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望遠鏡の倍率は以下の式で求められます。
(倍率)=(対物レンズの焦点距離)÷(接眼レンズの焦点距離)
NexStar 102の焦点距離は660mmです。接眼レンズは焦点距離25mmと9mmの2つが付属されてありますので、これらの倍率は以下のようになります。
接眼レンズの焦点距離 |
倍率 |
25mm |
26倍 |
9mm |
73倍 |
焦点距離がもっと短い市販の接眼レンズを取り付ければさらに倍率は上がりますが、望遠鏡の性能は基本的に口径の大きさで決まるものであり、倍率の高さが性能の高さではないことを十分にご理解下さい。口径が同じ状態で倍率を高くしただけでは、同じ光量の像をただ引き延ばしただけであり、像がそれだけ淡く見にくくなってしまいます。
とはいえ、土星など惑星を観測するには73倍でもちょっと小さすぎる感じがします。100倍(焦点距離6mm)くらいには上げても良いのではないかと思います。
接眼レンズ(アイピース)は、スリーブ(取り付け側の銀色の筒の部分)の径が31.7mmのいわゆる「アメリカンサイズ」というものであれば、セレストロン純正でなくても取り付けることが可能です。
安上がりでとりあえず見たいという方は、ビクセンの「
NPLシリーズ」の焦点距離6mmをお勧めします。管理人も実際に使用していて、土星の輪をはっきりと確認することが出来ますが、レンズが小さく(直径3mm)慣れていない一般の方は見にくいかも知れません。
見えやすく倍率も確保したい場合は、多少値が張りますがセレストロンの「
X-Cel シリーズ」の焦点距離5mmなどはいかがでしょうか?(管理人は動作確認しておりません。)
ただし星団や星雲など広がった天体、そしていくら倍率を上げても点にしか見えない恒星は、低倍率の広い視野(1.7°)で思う存分楽しみましょう。
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最終更新:2010年05月08日 23:52