2011年1月15日 神様失格編

神様失格編(かみさましっかくへん)/God disqualification》

ある夜の出来事
一人の少女が夜空を眺めながら散歩をしていた

彼女の名は、海の女神ラテーネ

恋人が遠き星へと行ってしまい彼女は一人だった
だが彼女はずっと彼を待ち続けた

ずっとずっと…彼がすぐに帰って来るのを信じて




そんな彼女の目の前でとある惨劇が起こった

崖に一人の少女が、今にも自ら落ちるような構えで立っていた
それを止めようと必死に呼びかける青年

ラテーネはすぐに少女を助けようとした
だが、彼女の足…体は何故か固まって動くことができなかった

時間が止まったような感覚…彼女はただ動けないまま二人を見つめていた

そして…

少女が立っていた足場が崩れ、落下
それを追う青年も海へと飛び込んだ


やっと体が動けるようになったラテーネ
しかし下を覗き込むと二人の姿は見えない


数分経ち、青年だけが陸へと上がってきた
その時、彼から放たれた呟きにより、ラテーネはこの上ない罪悪感を感じた




「神様、どうして俺たちを救わなかったんだ…!!」





ラテーネは女神
そんな存在が、人一人救えないとはどういうことだ
…と、ラテーネは自分で自分をせめた
あの呟きを聞いて


あの時体が動けなくなったのは……怖かったから
それでも助けようと思った
だが、思っただけでそれを実行できなかった…



彼女はそこで初めて気付いた






自分は“神様失格”なんだと








主な登場人物

海の女神でミシェルの彼女。
人一人を救うことができなかった悲しみで、惑星神を辞退しようと考えた。
ミシェルがカオス界へ帰還した日、彼に惑星神を辞退することを止めるようにと説得された。
結局は彼女の精神の弱さが問題であり、無事解決することができた(後に行方不明となっていた少女も見つかる)。

天空神でラテーネの彼氏。
仕事でカオス界を離れていた為事件のことは理解していなかった。
デイリンから事情を全て聞き、ラテーネに「失敗は誰にだって必ずある」と言って辞退することを止めさせた。

崖から落ちたエルキュールを追いに海に飛び込んだ青年。
詳しくは「探偵、成年、恋模様」を参照。

崖から落ちていった少女。
詳しくは「探偵、成年、恋模様」を参照。

事件の一部始終を見ていた男。事件解決後、ミシェルと友達になる。


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最終更新:2011年05月04日 12:28