生徒会SS



HEROES―英雄たち―


●M.B.ケインズ AC.3000 夢の島

「というわけで道を訪ねたいのだが」
「ああん、道に迷っただとタコスケが、―んで、どこいきていんだ」

この答えに質問を投げた白いスーツに中折れ帽子という伊達者の英国紳士は静かにほほ笑む。
相手は見るからに柄の悪い不良学生であったが彼らなりにコミニケを取ろうとしている。
意外と親切な若者たちだ。
だが異変はDANGEROSと書かれた立て看板の内側に彼がふみ込んだとき、彼を
囲んでいたその不良学生たちにおこった。

zazazazazazazaz…

「ほう」

zazazazazazazaza…
zazazazzazazzaa…
kkkkkkkkkkk…tatatatataat…kokokoko

少年達は見る間に筋肉を隆起させ、とげとげしい獣毛に包まれる。
牙をむき出し獣の咆哮を上げる。これは獣人憑依。いや、だがこのタイミングでこの現象は…

「結界か。ある特定種の人間が近づけば駆除するように設定してある。
ここより先は来てほしくない。否、既に『選定』が終わっている状態と解釈すべきか」

白スーツの紳士マイクロフ・バリ―ツ・ケインズは手を顎に当て独りごちる。
その間に、獣化を終えた人型たちは殺意をむき出しに四方に囲むよう臨戦態勢を整えていた。
一重二重に…その数は今や十数名。増えた。侵入者を排除するためだけを目的に一般市民を
容赦なく巻き込むなんというゲホウ。だが彼らが襲いかからんとした時、それは起こった。

「Cooooooooooooooooooo」
独特の呼吸オン!
そして獣達は等しく見た!自らの身体に打ちこまれる、裂ぱくの気合を込めた『気の拳』を。
ゲダツ。
まるで憑きモノが落ちたようにへたり込む不良学生その他の人達。
否、実際に獣人と化していた容貌が全て解けている。一閃、ただの一撃で彼は全ての低級憑依体を撃退したのだ。

「だが、結界は健在。”飛ぶ”か」
そう憑依体を退けたのは彼の破邪の拳”Baritsu‐SuGOI-KIAI”だが、それを受けても彼を拒む不視
の結界は健在のままだったのだ。そして決断。
ポケットからスタイッリュ=フォンを取り出すと起動、そのまま地面に放り投げる。
光る地面。
「スティーブン=サン。私だ。現在地1083-54にて聖杯ハルマゲドンの気配を感じた。
『何者』かがLV4クラスの高位結界を張っており、現時点の私の戦力では介入は不可能。よって…」

黒い煙と共に現れたのは
デフォルメされた囚人服を来たネコのヌイグルミ、見るからに性格が悪そうだ。

―ケケケケ、強制飛び込みだろ。既に構築開始している。準備体操でもしてな。完成まで20秒―

恐るべきは時代の進歩。
3000年代のスタイッリュ=フォン、技術と魔術の融合は遠隔操作による多次元型魔法陣の
構築を理論上可能にしていた。いや真に驚嘆すべきは、理論を実現している彼らのバックボーンなのだが。
マスコットのスティーブンが邪悪にウネル!

―本国側も強制転移を承認。だが成功率は1割強だぜ、失敗すればどこふっとぶかわかんねーOK?

そこに現れたのは金色に輝く"TORANPORIN" 1割と言われた彼はだが迷いなく足をかける。

「come-one。どうせ有給中だ」

―しかしこいつは凄いエネルギー渦だ。素敵に魔的に大騒動だ、恐怖の大魔王でも
召喚できよう勢いって奴?こりゃ死ぬぜ。誰もかれもが死ぬぜ。残り10秒。」

「安心しろ。長期的にみれば皆、死んでいる。英霊もまた作られた幻影の産物でしかすぎん」

―HAHAHA。違いねェ、飛んでけ、ケインジアンめ。残り5秒―

そこで彼は振り返ると、呆けたままの不良学生に声をかけた。深い理由などない
ただ人に話しかけておいて放りっぱなしというのも失礼な話だ。なので聞いておくことにした。

「少年、道を聞きたかったのだ、教えてくれないか。TUKIZIはどっちの方角だったかを」
スシ食べにいk

DON!
かくて経済学者は高く宙に舞い、空に消えた。


聖杯ハルマゲドン開幕 ”government intervention in Armageddon ”<了>

斬新な感じなだけに惜しい

【HEROES―英雄たち―】


            (元ネタの曲:tp://www.youtube.com/watch?v=qer3_hCIUmg)
===================

世界が割れて 時間の溝に生まれ堕ちた英雄(ヒーロー)達

掲げた誓いと 理想を求め、今日も戦い逝く

絵に描いたユート―ピアを夢見て

自由が重すぎるのさ。叫びはオモイを突き抜け

幻想が造り上げた 英雄を葬りされ 

幻想が造り上げた 英雄を葬りされ 

†††

陣営分けの夜に 君は49人の仲間達に囲まれる

かつてない混沌を 制しようと仮面の下で踊る

今夜も数えない tactics & strategy 

踊り疲れて 白いスーツが回廊に横たわる
目付の能で S字の鉤ツメが 豊満 を襲う 

今夜も一瞬の油断などできない

選択が重すぎるのさ。耐えきれず逃げたくなる

使い古した歴史の 英雄を葬りされー


†††

予言書の夜 力尽きた戦士達が、地に伏す

イリュージョンが空けた穴

最後尾列で独裁者たちが笑う

いつまでも 更新されないブログ。

退屈なこと奥座に座って生涯を終える

いのたちは ただ、その生はこの為に あるさ

絵に描いたユート―ピアを破りなよ。


自由が重すぎるのさ。耐えきれず逃げだすなよ

使い古した歴史の 英雄を葬りされー    ”””””


========================

???「ある日、閃いた。世界の成り立ちを」

???「それに対するアプローチ、それが私の望み、監督者として試み。
    そこには失敗はない。あるのは成功への礎のみ」

エジソン「さあ、見せてみろ諸君。成功への礎を」

 ”Come out the king of impossible ”

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年03月26日 15:06