Makki-Chebukki マッキーチェブキー

タブナジア侯国出身の自警団員。863年、水晶大戦でタブナジア侯国が陥落した際、まだ赤子であったマッキーは、弟のクッキー、妹のチェルキキと共に、
エシャンタールらに連れられてタブナジア地下壕へと避難した。その直後タブナジア半島は聖剣の暴発によって大陸から切り離されたため、
マッキー達は世間から隔離された環境で成長したが、いずれは生き別れになった父親を捜しに行きたいと考えていた。
884年、偶然ルフェーゼ野を訪れたPCによって地下壕の存在が世間の明るみに出、大陸との交流が再開された事から、マッキー達はPCの旅路に便乗して父親を捜索を開始。
最終的にプルゴノルゴ島で隠居生活を営んでいたブッキーチェブキーを発見し、現在はそこで一家団欒の暮らしを営んでいる。
863年頃、リヴェーヌ岬の羊飼いの集落に、ブッキーチェブキーの長男として生まれる。
直後に勃発した水晶大戦の戦火から逃れるべく母親に連れられて集落を出るが、その道中で母は落命してしまい、マッキー達はタブナジア地下壕へと預けられた。
その間、父ブッキーは家族を避難させる事よりも懸賞金に目が眩み、アタルフォーネの捕縛に躍起となっていた。
妻とは死に別れ、子とは生き別れたブッキーは、後に激しく後悔する事となった。
一方マッキーはそのまま地下壕で成人し、弟妹と共に現地の自警団に入った。
愛情不足のまま育てられたせいか年齢に比して言動が幼く、利己的な振る舞いが多かったが、
兄妹間の絆だけは強く、まるで三人で一人の人間であるかのようなシンクロした行動をよく見せた。

プロマシアミッション

884年、地下壕に迷い込んだPCの旅路に便乗してリヴェーヌ岬に向かった折、バハムートの空間転移魔法に巻き込まれてウィンダス連邦へとワープさせられた。
三兄妹はこのアクシデントを好機と捉え、兼ねてからの願いであった父親の捜索に乗り出した。
しかし写真等のまともな手掛かりは一切無かったため、この捜索劇は疑わしき男性にとりあえず「とうちゃーん!」と呼び掛けるという、はた迷惑なものとなった。
また寂しさから来る依存心も遺憾なく発揮し、権力者に取り入りっては裏切りを繰り返すという腹黒さも披露した。以下にその腹黒くもコミカルな珍道中を箇条書きで記す。
  • ルフェーゼ野で行き倒れたPCから「絆の証」を盗み、PC自体は救助せず放置する
  • ナグモラーダに取り入ってリヴェーヌ岬の道案内をする(長年同じ釜の飯を食べてきたプリッシュやジャスティニアスとあっさり敵対した)
  • バハムートに飛ばされてウィンダスを訪れ、ヨランオラン、ホノイゴモイ、トスカポリカを「とうちゃん」呼ばわりして散々引っ掻き回した後、ナグモラーダの元に戻る
  • ナグモラーダの命に従い、リヴェーヌ岬でテンゼンらがバハムートに会うのを阻止しようとする
  • ナグモラーダ配下の兵が礼拝堂から聖遺物を運び出すのを手伝う
  • ソ・ジヤへ向かうナグモラーダに同行し、遭難したPCとプリッシュを発見するも救助せずに再び放置する
  • アルマター機関内で立場の悪くなったナグモラーダを見限り、エシャンタールに取り入る(エシャンタールを暗殺しようとしたナグモラーダにデジョンIIを見舞った)
  • シドの改造高速艇に潜り込んで、PCらを違法改造者としてジュノに通報しようとする(その手柄で高官に取り立ててもらおうとした)
  • テンゼンに買収され、エシャンタールから預かった「暁の瞳」を隠匿する
  • テンゼンのPC暗殺に協力し、PCを移送魔法で孤立させた後、弓矢や魔法で攻撃する(高級官僚への道をあっさり諦め「殿様空賊」に転身した)
  • PCに敗北したテンゼンを見限り、辿り着いたアル・タユでジラート王を「とうちゃん」呼ばわりし、王子・王女になろうとする
  • 復活したプロマシアに取り入り、セルテウスをメテオで攻撃する
  • 劣勢に陥ったプロマシアをメテオで援護しようとするが誤爆し、逆にとどめを刺す
  • 取り入る相手を粗方失い、流れのお笑い芸人となってウィンダスの漁業ギルドで営業した所、余りのつまらなさに顰蹙を買い、プルゴノルゴ島に流される

プロマシアミッションにおけるPCの道連れは五種族からバランスよく選ばれており、マッキー達はそのタルタル代表だと言える。
しかし劇中では「世界の終わりに来る者」を巡る物語の本筋に一切絡まず、ただひたすら賑やかしに徹して珍道中を演出するような役回りであった。
また一応主人公側のキャラクターであるにもかかわらず、取った行動の九割はPCに仇なすものであった。
現在はプルゴノルゴ島でブッキーチェブキーと共に平和な暮らしを送っている。


【覚書】

  • 母親が魔道士でありメテオを伝授されている。三兄妹が「め~!」「て~!」「お~☆」と唱える複数人から成る詠唱法は、後にプレイヤーに解放されたメテオの詠唱システムに受け継がれた。
チェブキー兄妹のキャラクターは、どんな風に考えたのでしょうか?
佐藤 私は元々腹黒いキャラクターが好きなんですが、チェブキー兄妹はタルタル独特の可愛らしさというオブラートに包まれているので、好きなだけやらせてもらいました。
彼らが三人揃ってメテオを撃つのは、オープニングムービーで魔道士のタルタルが複数で協力して魔法を撃つ事に着想を得ています。(『ストーリーアルティマニア』P.179)
  • ほぼ三人で一個体として動くチェブキー兄妹だが一応の性格差がつけられており、マッキーは強気、クッキーは弱気、チェルキキはボケる傾向にある。
  • マッキーは事あるごとにファイティングポーズをとって相手を威嚇し、クッキーは相手を指差し、チェルキキは腰に手を当ててそれに追随するのが常である(上記画像)。
  • BF「武士道とは」で戦う事になるが、安全な操舵室から一歩も出ず実質砲台的な役割であった(マッキーは弓術、クッキーは黒魔法、チェルキキは白魔法を担当。PCが船首に移動すると射程外となり無力化する)。
  • プロマシアに願望を読まれた際には「あの声はウソなんか言ってないぞー! あの先に、とうちゃんもかあちゃんもいるんだ!」とあっさり誘惑に屈した。
  • 更にクッキーとチェルキキは「とうちゃんもかあちゃんも、みんなで一緒に暮らそうって言ってんだ!」「そしたらもう寒くないしひもじくないし、寂しくなんか悲しくなんかないんだ!」と続けた。
最終更新:2015年02月09日 21:41