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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2001-190100(P2001-190100A)
(43)【公開日】平成13年7月10日(2001.7.10)
(54)【発明の名称】文学的演算子
(51)【国際特許分類第7版】0000 0/00
【FI】0000 0/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願平11-345184
(22)【出願日】平成11年10月27日(1999.10.27)
(71)【出願人】
【識別番号】599169944
【氏名又は名称】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1―5―1―217
(72)【発明者】
【氏名】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1-5-1-217
(57)【要約】
【課題】 人体を構築する基本としてのDNA、細胞、タンパク因子、及び細胞集団よりなる機能中枢を、文学的演算子となし、それらのドラマを深層小説とし、従来の小説を表層小説とし、両者を一挙に画面の上に表出する二層文学として、人類への理解を深化させることを課題とする。
【解決手段】 文学的演算子を四段階に変身させ、映像化して小説の文中に任意に呼び出せるようにし、その演ずるドラマの深層小説と、普通ドラマの表層小説とを、並置または交互に表現する二層文学に於いて、その演算子に対して、視聴者自身が深層へ直接、そして又、表層を介して間接の指令を与えて、作者の構想する性格に上乗せして、シミュレーションを楽しめるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 従来の文学で描かれる人間達のドラマを表層とし、それらの人物の体内で活躍している微小生命体、即ちDNA、細胞、タンパク因子、及び細胞の集合体としての機能中枢などの演ずるドラマを深層とし、この両層の小説を、テレビやパソコンの画面に一挙に上映して、視聴者に提供する二層文学に於いて、深層ドラマを演じる微小生命体を、文学的演算子となしたものは、作者によって性質や行動が設定されているが、作者の他に、視聴者の手によっても、深層ドラマへの直接的指示と、表層ドラマを経由する間接的指示との、二通りの方法によって、性質や行動に対する指令を与えることが可能になっている文学的演算子。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビやパソコンを使うゲームというエンターテインメントの中に文学を導入し、衛生関係を始めとし、あらゆる業務や生活、さらに進化や宇宙など、あらゆる領域に対して視野と楽しみを広げ、洞察とシミュレーションを可能にし、人類の未来への鍬入れを行う。
【0002】
【従来の技術】二層文学と言う発想は、身体の深層の眼に見えない微小生命体のドラマを、映像化して見えるようにし、普通の人間ドラマと並置もしくは交互に提示して、視聴者に理解と楽しみとを提供する新規なものである。従って、微小生命体を演算子として扱い、かつ、それに対して視聴者が指令を与えるという技術も、今までは無かったと思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人類社会は、人口爆発、食糧不足、環境汚染その他で、逼塞状態にある。打開策の一つとして二層文学を開発し、その深層小説において、微小生命体、即ち、DNA、細胞、タンパク因子、及び細胞集団よりなる機能中枢などを文学的演算子となし、従来の文学である表層小説と対比しながら、パソコンなどの画面上にて読めるようにし、更にこの演算子を映像化して画面に表示し、エンターティンメントの段階で、人類への認識を深めることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来の文学は、人間個人が、他の個人または他人集団とに係わりながら生きる姿を描写してきた。しかし、それぞれの個人は、その体内のDNAを主とする微小生命体によって規定されていることが、近年の研究によって明確にされた。しかも、それら微小生命体は、自らの環境、例えば、隣接細胞や内外刺激などと密接な関わりがあり、それ自体ドラマを演じており、その結果が人間個人の生きざまに深い影響を与えることが、分かってきた。従って、この微小生命体の演ずる深層ドラマを、表層の人間ドラマと、テレビやパソコンの画面上で対比し考察することにより、人類解析と未来洞察を深化させようとする作業が、エンターテインメントの次元で導入されることになる。二層文学の文学的演算子は、上記作業の手段として有効である。
【0005】
【作用】文学演算子は、自然の姿(原姿)と、変身した姿(擬人化して人々の理解に便宜を与える)との二態を採る。更に、変身は三段階にて行われる。
初級---原姿に、眼鼻や口耳、手足を付けたもので、科学解説に使われている類のもの。
中級---人間の姿に変身させたもの。微小生体の行動を、ドラマとして人々に納得させる。
上級---スーパーマンの姿をして、過去から未来への洞察、進化の可能性や危惧などをアピールする。
以上の性質を与えられた文学的演算子は、テレビやパソコンの画面上で、二層文学作者の意図に従って作動し、深層ドラマを演じるのである。更に、画面がゲームフィールドになった時にも、与えられた動作を行う。その深層ゲーム上の演算子の動作に対して、視聴者つまりプレイヤーは、自分の意志で「指示」を出すことが出来る。これを「直接指令」という。二層文学の表層は普通の人間ドラマであるが、人間は、様々な環境によって様々の影響を受ける。微小生命体への影響も、計り知れないものがある。そこで、視聴者が表層ドラマの主役達に、各種の「指示」を与えることによっても、演算子の動作を支配することが出来る。これを「間接指令」という。この二つの指令書はそれぞれ表や図の形式を採る。
【図6】(A)の如く、種々の環境要因を要素欄に列挙してあり、要素ごとに、その程度を記入するようになっている。また、その程度を数字で表すために評価欄を設けて、0を中心にして、マイナスとプラスの方向に度盛りしてある。その程度をプレイヤー自身が記入する。その表の値は、ベクトル和としてコンピューターによって計算され、文学演算子の動きを規定するのである。
【図7】は同様に表層に対する指示表である。尚、【図6】(B)は二つの指令の伝達関係を図示したものである。このように二層文学の深浅二つのドラマに対し、プレイヤーが直接、間接の「指令」を発行して、自分の意志や願望などをシミュレーションする楽しみを得る事が出来る。
【0006】
【実施例】図1より図5までは、ゲーム可能なテレビやパソコンの、ディスプレイ装置の画面。図2は、従来までの小説、つまり表層ドラマを提示した画面。1はその文章。2は行間に付された印。5マウスで印をクリックすれば、3小画面が並置される。その小画面の中には、表層ドラマの参考となる情景や人物など4が表現される。22は間接指示記号であり、これをクリックすることにより、視聴者の意志を表層ドラマを介して、文学的演算子に伝える事が出来る。図3は、深層ドラマつまり微小生命体の小説が、表現されたところ。6はその文章。2は行間に記された印。これをクリックすれば、小画面3が並置される。その小画面の中には、7文学的演算子などが表現される。23は直接指示記号であり、これをクリックすることにより、視聴者の意志を文学的演算子に伝える事が出来る。図4は、小画面の中に深層小説を並置して、深浅二つの小説を同時に読みとれるようにした画面。図5は、二層文学の深層部、即ち文学的演算子の小説を、映像として提示するため、舞台装置として準備した場面。文学的演算子7たちの躍動が見られる。図1は、図5の一種であり、演算子を使うゲームの場としたものである。例えば、細菌などのインベーダー8が、皮膚13を破って上方から侵入する。それを、免疫細胞など7が右方から迎撃する。何れも文学的演算子として変身し、壮烈な戦いを演じる。インベーダーの動きはシステムが設定しており、プレイヤーはマウスやキーを操って、インベーダーを撃墜することになる。双方の演算子の動作は、様々に設定されるので、高度のゲームが楽しめるのである。図6(A)は、プレイヤーの意志を直接に演算子に伝えるための表である。ゲームのスター達は、作者の設定した動き方を行うのであるが、本発明では、プレイヤーの意志を、更に上乗せするようになっている。演算子の動きを左右する種々の要素を、表の左側、要素欄18に列挙してあり、その右側の程度欄19にそれぞれの程度を記入する。その程度は、評価欄20に於いて、0を中心にして、左側にマイナス値、右側にプラス値を以て表現され、それらを全体としてベクトル和として、コンピューターに計算させる仕組みである。図7は、このような表を、表在ドラマの主人公、つまり、人間に対して実施するもので、左側の要素の内容が人間的である。人間は、その生活態度、考え方、認識の良否などにより、体調が大きく変わってくる。これは、免疫細胞や自律神経などが影響を受けるからであって、西洋医学も漢方医学も一様に認める事実である。本発明は、この点を十分に考慮して、文学的演算子ゲームを設定している。図6(A)、図7という二つの表を使って、プレーイヤーの指令を直接的に、そしてまた間接的に演算子に加えることにより、人類並びに全生命体に対する理解と洞察の一助とするのである。
【0007】
【発明の効果】二層文学は、エンターテインメントとしての楽しみの他に、人類や他の生命体に対する理解を深めるが、文学的演算子に対する直接的そして間接的な指令の発行によって、人類や一般生命体への深化したコントロールを行い、未来へのシミュレーション的な楽しみを、視聴者に与えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テレビやパソコンの画面に表示されたゲームフィールド。侵入した細菌を、免疫細胞達が攻撃して生体防衛に当たるが、細菌の勢いが強いので、抗生剤が投与されたところ。プレイヤーが、図7によって医療行為という間接的指令を発したのである。
【図2】 テレビやパソコンの画面に表示された表層小説と、その関係事物参照用の小画面。
【図3】 同上画面に表示された深層小説と、その関係事物とくに文学的演算子用の小画面。
【図4】 画面上に深層小説と表層小説とを並置して表出したところ。
【図5】 文学的演算子のゲームフィールド。
【図6】 (A)文学的演算子への直接指示のための表の一例。
(B)直接及び間接指示の受領部、即ち23、22と、それぞれのプログラム処理、即ち、25、24。及び演算子動作プログラム26との連絡を示す関係図。
【図7】 文学的演算子への間接指示のための表の一例。
【符号の説明】
1…表層小説の文章 2…行間に記された印
3…小画面 4…1の関係事物 5…マウス
6…深層小説の文章 7…映像化された文学的演算子
8…インベーダー 9…抗生剤 10…元気なインベーダーの受け皿
11…破壊されたインベーダーの受け皿
12…戦いの場 13…皮膚 14…好中球
15…マクロファージ 16…抗体 17…補体
18…要素欄 19…程度記入欄
20…評価欄 21…要素番号欄
22…間接指示記号 23…直接指示記号
24…間接指示プログラム 25…直接指示プログラム
26…文学的演算子動作プログラム
【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図5】
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【図6】
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2001-190100(P2001-190100A)
(43)【公開日】平成13年7月10日(2001.7.10)
(54)【発明の名称】文学的演算子
(51)【国際特許分類第7版】0000 0/00
【FI】0000 0/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願平11-345184
(22)【出願日】平成11年10月27日(1999.10.27)
(71)【出願人】
【識別番号】599169944
【氏名又は名称】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1―5―1―217
(72)【発明者】
【氏名】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1-5-1-217
(57)【要約】
【課題】 人体を構築する基本としてのDNA、細胞、タンパク因子、及び細胞集団よりなる機能中枢を、文学的演算子となし、それらのドラマを深層小説とし、従来の小説を表層小説とし、両者を一挙に画面の上に表出する二層文学として、人類への理解を深化させることを課題とする。
【解決手段】 文学的演算子を四段階に変身させ、映像化して小説の文中に任意に呼び出せるようにし、その演ずるドラマの深層小説と、普通ドラマの表層小説とを、並置または交互に表現する二層文学に於いて、その演算子に対して、視聴者自身が深層へ直接、そして又、表層を介して間接の指令を与えて、作者の構想する性格に上乗せして、シミュレーションを楽しめるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 従来の文学で描かれる人間達のドラマを表層とし、それらの人物の体内で活躍している微小生命体、即ちDNA、細胞、タンパク因子、及び細胞の集合体としての機能中枢などの演ずるドラマを深層とし、この両層の小説を、テレビやパソコンの画面に一挙に上映して、視聴者に提供する二層文学に於いて、深層ドラマを演じる微小生命体を、文学的演算子となしたものは、作者によって性質や行動が設定されているが、作者の他に、視聴者の手によっても、深層ドラマへの直接的指示と、表層ドラマを経由する間接的指示との、二通りの方法によって、性質や行動に対する指令を与えることが可能になっている文学的演算子。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビやパソコンを使うゲームというエンターテインメントの中に文学を導入し、衛生関係を始めとし、あらゆる業務や生活、さらに進化や宇宙など、あらゆる領域に対して視野と楽しみを広げ、洞察とシミュレーションを可能にし、人類の未来への鍬入れを行う。
【0002】
【従来の技術】二層文学と言う発想は、身体の深層の眼に見えない微小生命体のドラマを、映像化して見えるようにし、普通の人間ドラマと並置もしくは交互に提示して、視聴者に理解と楽しみとを提供する新規なものである。従って、微小生命体を演算子として扱い、かつ、それに対して視聴者が指令を与えるという技術も、今までは無かったと思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人類社会は、人口爆発、食糧不足、環境汚染その他で、逼塞状態にある。打開策の一つとして二層文学を開発し、その深層小説において、微小生命体、即ち、DNA、細胞、タンパク因子、及び細胞集団よりなる機能中枢などを文学的演算子となし、従来の文学である表層小説と対比しながら、パソコンなどの画面上にて読めるようにし、更にこの演算子を映像化して画面に表示し、エンターティンメントの段階で、人類への認識を深めることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来の文学は、人間個人が、他の個人または他人集団とに係わりながら生きる姿を描写してきた。しかし、それぞれの個人は、その体内のDNAを主とする微小生命体によって規定されていることが、近年の研究によって明確にされた。しかも、それら微小生命体は、自らの環境、例えば、隣接細胞や内外刺激などと密接な関わりがあり、それ自体ドラマを演じており、その結果が人間個人の生きざまに深い影響を与えることが、分かってきた。従って、この微小生命体の演ずる深層ドラマを、表層の人間ドラマと、テレビやパソコンの画面上で対比し考察することにより、人類解析と未来洞察を深化させようとする作業が、エンターテインメントの次元で導入されることになる。二層文学の文学的演算子は、上記作業の手段として有効である。
【0005】
【作用】文学演算子は、自然の姿(原姿)と、変身した姿(擬人化して人々の理解に便宜を与える)との二態を採る。更に、変身は三段階にて行われる。
初級---原姿に、眼鼻や口耳、手足を付けたもので、科学解説に使われている類のもの。
中級---人間の姿に変身させたもの。微小生体の行動を、ドラマとして人々に納得させる。
上級---スーパーマンの姿をして、過去から未来への洞察、進化の可能性や危惧などをアピールする。
以上の性質を与えられた文学的演算子は、テレビやパソコンの画面上で、二層文学作者の意図に従って作動し、深層ドラマを演じるのである。更に、画面がゲームフィールドになった時にも、与えられた動作を行う。その深層ゲーム上の演算子の動作に対して、視聴者つまりプレイヤーは、自分の意志で「指示」を出すことが出来る。これを「直接指令」という。二層文学の表層は普通の人間ドラマであるが、人間は、様々な環境によって様々の影響を受ける。微小生命体への影響も、計り知れないものがある。そこで、視聴者が表層ドラマの主役達に、各種の「指示」を与えることによっても、演算子の動作を支配することが出来る。これを「間接指令」という。この二つの指令書はそれぞれ表や図の形式を採る。
【図6】(A)の如く、種々の環境要因を要素欄に列挙してあり、要素ごとに、その程度を記入するようになっている。また、その程度を数字で表すために評価欄を設けて、0を中心にして、マイナスとプラスの方向に度盛りしてある。その程度をプレイヤー自身が記入する。その表の値は、ベクトル和としてコンピューターによって計算され、文学演算子の動きを規定するのである。
【図7】は同様に表層に対する指示表である。尚、【図6】(B)は二つの指令の伝達関係を図示したものである。このように二層文学の深浅二つのドラマに対し、プレイヤーが直接、間接の「指令」を発行して、自分の意志や願望などをシミュレーションする楽しみを得る事が出来る。
【0006】
【実施例】図1より図5までは、ゲーム可能なテレビやパソコンの、ディスプレイ装置の画面。図2は、従来までの小説、つまり表層ドラマを提示した画面。1はその文章。2は行間に付された印。5マウスで印をクリックすれば、3小画面が並置される。その小画面の中には、表層ドラマの参考となる情景や人物など4が表現される。22は間接指示記号であり、これをクリックすることにより、視聴者の意志を表層ドラマを介して、文学的演算子に伝える事が出来る。図3は、深層ドラマつまり微小生命体の小説が、表現されたところ。6はその文章。2は行間に記された印。これをクリックすれば、小画面3が並置される。その小画面の中には、7文学的演算子などが表現される。23は直接指示記号であり、これをクリックすることにより、視聴者の意志を文学的演算子に伝える事が出来る。図4は、小画面の中に深層小説を並置して、深浅二つの小説を同時に読みとれるようにした画面。図5は、二層文学の深層部、即ち文学的演算子の小説を、映像として提示するため、舞台装置として準備した場面。文学的演算子7たちの躍動が見られる。図1は、図5の一種であり、演算子を使うゲームの場としたものである。例えば、細菌などのインベーダー8が、皮膚13を破って上方から侵入する。それを、免疫細胞など7が右方から迎撃する。何れも文学的演算子として変身し、壮烈な戦いを演じる。インベーダーの動きはシステムが設定しており、プレイヤーはマウスやキーを操って、インベーダーを撃墜することになる。双方の演算子の動作は、様々に設定されるので、高度のゲームが楽しめるのである。図6(A)は、プレイヤーの意志を直接に演算子に伝えるための表である。ゲームのスター達は、作者の設定した動き方を行うのであるが、本発明では、プレイヤーの意志を、更に上乗せするようになっている。演算子の動きを左右する種々の要素を、表の左側、要素欄18に列挙してあり、その右側の程度欄19にそれぞれの程度を記入する。その程度は、評価欄20に於いて、0を中心にして、左側にマイナス値、右側にプラス値を以て表現され、それらを全体としてベクトル和として、コンピューターに計算させる仕組みである。図7は、このような表を、表在ドラマの主人公、つまり、人間に対して実施するもので、左側の要素の内容が人間的である。人間は、その生活態度、考え方、認識の良否などにより、体調が大きく変わってくる。これは、免疫細胞や自律神経などが影響を受けるからであって、西洋医学も漢方医学も一様に認める事実である。本発明は、この点を十分に考慮して、文学的演算子ゲームを設定している。図6(A)、図7という二つの表を使って、プレーイヤーの指令を直接的に、そしてまた間接的に演算子に加えることにより、人類並びに全生命体に対する理解と洞察の一助とするのである。
【0007】
【発明の効果】二層文学は、エンターテインメントとしての楽しみの他に、人類や他の生命体に対する理解を深めるが、文学的演算子に対する直接的そして間接的な指令の発行によって、人類や一般生命体への深化したコントロールを行い、未来へのシミュレーション的な楽しみを、視聴者に与えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テレビやパソコンの画面に表示されたゲームフィールド。侵入した細菌を、免疫細胞達が攻撃して生体防衛に当たるが、細菌の勢いが強いので、抗生剤が投与されたところ。プレイヤーが、図7によって医療行為という間接的指令を発したのである。
【図2】 テレビやパソコンの画面に表示された表層小説と、その関係事物参照用の小画面。
【図3】 同上画面に表示された深層小説と、その関係事物とくに文学的演算子用の小画面。
【図4】 画面上に深層小説と表層小説とを並置して表出したところ。
【図5】 文学的演算子のゲームフィールド。
【図6】 (A)文学的演算子への直接指示のための表の一例。
(B)直接及び間接指示の受領部、即ち23、22と、それぞれのプログラム処理、即ち、25、24。及び演算子動作プログラム26との連絡を示す関係図。
【図7】 文学的演算子への間接指示のための表の一例。
【符号の説明】
1…表層小説の文章 2…行間に記された印
3…小画面 4…1の関係事物 5…マウス
6…深層小説の文章 7…映像化された文学的演算子
8…インベーダー 9…抗生剤 10…元気なインベーダーの受け皿
11…破壊されたインベーダーの受け皿
12…戦いの場 13…皮膚 14…好中球
15…マクロファージ 16…抗体 17…補体
18…要素欄 19…程度記入欄
20…評価欄 21…要素番号欄
22…間接指示記号 23…直接指示記号
24…間接指示プログラム 25…直接指示プログラム
26…文学的演算子動作プログラム
【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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