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かわら版臨時号・【お笑い頂上決戦・決笑GP】 実況中継

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だれでも歓迎! 編集

電脳かわら版 出張号外版 【お笑い頂上決戦・決笑GP】 実況中継


選手紹介


No.1
夏といえばよく冷えたやつらの出番
「麦茶2008夏」/ザッツ怪談テイナー
No.2
ほんとは北国人。なのに服はいつでもオレンジ色
「からくりみかん」/オレンジマジシャン
No.3
刺さりあう兄弟愛
「サボテントリオン」/肉体系漫才集団
No.4
今夜もぎりぎり・悲鳴の用意は十分か?
○○○(放送☆禁止)/ギリギリ系マジシャン
No.5
ネタの国からやってきた最強の刺客!
???/超VIP
No.6
NW動けるぽっちゃり系代表
ぷるるん山崎/超絶ジャグラー
No.7
ツンツン・デレデレ・ツン・デレデレ
ツンデレブラザーズ/ツンデレ
No.8
今宵はどんな夢を狩る!?
夢の狩り人/S・マジシャン



第一試合 麦茶2008夏VSからくりみかん


実況ハカマタ(以下ハ)「さて、五日間続いてきました万笑節もついに最終日。いよいよお笑い頂上決戦の時間が来てしまいました……。実況は私ハカマタ、特別解説員に世界の白埼さんをお迎えしてお送りいたします」

世界の白埼(以下白)「宜しくお願いします。……ついに始まりましたね、決笑グランプリ。本当は私もあそこにいる予定だったんですが」

ハ「予選敗退とお聞きしましたが?」

白「罰金を数えていたらうっかり三の倍数で鬱入りまして。ドクターストップがかかりました……」

ハ「(コメントをスルーして)さて、早速二人のネタを見て行きましょう」

ハ「第一試合は『古典からの死角』麦茶2008夏、対するは『北の国から来たマジシャン』からくりみかんです。
白埼さん、如何でしょう? この対決の見所は」

白「ええ、そうですねぇ。落語家対マジシャンという異種格闘技戦、舞台の上を大げさに動き回るからくりみかんの動きに対し、麦茶2008夏は洗練された小手先の仕草だけで話に厚みを持たせるテクニックを持っていますからね。どちらの動きがより観客を引き込むのかが注目されます」

ハ「なるほど。かたや口先で笑いを呼ぶ者、かたや全身で笑いを現わす者。その違いはあれど、共通する武器があるということですね」

白「派手さで言えばからくりみかんに軍配が上がりますが、麦茶2008夏の落語の動きは歴史の積み重ねがありますからね。この勝負、分かりませんよ」

ハ「おっと、ここで準備も整った模様です。それではご覧いただきましょう!」

(本番中)

ハ「……解説の白埼さん、如何でしたでしょうか?」

白「からくりみかんもここまで勝ち上がってきただけの実力派でしたが、今回ばかりは相手が悪かったようですね。一方の麦茶は藩王をネタにするというスレスレの曲芸飛行に挑みましたが、持ち前の話術、そして小手先の絶妙な動きにより観客を引き込んでいきましたね」

ハ「最後にひんやりとさせて落とすところも流石、と言ったところですね。さあ、投票結果出ました。やはり圧倒的、麦茶2008夏、準決笑進出です」



  • 一回戦
 VS 
※画像をクリックするとネタが別窓ででてきます
→勝者:麦茶2008夏




第二試合 サボテントリオンVS○○○


ハ「さあて、『○○○』のマジックが始まりました。BGMは定番、オ○ーブの首飾り」
白「お笑い頂上決戦でマジックが入ってくるあたりカオスですね。いいのかコレ。」
ハ「(スルー)まずはハトを懐から出し・・・帽子に入れて・・・剣で刺した!」
(観客から笑みが消える)
ハ「……飛び出しませんね。ハト。」
白「オチがありません、というオチ?」
ハ「……続いて人体切断マジックのようです。今度は自分から箱に入りって、回転ノコギリが迫り・・あれ? 痛そう。顔マジ痛そう」
(観客から叫び声が上がる)
白「痙攣してますね。というか血が滴ってますよね、これ。」
ハ「・・・なんとも毛色の変わったマジックですね。って、うわ!」
白「『○○○』がこっち向きましたね。 血みどろの顔でニタリと。迫真の演技ですねー。』
ハ「演技はいいんですが・・・観客席、ドン引きです。子供泣いてますよ」
白「確実にトラウマ作りましたね」
ハ「やっちゃいましたね。」
白「本人生きてるんであくまで手品なんでしょうが、コレちょっと……演出がヤリスギですね……」
ハ「審査委員長からも『さすがに笑える範疇にない』という事でストップかかりました。これはくすぐり地獄決定でしょうか……」
白「多分、本戦一発目ってことで、気合いれて取っておきのネタを出しちゃったんでしょう……。」
ハ「……えーと、第2戦、『○○○』のくすぐり地獄行きにより、サボテントリオン不戦勝が決まりました。」



  • 一回戦
 VS 
※画像をクリックするとネタが別窓ででてきます
→『○○○』(笑えなかったため失格)/勝者:サボテントリオン




第三試合 ???VSぷるるん山崎


ハ「さて、二回戦を終わり大判狂わせの続くお笑い頂上決定戦・決笑グランプリ。続きまして第三試合に移りますが……お、お、お聞きくださいこの大歓声!!」
白「来ましたねえ」
ハ「一説には笑いの国からやってきた、とまで囁かれるこのコンパクトな円形のフォルム!夢はホッチキスに生まれ変わる事!どこまでネタにまみれれば気が済むんだ~!!ご存じ土場藩国からやってきました正真正銘の藩王様!“缶王”あさぎ陛下だーー!!!!!」

(花道にスモーク……霧が晴れたあとには誰もいない)

ハ「……あら?あさぎ藩王、姿が見えませんね。どうしたんでしょうか」

(係の人が走り寄って耳打ち)

白「・・・あ、今、大会事務局から連絡が入りました。え?缶王、エントリーが受理されてない……?」
ハ「な、なんですってー!?」

白「あー、事態が判明しました。あさぎ缶王、エントリー用紙の字が汚すぎて、子供の落書きと見なされて事務局がエントリー用紙を捨ててたよーです。」

ハ「え、ええー!?ていうかなぜ今まで気づかない!うっかりにも程があるぞ実行委員会ー!」

白「サプライズ枠ということで厳重に秘匿されていたのが仇になりましたね・・・。」

ハ「しかしげにおそろしきはネタ藩国、土場。出場すらせずにまた一つ伝説を残していきました……。」

ハ「ともあれ、対戦相手のぷるるん山崎。辛くも大会筆頭優勝候補を不戦勝によって下し、準決勝に進出です!ではCMを挟んで第四試合!」

  • 一回戦
 VS 
→あさぎ缶王(エントリー不備により失格/勝者:ぷるるん山崎




第四試合 ツンデレブラザーズVS夢の狩り人


ハ「さて、とんだハプニングのあった第三試合に続き、第四試合がまもなく始まりますが……ここまで見て、いかがでしょう白埼さん」

白「荒れてますねー。まず私があの場に出てない時点で荒れてます。チクショウ」

ハ「はい、ナイス負け犬の遠吠えありがとうございます。さて……そろそろ両選手入場の時間ですが……?」

白「なんだか客席が騒がしいですね……(ごそごそ)え、客席から手品で出てくる段取りが狂って

る?」

ハ「何かアクシデントでもあったんでしょうか・・・?手品で、ということは夢の狩り人選手の方でしょうか」

白「うお、なんだ! 客席から何かが飛び出した! しかも爆発音!?」
(特設シートの真ん中から白煙を立ち上らせつつ少女が一人登場)

???「ここで見つけたが百年目よ!!!!!この変態オヤジ!!!!!」

ハ「おっと・・・?あれはたしか藩王付きの・・・?」

夢の狩り人「変態? 違うな。私はただ夢を追っているだけだ。(懐から靴下を投げる)」

ハ「おおーっとやはりパフォーマンスのうちだったのかぁ!?ここで夢の狩り人選手が華麗に登場だー!!」

(再び爆音)

????「そうは!」
????「させじ!!」

ハ「なんと、ここで装甲車が突入してきました。中から出てきたのは・・・完全武装の風紀委員会!?」

風紀委員会「素性は割れているわよ!夢の狩り人……いえ、ソックス・マジシャン!!」

???「さあ、観念しなさい!ここは包囲されてるわよ!大人しく靴下返して斬られちゃいなさいっ!!」

ハ「いやー夢の狩り人選手、また随分凝ったパフォーマンスですねえ」

夢の狩り人「ふ・・・ステージを踏みにじるとは無粋な事だ。よかろう、相手してやる。付いて来い!」

ハ「おっと、ここで夢の狩り人選手、宙を舞ったぞ!どこへ行く気だ!?というかどうやって舞ってるんだ!!??」

(その間に、世界の白埼、こそこそと解説席から退避中)

???「待ちなさい!!逃がしはしないわよ!!!」

風紀委員「そこよっ!ファイエル!」

(風紀委員の一人、RPG発射。夢の狩り人の着地点に砲撃。退避中の白埼、爆炎に巻き込まれる)

白「ぎにゃああああっ」

ハ「おおっとこの砲撃の音はまさか実弾かあ!?夢の狩り人選手の足元に着弾しましたが・・・・・ 果たして無事なのか!?あと、白埼さんがちらっと見えた気がしましたが……。そこは気にしない方がいいですね」

(爆発跡から大量の靴下と煙がまき散らされる)

ハ『ゴホ、ゴホ。大量の靴下となんだか目に染みそうな煙が爆裂四散していますね・・・。』

???「ごほっ、ごほっ、あ、あいつはどこに!?」

夢の狩り人「フハハハハ、よき臭いの少女よ!また合おう!」

(『最終日:お笑い頂上決戦 1 7時~』の垂れ幕が下がったアドバルーンにつかまり空高く上昇中)

???「よき臭いとか言うなー!!!あいつ絶対ころすぅ!!」

夢の狩り人「ふはははは!漢の夢は不滅なり!ジーク・ソックス!!!!」

(???の靴下を顔に当てながら飛び去っていく)

風紀委員「撃てー!!」 

(アドバルーンに向けてサイバー神輿の人間大砲が放たれる。)

????:「ちょ! 前振りもなしにいきなりそれって、うちの国以外の人じゃこのネタわからんて、アッーーーー!!」

(空中で大爆発)

風紀委員A「撃墜したか……」

風紀委員B「いや待て!?」

風紀委員A「く、靴下だけが残されている・・・・・・」

風紀委員B「やられたっ。これは絶技・変わり靴下の術・・・・」

風紀委員A「追うわよ!まだ近くにいるはずだ!」(装甲車退場)

ハ「あのー、そろそろ頂上決戦に戻っていいですか……?」

???「……はい、お騒がせしました。あのテロリストはこちらで間違いなく、細切れになるまで処刑して魚の餌にしますので。大会を続けてください」

ハ「あ、は、はい。ありがとうございます。えーと……、それでは大変なアクシデントがありましたが……ど、どうやら夢の狩り人選手は棄権の模様です。従って、準決勝進出は―――」

ハ「ツンデレブラザーズに決定!」

(白埼、アフロ頭でちゃっかり帰還)
白「いやー、近年まれに見るgdgdですねー。」

ハ「いやはや・・・まったくですね。では、気を取り直して、CMを挟んで準決勝に入ります(白埼の頭には突っ込まず)」

  • 一回戦
 VS 
→夢の狩り人(棄権)/勝者:ツンデレブラザーズ



準決勝第一試合 麦茶2008夏VSサボテントリオン


  • 準決勝
 VS 
※画像をクリックするとネタが別窓ででてきます



ハ「さて、一回戦四試合を終了し、準決勝に入りますが、白埼さん、ここまで見てきていかがです?」
白「何と言いますか、珍味はもういいんで、ちょっとオーソドックスなものがそろそろ食べたいですね」
ハ「白埼さんの食べ物の好みは特に聞いていないんですが」
白「あ、いや、だからね。食べ物に例えてだね」
ハ「そろそろ両選手入場です」
白「…………」
ハ「さて、一回戦を正当に勝ち残っているこの二組。実力的にはいかがでしょうか?」
白「非常にレベルが高いですね。特に一見、笑いとはほど遠いはずの怪談落語でここまで勝ちあがった麦茶は非常に高いポテンシャルを持ってますね」
ハ「なるほど。その麦茶ですが……ああ、何やらサボテンの一人を凝視してますね。一回戦の時のからくりみかんをこの戦法で下してますが、同じ手でしょうか」
白「何とも言えませんね。ともあれ、始まればわかることです」
ハ「さて、そうこうするうち試合スタートです。先手は麦茶からですね」

(本番終了)

ハ「相変わらず完成度の高いものをもってきます、麦茶。白埼さん、いかがです?」
白「(しくしくしく)あの時もう1マイルあればよぅー……ぶつぶつ」
ハ「……白埼さん?白埼さん?」
白「桜子さ~ん!」
ハ「白埼さん!しろさきゃぁ!」
白「……っ!と、麦茶でしたね。良く冷えてておいしいと思いますが」
ハ「(露骨に見下した目)はい、ありがとうございました。では後手サボテントリオンです」

(本番中)

ハ「こう、微笑ましくも痛々しいですね。やはりこの兄弟は」
白「むしろ暑苦しいと言った方が適切な気がしますけどね」
ハ「で?何かコメント、ありますか?」
白「…………(汗が垂れる)」
ハ「ないなら、先進めましょう」
白「ま、待ちたまえ!」
ハ「おっと、集計結果出ましたね」
白「…………」

ハ「麦茶圧勝ですね。この結果はいかがでしょう」
白「(ホッと息をつく)やはり、ネタとしての完成度が圧倒的ですね、麦茶は。
よく練り込まれてます」
ハ「なるほど。それでは引き続き準決勝第二試合に移ります 」




準決勝第二試合 ぷるるん山崎VSツンデレブラザーズ


ハ「さて、残すところ試合数も後二つ。大詰めを迎えております、お笑い頂上決戦・決笑グランプリ。続きまして準決勝第二試合です」

白「準決勝らしい、いい勝負が見れるといいですねえ」

  • 準決勝
 VS 
※画像をクリックするとネタが別窓ででてきます

(白埼頭を抱えている)

ハ「……先ほどは舞台袖で突っ立ってるだけでネタ見ずに済んだツンデレブラザーズですが……改めてみると……」

(白埼頭をかかえている)

白「……いやあ、なんというか。ジャグリングとオカマ漫才の対決って、どこを解説しろっていうんでしょうね?」

ハ「いやまあ、そこを解説するのが解説の役割かと思います。というわけでどうぞ。解説を。ずずいと。遠慮なく」

白「いや、まあ待て。この際だから言うんだが、それ以前になんかこう、E124として始めたこの企画自体に何か大きな欠陥があったような気がしないかね?」

ハ「(スルー)あ、会場の投票結果が出たようですよ?」

(白埼、突然ハカマタの首を絞める)

白「おまえやー! 企画したのお前やーー!!(首絞めてぶんぶん振りまわす)」

ハ「ちょ、く、苦しい!?あんたほんとに白埼さんですよね!?」

白「(咳払い)あー、こほん、失敬。」

ハ「ごほっごほっ。まったくなんで俺が絞められなきゃ……そもそも……ブツブツ」

ハ「さ、気を取り直して会場投票の結果は……ぷるるん山崎!」

白「ツンデレブラザーズ、インパクトは十分でしたが、『さすがに決笑でこんなん見たくない』という会場の空気をひしひしと感じますね。それに比べてぷるるん山崎、一回戦が不戦勝ということもあってか、体力を十分残し、もう一度見たいと思わせる見事なパフォーマンスを見せてくれました」

ハ「順当な勝利というところですね」

白「……まあ、正直そもそもなんでこんなんが本戦に残ってるんだ、と思わなくもないですが」

ハ「一部のファンに熱狂的な人気があったようですね」(手元の資料見つつ)

白「ハア……世の中には悪食というか、ゲテモノ好きもいるんですねえ……」

ハ「さて、越前藩王によるくすぐり地獄チェックのほうは・・・ギリギリ、セーフ。」

白「まあ、支持者はいるようですからね。妥当な判断でしょう。」

ハ「というか、くすぐりであの姿で悶える姿は見たくないって事のような?」

白「まあ空気読んだ、という所でしょうか。」

ハ「では、5分間の休憩をはさんで、いよいよ決笑戦に移ります!はたして笑いの神は誰に微笑むのかっ!」

→勝者:ぷるるん山崎



決笑戦 麦茶2008夏VSぷるるん山崎


ハ「五日間続いてきました万笑節。その最終日、お笑い頂上決戦・決笑グランプリ。
  ―――いよいよこの時がきました。参加パフォーマー数、百数十組。
  いずれ劣らぬ笑いの猛者達が、汗と涙と笑いをこの特設スタジオに散らしていきました。
  アクシデントあり、ハプニングあり、近年まれにみる大混乱を呈した今大会。
  しかし!笑いの神が微笑むのは、すなわち勝ち残るのは常に一組!
  そしてここに残った二組こそ、栄誉ある笑いの神の微笑みを勝ちとり這い上がってきた二組なのです!
  ではご紹介しましょう!決笑戦に残った二組!」

『赤コ~ナ~。夏といえばよく冷えたやつらの出番!ご存じザッツ怪談テイナー。こわ面白いとご近所の奥様方にも大評判・来年はどんな名前になるんだ『麦茶2008夏』!!!!!』

ハ「おおっと、麦茶、相手コーナーの片隅を凝視しています。すでに臨戦態勢ですねえ」

白「ええ、気合十分ですね」

『続きまして、青コ~ナ~!NW動けるぽっちゃり系代表・今日はその巨体から、どんな絶技を見せてくれるんだ~!!ご存じ超絶ジャグラー!ぷるる~~~~ん山崎ぃぃぃ!!! 』

白「うおお。腹で一輪車に乗ったまま綱を渡ってくる!?」

ハ「のっけから見せてくれますねえ」

ハ「さあ、俄然盛り上がってまいりました決笑グランプリ決笑戦!CMを挟んで、いよいよ試合開始です!」

  • 決笑戦
 VS 
※画像をクリックするとネタが別窓ででてきます

(CM明け)

ハ「さて、まず先手はぷるるん山崎」

白「お、何やら歌声が聞こえてきますね?」

『ぷ~にょ ぷ~にょ ぷにょ メタボの子~♪』

白「ぶふぅ!」(白埼吹く)

ハ「……いやー時節がらホットなネタといいますか。お、会場の子供達にはやはりオオウケの様子」

白「しかしギリギリなネタですね。(c)的な意味で。」

ハ「ええ、まったくですね。後でぷるるんが社会的に消されないかが少し心配になります」

白「ともあれ、妙に耳に残る音楽にあわせ、メタボジャグラー・ぷるるん山崎、登場です。」

(本番中)

ハ「いやーしかし、あの体型でよくこんな大技を決められますねえ。なにか秘訣があるんでしょうか?」

白「この世界、メタボ体型でよく動く人物は多いですから。」

ハ「あービルから飛び降りてるACEとかいましたね。そういえば」

ハ「おっと、そうこうする間に今まで3つだったボールが5つに増えた!」

白「後頭部とカカトをつかったリフティングまで織り込み始めましたねえ。」

ハ「お見事!」

白「舞台袖からボールを投げる……お弟子さんでしょうか。彼らもまた息が合っていますね。」

ハ「想像以上の訓練を積んできているのでしょうが……体型的にそういうことを感じさせないのがすごいですねー」

ハ「おっと、ここでボールは終了して、次に投げ入れられたのは…あれは何の瓶でしょうか・・・?」

白「ジュース瓶ですね。私もよく飲みます。開発の傍r・・げふんげふん」

ハ「えーと、くろ・・・白埼さん大丈夫ですか?」

黒「目を離さないっ! 」

ハ「は、はい!おっと、いつのまにやら瓶の数が増えているぞ!?しかもいつのまに一輪車に!?おお!?今度は袖から一気に三本ずつが投げ入れられた!いけるのか!?いけるのかぷるるん山崎!?」

白「いってますねえ。芸と腹に貫禄があります。」

ハ「一輪車の上だというのに何と言う安定感!ついに瓶の数が……なんと10本です!この技は公式の大会では初めてでは?」

白「ドラムロール入りました。そろそろ決め技ですね」

ハ「おおっと、ドラムロールに合わせて10本の瓶が空高く舞い上がったぁ!」

ハ「左右の腕に吸いつくように瓶が立っていきます・・・一本、二本、三本、四本、六、七、八、……あと二本が…っ」

白「頭!」

ハ「フィニッシュ!!素晴らしいできですぷるるん山崎!会場からは割れんばかりの拍手と歓声が響いてきます!」

白「よくあのモジャ頭の上に瓶を載せられますねえ。」

ハ「やはり引っかかりやすいのでは?」

ハ「さて、パフォーマンスを終えたぷるるん山崎、満面の笑みで自コーナーへ戻ります。本人としてもやはり会心の出来だったのでしょうか?」

白「いい技でした。会場のいい笑いがこぼれています。お笑い頂上決戦、初めてジャグラー芸が制すか!?」

ハ「その可能性も高くなってきましたねえ。さて、これを見て、次の麦茶は一体どう攻めるのか!後手・麦茶2008夏、CMの後です」

(CM)

ハ「さて、残すところ演者もあと一組。」

白「ふざけた名前で実力は真打ち。 」

ハ「伝統芸能の底力を見せつけるのか!?
―――それでは登場していただきましょう。麦茶2008夏!」

(本番終了)

白「いやあ・・・お見事。」

ハ「わたくし、実況として恥ずかしながら聞き入ってしまいました・・・・」

白「いやあ、実況を入れる方が失礼ですね。まさに話芸。」

ハ「ええ、まさに。古典芸能の底力をはっきりと感じさせてもらいました」

白「さて。会場の採点が始まりましたね・・・」

ハ「決笑戦のみは、会場だけでなく、万笑節エリア全域でポイント加算が可能です。まだの方はお早めに投票をどうぞ」

ハ「会場投票、一般投票の集計が進んでいます。……お、出たようです」

ハ「有効得票数149万票 ぷるるん山崎74万6719票、麦茶2008夏74万3281票!おーっとぷるるんがわずかにリード!」

ハ「判定は最後の審査員得票にゆだねられます」

ハ「……そして。最後の審査員長が、今投票を終えました。ここまで来たら、どちらにも笑いの神の栄光をあげたい、しかし勝つのはやはり1組!真に笑いの栄光を勝ち取るのはたったの1組なのです!このあと、ついに決笑グランプリ頂点が明らかに!」

(CM)

ハ「さて、最後の集計も終了した模様です。審査委員長・セントラル越前藩王が、集計結果を読み上げます」

セントラル越前「ぷるるん山崎:最終得票数74万7719票、麦茶2008夏:最終得票数74万8281票……」

ハ「と、言う事は……!?」

セントラル越前「優勝は、麦茶2008夏!!!!」」

白「伝統の和芸が万笑節を制しました。」

ハ「まさに古典芸能の底力を見せつけた結果ですねーはい。いかがですか白埼さん」

白「いやあ、最後にしんみりと怪談を聞かせて頂けましたね。まだ若手ですが、これからが楽しみです。」

ハ「白埼さんありがとうございました。それでは万笑節・お笑い頂上決戦・決笑グランプリ。ここ中央区特設広場よりお送りしてきましたが、そろそろお別れのお時間のようです。実況はわたくし、ハカマタと」

白「世界の白埼でした。」

ハ「それではまたみなさんと一緒に笑える日を楽しみに。ありがとうございました」

白「ありがとうございました!」




閉式の辞(越前藩国藩王 セントラル越前)


……幾万もの笑いの華が咲いた5日間であった。
まずは今回のチャンピオンとなった麦茶2008夏と、全ての参加者。そして空飛ぶハンバーガー教団をはじめとした運営役員の労をねぎらいたいと思う。
諸君の働きなくして万笑節の成功なく、また越前の民の笑いもまた起こりえなかったであろう。
これは誇るべき事である。
今日この日、皆の笑いを勲章として讃え合って貰いたい。


今、世相は大変な事となっている。
レーダーは2度焼かれ、他国ではテロも起き、我が、そして我らが越前藩国でも新領民の受け入れによる様々な苦労もあるであろう。
だが、こうした暗い世の中であるが故に、我らは笑いを忘れてはならない。私はこう思うのである。

笑いとは、すなわち精神の余裕である。
嬉しい、楽しい、面白い。そういった刺激を受けたとしても、心に余裕がなければ、それは笑いという形としてはきっと現れないであろう。
故に、何時いかなる時であっても心に余裕を持ち、どんな苦境であっても現実を笑い飛ばす事が出来れば、きっとそれを乗り越えることができる。
私はそう信じている。

今このひととき、皆は大いに笑った事だろう。
面白いこと、楽しいこと、嬉しいこと。それを笑えることは幸せなことである。
我がそして我らが越前藩国は今、大きな幸せに包まれていると私は確信している。

そして願わくば、それをより多くの者に伝播したい。そう考えている。
明日よりはまた、戦いの日々が訪れるだろう。
つらい戦いもあるかもしれない。
だが、私は今日のこの日を絶対に忘れない。
いつか、もっともっと多くの民とこの場を囲み、またこの日のように笑いあう日の来る事を願っている。
どうか、我が、そして我らが越前藩国の諸君も、それを覚えておいてもらいたい。



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