327 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:35:02 ID:???
1/12

さよです。幽霊なんです。
誰にも見えない誰にも聞こえない……幽霊って寂しいものですね。
「うらめしや~」と言ってみても幽霊はじめて60余年、何が恨めしいのかさっぱり思い出せません。
大体誰にも気づいてもらえないし……と思ってたのですが、最近やっと朝倉さんという素敵なお友だちができました。
朝倉さんのおかげで毎日がとても楽しいです。
でも、いつも朝倉さんにべったりしてるわけじゃないんですよ。
あっちにフラフラこっちにフラフラ、この頃は3-Aの皆さんの寮にも出没してるんです。
やっぱり気づいてもらえませんけど……

ここは双子の鳴滝風香さんと史伽さん、のっぽの忍者の長瀬楓さんのお部屋です。
お掃除大好きな史伽さんがいるためか、お部屋はキレイに整ってます。
今日ここに来ているのは、双子のお姉さんの風香さんが近頃おかしいからなんです。
いつも元気いっぱいで、史伽さんを引っ張ってはしゃいでいるのに、ここのところは落込み気味。
クラスの皆さんは気づいてないようですけど、私には分かります。なにせ幽霊ですから(エヘン)。
なぜ風香さんの元気がないのかも実は知っています。
今、風香さんは部屋に一人。手には一冊のノートを持っています。うっすらとピンク色のかかった、かわいらしい表紙です。
本来なら開いてはいけないそのノートの中を見てしまったことが、彼女の笑顔を曇らせているのです。
それは、開いてしまった者は恐ろしい幻覚を見続けながら痩せ細って死んでいくという禁断の……
「史伽ごめんね……でも、どうしても知りたいんだ」
……そのノートは史伽さんの日記なのでした。
人の日記を見るなんて、いけないことですよね。
でも、風香さんは前に好奇心に負けて、「お姉ちゃん特権!」なんて言いながら読んでしまったんです。
今日もまた風香さんは読んでしまいます。そこには昨日の日付で、こう書かれていました。

今日メイちゃんに「パクティオって知ってますか?」って聞いてみました。そしたら
「え、あ、あります!?史伽さんどうしてパクティオのことを知ってるんですか?」って聞かれました。
なんでって、教えられないです~。だって恥ずかしいですもん!

このパクティオって言葉が、風香さんを悩ませているのですよ。


328 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:35:33 ID:???
2/12

「あーもう!パクティオってなんなんだよー!」
風香さんは頭を抱えてしまいます。
パクティオってつまり仮契約のことですね。恋人探し+便利道具ゲット!のアレ。調子良すぎですよね。
ちなみにメイさんは史伽さんの美化委員の後輩なのです。この人も魔法使いですね。
史伽さんの日記は以下のように続いてます。

しかもメイちゃんはパクティオしたことがあるそうです。ビックリです~。
その時の気持ちをメイちゃんに聞いてみました。すると、「え~っと、すごくドギドギしました」と言ってました。
顔が真っ赤だったです。もう初パクティオしてるなんて、メイちゃんは大人だと思いました

そう、史伽さんの言うパクティオって接吻のことなんです。英語で言えばキスですよ!
こちとら透けてんだよ!!キスとか幽霊には関係ねぇぇぇ!!!大体キス=大人って発想が古いんだよ!レトロォォォォ!!!!

……あ、すみません。60年分の想いが……はっ、これが恨みですか?
話を元に戻しますと、風香さんはパクティオって言葉が気になってしかたがないんです。
「もう、ボク全然分かんないよー!」
ぷりぷり怒る風香さん。
そもそもこのパクティオって言葉が初めて日記に出てきたのは数日前です。以下のとおり。

今日は放課後に教室で、ちゃおりんとお話しました。とても楽しかったです。ちゃおりんはいろんなことを知ってます。
でも、しばらくお話してたら急に続かなくなっちゃって、しかもいつの間にか二人きりで、ちょっと気まずいフンイキになっちゃいました。
そしたら、いきなりちゃおりんが「ふみかさん   してみないカ?」と言うんです(恥ずかしくて書けません~!)。
私はあわててダメですーって言ったんです。だって、ダメですよー。
今度はちゃおりん、「ではパクティオをしてみないカ?」って。
なんなのか私には分からなかったんです。だから「なんのこと?」って聞いたんです。
そう言ったら、ちゃおりんったらいきなり……もう、結局同じことじゃないですかー!
でも教室に二人きりだったんです。夕日で真っ赤でした。初めてだったけど、けっこうロマンチックだったかな……
ちゃおりんが言うには「これはパクティオのマネごとネ」とのことです。じゃあホントはもっとすごいのかな?


329 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:36:04 ID:???
3/12

日記で照れてんじゃじゃねぇ!祟るぞゴルァ!!!
あ、すみません。恨みが(以下略)。
パクティオが分からない風香さんにはちんぷんかんぷんな文です。まあ、推測することはできますけどね。
風香さんが日記を読んでしまった時、ちょうど最後の日付がこの文だったのでした。気になるのもむべなるかな。

「よーし!パクティオってなんなのか、突き止めてやる!」
風香さん悩んでいたようですが、ついに決意したようです。
最初にやることはノートを元の場所に戻すことですね。
「おねーちゃんただいまー」
そこへいきなり帰って来る史伽さん。手には日記とは別のノートを持っています。
すわっ、修羅場突入ですか!と少しわくわくしましたけど、もうノートは戻してありました。
「おかえり史伽!ボクちょっと出かけてくるから!」
「え!?おねーちゃん?」
ぱたぱたと部屋を出ていく風香さん。呆然と見送る史伽さん。
鬼が出るか仏が出るか、しばらく風香さんの守護霊代わりになってみましょう。

寮の廊下を走る風香さんの前に、長谷川さんが歩いてます。いわゆるちうさんですね。
「あっ!千雨ー!」
「なんだ、双子(ツリ目)かよ」
風香さんの呼びかけに答える長谷川さん。「双子(ツリ目)」ってヒドイですね。そもそもどう発音するのやら。
でも、今の風香さんは気にしません。
「千雨!パクティオって知ってる?」
単刀直入にいっちゃいました。
「なにっ!?し、知らねーよっ!」
この間ネギ先生と仮契約した千雨さん、一気に顔が真っ赤になります。
「ウソっ!その反応は知ってるんだろー!」
「ああっ!知らねーよ、うっせーな!」
食いつく風香さんをはねつける千雨さんですが、鬼ではありません。必死な様子の風香さんを見て少し迷いがあるようです。
指で自分の唇を触りながらこんなことを言いました。
「そうだな……パクティオーってのは、やわらけーもんなんだよ」


330 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:36:35 ID:???
4/12

「ええっ!柔らかいの!?」
「ああ、そーだよ!これ以上は知らん!後は自分で考えろ!」
千雨さんはそう言って、驚いている風香さんを放って自分の部屋に入っていきました。
「柔らかい……」
パクティオ-とは、いと柔らかきもの。風香さんの探求は始まったばかりです。

走る風香さんが次に出会ったのは背の高い、褐色の肌の……
「うげっ」
というのは私のセリフ。恐ろしいことに龍宮さんです。私、前この人に追いかけられたことがあったのですよ。
あの時は死ぬかと思いました……はい、もう死んでますけど。
この人の前では私は蛇に睨まれた蛙みたいなもの。
私は蛙といっても小さな蛙です。でも、龍宮さんは蛇って言うよりスネークですよ。スネーク。
しかもこの人、注意すれば私のことが見えるみたいなので、こちらとしても気をつけねばなりません。
「たつみー!」
「どうした風香、慌てて」
勢い余って風香さんは龍宮さんにぶつかってしまいました。
「ねえたつみーはパクティオって知ってる?」
またしても直球。この子は本当に分かり易いですね。
「む、風香、それをどこで……」
期待でいっぱいといった顔で見上げる風香さんは仔犬みたいです。その姿を見て龍宮さんは戸惑っている様子。
「そうだな……懐かしいな……」
龍宮さんは遠くを見ながら呟きました。
「懐かしい?どうゆーこと?」
「いや、風香、君もきっといつか分かるときが来るよ」
龍宮さんは風香さんをそっと引き離し、立ち去ろうとします。
それにしてもこの二人、同い年に見えません。風香さんも幼いんですけど、龍宮さんも苦労し過ぎです。何歳なんですかね。
「そこかっ!」
「ひぃっ!」
龍宮さんがいきなり私の方に目にも留まらない速さで何かを投げました。
根性で避けました。何だか分からないけど当たったら危険そうです。とゆうか絶対死にます。二度死ねます。


331 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:37:07 ID:???
5/12

「どうしたの?たつみー」
「いや、ハエがな……」
ハエですか。ええ、そうですか。
とりあえず全力で離脱します。怖いですよ、スネーク。
パクティオーか……何もかもが懐かしい。こっちも命がけです。

どうやら風香さんには目的の場所あったようです。
やって来たのは寮から離れた所に建つログハウス。そう、エヴァンジェリンさんのお宅です。
エヴァンジェリンさんは腐っても吸血鬼。ついに守護霊の役目を果たすときがきたのかも?
「こんにちはー!」
玄関で尋ねる風香さん。扉が開いて、エプロン姿の茶々丸さんが出てきました。
「誰ですか……あ、風香さん。いらっしゃいませ。マスターにご用ですか?」
「ううん、違うよ茶々丸さんに聞きたいことがあるんだよ!」
「私に、ですか?ではどうぞご質問を」
なるほど、茶々丸さんは物知りです。ロボだから忘れることもありません。私とは大違い。
それに優しい人(ロボ)ですし、嘘もつかない方ですから、知っていたら教えてくれそうです。
「茶々丸さんパクティオって知ってる?」
決定的な質問です。これで終わりでしょうか?なんか物足りないです。
「パクティオ-ですか?」
そう言って、わずかな空白のあと、茶々丸さんは冷たい声でこう告げました。
「その項目にはアクセス制限がかけられてます。パスワードを言って下さい」
『ええっ!?』
私も思わず声を出してしまいます。アクセス制限ときましたか。
おののく風香さんに、茶々●さんはさらに追い討ちをかけます。
「あと10秒以内にパスワードを言わない場合、不正アクセスとみなして迎撃モードに入ります。10、9、8……」
「なんだよそれぇぇぇっ!」
突然の秒読み発動。命の危険を感じて風香さんは脱兎の如く逃げ出しました。
「……3、2、1、0。冗談です(ククッ)」
ロボが冗談ですか。あり得ないですよ。それに(ククッ)ですか。ブラックですよ。せめて(クスクス)にしてください。


332 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:39:02 ID:???
6/12

「あ~怖かった。結局パクティオってなんなんだろ……ナイショのことなんだよね……」
ほうほうのていで寮まで逃げ戻った風香さん。
「柔らかい、懐かしい、人には言えない……史伽、大人になっちゃったのかな……」
甘くて艶やかな秘め事。そんな風に妄想しているようです。
ため息一つ。どうやら自分をなんとか納得させた風香さん。部屋に入っていきます。
「史伽にどんな顔して会えばいいのか分かんないよ……」
卑猥なことを想像してるんでしょうね(ヤレヤレ)。風香さんの心配をよそに、部屋には誰もいませんでした。
しかし、そこにはまたしても罠がしかけられていたのです!
「あれ?これなんだろう」
それは日記とはまた違ったノート。史伽さんの机の上に置かれていたそれを、手にとってしまう風香さん。
中身は創作物語のようです。意味が通り辛いかもしれませんが抜粋してみましょう。でも、これはちょっと……

なんとか間に合って……!
無限に続くかのような鳥居の下を走りながらノトカは祈っていた。
ようやく三人の影が見えてきた。しかし、更なる衝撃が彼女を襲う。
そこは修羅場だった。すでにナス・カグラの手からハリセンは離れ、ナスは地に伏していた。
ナスを倒したコタ犬の標的はヌギに代わっていた。
素早く、威力のあるコタ犬の攻撃は確実にヌギを追い詰めていく。
あと一撃でヌギは倒されてしまう。ノトカは無我夢中で叫んだ。
「ヌギ先生、右です!」
その言葉を聞き、反射的にヌギは、右から狙ってきたコタ犬の拳を避けていた。
コタ犬が驚く。その一瞬のスキをヌギは見過ごさない。
「くたばれ!犬コロ!」

イタタタタタタ……創作というか宮崎さん作の妄想小説でした。史伽さんはその読者ということですね。
イロイロとツッコむところが多すぎてアレですが、問題なのは以下の文。

「ありがとうノトカさん。君のおかげで助かったよ」
「いえ、ヌギ先生とパクティオーしたおかげです」
「ハハハ、君はボクの最高のパートナーだよ」


333 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:39:33 ID:???
7/12

体張ったナスさんは無視ですか。ヌギ先生、いい性格してますね。ハハハって。
この後、ノトカさんはヌギ先生と濃いキスをするのですが、それは省略。
これを史伽さんに読ませる宮崎さんもどうかと思いますが、いま問題なのは風香さん。
どうやらこの小説、かなりの長編らしくて(若さ故ですね)、このノートには肝心の仮契約シーンが描かれていません。
しかし、書いてある分を読めば、パクティオすることによって特別な力や道具が手に入ることは分かります。
「どうゆーこと?パクティオってそんなにスゴイことなの?」
風香さんの不安混じりの好奇心がまた高まってきたようです。
「ええぃ!史伽が何をやったのか、今度こそ絶対はっきりさせてやるぞ!」

決心して部屋を飛び出したのはいいものの、次にどこへ行くのか考えていなかった風香さん。
そこへ都合よく歩いてきたのが木乃香さんと刹那さん。龍宮さんと同じく刹那さんも要注意。下手すると葬られます。
「あー、風香やー。どうしたん?顔怖いえー」
「あのさ、このか、パクティオって知ってる!?」
「うん、知っとるえ。なんや知りたいんか?えーとやなー……」
「お、お嬢様!」
暴露寸前の木乃香さんに刹那チェックが入りました。危ない危ない。
「えー、なんなの!教えてよー!」
刹那さんに注意を受けている木乃香さんを、風香さんは急かします。
「あんなー」そこで木乃香さんはタメを作ります。「……パクティオーゆーのはチュパカブラに吸われることや!!!!」
「ちゅ、ちゅぱかぶれろぁら!」
まさかここでその名が出てくるとは。チュパカブラとは一頃クラスで話題になった謎の吸血生物。
お化けとか妖怪とかは風香さんの最も嫌いなジャンルです。あと幽霊もね……
「す……吸われるってなにをー!?」
「そらもー、血とか汁とか液とかいろいろや!!!」
「うわあああぁん!」
悪ノリして脅しをかける木乃香さん。風香さんは泣きながら逃げ出してしまいました。
「うーん、ちょっとヒドかったかなー?」
「お嬢様……それではネギ先生がバケモノになってしまいますが……」
再出発したと思ったらいきなりこれです。
だんだん風香さんが不憫に思えてしょうがないです。


334 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:40:05 ID:???
8/12

彷徨う風香さんが次に出会ったのが楓さんと古菲さん。ごめんなさい、つい最近まで韮だと思ってました。
「おや、どうしたでござるか風香殿?」
「元気ないアルヨ~?」
今さらですけど皆さん、いい人たちです。
「楓姉、くーふぇ、あのさ……パクティオって知ってる……?」
「ムムッ!パクティオーアルカ!?」
すぐ反応してしまう古菲さん。自分では口が堅いと言うけれど、素直で隠し事はできない人なんですね。
「なんかスゴイことみたいなのに、みんな教えてくれないんだよ。でも、なんでみんな知ってるんだろ……」
それはあなたが聞いた人が皆、たまたまクラスの半分の側に属していたからです。
「うむ!確かにスゴイことアルヨ!便利な道具が手に入るネ!」
「そうでござるなー、瞬間移動ができるようになるでござるな」
「便利な道具!?瞬間移動!?なんなのそれ!?」」
アーティファクトにカードによる召喚。確かに嘘をついてはいませんが、ますます混乱を深めるばかりです。
古菲さんと楓さんは困った顔をします。言い訳が思いつかないようです。
「なにって……し、知らんアルヨ~!」
「すまんでござるな風香殿。そのことは秘密なのでござるよ」
古菲さんは逃げました。楓さんも肉眼で確認できない速さで消えます。この人、瞬間移動できてます。
「もう、なんなんだよ~……よし、こうなったら!」
まだめげません。強いです風香さん。どうやら、そろそろケリをつけるつもりみたいですよ。頑張って!

黄昏時になってしまいました。
ここは教室。夕焼けに染まってとても素敵です。60年、毎日見てました。それでも飽きないものです。
風香さんはついに、ここである人を待つことにしました。そもそもの元凶であるあの人を。
「フフフ……こんな場所に呼び出して、何の用カナ?風香サン」
コツッコツッと足音を立てて、すっかり悪キャラが定着した感のある超さんが現れました。長く伸びた影が風香さんを覆ってます。
「超りん!パクティオってなに!史伽に何をしたの!?」
ごくり、と唾を飲み込む音がしたかと思います。今日何度も言った言葉を、風香さんは精一杯の勇気で口に出します。
「フフ、史伽サンに何をしたのか知りたいカ?」
掴みかからんばかりの勢いの風香さん。対する超さんは余裕です。


335 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:40:35 ID:???
9/12

「では教えてあげるヨ……そのカラダでネ!」
ジュルリ、と舌なめずりする音がしたかもしれません。超さんは一歩を踏み出しました。
「わ!超りん、な、なにをする気だよー!」
「パクティオーのことを知りたいと言ったネ。フフフ……風香サンも美味しそうネ」
そりゃ双子ですから。
ツッコんでる場合ではありません。超さんは威圧感たっぷりに迫ってきます。気圧されて風香さんは逃げることもできません。
「い、いや、いやぁぁぁぁ~!」
ああ、このままではいろいろな意味で風香さんピンチ!私が助けなければ!!
「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」
ガタガタガタ……私が気合を入れると机や椅子が細かく揺れ動き、宙に浮かびあがりました。
「ム、地震カ?いや、チガウ、これは……」
超さんの足が止まりました。今です!逃げて下さい風香さん!
「ぎゃぁああああ!!怖いよー!」
やりました。風香さん脱出成功です。すごく怖がってましたけど。
「あー……冗談だたのに、怖がらせてしまたカ」
どう見たって目が本気(マジ)でしたよ超さん。鬼畜過ぎです。
「しかしポルターガイストとはネ。やはりこの教室には悪霊がいるようネ」
静まり返った教室を見回しながら呟く超さん。「やはり」ってなんですか!失礼ですよ!
「フム、どうやらこの新型除霊銃を試すときがきたのカナ」
そう言って、おもむろにどこからか不思議な機械を取り出します。これは危険な気が!
「自動索敵機能に追尾機能搭載!どんなに隠密性の高い霊体でも逃げられんヨ!」
ひぃ!良く分かりませんがここは全速離脱!…………離脱成功。
幽霊も怖がる超(チャオ)科学。みんなを幸せにするものを作って下さい。お願いします。

寮の前にまたしても戻ってまいりました。風香さんは戻っているのかな?
そこへ入り口から出てくる見覚えのある人影。あれは……
「朝倉さん!」
「よっ、どうしたのさよちゃん、こんな所で」
朝倉さんです。お話できるってやっぱりいいな。
かくかくしかじか。私は今日一日のことを朝倉さんに伝えました。


336 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:41:13 ID:???
10/12

「あー、風香それで……そりゃまずかったな」
「どうしたんですか?」
「いや、さっき風香に仮契約のこと聞かれたんだよ。どこかで小耳に挟んだ程度かなーって思ってさ……」
「風香さん、また魔法バレ組の人に聞いてしまったんですね……」
「うん。ついからかってみたくて「風香もマネごとならやったことあるんだよ」って言っちゃった」
「あらら……風香さん、それでどうしました」
「寮に走っていったけど。うーん、ショックだよねー……」
修学旅行でのキスゲームについては朝倉さんから聞きました。可愛らしいスカカードも見せてもらいましたよ。
「後でフォローしなきゃなぁ」
呟く朝倉さん。自分の好奇心や欲望に忠実であると同時に、こういう優しさや気配りを知っているから朝倉さんは素敵です。
「じゃあ私、見てきます!」
見てるだけじゃ何もならないのかもしれないけど、朝倉さんの役には立ちたいと思います。

それに、風香さんの冒険の決着を見届けなければいけません。

部屋に入ろうとしている風香さんにやっと追いつきました。
「あ、おかえりなさい。おねえちゃんどこ行ってたの?」
ドアを開けると部屋の中央に史伽さんが座っていました。にこにこ笑う史伽さん。彼女の笑顔を見るとほっとします。
「ふ、ふみか~……わあああぁ~ん!」
気が弛んだのでしょう。ついに風香さん、泣きながら史伽さんに抱きついてしまいました。いろいろなことがあり過ぎたんですね。
「ど、どうしたんですかおねえちゃん~」
わんわん泣く風香さんをどうすればいいのか史伽さんには分かりません。
ただ、風香さんの不安が伝わったのか、史伽さんはお姉さんをぎゅっと抱きしめていました。
だんだんと、泣き声が小さくなっていきます。しばらくして、風香さんは泣き止みました。
「ねぇ史伽、教えて欲しいことがあるんだ」
泣きはらした目で真っ直ぐ史伽さんを見つめ、風香さんは聞きます。
「パクティオってなに?」
今度が本当に、最後の質問です。
「えっ、おねえちゃん、なんでパクティオなんて知ってるの?まさか……」
「ごめん、史伽の日記、勝手に見ちゃった」
風香さんの告白に、一瞬、史伽さんの表情が固まりました。


337 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:42:18 ID:???
11/12

仲のよい姉妹とはいえ、日記を勝手に読まれたらどんな気分になるでしょう。
やっぱり怒るのでしょうか。
「ごめん、本当にごめん。でも、史伽が先にどこかに行っちゃったみたいで、ボクを置いてっちゃったみたいで……イヤだったんだ」
ああそうか、風香さんが本当に気になっていたことは、パクティオーという言葉ではなかったのですね。
いつも一緒にいたはずなのに、いつの間にか離れていってしまう。たぶん、それがとても辛かったのでしょう。
その言葉を聞いて、史伽さんの表情は何かを悟ったかのように、とても柔らかい笑顔になりました。
「パクティオってこういうのです」
そう言うなり、風香さんの顔に近づいて頬に小鳥のように小さなキスをしました。
風香さんはあっけにとられて何も言うことができません。
「えっ……あっ!なんだ!」
すぐには出せなかった驚きの声。そして赤らめた顔には笑みが広がっていきます。
「そういうことだったんだ!」
「やーん、恥ずかしいですー」
胸のつっかえがとれて、喜ぶ風香さん。キスしたことに照れる史伽さん。
めでたし、めでたし、これで安心して眠れますね風香さん。
「じゃあ、私からもパクティオ!」
「きゃっ、くすぐったいですー」
今度は風香さんが史伽さんにキス。
なんだかとても微笑ましいです。60年分の恨みとか無粋なことはもう言いません。
もちろん、楓さんの話などを思い返してみれば、パクティオーがただのキスではないことは分かるでしょう。
でも、今はこれでいいのだと思います。

いつか、この二人も本当のことを知るときが来るのかもしれませんね……


338 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 17:42:50 ID:???
12/12

さて、ここからは後日談です。
「でも仮契約のことじゃ、スクープにはなんないよねー」
私は朝倉さんに今回のことを詳しく伝えました。
すると、朝倉さんは今回風香さんと会った方々に事情を説明して口裏合わせをしてきました。
これはネギ先生がオコジョにならないようにするためでもありますが、風香さんがこれ以上悩まないようにするための配慮でもあります。
仕事を終わらせて、朝倉さんは珈琲片手に一息ついています。
「すみません。記事にならない話で……」
「ふふふ、さよちゃん。気にすることはないよ。特ダネは人に教えてもらっては特ダネとはいえないのさ」
「わっ、カッコいいです朝倉さん」
「それに、スクープはいろいろな所に眠っているんだよ」
「今回のお話に、何か気になる所でもありました?」
「二つほどね。まず、宮崎のデス○ート!」
ああ、あれですか。
「……というのは冗談として(史伽にも見せてるしね)、やっぱ超りんと史伽がいつの間にキスする関係になっていたのか気になるな」
「たしかに、気にはなりますけど……」
口裏合わせに行った先で超さんは「アイヤ~!すまなかたヨ。パクティオって史伽サンに言ったのは軽率だたネ。反省してるアルヨ」なんて言ってました。
口癖が間違ってるあたり、全然信用できません。
「人気屋台オーナー超鈴音の交際相手はなんと……!うん、これならいける!」
「でも、いくら超さんでも人の私生活を調べるなんてよくないですよ~」
というより、朝倉さんが消されかねないのが心配です。
「まあまあ、記事にするかどうかはその後で判断するからさ。私を信じてよ。だからさよちゃん、協力よろしくね」
「あ……はい!」
そうでした。朝倉さんは信頼できる方です。何より、お役に立てるのがとても嬉しいんです。
危ないことがあるのなら、今回みたいにまた守護霊代わりになればいいんですよね。

…………いや、今回は私こそ死にかけたような……?
ええ、もう死んでますけど……

341 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 20:06:25 ID:???
ハッピーハッピークリスマス第二話

翌日
冬休みに入り、朝の喧騒が無い朝
そんな中を教会に向かう二人がいた
美空と円は白い息を吐きながら歩を進める
「でさ、なかなか帰れなくて・・・」
「相変わらずっスねー円のルームメイトは」
昨日のカラオケの話などをしながら、ゆっくりと向かう
教会ではシャークティとココネがすでに準備を始めていて、二人はそれに合流する
「すみませんね、円」
「別に構わないって。遊んでばかりよりいいしね」
子供達に配るお菓子を袋に詰めながら、申し訳無さそうなシャークティと円は言葉を交わす
「だめ・・・」
「ちょっとぐらいいいじゃんココネ」
美空がつまみ食いをしてココネに諭されている
その様をシャークティはにっこりと見詰めている
「前なら怒鳴りつけてたのにね」
「ええ・・・、変わるものですね」
思えばいろいろと変わったものだとシャークティは思い出す
美空と愛し合うようになり、円を巻き込み、引き裂かれそうになり
激しい背徳の恋に翻弄されながらも、確実に育った絆
そんな事を思うと少し表情が曇る、そんなシャークティに円は後から抱きしめて
「今幸せなら・・・いいんじゃないかな。あたしもそうだし」
「円・・・」
円の手を取りシャークティは頷いた

続く


344 : バカアスナ 2006/12/21(木) 20:50:00 ID:???
バカアスナ 帰宅部部長編

明日菜「いいんちょ、卓球台見つけたんだけどやらない?」
いいんちょ「いいですけど」
明日菜「古今東西交えてやって負ければ…ネギにカンチョーと千鶴さんに『ババァ』って言う罰ゲームね」
いいんちょ「そんな過酷な罰ゲームをやれと!?」
明日菜「いつもいい様にヤられてるからね、これくらいは当然よ」
いいんちょ「ネギ先生よりも千鶴さんの方が命がないかもしれませんわね…」
明日菜「何か困ってるっぽいし最初のサーブ譲ってあげるよ」
いいんちょ「えぇと、古今東西……」
明日菜「早く早く、負けたら罰ゲームだよ~、ヒヒヒ」

いいんちょ「でしたら古今東西、信号の色。赤」パコッ
明日菜「(え゛、信号の色!)青」パコッ
いいんちょ「黄色」パコッ
明日菜「…………………」

結局明日菜は、自分で指定した過酷な罰ゲームを自分でする羽目となった。


351 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 23:01:26 ID:???
自分しか知らないあなた

「…」
今、超は服を脱がされ台の上でポーズをとらされている。
ハルナのネタ作りのためにヌードデッサンの協力を依頼された。
「う~~ん、こんなもんかなぁ」
「まだカ?少し寒いネ」
震える超を気にしてかエアコンのスイッチを入れるハルナ。
「ごめんね~。もう少しだから」
ボディライン、肩や足のきめ細かな場所もしっかりと描いていくハルナ。
そこにいつもの調子こいた様子はない。人に受け入れられる作品を作るために真剣に描いている。
そうやって作品のために真剣になってするハルナを見て、超はもう少し耐えることにした。

「ふぅ、ありがと」
それから1時間後にハルナが納得の行くデッサンが完成した。これで自分の作品を作ることが出来る。
「もう服を着ていいカ?」
「そんなに寒い?」
「な、何をするヨ」
服を着る前にハルナがそっと迫ってきて、そのままベッドに押し倒されてこの有様だ。
今までの真剣さから一転してケダモノモードに入る。この人は頭のどこかにスイッチが隠れているのだろう。
同人のネタが詰まったとか、最近欲求不満だとか抜かしているがそれなら振り払えばいいのに…
「ねぇ、ちゃおりん…お願いがあるんだけど」
超に尋ねる、自分の都合はお構いなし。
「是非とも私の作った服を着てほし
「断るネ」
最近、凝った服にも作るようになったハルナだが超は即効で断る。
「ちえー」
するとハルナはポケットからデジカメを取り出して半裸の超をカメラに収めた。


352 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 23:01:57 ID:???
「今、何を撮ったネ」
明らかな不覚を取ってしまった超はハルナのデジカメを見る。
「やっぱり描写はちゃーんとしないといけないよね」
「それならはじめのポーズを撮ってそれを見て描けばよかったのに…」
「駄目だよ、それは私のコレクションにするの」
すっとんきょうな顔で答える様に、超は言葉を失った。
「ハルナサン…まるで朝倉みたいネ?」
「いいじゃん、こんなに誰かを気になったのはちゃおりんが初めてだし」
半裸の超の体は少し冷たく、ハルナは自分の体で暖めるようにして抱きしめる。
その瞬間、いきなりと言っていいほどの速度で超の唇を奪った。
それと同時に聞こえるシャッター音。
「!?」
「ちゃおりんが唇を奪われたらどんな顔するかなぁ~って」
「悪趣味ヨ」
すると超はデジカメを奪うと両腕をハルナの首に回してキスをした。
こちらから誘ってきたのはもしかすると初めてかもしれない。
「私だって…ハルナサンの知らない顔を知っているヨ。今、この時」
「ちゃおりん…!」

パシャッ

今度はハルナが大いなる不覚をとってしまった。
自分が奪われたデジカメが超の手にあるのを忘れていたのだ。
「ほら、一枚撮れたネ」
「…もう」
するとハルナは着ている服を脱ぎ、眼鏡も外した。
もうこれで歯止めはなくなった、二人は口を合わせたままベッドの中へと消えていく。


353 : マロン名無しさん 2006/12/21(木) 23:02:32 ID:???
軋むベッドの音、そして互いの喘ぎ声。
それが互いにしか分からない自分の顔と相手の顔。

パシャッ
「ちゃ、ちゃおりん!?」
なんと超はこの状況で行為中のハルナを激写した。
「今度は…こっちがコレクションにする番ネ」
パシャ パシャ パシャ
「ちょっとやめてよー!」

それから数時間後
「…」
超の恥ずかしい写真を撮ってやろうと思っていたのに逆にやられてしまった。
となりで寝ている超を見て、こっそりとカメラを取り返す。
「…(悔しいから、『ヤった後、ぐっすり寝るちゃおりん』を撮ってやる)」
超にポイントを合わせてデジカメのシャッターを押す……だが。
「あれ?」
デジカメの無反応、よく見れば電池が入っていない。
どうやら行為のドサクサに紛れて電池を抜いていたようだ。
「くぅ~~~~」
ハルナは枕を叩いて悔しがる。
その横の超は意気揚々とした表情で寝ていた。



359 :  まほ落語寄席 真打  2006/12/22(金) 19:20:46 ID:???
亜子「暮れのまほ落語寄席もお後二席となりました。こんばんわぁ、和泉家亜子にございます。
え~、年越しまでの過ごし方も多様化の時代なそうで、除夜の鐘を聞きながらや
紅白歌合戦や格闘技を観ながらなど多々ありますなぁ。みなさんはどう過ごされますか?
ウチはおコタに入って膝にゆーな乗っけてミカンを食べよかな~とな。
あ、ミカンもやけど、年越しそばも忘れたらアカンな。
え~、聞くところによりますと関西地方では年越しうどんなる物があるそうや。
食文化もですが考えも違う、華の都らしく『太く長く生きよう』と願いを込めとるそうや、
さすが関西は景気がええなぁ~。もうひとついでに景気良くズズッ!とやるのが粋やな。
そのもうひとついでに大食いの賭けをやるのも昔の一興でございますな。
よっしゃ!勝負や!
おうよ!と気合を入れて一勝負。
噺家も、高座に上がる前に自分の出囃子を聴きながら気合を入れるんや。
ついでに言うときますと、出囃子ってのは自分の登場曲や。
興味のある方はネット検索してみるとええよ。
さて、とあるうどん屋に、毎日のように来てはうどんを二十枚ほどかる~く食べる人が居ってな
あぁ、一応言うとくけどな、これ読んだから言うて真似して救急車呼ぶような事にならんようにしてな。
万が一のことがあっても責任とれんからな。
で、店の常連さんが暇つぶしにこれだけ食べたらいくらと賭けをしとったんや。」


360 :  まほ落語寄席 真打  2006/12/22(金) 19:22:20 ID:???
木乃香「らっしゃい!・・おや、夏美さんじゃないでっか。
いつもの人たちがいらっしゃいますよ。今、呼びますからね。
お~い、そこの~!夏美さんが来たえ~。」
美砂「おっ!来やがったね。ささ、こちらにいらっしゃい」
明日菜「今日は負けないよ!」
夏美「その台詞、そのまま返しますよ。」

亜子「さて、この夏美ってのは賭け食い専門のお人でございます。
この間も賭けをしまして簡単に勝ったんですわ。
まぁ、そんな事も知らずに勝負を挑むってのも間抜けな話しですなぁ。」

明日菜「よし、今日は三十枚で二分はどうだい?」
夏美「いいですよ。」
美砂「よし、決まった!
大将!ざるうどん三十枚だよ!」
木乃香「へい!」
史伽「お?大食いの賭けだよ!」
裕奈「三十枚だって。こりゃ食べられないよ~。」
桜子「食べれる方に張るよ~!」
木乃香「へい、お待ち!」
夏美「へへへ、良いですか?行きますよ~
頂きます・・ズズ・・ズズズ」
美砂「おぉ、は、早い!」
夏美「この店は、うどんのね、コシが、違うね。」
裕奈「おぉ!早いねぇ~」
夏美「・・・あの~、次のは?こう、間が開くと・・
あ、もう三十枚完食しましたかw」
明日菜「ま、また」
美砂「負けたぁ~!」
桜子「勝った~!」


361 :  まほ落語寄席 真打  2006/12/22(金) 19:23:52 ID:???
夏美「ご馳走様でした、と。」

亜子「また別の日になりまして」

明日菜「お、来た来た、来ましたね。」
美砂「夏美さん夏美さん、こんどは五十枚で一両でどうだ?」
夏美「ご、五十枚?」
明日菜「なんだい?びびってるのかい?」
夏美「そんなわけないですよ、今日はね、今からさ、
遠出するから挨拶に来たんだよ。
だから、その賭けは帰ってきてからにしましょ。」
明日菜「なんだ、そうだったのか。」
美砂「それならしょうがないね。」
夏美「じゃ、また今度。・・・・・ふぅ、危なかった。
さすがに五十枚なんて食べたこと無いからなぁ
あ~あ、どうしようかな~、このままどこかにトンズラしようかな~」

亜子「と歩いておりますと、山道に出まして」

夏美「いけね、こんなとこに出ちまったい!
早く帰らないと・・おや?」

亜子「ふと目をやった先で猟師が寝ていまして、
その上からウワバミがドサッ!と降りて猟師を一飲み!」

??「わ!わっ!わ~!!」
夏美「ガクガクブルブル・・・」

亜子「飲み込んだのが人ひとりなもんで、さすがに苦しくなったのか
道端に生えておりました草を舐めるとパンパンに腫れ上がった腹が見る見る内にペッチャンコ」


362 :  まほ落語寄席 真打  2006/12/22(金) 19:24:55 ID:???
??「わ~!溶けるぅ~、消える~、出番が~!なm」

亜子「あっけにとられてましたが、あれを使えばいくらでも食べれるんじゃないかと思いつきまして、
その草を手にうどん屋に戻りますと」

夏美「五十枚で一両だったよね!やろうじゃないか!」
明日菜「あれ?遠出するんじゃなかったの?」
夏美「今、帰ってきた!」
美砂「まぁ、いいじゃないか。さっそくやろう!
大将!ざるうどん五十枚だよ!」
木乃香「へい、まいど!」
裕奈「お!またかい?!
桜子!桜子はどこだい?え?出かけてる?チクショウ、早く呼んで来い!」
夏美「それじゃあ!いただきます!」
裕奈「始まったぞ~!」
夏美「いやぁ~、本当に上手いねぇ」
明日菜「おぉ!いつもに増して早いぞ!」
美砂「これはまさか!」
裕奈「おぉ!もう十五枚超えた!」
夏美「うまい!うまいねぇ~!」

亜子「な調子で行くんですが」

夏美「ズ・・ズ。うぇっぷ」
明日菜「な、夏美さん、もうお止しなさいよ。」
美砂「そうだよぉ、もう四十九枚目、おなかが破れるよ。」
夏美「う~ん、まだまだぁ。」
裕奈「ありゃりゃ?もう終わり?」
夏美「ゴホン。あ~、ちょっと休憩にしませんか?」
明日菜「あぁ、そうだねぇ、ちょっと休んだ方が良いでしょ。」


363 :  まほ落語寄席 真打  2006/12/22(金) 19:27:57 ID:???
夏美「スミマセンねぇ。
調子がととのったら声をかけますんで、しばらく一人にしてください。」
美砂「はい、解りました。
さすが玄人だね、後一枚ってところで止めて盛り上げようってね。」
明日菜「じゃあ、しばらくしたらお声をかけますからね。」
夏美「どうもすみませんね、すぐ戻りますからね。
へへへ、この草さえあればと。・・ん?意外といけるねぇ」

亜子「数刻たちまして」

美砂「さて、そろそろ・・・夏美さん、そろそろ再開しましょう。
      • 返事が無いなぁ・・。」
明日菜「ちょっと~、居るんでしょ?
お~い?・・・まさか逃げたか?」
木乃香「逃げてたときには、うどん代をあんた達に払って貰うえ~。」
明日菜「ちょ・・・。夏美さん、開けますよ~!」

亜子「と、ガラリと開けますと、人間を溶かす草を食べたもんやから、


『うどんが羽織を着て座っとった』

という『蛇含草』の一席でございました。」


364 : 猫が如く(浮気は一時気の迷い) 2006/12/22(金) 19:40:35 ID:???
かーごめかーごーめー。
かーごのなーかのせっちゃんはー。
いーつーいーつーでーあぁーうー。
よーあーけーのーばーんにー。
ちーうとざーじがすーべったー。
うしろのしょうめんだーぁれ?

ちう「……痛ってぇ……」
ザジ「……(おろおろ)」
ちう「……大丈夫だって。オタオタすんなよ」
ザジ「……血」
ちう「舐めときゃ止まるさ。ペロス」
ザジ「……ペロスペロス」
ちう「はふっ!? な、何舐めて」
ザジ「ペロスペロスペロスペロスペロスペロスペロス」








ザジ「……逆ペロスされた……」
ちう「あたしをペロスしようなんて1000年早ぇ」

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最終更新:2008年10月26日 23:05