ロイドは問う!
「解る。」「俺には・・・解る。」
「俺には解るぞ、アンドゥー!」
「俺達は仲間なんだ!俺達は肩を並べ共に、進み合う兄弟なんだ!!」
「止めてくれ、アンドゥー!」「俺はお前を、殺す事など出来やしない!!」
しかしアンドゥーは、無情に非情!
ロイドの意沿う事無くに、攻撃を仕掛けながら、こう叫ぶのだ!
「嗚呼、ロイドォオオー!」
「許しておくれ、ロイドォォオオオーーー!!!」
「もうどうしようもないんだぁああああああ~~~ッッ!!!」
「こうしなければ!」
「こうしなければ、脳に仕掛けられた
”爆弾”がぁぁあああああああああああああ~~~あ~~あ~ッッ!!」
攻撃を掻い潜りながら、ロイドは続ける!
「止めてくれ!止めてくれよ、アンドゥー!!」
「目の前の”壁”全てが『取り払われ』…ッ!!」
「身を覆う「機械」「配線」の全てが『意味を無くし』……ッッ!!」
「『広がる世界』。何処までも何処まで”無限にも続く”と思われた『地平線』ッッ!!!」
「しかし、それは大切なモノが失われていく事の連続であり!」
「失われていけば失われていく程に、『自由』であるこの身の尊さが身に染みて行く!!」
しかしアンドゥーは、狂気に目を血走らせながら…ッ!
「ルゥゥオオオオオイィイイイイドゥォォオオオオオオオオオ!!!」
「私の為に! 私の為に、血泡を吹いて死んでおくれッ!!
「私のロ・イ・ドォォオオオオオオオオオオオオオオオ~~~~~ッツ!!!」
そして、ロイドはァーッ!!
「アンドゥー!アンドゥー!!」
「アンドゥー!アンドゥー!アンドゥー!アンドゥー!アンドゥー!!」
「アンドゥゥゥゥゥウウウウウウウ ウ ウ ウ ウ ~ ~~ ~ ~ ~ ッ ッ ! ! 」
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この・・。
全ての事が済んだその時。
「グフフフフン♪ 俺の夢適ったり、ムハァ~ン♪」
「もっと楽しみたいけど、ここらが潮時だあな。ゲン・ドルベル。後は消去ヨロピク。」
「あ、あとさっきの映像『声優吹き替え版』用意したいの。手配ヨ・ロ・ピ・ク・ねぇーん♪」
「仰せのままに、ネネネネ嬢。先の闘争によりロイドは身動き一つ取る事も適いません。」
「全ては手筈通り。事は速やかに進むでしょう。」
全てはゲンの思う通りに進んだ。
光と影。表と裏。魚心あれば下心あり・・・とは言うモノも。
余りにも哀れで。余りにも純真な。
酷くも狂ったお話でございました。