2009年前半 雪月花と桜の音

雪月花(せつげつか)(さくら)(おと)/Sound and cherry setugetuka》


変わらぬ日々。
ただ会話をするカオスマスターとレインド
彼等二人の元、一人の男が血を流して歩いて来た

「あ、あなたは……!」

名はゼウルス・イヴァ・フィード

カオスマスター……ヴィナミスは彼の怪我を即座に手当し
レインドは浮かない顔でそれを見つめた。

同時期、「さすらい剣士」と自称する少女が現れた。
名は『雪音(せつな)』

あっという間に様々な人達との関係を深め
ヴィナミスやレインド……リンクといった過去の英雄達との間に絆が生まれていた。

そして打ち明けること、それは
「僕は死ぬことの出来ないガラクタ…不老不死なんだ」
そう、彼女は死ぬことがなく、今までの戦いでも傷を負ってそれでおしまいだった。



一本の桜の樹を護り続ける戦士。

桜の木の周りにあるのは、花に被さった雪とそれを照らす月。
何かを思い語るように木に寄せて置いてあるハーモニカ。

その桜の木の前で細剣を片手に戦う少女…それが雪音。

そんな彼女が何故この世界に来たか…

『桜の木は……ゼウルス様は僕が護る』

彼女の意 それはゼウルスに対する忠誠心
彼女の武 それはゼウルスに対する安心感
彼女の心 それはゼウルスに対する愛情



「とある桜の木を折ってくれ」

ゼウルスは満身創痍ながらも、発見された数週間後、ヴィナミスに言った。
何故そんなことを頼むのか、彼は分からないままレインドを連れて指示された桜の木のもとに行く。
桜の前には細剣を持った一人の少女……雪音が立っていた

「桜の木は……ゼウルス様は僕が護る」

彼女の細剣とヴィナミスの剣の刃が混じり合う。
その様子を、レインドはただ、見据えていた。

激しく鋼がぶつかり合う音の中、不死の二人の体はボロボロになっていた。
そして、最後の二人の一閃。

雪音の体から溢れ出す赤い液体がヴィナミスの顔にべっとりと染み付いた。
そこから何秒かたち、彼女の体は後ろに倒れる。

「ありがとう…ヴィナミス……僕、これで……」

彼女は呼吸をせず、そのまま眠った。

彼女の意 それはゼウルスに対する忠誠心
彼女の武 それはゼウルスに対する安心感
彼女の心 それはゼウルスに対する愛情

雪音を殺したことにより刻まれたその心を抱き、彼は桜の木を見てからレインドを連れて帰った。

雪月花の中ハーモニカを奏で、桜が舞い散っていった。


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コメント
  • 桜と言うと妖夢を思い出します…… -- (セレネ) 2011-05-04 15:07:19
  • よく覚えてたな 脱帽 -- (雅) 2011-05-04 21:05:42
  • 一部適当に作ったけどね! -- (わったん) 2011-05-04 23:11:28
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最終更新:2011年05月04日 10:54