チョコレート・ボーイの空騒ぎ-Valentine 2016-

チョコレートボーイの空騒ぎ-Valentine 2016-()



―― 甘いチョコは恋の味。甘くて幸せな愛の味。

―― 本当は苦いチョコの味。苦(にが)くて苦しい胸の痛み。


強くて誤魔化せないチョコの味。


だけど今日だけ(ぐらい)は、この苦みをお砂糖で隠して(舌の奥で味わって)―――。



概要

"2016年 2月14日 バレンタインデイ――― 混沌世界の男女は大いに活気づいていた。
しかし、そんな世間の空気など露知らず。いつもと変わらず自分の生き方をする者たちがいた。

『信念』と『矜持』 ――― 我が道を行くよっちゃん製の男たちだ。

バレンタインなどお構いなしな彼らだったが、
今年のバレンタインは珍しくも楽屋を駆け回っていたのだった。

そう――― その無頓着な態度が産んだ、おもいもよらない"疑惑"を晴らす為に、
どうしても彼らは、女の子からチョコを貰わなくてはいけないのだった―――。”




よっちゃんプロデュースイベントドラマ第二段。
よっちゃん製楽屋での、圧倒的に女子の少ないバレンタインが幕を開ける。

登場人物

チョコ乞食組

  • 安達昇也
「あ゙、ア゙ ぁ ぁ ん゙ぅ ! ! やっぱり俺こうなる!!やっぱりこういう役目になるゥー!!」
正月に続き主役を務めることになった彼。
イベントの度に厄介ごとに首を突っ込むことになるのは、比較的彼は世俗に頓着があるのが由縁か。
今回は、あまりに恋愛に関心が無く、いつも男仲間と仲良くやっているよっちゃん製に
かけられた「ホモ疑惑」を晴らすべく奔走することになる。
バレンタインを執り行い、よっちゃん製も異性に関心があることを他の楽屋へ示すために仲間の元を回るが、
チョコを貰う気すらないよっちゃん製たちのスタンスに四苦八苦することになる。

他所の楽屋の女子からチョコを乞食することが役目だったが、
最後は偶然「よっちゃん製女子のチョコレートを盗んだ」犯人を突き止める。

また、例に漏れなくかふぇ製楽屋のことを「ビターチョコ食ってそう」「紅茶も飲んでるし」
… … と偏見の目で見ていたが、かふぇ氏曰く「大体それであっている」…らしい。
+ ...
その日さんざん「堅苦しい」、「ド硬派ハゲ」等と手前の看板(陽一)を揶揄しておきながら、
犯人である小林に対しては「こそこそとしたやり方が気に食わない」、「よっちゃん製の面汚し」と真っ先に怒りをぶつける面を見せた。
本心では自分の楽屋のスタイルが誇りなのか、それとも腐っても狩野男児の矜持なのか―――。

小林の「バレンタインは、チョコを貰えない人間を生み、負の感情を産む許しがたい行事」という弁には、
「俺もモテないから正直わかる」と理解を示し、更に
「人間は"恋愛をしない"という選択肢も取れる」という小林の弁には、「そういう(生物としてはおかしい)愚か(ばか)なことが出来ることこそ人間の特権」
と、かつて母が愛情深きだけの理由で、親不孝な兄妹を見捨てずにいてくれたことを例に出しながら肯定した。

しかし―――本能から隔絶された非合理な行為を美徳であると肯定しつつも、「盗み」という行為そのものは頂けない、
仮に良しとするにしても、もう少し上手くやれ――と小林を糾弾。
同情からこのことを黙っておくと小林に持ち掛けるが、小林は自白すると答え、
安達も元よりそれを想定して建前として言ったことを伝え、最後は二人で皆の元へ向かい彼の謝罪を見守った。

なお、上記の理由故の「(生殖本能のままに生きる)わがままな女性が嫌い」という安達の価値観に
小林は肯定も否定もしなかったが、このことは二人だけの秘密となっている。
+ ...
小心者で、見栄っ張りな性格だが、正月イベントで陽一にそうしたように、
人が真剣に思い悩む場面では腹を割って話し、
かつ自分の意見を曲げず気負いしない一面を見せる。正史では陽一のひっつきでしかないが、根はきっと真面目で、
プライドや臆病がそれを邪魔してしまういじらしいやつ。

チョコレート捜査組

  • ソルトマン
「―――これは事件だね…(ヒーローの血)」
準主人公。ヒーローという立場上、盗まれてしまったよっちゃん製女子のチョコレートの行方を捜査することになる。
情報集めるため、色の濃いよっちゃん製キャラクターたちを相手にせねばならずヘトヘトに。
大魔王アルバートの協力の元、犯行が内部の者、
つまりよっちゃん製の犯行であることまでを突き止めたが、犯人発見には至らなかった。

牛はタレだが、豚ロースには塩派。曰く、豚にタレは許すまじ。繰り返す、豚にタレは許すまじ。

『M2A』

  • アライブ・チュニス
「Mmmmm...つっても貰うアテもねーな。ここ数日ここ(音楽室)に籠りっきりだったし」
安達に連れられてチョコ乞食の為楽屋を回る。収穫は0個。
バレンタインだと言うのにスマートな黒人と共に朝からラップをかましていた。
ホモ扱いされるのは嫌なようだが、チョコには例によってあんまり関心が無く、
「一日ラップ出来てたらどんなに幸せだったか」と愚痴をこぼしたほど。

礒江竹次郎にホモにされかけてしまう「渡してきていいぜ、よっちゃん製はホモだ。」

  • ジュリアン・コルケット
「冬をしのげ そのたくましさ見習えはだしのゲ――ン!」
アライブとラップをかましていたブラックメン。パスクワラからチョコを貰ったため周回には参加せず。
安達がことの経緯をアライブに説明している間ずっとラップをかまし続け
「学生時代人が真面目な決め事してる時教室の隅でふざけてるお調子者」と安達に評されてしまう。
+ ...
  • 「チョコレートを盗んだって?」
  • 「良かった、身体中に塗ったくっておいて正解だった。」

… … なお小林の犯行が発覚した際には真っ先に「"ブラック"ジョーク」をかまし、場を和ませるなど、
本当に大事な時には遊ばず気遣いが出来る所を見せた。

『光と闇の大王様』

  • 金王
「全く、つくづく場をかき乱すのが好きな奴よの」
いと豪胆なる太陽の王。芸達者な大魔王とは仲良しらしく、談義に花を咲かせていたところをソルトマンに助力を求められる。
しかしバレンタインの存在すら知らなかったらしい。
「大魔王が本当は犯人に気づいている事」に気づいていた。来年は金箔で飾った、さぞ豪勢なチョコを作って見せようと意気込んでいる。

  • 大魔王
「私ならばただチョコレートを『隠す』だけだなんて面白みもクソも無いことはしませんなァ」
げに恐ろしき悪徳の王。ソルトマンにどうせこいつの仕業だろうと思われていた―――が、なんとそうではなかった。
たまたま金王と一緒にいたので、金王に知恵を貸してもらおうと出向いたソルトマンと出くわし、早期に潔白が証明された。
曰く「仮にもよっちゃん製の看板なのだから(仲間に)そんな酷いことはしない」、と
割とまともな理由を述べた後、「それに俺だったらもっとおもしろくやる」とせせら笑っていた。

隠蔽・隠匿に長ける魔術王として捜査に協力。
彼の力をもってすれば本来一瞬で解決できることだが、それでは面白くないので「犯人を知らないふりをして」ソルトマンと捜査を進めた。
最後に「犯人が焼肉にどのツラさげて出てくるのか」を心底愉しみにしていた。

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最終更新:2016年02月18日 01:17