重火器



全般

無反動砲などに使用されるロケットアシストの付いた対戦車榴弾は、
ロケット弾に括りに置かれるのですか? それともあくまでアシストのついた砲弾でしかない?(486:419)


たとえ飛翔時間のほとんどを弾頭内蔵のロケットモーターで行っていても、
発射器(砲身)そのものから撃ち出すのは外装の装薬の力だし、「無反動」
にするためのエネルギーも装薬の燃焼によるものなので、「無反動砲の砲弾」
であることには変わりない
(486:436,437)

昔の大砲って真正面から見るとバームクーヘンみたいになってるのはなぜ?(486:66)

今はそうじゃないっぽいけど、その辺はどう違うんでしょうか?

それは、外筒の中に内筒がはめ込まれており、内筒のライフリングが摩耗したら、
内筒だけ交換してたから。
(486:68)
あれは焼嵌式砲身って言って、外筒と内筒の二層構造になってる。
外筒を加熱して熱膨張した状態で内筒に被せてから冷却する事によって、内筒を締め付ける。
これによって発射時に砲身に掛かる圧力と逆方向の応力を掛ける事によって、砲身に掛かる応力を減らす構造。
戦艦の主砲クラスだともっと大掛かりで多重構造になってる。

そうではない、一体で作られてる大砲は自己緊縮砲身と言って小さめの口径で作った大砲を内側から圧力を掛けて、内径を大きくしたもの。
こうする事で、砲身に発射時に砲身に掛かる圧力と逆方向の応力が残る。
この残留応力によって前述のものと同じ効果が得られる。
前述の方法より手間が省けるが、でかくて肉厚な砲身には不向き。
最近の大砲は155mm以下が大半だから、この作り方のものが多くみられる。
昔だと、高射砲とかでこの作り方の物が見られる。

詳しくは大砲と装甲の研究辺りを参考に。
(486:71)

上の記述にあるような艦砲の焼嵌式砲身は、本当に内筒だけを交換できるのでしょうか?(486:123)

大和やアイオワなどは予備砲身を持っていたようですが、磨耗したからといって
砲身ごと交換というのは普通しないものなのでしょうか?

遅レスだが、焼嵌式砲身は加熱して外筒を嵌めるから当然、逆も出来るわけだ。
加熱して外筒を膨張させれば、内筒を外して交換できる。
もっとも、工廠とかでしか出来ないから、急ぎなら予備の砲身と交換したほうが良いだろう。
(486:719)

戦艦とかの大砲って根元が太くて、先端に行くにつれて細くなってますが、アレって何の意味があるのでしょうか?(486:61)

戦艦とかの大砲って ■==━━━ こんな感じで

根元が太くて、先端に行くにつれて細くなってますが、アレって何の意味があるのでしょうか?

同じ太さで作ったら、重くなって垂れやすくなるから。
(486:62)
自重で曲がるのを防止するため。曲げモーメントは基部からの距離が遠いほど
大きいので、先端(砲口)に近付くに連れて細く=軽く造る。
(486:63)
砲身の重さによるわずかな曲がりさえも影響するから
発射の時に内部にかかる圧力は、弾が砲身の内部を進むほど下がるから、先のほうほど細くても足りる
(486:67)

英で開発され、画期的と言われている(戦車砲の)APDS弾の説明に納得がいきません。(理解できません)(484:785)

架空の例で説明しますと

75mm砲で軽量のAPDS(弾体直径50mm、4kg)を高速(1000m/s)で発射すれば
高速かつ断面積の小さい弾=高い貫通力、というのは理解できます。

しかし始めから50mmの砲でAPDSの弾体と同じ弾(直径50mm、4kg)を高初速(1000m/s)で
撃つのと何処が異なるのでしょうか?
装弾筒がない分エネルギーも多少は少なくて済みますし、製造も容易だろうし・・

必要とする装薬量と砲身長が変わるはず。
あと口径をAPDSに併せて小さくするとHEAT等の威力が激減する。

口径を変えないで弾を細くする事で貫通力が上げられたのが利点。
(484:788)

50mmより75mmのほうが火薬の量がおおいのよ。
50mmで高初速を得ようとしたら普通の火薬の量を増やさなきゃならない。
つまり砲身を厚く重くつくらなきゃなんない。だったら75mmでサボつけたほうがいいじゃん、ってことになる。
(484:789)

主砲って長砲身にするとなんで初速があがるの?(484:525)


発射薬の爆発力が長い間砲弾に伝えられるから
(484:529)

副砲でも高角砲でも一定の長さまでは伸ばせ初速は上がります。
(484:539)

長いストローと短いストローで,マッチ棒で吹き矢してみるといいよ。
(484:543)

携帯対戦車兵器

米軍のバズーカは、タイガーやパンターの装甲をぶち抜くことができたんでしょうか?(489a:214)

M4の装甲は余裕だったとしたら、捕獲したドイツ兵がM4に有効に使用したんでしょうか?

M1バズーカ(口径2.36インチ)でも側面とか後方からなら‥
とはいえ対戦車火器としてはやはり性能不足は否めないので拡大版が開発されていた。ただしドイツ降伏により中止。

朝鮮戦争時ではM1では性能不足と言うことが判明し、急遽M20スーパーバズーカ(口径3.5インチ)が開発・配備された。

なお、ドイツは大戦中、M1バズーカを参考にして口径を拡大させたパンツァーシュレック(口径88ミリ)を開発している。
(489a:226)

アンチマテリアルライフルで人を撃ったらジュネーブ条約違反になるって本当ですか?(489a:86)


ハーグ陸戦条約の方だよな?
(489a:94)
ハーグ陸戦条約(陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約)
の条約付属書「陸戦ノ法規慣例ニ関スル規則」の条文
第二款 戦闘
第一章 害敵手段、攻囲、砲撃
第23条:特別の条約により規定された禁止行為以外に、特に下記の物を禁ずる。
 5.不必要な苦痛を与える兵器、投射物、その他の物質を使用すること
(489a:97)
大事な一文

ダムダム弾の禁止に関するヘーグ宣言

 (外包硬固ナル弾丸ニシテ其ノ外包中心ノ全部ヲ蓋包セス若ハ其ノ外包ニ截刻ヲ施シ
  タルモノノ如キ人体内ニ入テ容易ニ開展シ又ハ扁平ト為ルヘキ弾丸ノ使用ヲ各自ニ
  禁止スル宣言)
(489a:98:モッティ)
なるという説が流布してるけど俺は懐疑的。

不必要な苦痛を与える兵器を使うなって項目に違反するという主張なんだけど、
そこで名指しされてるのはダムダム弾だけ。
いくら法律が柔軟性を持って運用されるといっても対物ライフルの対人使用が
がこの法律によって裁かれたというのを寡聞にして聞いたことがない。
実際、大抵即死するだから苦痛はむしろ無いと思う

まあ戦争は勝った方が正義なので戦勝国の意向でそういうことにされてしまう可能性は
あぐらいに考えておいた方が良いのかもしれないが
(489a:87:モッティ)

パンツァーファウストやバズーカ等の成形炸薬の成形角度は何度でしょうか?(488:398)

写真等を見る限り40度前後と思うのですが。モンロー(ノイマン)効果と関係が深そう・・・
また、使われている炸薬は何でしょうか?

そのままモンロー効果です。
炸薬については様々で、より個別の詳細に詳しい方をお待ちください。
(488:402)
 あの角度って要は弾の先端(帽子みてーなのの先端)が敵の装甲についている時に、
そのあたりに爆風が集中するように作られているのよね。
つまり弾によって設計が変わるわけね。
其処のトコに注意して、それぞれの図を見て下さい。
丸で60度だったか62度だったかっつう数字を読んだような気も駿河・・^^;
(488:414)
「武器と弾薬」によるとHEATの場合は42度とのこと

ちなみに質問しているのはライナーの凹みの角度のことだよね?
(488:434)

AT-4本体は、主にどんな素材でできているのでしょうか?(486:898)

AT-4の重量は、6.7kgですが、あの大きさを見てるともっと重そうに見えます。
本体は、主にどんな素材でできているのでしょうか?

砲身の事なら、ガラス繊維強化プラスティック(GFP)。
(486:900)

無反動砲などに使用されるロケットアシストの付いた対戦車榴弾は、
ロケット弾に括りに置かれるのですか? それともあくまでアシストのついた砲弾でしかない?(486:419)


たとえ飛翔時間のほとんどを弾頭内蔵のロケットモーターで行っていても、
発射器(砲身)そのものから撃ち出すのは外装の装薬の力だし、「無反動」
にするためのエネルギーも装薬の燃焼によるものなので、「無反動砲の砲弾」
であることには変わりない
(486:436,437)

無反動砲とロケットランチャーの違いはなんですか?(484:709)

また、これらの火砲がATMに取って代わられないのは弾頭がミサイルに比べ安価なためですか?

無反動砲ってのは、弾頭を発射する方向とは逆の方向に、エネルギーなり質量なりを放射して、発射による
反動を軽減(つまり“無”反動)にしてやる仕組みをもった砲の事。
くわしくはググれば図解したサイトがいくつか見つかるだろう。

ロケットランチャーは、その名の通り、ロケット式の弾頭を発射する兵器の事。

歩兵が携行する対車両兵器として代表的な方式の2つだが、構造が全然違う。

ATMがなかなか普及しないのは、お察しの通り、コストが高い事と、どうしても携行性が単純な方式が前記の
物より劣る事。また、その割に重装甲の車両には大きな戦果を期待しにくい面もある。
(484:711)

ロケランのロケットは自力で筒から滑り出る。無反動砲では発射薬のガス圧で撃ち出される。
だからロケランはただの筒でかまわないが、無反動砲では腔圧が発生するから一定の強度が必要。
RPGなどのロケット補助無反動砲では撃ち出された後、さらにロケットを点火して加速するが、それはおまけ。
(484:742)

横から補足すると無反動砲で打ち出してからロケットモーターに点火するなんていう
両方の併用式の武器も存在したりする。
(484:721)

更に補足するとかの有名な「RPG-7」がまさにこの方式
自衛隊も使っていた「カールグスタフ 84mm無反動砲」も
対戦車弾頭はロケットブースター式になっている。
(484:723)

大雑把に言えば、弾体の内部に推進薬を装備しているのがロケット、
弾体の後方に装薬を納めた別の筒を付けているのが無反動砲
(484:725)

ロケットランチャーの場合、あくまで弾は弾に内蔵されている推進剤のみで
飛んでいく。
無反動砲の場合は、たとえ弾頭にロケットブースターが内蔵されているにしても、
発射器本体から撃ち出すことそのものは装薬によって行われる。
(484:727)

AT4や自衛隊の軽対戦車誘導弾等、前者はまるごと、後者は砲身を使い捨てにしていますが、なぜ砲身は使い捨てになるんでしょうか、何回でも使えるRPG等とどのような点に違いがあるんでしょうか

RPG(-7)は「無反動砲」。
正確に言うならロケットブースター付き弾頭型無反動砲、か。
普通の大砲が一発ごとに砲身を使い捨てにしないのと同じ。

AT-4とかの使い捨てミサイルランチャーの発射筒は、砲身ではなく
ただの保管/運搬ケース兼用の筒で、ファイバー強化プラスチックとかで
できている。
<初心者質問スレ370:813>

携帯対戦車兵器について、RPG7のように弾頭が露出しているタイプと、バズーカのように露出していないタイプがありますが、それぞれの利点と欠点をご教示願います。


形状による利点、欠点でなくそもそも別種のものです。
RPGはロケット推進擲弾に分類されるもので、ロケット推進擲弾が発射機から発射後、弾体のロケットに着火して
目標に飛んでくものです。
バズーカは発射弾体からの推進ガスを後方に吹き付け反動を打ち消しながら目標へ飛んでいくものです。
まあ、バズーカが、成型炸薬弾頭に限られるのと違ってRPGだと弾筒を複雑(タンデム弾頭)にできるとかの
利点はあります。
初心者質問スレ473:754

迫撃砲

ロシアの240mm級の迫撃砲やスウェーデン(?)の自走式連装迫撃砲などとても安価で簡便なものとは思えない迫撃砲がありますが、これらはどういった理由で開発されたんでしょうか?(483:797)

迫撃砲は安価なのがウリだと認識していますが
ロシアの240mm級の迫撃砲やスウェーデン(?)の自走式連装迫撃砲など
とても安価で簡便なものとは思えない迫撃砲がありますが
これらはどういった理由で開発されたんでしょうか?

安価だけでなく軽量というのもある。スエーデンのものは、連装にして、
発射速度をあげるのが主目的で、さらに市街戦も考え、直射も可能になってる。
大口径のものは同じ口径の砲よりも軽量、安価だからだろ。あんまりでかいと使
いにくいみたいだが。
(483:800)

火器重量に対し投射重量が大きい、更に弾重あたりの炸薬量も大目。
対塹壕など大落角が有利な状況が有る。
(483:801)

別に安価なのが売りじゃない。

砲兵に頼らない事、歩兵に随伴できて面制圧ができるのが売り。
簡易な設計で済むので結果として安価になっただけの話。
(483:802)

迫撃砲の利点
1. 口径に比べて軽量であるため、前線での機動的な運用が容易であり、直接支援に適していること。
2. 着弾角度がほぼ垂直なので、塹壕の中や遮蔽物の陰に隠れている目標に対して効果が高いこと。
3. 1.と同じ理由で大口径化が比較的容易であり、安価な誘導砲弾やクラスター砲弾の開発が見込まれること
(483:803)

迫撃砲弾を手榴弾代わりに持ち歩くって事は有り得るのでしょうか?


ありうるかといえばあり得る。手榴弾替わりに使えるかというと、無理。

発射時の衝撃で安全装置が解除されるタイプなら、まあそこらにぶつけて安全装置を解除し、
投げて起爆させられるけど、その場合は投げ損なって落としても、頭の上の枝にぶつかっても爆発するし、
安全装置の解除が確実でないから、落ちてもナニも起きないかもしれない。

発射後に信管の羽根が回転して解除するタイプだと無理だし、まあ、なにかと無理が多い。
それしかないときに試みる価値はある、というレベル。
<初心者質問スレ370:908>

機関砲

ガトリング砲の排筴までの一連のプロセスを教えて下さいませんか(486:42)

ガトリング砲についての質問なのですが
あの回転している銃身に機関砲弾を給弾し、砲尾?を閉めて、撃鉄を起こして雷管を叩き、さらにどうやって排筴為ているのかが今だに疑問です
給弾から射撃、排筴までの一連のプロセスを教えて下さいませんか?

単発銃がずらりと横に並んでいる光景を想像してください。ベルトコンベアに載っています。
コンベアの横には人が立っていて、自分の前にやってきた銃にそれぞれ単純作業を行います。
順番にそれぞれ装填、撃発(発射)、排莢を行う流れ作業です。
もしこのコンベアが円環になっていて、同じ銃がぐるぐる回ってくるとしたらどうでしょう。
それがガトリング・ガンの仕組みです。
(486:92)
調べてみたが、ガトリング式(複数砲身の銃砲)の作動方式としては、
時代にもよるが、一つの薬室から発射というリボルバー銃の逆みたいな構造も、
装填→半回転して発射位置で雷管叩く&排莢→半回転してまた装填も、ぶっちゃけどっちもある
(486:55)
ガトリング砲で各砲に薬室があるタイプの場合、いわゆるボルトにあたる部分が砲の外周を取り巻く
波型の案内板にはめ込まれているので、砲が回ると案内板に沿ってボルトが前後し、装填~排莢に至る
動作が各砲順番に行われる。
(486:65)

14.5㎜機関砲弾によって普通乗用車が正面から撃たれた場合、エンジン部分で防ぐ事はできるでしょうか?(480:838)

また、エンジン以外の部分に命中した場合車のダメージはどのようなものになるのですか?
中の人に直接弾丸が命中しなくとも破片で負傷する可能性は高いのかも知りたいです。

撃った距離や弾種、車の種類にもよるだろうが、ベンツや頑丈さが売りだった頃の
アメ車でも、14.5mm食らったら通常弾でも容易にエンジンブロック抜いて乗員室の
人間を死傷させられる(死傷、というか当たったら確実に死ぬな)。
撃たれた距離によっては、前席の人間貫通して後席の人間に当たるだろう
(勿論後席の人間もかなりの確率で死ぬ)。

側面からとかであれば、車の両側面と中の人間を横に二人分抜いて反対側に弾が
突き抜ける。ドアは着弾衝撃で貫通後にもげちゃうかもしれんけど。

つか、14.5mmなんて対戦車ライフルクラスの弾丸で、装甲化されてない―小銃弾
抗甚程度の装甲であっても―物越しに人間なんか撃ったら、ミンチになっちまうぞ。
(480:865)

野砲・榴弾砲

牽引砲の場合、人間/機械の体力的にどの程度の時間ぶっ続けで砲撃が出来るものなんでしょうか?(485:498)

ノモンハン事変でソ連軍が10時間ほど砲撃を続けたという話を聞きました。
まさか同じ砲を使い続けたわけではないと思いますが、牽引砲の場合
人間/機械の体力的にどの程度の時間ぶっ続けで砲撃が出来るものなんでしょうか?

ぶっつづけの砲撃の状況による。
連射速度一杯まで、撃つ場合と、試射のように1発、1発狙いを修正しながら
撃つ場合とか、砲の大きさにもよる。
一例だが、100門の砲が、20門づつ、五隊にわかれて、
砲撃、移動を順繰りに繰り返してたら、砲撃を受けてるほうは、
それこそ、1日中砲撃を受けてるように感じる。
(485:504)

第二次大戦から現代までの榴弾砲について、ほとんどが弾と装薬が分離しているタイプだと思うのですが、装薬とはどういうもの(形状)なのでしょうか?(484:126)

昔の戦艦みたいに「火薬が入っている袋」を砲弾のあとに押し込むのだと
想像していたのですが・・
映画で見た英の25ポンド砲はちょっと違っていたような気がしましたので。

最近はカラフリャーなプラスティックの棒やドーナツみたいなのが流行りだったと思う。
袋のももちろん使われてる。色によって装薬量が異なり、数個組み合わせて入れることもある。

袋でない装薬の一例。
http://img149.imageshack.us/my.php?image=zoq4.jpg

右側にいくつかある、なんだか枝を束ねたみたいな雰囲気のがそれ。

(484:127,131)

ま、ここの下のイラストのような物だ。ぶっちゃけいまでも装薬の入った袋。
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/155.htm
(484:128)

砲の射撃時の後進機構なのですが、あれで反動を十分に減らせるのでしょうか?(483:384)

あと、砲(身)が後進したら初速が下がって意味が無いと思うのですが。

最大後座力は十分減少出来ます(力積は基本変わらず、砲側が受けるエネルギーは若干増える)、これにより砲座の構造強度などの問題は楽になります。
初速は厳密に言えば少々減りますが問題になるレベルではありません。
(483:389)

砲の後座による初速減少は無視できます。

火器弾薬技術ハンドブックにおいても、砲の後座は砲身中心軸と後座体重心不一致に基づく
砲身の回転モーメント(跳起)の原因として挙げられているだけであり、初速等の計算式には
一切登場していません。

実際、後座速度を計算すると(120mm戦車砲の場合)、最大でも10m/secに至らず、
砲弾の速度(1150m/sec)に比べると無視できるといって差し支えないでしょう。
(483:413)

その程度の後退で何故十分に反動を抑えられるのでしょうか?(逆に言えばその程度なら後退しなくても十分反動を抑える事も可能だと思うのですが)(483:423)

後座体も含む砲の方が圧倒的に質量が大きいからです。運動量で考えればおわかりと思います。

補足。ちなみに「反動を抑える」というのは、反動をゼロにすることではなく、
反動を長い時間に分散させることによって、各部に生ずる加速度を小さくし、負担を減らすことを意味します。

先に述べた120mm戦車砲の場合、後座がはじまってから後座速度がゼロになるまで、0.1秒弱かかります。
対するに、砲弾が砲口から撃ち出されるまでの時間はミリ秒単位であり、上記の場合は0.01秒程度です。
すなわち、後座を行うことによって同じ反動を10倍に言わば薄めて受けることが可能になっているわけです。

ロシアのアサルトライフルにも同様の発想を取り入れて、2発連射時の命中率を上げているものがあります。
(483:446,461)

後座機能だけで反動を押さえ込んでる訳じゃないから。
戦車ならその重厚な自重、野砲なら駐鋤とかがあるし。
(483:430)

速度ではなくて、後退することによって反動のエネルギーを逃がす、ということが
重要なので。
(483:432)

質量があるから遅くても運動エネルギーは大きいという理由もある
(483:435)

反動エネルギーは駐退機のピストン機構の動作の際に、
摩擦やシリンダ内の液体を圧縮することで発生する熱エネルギーに変換されてる。
その為、連射する時は砲身だけでなく駐退機の温度にも注意する必要がある。
(483:439)

近代の戦闘では榴弾片による被害が最も多いと言われますが、榴弾片による死傷というのは全身に破片が突き刺さってえらいこっちゃになるケースが多いのでしょうか? (481:942)


それもあるし、破片と言ってもそれなりに質量もあれば、飛んでくる勢いが銃弾並のものもあるので、
頭に食らって、頭ごと綺麗にフッ飛んだり、1個当たっただけだが、1発の銃弾を浴びたに等しい重症に
なったり・・・ってケースも多い。
(481:944)

破片が突き刺さる程度なら、負傷の度合いにもよるが重傷になっても
生き残ることは出来ることが多い。

榴弾の炸裂で飛んでくる破片とは、要するに超音速で飛んでくる剃刀の刃の
ようなものなので、ほんの小さな破片でも、容易に人間を切り刻める。
(481:946)

各国陸軍の榴弾砲はどうやって砲弾を装填しているのでしょうか?(480:455)


口径155mm~203mmとありますが、
その砲弾は、155mmなら50kg以上、203mmなら100kg以上になると思います。
配備された写真などを見ると、クレーンなどは付随していないように見えるのですが
どうやって砲弾を装填しているのでしょうか?(まさか人力ではないと思うのですが)

複数人数で持ち運ぶ。
砲に装填するときも複数人数でさく杖(漢字が出ない)で押し込む。

自走砲とかだと、半機械式もしくは機械式の装填補助装置があったりはするが。
(480:459)

砲弾って言っても、その口径になると分離装薬だよ
(480:460)

人力でなんら問題ない
陸上の榴弾砲は15センチ以上のクラスだとまず間違えなく分離装填
弾頭と装薬をいくつかに分けているため人力でも余裕で装填できる
(480:463)

155mmでも装弾補助のためにいろいろな仕掛けがあり、完全な手動でも、直接かかえて
装填するのではなく、弾を装弾トレイに載せておき、これを押し込むような方法を取るし、
押し込むのと砲尾を開いて排莢するのは動力で行うとか、いろいろ手助けはしてくれる。
203mmとかになると、そうしないと無理。

もちろん多数同時弾着を狙うような自走砲や、そこまで行かなくてもせっせと撃って
撃ち返される前にさっさと離脱を狙うようなトラック自走砲なんかでは可能な限りで
自動化が行われている。一見しょぼそうなトラック自走砲だが中には乗車したまま、
まったくの自動で20発も撃ち続けられるものもある。
(480:481)

その他

臼砲って今使われてませんよね・・(489a:672)


ほぼ使われて無いな。 物持ちの良い軍隊なら、大昔のをまだ持ってるかもしれないが。
ただ、臼砲の後継ならば、迫撃砲がその役割を継承しているといえばしている(厳密には違うが)
(489a:677)

THELの射程距離ってどんなものでしょうか?(485:581)

ロケットの迎撃に成功したとのことですが他に迎撃可能な目標とはどんなものがあるのでしょう?

射程は知らないけど、迫撃砲の砲弾も迎撃できます
(485:595)
THELの有効距離は理想的な場合、5km。
(485:614)

高射砲と対空機関砲はどう違うのですか?(483:958)


なんであれ空飛んでるものを狙って撃つ為の火砲が「高射砲」。
主に航空目標を撃ち落とすために開発、装備される機関砲が「対空機関砲」。

「高射砲」っていう大きなくくりの中に「対空機関砲」がある。
(483:968)

列車砲って平射とか出来るんでしょうか? (480:689)


基本的には無理。
いや、1発くらいなら無理にぶっ放せるかもしれないけど、基本的に平射するようには設計されていないので、
砲架や砲を支えるところがイカレると思う。
(480:693)

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最終更新:2009年03月18日 01:28
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