ヨーロッパの寒村で発見された「プラーガ」には、寄生により宿主をコントロールするという特徴がある。
この特徴を用いることにより、命令に忠実な兵士を作り出すというのが、このプラーガ商品化の狙いである。
しかし、商品化には一つの問題があった。
プラーガは、宿主の体内に投与してから精神を支配するまでの間に、絶対的なタイムラグが存在するのだ。
この特徴を用いることにより、命令に忠実な兵士を作り出すというのが、このプラーガ商品化の狙いである。
しかし、商品化には一つの問題があった。
プラーガは、宿主の体内に投与してから精神を支配するまでの間に、絶対的なタイムラグが存在するのだ。
これはプラ-ガが卵の状態で投与されるため、ふ化して成長し、
中枢神経に取り付くまでにどうしても時間が必要なためである。
プラーガの成長は決して遅くはないが、我々の顧客にはせっかちな人間が多い。
必要な時に、”すぐに”効果がないと、商品としての成功は望めないだろう。
中枢神経に取り付くまでにどうしても時間が必要なためである。
プラーガの成長は決して遅くはないが、我々の顧客にはせっかちな人間が多い。
必要な時に、”すぐに”効果がないと、商品としての成功は望めないだろう。
そこで改良型のプラーガが開発された。
我々は、この改良型を「プラーガ・タイプ2」と呼んでいる。
タイプ2では、すでに成長したプラーガを直接投与するため、精神の支配が即時に行われるという特徴がある。
我々は、この改良型を「プラーガ・タイプ2」と呼んでいる。
タイプ2では、すでに成長したプラーガを直接投与するため、精神の支配が即時に行われるという特徴がある。
投与の方法は、経口投与。
つまりは、口から無理やり押し込むわけだ。
荒っぽい方法だが、時にはシンプルな方法が一番のこともある。
経口投与されたタイプ2は、食道を破って体内に侵入し、延髄精神の支配を始める。
つまりは、口から無理やり押し込むわけだ。
荒っぽい方法だが、時にはシンプルな方法が一番のこともある。
経口投与されたタイプ2は、食道を破って体内に侵入し、延髄精神の支配を始める。
研究室内での実験では、タイプ2の投与から精神が支配されるまで、平均10秒以下というタイムを記録している。
また、原種プラーガが持っていた特徴も併せ持っていることが確認された。
これだけの性能があれば、まずは商品として十分に売り物になるだろう。
また、原種プラーガが持っていた特徴も併せ持っていることが確認された。
これだけの性能があれば、まずは商品として十分に売り物になるだろう。
残るは実験データの蓄積だが、これはキジュジュ自治区で行うことにする。
実験項目は以下の3点である。
実験項目は以下の3点である。
1.感染
タイプ2の一次投与は10体の被験者に留め、その後の感染の拡散スピードを観察、調査する。
そのため、最初の10名の被験者には、あらかじめ十分な量のタイプ2を渡しておく。
タイプ2の一次投与は10体の被験者に留め、その後の感染の拡散スピードを観察、調査する。
そのため、最初の10名の被験者には、あらかじめ十分な量のタイプ2を渡しておく。
2.抑制
プラーガが感染者にもたらす凶暴性を、どこまで抑制することができるかを実験する。
これには、同時にBSAA隊員を市街地深部まで誘導し、3番の実験をスムーズに行うための効果も期待する。
プラーガが感染者にもたらす凶暴性を、どこまで抑制することができるかを実験する。
これには、同時にBSAA隊員を市街地深部まで誘導し、3番の実験をスムーズに行うための効果も期待する。
3.戦闘
タイプ2の戦闘能力に関するデータを蓄積する。
戦闘対象は、現地に出動してきたBSAA隊員とする。
タイプ2の戦闘能力に関するデータを蓄積する。
戦闘対象は、現地に出動してきたBSAA隊員とする。
以上の実験をもって、プラーガ・タイプ2の最終評価試験とする。
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