現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)

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  • 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)
    2012年11月16日 「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編」の一部として公開 2012年12月5日:加筆修正してページを分割 Index 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年1月) おまけ1:世界傑作探偵小説集(未来社、1946年11月) おまけ2:欧洲大陸探偵小説シリーズ(新東京社、1946年12月) おまけ3:苦楽探偵叢書(苦楽社、1947年12月) 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年1月)  1940年代初頭、イタリアの探偵作家のジョルジョ・シェルバネンコ(1911-1969)は、ボストン警察で犯罪記録の保管係をしている地味な職員のアーサー・ジェリング(Arthur Jelling)と、そのワトソン役・語り手である精神病理学者のトンマーゾ・ベッラ(Tommaso Berra)のコンビが活躍する...
  • 非英語圏ミステリ各種リスト
    ...要ミステリ100 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年) 《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる 『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』『続・欧米推理小説翻訳史』 『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況
  • 《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる
    2013年8月17日~2013年9月  《世界探偵小説全集》のラインナップをもし本当に世界中から選んでみたら……という架空の企画(もちろん、それぞれの作品は実在します)。とりあえず2013年9月までにNo.117までのラインナップを公開しましたが、No.94以降の作品にはまだ解説をつけていません。【執筆中断中】 Index 第1期[第1巻~第10巻] ドイツ語圏編(10冊) 第2期[第11巻~第20巻] オランダ編(10冊) 第3期[第21巻~第32巻] 北欧編1【ノルウェー、スウェーデン】(12冊) 第4期[第33巻~第44巻] 北欧編2【デンマーク、フィンランド】(12冊) 第5期[第45巻~第54巻] フランス・ベルギー編(10冊) 第6期[第55巻~第66巻] 南欧編(12冊) 第7期[第67巻~第79巻] ロシア・ソ連編(13冊) 第8期[第80巻~第89巻...
  • シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編
    ...月8日に加筆修正。「現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)」の詳細は別ページに移しました】 注:《世界傑作探偵小説集》は1946年11月のエツィオ・デリコ(イタリア)『悪魔を見た処女』(江杉寛訳)、シュニツレル(アルトゥル・シュニッツラー、オーストリア)『愛慾の輪舞』(末吉寛訳)の2冊しか刊行されなかった。江戸川乱歩は『幻影城』の「探偵小説叢書目録」や『探偵小説四十年』で『愛慾の輪舞』を未刊行としている。『愛慾の輪舞』は不倫を扱った戯曲で、1950年代には『輪舞』というタイトルで岩波文庫、新潮文庫、角川文庫などに収録されている。  ところで、アーサー・ジェリング・シリーズは舞台がアメリカに設定されているが、なぜシェルバネンコは作品の舞台にアメリカを選んだのだろうか。その答えも『世界ミステリー百科』から伺うことができる。それによると、ファシスト政権下にあった...
  • イタリア推理小説略史
    ...たのである。 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)予告ラインナップ全30巻の一覧  この叢書の企画・翻訳担当者の吉良運平は探偵雑誌『ぷろふいる』戦後版2巻3号(1947年12月)で『悪魔を見た処女』以外のデリコ作品について以下のように書いている。 吉良運平のエツィオ・デリコ評(「イタリーの三人の作家」『ぷろふいる』戦後版2巻3号、1947年12月、p.32) 他の殆ど全部の作品にもこの事【先に引用した乱歩の『』内の評を指す】は云う事が出来ると思うのである。前掲の「犯人なき殺人」では、矢張「悪魔を見た処女」に於ける如く、舞台も登場人物もフランスで、リシャール警部が親友のミルトン博士と活躍する事には変りがない。時に又、舞台の遠景に仏印や、蘭領印度を出しているし、大抵巴里の裏街の物語りがからんで居り、スリルは少ないが転換の妙味には充分事欠かない。 ...
  • シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち 目次
    2012年11月 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編(1)ドイツのシャーロック・ホームズ、ジョー・ジェンキンズ(ただしアメリカ人) (2)オーストリアのコナン・ドイルが生んだ探偵ダゴベルト シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編(1)欧州でホームズに匹敵する知名度を誇った探偵アスビョルン・クラーグ(ノルウェー) (2)北欧の怪盗紳士、フィリップ・コリン(スウェーデン) (3)コペンハーゲン警察のアイジル・ホルスト警部補(デンマーク) シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編(1)オランダ探偵小説の父が生んだ探偵ジェフリー・ギル (2)イタリア探偵小説の父が生んだ警察職員アーサー・ジェリング シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(4) 東南・南アジア編(1)ミャンマーのシャーロック・ホームズ、名...
  • アジア推理小説翻訳史/探偵作家クラブ会員・東震太郎氏による中国探偵小説の紹介
    アジア推理小説翻訳史 中国編(2) 2011年5月31日 ※未完成  中国のミステリの日本語への翻訳は、現在にいたるまでほとんど行われていない。1930年代にはすでに雑誌『新青年』で中国の短編探偵小説が4編翻訳掲載されているが、その後は続かなかった。これは、そこで翻訳された作品が中国の探偵小説の中でも必ずしも良いものだとは言えなかったことや、初出年や作者に関する情報が何もなく、それらの作品がいったい中国においてどのような位置づけの作品なのか分からなかったことなどが原因だろう。もっとも、1940年代には、欧米のものも含め、海外の探偵小説の邦訳はほとんどなくなる。戦後、欧米探偵小説の新訳が刊行出来るようになるのは、1949年のことである。  それでは、日本のミステリ界は中国のミステリにまったく関心を寄せていなかったのかというと、そんなことはない。戦後、江戸川乱歩を中心...
  • 伊藤秀雄『明治の探偵小説』『大正の探偵小説』『昭和の探偵小説』『近代の探偵小説』
    2013年1月7日  伊藤秀雄の探偵小説史四部作『明治の探偵小説』(1986年)、『大正の探偵小説』(1991年)、『昭和の探偵小説』(1993年)、『近代の探偵小説』(1994年)の目次。『明治の探偵小説』は日本推理作家協会賞を受賞している。 Index 伊藤秀雄『明治の探偵小説』目次 伊藤秀雄『大正の探偵小説』目次 伊藤秀雄『昭和の探偵小説』目次 伊藤秀雄『近代の探偵小説』目次 『近代の探偵小説』の韓国語訳/韓国で刊行されている《日本ミステリ叢書》について 伊藤秀雄『明治の探偵小説』目次 1987年 日本推理作家協会賞受賞(評論その他の部門) 伊藤秀雄『明治の探偵小説』(晶文社、1986年10月) 伊藤秀雄『明治の探偵小説』(双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作全集56、2002年2月) はしがき 序説――黒岩涙香から横溝正史まで 第一部 日本探...
  • 南欧ミステリ邦訳一覧
    2013年6月17日  昨日公開した「北欧ミステリ邦訳一覧」の姉妹ページです。  その後「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年7月22日)。  「ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2014年8月18日)。  スペイン語・ポルトガル語のミステリについては、「中南米ミステリ邦訳一覧」もご覧ください。 Index イタリア(1)1940年代~50年代の邦訳 (2)1970年代の邦訳 (3)1980年代の邦訳 (4)1990年代の邦訳 (5)2000年以降の邦訳 スペイン(1)戦前の邦訳 (2)1980年代の邦訳 (3)1990年代以降の邦訳 ポルトガル ギリシャ イタリア  日本での邦訳紹介の順に並べている。以下の「1940年代~50年代」、「1970年代」などの区分は作品発表時期による区分ではないことにご注意ください。 ...
  • ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧
    ...もしれない。 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)(スイス)レナート・ウエリング(Renate Welling)『死の跳躍』(Der Todessprung) (スイス)ルドルフ・ホーホグレンド(Rudolf Hochglend)『郵便私書函八四号』(Postfach 84)  《現代欧米探偵小説傑作選集》は全30巻のラインナップが予告されていたが、カルロ・アンダーセン(デンマーク)の『遺書の誓ひ』(吉良運平訳、1947年1月)の1冊のみで中絶した。ドイツ語圏の作品は上記の2冊が刊行される予定だった。(著者名のカタカナ表記は当時の表記に従う) ドイツ語圏の少年少女向けミステリ ドイツ エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、1899-1974)『エーミールと探偵たち』(池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年6月 等) 『エーミールと三...
  • 北欧ミステリ邦訳一覧
    2013年6月16日  姉妹ページ「南欧ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年6月17日)。「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年7月22日)。  2014年8月追記:「ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧」、「中南米ミステリ邦訳一覧」も作成しました。 Index スウェーデン(1)戦前の邦訳 (2)1950年代の邦訳 (3)マルティン・ベック・シリーズの邦訳(1971年~1979年) (4)マルティン・ベック以後、ヴァランダー警部以前 (5)ヴァランダー警部シリーズの邦訳開始(2001年) (6)ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前 (7)《ミレニアム》の邦訳(2008年・2009年) (8)《ミレニアム》以後の邦訳 デンマーク ノルウェー アイスランド フィンランド 北欧の少年少女向けミステリ スウェーデン  日本での邦訳紹介の順に...
  • 台湾ミステリ 読書案内
    2009年11月10日ページ作成、随時更新 2011年9月1日 (2)と(3)を追加、ページ名変更 目次 (1)台湾ミステリの邦訳一覧長編 短編 アジア・ハードボイルド(?) (2)20世紀前半の台湾探偵小説(日本語作品)座光東平 小島泰介 福田昌夫 金関丈夫(かなせき たけお) 葉歩月(よう ほげつ) その他の創作探偵小説 探偵実話 (3)20世紀前半の台湾探偵小説(日本で復刻されている中国語作品)漢文(文言文) 白話文  (1)は邦訳された台湾ミステリのリスト。  (2)と(3)は、現代の日本で容易に購入できるもの、図書館等に行けば容易に読めるものを掲載する。 (1)台湾ミステリの邦訳一覧 長編 藍霄(ランシャウ)『錯誤配置』(講談社 アジア本格リーグ1、2009年9月)(原著刊行2004年) 寵物先生(ミスターペッツ) 『虚擬街頭漂流記(き...
  • 中国ミステリ史 第一章 - 中国推理小説120年の歴史
    2011年2月3日 2011年8月4日増補(詳細はページ最下部の「第一章 更新履歴」参照)  「中国ミステリ史」は、19世紀末から現代(2011年)までの中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリの歴史を、第一章から第六章の全6ページに分けて紹介するものである。  『中国ミステリ史 第一章』では、そのうち19世紀末から1910年代まで(清末)を扱っている。 目次 『中国ミステリ史 第一章』 19世紀末~1910年代 はじめに 第一章 19世紀末~1910年代: 欧米探偵小説の受容と国産化の試み第一節 東アジア・東南アジアでのホームズの受容 第二節 裁判小説から探偵小説へ(1)中国初の創作探偵小説 (2)中国古来の裁判小説 (3)翻訳探偵小説とその国産化の試み 参考文献 第一章 更新履歴 『中国ミステリ史 第二章』 (1910年代~1940年代)...
  • 韓国ミステリ 読書案内
    2009年11月 作成 2010年5月 『季刊ミステリ』20号(2008年夏)「日本に紹介された韓国ミステリ」を参考にして増補 2011年11月26日 整理、ページ名変更 目次 単行本キム・ソンジョン(金聖鍾、1941年 - ) キム・ヨンハ(金英夏、1968年 - ) イ・ジョンミョン その他 アンソロジー 雑誌掲載ミステリマガジン(早川書房) ジャーロ(光文社) 金来成(キム・ネソン)の作品 単行本 キム・ソンジョン(金聖鍾、1941年 - ) 金聖鍾(キム・ソンジョン)『ソウル 逃亡の果てに』 (祖田律男訳、新風舎文庫、2005年4月)(原著刊行1981年、『나는 살고 싶다』→1996年版) 金聖鍾(キム・ソンジョン)『最後の証人』(上下巻) (祖田律男訳、論創社、2009年2月)(原著刊行1977年、『최후의 증인』→2003年版) ...
  • ソ連/ロシア推理小説翻訳史/ロマン・キム(1899-1967)
    2011年5月9日-30日 ロマン・キム (Роман Николаевич Ким, 1899-1967, ロシア語版Wikipedia(1言語)) 長編『切腹した参謀達は生きている』(高木秀人訳、五月書房、1952年1月)※一部がカットされている 『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月)※完訳 Index ソ連のスパイ小説作家 ロマン・キム『切腹した参謀達は生きている』(五月書房、1952年) 未訳作品と中国での刊行状況 乱歩とロマン・キムの文通 ロマン・キムの生涯生い立ち~日本留学時代 ソ連での大学生~教員時代 1930年~1947年の「謎」 作家としての活動 ロマン・キム企画の雑誌・アンソロジーは実現したか 注 参考文献 リンク ソ連のスパイ小説作家 ロマン・キム 『切腹した参謀達は生きている』(五月書房、1952年) ...
  • 《韓国ミステリコレクション》 (全23巻、高麗院メディア、1996年)
    2012年6月7日  1996年に韓国で出版された叢書《韓国ミステリコレクション》(한국 미스터리 컬렉션)は、韓国のミステリを代表する既刊作品を集めた叢書。全23巻、20作品。主に韓国推理作家協会の会員の作品から選ばれている。邦訳があるのは『最後の証人』のみ。韓国では翻訳ミステリの叢書はいくらでもあるが、国産ミステリだけを集めた叢書は珍しい(少なくとも私は、これ以外には知らない)。 企画:韓国推理作家協会 発行:高麗院メディア、1996年 # 著者 タイトル 韓国語タイトル 備考 1 イ・サンウ(李祥雨、이상우) 『北岳から吹く風』上巻 북악에서 부는 바람. 1 2 同上 『北岳から吹く風』下巻 북악에서 부는 바람. 2 3 キム・ソンジョン(金聖鍾、김성종) 『最後の証人』上巻※邦訳2009年、論創社 최후의 증인. 1 4 同上 『最後の証人』下巻...
  • 中国ミステリ史 参考文献 - 中国推理小説120年の歴史
    『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) 『中国ミステリ史 第六章』(現代) 『読書案内』 参考文献 中国ミステリ I (江戸川乱歩とその周辺)東震太郎(1947)講演「中国の探偵小説界」(「第13回土曜会記録」『探偵作家クラブ会報』第2号、1947年7月) 東震太郎(1947)「中国の探偵小説」(『探偵作家クラブ会報』第2号、1947年7月) 柴田天馬(1947)講演「中国文学に現れた犯罪、探偵」(「第18回土曜会記録」『探偵作家クラブ会報』第7号、1947年12月) 江戸川乱歩(1949)「福爾摩斯(ホルムス)偵探案全集」(『探偵作家ク...
  • 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】
    2011年6月19日  1935年、早稲田大学留学中に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューし、中島河太郎に将来を期待されながらも1年ほどで韓国(朝鮮)に戻ってしまった金来成(キム・ネソン/김내성[金來成])は、その後何を為したのか。彼が日本語で執筆した長編探偵小説『血柘榴』(ちざくろ)とは? Index 第一章 韓国ミステリの始祖・金来成(キム・ネソン)の生涯第一節 少年時代 第二節 日本への留学と探偵作家デビュー(1931年~1936年、21歳~26歳)(1)「楕円形の鏡」、「探偵小説家の殺人」、「綺譚・恋文往来」 (2)日本では発表されなかった長編探偵小説『血柘榴』 (3)探偵小説論等 第三節 韓国での作家活動(1937年~1957年)(1)探偵小説(少年向け含む) (2)翻訳・翻案 (3)大衆文学 参考文献 第二章 近年の韓国でのミステリ作家としての再...
  • ソ連/ロシア推理小説翻訳史
    2011年5月9日  ソ連/ロシアの推理小説の邦訳に関する情報を集めたページ。 姉妹ページアジア推理小説翻訳史 東欧推理小説翻訳史 前書き 目次 参考文献 人名録(総索引) リンク 前書き  「アジア推理小説翻訳史」の執筆のため、山前譲氏作成の『探偵雑誌目次総覧』(日外アソシエーツ、2009年)でアジアの推理作家の作品を探したり、日本推理作家協会が「探偵作家クラブ」と称していた頃の会報全185号(『探偵作家クラブ会報』全4巻として柏書房より刊行、1990年~1991年)をチェックしたりしていると、アジアの推理小説に関する情報以外にも気になる情報が多く見つかった。このページでは、そのうちのソ連/ロシアの推理小説に関する情報をまとめている。  初めに断っておくと、このページの作成者は、ロシアで使われている文字のそれぞれの発音ぐらいは把握しているが、ロシア語の文法...
  • 東アジアミステリ邦訳一覧
    2014年9月3日 ※作成中 Index 台湾 中国(1)戦前の作品(20世紀) (2)戦後の作品(20世紀) (3)21世紀の作品 香港 チベット 韓国(1)戦前デビューの作家 (2)1970年代デビューの作家 (3)それ以降の作家 台湾 藍霄(ランシャウ)『錯誤配置』(玉田誠訳、講談社 アジア本格リーグ1、2009年9月) 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記(きょぎがいとうひょうりゅうき)』(玉田誠訳、文藝春秋、2010年4月) - 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞受賞作 「彷徨えるマーク・ガッソン」(玉田誠訳、『ジャーロ』41号、光文社、2011年3月) 余心樂(よ しんらく)「生死線上」(『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』(角川文庫、2001年8月) 凌徹(リンチェウ)「幽霊交叉点」( 『ミステリーズ!』Vol.29、東京創元社、...
  • 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】
    2011年6月19日  1935年、早稲田大学留学中に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューし、韓国(朝鮮)に戻ってからは探偵作家/大衆文学作家として活躍した金来成(キム・ネソン)の韓国でのミステリ作家としての評価の高まり及び、江戸川乱歩との交流などについて。 Index 第二章 近年の韓国でのミステリ作家としての再評価 第三章 日本での評価と、日本の探偵作家との親交第一節 日本での評価 第二節 江戸川乱歩との親交 第三節 『ぷろふいる』作家たちとの親交 第四節 金来成の消息、その後の日韓推理小説界の交流 第四章 読書案内小説 その他 第五章 金来成の名を冠した2つの文学賞 参考文献 【ここは金来成(キム・ネソン)を紹介するページの2ページ目(最終ページ)です。先に「第一章 韓国ミステリの始祖・金来成(キム・ネソン)の生涯」をご覧ください】 第二章 近年...
  • 中国ミステリ史 第二章 - 中国推理小説120年の歴史
    2011年2月3日 2011年8月7日:増補(詳細はページ最下部の「第二章 更新履歴」参照)  『中国ミステリ史 第二章』では、1910年代から1940年代まで(中華民国時代)の中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリの歴史を紹介している。 目次 第二章 1910年代~1940年代: ホームズ、ルパンからフオサン、ルーピンへ第一節 中国ミステリ草創期: 上海の「青」と「紅(あか)」(1)程小青(てい しょうせい)/名探偵フオサン (2)孫了紅(そん りょうこう)/怪盗紳士ルーピン (3)同時代の中国探偵作家 第二節 中華民国時代の探偵雑誌(1)中国初の探偵雑誌 (2)終戦後の探偵雑誌創刊ブーム 第三節 同時代の日本から見た当時の中国探偵小説界 第四節 邦訳された19世紀末~1940年代の中国探偵小説 参考文献 第二章 更新履歴 第二章 1910年代~194...
  • 台湾ミステリ史 参考文献 - 台湾推理小説100年の歴史
    『台湾ミステリ史 前編』(19世紀末~1970年代) 『台湾ミステリ史 中編』(1970年代末~1990年代半ば) 『台湾ミステリ史 後編』(20世紀末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』 参考文献 台湾ミステリの歴史 【中国語】『文訊』269号(2008年3月号) - 特集:台灣推理文學的天空(上)綜論陳國偉「本土推理・百年孤寂 台灣推理小說發展概論」(台湾ミステリ通史) 金儒農「喧囂以前 台灣推理小說出版概況」 呂淳鈺「新大眾娛樂 台灣日治時期偵探小說淺介」 陳瀅州「推理小說在台灣 傅博與林佛兒的對話」 - 島崎博と林仏児の対談。『推理雑誌』281号(2008年3月)により詳しい文字起こしあり 創作者群像呂淳鈺「白晝殺人 葉步月與偵探小說」 陳栢青「仇亦深,籌義伸 李費蒙小說世界初探」 (以下、推理作家本人によるエッセイ)葉桑「無可救藥的愛上」 余心樂「以「讀」工「睹」犯罪推理文...
  • EQMM短篇探偵小説年次日本コンテスト
    2014年11月4日  米国『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』(EQMM)は1945年から12年間、短編探偵小説の年次コンテストを開催している。数年の間が空いたのち、1961年に第13回のコンテストが開催され、それが最後となった。詳しい要項は未調査だが、少なくとも当初は世界に門戸を開いたコンテストだったそうで、たとえばアルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスはスペイン語短編「八岐(やまた)の園」を第3回コンテストに応募し、入選。アンソニー・バウチャーの英訳で『EQMM』1948年8月号に掲載された。  この米国版のコンテストについては、小森収氏が『Webミステリーズ!』の連載「短編ミステリ読みかえ史」で受賞作の一覧を公開している(リンク)。  当ページで紹介する「EQMM短篇探偵小説年次日本コンテスト」はその日本版であり、日本版『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マ...
  • ソ連/ロシア推理小説略史
    2012年2月4日 注 このページの作成者はロシア語は読めません。 このページは、ロシアの推理小説について書かれた日本語の文献を元に作成されたものです。参考文献の一覧は「こちら」で示してあります。 このページは「ソ連/ロシア推理小説略史」と「ソ連/ロシア推理小説翻訳略史」の両方を兼ねています。 Index 19世紀後半:ガボリオの受容、アレクサンドル・シクリャレフスキーの登場 20世紀初頭:探偵小説小冊子の流行 1920年代前半:《赤い探偵もの》の流行 1920年代後半~1950年代前半:スターリンによる探偵小説圧殺時代/スパイ小説の時代 1953年以降(スターリン死去以降):警察小説の登場 1960年代:「偏狭な愛国主義」からの解放 1970年代:制限下での繁栄 1980年~1991年:亡命作家とペレストロイカ 1992年~:ソ連崩壊以後:世界に通用するミステリ作家...
  • 中国ミステリ史 第三章 - 中国推理小説120年の歴史
    2011年2月3日 ※2011年8月 改訂作業中  『中国ミステリ史 第三章』では、1940年代末から1970年代まで(中華人民共和国成立から文化大革命終了まで)の中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリの歴史を紹介している。 目次 第三章 1940年代末~1970年代: 社会状況の変化による中国ミステリの転変第一節 中華人民共和国の成立とソ連探偵小説の流入 第二節 中国の探偵作家とソ連の探偵作家の交流(1956年) 第三節 ソ連の探偵小説(1)ソ連の探偵小説の新潮流(1956年) (2)ロマン・キムの手紙で知る当時のソ連探偵小説界(1956年~1957年) 第四節 程小青の探偵小説論(1957年) 第五節 文化大革命期の"写本"現象 第六節 1940年代末~1970年代の代表的な作品 第七節 邦訳された1950年代~1970年代の中国探...
  • 韓国ミステリ史 第二章 - 韓国推理小説100年の歴史
    2011年11月9日  『韓国ミステリ史 第二章』では、1940年代から1960年代までを扱っている。 目次 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち第一節 戦前~戦後の読書事情 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案(1)金来成による翻訳・翻案 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 (3)その他の翻訳・翻案 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説(1)金来成が戦後に発表した探偵小説 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 参考文献 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 韓国ミステリ史 特別編...
  • ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧
    2014年8月18日  昨年作成した「北欧ミステリ邦訳一覧」、「南欧ミステリ邦訳一覧」、「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」の姉妹ページです。  続いて「中南米ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2014年8月19日)。 Index ロシア(ソ連)(1)戦前の作品 (2)1950年代~に邦訳された作家 (3)1960年代~に邦訳された作家 (4)1970年代~に邦訳された作家 (5)1980年代~に邦訳された作家 (6)1990年代以降に邦訳された作家 (7)少年少女向けミステリ チェコ ポーランド ブルガリア ウクライナ 関連事項 ロシア(ソ連)  (1)は邦訳時期に関わらず、戦前の作品(1945年までの作品)を示す。  (2)以降では、それぞれの作家について最初の邦訳の早かった順に並べている。 (1)戦前の作品 アントン・チェーホフ(Антон Павл...
  • 江戸川乱歩の韓国での受容
    2011年11月13日作成 (自著13、共著1) 2011年11月18日 「日本文学翻訳60年書誌目録」を参照し、自著1点、収録書3点追加 (自著14、共著1、収録書3) 2014年7月9日 2012年以降に出た書籍3冊を追加 (自著17、共著1、収録書3)  2003年に『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』(監修:平井隆太郎、編集:中相作、発行:名張市立図書館)という書籍が刊行されている。2001年までに刊行された江戸川乱歩の著書の目録であり、翻訳されて海外で出版された書籍まで扱っているが、韓国語書籍は1点も扱われていない。  このページは、いつの日か行われるであろうその改訂の際の一助となるべく作成した。もっとも、このページの乱歩の著書のデータは基本的に韓国国立中央図書館の蔵書データをオンライン検索して得たものであり、私自身は以下の書籍の実物を所持してい...
  • チェコ推理小説略史
    2013年10月27日 チェコミステリの邦訳一覧(複数の訳書がある場合、ここでは最新のもののみ示す)カレル・チャペック『ひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) 24編収録 カレル・チャペック『もうひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) 24編収録 ヴァーツラフ・ジェザーチ『かじ屋横丁事件』(井出弘子訳、岩波書店 岩波少年文庫2075、1974年)(児童文学) エゴン・ホストヴスキー『スパイ』(岡田真吉訳、角川書店、1958年)→ 改題文庫化『秘密諜報員 アルフォンスを捜せ』(角川文庫、1966年) ヨゼフ・シュクヴォレツキー『ノックス師に捧げる10の犯罪』(宮脇孝雄・宮脇裕子訳、出版:The Mysterious Press、発売:早川書房、1991年5月) パヴェル・ヘイツマン『鋼鉄の罠』(田才益夫訳、発行:有楽出版社、発売:...
  • 東アジアミステリの源流
    2011年2月21日 ※未完成  このページでは、欧米ミステリが伝来する以前の東アジアミステリの源流について紹介している。これらは現在の意味での「ミステリ」と必ずしも同じものではなく、やはり現在のミステリは欧米ミステリ(及びその伝来)に始まると言って差し支えないが、中国や日本、そして韓国などが欧米からミステリを受け入れる時の基層になったものなので、東アジアのミステリ史を語る際にまったく触れないわけにはいかないだろう。  以下はもともと、「中国ミステリ史」を完成させた後に「韓国ミステリ史 前編」の一部として書いたものだが、予想以上に書くことが多くなってしまったためページを独立させた。「中国ミステリ史」と「韓国ミステリ史」両方の第零章にあたる。 目次 第一節 中国の裁判物語とその日本への影響/中国の裁判エピソード集『棠陰比事』(とういんひじ)と日本の「三比...
  • 韓国語に翻訳された日本の探偵作家の作品一覧
    2011年9月5日 2011年12月11日更新(新訳版『黒死館殺人事件』の追加など)  創元推理文庫《日本探偵小説全集》(全12巻)に作品が収録されている30人の作家のうち、谷崎潤一郎、佐藤春夫、芥川龍之介、菊池寛を除く26人の探偵作家について韓国語訳の有無を調べ、翻訳された作品の一覧を作成した。  ※注:出版日等のデータは韓国のネット書店「アラジン」のものを使用しています。「アラジン」に登録されていない古い書籍はここではリスト化していません(つまり、このページでリスト化しているものは、この10年ぐらいに刊行された比較的新しいものだけです)。 目次 江戸川乱歩 横溝正史 夢野久作 小栗虫太郎 岡本綺堂 小酒井不木 坂口安吾 黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 アンソロジーなどに作品が収録されている作家海野十三 大阪圭吉 甲賀三郎 角田喜久雄 ...
  • 東欧推理小説翻訳史
    2011年5月10日 ※未整理 Index 東欧の推理作家たち深見弾氏による東欧推理作家の紹介(1970年代末) イェジィ・エディゲイ『顔に傷のある男』(早川書房、1977年)以降の邦訳 中国の『世界偵探小説史略』で取り上げられている東欧の推理作家 「東欧」とは? ポーランドポーランドの推理小説 イェジィ・エディゲイ(1912-1983) ブルガリアブルガリアの推理小説 パーヴェル・ヴェージノフ(1914-1983) アンドレイ・グリャシキ(1914-1995) ジミトル・ペーエフ(1919-1996) チェコカレル・チャペック(1890-1938) エゴン・ホストヴスキー(1908-1973) ヨゼフ・シュクヴォレツキー(1924-2012) ヨゼフ・ネスヴァードバ(1926-2005) パヴェル・コホウト(1928- ) スロヴァキア ハンガリー ルーマニア 参考...
  • 江戸川乱歩の台湾での受容
    2011年11月22日作成 (自著75、収録書2)(氷川瓏および武田武彦によるリライト版の翻訳と思われるものも含む)  2003年に『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』(監修:平井隆太郎、編集:中相作、発行:名張市立図書館)という書籍が刊行されている。2001年までに刊行された江戸川乱歩の著書の目録であり、翻訳されて海外で出版された書籍まで扱っているが、台湾で出版された書籍は1点も扱われていない。  このページは、いつの日か行われるであろうその改訂の際の一助となるべく作成した。もっとも、このページの乱歩の著書のデータは基本的に台湾の国家図書館の蔵書データをオンライン検索して得たものであり、私自身は以下の書籍の実物を所持していない。とはいえ、実際に調査を進めていく際の道標ぐらいにはなるのではないかと思っている。  なお、「江戸川乱歩著書目録」は編者の中相作...
  • スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史
    2012年5月2日  「スペインのミステリ小説」と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、最近ではおそらく、カルロス・ルイス・サフォン(1964- )の『風の影』(邦訳2006年)や『天使のゲーム』(邦訳2012年)ということになるだろう。2006年に邦訳された『風の影』は『IN☆POCKET』の文庫翻訳ミステリー・ベスト10で第1位、『週刊文春』のミステリーベスト10で第2位、『このミステリーがすごい!』で第4位と高評価を得た。あるいは、ホセ・カルロス・ソモサ(1959- )の『イデアの洞窟』(邦訳2004年)を思い浮かべる人もいるかもしれない。古代ギリシアでの殺人事件を描いたこの怪作は、『本格ミステリ・ベスト10』で第7位、『週刊文春』のミステリーベスト10で第9位という評価を得た。  このようなヒット作、高評価作もあるとはいえ、スペインミステリの邦訳はあまり多くない。...
  • 韓国ミステリ史 第一章 - 韓国推理小説100年の歴史
    2011年11月8日  「韓国ミステリ史」は、20世紀初頭から現代(2011年)までの韓国の探偵小説/推理小説/ミステリの歴史を、第一章から第五章(+特別編2ページ)の全7ページに分けて紹介するものである。  『韓国ミステリ史 第一章』では、そのうち20世紀初頭から1930年代までを扱っている。 目次 はじめに 第一章 20世紀初頭~1930年代:韓国ミステリ草創期第一節 韓国初の創作探偵小説は何か 第二節 イ・ヘジョ(李海朝)による韓国初の創作探偵小説『双玉笛(そう ぎょくてき)』 第三節 探偵小説専門作家不在の時代(1)黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 (2)その他の翻訳・翻案探偵小説 (3)1920年代~1930年代の創作探偵小説 第四節 邦訳された20世紀初頭~1930年代の韓国探偵小説 参考文献 はじめに  今から約10年前、早川書...
  • ヨーロッパの推理小説
    2012年1月4日  ここでは、アジアの推理小説について調べている過程で見つけたヨーロッパの推理小説に関する日本語文献を示している。  ロシアおよび旧共産圏についてはそれなりに丁寧に探しているが、それ以外は不十分なリストであるということをご諒解ください。 英語圏 フランス語圏 ドイツ語圏 オランダ語圏 イタリア スペイン ポルトガル 北欧 バルト三国 ロシア 東欧・バルカン諸国 英語圏 略 フランス語圏  一部のみ示す。 日本人が執筆したもの長島良三『メグレ警視のパリ フランス推理小説ガイド』(読売新聞社、1984年) 松村喜雄『怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史』(晶文社、1985年/双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作全集52、2000年) 小倉孝誠『推理小説の源流 ガボリオからルブランへ』(淡交社、2002年) フランスで刊行されたものの邦...
  • シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(5) 東アジア編
    2012年11月29日 Index 東アジア編(1)本国でも忘れ去られた上海のシャーロック・ホームズ、曙生(シュシェン) 東アジア編(2)台湾で活躍した日本人探偵、真田九郎 東アジア編(3)韓国の翻案ホームズ譚で探偵役を務める名探偵ペク・リン(白麟) 東アジア編(1)本国でも忘れ去られた上海のシャーロック・ホームズ、曙生(シュシェン) 邦訳:短編1編(当サイトで翻刻・公開中)  「ドイツ語圏編」、「北欧編」で見てきたように、戦前の『新青年』には英米やフランスの探偵小説だけでなく、ドイツやオーストリア、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなど多様な国の探偵小説が翻訳掲載されていた。そしてなんと『新青年』には、中国の探偵小説も掲載されているのである――と、そんなことをいわれても、当時の中国で探偵小説なんか書かれていたのかといぶかしむ人もいるだろう。実は中国では19...
  • ソ連/ロシア推理小説翻訳史/北京偵探推理文芸協会賞を受賞した2人のソ連推理作家 アルカージイ・アダモフとニコライ・トマン
    2011年5月9日-23日 ※未完成 Index 北京偵探推理文芸協会賞を受賞したソ連の推理作家 ニコライ・トマン(1911-1974) アルカージイ・アダモフ(1920-1991) 1956年 日本でのソ連推理小説紹介の動向 1956年 解説1956年の『探偵倶楽部』 1957年 日本でのソ連推理小説紹介の動向 1957年 解説 北京偵探推理文芸協会賞を受賞したソ連の推理作家  中国に北京偵探推理文芸協会という推理作家や評論家の団体があり、1998年から3年に一度ほどのペースで、優秀な作品に対して北京偵探推理文芸協会賞を授与している。中国語で書かれたオリジナル作品を対象とする賞と翻訳作品を対象とする賞があり、翻訳作品賞は通常は毎回1作品が選ばれるが、1998年の第1回は1950年以降の約50年間に中国で出版された翻訳ミステリが対象になり、16作品が受賞してい...
  • 2014年に韓国で出版された『京城の日本語探偵作品集』
    2014年9月29日 Index 書誌データ 『京城の日本語探偵作品集』収録作および初出の一覧 京城探偵趣味の会について探偵趣味の会宣言(1928) 山崎黎門人 京城探偵趣味の会のその他の同人阜久生 吉井信夫 大世渡貢 山岡操 太田恒彌(太田恒弥) 平春日 『京城の日本語探偵作品集』に収録されたコナン・ドイルの2作品 江戸川乱歩の「探偵趣味」(『朝鮮及満洲』1927年1月号)について  2014年7月、韓国で非常に興味深い本が出版された。1920~30年代に朝鮮半島の日本語雑誌に掲載された日本語探偵小説を集めた『京城の日本語探偵作品集』である。京城(けいじょう)というのは今のソウル。解説等は韓国語だが、当時の誌面をそのままスキャンして収録した本なので本文は日本語である。  収録作の中には、韓国人が書いた最初の日本語探偵小説とされる金三圭(キム・サムギュ)「杭に...
  • ソ連/ロシア推理小説翻訳史/レフ・シェイニン(1906-1967)
    2011年5月9日-23日 ※未完成 レフ・シェイニン (Лев Романович Шейнин, 1906-1967, ロシア語版Wikipedia(1言語)) 短編「婦人探偵の推理眼 =うっとうしい事件=」 「ミスター・グローバーの恋」 「狩猟ナイフ」 「セメンチューク事件」 言及渡辺1947、キム第三信1957、袋1957、飯田1965 日本での紹介 第13回土曜会(1947年6月21日)東震太郎「中国の探偵小説界」 渡辺三樹男「ソ聯の探偵小説界」  次いで、木々氏の紹介を受けて、毎日新聞記者渡辺三樹男氏は、五ヶ年に亘った興味深いソ聯滞留の思い出話の後、「ソ聯の探偵小説界」について左の如く語られた。  「ソ聯にも探偵小説は少い。自分の見聞では、こゝ数年間にわずか二篇、それも一つは脚本である。これは原作が発表されて、上演の後、更に映画化された。「決闘」と...
  • 韓国ミステリ史 参考文献 - 韓国推理小説100年の歴史
    『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』 参考文献 韓国ミステリ通史黄鐘灝(ファン・ジョンホ)(1984)「韓国推理小説の現狀」(『日本推理作家協会会報』1984年6月号、No.426、p.4) 鄭泰原(チョン・テウォン)(2000)「韓国ミステリ事情」(『ミステリマガジン』2000年10月号(特集 コリアン・ミステリ・ナウ)、pp.64-67) 金容権(キム・ヨン...
  • オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史
    2012年5月12日 大きな地図で見る  「オランダの推理小説」というものが日本でことさら取り上げられることはほとんどない。オランダの外交官・東洋学者・探偵作家のロバート・ファン・ヒューリック(1910-1967)は例外的に日本での知名度が高いが、その作品が「オランダの推理小説」だと意識されることはあまりないだろう。ファン・ヒューリックは中国を舞台とするミステリを英語で執筆していたからである。  とはいえ、オランダと日本の推理小説界の因縁(?)は浅くない。西洋の探偵小説が初めて日本語に翻訳されたのは江戸時代末期だとされるが、その翻訳探偵小説はオランダの作品だったのである。また、江戸川乱歩は前述のロバート・ファン・ヒューリックと親しい付き合いがあったほか、日本ではまったく無名のオランダの探偵作家W・G・キエルドルフと手紙のやり取りをしたりもしている。以下では日本との関係を...
  • 鮎川哲也『幻の探偵作家を求めて』(正・続・番外・新)
    2011年6月30日  忘れがたい名作を発表しながら歴史の流れの中で消えていった幻の探偵作家を訪ねる、鮎川哲也の尋訪記。 Index 尋訪記全59編の作家名五十音順一覧 (1)『幻の探偵作家を求めて』(1975年~1978年、1983年、1985年) (2)続・幻の探偵作家を求めて(『こんな探偵小説が読みたい』)(1989年~1991年) (3)幻の探偵作家を求めて・番外編(1990年~1992年) (4)新・幻の探偵作家を求めて(1992年~1995年) (5)その他の2編(1997年、1999年) 実現しなかった尋訪 鮎川哲也による関連記事 「幻の探偵作家を求めて」にならった試み 尋訪記全59編の作家名五十音順一覧  59編中、33編は単行本に収録されている。残りの26編は未収録。 『幻の探偵作家を求めて』(晶文社、1985年10月) - 尋訪記21編...
  • インド推理小説探求・受容史
    2011年12月20日 目次 1950年代:江戸川乱歩のインド探偵小説探求(1)フランスの推理作家イゴール・B・マスロフスキーからの調査依頼(1952年) (2)オランダの推理作家ロバート・ファン・ヒューリックの報告(1952年) (3)共同通信ニューデリー特派員、吉田哲次郎の報告 その1(1953年) (4)共同通信ニューデリー特派員、吉田哲次郎の報告 その2(1954年) (5)乱歩、吉田哲次郎と面会して話を聞く(1954年) 1985年:東京創元社社員のインド・ミステリ調査 1980年代~1990年代:インドの少年向け推理小説の邦訳出版 21世紀:ヴィカース・スワループとカルパナ・スワミナタンの邦訳/波多野健氏によるインドミステリ事情の紹介(1)ヴィカース・スワループとカルパナ・スワミナタンの邦訳 (2)波多野健氏によるインドミステリ事情の紹介 1950年代:江戸...
  • 江戸川乱歩が所蔵していた唯一の韓国探偵小説、金来成『秘密の門』の序文
    2013年8月3日  1935年に日本で探偵作家デビューし、翌年に朝鮮半島に戻ってからも探偵作家として活躍した金来成(キム・ネソン)は、日本留学時代に江戸川乱歩と何度か面会している。終戦後、1952年になって金来成は久々に江戸川乱歩に手紙を送り、その後著書6冊を送った。そのうちの1冊が、探偵小説集『秘密の門』(『秘密의門』)である。このページではその序文を翻訳紹介する。  金来成が日本で探偵作家として活動した1935年~1936年は、ちょうど甲賀三郎と木々高太郎の間で「探偵小説芸術論争」が起こった時期だった。そのことが金来成にも大きく影響を与えていたことが、この序文からもうかがえる。  なお、『秘密の門』の収録作は「秘密の門」、「異端者の愛」、「悪魔派」、「白蛇図」、「罰妻記」の5編。どれも邦訳はない。末尾に「探偵文学小論」が付されている。 金来成『探偵小説 秘密の...
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    ...12年11月16日:現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年) 2012年11月26日:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 2013年1月7日:伊藤秀雄『近代の探偵小説』の韓国語訳/韓国で刊行されている《日本ミステリ叢書》について 2013年4月17日:2012年に欧米で翻訳出版された日本の推理小説 2013年6月22日:ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 2013年8月3日:江戸川乱歩が所蔵していた唯一の韓国探偵小説、金来成『秘密の門』の序文 2013年8月17日~:《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる ドイツ語圏ミステリ2013年6月18日:ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) 2013年7月15日:ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベス...
  • 台湾ミステリ史 中編 - 台湾推理小説100年の歴史
    2011年9月3日 2011年10月15日:増補(詳細はページ最下部の「台湾ミステリ史 中編 更新履歴」参照)  『台湾ミステリ史 中編』(第四章)では、1977年から1990年代半ばまでの台湾ミステリ界の動向を紹介している。  島崎博氏は1977年を「実質的な台湾の推理小説元年」としており、1977年から1984年までを準備期、1984年から2000年までを第一期、2001年以降を第二期としている。 ※「台湾ミステリ史 前編」(19世紀末~1970年代)と「台湾ミステリ史 後編」(20世紀末~21世紀初頭)は未完成です。 目次 台湾の言語と文字に関するごく簡単な注釈 台湾ミステリ前史 (第一章~第三章 要約) 第四章 1970年代末~1990年代半ば: 林仏児(りん ふつじ)と『推理雑誌』の時代第一節 1977年: 松本清張『ゼロの焦点』の翻訳刊行 第二節...
  • 韓国ミステリ史 第四章 - 韓国推理小説100年の歴史
    2012年6月13日  『韓国ミステリ史 第四章』では、1980年代から20世紀末までを扱っている。 目次 第四章 1980年代~20世紀末: 韓国ミステリ界の隆盛期第一節 韓国ミステリクラブから韓国推理作家協会へ(1)韓国推理作家協会の創設(1983年) (2)韓国推理作家協会主催 韓国推理文学賞 受賞作一覧 (3)韓国推理作家協会と日本推理作家協会の交流 第二節 スポーツ新聞や雑誌での新人作家発掘(1)スポーツ新聞の新春文芸公募 (2)『小説文学』長編推理小説公募 (3)『季刊推理文学』と金来成推理文学賞 第三節 ミステリ専門の出版社も登場(1)国産ミステリ出版の活況 (2)ミステリ読者の団体「韓国ミステリクラブ」の結成 (3)翻訳ミステリの出版 (4)苦戦するミステリ雑誌 第四節 20世紀末: 出版不況の影 第五節 邦訳された1980年代~20世紀末の韓国推理小...
  • 中東ミステリ邦訳一覧
    2014年9月3日 ※作成中 Index トルコ イスラエル(1)ヘブライ語作家 (2)ヘブライ語/英語作家 レバノン エジプト アルジェリア トルコ オルハン・パムク『わたしの名は赤』【上下巻】(宮下遼訳、早川書房 ハヤカワepi文庫、2012年1月)旧訳:『わたしの名は紅(あか)』(和久井路子訳、藤原書店、2004年11月) 関連記事 トルコの古典探偵小説と現代ミステリ (Togetter) イスラエル (1)ヘブライ語作家 バチヤ・グール『精神分析ゲーム』(秋津信訳、イースト・プレス、1994年12月) 『教授たちの殺人ゲーム』(堀たほ子訳、イースト・プレス、1996年2月) シュラミット・ラピッド『「地の塩」殺人事件 女記者リジー・バドゥヒ』(母袋夏生訳、マガジンハウス、1997年9月) (2)ヘブライ語/英語作家 マイケル・バー=ゾウハーヘ...
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