology.com/projects/trimaran/
#right{(358:680)}
**艦載機の着陸するための長さってどれくらいなものでしょう? 
空母への着艦は艦載機に備えられたアレスティング・フックと呼ばれる機体に取り付けられたフックで 
アレスティング・ワイヤーと呼ばれる空母の甲板に横に張り渡したワイヤーを引っ掛けて行います。 
フックを引っ掛けてから機体の完全停止までに約100mが必要。 
ちなみに、着艦を行う斜め甲板(アングルド・デッキ)の長さは240~250m。 

上記の通りなので、アレスティング・フックを持たない非艦載機の着艦はほぼ無理です。 
#right(){(331:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**空母は強襲揚陸艦としては使えないんですか? 
使えないわけではない 
どちらも航空機の運用能力を持つという点では同じ 
米空母ぐらいになると、ヘリボーンのプラットフォームとして使われた事例があったはず 

しかしもちろん(普通の空母には)ウェルドックは無いし、 
多くの空母は大なり小なり余力があるとはいえ、上陸部隊を詰め込む設計にはなっていない 
そういう意味で運用に一定の制約を受ける可能性はあるだろう 
>いざとなったら浅瀬に乗り上げて上陸すればいいのでは?
空母の吃水で「浅瀬に」乗り上げるのは不可能ですw 
普通の港に入港することさえできないのに・・・ 
(特別に浚渫されてないと深さが足りない) 
#right(){(593:462,465)}
**空母の上に戦闘機が綺麗に並んでいるのは人力ですか?
昔は人力、今は機力。 
WW2頃の艦載機はなんだかんだ言っても数トンだからトラック程度の重さ。 
「せーの」で押してどうとでもなる。 
#right(){(593:645)}
**空母の横から伸びてるヒゲみたいのは何ですか?
通信用の起倒式アンテナ。
立てとくと飛行機の離発着の邪魔なので普段は倒している。
#right(){(326:402)}
**空母の艦橋は和室に例えると何帖位ですか
正確な図面は手元に在りませんので歴史群像2004年8月号の空母飛龍図面よりの推定です。 

飛龍の艦橋は露天部分を含めると5層になります。 長さが約15m、幅約4mの値が図面より算出されましたので、総面積は約300平方メートルになりました。 
この面積を坪換算しますと約91坪になります。1坪は畳の2畳ですから、182畳となりました。 
実際には隔壁等の仕切りが存在しますから約180畳位かと思われます。 
天井部分の防水に関しての資料は見当たりません。 
しかし最上階は露天甲板になっていますから、日本海軍の大型艦艇の通例として鋼板の上に木甲板が張られていたと推定されます。 
正確に知られたいのなら、福井先生の日本海軍艦艇図面集を調べられたら如何でしょうか? 
#right(){(606:不動産屋のオッチャン ◆UMCByHJxYk)}
**日本の航空母艦って四万トンクラスの空母が多かったですが、空母というものはでかければ性能は高くなるのですか? 
大きければ大きいほど航空機の運用能力(搭載基数と整備能力)が高くなるので高性能、 
と言えなくもないのですが、400機も500機も搭載しても発艦に時間がかかりすぎてしまうわけで、 
今まで建造された空母の様子から考えますと、その時代の飛行機を100機程度運用できるサイズ 
というのがだいたい上限の大きさだと思って下さい。 

また、またあまり大きな船ですと、建造/整備できる船台・ドックや、 
入港可能な港・岸壁が非常に限定されてしまい、艦としての運用が難しいということもあります。 
大戦中の日本空母で4万トンてのは大きい方です。 
だいたい大戦中の正規空母は洋の東西問わず3万トン前後かな。 

そもそも、でかいと高くなり予算との兼ね合いが難しい、というのが大前提ですが。 
#right(){(324:591)}
**よく空母を配備するなら最低でも3隻は必要だという話を聞きますが理由を教えて下さい 
1隻は実戦配備、1隻は訓練、1隻は船渠入り。 
どうしても、常に第1線に空母を配備するのならば、3隻は必要ですね。 
#right(){(321:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
空母の稼働率33%ってのも中々に酷だと思う、よって余裕を持って4隻が望ましい 
ただ国によっては2隻しか計画しない国(英、仏)やNATOで回すんで1隻だけで良いって国もある 

上の通り、最近では稼働率の向上などから、ひとまず2隻あればなんとかなる、という傾向が強い。 
英仏の取得計画についても、2隻ではヤバい、という話は出ていません。 
#right(){(321:923,924)}
**空母のスペックにある搭載機数とは、いったいどういう状態での積載方法なのか教えてください
空母の最大搭載数は、そのときの空母航空群の飛行隊定数の総和です
(格納庫+飛行甲板)÷搭載航空機の占有面積、でも実際に積んでみた数、でもありません

で、艦載機は大型化が激しくて、それぞれの飛行隊が本当に定数をそろえちゃうとはみ出す機がでてくるため
最大搭載数に達することはまずありえません
#right(){(319:102)}
**甲板に置きっぱなしの機体って風雨にさらされ潮風浴びまくりのような気がするんですけど大丈夫なの? 
空母艦載機は風雨や潮風に晒されるどころか、露天係留される米海軍空母では 
前甲板の物は荒天時ないは、もろに波をかぶってる画像もある。 
艦載機は原則そのよう場所でも支障が無いように作られている。 
空母艦載機が経験のあるメーカーに特化していて経験の浅いメーカーは豊富な 
メーカーと提携するほど。 
通常整備は甲板上で行うが、定期整備やベビーな作業はハンガーデッキで降ろして 
行う。 
また定期的に真水で洗浄も行う。 
WW2時は日米で事情は違う。日本機は多くが格納庫収納で、露天係留される機体は多くない。 
(以前はすべて収納運用とされていたが) 
米軍は今と基本的に大きく運用形態は変わらない。 
ただWW2当時は消耗も多く実同年数が少ないので、今日のような細かいメンテナンス・スケジュールとは異なるが。 
#right(){(683:833)}
**平甲板タイプの空母が絶滅したのはなぜなのでしょうか? 
簡単に言えば、艦首乾舷が低いと凌波性や耐候性に問題があるからです。 
かつての日米空母は強度甲板を格納庫甲板にしてその上に格納庫と飛行甲板を 
載せていたわけですが、艦の大型化にともないトップヘビーの問題が出てきます。 

この結果強度甲板を低くとらざるを得ず、そうすると艦首乾舷が低くなって波をかぶりやすくなります。 
特に、飛行甲板の装甲防御が行なわれたことでこの問題はいっそう顕著になってきます。 
この事はエンクローズド・バウを採用した初の日本空母「大鳳」が同時に 
初めて飛行甲板に装甲防御を施した艦だった事でもよく分かると思います。 
最も、英空母は早くから飛行甲板の強度甲板化やエンクローズド・バウ化に 
踏み切っていたわけですが…。 

米空母はエンクローズド・バウの採用は遅かったのですが、 
ミッドウェー級に至って飛行甲板の装甲防御を施したためこの問題に直面し、 
フォレスタル級では飛行甲板を強度甲板とし船体と一体化してエンクローズド・バウ化しています。 
#right(){(101:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**フランスの空母って今までに何隻建造されたのですか?
第二次大戦前の空母自体は、Normandy級戦艦の船体を流用した、Bearrnだけ。 

これに水上機母艦を加えるなら、第一次大戦に魚雷艇母艦から改造されたFoudre、 
徴用水上機母艦は、他に、Campania、Nord、Pas-de-Calais、Rouenが、第二次大戦 
では、Commandant Testeがあります。 
未完成ですが、Joffre、Painleveが正規空母として建造される予定でした。 

第二次大戦中は、Bearnが航空機運搬艦として使用された他、英国の軽空母Colossus 
が、Arromancheとして5年貸与後、購入され、米国が建造した護衛空母で、英国に引き 
渡されたBiterが、1945年4月にDixmudeとなっています。 
前者は、第一次インドシナ戦争、1956年の第二次中東戦争に参戦し、後者は、第一次 
インドシナ戦争で、その搭載機がベトコンと交戦していますし、航空機運搬にも使用され 
ました。 

正規空母としては、1950年にClemanceauが計画(PA50)されていましたが、これは頓挫 
しました。 

代りに、米国のIndependence級軽空母のLangleyとBellau Woodを供与され、Lafayette、 
Bois Belleauとして就役させています。 
こちらも、1953年にインドシナ戦争に出撃し、対地支援を行った後、前者は第二次中東 
戦争に参戦しています。 

その後、正規空母としてPA54計画で、ClemenceauとFochが建造されます。 
1958年に更にPA58計画の名の下、大型空母が計画されますが、これまた、1961年に 
中止、1975年にPH75計画で計画された原子力ヘリコプター空母は、最終的に、Charles De Gaulle 
として結実しました。 

また、ヘリコプター空母としては、Arromancheが最初に改造され、また、練習艦兼任で、Jeanne D'Arc 
が建造されました。 
ちなみに、PH75はJanne D'Arc代艦だったりします。
#right(){(253:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**空母の開放格納庫が廃れた理由って何ですか? 
船体強度と対候性の問題です。 
アークロイヤルに代表される閉鎖式格納庫を持つ空母は、飛行甲板を船体の強度を 
受け持つ強度甲板とする箱型構造です。 
これに対し、ミッドウエー級までの開放式格納庫の米空母は格納庫の床に当たる 
船体の主甲板を強度甲板とし、その上に構造物を格納庫として設置してさらにその上が 
船体強度を受け持たない飛行甲板となっていました。 

しかし、大戦中に行動中の米空母が何隻か高波によって飛行甲板を破壊されるという 
事件が起こりました。 
その他に舷側のスライド式扉が破壊されたり、艦内の航空機が破壊されることさえありました。 

また、大戦中に「装甲空母」が出現したのも一因です。 
急降下爆撃機の性能向上に伴い、飛行甲板に装甲を施す必要性が高くなりましたが、 
強度甲板が飛行甲板である閉鎖式格納庫空母と違って、ミッドウエー級のように 
強度甲板と装甲飛行甲板が別というのはある意味無駄な構造なわけです。 

これらを勘案して、米海軍もフォレスタル級以降は閉鎖式格納庫を採用しました。 
戦後に使用された戦時型空母も艦首をエンクローズド化して対候性を高めています。 
#right(){(219:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}

**着艦するときワイヤーにフックがかからなかったらどうするんですか
>フルパワーでもう一回飛び立つんですか
フルパワーで飛び立ちます。甲板に車輪が着いたと
必ず同時にエンジンをフルパワーにします。無事フックを引っかけてれば
それでも強制的に止まるし、かけ損なっていればそのままもう一度離艦
してやり直しです。空母に限らず、陸上でも着陸装置に不安があるとき
など、一度車輪を滑走路に「ぶつけてみて」そのままフルパワーで浮き上がり、
様子を見ることがあります。 
#right(){(56:821)}

**甲板上に飛行機たくさん並べているのを見たんですが四六時中外に出しておくものなんですか
A1
米海軍の空母搭載航空機は
基本的には露天係留(=甲板上に並べておく)です
ハンガーデッキ(=格納庫)には半分も入りません

整備をする時などにハンガーデッキに降ろすことがありますが
ほとんどは雨ざらしです
離艦着艦作業時にはこれらの機体を移動させスペースを確保しますので
一般に言われている離艦着艦を同時にこなすのは困難です
#right(){(56:826)}

**ヘリコプターを何機以上搭載できるとヘリ空母と呼べるのでしょうか?
客観的な基準はありません。
文章化された規則等の有無に関わらず、
その国の海軍が、その艦船をヘリ空母と呼ぼうと決めれば、
それはヘリ空母という艦種になってしまいます。

ただ、これはどう呼ぼうがヘリ空母だよね、
という何となくな基準はあるのかもしれませんが、それも主観です。
#right(){(60:625)}
蛇足ですが、例えば旧ソ連のKiev級は黒海から地中海に出る際に、モントルー
条約の制限で、空母の通過が出来ないため、ヘリ搭載巡洋艦として申告が
為されましたし、英国のインビンシブル級は、政治的な理由(海軍は空母を破棄
しているため)初期構想では、全通甲板型飛行機搭載巡洋艦などと呼ばれていました。
#right(){(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}

**「艦隊決戦型じゃない空母」ってどんなの?
ジープ空母、軽空母、練習空母、改装空母、飛行機運搬船・・・
#right(){(62:456)}
護衛空母。
船団護衛が主任務。
#right(){(62:457)}
WW2ですと艦隊型空母(正規空母)以外には速度は速いけれども搭載機の少ない
軽空母(米のインディペンデンス級など)、低速で搭載機数の少ない
船団護衛用の護衛空母があります。
軽空母は軍艦(巡洋艦クラス)の船体を流用し、護衛空母は商船やタンカー
の船体を流用していることが多いです。
#right(){(62:459)}
そもそも「艦隊決戦型空母」というような艦種は存在しない。
空母は基本的に「艦隊型」と「それ以外」に分けられる。
「艦隊」を編成したときにこれに追随して戦闘行動が取れるかどうかということだ。
戦艦や巡洋艦と行動をともにできる20ノット以上(敷居は編成に加わる他艦種によ
りケースバイケースだが)の速力を発揮できればおおむね艦隊型である。
エセックス級やアイオワ級と行動をともにできるインディペンデンス級はその意味
で艦隊空母だし(艦種がCVLに呼称変更されたのは43年6月、エセックス級空母が4
隻も竣工してからで、当初はCV)商船改装であっても護衛の戦艦と同速度の飛鷹・
準鷹は実際の運用においては艦隊空母と同列に扱われた。
もとより「決戦」であれば稼動戦力を根こそぎ動員するわけで、マリアナでもレイ
テでも日本海軍は他艦種改装の小型空母も投入したし、Uボート対策として建造さ
れた護衛空母は、上陸作戦において対地攻撃に猛威を振るった。
#right(){(62:520)}

**艦橋の右左はなにか意味があるのでしょうか?
フネが他のフネをよけるときは、右舷に見えたフネをよけなければ
ならないという規則がありますので、右にあった方がフネの運行上
の安全と言う点からは都合がいいからではないでしょうか。
#right(){(62:701)}


**空母への着艦は大変危険で、100回やるとお祝いだそうですが、最初の一回目ができるようにどうやって訓練するんですか? 
地上の滑走路に線を引くなどして空母の飛行甲板に見立てて、 
"空母式"の着艦ができるようになるまで何度も何度も繰り返し練習する。 

一度「プロ」になってからも、一定期間ごとに試験を受けて合格しなければ 
艦上機パイロットの資格を剥奪されてしまう。厚木基地に艦載機が来ると 
活発にタッチ&ゴーしているのはこの訓練をしているためだ。 

アメリカあたりでは、空母への離着艦もできる練習機や、訓練専用の 
空母まで持っていたりした。 
#right(){(729:46)}
**米軍が空母にイージスシステムを載せない理由は何ででしょうか? 
空母本来の航空機運用に支障が出るから。 
イージス艦はレーダーをフルパワー運用すると甲板に人の立ち入りができなくなるんだぞ。

他の十分有能なイージス艦が周りをカバーしてくれてるから、という面もありますね。 
中華空母はフェイズドアレーレーダーをブリッジ周りに貼ってますし、 
艦隊防空ミサイル艦レベルのレーダーでなければ、空母にフェイズドアレーレーダーもありでしょう。 
逆に、空母に艦隊防空ミサイル艦やらせたら、飛行甲板がなくなる罠。 

フェーズアレイレーダーを装着する巨大な構造物を嫌うのも一因。 
CVN-65は当初フェーズアレイレーダー用の巨大な艦橋を持っていたが、 
その当時のフェーズアレイが使えなかった事もあって、 
巨大な艦橋は運用上使い勝手が悪い事が大問題になって、改装で小型化した。 
空母が装着する必然性よりもデメリットの方が多いって事。 
#right(){(741:727-751)}
そこで英の新型空母では、艦橋を2つに分けて、フェイズドアレイレーダー(SMART-Lの派生型)を 
搭載しているわけです。 
イージス艦は艦隊防空ミサイル艦ですから、空母にその目的で作られたレーダーを 
乗せるのは無意味ですが、フェイズドアレイレーダー自体は信頼性、性能が高いレーダーですから、 
これからは空母への搭載も増えていく~当然のたしなみになるでしょう。
#right(){(741:system ◆systemUniQ)}
**空母の「試運転」のときも密かに攻撃型潜水艦とかイージス艦とかが護衛しているのでしょうか?
場合による。 
領海でやるなら単独の場合もある
#right(){(俺初質スレ50501:142)}
まぁ多くの場合は護衛訓練という形で同行してるけどね
#right(){(俺初質スレ50501:143)}
**空母って甲板に柵がないけど、たとえば夜酔っ払ってフラフラ一人で甲板散歩して、うっかり落ちたら人知れず溺死して行方不明ってことになるのかな。
飛行甲板には用もなく出たりできないから通常そんな事は起きないけどね 
アメリカでは艦内飲酒は厳禁だし、ヨーロッパも酒を飲んだ奴を飛行甲板に出したりしない。
#right(){(俺初質スレ434:373)}
#right(){(俺初質スレ434:465)}

**何で空母なの? 「空父」じゃダメなん?
船は、女性名詞ね。
#right(){(俺初質スレ434:465)}
フランスだと船は男性、ドイツだと中性らしい
#right(){(俺初質スレ434:468)}


*カタパルト

**現用空母とかのカタパルトってどうゆう原理で動いてるんでしょうか。
スチームカタパルトでっせ
ボイラーなり、原子炉なりで作り出した高温高圧の蒸気の力でどっか~んと打ち出すのですよ
#right(){(15:273)}

**米空母に「カタパルト」と言う物が有りますよね?この技術はとても難しい物なのでしょうか?
あれは蒸気を利用した年代物の技術で出来てる。
もう古い技術なんでアメリカ以外は造れない。技術が残ってない。
自分の国で開発するなら電気でモーターを駆動するとか新しい方式を新規に開発したほうがいいけど、
それは完全に世界初の開発になる。ちょっと二の足を踏むね。
#right(){(17:748)}

**スチームカタパルトってそんなに難しい技術なんですか?
たとえるならエアガン(シリンダーと蒸気)と弾(ピストン)です
高圧蒸気をため、発射する機体重量に合わせ減圧し
ピストン上部に航空機前輪に有るフックを架ける
蒸気を放出しピストンをを前進させる、航空機すっ飛ぶ

蒸気の技術は戦中戦後の艦では使っていたので(まだ一部有り)問題ないと
あとはあの長いシリンダーの技術が無いのでしょう
軽空母なら航空機の重量とスペースからスキージャンプを選びます。
#right(){(21:予備海士長)}
おもにエアー(気体)使う、「ロッドレスシリンダー」と呼ばれる装置の、一種と言えます。
シリンダーチューブのすぐ横側から、その動きが取り出せるのが、この装置の特徴です。

構造としては、
1.円周上に切れ目の有るシリンダーパイプを使い、そこからアームで動きを取り出す方式。
2.ピストンロッドの替わりに(コーティングワイヤーをエンドレスループ)に掛けた方式。
3.ピストンに強力磁石を埋め込み、その磁力でシリンダー外側移動ガイドを駆動する方式。
などが、現在存在します。

(1.)の方式の中にも、「シリンダーパイプの切れ目部分を塞ぐ部材」として、
A.金属製の、極薄くて長いシール部材を1枚以上使って、その気体の漏れを防ぐ方式。
B.小さいクサビ状台形断面の、細長い金属ロッドを、その切れ目に食い込ませる方式。
などのバリエーションが有ります。

空母に使う「蒸気式カタパルト」の場合には、この(B.)方式が使われているようですが、
牽引装置の甲板の下には、安定した動きをするよう、2本のピストンが対称位置に結合され、
配置されているようです。(但し古い知識なので、現在は変わっているのかも知れません。) 
#right(){(69:≡ 6等兵 ≡)}

**スチームカタパルトってのは、要するにでっかいボイラーなんでしょうか?
水鉄砲とか、ペットボトルロケットの方がイメージ的に近いです
使用する蒸気は空母の主機関から抜いてくるので、通常動力の空母は
連続射出をすると速力が大幅に低下するそうな
#right(){(44:79)}

**空母で運用するプロレラ機(E2Cとか)も離着陸は戦闘機と同じ カタパルトと着艦フックを使ってやるんですか
E-2Cがカタパルトと着艦フックを使用している映像を見たことが
ありますので使いますよ。
#right(){(60:72)}

**アメリカが所有している様な油圧式カタパルトを、どうして諸外国が開発出来ないのでしょうか?
アメリカが現在使ってるのは蒸気式カタパルト、元はイギリスが開発した
#right(){(79:341)}
大体油圧式にメリットがそこまであるとは思えない。
必死こいて油圧式を開発するくらいなら蒸気式で十分
#right(){(79:343)}

**空母のNo.1、No.2カタパルトの先端に上から見ると突起物のような出っ張りが付いているものがありますが、あれは何か効果があるんでしょうか?
その写真が古いものであるならば、カタパルトと機体をくっつけるブライドルの回収装置。
カタパルトが改良された最近の空母にはついてない。
#right(){(327:492)}
CVN-68は就役時にはブライドル・リトリーバーは3基ありました。
しかし、後続のCVN-69以降の艦は就役時すでにブライドルを必要としない搭載機が増えたので
当初からブライドル・リトリーバーは1基に減らされています。

CVN-68のブライドル・リトリーバーは80年代に入ってからの近代化改修の際に撤去されたようです。
ちなみにブライドル・リトリーバーが撤廃されたのはCVN-71以降です。
#right(){(327:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**ブライドルケーブルとはどんなもので、何に使うのですか? 
簡単に言うと、カタパルトは前脚を引っ張って加速しているのです。 
 
今は前脚にカタパルトを引っかけるバーがあるが 
昔はワイヤーでカタパルトと機体をつなげていた 
#right(){(324:304,309)}
**カタパルトって飛行機以外の物…極端な話、人一人載っけてもぶっ飛ばすことって出来ますか?
米国の航空母艦はカタパルトのテストで自動車等を投げ飛ばします。

↑カタパルトのテストで投げ飛ばすのは艦載機と同じ重量のコンテナだよ
>クルマを射出すると2kmくらい飛ばせるんだっけ?>カタパルト
キャデラック カタパルト で検索すると面白いと思う
#right(){(319:158-167)}

**スキージャンプとカタパルトのメリット&デメリットを教えてください。
スキージャンプ
・設備が簡単。設計のノウハウも割と簡単に入手できる
・重い艦載機が発艦できない

カタパルト
・重い艦載機も発艦できる
・カタパルトや(今のところ)蒸気発生器が必要なうえ、その設計が難しい
#right(){(333:225)}
**日本の火薬カタパルトは4㌧まで飛ばせたそうですが、米英の油圧カタパルトや今の蒸気カタパルトは飛ばせるんですか?
えっとですね、正直言っちゃって、火薬カタパルトよりも油圧式カタパルトの方が能力は上なんですよ。
で、現代の蒸気カタパルトは前述の二種類をはるかに凌駕する能力を持っています。

第二次世界大戦中の米空母で使用されていたH-4油圧式カタパルト
これは7.2トンの物体を毎時144キロメートルで射出できました。

現代の蒸気カタパルトはもっとパワフルです。原子力空母に使用されているC-13型蒸気カタパルトは
重量34.5トンの物体を毎時255キロメートルまで加速する能力を持っています。
パワーは桁違いですね。
#right(){(347:576)}

**米国とかの空母ってカタパルトが船体に斜めになってるんですが、船体に対して平行(昔の空母はそうだった)にしたほうが単純に助走距離が長くとれるじゃないんですか? 
>甲板の先端はただの駐機場なってるんですか? 教えて!
それほど長くなくても必要な離陸速度を確保できます。 
艦首・斜め甲板の各カタパルトがそれぞれ微妙にずれた角度で 
装備されているのは連続して発艦を行うためです。 
格納庫のスペースには限りがありますし、整備等も行われている 
ので艦首に限らず空いているスペースは駐機場と化します。 
斜め甲板に駐機したままだと着艦作業に支障が生じまずが、 
艦首ならそういう心配もありません。 
#right(){(9:system)}

**ニミッツ級等の蒸気カタパルトによる発艦の際は時速何kmまで加速されているのでしょうか? 
>また、カタパルトが作動する時間は何秒程ですか? 
作動時間3秒で時速265kmだそうだ。 

ニミッツ級の前期型までのC13Mod-1の場合、 
30tほどの航空機を2.5秒程度で時速250km強まで加速して射出する能力がある。 
作動時間・射出時の速度は機種・機体重量ごとに微妙に変わるようですが、大略上の通り。 
http://www.americanheritage.com/articles/magazine/it/2006/4/2006_4_26.shtml
#right{(541:850,851)}
C13-1型カタパルトで35tの機体を139ノットまで加速できます。
C13-3型カタパルトは20tの機体を150ノットまで加速できます。
動力は蒸気です。
#right(){(63:506)}


**原子力空母以外で蒸気カタパルトを使うと空母本体の速力は落ちるの?
SCB-125改修を受けたエセックス改級空母ぐらいだよ。速度が落ちる何て。 
当初からスチームカタパルト運用をしていたフォレスタル級以降のいわゆる 
スーパーキャリアは充分スチームストック容量をもちそのような弊害はなかった。 
SCB-125改修を受けたミッドウエイはボイラー換装までしているので、フォレスタル級並みの能力を持っていた。 
#right(){(658:659)}
**蒸気カタパルトは何が難しいの?
蒸気カタパルトは1938年に英国で発明され、特許申請がされています。 
実用化されたのは第二次大戦後で、まず1951年に英空母パーシューズが搭載しました。 
しかしこれは試作型に過ぎず、最初に量産型を運用したのは米海軍でした。 
(米海軍は1954年、エセックス級ハンコックに初の実用蒸気カタパルトを搭載) 
英海軍の実用蒸気カタパルト搭載艦は1955年のアーク・ロイアルからです。 

蒸気カタパルトの技術的に難しい所は、 
蒸気で押し出すシリンダーを前に打ち出すと共に密閉していく技術もさることながら、 
そもそも20トン以上に達する事もある空母搭載機を秒速80mの速度まで加速出来る、 
極めて取り扱いが難しい高圧蒸気の生成と制御そのものです。 
高圧蒸気を作れるボイラーを作れなければカタパルトを動かせません。 
(例:海上自衛隊の蒸気タービン艦DDHはるな型で60kg/cm平方 480℃) 
(こういう蒸気を高圧タービンや乾燥機を通す前、生の蒸気をカタパルトに使用する) 

通常機関で蒸気タービンを回すという技術は別に目新しい技術でもないので簡単と思うかも知れませんが、 
ロシアの空母が蒸気カタパルトを搭載出来なかったのは、 
主機の蒸気タービンの出力や信頼性などが不足していた為と考えられます。 
(ソブレメンヌイ級駆逐艦も主機である蒸気タービンの信頼性の低さが問題になっている) 
(第二次大戦中の蒸気タービン艦の蒸気は20~40kg/cm平方 300~400℃) 
現在の英海軍V/STOL空母はガスタービン機関なのでそもそも蒸気がありません。 
仏海軍にはカタパルトまでも自主開発する予算がありません。 
(シャルル・ドゴールは主機からして原潜の流用で出力不足が問題になっている) 

そういった事から蒸気カタパルトは米海軍のC-13型とその派生型で占められています。
#right(){(197:367)}
**空母についてるカタパルトって、戦闘機を押し飛ばした後、どうやって減速とかしてるんですか? 
>結構なスピードとパワーがあると思うんですが、ブレーキでもついてるんですか? 
空母のカタパルトの減速にはウオーター・ブレーキと言う機構が用いられています。 
カタパルトのピストンの先端部には、ピストンスピアーという槍状の部品が 
取り付けられています。 
これをカタパルト最先端部にあるウオーター・ブレーキシリンダーという 
内部に水が満たされたシリンダーに突入させ、その抵抗で減速します。 
#right(){(204:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**空母の艦橋って邪魔だと思んだが、どうして真っ平にしないの?
操艦に支障があるから。 
艦橋を小さくするのは昔からの研究対象。
#right(){(俺初質スレ2050:394)}
あんたが考えたことはみんな考えてて、艦橋を廃止してまっ平らな空母も現実に造られた
だが航空機の運用にも操艦にも支障が出て、すぐに艦橋を追加するはめになった
以後は394氏の書いたとおり
#right(){(俺初質スレ2050:395)}
初期の空母には、発着艦最優先で、甲板上に艦橋の無いものが実在した
それでは色々と不都合があったので、現在の形になっている
#right(){(俺初質スレ2050:396)}
**航空母艦でカタパルト射出位置に航空機をつけるとき, 左右へ少しはずれると思うのですが,どれぐらいまでOKなのでしょうか?
パイロットが自分一人で発進位置に付ける訳じゃなく、誘導員の指示に従って 
移動するので、問題のあるような発進姿勢にはならんよ。また、機とシャトルを 
固定するカタパルト要員は別にいるし、さらに射出士官が全体を統括してる。
#right(){(俺初質スレ434:379)}
飛行甲板は、周囲にネットが張ってあったり、一段低い場所に通路があって、そこに柵があったり、 
何らかの転落防止措置がとられているのが普通
#right(){(俺初質スレ434:374)}
たしか飛行甲板でアメリカンフットボールか何かの親善試合をしていて 
兵が海に落ちて行方不明になった事件があったような 

映画の創作かも知れない
#right(){(俺初質スレ434:375)}
ちなみに水爆実弾を抱えたA-4が事故でパイロットを乗せたまま飛行甲板から転落 
日本近海に沈んでパイロットは行方不明になった事件がある
#right(){(俺初質スレ434:377)}
図体がでかいから全景写真からは目立たないけど、ほぼ全周を囲むようにキャットウォークがついている。 
http://www.warbird-photos.com/special/2011-CVN72-3/CVN72-D3_F-18F_Super_Hornet_2135.jpg 
http://ussfranklindroosevelt.com/wp-content/uploads/2009/01/rr-va172-300_in-cat_59-1.jpg 
http://msnbcmedia.msn.com/i/reuters/2013-03-29t214542z_1_cbre92s1ogm00_rtroptp_3_gulf-usa.jpg
#right(){(俺初質スレ434:ふみ ◆Y.QUKJBduY)}カタパルトへの進入時から機軸とカタパルトの軸線とは一致させてます。そもそも軸線が一致していないとカタパルトへの固定ができません。 
http://www.youtube.com/watch?v=5Wuwtyq2yJc 
http://1.bp.blogspot.com/_wI-DdPSXymk/TTdDmlBho8I/AAAAAAAABA0/VPBxaLu7Lx0/s640/14018_27_3.jpg 
http://nikkiwaif.tripod.com/webonmediacontents/1885266.jpg 

ケーブルを使っていた時代から、機軸とカタパルトは一致してます。 
http://www.youtube.com/watch?v=4YUfErI381o#t=211 
http://aeronavale-porteavions.com/images/crosse/crouze_cata.gif 
http://navyaviation.tpub.com/14014/img/14014_86_1.jpg 

>自動車でも結構ずれるのに飛行機はどうなのかなと思いました. 

乗用車の前輪を路側帯の白線にでも合わせて、数メートル前進してください。後輪も白線に乗っているはずです。 
#right(){(俺初質スレ434:ふみ ◆Y.QUKJBduY)}


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