概要

文字通り黄金で作られた爪。


DQⅢ

【武闘家】のみが装備できる、手にはめる部分がツタンカーメンのマスクのような形をしているツメ。
【ピラミッド】B2の奥の棺の中に安置されている。
B2にはB1Fにある隠し階段から降りられるが、機種によって階段の位置は違う。
呪われてはいないが、持つものに災いが降りかかるとされ、エンカウント率が激増する(2~3歩に1回ぐらい)というマイナス効果がある。

なお、【ゴールドマン(Ⅲ)】が稀にドロップする。こいつも高エンカウントに苦しんでいたのだろうか。

FC版

攻撃力は55。数値上は武闘家の最強装備。
ただし、リメイク版と異なり高エンカウント状態がピラミッドの外でも常時続くため、これを持たせるというのは現実的ではない。
実質的には【てつのつめ】が最強武器と言える。

FC版では高エンカウント条件が「パーティメンバーの誰かが黄金のツメを所持している」となっている。
また、黄金のツメを入手してから全滅して脱出する、いわゆるデスルーラも有効。

ピラミッド外でも高エンカウント状態が持続するというのを逆手に取って、【くちぶえ】代わりにするという利用法もある。
また、売値が11250Gと高いので、売り払って資金源にしてしまうのも手。

リメイク版

攻撃力は50。
【まじゅうのツメ】【ドラゴンクロウ】【はかいのてっきゅう】などが登場し、最高攻撃力というポジションからはあっさり転落しているが、代わりに高エンカウント状態がピラミッド内限定となったため、普通に使える武器として活躍できるようになった。
パーティメンバーに武闘家がいればピラミッド~【アレフガルド】という非常に長い期間お世話になるだろう。
ただし、ピラミッドの地下では呪文が使えないため【リレミト】の脱出ができず、後述の通りデスルーラも使えないため、入手後の帰り道は地道に戻るしかない。
【あやしいかげ】も出現するため、高レベルパーティでも油断できない。

リメイク版ではFC版と若干仕様が異なり、まず高エンカウント条件が「棺の中に黄金のツメがあるかどうか」で判定されている。
さらにデスルーラ防止のためか、ピラミッド内で全滅すると手元の黄金のツメが消え棺内に戻るようになっている。
しかし、実はこのとき手元に黄金のツメがあるかどうかはチェックされていないので、売ったり捨てたりして元々持っていない状態で全滅しても、棺の中に黄金のツメが出現するという奇妙な事態も起きる。
これを利用することで一応ゴールド稼ぎもできる。
また、ピラミッド内で黄金のツメを捨てると返したとみなされるのか、棺の中に戻り高エンカウント状態も解除される。
よって、ゴールドマンのドロップで複数所持していれば、1個失う代わりに黄金のツメを手元に残しつつ高エンカウント状態も解除するということが可能。

DQMBⅡL

その後の作品では登場していなかったが、バトルロードⅡレジェンドの「怒れる大地」で復活。
能力はちから:60 かしこさ:25 みのまもり:21 すばやさ:32。
全てのツメの中でもトップクラスの性能を誇るが、呪われておりたまに行動不能になる。
技は「正拳突き」と「呪いの波動」。
前者は呪いの力を込めた拳を敵一体に全力で叩き込む。威力が非常に高く、呪いの追加効果がある。
後者はツメに宿った呪いの力を解放し、敵全体を邪悪な爆発で包み込む。やはり呪いの追加効果がある。

どちらの技にも呪いの追加効果があるため、相手の行動を封じることに長けている。しかし自分も呪いで行動不能になるのは痛い。尚且つ、ボスクラスの相手に呪いは効きにくいため、使いこなすには工夫が必要だろう。
なお、他の呪い系武器と違い、【しにがみのたて】【まじんのよろい】とのセット装備技は無い。
これと【オリハルコンのツメ】をウェポンダブルスキャンすると【風林火山】になるため、そっちの面での需要は多い。

スラもり3

【まじんのオノ】【ほしふるうでわ】と同じく、三作目繋がりで登場したものと思われる。
トンガリこふんのイベントをクリアした後、再度トンガリこふんの最奥に行くと宝箱の中に入っている。
攻撃力は27で、船バトルの大砲で撃つと速く飛ぶ。時期的にも申し分ないスペック。
しかし担ぐと敵を呼び寄せる……などということはないので安心しよう。
それどころかスラもり3では幸運を呼び寄せる効果があり、デッキに入れるだけで船バトルで弾の供給が早くなる。
ただし、複数入れても効果は重複しないので注意。
終盤では威力27では物足りないが、それでも一個は入れておきたい。
ちなみに、説明文に「かつては伝説の秘宝だったが、最近は沢山出回っている」と書いてある通り、
モジャパン北西の列車に運ばれることがあるほか、終盤では多くの敵が使ってくる。
シヴァレル到達後、交易でこれを1個とふぶきのけんを3個ではやぶさのけんと交換できる。
また、船のせんしゅをレベル5にする際、1550Gに加えてこれを2個とふぶきのけんが3個必要。

アイテム物語

素材は実は黄金ではなく、魔界一の硬度を誇るとされるエビリアル鉱石から精製された「エビルメタル」という金属製との設定。

魔界で数々の新製品が開発されるも 暗黒回廊(ゾーマが魔界と人間界の行き来をするべく設けた一種のエレベーターみたいなもの)が不完全で結果的に半数ほどしか行き渡らない中、
魔物が長年かけて精製に成功した貴重なエビルメタルをどうにかうまく届ける方法として、
まだ金属が溶けた状態でゾーマの禍々しい声を吹き込み 魔物に発見・回収させる為の目印にしようと言う案が直属の配下であるバラモスから出された。
かくしてそれを実行され、魔界から暗黒回廊を介してエビルメタルが人間界に運ばれたが、
行方不明になり、十数年の時を経てイシス国に回収された。
何やら胸騒ぎがするので処分をとの反対意見も出たが、最終的にこれを如何に活用するか話し合いが行われた末に、
その国で一番の武術の使い手であると同時に国で最も貢献した武闘家・アレックスに進呈する事が決まり、
国お抱えの武器職人や鍛冶屋、彫刻士達によって丹精込めて黄金の爪へと姿を変えた。
前述通り厳密には黄金製ではないものの、回収したエビルメタルの風貌、及び出来上がった爪の黄金の如き輝きから当時のイシス国王・ファラ王が「黄金の爪」と命名した。
完成直後に魔物がイシスの付近にまで押し寄せて来た知らせを聞くやいなや、
アレックスは出来上がったばかりの爪を手にキャラバンを襲っていた魔物の軍勢に単身奮闘するが、
いつまでも絶え間なく爪に… ゾーマの禍々しいメッセージが纏われたエビルメタル製のこの黄金の爪に寄りすがるように集まり続ける夥しい数の魔物に押し潰され哀れアレックスは命を落としてしまい、
特例として本来王族のみが埋葬されるピラミッドにアレックスの亡骸は黄金の爪と共に棺へと収められる事となった。

本編であるDQⅢにおけるこの武器の破壊力と怨念要素とがうまくピックアップされた外伝ストーリーだと思う。

最終更新:2014年01月24日 00:02