2007年09月発行(Vol.17 No.9)
特集 子どものミカタ!
小児科医不足が問題になっています.小児科専門医の絶対数を増やすことはもちろん大事で
すが,
小児のプライマリ・ケアの多くを担っているのが地域の非小児科医であることも事実です.
貴重な小児科医のリソースを大切にするためにも,非小児科医 の小児プライマリ・ケアのレベルアップが必要とされています.
本特集では小児保健(child health),すなわち予防接種,乳幼児健診,比較的元気な子どもの日常病,
家族へのアプローチの4領域のレベルアップを目的としました.子どもの診方を確実に会得していただき,
地域に子どもたちの味方がさらに増えることを祈念して!
「子育て期の家族へのアプローチ」
~edu-dolphinからこの章(P.778-P.781)についての概要紹介~
WHOは、「家族は健康と幸福を増進する最も身近な社会単位」と、位置付けている。
様々な生活習慣病の原因となる食事・運動習慣、タバコ・アルコールなどの嗜好品は
家族単位で類似しやすい。
うつ病やパニック障害の誘因に関与するストレスコーピングパターンもまたそうである。
そのような危険因子は、子育て期のうちに子供へと引き継がれていく。
子育て分担に関して、父親の出来ることは多く、
言語・社会・運動面での発達にも父親が関わることの優位性は、ひろく認められている。
家族全体への介入が、個人への介入以上に効果的であることも様々な研究で分かっており、
喘息のマネージメントの一つとしての両親の喫煙への介入、
子供のメンタルヘルス問題の一解決法としての家族関係や家族機能への介入、
子供の偏食問題に対しての家族への食生活の介入など
挙げればキリがない。
家族単位で関わることにより、タイミングよく妊娠前のヘルスケアに介入できる
プレネイタルビジットの重要性についても触れられている。
母親とその家族への妊娠前からのかかわりが、
日本の小児科、産婦人科医の受診タイミングでは逃されやすい問題への介入を
より容易にしている。
JIM
第
一線臨床医のための唯一の総合診療誌。専門化・細分化する診療各科に対応して、総合的に患者を診るためのスキルと知識を紹介。既存の診療科の壁を越え、日
常診療の場で患者を全人的に診るための臨床情報を提供する。今求められるプライマリ・ケアの真髄を習得できる。毎月特集テーマで話題を提供。
(ISSN 0917-138X)
医学書院 ホームページより
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tinyurl.com/2nea5o
出版社名 日本医療企画 (ISBN:4-89041-752-4)
●編著: 町 淳二 (ハワイ大学医学部外科教授) 宮城 征四郎 (群星沖縄臨床研修センター長) |
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●体裁: A5判 本文2色刷 並製 576頁 | |
●定価: 2,940円 (本体 2,800円+税5%) | |
●発刊: 2006年 12月 ●ISBN 4-89041-752-4 | |
◆特色 |