戦国BASARA/エロパロ保管庫

元親×元就(♀)時々ザビー8

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momo

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ザビー城への総攻撃を仕掛ける気満々だった如月のある日、俺の元に突然慶次が現れて。
そして何故か今俺達は俺の部屋の縁側で、酒を飲みながらまだ蕾が固い梅の花を眺めている。

「………………」

「………………」

ザビー城へ総攻撃を仕掛けエセ教祖の首を獲るのだと告げた時、慶次は即座に難色を示した。

『あのさ…元親は今、すっげー幸せだろ?
 だったらわざわざ自分から争いを巻き起こして、大勢の人を悲しませる事無いじゃないか。
 それにいくら悪い奴でも、あの教祖様が死んじゃったら毛利のお姫様だって絶対悲しむぜ?』

……………慶次の言う事は、全部大当たりだ。
だから俺がザビー城総攻撃の指示を出した時の野郎共の反応も、どことなく鈍かったんだろう。
きっと慶次が俺を止めてくれて、野郎共は内心ホッとしてるに違いねぇ。
まぁ、そうだ…。
黙ってても幸せに過ごせるのに、わざわざ大勢の人間を傷つけてまで戦する必要なんざねぇ。
だがな…そうなると間接的にとは言え、あのエセ教祖に著しく虐げられてる毛利と俺はどうなる。
ちくしょう…一体、どうすりゃ良いんだ…。

「そう言えば、元親は新しくなったサンデーちゃんの頁見てるかい?」

「えっ……あっ、ああ…まぁ…な」

しばらくの沈黙の末に慶次の口から出てきた話題が、寄りにもよってそれかよ…。
思わずしどろもどろになっちまって、俺はそれを誤魔化す為に盃の中の酒を舐めてみた。

「俺、どういう訳かあの頁の見物料取られたこと無いんだ。
 やっぱ四六時中旅してると、こういう時に得なのかもな…なんてね」

そう…なのか…?
俺なんか、動画見た次の日にゃ信者が押し寄せて来たもんだが…って………。

「………………」

慶次…その請求よぉ。
多分お前よか支払い能力の有る、お前の叔父貴の所にでも行ってんじゃねぇのか…?
あぁ…不出来な甥っ子のせいで、ザビー教信者と鬼の形相した嫁さんに挟まれて涙目になってる
可哀相な槍の又左の姿がありありと目に浮かぶぜ…。

「でもあの新しい頁のご利益ったら、凄いよなぁ。
 俺もまつ姉ちゃんに勧めてみよっかな…まぁ、殴られる可能性の方が高いけど」

「…? 何だその…「ごりやく」って?」

「なんだ、元親知らないのか?」

「…あっ…ああ」

「こないだ甲斐に行ったら、幸村めっちゃ喜んでてさ。
『男としてこの世に生を受けたからには、石垣のように堅固な絆で結ばれた家庭を築くのが務め。
 故にあの頁に倣い佐助と毎晩励んでいたら、すぐに二人目の子宝を授かったでござる!』って」

「……はっ………?」

「まぁ『よりにもよって、何でまたあの頁見ちゃう訳…?』って嫁さんは軽く引いてたけど、
 それも嫁さんを想う幸村の真剣な気持ちの表れだと思うと、まんざらでも無いみたいでさ。
 二人とも何だかんだ言って、結構幸せそうだったぜ?」

「……やっ、ちょっと待て……二人目……って…?」

「他にも浅井さんトコや織田の魔王さんトコも、あの頁がきっかけでおめでただとさ。
 特に魔王さんトコは長いこと子宝に恵まれなかったから、感慨もひとしおだったみたいだし。
 みんなのいい顔見てると、やっぱ馬鹿馬鹿しいよ…戦なんてもんは」

「………………」

…まっ……まさかあの頁がそこまで絶大な支持を獲ていたとは………。
もしかして俺たち、日ノ本の平和に凄ぇ貢献してるんじゃねぇのか……?

『こっ…この経典に従って励めば、その…と、とにかくご利益があるのだと…
 ザビー様が…おっしゃるゆえ…』

ふいにいつか聞いた毛利の言葉を思い出し、ようやく合点が行った。
そうか、毛利があの経典を手にして以来妙に夜伽ん時に積極的になったのは、
ただ快楽を得られるからってだけじゃなくて…俺との間に早く子宝が欲しかったから。

「………………………」

ちくしょう、毛利の奴…何で俺に黙ってそんな愛おしい事考えてやがる。
一刻も早く会って、あの細っこい身体を思いっきり抱きしめたくなっちまうじゃねぇか…。



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