カイン「……で、俺たちはなんでこんなところにいるんだ?」
エリシア「なんか砂漠で冒険したことについてフリートークして欲しいんだって」
カイン「砂漠の冒険?」
エリシア「ほら、魔王を倒した後でサンドラムに行ったでしょ?」
カイン「ああ、あの時の……。 しかしどうしてまた?」
エリシア「ベクターで1000ダウンロード記念だから……って伝言をもらったよ? よく分からないけど」
カイン「……なんとなくメタな世界だってのは分かった。直感で」
エリシア「まあ船に揺られてるだけなのも飽きてきたし、こういうのもいいんじゃない?」
カイン「というかケルトにはいつ着くんだ。ずっと船に乗ってる気がするんだが」
エリシア「うーん……デュミナスを出てそんなに経ってないハズなんだけど……」
カイン「さっさと着いてほしいもんだな」


カイン「しかしなんで俺たち2人だけなんだ?」
エリシア「だってほら、あの頃は皆まだいなかったし」
カイン「ああ、そういう感じのコンセプトか」
エリシア「そうみたいだね」
エリシア「あともう一つのコンセプトは『だらだらやる』なんだって」
カイン「なんだそりゃ」
エリシア「よく分かんないけど私たちは流れに身を任せてればいいんじゃないかな?」
カイン「企画者も暇なんだろうな」


〜サンドラムでの冒険録〜


カイン「サンドラムって言ったらアレだよな」
エリシア「うん?」
カイン「ほら、町の入り口にいた影みたいな魔物」
エリシア「いたいた! 突然だったよね!」
カイン「突然すぎて剣の技とかも頭から離れてたんだよな、あの時」
エリシア「あ、カインもなの? 私もビックリしちゃって魔法が覚束なくなっちゃって」
カイン「魔王倒してから暫く実戦から離れてたのもあるもんな」
エリシア「うん。すっかり平和になったと思ったんだけどね」
カイン「そんな感じだったからサンドラム辺りは、割と駆け出しの剣士に戻った気分だったな」
エリシア「あ、それって『手頃な魔物を倒して経験を積む』みたいな感じ?」
カイン「ああ、まさに」
エリシア「でも最近の魔物ってやけに強いよね」
カイン「そうだな。俺の腕が落ちたのを考えても魔王の側近並かそれ以上に強いな」
エリシア「油断出来ないよね」
カイン「その辺のサボテンが強かったりな」
エリシア「不思議だよね、既存の魔物が急に強くなるなんて可笑しいもん」
カイン「ケルトに着けば色々分かりそうなんだけどな」
エリシア「魔物の気配が集まってるってルーディさんも言ってたもんね」
カイン「……早く船から降りたいな」


カイン「そういえば、サンドラムに着いた時は金欠で苦しかった記憶があるな」
エリシア「あれ?そうだったっけ?」
カイン「宿に泊まったらマジックウォーターも買えないような」
エリシア「あー……」
カイン「サソリに毒を喰らっても宿で治療するか迷うような」
エリシア「うん……そういえばお金無かったね」
カイン「今考えるとよく生き残れたよな」
エリシア「冒険の経験が無かったら危なかったのかもね」
カイン「これが駆け出しの頃だったら……想像したくないな」
エリシア「魔物も強いし町から出られなかったかもね」
カイン「砂漠を越えた時はかなりの達成感だったしな」
エリシア「うんうん!」
カイン「で、休む間も無くルエンに行くわけだ」
エリシア「結構忙しいよね、私たちの冒険って」
カイン「やたら回り道してるし、その分急がないとだしな」
エリシア「そういえば行く先行く先で何かに巻き込まれるよね」
カイン「誰かの陰謀かって位にな」
エリシア「それで仲間も増えたから私としては嬉しいよ!」
カイン「そうだな。最近のお前は凄く楽しそうだ」
エリシア「うん!」


カイン「サンドラムについてはこんなところか」
エリシア「そうだね。こうやって冒険を振り返るのも楽しいね!」
カイン「確かにな。話してれば暇も潰せるし」
エリシア「サンドラムの冒険は短かったから、長く話せないのがちょっと残念だけどね」
カイン「ルエンとかはまた別のメンバーでやるんだろうな」
エリシア「その場所その場所で所縁のあるひとがいるもんね」
カイン「なんか俺たち体良くサンドラムに追いやられた感じだな」
エリシア「話せる人が他にいないもんね」
カイン「まあ、そりゃそうか。仕方ないな」


エリシア「じゃあおつかれさまカイン!」
カイン「ああ、おつかれ」
エリシア「あ、それとね」
カイン「うん?」
エリシア「これからもよろしくね!」

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最終更新:2014年09月01日 03:41