王力雄氏については下記記事参照
<王力雄氏>
1953年吉林省生まれ。父の王少林は長春第一汽車の副工場長だったが、文革中「走資派」「ソ連修正主義のスパイ」の罪状で1968年、拘留中に死去。「罪を恐れた自殺」とされた。いわゆる牛小屋(監禁場所)に入れられていた母が釈放されると、母とともに下放され、73年、工農兵学院として吉林工業大学に入り、自動車技術を学ぶ。このころから詩や脚本を書いていたが、湖北第二汽車に配属される。
80年、同前の国営企業を離れ、映画制作部門に入り、83年、長編小説『天堂之門』(天国の門)を完成、翌年、自力で黄河源流から車のタイヤを使った筏で1200キロあまりを漂流し、その体験をドキュメント『漂流』として87年に発表。88年には作家連盟に入る。91年、政治寓話小説『黄禍』を香港で刊行する。94年、梁啓超の息子、梁従誡らとともに中国で最初のNGO環境保護組織「自然之友」を設立。
95~98年までチベットを多数訪れ、『天葬 西蔵的命運』(天葬 チベットの運命)を著す。99年1月、新疆ウイグル自治区で当局に拘束され、国家安全部(秘密警察)によって逮捕される。2001年、「一人の作家として連盟に在席することは恥だ」との声明を発表して官制の作家連盟を脱退しフリーとなる。略歴と一部作品は独立中文ペンクラブのHPで見ることができる。
最終更新:2008年08月04日 18:09