不死鳥の男の過去

少年「一体ここは…どこなんだ?この妙な世界に来て…30分が経ったが俺は未だに状況が理解できない、なぜ俺はここにいる?確か俺は家の近くの公園のベンチに座っていたはず…」
ギャラード「なーにブツブツと言ってるの?男の癖に女々しいよ?」
少年「ファッ!?(驚愕)め、女々しいってなんですか!」
コールズ「最近の人間って度胸ないのね…」
少年「度胸ないって…突然出て来たからびっくりしただけです…!あのー、つかぬ事をお聞きしますが、ここは一体どこなんですか?」
ギャラード「ここ?えっとねー、ここはー、カオス界ってとこだよ!」
少年「か、カオス界…?地球のどの辺なんですか、それは…」
コールズ「地球なんかじゃないわよここは。地球から離れた別の星よ。」
少年「地球じゃないんですか!?…まさか、俺は井与を置いて…こんな異世界に来てしまった…と言うのか…!?」
ギャラード「そうねー、地球人からしたら異世界よね。…てか井与って誰…?」
少年「あ、井与は俺の妹なんです、結構大人しくて可愛いんすよ!あ、これ写真です(ピラッ」
ギャラード、コールズ「(うわぁ、いわゆるシスコンとはこの事ね…)」
ギャラード「んで、あなたどうするの?多分もうここで生活していくしかないわよ、あてはあるの?」
少年「ファッ!?(驚愕)も、戻れる手段は…戻れる手段はないんですか!?」
コールズ「私たちにはわからないわ。最近あなたに似たような人をよく見かけるけど、戻れる方法はないと嘆いていたわよ?」
少年「そうですか…(落胆)ありがとうございました、俺、もういきます…(歩き出す)」
コールズ「大丈夫ですかねあの人…」
ギャラード「足取りも重く見えるわね…コールズ、あの人の後を追うわよ!」

少年「はぁ、手がかりもなくこんな異常な世界に来てしまって…井与病弱だからなぁ、大丈夫かな、早く戻らないと凄い心配するだろうな、あぁ、でも戻れないしどうしよう…うぉー、こんちくしょぅー!(突然走り出す)」
ギャラード「は、走り出したわよ!?」
コールズ「妹に対する申し訳なさに押しつぶされたんですね…あ、まずいですよこれ…彼の行く先にバナナの皮と剣山がありますよ!?」
ギャラード「このままじゃバナナの皮に滑って剣山に刺さって死ぬのが目に見えてるわね…よしコールズ、あなたこのボールを投げて滑る前に彼を気絶させなさい!(ボールを渡す)」
コールズ「わ、私がですか…!?わ、わかりました、では…えいっ!(334km/hの豪速球を少年に投げる)」
少年「バークレオッ!(ボールが頭に直撃し滑る前に倒れる。頭から大量の血が流れている)」
ギャラード「は、速すぎよ…!半分くらいでも良かったのに!(少年に駆け寄る)…息してないわね」
コールズ「す、すみません…ってあなたに謝っても仕方ありませんね。ど、どうしましょう?」
ギャラード「そ、そうよ…でも一体どうすれば…あ、そうだ!確かあの薬があったはず…(ポケットを探る)」
コールズ「薬って…人を不死鳥にするってあれですか?」
ギャラード「そう、それよ。これを彼に飲ませれば、きっと彼は不死鳥として生き返るわね。」
コールズ「で、でも、その薬を使うのは私は反対です、やっぱり人を不死鳥にするなんて…」
ギャラード「コールズ?もしこのまま彼が死んで、その後もとの世界に戻れるってなったとしたら…残された妹さんはどうなるのかしら?間違いなく悲しむわよ。あなたに殺された兄を思って…その姿に耐えられるかしら?」
コールズ「た、耐えられませんね…わかりました、その薬を使いましょう…」
ギャラード「さて、これを彼に飲ませて…(少年の口に薬を注ぐ)」
コールズ「(血だけでもよかったんじゃないかな…)」
ギャラード「後この写真は…誰かに取られないように預かっとくわ!」
コールズ「え、でも彼が目を覚ました時になかったら…」
ギャラード「目を覚ました時に返してあげればいいの!そんなこともわからないの、頭が弱いわね!」
コールズ「(あなただけには言われたくないわよ…)そうですか…まぁいいでしょう、早く行きましょう、面倒なことにならないうちに…(不死鳥の形態となり羽ばたいて行く)」
ギャラード「そうね!(不死鳥の形態となり羽ばたいて行く)」

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最終更新:2013年02月10日 14:53