TRPG

RPGの事
RPGはロールプレイングゲームの略字で、意訳すると役割プレイゲームである。

プレイとは、演技、遊ぶの混合的な意味を持つ。
直訳するとすれば、役割を演じ、遊ぶゲームであろう。


題材としては主に、「剣と魔法のファンタジー」を舞台にした、英雄神話的なものや、古代の遺跡を探検したり、クリーチャーを退治する便利屋家業的な冒険者を操る物が多い。

どちらにせよテーマになるのは冒険である。

また、比較的少数だが、サイバーパンクや現代伝奇、SFなどのRPGも存在する。

RPGでは、ゲームマスターがシナリオを選び(または自作し)、場面場面の状況をプレイヤーに提示していく。
プレイヤーは示された状況に「どうする」のかを答えてゆくことでプレイする(「どうする」には「攻撃!」や「逃げる!」の他にも、「彼を~~言って慰めます」なども含まれる)。


日本ではドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったコンピューターRPGが良く知られているが、元はゲームボードとキャラクターシート、ダイスを用いたシュミレーションゲームのコンポーネントのゲームである(ウィザードリィーなどはRPGで当時良く扱われていたダンジョン探検をコピーしたコンピューターゲームである)。

近年はコンピューターRPG、アナログRPGどちらでもストーリー志向が強くなり、シュミレーション面「このダンジョンをクリアする、最良の方法を考えよう!」よりも、ストーリー面「私のキャラクタはーは彼に、こう、想いを込めて伝えます・・・。」が強調されている。



キャラクターシート

RPGにおいて扱われるキャラクターのデータをまとめた紙(シート)

大体A4/1~2枚で一人のキャラクターの名前などのパーソナルデータ、能力や受けたダメージを記録する欄、キャラクターの人脈・財産などを記録するスペースがある。


マップ・ゲームボード

RPGではキャラクターの場所などを明らかにするために地図やボードが用意されることが多い。
マップの種類には、世界地図(架空世界であれば架空の地図が)、その地方の地図、都市の地図、そして、その裏路地の地図(重大な事件がそこで起こる場合には用意される)、地下道や遺跡の地図など様々である。

ハーンワールド世界(ハーン島)地図

2D6

xDyという表記(2d6やら、2d10など)はダイス(サイコロ)の数と種類を示す略語である。

Dはダイスのことである。
D6なら6面ダイス、D10なら10面ダイスを示す。

xD6のxはサイコロの数を表す(2d6なら、6面ダイス2個)。

TRPGでは行動の成否が不明な場合サイコロを振ってその成否を「判定」するが。
ルールブックにはこのような形でその取り決めが表記される。
「2D6(6面ダイス2個)を振って、あなたの筋力の能力値を足し、合計が10以上であればその行動は成功となる」

判定

判定は、RPGにおいて行動の成否を決定する場合に行われる。
もっとも良く使われるのは攻撃の成否を決定する判定。

主にキャラクターの能力を加味した上でサイコロをふり、サイコロの目がある値であれば行動は成功、そうでなければ失敗という形式を取る。

  • 上方判定(上方ロール):「サイコロを振った合計値がある値以上ならその行動は成功」とする判定方法。

実際には以下のような形を取る。
「綱渡りは、あなたのキャラクターの敏捷力の値とサイコロ(2D6)の合計値が10以上であれば成功する、15以上であればより上手い成功(渡る時間が半分)になる。」

サイコロの目に敏捷力の値を足すことで、キャラクターの敏捷さが高いほど有利になるであろう行動の成功率が高まる。

  • 下方判定(下方ロール):「サイコロを振った合計値がある値以下ならその行動は成功」とする判定方法。

実際には以下のような形を取る。
「綱渡りは、2D6で5+敏捷力の値よりも低い値を出せば成功する。」

5+敏捷力の値以下をサイコロで出すという形にすることで、キャラクターの敏捷さが高いほど有利になるであろう行動の成功率が高まる。

  • 競争判定
どちらがより早く走ったか?などの2者以上の優劣・勝敗を競う行動の結果を決める判定。
一般的には、上方判定ではより高い値を出したほうが、下方判定ではより低い値を出したほうが勝者となる。

  • 目標値
上方判定では「**より高い値をだせば」の**、下方判定では「**より低い値を出せば」の**。
サイコロを振ってそれ以上・以下で成功という目標になる値。

  • 達成値
達成値は競争判定などでより重要な意味を持つ。
一般に上方判定ではサイコロの目+能力値の合計を、下方判定では、目標値とサイコロの目の差を言う。
達成値が高いほど、そのキャラクターの行動は上手くいった事になる。

シナリオ

RPGのプレイのストーリーや、主要場面で登場する敵・味方のキャラクターやそのデータ、地図などの集合体。
「政界再編のシナリオ」などと同じで、そのとおりにいく保証や強制力はさほど無い(もちろん、シナリオの設計とGMのマスタリングが優れていればそのとおりに進む可能性もあるが)。

なんにせよシナリオで用意した筋書き通りにプレイヤーが行動するかどうかはわからないのだ。

プレイ・プレイヤー

TRPGにおいてゲームマスターの提供するシナリオに挑む人たち(通常複数)。

マスタリング・ゲームマスター・マスター

TRPGにおいてシナリオの選択(市販のシナリオも存在する)・自作を行い、その運営・演出を行う人をゲームマスターといい、運営・演出の(技術の)事をマスタリングという。
通常は一人で、サブマスターという助手を付ける事もある。

ダイス

サイコロの事

『卓』はRPGのプレイをする最小単位である、しばしば"その卓で行われるプレイ"のニュアンスをもって使われる。

あの卓よさそうだなぁ~・・・と言えば、『あの卓のプレイはおもしろそうだぞ』の意味になる。
最終更新:2006年09月20日 02:25