多細胞生物と細胞の分化

様々な機能を持つ様々な細胞が集まって一つの個体を形成する生物を多細胞生物と呼ぶ。
多細胞生物の場合、似たような形やはたらきをもつ細胞が集まって組織が形成され、さらに、いくつかの組織が集まって器官が形成される。
さらに、動物には器官系が、植物には組織系が見られる。

細胞<組織<(組織系)<器官<(器官系)<個体

細胞の分化

例えば、皮膚を構成する細胞は、そのもととなった受精卵(一個の独立した細胞)とは、その構造もはたらきもまったく異なっている。
この性質は体細胞分裂の過程を経ながら獲得されたものであり、このように、細胞分裂の過程で細胞の性質が特殊なものへと変化することを、「細胞の分化」と呼ぶ。

分化した細胞はふつう、細胞周期から外れており、それ以上分裂することはない。
この状態を、細胞分裂の間期のG1期・G2期に対して、G0期と呼ぶことがある。
逆に言えば、体細胞分裂を繰り返している細胞は分化していない細胞であり、このような細胞は「未分化である」と表現する。
最終更新:2009年05月21日 16:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。