253 : vampire slave 2007/12/17(月) 22:31:43 ID:???
第2話です。シリアスな方向にばっかり進んでます。苦手なかたは避けて下さい


【vampire slave】

一日に3回亜子は食事をします。勿論普通の食べ物ぢゃありません。
私の血液です。
私をかばって瀕死の状態になった亜子は命が助かるとともに吸血鬼になりました――――

「んっ…なんか……くすぐったくって…変な感じ」
私から牙を抜いた亜子はきょとんとした目で見てくる。
「気持ちええの?」
「うっ…」
私は返答に困ってしまう。確かに痛いか気持ちいいかと言われれば気持ちいいかも…
昼の食事がすむとたいてい亜子は昼寝してしまう。吸血鬼だから昼は苦手なのかな…
ここは人気のない建物裏。最近では亜子のお食事スポットとして頻繁に通っている。


254 : vampire slave 2007/12/17(月) 22:33:19 ID:???
「なんだお前らできてたのか?」
「長谷川!」
クラスでも無口な長谷川千雨が立っていた。
私のひざの上で気持ちよさそうに寝ている亜子。
片手を繋いで私のもう一方の手は亜子の髪を撫でていた。
「なんでここにいるの?」「ここが絶好の喫煙スポットだから。…んで付き合ってんのかよ」
せっかく話題をそらしたのに戻された。しかも中学生がタバコっすか。
「そーだよ」
「へぇ…」
長谷川はそのままタバコに火をつけた。
「なんか言わないの?」
「別に興味ねーし」
この人もかなり不思議な人だなぁと思った。
その後長谷川とは私が一方的に話しかけて、昼休み終了のチャイムがなったので亜子を起こして別れた。
長谷川はサボるとのことだ。亜子に長谷川に付き合ってるのがばれたと伝えると顔を真っ赤にして俯いた。「なんやかなりはずいわ…」


255 : vampire slave 2007/12/17(月) 22:34:18 ID:???
夜になり私と亜子は寮の人が滅多に通らない場所で落ち合う。
(なんかほんとに食糧かも…まぁそれを望んだのは自分だけど……)
亜子に血を吸われながら私は思った。
(てか長谷川って意外といいやつ…っ!?)
「いったぁーー!!!」
私の思考はそこで途切れた。亜子がおもいっきりかみついたのだ。
「亜子痛いよ」
私が亜子の顔を見ると目が鋭く光っており私は恐怖に腰が抜けてしまった。

目の前のゆーなは肩を押さえて震えてたんや。
血を吸っている間はゆーなの思考が手にとるようにわかってまう。
他の人のことなんか考えてほしくない。

「亜子…大丈夫?」

ゆーながほしい


「しっシャワー浴びよっ亜子。もうすぐ消灯になっちゃうしさ」

うちは心を閉じた。

「せやな」
いつもの顔ではにかむ亜子。あまりの先程との違いに私はわけがわからなかった。亜子の手を引いて部屋に戻る。



誰にも奪われたくない人だからうちはこの手を離さへん。
【私は亜子のものだよ】
飛べない鳥を捕まえた―――

258 : 三国志な、ま! 2007/12/18(火) 00:14:19 ID:???
三分後投下~

ちょっと人物紹介


曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく]
天下を狙え!!修行あるのみ!!

曹嵩(高畑)巨高[そうすう きょこう]
曹操のパパ。今回の不幸人

劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく]
負けそうな人がいたら東へ西へ

関羽(円)雲長[かんう うんちょう]
劉備様激Love

張飛(美砂)翼德 [ちょうひ よくとく]
お酒大好き百人力


259 : 三国志な、ま! 2007/12/18(火) 00:17:21 ID:???
三国志な、ま!


1/3
領地と兵士をたくさん抱え、何とか人生が軌道に乗り始めた曹操
ちょうどよい機会だということで、郷里より父を迎える事にしました
当の父、曹嵩は大喜びです
それもそうです。昔は悪童と呼ばれた子が立派に成長して自分と一緒に暮らしたいというのです
さっそく護衛の者と共の者を連れて曹操のいる土地に引っ越すのでした


さて、曹嵩の旅の途中には徐州という土地がありました
ここを治めていたのは陶謙(弐集院)恭祖[とうけん きょうそ]という初老の人でした
穏和で人望が厚く、民衆にも好かれて徐州を平和に治めていた人です
いまここに話題の勢力、曹操の父が旅に通るというので、お近づきになれたらということでお城に招待したのです

お互い年も近かったせいか話は弾み、曹嵩は心地よい時間を過ごしたといいます
しばしの滞在の後、名残惜しかったようですが曹嵩は曹操のすむ土地に向けって再び旅立ちました
そこには陶謙がつけた護衛もいたのです

弐集院 「ああ、高畑君かい?帰るならこの書類をついでに新田先生の所へ持っていってくれないかな?」
高畑 「いいですよ。新田先生の所ですね」
弐集院 「すまないけどよろしく頼むよ」
高畑 (明日菜君の手作り夕食は少し遅れるかな・・・)



260 : 三国志な、ま! 2007/12/18(火) 00:18:21 ID:???
2/3
陶謙のつけた護衛の隊長の名は張ガイ(新田)[ちょうがい]という者でした
元は黄巾の者でしたが、陶謙に討伐されそのまま部下となった者です
どうやら欲が強く、所謂悪党と呼ばれる者でした

その張ガイですが、どうやら陶謙から曹嵩に送られた金銀財宝に目がいってしまったようです
要するにこれだけの金があれば遠くに逃げても遊んで暮らせるというわけです
そう考えた張ガイは、曹嵩を害してその財宝を奪ってしまったのです

新田 「やあ高畑君。どうしたのかね?」
高畑 「ああ、新田先生。弐集院先生からこの書類を渡してくれっていわれましたもので」
新田 「ああ、すまないね。それはそうと高畑君、や ら な い か ?」
高畑 「その・・・アーーーーッ!!!」


父、殺害される。その報告を聞いた曹操は烈火のごとく怒りました
それもそうです。せっかくいまから親孝行をしようと思っていたのにその父が殺されてしまったのですから
曹操はすぐに全軍をまとめ上げると、徐州に向かって進軍したのでした
そう、父の敵。陶謙を討つために・・・

曹操の部下は反対しました。私的感情で兵を動かすべきではないと
しかし曹操の怒りは収まりません。部下の反対を押し切って徐州へと攻め入りました
こうして徐州は滅亡の危機を迎えるのでした


261 : 三国志な、ま! 2007/12/18(火) 00:19:22 ID:???
3/3
明日菜 「うふっ。上手くできたかな、この食べ物。でもちょっと緑とか触手とか足らないかも」
ぴりりりり
明日菜 「あ、高畑センセからメールだ。なになに・・・」
(明日菜君。新田先生が僕の肌から離れてくれないんだ。今日はイケないかもしれない。すまない)
明日菜 「・・・はい?はいぃぃぃぃ!?」


徐州に向けて曹操軍が攻め込んでくる。その情報はすぐに陶謙にもたらされました
自分のつけた部下の不始末で徐州が滅んでしまうかもしれない
それは自分の責任であって、徐州の民や部下の責ではない
そう考えた陶謙は曹操に自分の首を差し出してその怒りを静めようとしました
しかし部下達は一緒に闘って死にたいといってくれたのです
そして陶謙は悩みました。その結果他国に援軍を求めたのです

他国の反応は冷たいものでした
それもそうです。結果を見れば陶謙が曹嵩を害したも同じなのです
それに今、力のある曹操とぶつかるのは何の利益もないのですから
故に何処の勢力も援軍を送ろうとはしませんでした

劉備とその部下を除いては・・・


桜子 「あ!!あっちに負けそうな人がいるぅ。私の感がそう轟き叫んでるぅ!!」
円 「アンタいつから電波になったのよ」
美砂 「まあ、桜子が言うんだからたぶん間違っていないよ。じゃあ、チアに行こうか」
円 「そうなのよね。いったら本当にそんな人がいるから・・・」
桜子 「私たちが応援すれば誰だって負けないんだから!!じゃあいっくよ~!!」



265 : 裕奈 特訓の代償 2007/12/18(火) 23:51:41 ID:???
裕奈 特訓の代償


1/2
私の名前は明石裕奈。麻帆良学園中等部に所属する中学生だにゃ
私は生粋のバスケットマン。ボールに命を賭けてるにゃ
でもそんな私だけど・・・
裕奈 「また負けたにゃ」

バスケットは一人でする者ではないにゃ。皆の技術が一つになりそれが勝利へと繋がるにゃ
でもやっぱり一人一人の実力は大切だと思うにゃ
そしてそんなときは特訓にゃ


今までいろいろな特訓を試してきたにゃ
フリースロー千本、ドリブル一万回、レイアップシュートの特訓、フンフンフンディフェンスなど当然のごとく
そう、安西先生のお話も聞きにいったにゃ
それだけ努力しても私の実力は上がらなかったにゃ
そんなとき、あることを思いついたにゃ

もっと厳しいところを生きてきた人に教わってはどうか?

そう、私よりもっと厳しい特訓をしている人はいっぱいいるにゃ
だからその人達に指導して貰えれば・・・そう考えたにゃ
さて、つまりは師匠になる人は誰にしようかと思ったとき

真名 「ん?私に鍛えて欲しい?かまわんが報酬は頂くぞ」
たつみーでいいと思ったにゃ


266 : 裕奈 特訓の代償 2007/12/18(火) 23:52:34 ID:???
2/2
真名 「貴様は今から地球で最下等の生物だ!!両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!!」
裕奈 「そ、それはあんまりな言い方にゃ」
真名 「口でクソたれる前と後に『サー』と言え!分かったかウジ虫!」
裕奈 「さ、さー!!」

真名 「何だそのへっぴり腰は!!おっぱい切り取って巨乳の家系を絶ってやる!」
裕奈 「さー!いえっ!さー!」

真名 「貴様のような奴はじっくりかわいがってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやる! 」
裕奈 「さー!いえっ!さー!」

真名 「貴様の恋人はそのボールだけだ!!友達などという甘い感情は捨てろ!!愛し抜け!!」
裕奈 「さー!いえっ!さー!」

真名 「猫娘はバスケットを愛しているか?」
裕奈 「生涯忠誠!命懸けて!バスケッツ!バスケッツ!バスケッツ!」 
真名 「点を入れるものは?」
裕奈 「熱き血だ!血だ!血だ!」
真名 「私たちの商売は何だ、お嬢様?」 」
裕奈 「バスケッツ!バスケッツ!バスケッツ!」
真名 「ふざけるな!聞こえんぞ!」
裕奈 「バスケッツ!!バスケッツ!!バスケッツ!!」


リングの下は戦場だと知りました
ボールを持ったら相手を殺してでも守りきる。ボールが欲しかったら相手を殺してでも奪い取る

裕奈 「逃げる奴はバスケットマンだにゃ!! 逃げない奴はよく訓練されたバスケットマンだにゃ!! 」


269 : 明日菜の明日なき暴走 2007/12/19(水) 16:08:09 ID:???
些細な事から喧嘩になった明日菜と和美。
「何よ、明日菜のパイパ○!」
「朝倉なんか初潮もまだじゃない。」
「なっ…」
教室がざわめき始める。
「そ、そんなの、とっくの昔になってるわよ!」
「試してみないことにはねぇ。」
「どうやって?」
「こうやってよ!」


「ひっぐ、あずなのばが~。」
「万が一できても責任とって幸せにしてあげるからね。」
「明日菜さん、あの…。」
「何よ、バカネギ。」
「女の人同士でセック○しても、子供は出来ませんよ。」
「アスナまじバカアル。」
「アタシってただの汚れ損?」

271 : マロン名無しさん 2007/12/20(木) 23:07:00 ID:???
三分後投下~

ちょっと人物紹介


曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく]
いかりしんとう

呂布(千鶴)奉先[りょふ ほうせん]
いっかくせんきん

陶謙(弐集院)恭祖[とうけん きょうそ]
あくせんくとう

劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく]
こしたんたん

関羽(円)雲長[かんう うんちょう]
はちめんろっぴ

張飛(美砂)翼德 [ちょうひ よくとく]
はらんばんじょう


272 : 三国志な、ま! 2007/12/20(木) 23:11:15 ID:???
三国志な、ま!


1/3
曹操は父の敵、陶謙を討つべく多くの兵を出しました
すぐに陶謙のいる徐州は曹操の兵に埋め尽くされてしまいます

明日菜 「弐集院先生、高畑先生が来なくなったんです。私の作った食べ物、食べてくれますか?」
弐集院 「な、なかなか独創的だね。特に緑な所とか・・・」
桜子 (あ、アレ食べたら死ぬよね)
円 (アレを食べたら一年牛丼食べ放題っていわれても遠慮するわ)
美砂 (あんた達わかっていないわね。お酒の珍味ってたいていは気持ち悪いモノなのよ)
円 (じゃあ、アンタアレ食べれるの?)
美砂 (・・・遠慮するわ)

陶謙の援軍要請に対して兵を出したのは劉備の兵だけでした
その数は曹操の軍に比べれはわずかでしたが、陶謙達の喜びようは大変なものだったといいます
しかし実際の所、陶謙、劉備の兵だけで籠城したとしてもあっという間に潰されるのは目に見えていました
そこで劉備は曹操に対して和解するように使者を送ったのです

桜子 「あ、明日菜~。それは高畑先生用じゃなかったの?」
明日菜 「そうだけど・・・」
円 「じゃあ、高畑先生に食べて貰わなきゃ。ね?」
明日菜 「そうだけど・・・高畑先生は・・・」
美砂 「きっとお酒の珍味にしてくれるって。ね?」
明日菜 「そ、そうかな・・・うん?珍味って何?」


273 : 三国志な、ま! 2007/12/20(木) 23:12:17 ID:???
2/3
本来なら怒り心頭の曹操が和解なんて受け入れるはずがありません
それに普通に闘えば間違いなく勝てる相手なのですから
しかしそこは時代の流れのなのでしょうか?
曹操にとんでもない不幸が襲いかかったのです

千鶴 「あら?何かしら、このお鍋。・・・緑?」

曹操の基盤の土地、えん州が何と呂布に襲われたのです
ほとんどの兵力を徐州に向けてしまったため、えん州は空き屋同然だったのです
そこを拠点を持たず流浪していた呂布に狙われたのでした

千鶴 「もう、明日菜ね。こんなの作っちゃったの。でもこうやって使用済みの長ネギでかき混ぜたら・・・」
明日菜 「ち、千鶴さんそれ私の食べ物!!」
千鶴 「あら、お鍋で何かの実験しちゃダメよ。お鍋は食べ物を作るのよ」
明日菜 「食べ物だったんだけど・・・」
千鶴 「あ、あらごめんなさい」

猛将呂布にとって、曹操のいないえん州を攻め取ることは簡単でした
あっという間にえん州のほとんどをその傘下におさめたのです
これにびっくりした曹操は何と劉備の和解の提案を受けたのでした
そしてさっと兵をまとめるとえん州に引き返していったのです

桜子 「良かったね。あんなの食べなくて」
弐集院 「ああ。私には娘もいるからね・・・」


274 : 三国志な、ま! 2007/12/20(木) 23:14:37 ID:???
3/3
さて、えん州に戻った曹操は呂布と対決することになりました
しかし相手は猛将呂布。そう簡単に領地を奪取することはできません

千鶴 「いい?お料理は愛情なの。腕も大切だけどね」
明日菜 「あ、愛情ぐらいはいっぱい込めてます!!」
千鶴 「・・・禁断の技があるけど試してみる?諸刃の剣よ?」
明日菜 「ぜ、是非!!高畑先生の為ならどんなことでも!!」
千鶴 (ごにょごにょごにょ・・・)
明日菜 「・・・千鶴さん。私生えてないの。だからお料理にそれをこっそりと入れることが出来ないの」
千鶴 「あ、あら!そういえばパイ●ンだったわね」

呂布と曹操は一進一退の攻防をつつけていました
そんな二人に天はある災害をもたらしたのでした

小太郎 「お。食べモンかいな。ちょっと頂くで!!」
明日菜 「ちょっとコタ君!それは高畑センセの・・・」
小太郎 「ぐぼふぅ!!」
明日菜 「こ、コタ君?コタ君!!」
千鶴 「もう、あれほどつまみ食いはいけないって教えておいたのに・・・お馬鹿さんね」

えん州を襲った天災。それはイナゴの襲来でした
古来どのような戦であっても兵糧なしには戦えません
その大事な兵糧をイナゴの大群が食い尽くしてしまったのです
こうなってしまっては双方戦いを止めるしかありませんでした

結局、曹操は悔しがりながら汝南という土地に流れていったのです



279 : 意地の告白1/2 2007/12/21(金) 21:12:55 ID:???
ここは麻帆良学園の世界樹したのオンステージ
学園祭のイベントのLIVEが行われている。
今、その中のひとつのグループでこぴんロケットの曲がたった今
終了したところである

わーーーーーーー
まき絵「亜子ーーーかっこよかったよ」
アキラ「みんなもうまかった」

ステージでは終了の挨拶が行われている
柿崎「みんなー今日のLIVE楽しんでくれたー」
イエーーーーーーーーイッッッッッ
桜子「にゃは、メンバーの一人亜子から重大な発表があります
ここは伝説の世界中の下、ほにゃらば何があるかはわかるかにゃ?」
ゆーな「亜子ーーー告白ガンバレー誰が相手でも応援するカラー」
アキラ(多分ゆーなじゃないかな?告白する相手は・・)
ずっと近くにいるから気がつかない、いや、気づけなかったのだ
亜子(ウチが・・・ウチが主役になるんや)
そういうと亜子は思い切り深呼吸して・・
「ゆーなーーーーずっと好・・・」
次の瞬間銃声とともに亜子が倒れた
ゆーな「亜子ー!!!!」
慌てて亜子に駆け寄るゆーな
亜子の脳天には一発の銃弾が打ち込まれていた
「ふー危なかった、恨みはないがこれも仕事だからな」
ステージから少し離れたところで龍宮がまた仕事をやり遂げたのであった
しかしこのときあるひとつのミスをしたことを彼女はまだきずいてないのであった

280 : 意地の告白2/2 2007/12/21(金) 21:13:57 ID:???
ゆーな「亜子・・・どうしてこんなことに・・・」
ゆーなたちが驚きと悲しみで会場がざわめいている
亜子はその様子がなんとなくわかっていた
亜子(ウチ、死んだんやな、結局主役にはなれんかった
大好きな人に告白もできずに死んでしまったんや・・・
嫌や・・そんなのイヤやまだ死にとうない!!!)
その気持ちが亜子に死ぬ気の炎を宿した

死ぬ気の炎を宿した亜子は突然起き上がりゆーなへ向かっていった
亜子「死ぬ気で告白やーーーー」
「へ?何いきなり・・・」
倒れて動けなくなったはずの亜子が突然起き上がり
下着姿で全速力でこっちに向かってきた
「告白!!!告白告白告白告白告白告白告白告白告白告白告白告白
告白告白告白告白告白告訴告訴告訴告訴告訴告訴告訴告訴
勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴勝訴」
あまりの衝撃にゆーなは気絶をしてしまった
龍宮「しまった弾を間違えた」
亜子「告発・・・・完了・・・・あれ、ウチなにしとんのやろ?」
ゆーな「ぶくぶくぶくぶくぶくぶく…………」
ステージは静まりかえってしまっている
円「まっ、いっか」



289 :  まほ落語寄席 開口一番  2007/12/22(土) 21:04:50 ID:???
裕奈「えぇ、まずは明石亭裕奈にお付き合い願います。
12月ってのは師走と言いまして、師匠も走るほど忙しいほど慌しいと言う意味だそうで。
何が忙しいかと言いますと、当時は買い物の大半は暮れに払うとツケで買ってたんで、
大晦日に借金取りやら何やらが押し寄せてきまして、懐が寂しい家は」

風香「どぉするのさ。まぁた暮れの掛けが払えないなんてやだよぉ。
お前さんどうするんだい?!」
釘宮「どうもこうもどうにもならねぇなぁ~」
風香「借りる当ても無いんだったら掛けで買わなきゃ良いのに!」
釘宮「掛けの半分以上はお前がお菓子とか買ってたからだろ!お前が何とかしろよ!」
風香「♪ふんふん~。お掃除お掃除タノスィ~な~」
釘宮「 聞 け よ ! ・・・チッ。・・おい、表に誰か来たようだぞ」
風香「はいはい。開いてるんでどうぞ~」
ザジ「・・・」
風香「・・・」
ザジ「・・・」カキカキ
風香「ん?黙り返し屋?」
ザジ「・・・」カキカキ
風香「掛取りを黙り帰す?一刻で二分」
釘宮「一刻二分で掛取りを黙り帰すのか?へぇ、変わった商いがあるんだなぁ。
じゃあ、ホラ、二分やるから。・・・なに?奥に隠れてて。よし、分かった。」

裕奈「奥に引っ込みますと、ちょうど良く掛取りが来まして」

明日菜「こんちわぁ~!お邪魔しますよ~!」
ザジ「・・・」
明日菜「・・・。誰?」
ザジ「・・・・」
明日菜「まぁ誰でも良いや。おたく、ここの人の知り合い?」


290 :  まほ落語寄席 開口一番  2007/12/22(土) 21:06:26 ID:???
ザジ「・・・」
明日菜「・・・何か話してよ。」
ザジ「・・・」
明日菜「ねぇ・・・」
ザジ「・・・」
明日菜「ったく!話にならない!また来るってここん家の人に言っといてよ!」
ザジ「・・・」
エヴァ「邪魔するぞ!さぁ今日こそ金返してもらおうか?払わんと女房を廓に売っちまうぞ!」
ザジ「・・・」
エヴァ「・・・。誰だお前?」
ザジ「・・・」
エヴァ「・・・。おい、お前はここの奴の知り合いか?」
ザジ「・・・」
エヴァ「まぁ金さえ貰えりゃ関係ねぇ!金払わないとお前も廓に売っちまうぞ!」
ザジ「・・・」
エヴァ「・・・。あのぉ~。キャーとかワーとか無いの?」
ザジ「・・・」
エヴァ「・・・何か喋れよ!この能面!」
ザジ「・・・#イタダキマス…」
エヴァ「え?何?・・ちょ・・・何か出てきてる!何か形が!イタタ!かじるな!
食べないで食べないで食べなアっ!この悪まアッー!!!!!」
釘宮「・・・な、何が起きてるんだい?大丈夫かい?・・黙り返し屋さん?」
ザジ「・・・」
風香「あれ?黙り返し屋さん。掛取りはどこへ行ったのかい?」
ザジ「・・・」

裕奈「『ゴチソウサマ』

『黙り返し』【睨み返し】と言うお笑いで」


292 : マロン名無しさん 2007/12/22(土) 22:06:20 ID:???
投下~




それはある日の午後・・・
「おおっ!」
教室でトランプをしていた裕奈、まき絵、真名は同じくトランプに参加していたハルナがしでかしたことにめまいを覚えた。
「パルー・・それ千鶴さんの編みかけのマフラーだにゃ」
ハルナが手にしているのは、ついさきほど負けこんだことに腹をたて、つかんだと同時に破いてしまったマフラー。
「ど、どーしよー」
まき絵がわたわたしていると、教室のドアが開きネギを片手に魔王の登場である。
「外は寒いわね。マフラーの続きでもやろうかしら」(どっきゅーーーーん!)一同顔が強張る中でハルナだけが落ち着いた表情で千鶴に近付く。
「千鶴さん、美味しい焼き芋屋を見つけたの。一緒に行きましょう」
「まぁ、うふふそれはいいわね」
「きっとマフラーは綺麗にもとのまましっかりおいてあるはずだから。さぁ行こう」
(パルのやつあたしらに押し付ける気か!?)
3人は唖然とする中ハルナは千鶴の手を引き教室をでようとした。
「っと、これも忘れちゃあ行けないわね。亜子、アキラ、いんちょ!」
素早く3人の恋人に声をかけ一緒に連れて行ってしまった。


293 : マロン名無しさん 2007/12/22(土) 22:07:57 ID:???
「しまった。人質を取られた・・」
ハルナのことだ裕奈達がマフラーを直さなかったら恋人を魔王に差し出すつもりだろう。

30分後・・・
「たつみー編み目間違ってる」
「くっ・・」
「私料理は得意だけどこういうのはなー」
全く直る気配はなく、時間だけが過ぎていく。
「貸して」
「ザジちゃん!」
3人の様子を見ていたザジは目にもとまらぬ速さでマフラーを編んでいく。
「できた」
「かみさまーー!!!」
ちょうどそこへパル一同のお帰りである。
千鶴は自分の机にもどると元の状態の編みかけのマフラーを見て続きを始めた。「あんたたちよくやるじゃん」
「大変だったんだから。んでそっちは楽しかったの?人の恋人まで連れ出して」「それがさ、すごいのよあのおばさん」
その時裕奈にはネギで首を縛られ千鶴に連れて行かれるハルナの姿がかろうじて見えたという。


294 : マロン名無しさん 2007/12/22(土) 22:08:41 ID:???
〈おまけ〉
太陽が沈み裕奈と亜子は、寮までの道を歩いていた。「今日は疲れたー」
「大変やったな」
裕奈は亜子に擦り寄るとがばぁと抱きしめた。
「ひゃあ」
「あはは、こうしとくとあったかいでしょ」
見ると亜子は顔を真っ赤にしている。裕奈はそんな亜子を可愛く思いさらに強く抱きしめた。
「あ、あんな・・・これプレゼント」
亜子は裕奈の腕から逃れるとふさぁと裕奈の首にかけた。
「マフラーだ・・」
「初めてやったから上手くないけど・・大好きやでゆーな」
亜子は顔を赤くしながらも微笑んでいた。
「ありがと!あたしも大好き!!」
そして2人の唇が重なった。


END


296 : キスの味 2007/12/22(土) 23:23:12 ID:???
キスの味

好きな人は好き。気に入らないものは嫌だとはっきりと区別をつける人。
それ以外では殆ど興味を持たない仕草しかしない。
どうして二人はこうも重なり合ったのだろうか。今になってはその経緯すら忘れてしまっていた。
これは、もし桜子と千雨が付き合っていたらのお話。

学園以外では部活の関係で一緒になることは少ない。
桜子のチア部が本日休みのため、帰宅部の千雨と珍しく一緒になれた。
当然桜子は喜び、ファミレスに食事に行こうと誘ってきた。
千雨はしぶしぶ承諾して一緒に行くことになる。
「ショートケーキにホットケーキはメープルシロップ沢山。あとチョコパフェにメロンソーダ」
色々と注文する桜子に、千雨は呆れた表情でメニューを見つめる。
程なくして千雨もサンドイッチとコーヒーのセットを頼んだ。
「何だその恐ろしい組み合わせは。デザートばっかじゃねーか」
「えぇー。頼んじゃ駄目なのー」
非常に驚いた顔で千雨の顔を不安そうに見つめた。
「おえ~。胸焼けしそうだぜ」
「酷いよー千雨ちゃん」
席の真ん中で堂々と座り込んでいる千雨の口元を見つめた。
何も口に含んでいないはずなのに口を動かしている。口の中が寂しいという意思表示だ。
あまり大きい声では言えないのだが、千雨は朝倉たちとこっそり煙草を吸っている所を見た。
いけないことだと思っていてもなかなか口には出せないものなのである。
一緒にいてもヤニの匂いが消えてなかったりすることもしばしば。

「お待たせしました」
店員が品を運んできた。



297 : キスの味 2007/12/22(土) 23:24:38 ID:???
千雨は不思議な魅力がある。
メガネの奥の瞳は鋭く、敵を傷つけるかもしれない意思を持っているような感じだ。
口を開けば悪態ばかり、どうも友達や理解者を作るのは嫌いのようで一人でいることがほとんど。
なのにぼんやりと見つめると、周りの視界がぼやけて千雨しか見えなくなる。
クラスの友達や親の顔、ネギの顔。部活仲間の美砂や円。
(ごめんね円。私のこと好きって言ってくれたのに……)
自分がこんなにも勝手気ままな人間が好きになるとは思ってもみなかった。
千雨以外はほとんど見えないはずなのに、不安はない。
むしろ自分が彼女しか見えないことへの好奇心でワクワクしている。

「何だお前。飯食いながら人の顔ニヤニヤ見やがって、気持ち悪いぞ」
「あ、ごめんねー」
そうやって悪態をつく千雨もどうしてこいつを受け入れたのか分からない。
気がつけば一番大事な所に位置づけられていた。
怒鳴っても何をしても笑顔を絶やさない。
励ましているのかお節介なのか、もう区別をつける領域すら曖昧だ。
(なぁーんでこんな奴好きになったのかな)
コーヒーを一口含むと、千雨はぼんやりと桜子の顔を見つめる。
するとまた桜子は笑顔を返してくる。
どんな時でもまず笑顔が最初に飛んできて、胸のあたりをチクチク突付いている。
「何かお前が幸せそうにすると、すっげームカツク」
「ひ、酷いよー千雨ちゃんー!」
今度は涙目で必死に訴えてくる。
本当に表情豊か、喜怒哀楽がはっきりとしている。
そんな桜子を見ているのも、何故か日課となってしまっていた。


298 : キスの味 2007/12/22(土) 23:25:41 ID:???
「ごちそうさま」
「おう」
その後ゲームセンターに行ったり、カラオケで歌ったり……。
気がつけば門限ギリギリの時間帯になっていた。
何とかその時間に間に合う電車に飛び乗って駅に着く。時間が時間なのにそれほど人はいなかった。
千雨は駅に降りると、いきなり煙草に火を点けだす。
「あー、駄目だよー。そんなの吸っちゃ」
「うっせーな、人の勝手だろ」
ぶっきらぼうにしている千雨は煙草を咥えたまま駅を出る。
桜子は千雨を追って駅を出て行く、同時に電車の扉が閉まって出て行こうとしていた。

「ねぇ」
「あ?」
「キスしていい?」
電車が静かに駅を離れていく。千雨の声はその電車の音にかき消されてしまう。
「―――」
「え? 何ていったの」
「電車が行ったらなっつったんだ!!」
耳元で激しく声を出す千雨に驚いてしまう桜子。
程なく電車は駅を離れてあっという間に夜の闇へと消えていく。
「行ったよ」
頬を赤く染める桜子を千雨はそっと抱き寄せる。
軽く唇が触れる短めのキスだった。
「……うえー! 煙草臭ーい」
「悪い、これ吸ったままだったな」
煙草を消してゴミ箱に投げ捨てる千雨。

299 : キスの味 2007/12/22(土) 23:26:43 ID:???
せっかくいいムードのキスシーンだったのに、何たることだろうか。
「お前のキスは甘ったるい味だったぞ。味覚がガキなんだよバーカ」
などと悪態をついて桜子の尻に蹴りを埋め込んだ。
「痛ーい」
その唇は甘かった。ケーキやメロンソーダの甘ったるい味とは何たる皮肉だろうか。

――後日
「千雨ちゃん!」
煙草を吸っている千雨の元へ差し出されたのはミントのガムであった。
何か大事なものを受け取ってくださいと言っているような真剣な顔。
反論するのも面倒になってきた。
「わーったよ。こいつで我慢してやるか」
軽く笑いながらそのガムを受け取る千雨。
それ以来、煙草を吸う本数が大幅に減っている(隠れて吸ってはいるようだが)。
キスの味も、甘いミントの香りをいつも漂わせて……。

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最終更新:2009年01月25日 02:34