DQⅣ

第二章、エンドールの【武術大会】の1回戦でアリーナと対戦する相手。
外見はどこからどう見ても武闘家。
ただひたすら通常攻撃しかしない。武闘家のくせに会心すら出さない。攻撃力・素早さも大したことが無い。
この程度の相手に苦戦するようでは、この先の闘いはまず勝ち抜くことができない。
薬草なしでも軽く倒せるくらいにはなっておきたい。
グラフィックは【とうぞくバコタ】の色違いである。

戦闘画面で「ミスター ハン 1ひき」と表示されるのが妙に印象に残る。
それ以外に特に語るべきことのないキャラである。
しかし、「いかにも武闘家然としたキャラクターが最初に出てくる」演出は、
否応にもプレイヤーを「武術大会に参加している気分にさせる」上で重要ではないだろうか?
これが、いきなりサイモンのような剣と鎧で武装したキャラクターが1回戦で出てきたら
この大会に違った印象を持たれていたのかもしれない。つかみは大事である。

PS版ではのちに移民としても登場する。その際、名前は「ハン」となっている。
アリーナがパーティに居る時のみ出現し、移民カテゴリは「あらくれ」。
武術大会でアリーナに敗れたあとは、修行の旅に出て世界中を回っていた。
より腕っぷしの強い者を求めて、紹介された移民の町に向かうことになる。
移民の町で修行したあとはかなーり強くなったらしいが、
「アリーナ姫のアホのような強さにはまだまだかなわん」と、まだまだ修行を続ける様子。

ちなみに、移民として出会った際に移民の町の紹介を断ると、アリーナが再戦しないかと言い出す。
彼の返事は「まだ死にたくない」。某凡夫を思い起こさせるセリフである。
というか、一体武術大会でどんな凄惨な敗北をしたのか……

また、彼が「あらくれ」、【ラゴス】が「船乗り」、【ビビアン】が「バニー」なので、
武術大会参加者が集まると移民の町が【グランドスラム】に近づくことになる。
初出がエンドールなことといい、カジノに縁でもある面子なのだろうか。

ちなみに久美沙織作「小説ドラゴンクエストⅣ」では何故かアリーナの好敵手的キャラとして、黄金の腕輪イベントに出てきたり、
多くのプレイヤーが少なくとも彼より苦労させられたはずの【ラゴス】【ビビアン】【サイモン】
「敵ではなかった」とざっくり出番を削られる中、【ベロリンマン】と共にしっかりと戦闘シーンを入れてもらっている。

最終更新:2013年11月11日 19:29