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クイント「AVAVAVEEEEEEE–––––ッ!!!!」カサカサカサカカサカサ
ニオ「騒がしいわね、株であり金全部溶かしたの、また借金なの」
クイント「またって何ですか今まで私にお金かしたことありましたかァ!」ピョンピョンピョンピョン
ヒシィッ
ニオ「……」
ニオ「なにこれ、くっつかないでくんないあんたの脂肪の塊夏場には邪魔でしかないんだけど」
クイント「セクハラァッ!! いやそれどころじゃないんですよあそこ!ほらあそこ!あそこににににニッコニッコニー」
ニオ「微妙に懐かしいネタ挟むんじゃないよ、なにがいたのなにが」
クイント「 ゴ キ ブ リ 」
ニオ「」
ニオ「っふーん」パラパラ
クイント「ナチュラルに読書に戻らないでっ!あんなのがいるってだけでもうこのお城に住めないわ私!」ガックンガックン
ニオ「おいばかやめろ首がおr」
グキッ
◆
ニオ「接着剤を飲み込んだから事なきを得たけど、勘弁してよねほんと」しれっ
クイント「接着剤すげぇ!……じゃなくてっ、お師匠様魔法使いなんでしょ!無敵の魔法でなんとかしてくださいよぉ〜!」
ニオ「スタープラチナみたいに言うな。ほらこれ」つゴキジェット
クイント「」
クイント「えっ、なにこれ私が行くんですか」
ニオ「うん」
クイント「お師匠様がいけばいいじゃないですか!だいいち魔法でなんとかなるでしょ魔法でぇ!」
ニオ「そんなことに魔法もなけなしの体力も使いたくないわ」
クイント「ヘェッ!天才魔法使いさんはゴキブリ一匹に対してマラソン選手がエベレストを全力疾走するぐらいのエネルギーを使うんですねぇこらたまげた!」
クイント「バーカバーカ!ヒッキー!」
ニオ「 イラッ 」ドゴォ
クイント「ヒギィっ」
ニオ「そんなに言うならいいわよ、 まるで ダメな お粗末な弟子。略してマダオに代わって私が行ってあげるわよ」
ニオ「ただし、今後こういうことがあると困るからあんたも付いてきなさい、そんでもって学習すること」
クイント「ウゲェ……またあれ見ないといけないんですかぁ」ジャキジャキジャキッツ\デェェェーン/
ニオ「えっなにその装備殺る気満々じゃないあのこれその、怖がってるのあんただったよね」
クイント「もちろんですプロですから……あっ、師匠あそこ」
ニオ「えっ」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
ニオ「……」
ニオ「お……」
クイント(ゲェッ、しょっぱなからオーディン召喚!?)
ニオ「お”母”さ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァァ”––––––––ッッッッッ!!!!!」 ギャアアアアア
クイント「って、えええええー!?アレェー!?」
ニオ「なにあれ、いやいやちょっと聞いてないあんなの聞いてないゴキブリのキモさをそのままに進化した化け物なんだけどあれもうゴキブリじゃないんだけど」
クイント「いやだから言ったじゃないですかやべぇゴキブリがいるんだっててててt」アワバババ
ニオ「例えるならリックドムとザクぐらいの共通点と違いがあるんだけどなにあれあんなの聞いてない私が対応できるのザクまで出しあんなの聞いてない助けてお家帰る」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
ニオ「ヤァァァァァダアァァァァアァァお家がえるううううう!!!おかあぁさああぁぁぁあンンン!!!!」
◆
シェン「あーもしもしアイリン?あっ、アイリン・マーキュリーさんです?ああよかった繋がった、ねぇどぉ、今度ピッツァ食べに行かな」
シェン「えっ、今はアイリンアドラー?ご結婚されたので?あ、ああそうおめでとう。あ、いやいや気にしないで、うん結婚式誘われてないとかいつものことだしホッヒヒヒ」
ガチャン
シェン「あぁもしもしメアリー? ああよかった電話番号変えられてなk……」
シェン「今はシスター・メアリー? あ、ああそう……いや元気ならいいんだうんナンデモナイヨちょっとお腹痛いだけ」
ガチャン
シェン「婚活サイト開こっかしら、嫌々でもなんだかあれはあれでこう、詐欺とか怖いしなぁ」
ガターンッ
ニオ「すまないが匿ってくれ」ガチャ
クイント「オッジャマッしまーす」ゼーヒュー
シェン「普通暖炉から出てくるかな、いやクリスマスが夏っていう国もそりゃあるけどサ」
シェン「あと今の聞いてないよね」
クイント「今度合コン行こうぜイケメン捕まえてグヘヘするんじゃぁ^〜」
シェン「あぁ^〜聞かれてる^〜」
ニオ「あの黒のにも聞かれてないといいけどな」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
クイント「リンフォー院何をボォットしている!攻撃するか攻撃するかしろォ!」
ニオ「ここは俺に任せて先に行け的なことをいってくれるナイスガイだよね知ってたよ」
シェン「」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
シェン「お”母”さ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァァ”––––––––ッッッッッ!!!!!」 ギャアアアアア
「「えぇ……」」
◆
シェン「こんなことならアニマートたんに甘えて膝枕して貰えば良かった」ゴロン
クイント「なにシンダライオンみたいになってるんですかしっかりしてくださいよ、本当にクソの役にもたたねぇなコイツほんとクソ」ゲシゲシ
シェン「 縞 パ ン 」
ニオ「首折っていいわ。 はぁ、しっかし困ったね……まさかあんなのが通路をうろうろしてるだなんて」
クイント「この部屋はしっかり施錠してますしまず入ってくることはないでしょうけど、まずこうしててもジリ賃っすよねぇ」
シェン「ここからだったらボスの部屋が一番近いよん」
クイント「マジですか」
ニオ(ダメな予感しかしない)
◆
表札「 9 BOSSの部屋 うぇるかむ(はぁと) おいでませ 気楽に入ってね★ 」
クイント「い、いつ見ても構ってオーラ全開なドアっすね……」ゼーゼー
ニオ「ゆ、勇者が何回もコンテニューしてて暇を持て余した魔王のような部屋だけど……」ゼーゼー
シェン「し、しかしアレだな……今はもう残された切り札はこの人だけっしょ」
ガチャ
ニオ「バカみたいに暗い部屋ね」
シェン「ラテン語の本ばっかだけどボスってラテン語読めたっけ」
クイント「たぶん(読め)ないです」
ニオ(厨二か……)
カサッ
「「「カサッ!!?」」」ガタッガタッ
リズ「クックックックック、クク、クックックック(そうビクビクしなくてもいいじゃないか、肩の力を抜きたまえよ)」
ニオ「なんだいつものリズね」
クイント「ああ良かった……いやスミマセン、状況が状況なので警戒してて」
シェン「うんごめんな勝手に入って」
リズ「クックックック、ククク、クックックック。クククク、クックックック(ほう、侵入者か。お前たちを手こずらせるほどの者がこの館に?)」
ニオ「侵入”者”というよりかは魔物よ、あれは。それも見るものを石化させる恐ろしい力を持つ」
クイント「それってゴルゴn」
シェン「つうわけなんだ。あれだ、あんたなら姿を見る前に秒殺できるだろ。ちょっとお願いするヨォ僕ちゃんもちびりそうだったよぉ」
ニオ「いつも厄介ごとはあなたに任せてばかりね……申し訳ないでは済まされないわ……」
リズ「クックックック…ククク、クックックックック(時にお前たちは、生きるとはどういうことだと思うね)」
クイント「!?」
シェン「!?」
ニオ「えっ(今その質問?なんで?)」
リズ「クク、クッククク。クッククク(反省はいい、後悔するのも勝手だ。だが悲観的になり己を見失うのは止したほうがいい、それは何も生み出さない)」
リズ「ククク、クックックククク、クククッククッククク。クク、クククックク。クッ↑クク↓(私は、恐怖もまた立派な生きる証だと思う。恐怖を持たぬ者とは、人の弱さを愛してやれない、慈しむことができない)」
リズ「ククククク、ククク、クッククク。クク、クククク、ククククククッククゥククウクウ(私がこうしてこの地位にいられのは、私の弱さを受け止め、付いてきてくれたお前たちのお陰だ。だからこそ、私もお前地の弱さを受け止め)」
リズ「ククククク、ククク。クックククク、クククッククッククク(共に運命を切り開いていこう。よく生きて戻ってきてくれた、ありがとう)」
リズ「ククククク、ククク。クックククク、クククッ(あとは私に任せろ)
クイント「お母さん……ッ!」
シェン「ボス……ッ!」
ニオ「……すまないわね。」
ニオ(後、急に態度変えるこいつら本当に現金だなって思った)
ニオ「(ゴキブリの餌になればいいのに)ゴキブリの餌になればいいのに」
クイント「えっ」
シェン「えっ?」
ニオ「ん?」
◆
リズ「ククク…ッ クククククククク…ッ!!(よくもウチのものに手を出してくれたな。生きてここを出られると思うな、殺してやるぞ侵入者)」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
リズ「」
リズ「 」
リズ「ガンドォォォ––––––ッ!!!!!」ズァッ……
┣¨ゴォォォーン…
ニオ「えっ」
シェン「えぇ…」
クイント「いやあの……廊下が吹っ飛んだんですけど」
ゴキブリ(1m級) ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ ガ サ
クイント「しかも避けてるゥ!」
リズ「お”母”さ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァァ”––––––––ッッッッッ!!!!!」 ズドンズドンズドン
ゴキブリ(1m級)「効かねぇ納豆!効かねぇ納豆!効かねぇ納豆!効かねぇ納豆!効かねぇ納豆!効かねぇ納豆!」
ヒョヒョイ
クイント「おおおおお落ち着いて……!当たってない!当たってないしなんか色々とぶっ壊れてくんですけど!」
ニオ「だから姿を見る前に一撃で仕留めろと…ッ!」
ゴキブリ(1m級)「あっ、ちょっとタンm……
┣¨ ゴォォォーン…
クイント「や、殺った……」
シェン「ま、まぁうん、殺ったけど……」
ニオ「いやほら、ただ逃げ回る私達と比べれば」
「「「……いやアウトだろ」」」
リズ「ククク…クッ…クク……クックク(ま、まぁほら、ね?一応悪は去ったんだし)」
ニオ「……そうだね」
ニオ「あっ」
ゴキブリ(5m級)「オトートノカタキヲトルノデス」グァサグァサァ
ニオ「」
シェン「」
クイント「」
リズ「」
「「「「お”母”さ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァァ”––––––––ッッッッッ!!!!!」」」」」
◆
ーその頃ー
キャロル「ジャジャーン!巨大取りもちでゴキを捕まえましたぁ!」
ジゼル「やりましたね、これで夏休みの観察日記は100%大丈夫デース!」
ナイフニクシザシニサレタアブラマミレノゴキブリ(10m級)「ヤメローシニタクナーイ」
キャロル「ゴキブリって大量の油分含んでるんだって!実際にそうなのか試してみようよ!」
ジゼル「ほう、では如何様にしてそれを証明されるので」
キャロル「ジャーン、市販のスプレー缶とライターでーす♪ ジゼルカメラ回してー^^」ピースピース
ジゼル「ハァイ^^」REC●
キャロル「良い子は真似しないでね(はぁと) ホワァイ」シュボォォッ
炭化した死んだゴキブリ「 ジュッ 」
キャロル「上手に焼けましたー! いやぁすごいねー一瞬でジュッて燃えたねー!」ニッコニッコ
ジゼル「萌えましたね、ええ真っ白に(うっとり)」
イガルク(転職したい)
終われ
最終更新:2016年08月27日 21:03