戦国BASARA/エロパロ保管庫

元親→元就(♀)時々ザビー4

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momo

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「けっ…慶次お前………なんでそんなモン持ってやがる………っ!!??」

「ここへ来る途中、落馬して馬もろとも怪我した毛利の使者さんに出くわしてさ。
 火急の用だから自分の代わりに一刻も早く届けてくれって頼まれたんだ」

「そうだったのかっ…ありがとな慶次、恩に着るぜ!!」

素早く飛び起きると、元親はにかりと笑う慶次から差し出された毛利の家紋付きの書状を、
小刻みに震える手で受け取った。
そして慎重に封を解いた後に、穴が開くほどじっくり文面の内容を吟味する。

拝啓
春風若葉に薫る候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
先日は並々ならぬご指導ご鞭撻をいただき、誠にありがとうございました。
お礼…などと申すにはあまりにも至りませぬが、僅かばかりながら貴方様を我が居城にて
丁重にお持て成しさせていただきたく思い、此度の筆を取った所存にございます。
つきましては皐月の慌ただしい時節ではございますが、七日の正午を宴の日時とさせていただきたく。
くれぐれも定刻までにお一人でお越しいただきますよう、心よりお待ち申しております。
それでは、まずは取り急ぎお知らせまで。
敬具

全てを読み終えた後、元親は大きな溜息を吐き出しながら額に浮かんだ嫌な汗を拭う。

たっ、助かった…とりあえず書面だけで
『貴様との事、やはりどう考えても有り得ぬ故、先日の戯れは無かった事に…』
なんてバッサリ斬られる事だけは免れたぜ…。
まぁ、なんだか随分と回りくどくてまどろっこしい手紙だが、
要は『接待してやっから七日の昼までに絶対ウチに来いよ』って事か。

「よぉし分かった…って、まてよ…?
 なっ、七日って明日じゃねぇかっ!!!???」

最早一刻も惜しいとばかりに書状を持って立ち上がり、
元親は裸足のまま縁側を蹴るとそのまま跳躍して庭の只中へと降り立った。
そして久しく出す事の無かった指示を、大声で叫ぶ。

「おい、野郎共!!! 庭の修復を一時中断しろ!!
 これから全員総出で出航の準備だっ!!! 行き先は…」

「「「安芸の国ですね、アーニキィー!!」」」

「良く分かってるじゃねぇか!!
 ったく、どいつもこいつも頼もしい奴らばかりだぜ…っ!!」

「「「任せて下さい、アーニキィー!!!」」」

「よぉし…行くぜ、野郎共!!!!」

「「「了解だぜ! アーニキィー!!!!」」」

「そうそう、やっぱ元親はこうでなくちゃ…」

一気に盛り上がる元親達を見て何度も頷きながら、慶次は心底楽しげに盃の中の酒を飲み干した。





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