毛利の様子が、どうもおかしい。
まず毛利がザビー城から戻ったと聞いて、すぐに安芸の国に出向いた俺を満面の笑みで
出迎えてくれる事自体がおかしい。
それにまだ日も高いってのに、自分からいそいそと俺にくっついて来るのもおかしい。
しかも何だか超ご機嫌で妙にソワソワしてるくせに、俺が何を聞いても
「夜になれば貴様にも解る…」の一点張りなのもおかしい。
まず毛利がザビー城から戻ったと聞いて、すぐに安芸の国に出向いた俺を満面の笑みで
出迎えてくれる事自体がおかしい。
それにまだ日も高いってのに、自分からいそいそと俺にくっついて来るのもおかしい。
しかも何だか超ご機嫌で妙にソワソワしてるくせに、俺が何を聞いても
「夜になれば貴様にも解る…」の一点張りなのもおかしい。
だが半日以上も続いたモヤモヤとした気持ちは、夜には跡形も無くぶっ飛んだ。
…何故なら潔いほどあっけなく原因が解明されたからだ。
…何故なら潔いほどあっけなく原因が解明されたからだ。
「長曾我部よ…我がザビー様から授かった至宝を、貴様にも特別見せてやろう…」
薄暗い寝室で、布団の上に並んで座り…今まさに夜伽を始めようってな、
この上なく良い雰囲気になった瞬間、毛利が突然一冊の本を取り出した。
そしてその『ザビー教経典』と書かれた、目がチカチカするほど毒々しい桃色をした表紙を
一枚めくり…俺は言葉を失う。
この上なく良い雰囲気になった瞬間、毛利が突然一冊の本を取り出した。
そしてその『ザビー教経典』と書かれた、目がチカチカするほど毒々しい桃色をした表紙を
一枚めくり…俺は言葉を失う。
なっ…なんだこりゃ…??? 何だってこんな奇抜な体位の数々が図解付きで載ってやがる…。
つか、こっ…これもうザビー教経典じゃなくて、ただの春画集じゃ…っ!!!???
つか、こっ…これもうザビー教経典じゃなくて、ただの春画集じゃ…っ!!!???
戦々恐々しつつもゆっくり毛利を見やると、毛利は両手で掛け布団の裾をもてあそび、
モジモジしながら言葉を紡ぐ。
モジモジしながら言葉を紡ぐ。
「こっ…この経典に従って励めば、その…と、とにかくご利益があるのだと…
ザビー様が…おっしゃるゆえ…」
ザビー様が…おっしゃるゆえ…」
「………………」
ガラにも無くはにかむ毛利…そのあまりの威力に、俺の理性はいともたやすく崩壊した。
そして早くも暴発寸前の富嶽の気を少しでも紛らわせようと、経典の頁をペラペラとめくる。
そして早くも暴発寸前の富嶽の気を少しでも紛らわせようと、経典の頁をペラペラとめくる。
「そっ…そっか、じゃあ手始めに今日はこれ…やってみようぜ」
「うっ…うむ」
ザビー教経典の効能を侮っちゃならねぇ…。
いつに無く積極的な毛利と刺激的な体位との相乗効果でこの上なく興奮した俺は、
その夜愛しい毛利に己の精を、何度も何度も何度も何度も注ぎ込んだのだった。
いつに無く積極的な毛利と刺激的な体位との相乗効果でこの上なく興奮した俺は、
その夜愛しい毛利に己の精を、何度も何度も何度も何度も注ぎ込んだのだった。