大学受験ニュース > 2011年08月06日 > 「教養とは知識量にあらず」…阪大学長最終講義

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 25日に退任する鷲田(わしだ)清一(きよかず)・大阪大学長(61)が4日、豊中キャンパスで最終講義を行った。

 学問としては見過ごされていたファッションや現代アートも論じる反骨の哲学者の鷲田さんは「哲学の問題設定に異議を唱えることが私のなすべき仕事だった」と、40年間歩んだ道を振り返った。

 「大学と人文学」をテーマに約500人へ柔らかな関西弁で語った鷲田さんは「教養とは知識の量ではなく、知識を組み立て使いこなすこと」と説いた。

 阪大初の文科系学長としての4年間、学生たちが自らの道を探す場づくりに努めた。「ふくれっ面でも、しかめっ面でもいい。学生の『顔力(がんりき)』が強くなっていたら万歳だ。残りの3週間でそれが確認できたら、地べたをはい回る臨床哲学者に戻れる」と笑った。
(2011年8月5日 読売新聞)


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最終更新:2011年08月06日 01:43