卵割の特徴

卵割には、通常の体細胞分裂とは異なる点がいくつか見られる。相違点を以下にまとめておく。

  • 間期には、通常の体細胞分裂も卵割もDNAは複製される。しかし卵割の場合、間期に細胞質が増加しない。したがって娘細胞(割球)の大きさが母細胞の大きさまで戻らず、分裂ごとに割球がどんどん小さくなってゆく。表現を変えれば、胚全体の大きさが当初の受精卵とほぼ等しいまま卵割が進行してゆく、ということでもある。
  • 間期に細胞質を増加させない卵割は、必然的に間期が短くなる。そのため、分裂速度が早いという特徴が卵割に見られる。
  • 卵割の場合、細胞分裂のタイミングが胚全体で同期している。例えば、二つの割球から構成されている胚が一回卵割すれば、割球が三つになることは無く、必ず四つになる、ということである。
最終更新:2009年05月21日 17:29
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。