何度も繋がりを持ちながら
その度に・・・
その繋がりを自ら断ち切ってきた
あの日の裏切り
そして残された後悔と火傷の痕
俺は、誰とも関わりあうべきではない
「@wiki・・・」
呟いた言葉は、誰に聞かれることも無く
空気へと解けていく
大きな流れに埋没し、消えていくのだろう
俺も同じでいい
そう考えていた
このゾウディアックを訪れるまでは・・・
俺は、裁きを受けた
もう一人の俺と
いや・・・今となっては他人だ
俺は、俺として歩み始める
ふと、消すことが出来なかった携帯番号を見つけた
これからは・・・俺は・・・
呼び出し音が聞こえる
かかるかは解らない
もう、随分前のものだから
諦めようとした矢先に電話が繋がる
「@wikiです、ジェフなの!?」
変わらない声
「私、ずっと会いたかったのよ」
変わらない思い
「俺もだよ
@wiki、言いたい事があるんだ」
断ち切れた思い
でも、終わってはいなかった
止まっただけだった
今・・・
これからならきっと言える
「@wiki、好きだ
ずっと俺といて欲しい」
止まった時間が動き出す
後は
全てが終わるまで・・・だ
最終更新:2016年03月07日 23:24